JP2001269218A - 容 器 - Google Patents

容 器

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JP2001269218A
JP2001269218A JP2000084967A JP2000084967A JP2001269218A JP 2001269218 A JP2001269218 A JP 2001269218A JP 2000084967 A JP2000084967 A JP 2000084967A JP 2000084967 A JP2000084967 A JP 2000084967A JP 2001269218 A JP2001269218 A JP 2001269218A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクト等の容器において、中皿の外周面
には、容器本体に収納したときに、この容器本体に設け
られた係止突起と係合させるための周溝が設けられてい
た。しかし、この周溝には、中皿に化粧料を充填・圧縮
するときに漏れ出た粉体が入り込み、その後の除去が困
難になるという問題があった。これを解消する。 【解決手段】 中皿5の外周面には凹状湾曲面からなる
係合部14を設け、容器本体2の中皿収納凹部4には、
その側壁10内面に、係合部14に対応してこれに当接
係合する凸状曲面からなる係止突起20A,20Bを備
え、かつ内外方向に撓む係止部を設けた。これらによる
係合状態は確実となり、中皿5の外周面に周溝を設ける
必要がなくなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、例えば、化粧料等
を詰めた中皿を容器本体内へ出し入れ自在としたコンパ
クトなどの容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の容器として、容器本体と、この
容器本体の上端開口を塞ぐ蓋体とを有し、蓋体が容器本
体の後端側で開閉自在にヒンジ結合されると共に、容器
本体の前端側で係脱自在とされているものがある。容器
本体の内部には中皿収納凹部が設けられており、この中
皿収納凹部に対して中皿が出し入れ自在とされている。
この中皿収納凹部には、中皿に対する係止保持手段が設
けられており、容器本体からの中皿の自然脱出を防止で
きるようになっている。
【0003】この容器では、容器本体に対して中皿を出
し入れする扱い方が判り難くまた扱い難いという不具合
や、中皿に対する係止保持手段が摩擦抵抗方式(係止突
起同士の乗り越え方式)のために磨耗による中皿のガタ
ツキや外れを招来するという不具合や、係止保持手段に
よる中皿保持力が乏しいために落下時等において外力が
作用すると中皿が飛びだすという不具合があった。そこ
で、従来、これらの不具合を解消するものとして、容器
本体において、中皿収納凹部の一つの側壁内面に第1係
合突起を設け、これと対向する側壁内面には内外方向撓
ませうる弾片を突出状に設け、更にこの弾片が設けられ
た側壁の両端隅角部に第2係合突起を設け、これらに対
して、中皿にはその外周面全周に、第1係合突起及び第
2係合突起との係合を可能にする係止周溝を設けたもの
が提案されている(特開平8−275817号公報参
照)。
【0004】すなわち、中皿収納凹部へ中皿を入れる際
には、中皿をその外周面で前記弾片をその弾性に抗しつ
つ押し込ませ、そのうえで中皿の係止周溝に第1係合突
起及び第2係合突起を四方から係合させるようにするも
のであった。従って、中皿は中皿収納凹部内で弾片によ
る弾性を受けて片寄せ状に付勢保持されることになり、
これによって確実な係止状態を得ると共に、出し入れの
容易化を図ろうとするものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
の従来技術では、中皿の外周面全面に係止周溝が設けら
れており、またこの係止周溝は溝幅が1mm程度の細い
ものであったため、この中皿に内容物を充填・圧縮する
ときに、この内容物が中皿から漏れ出て(この漏れ出た
状態下の内容物は粉体となっている)、これが中皿の外
周面に付着すると共に係止周溝にも入り込んでしまうと
いう難点があった。そのため、この内容物の充填作業に
は、充填後における中皿外周面の拭き取り作業が必須不
可欠とされているが、係止周溝に入り込んだ内容物(粉
体)の除去が非常に面倒で作業時間が長くなり、しかも
完全な除去は困難であった。
【0006】さらに、中皿の係止周溝に内容物(粉体)
が入り込むという不具合は、この容器の使用時にも、上
記充填時と同様な問題が起こり得るものであり、またこ
れを除去せずに放置すれば容器の見栄えが悪くなるとい
う問題があった。本発明は、上記事情に鑑みてなされた
もので、容器本体内での中皿の確実な保持と中皿の出し
入れの容易化を図り、中皿に対する内容物の充填時及び
使用時に内容物が中皿外周面に付着し難くし、且つ付着
するようなことがあってもこれを簡単且つ確実に除去で
きるようにした容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る容器は、容器本体内に中皿収納凹部が設けられ
該凹部に対して中皿を出し入れ自在とされている容器に
おいて、前記中皿には、外周面のうちの少なくとも一側
面に上下方向に変化する凹状湾曲面からなる係合部が設
けられ、前記容器本体の中皿収納凹部には、中皿の収納
時に前記係合部と対応する対向側壁の内面に係合部と係
脱可能な係止部が設けられ、該係止部が内外方向に撓む
ように弾性を有し、かつ前記凹部内で前記中皿をその中
心方向へ押圧付勢して係合部と係止部との係合を強める
方向にバックアップすると共に、前記凹部内で中皿が浮
き上がるのを阻止可能に構成され、容器本体の前記係止
部が対向する少なくとも一方の凹部側壁内面に中皿取り
出し操作用の切欠部が設けられている点に特徴がある。
【0008】従って、容器本体の中皿収納凹部内へ中皿
を入れるには、まず、中皿の係合部を中皿収納凹部の係
止部に対向させ、中皿を前記係止部へその弾性に抗して
押しつけるようにして前記凹部へはめ込むと、係合部が
係止部に係止される。このとき、前記係止部が容器外方
向に撓み、係合と同時に弾性に抗した係止部の付勢力が
中皿の凹状湾曲面からなる係合部に作用し、中皿は、中
皿収納凹部内でその中心方向への付勢力により押圧保持
される。結局、この係止部の前記付勢力が、係合部と係
止部との係合をバックアップし、中皿を容器本体の前記
凹部に確実に保持すると共に、中皿収納凹部へ収納した
中皿が浮き上がるのを確実に阻止するように作用する。
【0009】従って、中皿の前記凹部に対する脱着操作
が容易で、かつ係合部や係止部の磨耗を原因とした中皿
の外れは防止され、また落下時等の外力作用時に中皿が
飛びだすことも防止されるなど、確実な係止状態が得ら
れる。また、中皿収納凹部に対する中皿の出し入れ操作
も容易になる。すなわち、中皿には、わざわざ、その外
周面に全周にわたるような係止周溝を設けるものではな
い。このため、中皿に対して内容物(粉体等)を充填す
るときや、この容器の使用時において、中皿から内容物
が漏れ出たときに、中皿の外周面に対して内容物が付着
し難くなり、また仮に付着したととても簡単且つ確実に
拭き取ることができる。
【0010】また、本発明に係る容器は、前記中皿の外
周側面には、前記係合部がその一側面とその反対側面又
は外周側面全面に設けられた構成とすることができる。
この場合、中皿収納凹部の形に対応させて中皿を嵌め込
むだけで、容易に中皿を前記凹部に嵌合でき、非常に使
い勝手がよく便利である。そして、本発明に係る容器
は、前記容器本体の中皿収納凹部に設けられた係止部
が、前記凹部の側壁内面からその内方へ突出する左右一
対の凸状曲面からなる係止突起を備えている構成とする
ことができる。この場合、前記係合部と係止部の係合関
係が凹凸曲面によるものであるから、摩擦抵抗力が減少
し中皿の着脱操作が容易となる上、着脱操作の繰り返し
により両者の摩耗も減少され、安定した係止強度を確保
でき、前記収納凹部への中皿の嵌合操作を円滑かつ確実
に行うことができる。
【0011】また、本発明に係る容器は、容器本体の中
皿収納凹部に設けられた前記係止部のうち少なくとも一
方が、中皿収納凹部の側壁内面に三方を取り囲むように
設けられたコ字状の切り込みと、その背面側の前記容器
本体外周側面との間に形成された空間とにより、該切り
込み内方で前記容器本体に対して内外方向に撓むように
形成された弾性片とされている点に特徴がある。かかる
構成を採用することで、前記係止部となる弾性片は、容
器本体の内外方向への撓み即ち弾性変形が確実になり、
中皿に適度の付勢力を作用させることができ、係止部の
中皿保持及び浮き上がり阻止機能を十分に発揮させるこ
とが可能である。
【0012】さらに、本発明に係る容器は、前記容器本
体が、外容器体とこれに嵌合された無底の中枠とからな
り、該中枠内側面に前記係止部が設けられている点に特
徴がある。この構成によれば、部品点数が増えるが、外
容器体の下面に係止部を形成する前記空間成形型の抜き
孔がなくなり、外観の向上を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図8は、本発明に係る容
器1の第1実施形態を示している。この容器1は、容器
本体2と、この容器本体2の上端開口を塞ぐ蓋体3と、
容器本体2の内部に設けられた中皿収納凹部4に対して
出し入れ自在とされた中皿5とにより構成されている。
前記容器本体2の後端部には、蓋体3を開閉自在にヒン
ジ結合する枢支軸(図示省略)が設けられていると共
に、容器本体2の前端部には、蓋体3の閉止状態を係合
保持する係合手段6が設けられている。また、図示は省
略するが、容器本体2又は蓋体3には、蓋体3の係合閉
止状態を解除する操作部及び蓋材3を閉止状態から開方
向へ付勢する弾性部材が組み込まれている。
【0014】前記容器本体2は、合成樹脂材により平面
視略長方形状の上端が開口した浅い箱形に形成されてお
り、底7、前壁8及び後壁9、更に左右側壁10,11
が一体的に備えられている。そして、前記後壁9の中央
部に、蓋3とのヒンジ結合部12が設けられている。ま
た前壁8の中央部には階段状の凹部13が設けられてお
り、この凹部13内に係合手段6を構成する係合部6A
が設けられている。前記蓋体3は、適宜合成樹脂材によ
り形成されており、その後端部に容器本体2のヒンジ結
合部12と組み付けられるヒンジ部(図示略)が設けら
れている。また、蓋体3の前端部には、図示していない
が、左右方向中央部から容器本体2側の係合部6Aへ向
けて突出する爪片が突設されており、この爪片が係合部
6Aと係合することで前記係合手段6を構成するように
なっている。
【0015】前記中皿5は、適宜合成樹脂材により形成
されており、浅形の略方形皿状を呈している。この中皿
5の外周側面には、四周全面に亘って、それぞれ上下方
向に変化する凹状湾曲面からなる係合部14が設けられ
ている。即ち、この係合部14は、その上下方向中央部
が中皿5の中心側に窪み、この窪みの上下部分面が係合
面とされている。なお、この係合部14は、図8に示し
ているように、一つの外周側面とその反対側の側面に設
けたものであってもよい。前記容器本体2において、中
皿収納凹部4は、容器本体2の左右方向(長手方向)中
央部を前後方向へ向けた仕切壁15によって区画するこ
とにより、この仕切壁15の一方側(左側)に凹部状に
形成されている。すなわち、この中皿収納凹部4は、容
器本体2における前壁8及び後壁9のそれぞれ略左半分
の領域と、左側壁10と、仕切壁15との合計4壁を、
この中皿収納凹部4の四周を取り囲む側壁として兼用さ
せるように形成されたものである。
【0016】なお、容器本体2内において、仕切壁15
の他方側(右側)に形成される凹状部は、パフ収納凹部
17として使用可能になっている。また、仕切壁15の
前後方向中央部には、上端を開放させた中皿取り出し操
作用切欠部18が設けられており、中皿収納凹部4へ中
皿5を収納した状態から中皿5を取り外すときに、該切
欠部18から中皿5の外周面に手指をあてがって、中皿
5を押し上げることにより、中皿の取り出し操作を容易
に行い得るようにしてある。前記中皿収納凹部4は、中
皿5を収納可能となるようにやや大きめの平面形状及び
深さを有して形成されていることは言うまでもないが、
中皿5の収納状態において、この中皿5に平面方向及び
厚さ方向への大きなガタツキを生じさせない程度の寸法
範囲で仕上げられている。
【0017】そして、中皿収納凹部4は、その四周の側
壁のうち、容器本体2の左側壁10や仕切壁15と兼用
されている対向両内側壁に対して、中皿5の各係合部1
4と対応する各内面5A,5Bに、それぞれ各係合部1
4と係脱可能な係止部20,21が設けられている。こ
こで、中皿5の係合部14と、容器本体2の中皿収納凹
部4における係止部20,21との係合関係について説
明する。中皿5の係合部14は、中皿5の外周側面全面
に設けられるもの相互が同じ形で、且つ同じ位置付けに
なっており、中皿収納凹部4に対して中皿5を収納する
ときの左右向きが逆になっても、何ら問題なく収納でき
るようになっている。
【0018】なお、中皿5の平面形状及び中皿収納凹部
4の平面開口形状を正方形とするとき、中皿5の係合部
14は、中皿5の外周面全部(四方面)に対して同じ
形、同じ位置付けで設けてもよい。これに対し、容器本
体2の中皿収納凹部4における係止部20,21は、図
1と図2とから明らかなように、互いの基本的な構成・
形状、及び左側壁10や仕切壁15に対する位置付け等
は同じであるが、左側壁10では係止部20の形成部位
が弾性片25とされて内外方向へ撓むようにされている
のに対して、仕切壁15側では係止部21の形成部位が
固定されている点で、両者は異なるものとなっている。
【0019】ただ、この弾性片25の有無を除けば係止
部20,21は同じであるので、以下では、主に係止部
20についてのみその詳細を説明する。この係止部20
では、左側壁10の前後方向中央部を境としたセンター
振り分けで、前後方向に所定間隔をおいて設けられた一
対の係止突起20A,20B(係止部21では係止突起
21A,21Bとなる)を有している。これら係止突起
20A,20Bは、いずれも、左側壁10の内面から中
皿収納凹部4内方へ向けて突出しており、前記係止突起
20A,20Bの側面形状は、前記凹部内面と平行な横
軸をもつ半円形となっている。
【0020】このようなことから、係合部14と係止部
20(係止突起20A,20B)とを係合させたとき、
これら両者は、前記凹状湾曲面と前記係止突起20A,
20Bの円筒面とを当接させるから、中皿収納凹部4へ
収納された中皿5は浮き上がりが阻止される。なお、前
記凹部4の左側壁10(中皿収納凹部4内を向く内面)
には、上述のように係止部20(即ち、係止突起20
A,20B)の形成部位に対応してその背面に弾性片2
5が設けられているが、この弾性片25は、図4及び図
5に示すように、左側壁10を、内板10Aと外板10
Bとが上端同士のみ連結された内外二重壁構造として、
両板間に空間27を確保させ、そのうえで内板10Aに
倒立したT字状を描くように切り込み28を形成するこ
とにより、この切り込み28の内側に(倒立したT字状
の弾性片25として)残置させたものである。
【0021】従って、このように形成された弾性片25
は、上端側を固定端とし下端側を自由端として、内外方
向に可撓性を有するものである。弾性片25の下端は中
皿収納凹部4の底面から浮き上がっており、撓み動作が
阻害されることはない。弾性片25の弾力により、中皿
収納凹部4内へ収納された中皿5は、仕切壁15へ向っ
て押圧付勢されることになる。従って、微小ではある
が、左側壁10と中皿5との間には、中皿5を取り出す
ときの押し縮め分としての隙間が確保される。
【0022】この第一実施形態において、容器本体2の
中皿収納凹部4に中皿5を収納させる場合、まず中皿5
を中皿収納凹部4の上方から左側壁10へ向けて斜めに
落とし込むようなかたちで差し込む。これによって必然
的に中皿5の斜め下方を向いている方(左側)の係合部
14が、中皿収納凹部4の係止部20と係合するように
なるので、このまま中皿5の未だ中皿収納凹部4内に嵌
まっていない方(右側)を中皿収納凹部4内へと押し込
む。このとき、前記係合部14は、凹状湾曲面とされて
いるので、摩擦抵抗が少なく、容易にかつ円滑に嵌め込
むことができる。
【0023】これにより、前記係止部20が中皿5に押
されることで弾性片25が撓みを生じ、中皿5の反対側
の係合部14がこれに対向する中皿収納凹部4の他方の
係止部21に対して抵抗なく、円滑に係合するようにな
る。すなわち、この段階で中皿収納凹部4に対して中皿
5が収納されたことになる。上述のように、係合部14
と係止部21とが係合したとき、前記弾性片25はそれ
自体の弾性回復に伴って撓みを元に戻そうとして付勢力
が作用するので、中皿5はこの弾性片25による弾性を
受けて中皿収納凹部4内で仕切壁15側へ向けて押圧付
勢される状態(即ち、係合部14と係止部20,21と
の係合がバックアップされる状態)を保持するようにな
る。
【0024】また、前記係合部14と前記係止部20,
21は、凹状湾曲面と凸状円弧面との組み合わせによる
係合であるから、摩擦抵抗力が減少し、中皿の着脱操作
の繰り返しにより両者の当接面が摩耗するのも減少され
るので、安定した係止強度を保つことができる。このよ
うにして、中皿5は中皿収納凹部4からの外れが防止さ
れ、また落下時等における外力の作用によって、中皿が
中皿収納凹部4から飛びだすことも防止される。
【0025】一方、中皿5を中皿収納凹部4から取り出
す場合は、仕切壁15の切欠部18から手指を差し込ん
で中皿5の外周側面に当て、中皿5の外周面を左側壁1
0へ向けて前記係止部20の弾性に抗して押しながら、
上方へ持ち上げるようにすることにより、弾性片25が
中皿5に押されて撓むようになり、従って中皿5の係合
部14と中皿収納凹部4の係止部21との係合が外れ、
中皿5はそのまま中皿収納凹部4から取り出すことがで
きる。このとき、前記仕切壁15に切欠部18が設けら
れているので、手指が掛かり易く脱着操作が容易であ
る。
【0026】このような中皿5にあって、その外周面に
係止周溝は無いので、この中皿5に内容物(粉体等)を
充填するときや、この容器1の使用時に中皿5から内容
物が漏れ出るようなことがあったとしても、この内容物
は、そもそも中皿5の外周面に付着し難い状態にあり、
また仮に付着したとしても簡単且つ確実に拭き取ること
ができる。図9は、本発明に係る容器1の第2実施形態
を示している。この第2実施形態の容器1において、上
記第1実施形態と最も異なるところは、容器本体2が、
その内方がガランとした何もない空間に形成した全体が
平皿状を呈する外容器体2Aと、該外容器体2A内に嵌
合される底なしの方形中枠2Bとにより構成されている
点であり、別部材として形成した前記中枠2Bの内側に
中皿収納凹部4が形成されている。
【0027】前記中枠2Bは、合成樹脂材により底なし
の略長方枠形に形成されており、その大きさ及び外形輪
郭は外容器体2内に嵌合できるようになっている。そし
て、この中枠2Bには、薄肉側壁37の上端縁に外向き
の鍔36が全周に亘って設けられている。また、左右方
向(長手方向)中央部となる枠内方には、対向する側壁
37間を前後方向に繋ぐようにして仕切壁15が設けら
れており、この仕切壁15の一方側(左側)に中皿収納
凹部4が形成されており、他方側(右側)にパフ収納凹
部17が形成されている。
【0028】このように、この第2実施形態における中
皿収納凹部4は、前記中枠2Aの四周を取り囲む側壁3
7の約半周と仕切壁15とによって形成されている。ま
た、該中枠2Bの鍔36には、外容器体2Aのヒンジ結
合部12及び係合部6A形成用の階段状凹部13に対応
して切欠部38,39が設けられており、これらとの干
渉を回避させてある。なお、係止部20,21は、上記
したように中皿収納凹部4の側壁として機能することに
なる中枠2Bの側壁37とこれに対向する仕切壁15に
設けられている。これら係止部20,21の構成(弾性
片25を含む)、形状、中皿5の係合部14との位置関
係、及び作用効果等は第1実施形態と同じであり、また
仕切壁15の前後方向中央部に中皿5の取り出しを容易
化させるための上部開放切欠部18が設けられているこ
と等も第1実施形態と同じである。従って、これらに関
しての詳細説明は省略する。
【0029】また、外容器体2Aに対する中枠2Bの固
定は、接着、溶着、無理嵌め、係合止め等によって行う
ことができる。なお、本第2実施形態において、弾性片
25を形成する切り込み28は、前記中枠2Bの側壁3
7を内方又は外方から見てコ字状のスリットとして、中
枠2Bの下端縁を開放しない構成としたものを示した
が、この下端縁を開放させるようにしてもよい。図10
及び図11は、本発明に係る容器1の第三実施形態の要
部特に容器本体2の係止部20の構造を示している。
【0030】この第三実施形態の容器本体2は、左側壁
10によって兼用される中皿収納凹部4の側壁(内板1
0A)に対し、前記係止部20の係止突起20A,20
Bを弾性片25と共に形成させるうえで、前記内板10
Aに、個々の係止突起20A,20Bにおける三方を取
り囲むようにコ字状の切り込み42を設けている。すな
わち、個々の係止突起20A,20Bが、それぞれ独立
した弾性片25を具備した状態となっており、これら係
止突起20A,20Bに対してそれぞれに独立して弾性
が与えられるようになっている。
【0031】従って、中皿収納凹部4に対する中皿5の
出し入れ時には、中皿5に多少の方向違い(ズレ)が生
じているときでも、係止突起20A,20B間での可撓
量の違いでこれを吸収でき、結果として中皿5の出し入
れが容易になり、また中皿収納凹部4に対する中皿5の
収納状況下では、係止突起20A,20Bが自在に撓む
ことでそれだけ振動や衝撃に対して吸収性が良好になる
という利点がある。このように、第三実施形態において
も、第一実施形態と同様の作用効果を期待することがで
きる。
【0032】本発明は、上記各実施形態に限定されるも
のではなく、容器本体2を前後方向に長くして、前後方
向中央部に左右方向に延びる仕切壁15を設けた構成と
することができる。また、前記仕切壁15に設けている
係止部21は、他の形状を採用したり、これを省略する
ことも可能である。さらに、前記中皿5の係合部14と
中皿収納凹部4の係止部20,21との間の係合関係
は、それらの採用形状を相対的に逆にさせることもでき
る。その他、実施の態様に応じて適宜変更が可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る容器では、容器本体内に設けられた中皿収納凹部
に中皿を収納させる場合に、中皿の外周面に形成された
滑らかな凹状湾曲面からなる係合部と、これに対応する
中皿収納凹部の係止部とを係合させ、この係合部分に容
器本体の内外方向への弾性を持たせているので、中皿は
中皿収納凹部内でその中心方向へ押圧付勢され、曲面に
よる係合であるため確実な係止保持状態が得られる。し
かも、係合部と係止部の摩擦抵抗が減少されるため、中
皿の脱着操作が容易でかつ操作の繰り返しによる係止部
の磨耗も減少し、安定した係止強度を確保することが可
能である。また、摩耗を原因とした中皿のガタツキや外
れ、落下時等の外力作用による中皿の飛びだし等は防止
され、また、中皿収納凹部に対する中皿の浮き上がりを
阻止することができる。
【0034】さらに、中皿の外周面に対してわざわざ係
止周溝を設ける必要はなくなり、その結果、中皿に対す
る内容物(粉体等)の充填時やこの容器の使用時に、中
皿から内容物が漏れ出たとしても、中皿の外周面に内容
物が付着し難くなり、また仮に付着したとしても簡単且
つ確実に拭き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器の第1実施形態を示す分解斜
視図である。
【図2】図1に示した容器本体を左右逆方向から示した
斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】図4のC−C線断面図である。
【図6】同実施形態における容器の中皿収納凹部に中皿
を嵌る状態を示す部分断面図である。
【図7】同実施形態における中皿を示す側面図である。
【図8】同中皿の他の構造例を示す側面図である。
【図9】本発明に係る容器の第二実施形態を示す分解斜
視図である。
【図10】本発明に係る容器の第3実施形態の要部を示
す断面図(図1のA−A線断面相当図)である。
【図11】図10のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 容器 2 容器本体 2A 外容器体 2B 中枠 4 中皿収納凹部 5 中皿 5A 中皿の外周面 5B 中皿の外周面 14 係合部 10 容器本体の左側壁(中皿収納凹部の側壁の一つ
を兼ねるもの) 15 容器本体の仕切壁(中皿収納凹部の側壁の一つ
を兼ねるもの) 18 切欠部 20 係止部 20A 係止突起 20B 係止突起 21 係止部 21A 係止突起 21B 係止突起 25 弾性片 27 空間 28 切り込み 42 切り込み

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体内に中皿収納凹部が設けられ該
    凹部に対して中皿を出し入れ自在とされている容器にお
    いて、 前記中皿には、外周面のうちの少なくとも一側面に上下
    方向に変化する凹状湾曲面からなる係合部が設けられ、
    前記容器本体の中皿収納凹部には、中皿の収納時に前記
    係合部と対応する対向側壁の内面に係合部と係脱可能な
    係止部が設けられ、該係止部が内外方向に撓むように弾
    性を有し、かつ前記凹部内で前記中皿をその中心方向へ
    押圧付勢して係合部と係止部との係合を強める方向にバ
    ックアップすると共に、前記凹部内で中皿が浮き上がる
    のを阻止可能に構成され、容器本体の前記係止部が対向
    する少なくとも一方の凹部側壁内面に中皿取り出し操作
    用の切欠部が設けられていることを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 前記中皿の外周側面には、前記係合部が
    その一側面とその反対側面又は外周側面全面に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の容器。
  3. 【請求項3】 前記容器本体の中皿収納凹部に設けられ
    た係止部は、前記凹部の側壁内面からその内方へ突出す
    る左右一対の凸状曲面からなる係止突起を備えているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
  4. 【請求項4】 容器本体の中皿収納凹部に設けられた前
    記係止部のうち少なくとも一方が、前記凹部の側壁内面
    に三方を取り囲むように設けられたコ字状の切り込み
    と、その背面側の前記容器本体外周側面との間に形成さ
    れた空間とにより、該切り込み内方で前記容器本体に対
    して内外方向に撓むように形成された弾性片とされてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容
    器。
  5. 【請求項5】 前記容器本体が、外容器体とこれに嵌合
    された無底の中枠とからなり、該中枠内側面に前記係止
    部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の容器。
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