JP2001275591A - 包装冷凍寿司の製造方法 - Google Patents
包装冷凍寿司の製造方法Info
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Abstract
する。 【構成】 冷凍されている米飯成形体と、該米飯成形体
の上面に載せられて冷凍されている具と、冷凍されてい
る具を載せた米飯成形体の全面を被覆する第一のプラス
チックフィルムと、第一のプラスチックフィルム上で前
記具の上方に配置されている具を被覆するアルミニウム
箔と、前記アルミニウム箔で具の部分が被覆されている
寿司の全面を覆う第二のプラスチックフィルムとを有す
ることを特徴とする包装冷凍寿司。
Description
関し、特に電子レンジによる解凍に適した包装された冷
凍寿司に関する。加熱されることが好ましくない具を載
せ、プラスチックフィルムにより包装され、電子レンジ
による解凍に適した包装冷凍寿司に関する。
飯を成形し、この成形された米飯成形体の上に、例え
ば、骨抜き及び調整された鯛、紅鮭、鯖等の具を、酢、
砂糖及び塩で味付けした汁で煮立てた白板昆布と共に載
せて棒状に成形し、この成形された寿司をプラスチック
フィルムで脱気包装し、これをブライン凍結して冷凍寿
司を製造している。
結前に脱気包装を行うので、凍結室内での細菌の付着、
及び臭いの吸収等がない。したがって、凍結後に脱気包
装を行う緩慢凍結のエアブラスト凍結、窒素又は炭酸ガ
ス凍結に比して衛生面で優れている。ブラインによる冷
凍寿司は、例えば、−18℃の保存温度下で、3カ月以
上の長期間にわたって安定して保存することができ、−
50℃の保存温度では、6カ月以上の保存が可能であ
る。
は、解凍して使用される。解凍には、自然解凍、流水解
凍、スチーム解凍、温湯解凍及び電子レンジ解凍などが
あるが、電子レンジ解凍は、解凍時間が極めて短く、解
凍歩留まりが高いので、冷凍寿司などの解凍には適して
いる。例えば、上記の棒寿司の場合、室温解凍では解凍
に5時間を要するものが、電子レンジ解凍では、4分で
解凍することができので、室温解凍に比して電子レンジ
解凍は、需要に即時に応じることができ便利である。
による解凍の場合、具の部分と米飯の部分は、高周波の
吸収による発熱量が相違するので、具が加熱され過ぎる
ので問題とされており、利用されていない。しかも、棒
寿司の場合、米飯の部分は人肌であるのが好まれるが、
具の部分は10℃以下の温度であるのが好まれるから、
包装冷凍寿司の解凍に、電子レンジ解凍を適用するのは
比較的困難とされている。本発明は、従来の包装冷凍寿
司の解凍に、電子レンジ解凍が不向きである点を解決す
ることを目的としている。
凍に適した包装冷凍寿司を提供することを目的としてい
る。即ち、本発明は、米飯成形体の上に具を載せて寿司
を形成し、この形成された寿司の全面を第一のプラスチ
ックフィルムで被覆し、この第一のプラスチックフィル
ム上に、寿司の具の上方を覆ってアルミニウム箔を配置
し、前記アルミニウム箔で具の部分が被覆された寿司の
全面を第二のプラスチックフィルムで覆い、この第二の
プラスチックフィルムで覆われた寿司を脱気包装し、ブ
ライン凍結をすることを特徴とする包装冷凍寿司の製造
方法にある。
ン凍結、エアブラスト凍結、窒素又は炭素ガス凍結によ
り製造される包装冷凍寿司であり、特に、ブライン凍結
により製造される包装冷凍寿司であるのが好ましい。ま
た、本発明において、包装冷凍寿司とされる寿司には、
具が米飯成形体の上に配置されている寿司、例えば、棒
寿司及び握り寿司があり、一個の寿司を包装冷凍しても
よいが、複数の寿司を一緒に包装冷凍してもよい。本発
明の包装冷凍寿司において、包装材により寿司を包装し
たときに、寿司の具の部分に対応する包装材の箇所にア
ルミニウム箔が設けられているので、具の部分が高周波
により加熱されるのを避けることができる。
具と接触する箇所にはアルミニウム箔が配設される。ア
ルミニウム箔は直接食材及び高周波と接触しないよう
に、両面がプラスチックフィルムで被覆されている。し
たがって、米飯成形体に接触する箇所には、二枚のプラ
スチックフィルムで二重に被覆されており、外気、湿気
及び細菌の侵入を、極力避けることができる構造となっ
ている。
米飯成形体の電子レンジにより解凍した際に生じる熱に
より行われる。したがって、本発明において、包装冷凍
寿司の解凍は、包装冷凍寿司の保存温度に関係するが、
例えば、電子レンジにより、3乃至5分間解凍して、冷
凍米飯成形体の解凍を行い、次いで15乃至30分の間
蒸らして、米飯成形体の加熱温度により具の解凍を行う
ものである。
ルムは、内側に配置されるものであり、例えば、ポリエ
チレンフィルムを使用することができる。また、第2の
プラスチックフィルムは外側に配置されるものであり、
例えばナイロンフィルムを使用することができる。アル
ミニウム箔による具の被覆は、プラスチックフィルムの
間にアルミニウム箔を配置して行うことができ、また、
一方のプラスチックフィルムに蒸着又はメッキにより形
成されたアルミニウム箔により行うことができる。
形成し、この米飯成形体の上に具を載せて形成された寿
司の全面を第一のプラスチックフィルムで被覆し、この
第一のプラスチックフィルム上に、寿司の具の上方を覆
ってアルミニウム箔を配置し、前記アルミニウム箔で具
の部分が被覆された寿司の全面を第二のプラスチックフ
ィルムで覆い、この第二のプラスチックフィルムで覆わ
れた寿司を脱気包装し、ブライン凍結をするので、具を
加熱することなく、包装冷凍寿司の解凍を行うことがで
きる。
するが、本発明は、以下の説明及び例示により、何ら限
定されるものではない。図1は、本発明の一実施例の概
略を説明する概略の正断面図であり、図2は、本発明の
他の一実施例の概略を示す概略の正断面図である。図1
と図2において、対応する箇所には同一の符号が使用さ
れている。
形体2の上に具3が載せられおり、具3の上に白板昆布
4が載せられ、これらはラップ用フィルム5で包まれて
いる。ラップ用フィルム包装体6の具3の上のラップ用
フィルム5上にはアルミニウム箔7が、具3を覆って配
置されている。アルミニウム箔7が置かれたラップ用フ
ィルム包装体は、ポリエチレンフィルム8及びナイロン
フィルム9の貼り合わせフィルムを二枚重ねて三方の端
部を接合して形成された袋10に入れられ、脱気包装さ
れている。この包装体はブライン凍結されて包装冷凍寿
司1が製造される。
凍寿司1は、米飯成形体2の上に具3が載せられおり、
具3の上に白板昆布4が載せられ、これらはラップ用フ
ィルム5で包み、ラップ用フィルム包装体6が形成され
る。本例において、袋10は、一方の側11がポリエチ
レンフィルム8及びナイロンフィルム9の貼り合わせフ
ィルムで形成され、他方の側12は、アルミニウム箔が
一部の領域に付着するナイロンフィルム9とポリエチレ
ンフィルム8の貼り合わせフィルムで形成され、それら
の貼り合わせフィルムを重ねてその三方の端部を接合し
て形成されている。本例において、ラップ用フィルム包
装体6は、具3がアルミニウム箔が付着する側に向けて
袋10に入れられ、脱気包装される。この包装体はブラ
イン凍結されて包装冷凍寿司1が製造される。
一になるように撹拌する。このようにして酢合わせされ
た米飯は、次いで50℃に冷却される。本例において、
50℃に冷却された米飯は、太巻きの巻寿司機のベルト
に載せ、300g宛裁断して、太巻き用ベルトに載せ
て、直径46mm、長さ180mmの丸棒状の太巻きの
米飯成形体を形成する。この丸棒状の米飯成形体を、概
略の内側寸法が幅55mm、高さ50mm及び長さ18
0mmの箱型に入れて、上から押して成形する。得られ
た米飯成形体の概略の寸法は、 幅55mm、高さ30
mm及び長さ180mmであった。
プ用フィルムの上に、酢、砂糖及び塩で煮立てて冷却し
た白板昆布を載せ、その上に、骨抜き及び塩で絞め酢漬
けした鯛を具として載せ、さらにその上に前記米飯成形
体を載せて、該ラップ用フィルムで包み、寿司を形成す
る。ラップ用フィルムで包まれた寿司は、具の上全体に
アルミニウム箔を載せて、内側がポリエチレンフィルム
で外側がナイロンフィルムの貼り合わせフィルムの袋に
入れて、脱気して該袋の口を加熱封着する。
は、エチルアルコールをブラインとして、−35℃の温
度のブライン中に45分間保持して、ブライン冷凍し
た。このときの包装冷凍寿司の芯の温度は−25℃であ
った。このようにして製造された包装冷凍寿司は製品と
して−28℃の温度で保存された。
960ワットの電子レンジにより解凍した。包装冷凍寿
司を前記電子レンジに入れて4分間加熱することにより
解凍した。4分経過したところで電子レンジより取り出
して、25分間常温に放置して、蒸らした。米飯は人肌
であり、具は解凍されていた。
プラスチックフィルムの袋として、外側のナイロンフィ
ルムの内側の一部にアルミニウムが蒸着されて、アルミ
ニウム箔が付着形成され、その内側にポリエチレンフィ
ルムが貼り合わされている二重のプラスチックフィルム
の袋が使用された。
られた。ラップで包まれた寿司は、具の上全体に蒸着さ
れたアルミニウム箔が位置するように、内側がポリエチ
レンフィルムで外側が内側の一部にアルミニウムが蒸着
されているナイロンフィルムの貼り合わせフィルムの袋
に入れて、脱気して該袋の口を加熱封着する。
は、エチルアルコールをブラインとして、−35℃の温
度のブライン中に45分間保持して、ブライン冷凍し
た。このときの包装冷凍寿司の芯の温度は−25℃であ
った。このようにして製造された包装冷凍寿司は製品と
して−28℃の温度で保存された。
960ワットの電子レンジにより解凍した。包装冷凍寿
司を前記電子レンジに入れて4分間加熱することにより
解凍した。4分経過したところで電子レンジより取り出
して、25分間常温に放置して、蒸らした。米飯は人肌
であり、具は解凍されていた。
の一部の面がアルミニウムで蒸着されている袋を使用し
たが、蒸着に代えてメッキによりアルミニウム箔を形成
することができる。またナイロンフィルムの内側の全面
がアルミニウムで蒸着又はメッキされている袋を使用す
ることもできる。この場合は、アルミニウム箔が寿司の
具を被うような寸法に袋が形成される。
寿司を形成し、この米飯成形体の上に具を載せて形成さ
れた寿司の全面を第一のプラスチックフィルムで被覆
し、この第一のプラスチックフィルム上に、寿司の具の
上方を覆ってアルミニウム箔を配置し、前記アルミニウ
ム箔で具の部分が被覆された寿司の全面を第二のプラス
チックフィルムで覆い、この第二のプラスチックフィル
ムで覆われた寿司を脱気包装し、ブライン凍結をするの
で、従来困難とされていた、電子レンジを使用すること
ができ、従来の包装冷凍寿司の解凍に比して極めて短時
間で、包装冷凍寿司の解凍を行うことができる。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 米飯成形体の上に具を載せて寿司を形成
し、この形成された寿司の全面を第一のプラスチックフ
ィルムで被覆し、この第一のプラスチックフィルム上
に、寿司の具の上方を覆ってアルミニウム箔を配置し、
前記アルミニウム箔で具の部分が被覆された寿司の全面
を第二のプラスチックフィルムで覆い、この第二のプラ
スチックフィルムで覆われた寿司を脱気包装し、ブライ
ン凍結をすることを特徴とする包装冷凍寿司の製造方
法。 - 【請求項2】 第一のプラスチックフィルムは、米飯成
形体の上に具を載せて形成された寿司の全面に接して、
前記寿司を被覆していることを特徴とする請求項1に記
載の包装冷凍寿司の製造方法。 - 【請求項3】 第一のプラスチックフィルムが、ラップ
用フィルムであることを特徴とする請求項1又は2に記
載の包装冷凍寿司の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001092041A JP3369550B2 (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 包装冷凍寿司の製造方法 |
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JP3369550B2 JP3369550B2 (ja) | 2003-01-20 |
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-
2001
- 2001-03-28 JP JP2001092041A patent/JP3369550B2/ja not_active Expired - Lifetime
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