JPH11206440A - 化粧料容器 - Google Patents

化粧料容器

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JPH11206440A
JPH11206440A JP1438598A JP1438598A JPH11206440A JP H11206440 A JPH11206440 A JP H11206440A JP 1438598 A JP1438598 A JP 1438598A JP 1438598 A JP1438598 A JP 1438598A JP H11206440 A JPH11206440 A JP H11206440A
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JP
Japan
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dish
flexible wall
cosmetic
decorative dish
decorative
Prior art date
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Application number
JP1438598A
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English (en)
Inventor
Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
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YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧皿を斜めにすることなく脱着を容易に
し、かつ、このときの脱着操作力をより小さくして操作
性をより簡単化する。 【解決手段】 化粧皿18の一対の前後両外側面18
a,18bに、第1,第2凹設部28,30を形成す
る。化粧皿18の両外側面18a,18bに対応する容
器本体12の収納部22の両内側面22a,22bに、
第1,第2凹設部28,30に係合する第1,第2係合
突起32,34を形成する。収納部22の第2係合突起
34が設けられる後方側の内側面22bに、第2係合突
起34を挟んで上下に、それぞれ凹状の上部スリット3
6および下部スリット38を形成する。上部スリット3
6および下部スリット38の両端部を、第2係合突起3
4より上方に所定寸法H離れた位置で終端とし、上部ス
リット36および下部スリット38で囲まれる領域を弾
性変形可能な可撓壁40として構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧皿を交換可能
とした化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の化粧料容器としては実開昭62
−8801号公報に開示されるものが存在し、化粧料を
収容した化粧皿を容器本体に対して脱着可能として、1
つの化粧料容器で複数種類の化粧料の交換が可能となっ
ている。ところで、前記化粧料容器は脱着しようとする
化粧皿の上端周縁部に鍔部を形成すると共に、下端周縁
部に突起を形成してあり、化粧皿の一側に設けた突起を
容器本体の中央部に形成した仕切りから突設する突起に
係合すると共に、化粧皿の他側に設けた突起をカギ状中
枠の突出部分下側に係合するようになっている。また、
前記化粧皿はばね板により化粧皿の一側の前記突起と前
記仕切りの突起とが係合保持される方向に押圧付勢され
る。
【0003】そして、化粧皿を装着する場合はこの化粧
皿を斜めにして、かぎ状中枠の突出部分の下側に化粧皿
他側の突起を潜り込ませた後、化粧皿一側の突起を仕切
りの突起に係合させるようになっている。一方、前記化
粧皿を離脱させるには前記装着動作とは逆に、ばね板の
付勢力に抗して化粧皿を移動して化粧皿一側の突起と仕
切りの突起とを外した後、この化粧皿を斜めにしてかぎ
状中枠の突出部分から化粧皿他側の突起を抜取るように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の化粧皿を脱着可能とした化粧料容器にあっては、
化粧皿一側の突起がかぎ状中枠の突出部分に係合される
ようになっているため、この化粧皿の脱着時に化粧皿自
体を斜めにする必要がある。このため、化粧皿の脱着の
仕方が分かりずらく、操作性が悪いものとなってしま
う。
【0005】そこで、上記化粧皿の収納部の側壁に上記
係合部を含む領域が弾性変形する板部を形成することが
考えられるが、この場合板部の上縁を支点としてたわみ
変形するため、どうしても変形態様が一次元的となって
硬くなり、延いては、化粧皿の脱着時の操作性が悪いも
のとなってしまうという課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、化粧皿を斜めにすることなく脱着を容易にし、か
つ、このときの脱着操作力をより小さくして操作性をよ
り簡単化することができる化粧料容器を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示す化粧料容器は、化粧料が収
容される化粧皿を備え、この化粧皿が容器本体の収納部
に着脱自在に収納されるようになった化粧料容器におい
て、上記化粧皿の一対の両外側面にそれぞれ第1の係合
部を形成する一方、該化粧皿の両外側面に対応する上記
収納部の一対の両内側面に、上記第1の係合部に係合す
る第2の係合部を形成し、これら第2の係合部を形成し
た両内側面の少なくとも一方に、その折り返し位置で第
2の係合部を挟む、それぞれU字状をなす一対のスリッ
トを形成し、これら一対のスリットで囲まれた領域によ
ってスリットの終端部分を支点として弾性変形可能な可
撓壁を構成するようにする。
【0008】また、本発明の請求項2に示す化粧料容器
は、上記化粧皿の収納部を、容器本体内に嵌着される中
枠で画成することにより形成し、この収納部となる中枠
の内側面に、上記第2の係合部を形成するとともに、上
記可撓壁を形成するようにする。
【0009】以上の構成により本発明の化粧料容器にあ
っては、請求項1では化粧料を収容した化粧皿は、これ
を容器本体の収納部に挿入した際に、化粧皿の第1の係
合部と収納部の第2の係合部とが互いに係合して、該化
粧皿が自然状態で離脱されるのが防止されるが、このと
き、上記第2の係合部が形成される内側面の少なくとも
一方に、その折り返し位置で第2の係合部を挟む、それ
ぞれU字状をなす一対のスリットを形成し、これら一対
のスリットで囲まれた領域によってスリットの終端部分
を支点として弾性変形可能な可撓壁を構成するので、上
記第1の係合部と上記第2の係合部とが係合される際
に、該可撓壁に設けられた第2の係合部が外方に逃げる
ため、化粧皿を斜めにすることなく第1の係合部と第2
の係合部とを容易に係合させることができる。また、化
粧皿の取り外し時には化粧皿を可撓壁に押し付けること
により、反対側の第1の係合部と第2の係合部とが離脱
し、この状態で化粧皿を持ち上げることにより取り外す
ことができ、化粧皿の着脱操作を容易にすることができ
る。
【0010】ここで、上記可撓壁は一対のU字状をなす
スリットによって二重のスリット構造とし、かつ、その
折り返し位置で第2の係合部を挟み、これら一対のスリ
ットで囲まれた領域によってスリットの終端部分を支点
として弾性変形可能としたので、該可撓壁が弾性変形さ
れる際、上記終端部分を支点として外方に一旦変形し、
これに加えて該可撓壁の中央部がさらに外方に湾曲され
るように変形することになり、結果的に可撓壁は二次元
的に変形されることになる。このため、弾性変形量やそ
のための操作力の調整が自在となって、上記可撓壁の変
形量を大きくとることができるとともに、弾性変形させ
るための荷重を小さくして、上記化粧皿を脱着する際の
操作力を小さくし、延いては、化粧皿の脱着操作を容易
にすることができる。
【0011】また、請求項2では上記化粧皿の収納部を
容器本体に嵌着される中枠で画成することにより形成
し、この収納部となる中枠の内側面に、上記第2の係合
部を形成するとともに、上記可撓壁を形成したので、こ
のように一対のスリットで囲まれる可撓壁が容器本体と
は別体の中枠に形成されることになり、容器本体の材質
にかかわりなく可撓壁の弾性反発力を適宜に設定でき、
化粧皿の着脱操作性を更に良好にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照して詳細に説明する。図1から図6は本発明にか
かる化粧料容器の一実施例を示し、図1は蓋体を開放し
て容器本体から化粧皿を取り出した状態の化粧料容器の
要部斜視図、図2は化粧料容器の中央縦断面図、図3は
図2中要部の拡大断面図、図4は可撓壁の拡大正面図、
図5は化粧皿の取付けまたは取り外し状態を示す図3に
対応する拡大断面図、図6は可撓壁の変形状態を示す概
略図である。
【0013】本実施形態は基本的には、化粧料が収容さ
れる化粧皿18を備え、この化粧皿18が容器本体12
の収納部22に着脱自在に収納されるようになった化粧
料容器10において、化粧皿18の一対の両外側面18
a,18bにそれぞれ第1の係合部28,30を形成す
る一方、化粧皿18の両外側面18a,18bに対応す
る収納部22の一対の両内側面22a,22bに、第1
の係合部28,30に係合する第2の係合部32,34
を形成し、これら第2の係合部32,34を形成した両
内側面22a,22bの少なくとも一方に、その折り返
し位置で第2の係合部34を挟む、それぞれU字状をな
す一対のスリット36,38を形成し、これら一対のス
リット36,38で囲まれた領域によってスリット3
6,38の終端部分を支点として弾性変形可能な可撓壁
40を構成してなっている。
【0014】本実施例の化粧料容器10は、図1,図2
に示すように容器本体12の後方端部に蓋体14が蝶番
16を介して開閉可能に蝶着され、かつ、容器本体12
内には化粧料が収容される化粧皿18が着脱自在に収納
される。前記容器本体12内は略中央部に設けられる隔
壁20によって前後2つの収納部に隔成され、一方(後
方側)の収納部を上記化粧皿18を収納する収納部22
として用い、かつ、他方(前方側)の収納部をパフ等を
入れる小物入れ24として用いるようになっている。ま
た、上記蓋体14の裏面には鏡25が取り付けられ、化
粧の際のバニティミラーとして利用できるようになって
いる。
【0015】上記蓋体14前端部の鈎部26aと、容器
本体12前端部の突起26bとによってフック26が構
成され、このフック26の係合状態で上記容器本体12
の閉止状態が保持される。一方、化粧料を使用する際に
は、鈎部26aを押し上げてフック26を係合解除して
蓋体14を開放し、容器本体12内に収納された化粧皿
18を露出させるようになっている。また、前記隔壁2
0の中央部分には、前記化粧皿18の取出しを容易にす
るための凹設部分20aが形成されている。
【0016】ところで、上記化粧皿18が容器本体12
内に収納された際に、該化粧皿18が容易に落下しない
ように係止手段が設けられるが、本実施形態では上記化
粧皿18の一対の前後両外側面18a,18bに、それ
ぞれ第1の係合部としての第1,第2凹設部28,30
を形成する一方、該化粧皿18の両外側面18a,18
bに対応する上記収納部22の両内側面22a,22b
に、上記第1,第2凹設部28,30に係合する第2の
係合部としての第1,第2係合突起32,34を形成し
てある。第1,第2係合突起32,34は水平方向に所
定間隔をもってそれぞれ2個づつ設けられる。
【0017】ここで、上記収納部22の第2係合突起3
4が設けられる後方側の内側面22bに、図3,図4に
示すようにそれぞれの第2係合突起34を挟んで上下
に、それぞれ凹状に折曲される上部スリット36および
下部スリット38を形成する。このとき、上記第2係合
突起34が設けられる容器本体12の後側壁12aは上
端部で折り返されて二重壁として構成され、この二重壁
の内側壁に上記上,下部スリット36,38が形成され
る。
【0018】上記化粧皿18を収納部22に収納した
際、第1,第2凹設部28,30の下方段部に上記第
1,第2係合突起32,34の下側が係合されて化粧皿
18の抜止めが行われるようになっており、図3に示し
たように化粧皿18の下端面と第1,第2凹設部28,
30の下方段部との間の寸法Lを、第1,第2係合突起
32,34の下側と収納部22の底面22cとの間の寸
法に等しく形成し、化粧皿18が収納部22内に収納さ
れた際にガタ付き無く係合されるようになっている。
【0019】上記上部スリット36および下部スリット
38は、図4に示したように収納部22の底面22cと
平行な平行スリット36a,38aと、該平行スリット
36a,38aの両端部から上方に伸びる垂直スリット
36b,38bとによってU字状に形成され、これら垂
直スリット36b,38bは、上記第2係合突起34よ
り上方に所定寸法H離れた位置で終端としてある。従っ
て、上部スリット36および下部スリット38で囲まれ
る領域は、平行スリット36a,38a間の水平部40
aと、垂直スリット36b,38b間の立上り部40b
とによってU字状に形成され、この部分が弾性変形可能
な可撓壁40として形成される。
【0020】従って、上記可撓壁40の中央部に設けら
れた第2係合突起34は、上記化粧皿18を収納部22
に装着する際に第2凹設部30の下方段部で押圧され、
該可撓壁40の弾性変形を伴って第2凹設部30の下方
段部を乗り越えるようになっている。
【0021】ところで、上記可撓壁40を囲む上部スリ
ット36および下部スリット38によって、該可撓壁4
0が水平部40aと立上り部40bとでU字状に形成さ
れるため、該可撓壁40が弾性変形される際には図4に
示すように、まず立上り部40bの上端部を第1支点P
1 として可撓壁40が全体的に折曲され、更に該立上り
部40bの下端部を第2支点P2 として水平部40aが
後方に湾曲変形される。つまり、上記可撓壁40の弾性
変形の状態を概略的に示すと、図6に示すようにP1 か
ら後方にθの角度をもって傾斜しつつ、水平部40aが
これの両端部のP2 を支点として後方に湾曲された状態
となる。
【0022】以上の構成により本実施例の化粧料容器1
0にあっては、化粧皿18を容器本体12に装着する際
には、この化粧皿18を上方から収納部22に挿入する
ことにより、化粧皿18の第1,第2凹設部28,30
に容器本体12側の第1,第2係合突起32,34が係
合して容易に離脱されないようになっている。即ち、上
記第1,第2凹設部28,30と第1,第2係合突起3
2,34との係合は、化粧皿18を収納部22に挿入
し、上記第1,第2凹設部28,30の下方段部28
a,30aが上記第1,第2係合突起32,34に当接
した状態から、該化粧皿18を更に押し込むことによ
り、図6に示すように第2係合突起34を設けた可撓壁
40を後方に弾性変形させつつ、上記下方段部28a,
30aが第1,第2係合突起32,34を乗り越えて化
粧皿18は挿入される。そして、前記化粧皿18が完全
に挿入完了された時点で前記可撓壁40が弾性復帰し
て、図3に示すように前記第2係合突起34が第2凹設
部30に係合されると共に、第1係合突起32が第1凹
設部28に係合されて化粧皿18の装着が完了し、この
時点で化粧皿18が容易に離脱されるのが防止される。
【0023】次に、前記化粧皿18を収納部22から取
り外す際には、隔壁20の凹設部分20aから指を差し
込んで、この化粧皿18の一方の外側面18aを上記可
撓壁40が設けられた内側面22b方向に水平に押圧す
る。すると、図5に示すように前記化粧皿18の第2凹
設部30が前記第2係合突起34を押圧して弾性壁40
を後方に撓ませることとなり、この状態で化粧皿18の
上記外側面18aを上方に持ち上げることにより、第1
凹設部28と第1係合突起32との係合が解除される。
化粧皿18と収納部22との間には、この化粧皿18の
移動方向に前記第1凹設部28と第1係合突起32との
係合を解除するに必要な隙間δ(図3参照)が設けられ
ている。そして、このように第1凹設部28と第1係合
突起32との係合が解除された状態で、化粧皿18の上
記外側面18a側を持ち上げることにより、第2凹設部
30が第2係合突起34から離脱されて、化粧皿18の
取り外しができるようになっている。
【0024】従って、このように化粧皿18の装着時に
は、該化粧皿18を上方から収納部22内に単に押し込
むことによって、可撓壁40が弾性変形して第1,第2
凹設部28,30と第1,第2係合突起32,34とが
それぞれ係合して化粧皿18の装着が完了し、また、化
粧皿18の取り外し時には、化粧皿18を可撓壁40側
に押し付けて上方に持ち上げることにより、第1,第2
凹設部28,30と第1,第2係合突起32,34との
係合が解除されて化粧皿18を取り外すことができるた
め、これら化粧皿18の脱着作業を著しく簡単に行うこ
とができる。
【0025】ところで、上記化粧皿18の脱着時には可
撓壁40が弾性変形して、化粧皿18の第1,第2凹設
部28,30と収納部22の第1,第2係合突起32,
34とが係合および係合解除されるが、本実施形態では
上記可撓壁40が、第2係合突起34を挟んで上下に形
成される上部スリット36と下部スリット38とによっ
て、水平部40aと立上り部40bとを設けたU字状に
構成される。従って、上記可撓壁40が弾性変形される
際には、図6に示したように立上り部40bの上端部を
第1支点P1 として可撓壁40が全体的に折曲され、更
に該立上り部40bの下端部を第2支点P2 として水平
部40aが後方に湾曲変形されるため、該可撓壁40を
二次元的に変形させることができる。このため、上記可
撓壁40の変形量を大きくとることができるとともに、
弾性変形させるための荷重を小さくすることができるた
め、上記化粧皿18を脱着する際の操作力を小さくし、
延いては、この化粧皿18の脱着操作を容易にすること
ができる。
【0026】ここで、上記可撓壁40は図4に示した形
態に限ることなく、例えば図7,図8にそれぞれ示す可
撓壁40によっても目的を達成することができる。即
ち、図7に示す可撓壁40は、上部スリット36および
下部スリット38をそれぞれ下方に凹設される円弧状に
形成したものであり、また、図8に示す可撓壁40は、
上部スリット36および下部スリット38を逆台形状に
形成したものである。このように上部スリット36およ
び下部スリット38の形状を変化させた場合にも、それ
ぞれの形状をU字状に形成することにより、各可撓壁4
0は中央部に設けられた第2係合突起34に押圧力が作
用した際にそれぞれ二次元的に弾性変形させることがで
き、上記実施形態と同様の機能を発揮することができ
る。勿論、この場合にあっても上記上部スリット36お
よび上記下部スリット38は、それらの両端部が第2係
合突起34より上方に所定寸法H離れた位置で終端とし
てある。
【0027】図9は他の実施形態を示す化粧料容器10
aで、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して
重複する説明を省略して述べる。同図は図2に対応する
化粧料容器の中央縦断面図で、上記実施形態と異なる点
は容器本体12内に中枠50を設けて、この中枠50に
よって収納部22および小物入れ24が画成されるもの
で、これら収納部22と小物入れ24との間に隔壁20
が形成されている。
【0028】上記中枠50は、容器本体12の外周壁1
2b内に嵌合されるとともに、該中枠50の上端周縁部
に形成されたフランジ50aがこの外周壁12b上端に
当接されるようになっている。そして、上記中枠50に
よって画成される収納部22の両内側面22a,22b
には、上記実施形態と同様に化粧皿18の第1,第2凹
設部28,30に係合する第1,第2係合突起32,3
4を形成してある。そして、上記収納部22の後方側の
内側面22bに、第2係合突起34を挟んで上下に上部
スリット36および下部スリット38を形成し、これら
上部スリット36および下部スリット38で囲まれる可
撓壁40が中枠50によって形成されるようになってい
る。また、上記収納部22は中枠50の底部を切り欠い
て形成し、化粧皿18の下端が容器本体12の底面に直
接接触されるようになっている。
【0029】従って、この実施形態にあっては化粧皿1
8の収納部22を容器本体12内に中枠50を嵌着する
ことにより画成して形成し、上部スリット36および下
部スリット38で囲まれる可撓壁40が、容器本体12
とは別体の中枠50によって構成されるので、容器本体
12の材質にかかわりなく可撓壁40の弾性反発力を適
宜に設定し、化粧皿の着脱操作性を更に良好にすること
ができる。
【0030】また、この実施形態では中枠50に形成さ
れる底部が切り欠かれるため、容器本体12自体の収納
部22に可撓壁40および第1,第2係合突起32,3
4を成形する場合に較べて、中枠50の底部を切り欠い
た収納部22に可撓壁40および第1,第2係合突起3
2,34を成形する方が型抜きが容易になり、延いて
は、容器本体12の形成を容易にすることができる。
【0031】ところで、上記各実施形態では可撓壁40
を収納部22の後方側の内側面22bに形成した場合を
開示したが、これに限ることなく前方側の内側面22a
または前後両方の内側面22a,22bに可撓壁を形成
することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す化粧料容器にあっては、化粧皿を容器本体の収納部
に挿入した状態で、化粧皿の第1の係合部と収納部の第
2の係合部とが互いに係合されるが、第2の係合部が形
成される収納部の内側面の少なくとも一方に、その折り
返し位置で第2の係合部を挟む、それぞれU字状をなす
一対のスリットを形成し、これら一対のスリットで囲ま
れた領域によってスリットの終端部分を支点として弾性
変形可能な可撓壁を構成したので、化粧皿の装着時に上
記第1の係合部と上記第2の係合部とが係合される際
に、該可撓壁に設けられた第2の係合部が外方に逃げる
ため、化粧皿を斜めにすることなく第1の係合部と第2
の係合部とを係合させることができる。また、化粧皿の
取り外し時には化粧皿を可撓壁に押し付けることによ
り、反対側の第1の係合部と第2の係合部とが離脱し、
この状態で化粧皿を持ち上げることにより取り外すこと
ができ、化粧皿の着脱操作を容易にすることができる。
更に上記可撓壁を、一対のU字状をなすスリットによっ
て二重のスリット構造とし、かつ、その折り返し位置で
第2の係合部を挟み、これら一対のスリットで囲まれた
領域によってスリットの終端部分を支点として弾性変形
可能としたので、上記可撓壁が弾性変形される際に二次
元的に変形させることができるため、弾性変形量やその
ための操作力の調整が自在となって、該可撓壁の変形量
を大きくとることができるとともに、弾性変形させるた
めの荷重を小さくして、上記化粧皿を脱着する際の操作
力を小さくし、延いては、化粧皿の脱着操作を容易にす
ることができる。
【0033】また、本発明の請求項2に示す化粧料容器
にあっては、上記化粧皿の収納部を、容器本体内に中枠
を嵌着することにより画成して形成し、この収納部とな
る中枠の内側面に、第2の係合部を形成するとともに、
可撓壁を形成したので、このように可撓壁が容器本体と
は別体の中枠に形成されることになり、容器本体の材質
にかかわりなく可撓壁の弾性反発力を適宜に設定するこ
とができるため、化粧皿の着脱操作性を更に良好にでき
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す蓋体を開放して容器
本体から化粧皿を取り出した状態の化粧料容器の要部斜
視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す化粧料容器の中央縦
断面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す図2中要部の拡大断
面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す可撓壁の拡大正面図
である。
【図5】本発明の一実施形態を示す化粧皿の取付けまた
は取り外し状態の図3に対応する拡大断面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示す可撓壁の変形状態の
概略図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す可撓壁の拡大正面
図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す可撓壁の拡大正面
図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示す図2に対応する化
粧料容器の中央縦断面図である。
【符号の説明】
10,10a 化粧料容器 12 容器本体 14 蓋体 18 化粧皿 18a,18b 外側面 22 収納部 22a,22b 内側面 28 第1凹設部 30 第2凹設部 32 第1係合突起 34 第2係合突起 36 上部スリット 38 下部スリット 40 可撓壁 50 中枠

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧料が収容される化粧皿を備え、この
    化粧皿が容器本体の収納部に着脱自在に収納されるよう
    になった化粧料容器において、 上記化粧皿の一対の両外側面にそれぞれ第1の係合部を
    形成する一方、該化粧皿の両外側面に対応する上記収納
    部の一対の両内側面に、上記第1の係合部に係合する第
    2の係合部を形成し、これら第2の係合部を形成した両
    内側面の少なくとも一方に、その折り返し位置で第2の
    係合部を挟む、それぞれU字状をなす一対のスリットを
    形成し、これら一対のスリットで囲まれた領域によって
    スリットの終端部分を支点として弾性変形可能な可撓壁
    を構成したことを特徴とする化粧料容器。
  2. 【請求項2】 上記化粧皿の収納部を、容器本体内に嵌
    着される中枠で画成することにより形成し、この収納部
    となる中枠の内側面に、上記第2の係合部を形成すると
    ともに、上記可撓壁を形成したことを特徴とする請求項
    1に記載の化粧料容器。
JP1438598A 1998-01-27 1998-01-27 化粧料容器 Pending JPH11206440A (ja)

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