JP2001277619A - 画像形成装置、画像形成方法、画像形成システム、及び媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、画像形成システム、及び媒体

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JP2001277619A
JP2001277619A JP2000099158A JP2000099158A JP2001277619A JP 2001277619 A JP2001277619 A JP 2001277619A JP 2000099158 A JP2000099158 A JP 2000099158A JP 2000099158 A JP2000099158 A JP 2000099158A JP 2001277619 A JP2001277619 A JP 2001277619A
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Japan
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sheet
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image forming
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Application number
JP2000099158A
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English (en)
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Kenji Oki
健次 大木
Kazuo Onodera
和夫 小野寺
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Publication date
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のシートに対して一連の画像形成処理を
連続して行なっている途中で処理状態が変更されたとし
ても、シートが衝突しないようにする。 【解決手段】 少なくともシート反転排出モードからス
トレート排出(非反転排出)モードに変更された場合
は、ストレート排出モードに係る最初のシートに対する
画像形成動作の開始タイミング(画像形成インターバ
ル)をストレート排出モード時の通常の画像形成動作の
開始タイミングより遅らせて、画像形成インターバルを
長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等の画像形
成装置に関し、特にシートの搬送制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像形成装置におい
て、画像形成済みのシートに対してソート、ステイプル
等の後処理を行なうシート後処理装置を接続したものが
知られている。
【0003】この種の画像形成装置では、シート後処理
のためにシートを反転してシート後処理装置に排出した
り、両面印刷のためにシートを反転して再給紙するため
のシート反転機構が設けられている。
【0004】また、1つのジョブに係る複数ページ分の
画像形成処理、シート排出処理等の一連の処理を連続し
て行なっている途中で、割り込み処理等が入った場合に
は、その割り込み処理が入った時点で処理中のページに
係るシート排出処理が終了した段階で、当該ジョブに係
る処理を停止して割り込みに係る処理を行い、割り込み
処理(シート排出処理を含む)が終了した後、当該ジョ
ブに係る処理を再開している。
【0005】しかし、近年、画像形成装置はアナログか
らデジタルへ移行し、コピー、プリンタ、FAX等を一
体化すると共に、ステイプル処理等の後処理を行なうシ
ート後処理装置を接続可能な複合機が主流になってきて
いる。この種の複合機では、上記のような割り込みが発
生しても、一旦処理を停止することなく、現在実行中の
ジョブに係る処理と割り込みに係る処理とをあたかも同
一の処理であるかのように連続して行なっている。
【0006】例えば、複数の原稿を複写している途中で
FAXデータを受信した場合には、そのFAXデータを
原稿の1ページ分のデータと見做し、原稿データに基づ
く画像形成処理とFAXデータに基づく画像形成処理と
を同一のインターバルで行なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
同一のインターバルで画像形成処理を行なうと、原稿デ
ータに基づいて画像形成されたシートを表裏反転してシ
ート後処理装置に排出し、FAXデータに基づいて画像
形成されたシートを表裏反転せずにストレートでシート
後処理装置に排出した場合に、反転排出の方がストレー
ト排出よりも長時間を要するため、これらシートが複写
機本体内で衝突してしまうことがあった。
【0008】また、複写機本体でのシート排出モードを
変更しない場合であっても、シート後処理装置での後処
理モードが変更され、前のシートに対する後処理時間よ
りも後のシートに対する後処理時間の方が短くなった場
合は、前後のシートに対する画像形成処理を同一のイン
ターバルで行なうと、シート後処理装置内で前後のシー
トが衝突してしまうことがあった。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、その課題は、複数のシートに対して一連の画像
形成処理を連続して行なっている途中で処理状態が変更
されたとしても、シートが衝突しないようにすることに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による画像形成装置は、複数のシートに対し
て一連の画像形成処理を連続して行なっている途中で処
理状態が変更された場合に、処理状態が変更される前と
後のシートの衝突を回避すべく画像形成動作の開始タイ
ミングを制御する制御手段を備えている。
【0011】また、本発明による画像形成方法は、複数
のシートに対して一連の画像形成処理を連続して行なっ
ている途中で処理状態が変更された場合に、処理状態が
変更される前と後のシートの衝突を回避すべく画像形成
動作の開始タイミングを制御している。
【0012】また、本発明は、画像形成処理を行なう装
置本体と、該装置本体により画像形成処理が施されたシ
ートに対して後処理を施す後処理装置とを有する画像形
成システムにおいて、複数のシートに対して一連の画像
形成処理を連続して行なっている途中で処理状態が変更
された場合に、処理状態が変更される前と後のシートの
衝突を回避すべく画像形成動作の開始タイミングを制御
する制御手段を備えている。
【0013】また、本発明は、画像形成処理を行なう装
置本体と、該装置本体により画像形成処理が施されたシ
ートに対して後処理を施す後処理装置とを有する画像形
成装置に適用可能なコンピュータ読取り可能な媒体にお
いて、複数のシートに対して一連の画像形成処理を連続
して行なっている途中で処理状態が変更された場合に、
処理状態が変更される前と後のシートの衝突を回避すべ
く画像形成動作の開始タイミングを制御する内容を有し
ている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0015】図1は、本発明を適用した複写装置の全体
構成を示す縦断面図である。図1において、1はシート
後処理装置、100は複写装置本体、200はサイズの
異なる複数の用紙を積載するカセット、300は原稿の
自動給送を行う原稿給送装置(以下ADFと称する)で
ある。
【0016】複写装置本体100において、101は原
稿を積載する原稿台ガラス、103、104はそれぞれ
原稿の反射光の光路を変更する走査用反射ミラー(走査
ミラー)、105は合焦及び変倍機能を有するレンズ、
106はADF300より送られた原稿を読取るための
照明ランプ及びミラーを有する第1走査ミラーである。
【0017】109はレジストローラ、108は感光ド
ラム、110は加圧ローラ、111は画像記録された記
録紙(シート)を定着側へ搬送する搬送ベルト、112
は搬送されてきた記録紙を熱圧着させる定着器、11
3、117は記録紙を搬送する搬送ローラ、114は搬
送されてきた記録紙の搬送方向を切り替えるためのフラ
ッパ、115は記録紙をシート後処理装置1の方向へ搬
送する搬送ローラ、126は記録紙の後端を検知して反
転タイミングを決めるための反転センサ、127は記録
紙を表裏反転させるための反転搬送ローラ、116は記
録紙を反転された形で搬送する反転パス、118は給紙
カセット及び反転パス116からの記録紙を感光ドラム
ユニット部へ搬送する搬送ローラ、119、120、1
21は、夫々手差しで記録紙を供給するためのローラ、
トレイ、分離パレットである。
【0018】122、123、125は、夫々感光ドラ
ム108上に画像を形成するためのレーザー発光部、ポ
リゴンミラー、光路を変更するミラーであり、124は
ポリゴンミラー123を駆動するためのモータである。
【0019】200は各サイズの用紙を種類別に積載
し、本体100からの信号により記録紙を種類別に本体
100に供給する給紙カセットであり、201は給紙カ
セット200から用紙を引き出す搬送ローラ、202は
給紙カセット200から引き出された記録紙を上方向へ
受け渡す中間ローラである。
【0020】上述の感光ドラム108の表面は光導電体
と導電体を用いたシームレス感光体からなり、この感光
ドラム108は回動可能に軸支されており、メインモー
タ(図示省略)により、図中に示した矢印の方向に回転
駆動される。感光ドラム108の所定の回転制御及び電
位制御処理(前処理)が終了すると、原稿台ガラス10
1上に載置された原稿は、第1走査ミラー106と一体
に構成された照明ランプにより照明され、その原稿の反
射光は、走査ミラー103、104を経てレンズ105
を通りレンズユニット内部の光電変換素子上に結像され
る。この光電変換素子は、原稿からの反射光像を電気信
号に変換して、画像処理部(図示せず)へ転送する。
【0021】画像処理部では、ユーザにより設定された
各種設定の設定内容に応じて画像処理を行い、そのデー
タをレーザ発光部122へ送る。レーザ発光部122で
は、電気信号をレーザ光に変換し、そのレーザ光はポリ
ゴンミラー123、ミラー125によって反射されて感
光ドラム108上に導かれ、感光ドラム108上に原稿
画像に対応する静電潜像が形成される。
【0022】感光ドラム108上の静電潜像は、トナー
により可視化され、後述のように、記録紙上に転写され
る。給紙カセット200、又は手差しトレイ120にセ
ットされた記録紙は、給紙ローラ118,201,20
2,119等により、本体100内に送られ、感光ドラ
ム108上のトナー像の先端と記録紙の先端とが一致す
るようなタイミングで、レジストローラ109により、
感光ドラム108との対向位置(転写位置)に搬送され
る。
【0023】尚、本実施形態では、レジストローラ10
9を駆動させるタイミングを制御することにより、シー
トの間隔を調節している。
【0024】その後、感光ドラム108とローラ110
との間を記録紙が通過することにより、ドラム108上
のトナー像が記録紙上に転写される。そして、記録紙
は、感光ドラム108より分離され、搬送ベルト111
により定着器112へ導かれ、加圧及び加熱によりトナ
ー像が記録紙上に定着される。
【0025】定着処理が施された記録紙は、表裏反転し
て排出する場合は、フラッパ114により、反転搬送ロ
ーラ127の方向へ進行させられ、排紙センサ126で
記録紙の後端が検知された後も任意の距離を搬送された
後、逆方向に搬送されて排紙ローラ115の方向へ導か
れ、印字面を下向きにして、すなわち表裏反転されてシ
ート後処理装置1へ排出される。また、印字面を上向き
にして排出する場合、すなわちストレート排出(非反転
排出)する場合は、フラッパ114により、直接、排紙
ローラ115の方向へ導かれ、印字面を上向きにしてシ
ート後処理装置1へ排出される。
【0026】この場合の、シート排出間隔は、画像形成
装置本体100により制御される。すなわち、画像形成
装置本体100がシート排出方法(反転排出/ストレー
ト排出)に応じて算出した画像形成装置本体100での
一連の処理に要する時間と、シート後処理装置1が算出
したシート後処理装置1での一連の処理に要する時間に
基づいて、画像形成間隔を制御することにより、適切な
間隔でシートが排出される。
【0027】一方、ADF300において、301は原
稿束302を原稿下向きにセットする積載トレイであ
り、原稿束の最下紙より、ピックアップローラ304が
1枚ずつ搬送する。305は原稿が複数枚束送りされて
きた場合に1枚ずつ最下紙を送り出す分離手段であり、
306は分離された原稿の先端を揃えるレジストローラ
対である。レジストローラ対306を通過した原稿は読
み取り部307において、ミラー台106を固定した状
態で原稿を読み取る(いわゆる流し読みを行う)。ここ
で読み取り終えた原稿は、排出ローラ308を経て、排
出トレイ309上へ積載される。
【0028】デジタル方式の複写機においては、原稿の
画像を読み取るスキャナ部と画像を再現するプリンタ部
で構成されており、各々独自に動作することも可能であ
る。
【0029】スキャナ部では、原稿をランプで照射し、
その反射光を受光素子で小さな点(画素)に分解すると
同時に、原稿の濃淡に応じた電気信号に変換(光電変
換)しており、又プリンタ部は、スキャナ部より送られ
てきた電気信号を基に、レーザー光で感光ドラムを照射
し、感光ドラム上に静電潜像を作り、現像、転写、定着
処理を経てコピー画像を形成している。
【0030】なお、プリンタ部は、画像形成装置本体1
00での処理、およびシート後処理装置1での処理を統
御するCPU、このCPUより実行される各種の処理内
容を記述したプログラムを記憶するROM、CPUによ
り各種の処理を行なう際にワークエリア等として利用さ
れるRAMを有しており、ROMに記憶されるプログラ
ムには、後述する画像形成タイミングを制御するための
プログラムも含まれている。
【0031】また、デジタル複写機にインターフェイス
部(図示省略)を接続することにより、スキャナ部で読
み取った原稿の信号を他のファクシミリに転送したり、
逆に他のファクシミリから受けた電気信号はインターフ
ェイス部を通してプリンタ部へ送り、画像を転写紙に記
録することも可能である。また、同様にパソコンのよう
なコンピュータ機器から受けた画像信号はインターフェ
イス部を通してプリンタ部へ送り、転写紙へコピーした
りスキャナ部で読み取った画像もインターフェース部を
通じてパソコンへ取り込んだりすることができるように
なっている。
【0032】上記のように現在のデジタル複写機では、
ADFから送られてきた原稿や、ブラテンガラス上へ、
載置された原稿を読みとってコピーするだけではなく、
インターフェースユニットを介在することによって、フ
ァクシミリとして使用したり、パソコンのプリンタとし
て使用することも可能である。
【0033】図2に示したように、シート後処理装置1
は、ストッパ部材2を介して画像形成装置本体100に
接続されている。シート後処理装置1の下部には、折り
機ユニット70が配置され、また、移動可能なようにキ
ャスター80が取り付けられている。従って、画像形成
装置本体100の排出口付近や、シート後処理装置1と
画像形成装置本体100の受け渡し部でジャムが発生し
た場合は、ストッパ部材2を図中の矢印方向に回動する
ことによって、シート後処理装置1と画像形成装置本体
100とを離間させて、容易にジャム処理を行なうこと
ができる。
【0034】画像形成装置本体100から排出された画
像形成済みの記録紙(以下、コピーシートという)は、
図2において、その後処理方法に応じて、フラッパ3に
より、シート後処理装置1(ステイプラ)、あるいは折
り装置70のどちらかに搬送方向が切り替えられる。
【0035】シート後処理装置1でコピーシートをステ
イプルする場合は、フラッパ3の上流側端部が下方向へ
位置し、フラッパ4の上流側端部は上方向へ位置して、
ローラ対5を通して、第1搬送パス6へと送られる。一
方、折り装置70へコピーシートを搬送する場合は、フ
ラッパ3の上流側端部が上方向へ位置し、第3搬送パス
7を通って、図示破線矢印方向へ送られる。
【0036】8は第2搬送パス(バッファパス)、9は
バッファローラ、14、15、16、はバッファコロで
ある。10、11、12、13、はシート検知センサで
あり、通過したコピーシートの検知、及び滞留している
コピーシートの検知等を行う。
【0037】17は第1排出ローラ、18は押さえコロ
である。19は排出整合ベルトであり、第1排出ローラ
17と、押さえコロ18の間に挟持されて回転し、且つ
ベルト外れ防止策としてベルト内側の中央部付近にエン
ドレスのリブを設け、第1排出ローラ17と係合して回
転するように構成されている。
【0038】21は幅寄せ板であり、ステイプルトレイ
38上でコピーシート整合を行う。突き当て板20は、
コピーシートをステイプルトレイ38に順次積載する際
の基準位置となるホームポジション位置と、ステイプラ
22が後動する際に退避させる退避位置とを取ることが
できるように構成されている。すなわち、ステイプラ2
2の位置を変更する際には、突き当て板20は、実線で
示す位置から破線で示す位置へ回転して退避するように
なっている。
【0039】シートの幅方向の整合は、図3に示したよ
うに、幅寄せガイド21によって行われる。また、ステ
イプラ22は、コピーシートのステイプル2ケ所綴じ及
び手前一ケ所綴じ、及び奥一ケ所綴じを行うため、図3
の矢印で示す範囲を移動し、各サイズの所定の位置でス
テイプルを行う。
【0040】図2に示した23、24、25はそれぞれ
第1、第2、第3の排出紙積載用トレイである。50は
上記第1、第2、第3の排出紙積載用トレイに排出され
たコピーシートの紙面の高さを計測するための測距セン
サである。この測距センサは、コピーシートを排出した
後に紙面の高さを計測し、第1、第2、第3の排出紙積
載用トレイを適切な位置まで上下動させるために利用さ
れる。26は第1、第2、第3の排出紙積載用トレイを
一体に支持するトレイユニットであり、その下部に内蔵
されているモータにより上下方向に移動される。
【0041】次に、シート後処理装置の動作について説
明する。ステイプルを行わずにコピーシートを排出する
際には、積載トレイ23、24、25に直接排出する。
図5は、第2トレイ24にコピーシートを排出する場合
を示している。オペレータによりノンステイプルモード
が選択された場合は、図7に示すカム35が駆動源Mに
より図の矢印方向に回転され、揺動ガイド31に付随す
る排出ローラ33が排出ローラ32に圧接される位置ま
で、揺動ガイド31が下げられる。また、ストッパ30
は、揺動ガイド31に対してY方向に回転した位置(図
8に示す位置)まで回動して停止する。
【0042】この状態で、画像形成装置本体100から
排出されてきたコピーシートは、搬送パス6を通り、ロ
ーラ対5,17に渡される。ローラ対5,17より更に
下流側へ排出されたコピーシートは、揺動ガイド31に
よって積載トレイの方向へ向けられ、排出ローラ対3
2,33を経てトレイ上へ排出される。
【0043】通常コーピーモード時は、トレイ内に配設
された紙有りセンサ23a、24a、25aによりトレ
イ上にコピーシートが残っていないことが確認される
と、トレイユニット26は、第1トレイ23の1枚目の
コピーシートを受け取る所定の位置まで移動する。コピ
ーシートの積載枚数が、一定枚数以上になると、トレイ
ユニット26は、積載済みのコピーシートの上面が1枚
目のコピーシートを受けた面とほぼ同一の高さになるよ
うに下降する。
【0044】上記動作を繰り返して、トレイ内に最大積
載量のコピーシートが積載されたことを検知すると、画
像形成装置本体100に停止信号を出し、コピーシート
の排出を一時停止させる。そして、トレイユニット26
は、第2トレイ24でコピーシートを積載するため、1
枚目のコピーシートを積載するよう定められた位置まで
移動する。その後、画像形成装置本体100にコピー再
開信号を出し、コピー動作を再開させてコピーシートの
積載を開始する。第3トレイ25に排出する場合も、第
1トレイから第2トレイヘ積載をするのと同様に行う。
【0045】上記のように、画像形成装置本体100
は、ファクシミリ、パソコンのプリンタとしての機能を
合わせ持つことが可能であるため、本装置では、これら
機能に係るコピーシートを別々のトレイに積載すること
が可能である。また、ユーザの希望に応じて、各々のト
レイに番号を割り振り、ユーザ希望のトレイ上に積載す
ることも可能である。
【0046】図6の状態は、パソコンからの出力紙を第
2トレイ24にある枚数受けた状態であり、この状態か
らコピー機能に係るコピーシートを積載する場合(第3
トレイ25を使用する場合)は、トレイユニット26が
下降して第3トレイ25の1枚目のコピーシートを受け
る位置へ移動し、画像形成装置本体100から排出され
たコピーシートを第3トレイ25に積載していく。
【0047】また、第2トレイ24にパソコンの出力紙
等をある枚数受けた状態で、ファクシミリ等の出力紙を
第1トレイ23に積載する場合は、第2トレイ24に用
紙を積載したまま第1トレイ23に用紙を積載するため
にトレイユニット26を上昇すると、図8の斜線で示す
F部に積載紙が入り込んで、トレイとの間に挟み込まれ
てしまう。
【0048】そのため、コピーシートが積載されている
状態で、トレイが上昇する際には、図9に示すように、
ストッパ30を図の破線部の位置から実線部の位置へ回
転させてF部の空間を塞ぐことで、積載されたコピーシ
ートがトレイとの間に挟み込まれないようにしている。
【0049】コピーシートにステイプルを行うステイプ
ルソート時には、積載トレイ23,24,25に直接積
載せずに、図2におけるステイプルトレイ38に積載す
る。ユーザによりステイプルモードが選択されると、図
示しない駆動源により揺動ガイド31が、図10に示す
実線の位置(排紙ローラ32,33が離間した位置)へ
上げられる。この状態でローラガイド34の紙ストッパ
部Eはトレイ積載面の上側端部へ突出している。
【0050】また、この状態で画像形成装置本体100
から排出されてきたコピーシートは、搬送パス6を通
り、ローラ対17,18に渡される。ローラ対17,1
8より排出されたコピーシートは、揺動ガイド31が開
放されているため、ステイプルトレイ38上に積載され
る。
【0051】図11に示したように、ステイプルトレイ
38上へ排出されたコピーシートは、ステイプルトレイ
38の傾斜、及びトレイ24をノンステープルモード時
より上側に位置させることにより、排出方向上流側へ、
自重落下するのを補助している。さらに排出ローラ17
と同期して矢印方向に回転する排出整合ベルト19によ
り、ステイプルトレイ38上の上流側ヘ付勢されてい
る。
【0052】これによって、コピーシートは突き当て板
20に突き当たり、排出方向に対して垂直な方向で整合
される。また、シートの福方向の整合は、図3、4にお
ける幅寄せガイド21によって、コピーシートがステイ
プルトレイ38に落下して突き当て板20に突き当たる
所定時間で動作を開始し、コピーシートの幅寸法よりも
所定寸法だけ、本体奥側から手前側に動作することで、
コピーシートは手前方向に整合される。そして、図12
に示すように、設定された枚数分のコピーシートの全て
がステイプルトレイ38上に積載されることにより、ス
テイプラ22によりステイプラが行なわれる。
【0053】ステイプル動作が終了すると、図13に示
すように、揺動ガイド31が降下し、排出ローラ32が
矢印方向へ回転することで、ステイプルトレイ38上の
ステイプル済みのコピーシートが第2トレイ24に排出
される(図14参照)。
【0054】また、ステイプル動作時には、順次コピー
シートが画像形成装置本体100から排出されてくるた
め、次のジョブに係るコピーシートの先頭をシート後処
理装置1内に滞留し、2枚目のコピーシートと重ね合わ
せて排出する、2枚排出処理を行う。
【0055】この2枚排出処理を図15〜18に基づい
て説明する。画像形成装置から排出されたコピーシート
は、フラッパ3,4の上流側端部が下方向へ位置するこ
とで、バッファパス8へ送られ、バッファパス8へ送ら
れてきたコピーシートは、バッファローラ9に巻き付く
形で図示矢印方向へ送られる(図15)。
【0056】ここでフラッパ39は、用紙がローラ15
の方向へ送られるように回動し、センサ11でコピーシ
ートの先端を検知して停止する(図16)。そして、2
枚目のコピーシートが侵入してくると、バッファローラ
9は回転を開始して、1枚目と2枚目のコピーシートを
重ねて搬送する(図17)。1枚目のコピーシート後端
が、フラッパ39の位置をすぎると、フラッパ39は、
排出口ーラ17,18の方へコピーシートが送られるよ
うに回動し、2枚重ねたままステイプルトレイ38上へ
排出される(図18)。
【0057】以上の動作を行うことで、ステイプラ22
がステイプル動作を行っている期間は、排出ローラ1
7,18からコピーシートは排出されず、ステイプル動
作を実行することが可能であり、かつ画像形成装置本体
100の動作も停止させる必要も無くなる。なお、ステ
イプル動作を行う時間をさらに稼ぐために、バツファロ
ーラ9に3枚以上のコピーシートを巻き付けることも可
能である。
【0058】以上の動作を繰り返すことで、ステイプル
されたコピーシート束を作成するが、第2トレイ24上
の既にステイプルしたコピーシート束が撓みや膨らみに
よって図10に示したG点より上側に越えてしまうと、
次のコピーシートが排出されてくる際に引っかかってジ
ャムしたり、幅寄せガイド21が動作して、整合する際
の負荷となって、整合性が粗悪化することがある。
【0059】そこで、積載紙のトレイ上の上側端面を抑
えるストッパ部材Eをローラガイド34の上端へ設け、
出没可能としている。このストッパ部材Eは、揺動ガイ
ド31とリンク36によって連動し、揺動ガイド31が
開放された状態ではトレイ上面にでて、揺動ガイドが下
がった場合には引き込まれてトレイの移動を可能にし、
また、ステイプル済みコピーシート束の排出を容易にし
ている。
【0060】また、ステイプル積載紙についても、前述
のように揺動ガイド31、及びストッパ30を閉じるこ
とで、ステイプルトレイ38の排出口を横切ることが可
能であるため、シート後処理装置1のトレイ内に、用紙
を積載したまま各トレイ間を移動することが可能とな
り、前記インターフェース機能を待つ、画像形成装置1
00の性能を十分に生かすことができる。
【0061】[ステイプラ]シート処理装置1には、ス
テイプルトレイ38に積載したシート束を綴じ止めする
電動ステイプラ22が配設されている。この電動ステイ
プラ22は、後述するステイプラ移動機構により図22
の矢印Y方向に移動されて、ステイプルトレイ38上に
積載されたシート束に対して、1ケ所綴じ(図22の綴
じ止め位置H1)、2ケ所綴じ(図22の綴じ止め位置
H2、H3)、1ケ所綴じ(図22の綴じ止め位置H
4)を行う。
【0062】次に、ステイプラユニットについて、図1
9から図21を用いて説明する。
【0063】ステイプラ22は、ステイプラカバー43
0に固定され、移動台433に配設された支持部材43
1によりX方向に移動可能に支持されている。また、移
動台433には、バネ部材439が配設され、これによ
りステイプラカバー430を上方に付勢させ、ストッパ
430aで位置決めされている。また、移動台433に
は、支軸441、442、443が配設され、それぞれ
にプーリギア440及び誘導支持部材434、誘導支持
部材435、436が回転可能に支持されている。ま
た、移動台433の平行移動を保つための規制部材44
4も回転可能に支持されている。更に、移動台433に
は、後述する後端規制部材の退避機構に関連するストッ
パ規制部材438が配設されている。
【0064】また、ステー432には、誘導支持部材4
34の移動規制をする長穴形状の溝447が設けられ、
誘導支持部材435、436の移動を規制するレール4
37、及びプーリギア440と噛み合うラックギア44
5が配設されている。更に動台433には、ステイプラ
ユニットを矢印Y方向に移動させるための駆動源となる
モータ452が配設され、このモータ452にはベルト
プーリ454が配設されている。
【0065】ベルトプーリ454とプーリギア440の
間には、タイミングベルト455が配設されており、こ
れによりモータ452の駆動がクラッチ445と噛み合
っているプーリギア440に伝わり、ステイプラユニッ
トが矢印Y方向に移動する。なお、453はモータなど
の電気製品のカバーであり、446はステイプラユニッ
トのホームポジションを検知するフォトインタラプタで
ある。このフォトインタラプタ446により、ホームポ
ジションを起点にパルスモータ452の回転量をパルス
数により規定することで、ステイプラユニット(綴じ位
置)の位置制御を行う構成を採っている。ただし、これ
に限定されるものではない。
【0066】次に、ステイプラユニットの移動構成及
び、針綴じ位置について、図20〜22を用いて説明す
る。なお、図22はA3、A4、及びB4、B5サイズ
について示しているが、これらサイズに限定されるもの
ではない。また、ステイプラユニットの矢印Y方向の移
動に際し、返避動作をする後端規制部材の、返避機構に
ついては後述する。
【0067】第1の誘導支持部材434は、ステー43
2に設けられた長穴形状の溝447に規制されて、A〜
G間を移動する。第2の誘導支持部材435は、第1の
誘導支持部材434がA〜E間を移動する間だけ、レー
ル437に規制され、第3の誘導支持部材436は、第
1の誘導支持部材434がE〜G間を移動する間だけ、
レール437に規制される。すなわち、ステイプラユニ
ットは、常に2つの誘導支持部材により、位置及び角度
が規制され、モータ452の回転量により針綴じ位置が
規定される。
【0068】また、第2の誘導支持部材435の高さ方
向の取り付け位置は、第3の誘導支持部材436の取り
付け位置より低くなっており、レール437が第2の誘
導支持部材435を規制する領域と、レール437が第
3の誘導支持部材436を規制する領域に高さ方向のズ
レを持たせている。従って、第3の誘導支持部材436
が、レール437に入り込もうとする領域では、第2の
誘導支持部材435を規制するレール437の高さ方向
の領域に切り欠き等を設ける必要性がないため、第2の
誘導支持部材435が、レール437の規制領域から脱
落することがない。
【0069】図20において、第1の誘導支持部材43
4が、Aの位置(ホームポジション)にあるとき、第2
の誘導支持部材435は、レール437により位置規制
され、第3の誘導支持部材436は、フリー状態となっ
ている。このとき、図22に示したH1の位置での斜め
綴じ動作が可能となる。
【0070】次に、Aの位置に置いて所定角度傾いてい
たステイプラユニットは、第1の誘導支持部材434が
A〜E間を移動する間に第2の誘導支持部材435がレ
ール437に位置規制されることにより、徐々にシート
の幅方向に対して平行になるように回動する。これによ
り、種類の異なる紙サイズに応じた平行の2ケ所綴じ
(H1,H2)動作が可能になる。
【0071】また、第1の誘導支持部材434が、Dの
位置からFの位置に移動する時、第2の誘導支持部材4
35は、レール437による位置規制領域から外れると
同時に、第3の誘導支持部材436がフリーの位置か
ら、レール437による位置規制領域に入り込む。この
時、シートの幅方向に対して平行状態にあったステイプ
ラユニットは、所定角度傾けられる。 そして、第1の
誘導支持部材434がFの位置からGの位置に移動する
時、第3の誘導支持部材436がレール437に位置規
制されることにより、ステイプラユニットは、所定角度
傾けられたまま移動する。これにより、種々の紙サイズ
に応じた、奥斜め1カ所綴じの(H4)動作が可能とな
る。
【0072】このように、ステイプラユニットは、位置
及び角度が規制されながらY方向に移動することによ
り、種々の紙サイズに応じた位置に、手前1カ所綴じ、
2カ所綴じ、奥側1カ所綴じを行なっている。
【0073】なお、図22に示すように、シートの整合
基準を片側に設けることにより、手前1カ所綴じ位置
(H1)を種々の紙サイズについて共通としているが、
シートの整合基準をシートセンタにし、2カ所綴じ位置
(H2,H3)を種々の紙サイズについて共通にするこ
とも可能である。
【0074】[後端規制]次に、図23、24を用い
て、ステイプルトレイ38上に積載されたシート束の後
端を規制すると共にステイプラユニットの矢印Y方向の
移動に際して退避動作をする、後端規制部材20の退避
機構について説明する。
【0075】450は後端規制部材20と、一体になっ
ていないギア部であり、軸部材456に回転可能に支持
されている扇形ギア451と噛み合うようになってい
る。
【0076】図23に示すように、電動ステイプラ22
と後端規制部材20とは、オーバーラップする位置関係
にあるため、このままではステイプラユニットの矢印Y
方向への移動が出来ないだけでなく、針綴じ動作が出来
ない。そこで、後端規制部材20は、移動台432に配
設されたストッパ規制部材438が扇形ギア451の当
接部451aに突き当たり、扇形ギア451が破線の位
置まで回動することにより、破線で示した退避位置まで
回動するように構成されている。
【0077】後端規制部材20は、シートの幅方向に複
数に分割され(20a、20b、20c、20d、20
e)、これら後端規制部材20a、20b、20c、2
0d、20eには、それぞれバネ部材448、ギア部4
50、扇形ギア451が個別に設けられることにより、
独立に回転可能に構成されている。
【0078】そして、ステイプラユニットが図24に示
す位置に在るとき、後端規制部材20a、20b、20
cは、ステイプルトレイ38上に積載されたシート束の
後端規制部材を規制する第1の位置に在り、後端規制部
材20d、20eは、ステイプラユニットからの退避位
置である第2の位置に在るように制御される。
【0079】また、ストッパ規制部材438が、扇形ギ
ア部451の当接部451aから外れると、後端規制部
材20、及び扇形ギア451は、バネ部材448の復帰
力により、第2の位置(破線位置)から第1の位置(実
線位置)へ回動するように構成されている。
【0080】[電動ステイプラの構成]次に、電動ステ
イプラ22の貝体的な構成及び基本的な動作について、
図25に基づいて説明する。
【0081】ステイプラ22は、ワニ口形状をしてお
り、上側のフォーミング部401と下側のステイプルテ
ーブル402を装備している。フォーミング部401に
は、針カートリッジ403が着脱可能に装着されてお
り、この針カートリッジ403内には、板状に連結され
た針Hが約5000本収納されている。この板状針H
は、針カートリッジ403の最上側に設けられたバネ4
04によって下方向に付勢されており、最下側に配設さ
れた送りローラ405により外部に送り出されるように
構成されている。
【0082】送りローラ405により送り出された針H
は、フォーミング部401を揺動させることにより、1
本ずつコの字状に成形される。フォーミング部401
は、ステイプルモータ406が起動すると、ギア列40
7を介して編心カムギア408が回動することにより、
この編心カムギア408と一体に取り付けられている編
心カムの作用により、図の矢印に示すようにステイプル
テープル402側へ揺動して、クリンチ動作(針綴じ動
作)を行う。針カートリッジ403に装填された針Hの
有無は、この針カートリッジ403の下部に設けられた
反射型センサ409によって検知される。
【0083】次に、針カートリッジ403から送り出さ
れる針Hの針ジャム(針詰まり)の検知について、図2
6、図27に基づいて説明する。
【0084】図26において、ステイプルモータ406
に駆動電流を流すコード406aには、この駆動電流の
電流値を検知する電流検知センサ(異常検知手段)40
6bが装備されている。図27は、この電流検知センサ
406bにより検知した針打ち1行程における電流値の
波形を示している。
【0085】図27において、W1は正常に針Hが出て
シート束を貫通して曲げ止めが行われた時の波形を示
し、W2は空打ち(ステイプラ22は作動しても針Hが
出ない)時の波形を示している。空打ちの時は、針Hが
シート束を貫通するときの負荷や曲げ時の負荷がないた
め、電流値のレベルは小さくなっている。
【0086】また、W3は、針打ち不良、針ジャム等が
発生したときの波形を示している。この時は、一般的に
過負荷が生じ、電流値のレベルは極端に上昇する。従っ
て、電流レベルI0(初期設定値)付近の時は、正常に
針打ちが行われていると判断でき、I>I0+C(Cは
バラツキ)の時は、針ジャム、針打ち不良、ステイプラ
メカ異常等であると判断できる。また、I〈I0+C1
の時は、空打ちであると判断できる。このようなステイ
プラ22に生じた針無し状態、もしくは針ジャム状態
は、LED等の表示部を介してオペレータに通知され
る。
【0087】次に、図28を用いてステイプラ22のス
テイプル動作について説明する。図28(a)におい
て、針カートリッジ403に収納された板状のステイプ
ラ針Hは、送りローラ405により最下側より1枚ずつ
送り出され、針曲げブロック415に送られ、その先頭
の針H1は、中央部を針曲げブロック415の保持機構
415aに保持される。
【0088】そして、編心カムギア408が回転し、フ
ォーミング部401が下方向の動作位置に移動すると、
図28(b)に示すように、ドライバ416が押し下げ
られて、プランジャ416aが押し下げられる。このと
き、プランジャ416aの一部に形成された押し爪41
6bにより、コの字状の曲げブロック417が押されて
針曲げブロック415上に押圧され、ステイプラ針H
は、図28(a)に示すように、コの字状に折り曲げら
れる。
【0089】そして、プランジャ416aは更に押し下
げられて、押し爪416bがコの字状の曲げブロック4
17から外れて、プランジャ416aだけが押し下げら
れて、針曲げブロック415のテーパ部に到達し、この
針曲げブロック415を図28(b)の一点鎖線で示す
破線矢印方向に押し曲げながら、コの字状に曲げられた
先頭の針H1のみを針切断部材418との間で裁断し
て、この針H1をシートと綴じ止めする。
【0090】そして、編心カムギャ408の回転により
フォーミング部401が上方の待機位置に移動すると、
ドライバ416及びプランジャ416aも移動して待機
位置に復帰し、ステイプル動作の1行程が終了する。
【0091】[シート後処理装置の制御系]次に、シー
ト後処理装置の制御系を図29、30に基づいて説明す
る。図29において、400は中央演算処理装置(以下
CPUと称する)であり、シート後処理装置1は、この
CPU400を核にして、I/Oを構成している。
【0092】CPU400には、コピーシートがシート
後処理装置1内に滞留していることを検知するバッファ
センサ10、20、複写装置本体100からから排出さ
れてきたコピーシートがシート処理装置1内に進入して
きたことを検知する入り口センサ30、シート後処理装
置1の上部カバーが開けられたことを検知するUPカバ
ーセンサ40、トレイ上のコピーシートの有無を検知す
る1stセンサ50、2ndセンサ60、3rdセンサ
70、シート後処理装置1内からトレイ上にコピーシー
トを排出する際の排紙モータの異常、もしくは、モータ
速度制御用のデータをCPU400から取得すための排
紙モータクロックセンサ80、ステイプルする際の整合
坂のホームポジションを検知する整合HPセンサ90、
ステイプルトレイ38上のコピーシートの有無を検知す
るステイプルトレイセンサ100、ステイプル基台が所
定位置にあることを検知する揺動力ムSWセンサ11
0、トレイ上に排出されたコピーシートの紙面の高さを
検知する紙面検知センサ120が接続されている。この
紙面検知センサ120は、発光素子とPSD受光素子を
有している。
【0093】また、CPU400には、コピーシート排
出側に設けられたスノコセンサ130、140、シート
後処理装置1内からトレイ上へコピーシートが排出され
たことを検知する排紙センサ150、ステイプル基台が
ホームポジションの位置にあることを検知する揺動HP
センサ160、シート後処理装置1内を移動可能なステ
イプラ22のホームポジションを検知するステイプル移
動HPセンサ180、移動可能なトレイの移動量やその
駆動源となるシフトモータの異常などのデータをCPU
400から取得するためのシフトクロックセンサ19
0、トレイの上限位置を検知するUPリミット検知セン
サ200、シート後処理装置1のドアの開閉を検知する
検知するドア開閉検知SW210、シート後処理装置1
と複写装置本体が接続されていることを検知するJ0I
NTSWセンサ220が接続されている。
【0094】また、CPU400には、図30に示した
ように、シート後処理装置1内にあるコピーシートを搬
送する搬送モータ230、シート後処理装置1内にある
コピーシートをトレイ上に排紙するための排紙モータ2
40、コピーシートを整合する整合モータ250、ステ
イプラ22を移動させるステイプラ部移動モータ26
0、ステイプル動作を実行させるステイプルモータ27
0が、夫々、ドライバD1、D2、D3、D4、D5を
介して接続されている。
【0095】また、CPU400には、排出トレイを移
動するためのシフトモータ280、複写装置本体100
から排出されたコピーシートの搬送パスを切り替える入
り口ソレノイド290、シート後処理装置1から排出さ
れるコピーシートの排紙口を切り替える排紙ロソレノイ
ド300、シート後処理装置1内のコピーシートの搬送
パスを切り替える切り替えソレノイド310、トリガを
かけるトリガソレノイド320、後述する用紙積載面距
離計測において積載オーバーなどが検知された場合に、
オペレータに注意を促す表示部330が、夫々、ドライ
バD6、D7、D8、D9、D10、D11を介して接
続されている。
【0096】また、410はリードオンリメモリ(RO
M)であり、CPU400が実行する制御手順を予め記
憶している。420はランダムアクセスメモリ(RA
M)であり、CPU400の演算データ、複写装置本体
100から受信した制御データ、後述する用紙積載面距
離計測での距離データ等の各種データを記憶する。
【0097】[シート後処理装置の動作]次に、シート
後処理装置の動作を図31、32のフローチャートに基
づいて説明する。
【0098】まず、ステップS1001でシート後処理
装置1に電源が投入されると、ステップS1002に進
みI/Oポート及びメモリのイニシャライズ(初期化)
を行う。続いて、ステップS1003に進んで゛通信モ
ードの設定を行う。
【0099】そして、複写装置本体100との通信が確
立するのを待って(ステップS1004)、初期化用の
通信データをシート後処理装置1から複写装置本体10
0に送信する(ステップS1005)。
【0100】図32において、シート後処理装置1から
動作開始信号が送信されると(ステップS2000)、
ステップS2001にて、シート後処理装置1へのイニ
シャル信号がON(初期化をする)されるのを待つ。そ
して、イニシャル信号がONされると、ステップS20
02に進み、ビン(トレイ)位置が確定されているか否
かを判断し、確定されていなければ、ステップS200
3に進み、ビンをホームポジションに移動する。そし
て、ステップS2004で、ビンのホームポジションへ
の移動が完了したか否かを判断し、完了したときは、ス
テップS2005に進む。ステップS2002にて、ビ
ン位置が確定されていた場合は、ステップS2003、
S2004をスキップしてステップS2005に進む。
【0101】ステップS2005では、現在のビン位置
が指定位置であるか否かを判断し、指定位置であれば、
ステップS2007に進む。指定位置でなければ、ステ
ップS2006にてビンを移動し、ステップS2005
に戻ることにより、ビンを指定位置まで移動する。
【0102】ステップ2007では、紙面の高さを紙面
検知センサにて測定する。そして、ステップS2008
に進み、指定されたビン上に既にコピーシートが積載さ
れているかを判断し、ビン上に紙が無いないと判断され
たときは、ステップS2012に進む。
【0103】一方、ビン上に紙が有る判断したときは、
ステップS2009にて、トレイ積載高さデータ、及び
トレイ移動量データを取得して、ステップS2010に
て、積載紙面が規定の積載高さに達しているか否か、す
なわち積載可能な高さであるか否かを判断し、積載可能
な高さであれば、ステップS2012に進む。一方、積
載可能な高さでなければ、ステップS2011に進み、
現在のビン位置と紙面検知センサによって測定した現在
の紙面の高さに基づいてビン移動量を割り出してビンを
移動し、ステップS2009に戻る。そして、所定の高
さまでビンを移動した後にステップS2012に進む。
【0104】次に、図33のフローチャートに基づい
て、ビン(トレイ)移動制御を説明する。まず、ステッ
プS3002で、揺動ガイドが閉じているか否かを判断
し、揺動ガイドが閉じていれば、ステップS3004に
進む。一方、揺動ガイドが開いていれば、排紙モータを
逆転させて(ステップS3003)、ステップS300
2に戻ることにより、揺動ガイドを閉じる。
【0105】ステップS3004では、シャッタが閉じ
ているか否かを判断し、閉じていれば、ステップS30
06に進む。一方、シャッタが開いていれば、搬送モー
タを逆転させて(ステップS3005)、ステップS3
004に戻ることにより、シャッタを閉じる。
【0106】ステップS3006では、ビンシフトモー
タを起動して、ビンを移動させる。
【0107】[シート処理時間の通知]次に、図34の
フローチャートに基づいて、シート処理時間の通知処理
を説明する。このシート処理時間の通知処理は、複写装
置本体100での反転排紙/ストレート排紙の状態が途
中で変更された場合に、前後のシートが衝突するのを回
避するために行なう処理であり、本実施形態では、シー
ト後処理装置1がシート後処理装置1、及び複写装置本
体のシート処理時間を算出して、複写装置本体100に
通知している。そして、後述するように、複写装置本体
100は、シート後処理装置1から通知されたシート処
理時間に基づいて、上記の衝突を回避すべく画像形成動
作のタイミングを制御している。
【0108】すなわち、シート処理装置1のCPU40
0は、ROM410に格納されたプログラムに基づい
て、まず、複写装置本体100から排出されたn−1枚
目のシートが反転されているか否かを判断する(ステッ
プS4002)。その結果、反転されていなければ、ス
テップS4004に進む。
【0109】一方、n−1枚目のシートが反転されてい
れば、複写装置本体100から次に排出されべきn枚目
のシートが反転されるシートであるか否かを判断する
(ステップS4003)。その結果、n枚目のシートが
反転されるシートであれば、すなわち反転排出状態が継
続する場合は、シート処理装置1でのn−1枚目のシー
ト処理時間(シートを複写装置本体100から受取って
後処理を施してトレイに排出するまでに要する時間)を
複写装置本体100に通知して(ステップS400
5)、図32等のシート後処理のフローにリターンす
る。
【0110】また、n枚目のシートが反転されるシート
ではなくストレート排出されるシートであれば、すなわ
ち反転排出状態からストレート排出状態に切り替わる場
合は、シート処理装置1でのn−1枚目のシート処理複
写装置本体100は、シート後処理装置1から通知され
たシート処理時間に基づいて、上記の衝突を回避すべく
画像形成動作のタイミングを制御している。
【0111】時間(シートを複写装置本体100から受
取って後処理を施してトレイに排出するまでに要する時
間)と、複写装置本体100でのn−1枚目のシート処
理時間(レジストローラ109の位置からシートを搬送
して、転写、定着、表裏反転した後、シート後処理装置
1に排出するまでに要する時間)との加算値を複写装置
本体100に通知して(ステップS4006)、図32
等のシート後処理のフローにリターンする。
【0112】ステップS4002にて、n−1枚目のシ
ートが反転されていないと判断された場合は、複写装置
本体100から次に排出されべきn枚目のシートが反転
されるシートであるか否かを判断する(ステップS40
04)。その結果、n枚目のシートが反転されるシート
であれば、すなわちストレート排出状態から反転排出状
態に切り替わる場合は、シート処理装置1でのn−1枚
目のシート処理時間(シートを複写装置本体100から
受取って後処理を施してトレイに排出するまでに要する
時間)と、複写装置本体100でのn−1枚目のシート
処理時間(レジストローラ109の位置からシートを搬
送して、転写、定着し、シート後処理装置1にストレー
ト排出するまでに要する時間)との加算値を複写装置本
体100に通知して(ステップS4008)、図32等
のシート後処理のフローにリターンする。
【0113】また、n枚目のシートが反転されるシート
ではなくストレート排出されるシートであれば、すなわ
ちトレート排出状態が継続する場合は、シート処理装置
1でのn−1枚目のシート処理時間(シートを複写装置
本体100から受取って後処理を施してトレイに排出す
るまでに要する時間)を複写装置本体100に通知して
(ステップS4009)、図32等のシート後処理のフ
ローにリターンする。
【0114】[排出モード変更時のタイミングチャー
ト]図38は、1枚目が反転排出、2枚目がストレート
排出された場合に、画像形成装置本体(複写装置本体1
00)とシート後処理装置1と間で授受される信号等を
示すタイミングチャートである。
【0115】画像形成装置本体100から動作開始信号
が出力され、及びイニシャル信号がONされると、シー
ト後処理装置1から画像形成装置本体100にスタンバ
イ信号を送る。この時、画像形成装置本体100の状態
は転写中となっている。
【0116】次に、画像形成装置本体100により、図
1の給紙カセット200からシートを給紙する際に、シ
ートのサイズ、排出スピード、トレイ位置、反転の有
無、後処理の有無等を含むサイズラッチ信号がONされ
ると、シート後処理装置1は、サイズラッチ応答信号を
画像形成装置本体100に返信する。その後、画像形成
装置本体100により、図1のレジストローラ109に
シートが搬送された時点でレジストオン信号がONされ
ると、シート後処理装置1は、レジストオン応答信号を
画像形成装置本体100に返信する。
【0117】次に、画像形成装置本体100では、シー
トは、図1のフラッパ114により反転搬送ローラ12
7の方向へ搬送され、排紙センサ126でシートの後端
を検知して任意の距離を搬送した後、逆方向に搬送して
排紙ローラ115の方向へ搬送され、シート後処理装置
1に排出される。このシート後処理装置1へのシート排
出が終了する際に、画像形成装置本体100は排紙信号
をONする。
【0118】すると、シート後処理装置1は、排紙応答
信号を画像形成装置本体100に返信して、シート後処
理装置1内でシートを搬送し、ステイプル等のシート後
処理を施す等してトレイに排紙し、シート後処理装置排
紙信号をONする。すると、画像形成装置本体100
は、シート後処理装置1に排紙応答信号を返信する。以
後、2枚目以降も同様に信号の授受を行なう。
【0119】また、シート後処理装置1から画像形成装
置本体100へ送るシート処理時間は、画像形成装置本
体100からの前シートの排出状態により決定される。
【0120】例えば、2枚目のシートに対するサイズラ
ッチ信号がONした時、1枚目のシートが反転排出で2
枚目のシートがストレート排出の場合は、排出モード、
及びシート後処理モードの変化によって1枚目と2枚目
のシートが衝突しないような間隔で、画像形成装置本体
100に画像形成動作を行なわせるため、シート後処理
装置1は、1枚目のシート後処理時間T2に所定時間α
を足して画像形成装置本体100に送る。
【0121】そして、画像形成装置本体100は、シー
ト後処理装置1から送信されてきた時間に基づいて、図
1のレジストローラ109からのシート搬送タイミング
を制御することによりシート間隔が適切になるよう制御
し、シートの衝突を回避する。なお、1枚目のサイズラ
ッチ信号から排紙信号までの時間は、T1(1枚目のシ
ート後処理に対する準備時間)以上、また、1枚目の排
紙信号から2枚目の排紙信号までは、T2(1枚目のシ
ート後処理時間)十α以上でなければならない。
【0122】[画像形成タイミング制御]次に、画像形
成装置本体100での画像形成タイミング制御について
説明する。
【0123】画像形成装置本体100は、シート後処理
装置1から通知されたシート処理時間を用いて画像形成
タイミングを制御することにより、シート排出間隔を制
御している。このシート排出間隔制御に用いられる情報
の種類は、下記に説明する本体シート処理時間とシート
後処理時間である。
【0124】本体シート処理時間は、画像形成装置本体
100での1枚のシートに対する処理時間であり、例え
ば、転写部の位置(又はレジストローラ109の位置)
からシート後処理装置1に排出されるまでの時間であ
る。この本体シート処理時間は、通常、ストレート排
出、反転排出のいずれの排出形態で排出するかによって
異なる。
【0125】また、シート後処理時間は、シート後処理
装置1がシートを画像形成装置本体100から受け取
り、後処理を施して排出するまでに最低限必要な時間で
あり、例えば、ステイプル処理や折り処理等の後処理の
内容、ステイプル針の打ち込みの前後等で異なる。
【0126】この本体シート処理時間及びシート後処理
時間を、シート後処理装置1が画像形成装置本体100
に伝えると、画像形成装置本体100は、次のようにし
て画像形成タイミング、すなわち画像形成動作の開始タ
イミング(画像形成動作の開始インターバル)を制御す
ることにより、シート排出間隔を制御する。
【0127】例えば、図36のステップS4005に
て、シート後処理装置1のn−1枚目のシート後処理時
間として2msecが通知された場合において、n枚目
のシート後処理時間が1.5msecであるとする。こ
の場合は、n−1枚目もn枚目も共に反転排出され、本
体シート処理時間は同一なので、n枚目の画像形成タイ
ミングを本来のタイミング(例えば1.5msec)よ
り遅らせなくても画像形成装置本体100内でn−1枚
目とn枚目のシートが衝突することはない。
【0128】しかし、n−1枚目のシート後処理時間は
n枚目のシート後処理時間より長いので、n枚目の画像
形成タイミングを本来のタイミング(1.5msec)
より遅らせなければ、シート後処理装置1内でn枚目の
シートがn−1枚目のシートに追突するので、例えば、
n枚目の画像形成タイミングを前のタイミングと同じ2
msecとする。
【0129】また、例えば、図36のステップS400
6にて、シート後処理装置1のn−1枚目のシート後処
理時間として2msecが通知され、画像形成装置本体
100のn−1枚目の本体シート処理時間として2ms
ecが通知されたとする。この場合は、n−1枚目は反
転排出され、n枚目はストレート排出され、n−1枚目
の本体シート処理時間はn枚目の本体シート処理時間よ
り長いので、たとえn−1枚目とn枚目のシート後処理
時間が同一であったとしても、n枚目の画像形成タイミ
ングを本来のタイミング(例えば1.5msec)より
遅らせなければ、画像形成装置本体100内でn枚目の
シートがn−1枚目のシートに追突するので、例えば、
n枚目の画像形成タイミングを前のタイミングと同じ2
msecとする。
【0130】また、例えば、図36のステップS400
8にて、シート後処理装置1のn−1枚目のシート後処
理時間として2msecが通知され、画像形成装置本体
100のn−1枚目の本体シート処理時間として2ms
ecが通知されたとする。この場合は、n−1枚目はス
トレート排出され、n枚目は反転排出され、n−1枚目
の本体シート処理時間はn枚目の本体シート処理時間よ
り短いので、n枚目の画像形成タイミングを本来のタイ
ミング(例えば2msec)にしても、画像形成装置本
体100内でn枚目のシートがn−1枚目のシートに追
突することはない。しかし、例えば、n枚目のシート後
処理時間が1msecであったような場合は、n−1枚
目の本体シート処理時間とシート後処理時間の合計値
が、n枚目の本体シート処理時間とシート後処理時間の
合計値よりも長くなって、シート後処理装置1内でn枚
目のシートがn−1枚目のシートに追突するので、例え
ば、n枚目の画像形成タイミングを本来のタイミングの
2msecより長い2.5secにし、n−1枚目の本
体シート処理時間とシート後処理時間の合計値が、n枚
目の本体シート処理時間とシート後処理時間の合計値以
下になるようにする。
【0131】また、図36のステップS4009にて、
シート後処理装置1のn−1枚目のシート後処理時間と
して2msecが通知された場合において、n枚目のシ
ート後処理時間が1.5msecであるとする。この場
合は、n−1枚目もn枚目も共にストレート排出され、
本体シート処理時間は同一なので、n枚目の画像形成タ
イミングを本来のタイミング(例えば1.5msec)
より遅らせなくても画像形成装置本体100内でn−1
枚目とn枚目のシートが衝突することはない。
【0132】しかし、n−1枚目のシート後処理時間は
n枚目のシート後処理時間より長いので、n枚目の画像
形成タイミングを本来のタイミング(1.5msec)
より遅らせなければ、シート後処理装置1内でn枚目の
シートがn−1枚目のシートに追突するので、例えば、
n枚目の画像形成タイミングを2msecとし、n−1
枚目の本体シート処理時間とシート後処理時間の合計値
が、n枚目の本体シート処理時間とシート後処理時間の
合計値以下になるようにする。
【0133】要するに、本実施形態では、前後のシート
が衝突しないようにするために、画像形成装置本体10
0から前のシートを反転排出し、後のシートを非反転排
出する場合は、無条件で後のシートに対する画像形成動
作の開始タイミングを遅延させるようにしている。
【0134】また、上記のシート排出状態の変更以外の
場合は、前のシートに対する画像形成装置本体100で
の処理時間とシート後処理装置1での処理時間との合計
の時間よりも、後のシートに対する画像形成装置本体1
00での処理時間とシート後処理装置1での処理時間と
の合計の時間が短くなった場合に、後のシートに対する
画像形成動作の開始タイミングを遅延させるようにして
いる。
【0135】[用紙積載面距離計測]次に、紙面検知セ
ンサ50によるトレイ上の用紙の積載面の高さ、すなわ
ち紙面検知センサ50と上記積載面との距離を計測する
計測処理を、図35に基づいて説明する。
【0136】紙面検知センサ50は、垂直方向に対して
角度a(30度)で、シート後処理装置1内に配置され
ており、図中のAの距離を測ることで、トレイの積載紙
の有無に応じて、紙面検知センサ50から紙面、或いは
トレイ面までの距離L2,L2´を下記式により求める
ことができる。
【0137】L2 =Acos30… (1) L2´=Acos30… (2) さらに、紙面検知センサ50と排紙口の距離L1は固定
値なので、排紙口から紙面、或いはトレイ面までの距離
L3,L3´は、それぞれ、 L3 =L2 −L1… (3) L3´=L2´−L1… (4) の式で求められる。
【0138】このようにして、シート後処理後に所定タ
イミングでトレイ積載面の高さ、用紙積載用トレイの高
さを計測することで、トレイ上の用紙の有無やトレイの
適切な移動量を演算し、記憶することができる。
【0139】[紙面検知センサの動作原理]次に、図3
6、37に基づいて紙面検知センサ50の動作原理を説
明する。
【0140】図36は、紙面検知センサ50の構成を示
すブロック図である。紙面検知センサ50は、発光素子
(LED)をCPU400からの信号で断続的に発光さ
せ、被測定物である用紙積載面、もしくはトレイからの
反射光をPSD受光素子で受光し、反射光の強弱やPS
D受光素子への入射角により、非接触で用紙積載面、も
しくはトレイの高さを検知することにより、トレイ移動
量を計測する。
【0141】図37は、計測時における紙面検知センサ
50に対する入出力信号を示している。Vinは、発光
素子を断続的に発光させるための信号であり、P部の7
0msec以上のLow信号が続くと計測開始となり、
その後、Q部の1msec以上のCLK信号を与えるこ
とにより、距離を計測する。そして、最後にR部の様に
1.5msec以上のHigh信号を与えることによ
り、計測を終了する。
【0142】このような発光側の信号に対し、PSD受
光素子側では、S部のように、8Bitのデータを出力
する。この8Bitデータのデータ値と距離との関係
は、RAM420にテーブル形式で記憶されており、C
PU400は、このテーブルを参照することにより、出
力された8Bitデータに対応する距離を認識する。
【0143】このようにして、シート後処理後の所定の
タイミングで、用紙積載面、或いはトレイの高さを非接
触で求め、トレイHPセンサ180からの信号によっ
て、用紙積載面高さ、またはトレイ移動量を求めること
ができる。
【0144】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ることなく、例えば、シート間隔を制御する際に、シー
ト後処理装置1によりシート後処理装置1や画像形成装
置本体100の処理時間を算出して、画像形成装置本体
100に通知することなく、画像形成装置本体100に
よりシート後処理装置1や画像形成装置本体100の処
理時間を算出することも可能である。また、シート後処
理装置1は、シート後処理装置1の処理時間だけを算出
して、画像形成装置本体100に通知し、画像形成装置
本体100は、画像形成装置本体100の処理時間だけ
を算出することも可能である。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のシートに対して一連の画像形成処理を連続して行
なっている途中で処理状態が変更された場合に、処理状
態が変更される前と後のシートの衝突を回避すべく画像
形成動作の開始タイミングを制御する制御手段を備え、
例えば、シート反転排出モードからストレート排出(非
反転排出)モードに変更された場合は、ストレート排出
モードに係る最初のシートに対する画像形成動作の開始
タイミング(画像形成インターバル)をストレート排出
モード時の通常の画像形成動作の開始タイミングより遅
らせて、画像形成インターバルを長くするようにしたの
で、複数のシートに対して一連の画像形成処理を連続し
て行なっている途中で処理状態が変更されたとしても、
シートが衝突しないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した複写装置の全体構成を示す縦
断面図である。
【図2】シート後処理装置の構成を示す縦断面図であ
る。
【図3】シート後処理装置のステイプルトレイの平面図
である。
【図4】シート後処理装置のステイプルトレイの側面図
である。
【図5】シート後処理装置のシート搬送系の動作を説明
するための図である。
【図6】シート後処理装置のシート搬送系の動作を説明
するための図である。
【図7】シート後処理装置のシート搬送系の動作を説明
するための図である。
【図8】シート後処理装置のシート搬送系の動作を説明
するための図である。
【図9】シート後処理装置のシート搬送系の動作を説明
するための図である。
【図10】シート後処理装置のシート搬送系の動作を説
明するための図である。
【図11】シート後処理装置のシート搬送系の動作を説
明するための図である。
【図12】シート後処理装置のシート搬送系の動作を説
明するための図である。
【図13】シート後処理装置のシート搬送系の動作を説
明するための図である。
【図14】シート後処理装置のシート搬送系の動作を説
明するための図である。
【図15】シート後処理装置の2枚排出処理を説明する
ための図である。
【図16】シート後処理装置の2枚排出処理を説明する
ための図である。
【図17】シート後処理装置の2枚排出処理を説明する
ための図である。
【図18】シート後処理装置の2枚排出処理を説明する
ための図である。
【図19】シート後処理装置のステイプラユニットの正
面図である。
【図20】ステイプラユニットの移動経路を示す図であ
る。
【図21】ステイプラユニットの右側面図である。
【図22】ステイプラユニットによる綴じ位置を示す図
である。
【図23】シート後処理装置の後端規制部材の回動機構
を示す側面図である。
【図24】ステイプラユニットと後端規制部材の動作関
係を示す図である。
【図25】ステイプラユニットのステイプラ部を示す側
面図である。
【図26】ステイプラ部の構成を示す平面図である。
【図27】ステイプラモータの電流波形を示す図であ
る。
【図28】ステイプラ部の針打ち動作を説明するための
図である。
【図29】シート後処理装置の電気的な構成を示すブロ
ック図である。
【図30】図29の続きのブロック図である。
【図31】シート後処理装置の初期化動作を示すフロー
チャートである。
【図32】シート後処理装置のトレイ(ビン)の位置決
め制御を示すフローチャートである。
【図33】シート後処理装置のトレイ(ビン)の移動動
作を示すフローチャートである。
【図34】シート後処理装置によるシート処理時間通知
処理を示すフローチャートである。
【図35】シート後処理装置の紙面検知センサによる検
知処理を説明するための図である。
【図36】紙面検知センサの構成を示すブロック図であ
る。
【図37】紙面検知センサに対する入出力信号を示すタ
イミングチャートである。
【図38】排出モード変更時において複写装置本体とシ
ート後処理装置との間で授受される信号を示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1…シート後処理装置 100…複写装置(画像形成装置)本体 108…感光ドラム 109…レジストローラ 114…フラッパ 127…反転搬送ローラ 400…CPU 410…ROM 420…RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/00 534 G03G 15/00 534 3F054 21/14 21/00 384 9A001 21/00 384 372 Fターム(参考) 2C058 AB16 AD03 AD04 AE02 AF15 AF53 GA13 GE16 2C061 AP03 AP04 AP07 AQ06 AR03 AS02 HK11 HN15 2H027 DA39 ED29 EE02 EF10 EG04 EH08 FA13 FA25 FA30 FA35 2H028 BA06 BA09 BA14 BB02 BB04 2H072 AA16 AA24 AB06 CA01 FA01 GA08 3F054 AA01 AC01 BA01 BB21 DA01 9A001 HZ34 JJ35 KZ16 KZ32 KZ42

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシートに対して一連の画像形成処
    理を連続して行なっている途中で処理状態が変更された
    場合に、処理状態が変更される前と後のシートの衝突を
    回避すべく画像形成動作の開始タイミングを制御する制
    御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前のシートに対する処
    理時間よりも後のシートに対する処理時間の方が短くな
    った場合に、後のシートに対する画像形成動作の開始タ
    イミングを遅延させることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成装置は、シートを表裏反転
    して排出する反転排出機能を有し、前記制御手段は、シ
    ート反転排出モードからシート非反転排出モードに変更
    された場合に、該シート非反転排出モードに係る最初の
    シートに対する画像形成動作の開始タイミングを、該シ
    ート非反転排出モード時の通常の画像形成動作の開始タ
    イミングよりも遅延させることを特徴とする請求項2記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成装置は、画像形成処理を行
    なう装置本体と、該装置本体により画像形成処理が施さ
    れたシートに対して後処理を施す後処理装置とを有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前のシートに対する前
    記装置本体での処理時間と前記後処理装置での処理時間
    の合計時間よりも、後のシートに対する前記装置本体で
    の処理時間と前記後処理装置での処理時間の合計時間が
    短くなった場合に、後のシートに対する画像形成動作の
    開始タイミングを遅延させることを特徴とする請求項4
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記装置本体でのシー
    ト反転/非反転排出モードは変更されず、前記後処理装
    置での後処理モードの変更等により、該後処理装置での
    前のシートに対する処理時間が後のシートに対する処理
    時間よりも短くなった場合に、後のシートに対する画像
    形成動作の開始タイミングを遅延させることを特徴とす
    る請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記装置本体でのモー
    ドがシート非反転モードからシート反転モードに変更さ
    れて該装置本体での前のシートに対する処理時間が後の
    シートに対する処理時間よりも長くなった場合であって
    も、前記後処理装置での後処理モードの変更等により、
    前のシートに対する該装置本体での処理時間と該後処理
    装置での処理時間の合計時間よりも、後のシートに対す
    る該装置本体での処理時間と該後処理装置での処理時間
    の合計時間が短くなった場合は、後のシートに対する画
    像形成動作の開始タイミングを遅延させることを特徴と
    する請求項5記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記後処理装置は、前のシートに対する
    該後処理装置及び前記装置本体での処理時間を必要に応
    じて算出して該装置本体に通知することを特徴とする請
    求項4〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記後処理装置は、前のシートに対する
    該後処理装置での処理時間を必要に応じて算出して該装
    置本体に通知することを特徴とする請求項4〜7のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記装置本体は、前のシート及び後の
    シートに対する前記後処理装置及び該装置本体での処理
    時間を必要に応じて算出することを特徴とする請求項4
    〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 複数のシートに対して一連の画像形成
    処理を連続して行なっている途中で処理状態が変更され
    た場合に、処理状態が変更される前と後のシートの衝突
    を回避すべく画像形成動作の開始タイミングを制御する
    ことを特徴とする画像形成方法。
  12. 【請求項12】 画像形成処理を行なう装置本体と、該
    装置本体により画像形成処理が施されたシートに対して
    後処理を施す後処理装置とを有する画像形成システムに
    おいて、 複数のシートに対して一連の画像形成処理を連続して行
    なっている途中で処理状態が変更された場合に、処理状
    態が変更される前と後のシートの衝突を回避すべく画像
    形成動作の開始タイミングを制御する制御手段を備えた
    ことを特徴とする画像形成システム。
  13. 【請求項13】 画像形成処理を行なう装置本体と、該
    装置本体により画像形成処理が施されたシートに対して
    後処理を施す後処理装置とを有する画像形成装置に適用
    可能なコンピュータ読取り可能な媒体において、 複数のシートに対して一連の画像形成処理を連続して行
    なっている途中で処理状態が変更された場合に、処理状
    態が変更される前と後のシートの衝突を回避すべく画像
    形成動作の開始タイミングを制御する内容を有すること
    を特徴とする媒体。
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