JP2001270938A - ポリカーボネートジオールの製造方法 - Google Patents

ポリカーボネートジオールの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ジメチルカーボネートと脂肪族ジ
ヒドロキシ化合物を反応させて、分子末端が水酸基でか
つ着色が少ない高品質のポリカーボネートジオールを得
ることができる、工業的に好適なポリカーボネートジオ
ールの製造方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の課題は、ジメチルカーボネート
と脂肪族ジヒドロキシ化合物を、触媒存在下、メタノー
ルとジメチルカーボネートの混合物を抜き出しながら、
反応モル比rを1.31〜1.58として反応させて、
分子末端アルキル基がモル基準で5%以下であるポリカ
ーボネートジオールプレポリマーを生成させ、そのポリ
カーボネートジオールプレポリマーを、触媒存在下、脂
肪族ジヒドロキシ化合物を抜き出しながら縮重合させ
て、分子末端が水酸基であるポリカーボネートジオール
を生成させることを特徴とするポリカーボネートジオー
ルの製造方法により解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジメチルカーボネ
ートと脂肪族ジヒドロキシ化合物を反応させて、分子末
端(両末端)が水酸基である高品質のポリカーボネート
ジオールを製造する方法に関する。ポリカーボネートジ
オールは、ポリウレタン、接着剤、塗料などの原料とし
て非常に有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】
【0003】ポリカーボネートジオールを製造する方法
としては、カーボネートと脂肪族ジヒドロキシ化合物を
エステル交換反応させる方法が知られている。この方法
では、一般に、カーボネートと脂肪族ジヒドロキシ化合
物を、目的とするポリカーボネートジオールの平均分子
量に対応させて、化学量論量又はそれに近い割合で仕込
んで反応が行われる。この場合、通常はポリカーボネー
トジオールの分子末端(両末端;以下、同義)が全て水
酸基とはならず、カーボネートに由来するアルキル基や
アリール基が分子末端に残存することになる。
【0004】この問題を解決するため、いくつかの方法
が提案されている。例えば、ジアルキルカーボネートと
脂肪族ジヒドロキシ化合物から分子末端がアルキル基の
ポリカーボネートジオールを生成させ、次いでこのポリ
カーボネートジオールに脂肪族ジヒドロキシ化合物を反
応させて分子末端にアルキル基が少ないポリカーボネー
トジオールを得る方法(特開昭62−187725号公
報)や、ジアルキル又はジアリールカーボネートに対し
て脂肪族ジヒドロキシ化合物を化学量論量の1.01〜
1.30倍用いて分子末端にアルキル基が少ないポリカ
ーボネートジオールを得る方法(特開昭64−118号
公報)などが提案されている。
【0005】しかし、前者の方法では、両末端がアルキ
ル基のポリカーボネートジオールを生成させた後にこれ
をジオールなどと反応させるために反応条件が厳しくな
り、更に、初めに大過剰のジアルキルカーボネートを用
いるために反応温度が上がらず、反応に時間がかかって
生産性が低いという問題があった。一方、後者の方法で
は、特にカーボネートとしてジメチルカーボネートを用
いた場合、得られるポリカーボネートジオールの分子末
端にメチル基が残存したり、過剰の脂肪族ジヒドロキシ
化合物の使用により生産性が低下するという問題があっ
た。また、これらの方法では、いずれも、得られるポリ
カーボネートジオールが着色するという問題が存在して
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ジメチルカ
ーボネートと脂肪族ジヒドロキシ化合物を反応させて、
分子末端(両末端)が水酸基であるポリカーボネートジ
オールを効率的に得ることができる、工業的に好適なポ
リカーボネートジオールの製造方法を提供することを課
題とする。特に、本発明は、ジメチルカーボネートと脂
肪族ジヒドロキシ化合物を反応させて、分子末端(両末
端)が水酸基でかつ着色の少ない高品質のポリカーボネ
ートジオールを効率的に得ることができる、工業的に好
適なポリカーボネートジオールの製造方法を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、(1)
ジメチルカーボネートと脂肪族ジヒドロキシ化合物を、
触媒存在下、生成するメタノールとジメチルカーボネー
トの混合物を抜き出しながら、次式で表される反応モル
比rを1.31〜1.58として、エステル交換反応さ
せて、分子末端水酸基と分子末端アルキル基の合計に対
する分子末端アルキル基の割合がモル基準で5%以下で
あるポリカーボネートジオールプレポリマーを生成さ
せ、
【0008】r=(n+1)/n (式中、nは1.72〜3.23の実数で、ポリカーボ
ネートジオールプレポリマーの数平均重合度に相当す
る。)
【0009】(2)そのポリカーボネートジオールプレ
ポリマーを、触媒存在下、生成する脂肪族ジヒドロキシ
化合物を抜き出しながら縮重合反応させて、分子末端が
水酸基であるポリカーボネートジオールを生成させるこ
とを特徴とするポリカーボネートジオールの製造方法に
より解決される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるジメチルカー
ボネートとしては、ホスゲンとメタノール、一酸化炭素
とメタノール、或いは一酸化炭素と亜硝酸メチルを反応
させて得られるものなどが挙げられる。
【0011】ジメチルカーボネートは、更にアルコキシ
ド処理されて(即ち、アルカリ金属アルコキシド又はア
ルカリ土類金属アルコキシドで処理されて蒸留分離され
て)いることが好ましい。アルカリ金属アルコキシドに
は、例えば、リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシ
ド、カリウムメトキシド等が、アルカリ土類金属アルコ
キシドには、例えば、マグネシウムメトキシド等が、ジ
メチルカーボネートに対して重量基準で好ましくは50
〜5000ppm(更に好ましくは50〜3000pp
m)用いられる。処理条件は特に制限されないが、例え
ば、ジメチルカーボネートに前記アルコキシドを添加し
て、5〜120℃(好ましくは10〜115℃)で0.
05〜3時間程度攪拌すればよい。ジメチルカーボネー
トの蒸留分離は常法により行われる(例えば、留出温度
30〜115℃/67〜1598mmHg)。
【0012】ジメチルカーボネートとしては、中でも、
一酸化炭素と亜硝酸メチルを反応させて得られるジメチ
ルカーボネートをアルカリ金属アルコキシド又はアルカ
リ土類金属アルコキシドで処理して蒸留分離したものが
特に好ましい。
【0013】本発明で用いられる脂肪族ジヒドロキシ化
合物としては、炭素数3〜30のアルカンジオールが好
ましく挙げられる。アルカンジオールのアルキレン基部
分の炭素鎖は分岐していてもよく、脂環式構造、エーテ
ル結合などを含んでいても差し支えない。なお、脂肪族
ジヒドロキシ化合物は単独で用いても複数を混合して用
いてもよい。
【0014】脂肪族ジヒドロキシ化合物として、例え
ば、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジ
オール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジ
オール、1,12−ドデカンジオール等や、
【0015】1,3−ブタンジオール、3−メチルペン
タン−1,5−ジオール、2−エチルヘキサン−1,6
−ジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−
1,8−オクタンジオール等のアルキレン基部分の炭素
鎖が分岐しているものや、
【0016】1,3−シクロヘキサンジオール、1,4
−シクロヘキサンジオール、2,2’−ビス(4−ヒド
ロキシシクロヘキシル)プロパン、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール等のアルキレン基部分の炭素鎖が脂環
式構造を含んでいるものや、
【0017】ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、テトラエチレングリコールポリエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール等のアルキレン基部分の炭素鎖がエーテル結合を含
んでいるものなどが具体的に挙げられる。
【0018】本発明で用いられる触媒としては、通常の
エステル交換反応で用いられる触媒(エステル交換触
媒)が好ましく挙げられる。例えば、アルカリ金属の水
酸化物(水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等)、アルカリ金属の炭酸塩(炭酸リチウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、アルカリ金属のカル
ボン酸塩(酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム等)、アルカリ金属アルコキシド(リチウムメトキシ
ド、ナトリウムメトキシド、カリウムt−ブトキシド
等)などのアルカリ金属化合物や、
【0019】アルカリ土類金属の水酸化物(水酸化マグ
ネシウム等)、アルカリ土類金属アルコキシド(マグネ
シウムメトキシド等)などのアルカリ土類金属化合物
や、アルミニウムアルコキシド(アルミニウムエトキシ
ド、アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウムs−
ブトキシド等)、アルミニウムアセチルアセトナートな
どのアルミニウム化合物や、
【0020】亜鉛のカルボン酸塩(酢酸亜鉛等)、亜鉛
アセチルアセトナートなどの亜鉛化合物や、マンガンの
カルボン酸塩(酢酸マンガン等)、マンガンアセチルア
セトナートなどのマンガン化合物や、ニッケルのカルボ
ン酸塩(酢酸ニッケル等)、ニッケルアセチルアセトナ
ートなどのニッケル化合物や、
【0021】アンチモンのカルボン酸塩(酢酸アンチモ
ン等)、アンチモンアルコキシドなどのアンチモン化合
物や、ジルコニウムアルコキシド(ジルコニウムプロポ
キシド、ジルコニウムブトキシド等)、ジルコニウムア
セチルアセトナートなどのジルコニウム化合物や、
【0022】チタンアルコキシド(テトラエトキシチタ
ン、テトライソプロポキシチタン、テトラブトキシチタ
ン等)などのチタン化合物や、有機スズ化合物(ジブチ
ルチンオキシド、ジブチルチンジアセテート、ジブチル
チンジラウレート等)などが触媒として挙げられる。な
お、各カルボン塩は炭素数2〜30のものが好ましく、
各アルコキシドはアルコキシ基の炭素数1〜30のもの
が好ましい。
【0023】これら触媒の中では、チタン化合物、有機
スズ化合物が好ましいが、中でもチタンアルコキシド
(テトラエトキシチタン、テトライソプロポキシチタ
ン、テトラブトキシチタン等)が更に好ましい。チタン
アルコキシドの中では、テトラブトキシチタンが特に好
ましい。
【0024】本発明では、最初に、ジメチルカーボネー
トと脂肪族ジヒドロキシ化合物を、触媒存在下、生成す
るメタノールとジメチルカーボネートの混合物を抜き出
しながら、生産性や消費エネルギーも考慮して、次式で
表される反応モル比rを1.31〜1.58(好ましく
は1.31〜1.46)として、
【0025】r=(n+1)/n (式中、nは1.72〜3.23(好ましくは2.17
〜3.23)の実数で、ポリカーボネートジオールプレ
ポリマーの数平均重合度に相当する。)
【0026】エステル交換反応させることにより、分子
末端(両末端;以下、同義)水酸基と分子末端アルキル
基の合計に対する分子末端アルキル基の割合がモル基準
5%以下であるポリカーボネートジオールプレポリマ
ー(数平均重合度nが1.72〜3.23(好ましくは
2.17〜3.23))を生成させることができる。エ
ステル交換反応の反応式は次式で表される。
【0027】
【化1】 (式中、Rは脂肪族ジヒドロキシ化合物のアルキレン基
部分を表し、nは前記と同様である。)
【0028】反応モル比rを前記範囲とするためには、
脂肪族ジヒドロキシ化合物を、ジメチルカーボネート1
モルに対して0.97〜1.20モル、更には0.97
〜1.10モル用いることが好ましい。即ち、本発明で
は、ジメチルカーボネート1モルに対して脂肪族ジヒド
ロキシ化合物を0.97〜1.20モル用い、反応モル
比rを1.31〜1.58(n=1.72〜3.23)
としてポリカーボネートジオールプレポリマーを生成さ
せることが好ましいが、ジメチルカーボネート1モルに
対して脂肪族ジヒドロキシ化合物を0.97〜1.10
モル用い、反応モル比rを1.31〜1.46(n=
1.72〜2.17)としてポリカーボネートジオール
プレポリマーを生成させることが更に好ましい。ジメチ
ルカーボネートは最初に全量を仕込んでもよく、連続的
又は逐次的に脂肪族ジヒドロキシ化合物に添加してもよ
い。
【0029】前記エステル交換反応において、生成する
メタノールとジメチルカーボネートの混合物は、例え
ば、蒸留装置(精留塔など)を備えた反応器を用いて蒸
留により抜き出すことが好ましい。このとき、抜き出さ
れる(留去される)メタノールとジメチルカーボネート
の混合物(留出物)の組成は、メタノールとジメチルカ
ーボネートの共沸混合物ないしはその近傍(例えば、常
圧ではメタノール:ジメチルカーボネート(重量比)=
62:38〜72:28)の組成となるように調節する
ことが好ましい。そして、メタノールをジメチルカーボ
ネートと共に、該共沸混合物よりメタノ−ルに富んだ組
成でメタノールが殆ど留出しなくなるまで抜き出しなが
ら、引き続き反応させることが好ましい。
【0030】前記エステル交換反応において、触媒は、
反応開始時におけるジメチルカーボネートと脂肪族ジヒ
ドロキシ化合物の合計仕込み量に対して重量基準で1〜
20000ppm、更には10〜5000ppmの割合
で用いることが好ましい。
【0031】また、反応温度は100〜210℃である
ことが好ましく、反応圧力は特に制限されないが、常圧
から50〜500mmHgの減圧とすることが好まし
い。即ち、常圧下で、メタノールとジメチルカーボネー
トの共沸混合物ないしはその近傍の組成物を抜き出しな
がら反応させ、更に、50〜500mmHgの減圧下、
メタノールとジメチルカーボネートの混合物を共沸混合
物よりメタノールに富んだ組成で抜き出しながら、反応
させることが好ましい。但し、反応温度及び反応圧力
は、脂肪族ジヒドロキシ化合物が実質的に留出しない条
件とすることが好ましい。なお、反応は、空気、炭酸ガ
ス、もしくは不活性ガス(窒素、アルゴン、ヘリウム
等)の雰囲気下又は気流中で行うことができるが、不活
性ガス雰囲気下又は気流中で行うことが好ましい。
【0032】次に、得られるポリカーボネートジオール
プレポリマーを、触媒存在下、生成する脂肪族ジヒドロ
キシ化合物を抜き出しながら縮重合反応させることによ
り、分子末端が水酸基であるポリカーボネートジオール
(数平均重合度mnが1.90〜48.4)を生成させ
ることができる。このポリカーボネートジオールは、分
子末端水酸基と分子末端アルキル基の合計に対する分子
末端アルキル基の割合がモル基準で0.02%未満であ
り、分子末端が実質的に全て水酸基であるポリカーボネ
ートジオールである。縮重合反応の反応式は次式で表さ
れる。
【0033】
【化2】 (式中、mは1.1〜15の実数で、mnはポリカーボ
ネートジオールの数平均重合度に相当する。R、nは前
記と同様である。)
【0034】この縮合反応において、触媒は前記エステ
ル交換触媒と同じものをそのまま用いることができる。
縮合反応の反応温度は150〜240℃、更には150
〜230℃であることが好ましく、反応圧力は0.1〜
50mmHg、更には0.1〜40mmHgの減圧とす
ることが好ましい。脂肪族ジヒドロキシ化合物は前記エ
ステル交換反応と同様に蒸留により抜き出されることが
好ましく、反応雰囲気等も前記と同様であることが好ま
しい。抜き出された脂肪族ジヒドロキシ化合物はジメチ
ルカーボネートとのエステル交換反応に再使用できる。
【0035】反応終了後、そのまま反応液を冷却して分
子末端が水酸基であるポリカーボネートジオールを得る
ことができる。このポリカーボネートジオールは前記の
ように分子末端(両末端)が実質的に全て水酸基であっ
て、かつ着色が少ない(特にJIS−K−1557によ
るAPHAが50未満、更には20以下の)高品質のポ
リカーボネートジオールである。なお、ポリカーボネー
トジオールの分子量は脂肪族ジヒドロキシ化合物の抜き
出し量により調節される。
【0036】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明する。なお、ポリカーボネートジオール及び
そのプレポリマーの水酸基価はJIS−K−1557に
準拠した方法により求め、分子末端の水酸基とメチル基
1H−NMRと13C−NMRにより分析し、数平均分
子量は水酸基価より求めた。APHAはJIS−K−1
557により(APHA標準液に基づいて)求めた。
【0037】実施例1 〔ジメチルカーボネートのアルコキシド処理〕内容積2
L(リットル)のガラス製フラスコにジメチルカーボネ
ート1610gとナトリウムメトキシドのメタノール溶
液(ナトリウムメトキシド濃度:28重量%)0.87
gを入れ、室温で2時間攪拌した。その後、常圧下で蒸
留してジメチルカーボネートを分離した。なお、この処
理には、特開平9−38488号公報記載の方法(実施
例1及び9)に従って、一酸化炭素と亜硝酸メチルを反
応させて得られたジメチルカーボネートを用いた。
【0038】〔ポリカーボネートジオールプレポリマー
の製造〕精留塔を備えた内容積1Lのガラス製フラスコ
に、アルコキシド処理したジメチルカーボネート427
g(4.74mol)、1,6−ヘキサンジオール56
0g(4.74mol)、及びテトラブトキシチタン
0.06g(0.18mmol)を仕込み、常圧、攪拌
下、メタノールとジメチルカーボネートの混合物を留去
しながら、エステル交換反応を5時間行った。この間、
反応温度は100℃から200℃まで徐々に昇温させ、
留出物の組成はメタノールとジメチルカーボネートの共
沸組成ないしはその近傍の組成となるように調節した。
【0039】この後、100mmHgの減圧として、攪
拌下、メタノールとジメチルカーボネートの混合物を留
去しながら、200℃でエステル交換反応を更に5時間
行った。反応終了後(メタノールとジメチルカーボネー
トの留去終了後)、反応液を冷却してポリカーボネート
ジオールプレポリマー653gを得た。なお、エステル
交換反応は窒素気流中で行った。得られたポリカーボネ
ートジオールプレポリマーは、水酸基価が194mgK
OH/g、数平均重合度nが3.19(即ち、反応モル
比rが1.31)であり、分子末端にメチル基は検出さ
れなかった。
【0040】〔ポリカーボネートジオールの製造〕蒸留
塔を備えた内容積1Lのガラス製フラスコに、前記ポリ
カーボネートジオールプレポリマー650gを入れ、攪
拌下、1,6−ヘキサンジオールを留去しながら、1〜
5mmHgの減圧下、160〜200℃で縮重合反応を
8時間行った。反応終了後(1,6−ヘキサンジオール
の留去終了後)、反応液を冷却してポリカーボネートジ
オール537gを得た。なお、縮重合反応は窒素気流中
で行った。得られたポリカーボネートジオールは水酸基
価が56.1mgKOH/g、数平均分子量が200
0、色相(APHA)が15であり、分子末端にメチル
基は認められなかった。
【0041】比較例1 〔ポリカーボネートジオールプレポリマーの製造〕アル
コキシド処理していないジメチルカーボネート384g
(4.26mol)、1,6−ヘキサンジオール400
g(3.38mol)、及びテトラブトキシチタン0.
08g(0.24mmol)を用い、常圧下での反応時
間を10時間に変えたほかは、実施例1と同様にエステ
ル交換反応を行った。その結果、得られたポリカーボネ
ートジオールプレポリマー482.5gは水酸基価が6
5mgKOH/g、数平均重合度nが12.5(反応モ
ル比rが1.08)であった。また、分子末端(両末
端;以下、同義)には、メチル基が分子末端の水酸基と
メチル基の合計に対してモル基準で20%存在してい
た。
【0042】〔ポリカーボネートジオールの製造〕前記
ポリカーボネートジオールプレポリマー482.5gを
用いたほかは、実施例1と同様に縮重合反応を行った。
その結果、得られたポリカーボネートジオール472.
5gは水酸基価が52.6mgKOH/g、数平均分子
量が2133、色相(APHA)が50であった。ま
た、分子末端にメチル基が分子末端の水酸基とメチル基
の合計に対してモル基準で4.9%存在していた。
【0043】実施例2 〔ポリカーボネートジオールプレポリマーの製造〕アル
コキシド処理したジメチルカーボネート330.5g
(3.67mol)、1,6−ヘキサンジオール46
9.5g(3.97mol)、及びテトラブトキシチタ
ン0.080g(0.24mmol)を用い、常圧下で
の反応時間を9時間、減圧下(200mmHg)での反
応時間を0.5時間に変えたほかは、実施例1と同様に
エステル交換反応を行った。その結果、得られたポリカ
ーボネートジオールプレポリマー541gは水酸基価が
247mgKOH/g、数平均重合度nが2.33(反
応モル比rが1.43)であり、メチル基が分子末端の
水酸基とメチル基の合計に対してモル基準で3.8%存
在していた。
【0044】〔ポリカーボネートジオールの製造〕前記
ポリカーボネートジオールプレポリマー540gを用い
て、6〜20mmHgの減圧下、160〜210℃で縮
重合反応を6時間行った。その結果、得られたポリカー
ボネートジオール418gは水酸基価が36.4mgK
OH/g、数平均分子量が3086、色相(APHA)
が20であり、分子末端にメチル基は認められなかっ
た。
【0045】比較例2 〔ポリカーボネートジオールプレポリマーの製造〕アル
コキシド処理したジメチルカーボネート331g(3.
67mol)、1,6−ヘキサンジオール393g
(3.33mol)、及びテトラブトキシチタン0.0
7g(0.21mmol)を用い、常圧下での反応時間
を6時間に変えたほかは、実施例1と同様にエステル交
換反応を行った。その結果、得られたポリカーボネート
ジオールプレポリマー466gは水酸基価が156mg
KOH/g、数平均重合度nが4.55(反応モル比r
が1.22)であった。また、分子末端にメチル基が分
子末端の水酸基とメチル基の合計に対してモル基準で1
4%存在していた。
【0046】〔ポリカーボネートジオールの製造〕前記
ポリカーボネートジオールプレポリマー415gを用
い、反応時間を6時間に変えたほかは、実施例1と同様
に縮重合反応を行った。その結果、得られたポリカーボ
ネートジオール399gは水酸基価が57.0mgKO
H/g、数平均分子量が1970、色相(APHA)が
25であったが、分子末端にメチル基が分子末端の水酸
基とメチル基の合計に対してモル基準で0.5%存在し
ていた。
【0047】比較例3 〔ポリカーボネートジオールプレポリマーの製造〕精留
塔を備えた内容積100Lのガラス製フラスコに、アル
コキシド処理したジメチルカーボネート40.00kg
(444mol)、1,6−ヘキサンジオール50.3
0kg(426mol)、及びテトラブトキシチタン
5.39g(0.0159mol)を用い、常圧下での
反応時間を7.8時間、反応温度を100℃から210
℃まで、減圧下での反応を210℃で5.3時間に変え
たほかは、実施例1と同様にエステル交換反応を行っ
た。その結果、得られたポリカーボネートジオールプレ
ポリマー57.80kgは水酸基価が215mgKOH
/g、数平均重合度nが3.33(反応モル比rが1.
30)であった。また、分子末端にメチル基が分子末端
の水酸基とメチル基の合計に対してモル基準で10%存
在していた。
【0048】〔ポリカーボネートジオールの製造〕単蒸
留塔を備えた内容積100Lのガラス製フラスコに、前
記ポリカーボネートジオールプレポリマー57.80k
gを用い、反応時間を6.4時間に変えたほかは、実施
例1と同様に縮重合反応を行った。その結果、得られた
ポリカーボネートジオール47.75kgは水酸基価が
56.7mgKOH/g、数平均分子量が1979、色
相(APHA)が20であったが、分子末端にメチル基
が分子末端の水酸基とメチル基の合計に対してモル基準
で0.02%存在していた。実施例及び比較例の結果を
表1に示す。
【0049】比較例4 〔ポリカーボネートジオールプレポリマーの製造〕アル
コキシド処理したジメチルカーボネート272g(3.
02mol)、1,6−ヘキサンジオール528g
(4.47mol)、及びテトラブトキシチタン0.0
8g(0.24mmol)を用い、常圧下での反応時間
を6時間に変えたほかは、実施例1と同様にエステル交
換反応を行った。その結果、得られたポリカーボネート
ジオールプレポリマー737gは水酸基価が403mg
KOH/g、数平均重合度nが1.11(反応モル比r
が1.90)であり、分子末端にメチル基は検出されな
かった。
【0050】〔ポリカーボネートジオールの製造〕前記
ポリカーボネートジオールプレポリマー737gを用い
たほかは、実施例1と同様に縮重合反応を行った。その
結果、得られたポリカーボネートジオール307gは水
酸基価が57.5mgKOH/g、数平均分子量が19
50、色相(APHA)が20であり、分子末端にメチ
ル基は認められなかったが、仕込み原料に対して収量が
低く、生産性や消費エネルギーの点で好ましくなかっ
た。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明により、ジメチルカーボネートと
脂肪族ジヒドロキシ化合物を反応させて、分子末端(両
末端)が水酸基であるポリカーボネートジオールを効率
的に得ることができる、工業的に好適なポリカーボネー
トジオールの製造方法を提供できる。特に、本発明によ
り、分子末端(両末端)が水酸基でかつ着色が少ない高
品質のポリカーボネートジオール、即ち、分子末端が実
質的に全て水酸基であって、かつ着色が少ない(特にA
PHAが50未満、更には20以下の)高品質のポリカ
ーボネートジオールを効率的に得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝口 寿々夫 山口県宇部市大字小串1978番地の10 宇部 興産株式会社宇部ケミカル工場内 Fターム(参考) 4J029 AA09 AB02 AB04 AC01 AD03 AD10 AE17 BA01 BA02 BA04 BA05 BA07 BA09 BA10 BD06A BD07A BD10 BF09 BF18 BF25 HB03A JA091 JA121 JB131 JB171 JC751 JE182 JF011 JF021 JF031 JF041 JF111 JF131 JF221 JF321 JF331 JF371 JF471 KA03 KB02 KB05 KC01 KC06 KD01 KD05 KD07 KE02 KE05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)ジメチルカーボネートと脂肪族ジ
    ヒドロキシ化合物を、触媒存在下、生成するメタノール
    とジメチルカーボネートの混合物を抜き出しながら、次
    式で表される反応モル比rを1.31〜1.58とし
    て、 r=(n+1)/n (式中、nは1.72〜3.23の実数で、ポリカーボ
    ネートジオールプレポリマーの数平均重合度に相当す
    る。)エステル交換反応させて、分子末端水酸基と分子
    末端アルキル基の合計に対する分子末端アルキル基の割
    合がモル基準で5%以下であるポリカーボネートジオー
    ルプレポリマーを生成させ、(2)そのポリカーボネー
    トジオールプレポリマーを、触媒存在下、生成する脂肪
    族ジヒドロキシ化合物を抜き出しながら縮重合反応させ
    て、分子末端が水酸基であるポリカーボネートジオール
    を生成させることを特徴とするポリカーボネートジオー
    ルの製造方法。
  2. 【請求項2】 ジメチルカーボネート1モルに対して脂
    肪族ジヒドロキシ化合物を0.97〜1.20モルの割
    合で用いる、請求項1記載のポリカーボネートジオール
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 メタノールとジメチルカーボネートの共
    沸混合物ないしはその近傍の組成物を常圧下で抜き出し
    ながら反応させ、更に、該共沸混合物よりメタノールに
    富んだ組成のメタノールとジメチルカーボネートの混合
    物を減圧下で抜き出しながら反応させて、ポリカーボネ
    ートジオールプレポリマーを生成させる、請求項1記載
    のポリカーボネートジオールの製造方法。
  4. 【請求項4】 ジメチルカーボネートがアルカリ金属ア
    ルコキシド又はアルカリ土類金属アルコキシドで処理さ
    れて蒸留分離されたものである、請求項1記載のポリカ
    ーボネートジオールの製造方法。
  5. 【請求項5】 ジメチルカーボネートが一酸化炭素と亜
    硝酸メチルを反応させて得られたものである、請求項4
    記載のポリカーボネートジオールの製造方法。
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