JP2007014498A - 化粧料容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧皿に係合される係合片のバネ力と、化粧皿を安定保持するために押圧する押圧片のバネ力を個別に設定することが可能な化粧料容器を提供する。
【解決手段】化粧皿7の外周面の互いに対向する側に、それぞれ第1係合凹部11および第2係合凹部12を設け、化粧皿収納部2の内周面の一方の側に、第1係合凹部に係合可能な第1係合突起13を設けるとともに、内周面の一方の側と対向する側に、第1スリット16により一端を自由端として弾性変形可能に区画形成され、第2係合凹部に係合可能な第2係合突起14が設けられた係合片15と、係合片から離間させた位置に、第2スリット17により一端を自由端として弾性変形可能に区画形成され、第2係合突起よりも少ない突出量に設定されて化粧皿を第1係合突起の方向に押圧する凸部19が設けられた押圧片18とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、化粧皿収納部が容器本体に形成された化粧容器に関し、特に、化粧皿の外周面に係合される係合片のバネ力と、化粧皿を安定保持するために押圧する押圧片のバネ力とを個別に設定することが可能な化粧料容器に関する。
交換可能な化粧皿が係合自在に装着される化粧皿収納部が容器本体に形成されており、当該化粧皿が、装着された状態で安定的に保持される化粧料容器として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1の化粧料容器は、容器本体と、この容器本体に開閉自在に蝶着される蓋体とを備え、容器本体内に化粧皿を収納するようにした化粧料容器であって、容器本体内に隔壁を介して2つの収納部を形成し、その一方を化粧皿収納部として形成する一方、化粧皿の外周に係合溝を形成し、隔壁の化粧皿収納部側内面に、化粧皿の係合溝に係合可能な第1係合突起を形成する。さらに、化粧皿収納部の隔壁に対向する側の内面には、上下方向に延びる縦スリットによって両側を区画形成された複数の係合片(「爪」)が形成され、当該係合片の下端は、自由端に形成されるとともに、その内面に化粧皿の係合溝に係合可能な第2係合突起が形成されている。これらの係合片間は、下端が自由端であり、係合片よりも大きなバネ力を有する弾性変形可能な押圧片(「保持壁」)となっており、当該押圧片の内面には、第2係合突起よりも少ない突出量を有する凸部が突設されている。この凸部は、化粧皿の係合溝が第1および第2係合突起に係合されて化粧皿が化粧皿収納部に装着された状態で、化粧皿を第1係合突起方向に押圧することによって、化粧皿の係合状態を安定的に保持するようになっている。
また、化粧皿を化粧皿収納部に装着する際には、化粧皿の下端が第2係合突起の上面に押し当たり、係合片の下端側を外側に弾性変形させて押し開きつつ、化粧皿が上方から押し込まれてゆく。化粧皿を化粧皿収納部から離脱させる際には、まず化粧皿の外周面によって、凸部を介して押圧片を外側に押圧して押し開くことによって、化粧皿を隔壁の反対側へと水平移動させ、これにより第1係合突起と係合溝との係合を解除し、当該第1係合突起側が上方となるように斜めに傾けつつ化粧皿を持ち上げて離脱させるようになっている。
特許第3561560号公報
ところで、上記背景技術にあっては、係合片と押圧片の、弾性変形しやすさ、あるいは化粧皿を押圧し返す強さを示すバネ力は、押圧片の方が大きくなるように設定されているが、実際には、係合片や押圧片の形状や位置、寸法などによってそれらのバネ力は変化するため、必ずしも背景技術と同じように、押圧片のバネ力が係合片のバネ力よりも大きくなるよう設定する必要はない。しかしながらいずれにせよ、化粧皿を化粧皿収納部に装着する際、および装着されて安定保持される際、および離脱させる際などの各場合において、それぞれのバネ力が適切な強さとなるよう設定する必要があった。
具体的には例えば、係合片については、化粧皿を装着する操作がスムーズとなるために適度に柔軟に外側に弾性変形するように、他方で、第2係合突起と係合溝との係合がたやすく解除されないために過度に容易に外側に弾性変形しないように、適度なバランスのバネ力を有するように設定する必要がある。また、押圧片については、化粧皿が化粧皿収納部に装着された状態では化粧皿を安定保持するために過度に容易に外側に弾性変形しないように、他方で、化粧皿を離脱させる操作がスムーズとなるために適度に柔軟に外側へ弾性変形するように、係合片とは異なる適度なバランスのバネ力を有するように設定する必要がある。
ところが、上記背景技術にあっては、押圧片は、「爪(係合片)間を・・・保持壁(押圧片)とし」と記載されている(請求項1)ように、複数の係合片を形成することによりその間に自動的に形成されるようになっている。すなわち、係合片と押圧片とは、同一の縦スリットによって区画形成されるようになっている。そのため、係合片のバネ力を設定するために縦スリットの長さを調整すると、自動的に、押圧片のバネ力も設定されてしまうようになっており、その結果、係合片や押圧片のバネ力をそれぞれ個別に設定することができなかった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、化粧皿収納部が容器本体に形成された化粧容器であって、化粧皿の外周面に係合されるな係合片のバネ力と、化粧皿を安定保持するために押圧する押圧片のバネ力とを個別に設定することが可能な化粧料容器を提供することを目的とする。
本発明にかかる化粧料容器は、化粧皿が係合自在に装着される化粧皿収納部が形成された容器本体と、該容器本体に開閉自在に蝶着される蓋体とを備えた化粧料容器であって、上記化粧皿の外周面の互いに対向する側に、それぞれ第1係合凹部および第2係合凹部を設け、上記化粧皿収納部の内周面の一方の側に、上記第1係合凹部に係合可能な第1係合突起を設けるとともに、上記化粧皿収納部の内周面の、上記一方の側と対向する側に、
第1スリットにより一端を自由端として弾性変形可能に区画形成され、上記第2係合凹部に係合可能な第2係合突起が設けられた係合片と、該係合片から離間させた位置に、第2スリットにより一端を自由端として弾性変形可能に区画形成され、上記第2係合突起よりも少ない突出量に設定されて上記化粧皿を上記第1係合突起の方向に押圧する凸部が設けられた押圧片とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる化粧料容器にあっては、化粧皿の外周面に係合される係合片のバネ力と、化粧皿を安定保持するために押圧する押圧片のバネ力とを個別に設定することが可能となる。
以下に、本発明にかかる化粧料容器の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。第1の実施形態にかかる化粧料容器1は、図1〜図5に示すように、凹状の化粧皿収納部2が形成された容器本体3と、内側に鏡4が設けられた蓋体5とから主に構成される。化粧皿収納部2には、化粧料6が充填される化粧皿7が着脱自在に取り付けられ、これにより化粧皿7の交換(レフィル)が可能となっている。容器本体3の、化粧皿収納部2よりも前端側には凹状の化粧用具収納部8が形成されており、例えばブラシなどの化粧用具がここに収納される。
本実施形態の容器本体3および蓋体5は、いずれも合成樹脂製であって、その平面形状は四隅が円弧をなすほぼ矩形状である。容器本体3に形成された化粧皿収納部2と化粧用具収納部8の平面形状も、同様に四隅が円弧をなすほぼ矩形状である。また、容器本体3の化粧皿収納部2および化粧用具収納部8の外側は周壁3aによって囲繞されており、化粧皿収納部2と化粧用具収納部8との間は隔壁3bによって区画されている。隔壁3bの中央部には化粧皿7の着脱操作に利用する、操作用切り欠き部3cが形成されている。
容器本体3と蓋体5との間には、容器本体3を開閉するために当該容器本体3に対して蓋体5を回動自在に蝶着する蝶番機構9が設けられている。この蝶番機構9は、容器本体3の後端側周壁3aに一対突設された蝶番ブロック9a間に、蓋体5に形成された蝶番片9bが挟み込まれ、これら蝶番ブロック9aから蝶番片9bにわたって、蝶番ピン9cが挿通されて構成されており、蝶番片9bが蝶番ブロック9aに対し蝶番ピン9c周りに回動されるようになっている。
また容器本体3と蓋体5との間には、蝶番機構9と反対側(化粧料容器1の前端側)に、容器本体3の閉止状態を維持するためのフック機構10が設けられている。このフック機構10は、容器本体3の前端側周壁3aの中央付近に形成されたフック凹所10aと、当該フック凹所10aの後端側壁面に設けられたフック用突起10bと、蓋体5の前端から突出され上記フック用突起10bに係脱自在に係合されるフック10cとから構成される。
化粧皿7は、やはり合成樹脂で形成され、その平面形状は化粧皿収納部2の内周面に沿った、ほぼ矩形状である。化粧皿7は、この化粧皿収納部2内に上方から押し込まれて装着される。化粧皿7の、化粧料容器1の前端側(以下、単に前端側という)の下端部7a、および化粧料容器1の後端側(以下、単に後端側という)の下端部7bは、斜めに切りかかれている。
化粧皿7の外周面の前端側(以下、前端側外周面7cという)には縦断面が矩形で凹状の第1係合凹部11が左右に2つ形成されている。前端側外周面7cに対向する後端側(以下、後端側外周面7dという)には、第1係合凹部11と同様の寸法・形状を有する第2係合凹部12が左右に2つ形成されている。
化粧皿収納部2の内周面の一方の側である前端側(以下、前端側内周面2aという)には、各第1係合凹部11に対応する位置に、これら各第1係合凹部11に係合可能な2つの第1係合突起13が形成されている。これら第1係合突起13は化粧皿収納部2の内周面と一体的に突出形成されており、その縦断面形状は、ほぼ第1係合凹部11に沿った矩形状であるが、その上面は先端側(後端側)にかけて下降するよう斜めに切り欠かれている。
化粧皿収納部2の内周面の、前端側内周面2aに対向する後端側(以下、後端側内周面2bという)には、その中央部から左右に等距離の位置に、上記各第2係合凹部12に係合可能な第2係合突起14がそれぞれ一体的に突出形成された2つの係合片15が設けられている。これら各係合片15は、それぞれコの字状の第1スリット16によって、下端を自由端として、また上端の根元部分を基点として弾性変形可能に区画形成されている。各第1スリット16は、各係合片15の幅を決定する第1横スリット部分16aと、各係合片15の上下寸法を決定する左右の第1縦スリット部分16bとから構成されている。第1横スリット部分16aは、化粧皿収納部2の後端側内周面2bの下端に沿って位置しており、その結果、係合片15の下端部は、化粧皿収納部2の底面2cの若干上方、すなわち第1横スリット部分16aの幅寸法(上下寸法)だけ底面2cから上方に位置している。各第2係合突起14は、各係合片15の上下方向中程に形成されており、各第2係合突起14の縦断面形状は、ほぼ第2係合凹部12に沿った矩形状であるが、その上面は先端側(前端側)にかけて下降するよう斜めに切りかかれている。また、左右2つの第1スリット16同士の間には、各第1横スリット部分16aを内側(後端側内周面2bの中央側)に延長させる形で、化粧皿収納部2の底面2cに面する横長のスリットが形成されている。
後端側内周面2bの中央部には、2つの係合片15から離間させた位置に、コの字状の第2スリット17によって、上端を自由端として、また下端の根元部分を基点として弾性変形可能に区画形成された押圧片18が設けられている。押圧片18の上端中央部分には、化粧皿7を第1係合突起13の方向、すなわち前端側に押圧するための凸部19が一体的に突出形成されている。凸部19の縦断面は横長の矩形状である。押圧片18全体の上下方向位置は、後端側内周面2bの上下寸法の中程である。結果的に、凸部19は、係合片15上に形成された各第2係合突起14よりも上方に位置している。第2スリット17は、押圧片18の横幅を決定する第2横スリット部分17aと押圧片18の上下寸法を決定する左右の第2縦スリット部分17bとから構成されている。第2横スリット部分17aの長さは、上記第1スリット16の第1横スリット部分16aよりも長く設定されている。
係合片15および押圧片18は、化粧皿収納部2の外側や内側、すなわち本実施形態にあっては後端側や前端側へ、それぞれの根元部分を基点に弾性変形可能に形成されている。その弾性変形しやすさを示す力であるとともに、化粧皿7によって弾性変形させたときに化粧皿7を押し返す力でもあるバネ力は、第1スリット16および第2スリット17の、それぞれ第1縦スリット部分16bおよび第2縦スリット部分17bの長さ寸法を調節することにより、その強さを設定することができる。また、係合片15と押圧片18とは、互いに離間させた位置に形成されており、互いに別個独立のスリット、すなわちそれぞれ第1スリット16および第2スリット17によりそれぞれ区画形成されているので、係合片15と押圧片18のバネ力は個別に設定することが可能となっている。別の言い方をすれば、後端側内周面2bの、係合片15と押圧片18との間に位置する部分が両者の緩衝部2dとして機能し、係合片15のバネ力と押圧片18のバネ力とが互いに影響し合うことがないようになっている。
化粧皿7の前後方向の寸法や、各係合突起13、14および凸部19の化粧皿7側への突出量などは、以下のように設定されている。すなわち、化粧皿7が化粧皿収納部2に装着された状態では、押圧片18の凸部19が化粧皿7の後端側外周面7dに当接し、化粧皿7を前端側へと押圧して、化粧皿7の前端側外周面7cを化粧皿収納部2の前端側内周面2aにぴったりと当接させている。このとき、各第1係合突起13は各第1係合凹部11内に係合される。この状態において、押圧片18は、ほぼ後端側にも前端側にも弾性変形していない状態である(図4参照)。またその際、化粧皿7の後端側外周面7dと化粧皿収納部2の後端側内周面2bとの間には、凸部19の突出量だけ間隙が存在しているが、係合片15に設けられた各第2係合突起14は、凸部19よりも大きい突出量に設定されているので、当該間隙部内を通過して各第2係合凹部12内まで突出し、係合されている。
次に、本実施形態にかかる化粧料容器1の作用について説明する。化粧皿7を化粧皿収納部2に装着する際には、化粧皿7を上方から化粧皿収納部2に挿入し、化粧皿7の前端側下端部7aおよび後端側下端部7bがそれぞれ第1係合突起13および第2係合突起14の各上面に当接した状態から、さらに押し込んでゆく。すると、後端側では、化粧皿7の後端側下端部7b、続いて後端側外周面7dが各第2係合突起14を押圧し、各係合片15を後端側に弾性変形させて押し開く。他方、前端側では、化粧皿7の前端側下端部7aや前端側外周面7cが第1係合突起13上を摺動しつつこれをかわし、化粧皿7が下降してゆく。この際、化粧皿7の前端側下端部7aおよび後端側下端部7bと、各第1、第2係合突起13、14の上面はいずれも斜めに下降するよう切り欠かれているため、化粧皿7をスムーズに下方に押し込むことができる。またこの際、必要であれば、各第2係合突起14よりも上方に位置する凸部19をも化粧皿7によって押圧し、押圧片18を後端側へと弾性変形させて押し開く。
以上のように下降させた化粧皿7は、各第1係合突起13および各第2係合突起14が、それぞれ第1係合凹部11および第2係合凹部12の高さに位置した時点で、各係合片15が弾性復帰し、各第2係合突起14が各第2係合凹部12に係合するとともに、各第1係合突起13が各第1係合凹部11に係合することによって、化粧皿収納部2内に装着される。
ここで、化粧皿7を下降させる操作がスムーズなものとなるために、各係合片15は適度に柔軟に後端側に弾性変形しうるバネ力に設定されていることが好ましいが、他方で係合が容易に離脱されないように適度に後端側に弾性変形しにくくなっていることが好ましい。すなわち、係合片15を区画形成する第1スリット16の寸法を調整することによって、係合片15が適度なバランスのバネ力を有するよう設定されることが好ましい。
各係合突起13、14が各係合凹部11、12に係合されて化粧皿7が化粧皿収納部2に装着された状態では、押圧片18の凸部19が化粧皿7の後端側外周面7dを押圧することによって、化粧皿7を前端側に押圧し、化粧皿7の前端側外周面7cが化粧皿収納部2の前端側内周面2aにぴったりと当接され、その結果、各第1、第2係合突起13、14と各第1、第2係合凹部11、12とが係合される。
また、化粧皿7を化粧皿収納部2から離脱させる際には、まず隔壁3bに形成された操作用切り欠き部3cを利用して化粧皿7を後端側へと水平に移動させ、凸部19を化粧皿7によって押圧して押圧片18を後端側に弾性変形させて押し開き、前端側の、各第1係合突起13と各第1係合凹部11との係合を解除しつつ(図5参照)、化粧皿7の第1係合突起13側が上方となるように、化粧皿7を斜めに傾けつつ持ち上げて離脱させる。
ここで、化粧皿7が化粧皿収納部2に装着された状態において、化粧皿7を前後方向にがたつきを生じることなく安定に保持するためには、押圧片18によって化粧皿7が十分に強い力で押圧されること、すなわち押圧片18が後端側へ過度に容易に弾性変形してしまわないバネ力を有することが好ましい。しかしながら他方で、化粧皿7を化粧皿収納部2から離脱させる際には、その操作がスムーズなものとなるために、適度に柔軟に後端側に弾性変形することが好ましい。すなわち、押圧片18を区画形成する第2スリット17の寸法を調整することによって、押圧片18が、係合片15とは異なる適度なバランスのバネ力を有するよう設定されることが好ましい。
以上説明したように本実施形態にかかる化粧料容器1にあっては、化粧皿7の互いに対向する前端側外周面7cおよび後端側外周面7dにそれぞれ第1係合凹部11および第2係合凹部12を設け、化粧皿収納部2の内周面の前端側に第1係合凹部11に係合可能な第1係合突起13を設けるとともに、化粧皿収納部2の内周面の前端側と対向する後端側に、第1スリット16により下端を自由端として弾性変形可能に区画形成され、第2係合凹部12に係合可能な第2係合突起14が設けられた係合片15と、当該係合片15から緩衝部2dを介して離間させた位置に、第2スリット17により上端を自由端として弾性変形可能に区画形成され、第2係合突起14よりも少ない突出量に設定されて化粧皿7を第1係合突起13の方向すなわち前端側に押圧する凸部19が設けられた押圧片18とを備えることとしたので、それぞれ第1スリット16と第2スリット17の寸法を調整することによって、係合片15と押圧片18とがそれぞれ適切な強さのバネ力を有するよう、両者のバネ力を個別に設定することが可能となる。
次に、本発明にかかる化粧料容器1の各変形例について示す。各図面において、第1の実施形態と同一あるいは同等の構成要素については同一の符号を付している。第1の実施形態と差異がない部分については説明を省略する。
図6には、本発明にかかる化粧料容器1の第2の実施形態が示されている。この変形例にあっては、化粧皿収納部2の後端側内周面2bの中央部に設けられた押圧片18が、第1実施形態と上下方向に逆向きに形成されている。すなわち、第2スリット17によって、下端を自由端として、また上端の根元部分を基点として弾性変形可能に区画形成されている。また、押圧片18の上下方向位置は、第1実施形態のように後端側内周面2bの上下方向中程ではなく、2つの係合片15と同様、後端側内周面2bの下端に位置している。すなわち、本実施形態では、各係合片15および押圧片18の下端部いずれもが、化粧皿収納部2の底面2cの若干上方、すなわち第1横スリット部分16aの幅寸法(上下寸法)だけ底面2cから上方に位置している。また、各係合片15を区画形成する左右2つの第1スリット16と、押圧片18を区画形成する第2スリット17との間には、各横スリット部分16a、17aを延長させる形で、化粧皿収納部2の底面2cに面する横長のスリットが形成されている。凸部19は、押圧片18の下端中央部分に一体的に突出形成されている。このような変形例にあっても上記第1の実施形態と同様の作用、効果を奏することはもちろんである。
図7には、本発明にかかる化粧料容器1の第3の実施形態が示されている。この変形例にあっては、化粧皿収納部2の後端側内周面2bの中央部に係合片15が設けられており、当該係合片15から左右等距離の位置に離間させて、2つの押圧片18が設けられている。係合片15は、第2実施形態における押圧片18と同様、下端を自由端として第1スリット16によって区画形成され、後端側内周面2bの下端に面して形成されている。係合片15上に一体的に突出形成された第2係合突起14は、係合片15の下端よりも若干上方、すなわち第1、第2実施形態における各第2係合突起14と同一の高さ位置に設けられている。各押圧片18は、第1実施形態における押圧片18と同様、上端を自由端として第2スリット17によって区画形成され、後端側内周面2bの上下方向中程に形成されている。各凸部19は、各押圧片18の上端中央に突出形成されている。また本実施形態にあっては、各押圧片18の横幅を決定する第2スリット17の第2横スリット部分17aの長さが、係合片15の横幅を決定する第1スリット16の第1横スリット部分16aよりも小さく設定されている。このような変形例にあっても上記第1の実施形態と同様の作用、効果を奏することはもちろんである。
図8には、本発明にかかる化粧料容器1の第4の実施形態が示されている。この変形例にあっては、化粧皿収納部2の後端側内周面2bの中央部に設けられた押圧片18は、第1実施形態と同様、第2スリット17によって上端を自由端として、後端側内周面2bの上下方向中程に区画形成されている。凸部19は、第1実施形態と同様、押圧片18の上端中央に突出形成されている。押圧片18から左右等距離の位置に緩衝部2dを介して離間させて設けられた2つの係合片15は、それぞれ第1スリット16により、横向きに区画形成されている。具体的には各係合片15は、それぞれ外側の端部を自由端として、また内側の端部を基点として弾性変形可能に区画形成されている。各係合片15の上下方向位置は、後端側内周面2bの上下方向中程である。各第2係合突起14は、各係合片15の上下方向中程よりも若干下方かつ下端よりも若干上方、すなわち第1、第2実施形態における各第2係合突起14と同一の高さに設けられている。このような変形例にあっても上記第1の実施形態と同様の作用、効果を奏することはもちろんである。
図9には、本発明にかかる化粧料容器1の第5の実施形態が示されている。この変形例にあっては、化粧皿収納部2の後端側内周面2bの中央部に設けられた押圧片18のみが第4実施形態と異なり、上下方向に逆向きに形成されている。すなわち、押圧片18は、第2スリット17によって下端を自由端として、後端側内周面2bの上下方向中程に区画形成されている。凸部19は、押圧片18の下端に突出形成されている。このような変形例にあっても上記第1の実施形態と同様の作用、効果を奏することはもちろんである。
上記各実施形態において、第1スリットや第2スリットの形状は、いずれもコの字状としたが、これに限定されるものではなく、例えば半円形、U字形、V字形などであってもよい。そのような場合であっても、上記各実施形態と同様、第1スリットと第2スリットの寸法を個別に調整することによって、係合片と押圧片のバネ力を個別に設定することが可能となる。また、上記いずれの実施形態においても、第1、第2係合凹部、および第1、第2係合突起は、常に同じ高さ位置に設けられていたが、これに限定されるものではなく、様々な高さ位置に設けられてよい。また、各係合凹部や各係合突起、凸部の形状なども上記各実施形態のものに限定されるわけではなく、様々な形状であってよい。また、上記いずれの実施形態においても、化粧皿収納部の後端側内周面の中央部とその左右両側に係合片や押圧片を配置することとしたが、このような配置に限定されるものではなく、また、両者の数も特に限定はされない。また、上記各実施形態においては、第1係合凹部及び第1係合突起を化粧料容器の前端側に、第2係合凹部や係合片、押圧片などを化粧料容器の後端側に設けることとしたが、これに限定されるものではなく、少なくともこれらが互いに対向する側に設けられていればよい。
本発明にかかる化粧料容器の第1実施形態を示す分解斜視図である。 図1の化粧料容器の、蓋体を閉止した状態の縦断面図である。 図1の化粧料容器の、A−A線による断面図である。 図1の化粧料容器の、蓋体を開放した状態の要部拡大縦断面図である。化粧皿が化粧皿収納部に装着された状態を示している。 図1の化粧料容器の、蓋体を開放した状態の要部拡大縦断面図である。化粧皿を化粧皿収納部から離脱させる際の状態を示している。 本発明にかかる化粧料容器の第2実施形態を示す、図3に対応する断面図である。 本発明にかかる化粧料容器の第3実施形態を示す、図3に対応する断面図である。 本発明にかかる化粧料容器の第4実施形態を示す、図3に対応する断面図である。 本発明にかかる化粧料容器の第5実施形態を示す、図3に対応する断面図である。
符号の説明
1 化粧料容器
2 化粧皿収納部
3 容器本体
5 蓋体
7 化粧皿
11 第1係合凹部
12 第2係合凹部
13 第1係合突起
14 第2係合突起
15 係合片
16 第1スリット
17 第2スリット
18 押圧片
19 凸部

Claims (1)

  1. 化粧皿が係合自在に装着される化粧皿収納部が形成された容器本体と、該容器本体に開閉自在に蝶着される蓋体とを備えた化粧料容器であって、
    上記化粧皿の外周面の互いに対向する側に、それぞれ第1係合凹部および第2係合凹部を設け、
    上記化粧皿収納部の内周面の一方の側に、上記第1係合凹部に係合可能な第1係合突起を設けるとともに、
    上記化粧皿収納部の内周面の、上記一方の側と対向する側に、
    第1スリットにより一端を自由端として弾性変形可能に区画形成され、上記第2係合凹部に係合可能な第2係合突起が設けられた係合片と、
    該係合片から離間させた位置に、第2スリットにより一端を自由端として弾性変形可能に区画形成され、上記第2係合突起よりも少ない突出量に設定されて上記化粧皿を上記第1係合突起の方向に押圧する凸部が設けられた押圧片とを備えた
    ことを特徴とする化粧料容器。
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JPH09154628A (ja) * 1995-12-07 1997-06-17 Yoshida Kogyo Kk <Ykk> 化粧料容器

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