JP3850476B2 - 化粧料容器 - Google Patents
化粧料容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3850476B2 JP3850476B2 JP31899595A JP31899595A JP3850476B2 JP 3850476 B2 JP3850476 B2 JP 3850476B2 JP 31899595 A JP31899595 A JP 31899595A JP 31899595 A JP31899595 A JP 31899595A JP 3850476 B2 JP3850476 B2 JP 3850476B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative
- decorative dish
- engaging
- wall
- engagement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧皿を交換可能とした化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の化粧料容器としては実開昭62−8801号公報に開示されるものが存在し、化粧料を詰めた化粧皿を容器本体に対して脱着可能として、1つの化粧料容器で複数種類の化粧料の交換が可能となっている。ところで、前記化粧料容器は脱着しようとする化粧皿の上端周縁部に鍔部を形成すると共に、下端周縁部に突起を形成してあり、化粧皿の一側に設けた突起を容器本体の中央部に形成した仕切りから突設する突起に係合すると共に、化粧皿の他側に設けた突起をカギ状中枠の突出部分下側に係合するようになっている。また、前記化粧皿はばね板により化粧皿の一側の前記突起と前記仕切りの突起とが係合保持される方向に押圧付勢される。
【0003】
そして、化粧皿を装着する場合はこの化粧皿を斜めにして、かぎ状中枠の突出部分の下側に化粧皿他側の突起を潜り込ませた後、化粧皿一側の突起を仕切りの突起に係合させるようになっている。一方、前記化粧皿を離脱させるには前記装着動作とは逆に、ばね板の付勢力に抗して化粧皿を移動して化粧皿一側の突起と仕切りの突起とを外した後、この化粧皿を斜めにしてかぎ状中枠の突出部分から化粧皿他側の突起を抜取るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の化粧皿を脱着可能とした化粧料容器にあっては、化粧皿一側の突起がかぎ状中枠の突出部分に係合されるようになっているため、この化粧皿の脱着時に化粧皿自体を斜めにする必要がある。このため、化粧皿の脱着の仕方が分かりずらく、操作性が悪いものとなってしまうという課題があった。
【0005】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、化粧皿を斜めにすることなく脱着を簡単に行うことができる化粧料容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明の第1の構成は、容器本体と、この容器本体に開閉自在に取り付けられる蓋体とを備え、容器本体内に化粧皿を着脱自在に収納するようにした化粧料容器において、前記容器本体内を、隔壁を介して2つの収納部に隔成して、その一方を化粧皿収納部として形成し、前記化粧皿の前記隔壁に相対する側面部分に第1係合部を形成すると共に、この側面とは反対側の側面部分に第2係合部を形成し、前記隔壁の化粧皿収納部側壁面に、横方向に間隔を隔てて形成した縦スリットにより化粧皿収納部内外に向かって弾性可撓変形可能な可撓壁を形成すると共に、この可撓壁に、その上面に前記化粧皿収納部内方へ向かって下降傾斜させた傾斜面を有して、前記第1係合部に係脱自在に係合する第3係合部を形成し、前記隔壁に対向する化粧皿収納部の対向壁面に、その上面に前記化粧皿収納部内方へ向かって下降傾斜させた傾斜面を有して、前記第2係合部に係脱自在に係合する第4係合部を形成すると共に、前記第4係合部を避けて高さ方向に間隔を隔てて形成した横スリットにより化粧皿収納部内外に向かって弾性可撓変形可能な弾性壁を形成し、この弾性壁に前記化粧皿を第3係合部側へ押圧する凸部を形成し、前記化粧皿収納部にその上方から挿入することで下端部を前記第3係合部および前記第4係合部の前記傾斜面に当接させた前記化粧皿を押し込み操作することで当該化粧皿収納部に収納可能としたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の第2の構成は、容器本体と、この容器本体に開閉自在に取り付けられる蓋体とを備え、容器本体内に化粧皿を着脱自在に収納するようにした化粧料容器において、前記容器本体内に中枠を装着すると共に、この中枠内を、隔壁を介して2つの収納部に隔成して、その一方の収納部の底部を切欠して化粧皿収納部として構成し、前記化粧皿の前記隔壁に相対する側面部分に第1係合部を形成すると共に、この側面とは反対側の側面部分に第2係合部を形成し、前記中枠の隔壁の化粧皿収納部側壁面に、横方向に間隔を隔てて形成した縦スリットにより化粧皿収納部内外に向かって弾性可撓変形可能な可撓壁を形成すると共に、この可撓壁に、その上面に前記化粧皿収納部内方へ向かって下降傾斜させた傾斜面を有して、前記第1係合部に係脱自在に係合する第3係合部を形成し、前記隔壁に対向する前記中枠の化粧皿収納部の対向壁面に、その上面に前記化粧皿収納部内方へ向かって下降傾斜させた傾斜面を有して、前記第2係合部に係脱自在に係合する第4係合部を形成すると共に、前記第4係合部を避けて高さ方向に間隔を隔てて形成した横スリットにより化粧皿収納部内外に向かって弾性可撓変形可能な弾性壁を形成し、この弾性壁に前記化粧皿を第3係合部側へ押圧する凸部を形成し、前記化粧皿収納部にその上方から挿入することで下端部を前記第3係合部および前記第4係合部の前記傾斜面に当接させた前記化粧皿を押し込み操作することで当該化粧皿収納部に収納可能としたことを特徴とする。
【0008】
そしてまた、前記凸部の突出寸法が、前記第2係合部と第4係合部との係合深さよりも小さいことを特徴とする。
【0009】
以上の構成により本発明の第1の構成に示す化粧料容器にあっては、化粧皿は2つの収納部に隔成した一方の化粧皿収納部内に着脱自在に収納されるようになっており、この化粧皿を化粧皿収納部に上方から挿入すると、化粧皿の下端部が第3係合部および第4係合部の化粧皿収納部内方へ下降傾斜する傾斜面に当接した状態となり、この状態で化粧皿を押し込み操作すると、化粧皿は、可撓壁を化粧皿収納部外方へ弾性可撓変形させつつその第1および第2係合部が容器本体側の第3および第4係合部を乗り越えて装着されることとなり、化粧皿の装着が完了した時点では、前記可撓壁が弾性復帰して第3係合部が化粧皿の第1係合部に係合されると共に、第4係合部が化粧皿の第2係合部に同時に係合された状態となる。
【0010】
このとき、弾性壁に形成した凸部で化粧皿が第3係合部側へ押圧されて、この第3係合部と化粧皿の前記第1係合部との係合状態が強固に保持されるので、化粧皿の離脱が確実に防止される。このように化粧皿を上方から化粧皿収納部に単に押し込むことによって、化粧皿の第1,第2係合部が化粧皿収納部の第3,第4係合部にそれぞれ係合されて化粧皿の装着が可能であり、化粧皿の装着作業を著しく簡単に行うことができる。
【0011】
次に、前記化粧皿を化粧皿収納部から取り外す際には、この化粧皿を隔壁とは反対側の対向壁面側へ押圧することにより、この化粧皿の側面で前記凸部を押圧して弾性壁を撓ませて、第1係合部と第3係合部との係合を解除することができる。そして、この状態で化粧皿をこの第3係合部側から持上げることにより、第2係合部を第4係合部から離脱させることができて、化粧皿を取り外すことができる。
【0012】
また、本発明の第2の構成に示す化粧料容器にあっては、容器本体に中枠を装着し、この中枠に隔壁を介して化粧皿収納部を形成して化粧皿を収納するようになっており、この化粧皿に第1,第2係合部を形成すると共に、化粧皿収納部の内側に第3係合部を形成した可撓壁,第4係合部,凸部を形成した弾性壁をそれぞれ形成して構成してある。そして、中枠が容器本体とは別体となるため、容器本体と中枠に形成される前記可撓壁および前記弾性壁との材質を任意に変えることができ、容器本体の材質にかかわりなく可撓壁および弾性壁の弾性反発力を適宜に設定することができる。
【0013】
そしてこれらの構成に対して、凸部を前記第2係合部と第4係合部との係合深さよりも小さく設定するようにすれば、この凸部によって化粧皿を第3係合部側へ押圧してその係合状態を強固なものとしても、第2係合部と第4係合部との係合状態を適切に保持させることができ、化粧皿の離脱がより確実に防止されることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図4は本発明にかかる化粧料容器の一実施例を示し、図1は化粧皿を取り出して蓋体を開放した状態の化粧料容器の要部を示す斜視図、図2は化粧皿を取外して蓋体を開放した状態の化粧料容器の要部を示す拡大平面図、図3は化粧皿の装着状態を示す要部拡大側断面図、図4は化粧皿を離脱する状態を示す要部拡大側断面図である。
【0015】
即ち、本実施例にかかる化粧料容器10は、図1,図2に示すように容器本体12の後方端部に蓋体14が蝶番16を介して開閉可能に蝶着されている。前記蝶番16は容器本体12の後方端部中央部分に形成された凹部16aに、蓋体14から突設された凸部16bが嵌合され、これら凹部16aと凸部16bとを回動可能にピン16cで結合することにより構成される。
【0016】
前記容器本体12内は略中央部に設けられる隔壁18によって前後2つの収納部に隔成され、一方(図2中上方)の収納部を化粧皿収納部20として用い、かつ、他方の収納部をパフ等を入れる小物入れ22として用いるようになっている。そして、前記化粧皿収納部20には、前記容器本体12とは別体に形成された化粧皿24が脱着可能に収納される。尚、前記隔壁18の中央部分には、前記化粧皿24の取出しを容易にするための凹設部分18aが形成されている。
【0017】
前記化粧皿24は、前記化粧皿収納部20の内周形状に沿って矩形状に形成され、その内部に化粧料26が充填される。前記化粧皿24にはこれを化粧皿収納部20に収納した際に、前記隔壁18に相対する側面部分24aに第1係合凹部28が形成されると共に、この側面部分24aとは反対側の側面部分24bに第2係合凹部30(図3参照)が形成される。
【0018】
一方、前記隔壁18は内部に中空部を有する二重壁として構成されており、この隔壁18の化粧皿収納部20内の壁面20aの両側部分に、縦スリット32aを横方向に所定間隔をもって形成するとともに、また切欠した下端を自由端32bとする一対の弾性可撓変形可能な可撓壁32,32が形成され、これら可撓壁32,32には、前記第1係合凹部28に係合可能な第3係合突起34,34が突設される。第3係合部34,34には、その上面に化粧皿収納部20内方へ向かって下降傾斜させた傾斜面が形成される。
【0019】
また、前記化粧皿収納部20内の隔壁18に対向する対向壁面20bの両側部分には、化粧皿24の前記第2係合凹部30に係合可能な一対の第4係合突起36,36が突設される。第4係合部36,36にも、その上面に化粧皿収納部20内方へ向かって下降傾斜させた傾斜面が形成される。更に、前記対向壁面20bには、前記第4係合突起36,36の間に弾性可撓変形可能な弾性壁38が形成される。
【0020】
前記弾性壁38は、前記対向壁面20bに横スリット38aが高さ方向に所定間隔をもって形成されるとともに、その中央部分が連結部38bを介して容器本体12側に支持されて構成され、両端部は対向壁面20bから分離されて自由端部となっている。そして、自由端部となった前記弾性壁38の両端部には、第2係合凹部30と第4係合突起36との係合深さよりも小さい突出量に設定される一対の凸部40,40が突設され、これら凸部40,40は前記化粧皿24の収納状態で側面部分24bの下端部に当接され、この化粧皿24を第3係合突起34側に押圧するようになっている。従って、前記凸部40の突出量が上記のように設定されていることにより、凸部40で化粧皿24を押圧しながらも第4係合突起36が第2係合凹部30に係合している状態が保持される。
【0021】
尚、本実施例の化粧料容器10は、蓋体14の裏面14aにバニティミラー42が取付けられると共に、この蓋体14の先端部中央に突設した図外のフックが、容器本体12の前端部中央に形成した突起44に係止されることにより、蓋体14の閉止状態が保持されるようになっている。また、蓋体14を開放する際には、前記フックと突起44との係止を解除した後、この蓋体14を手で持上げるようになっている。
【0022】
以上の構成により本実施例の化粧料容器10にあっては、化粧皿24を装着する際には、この化粧皿24を上方から化粧皿収納部20に挿入し、化粧皿24の下端部が第3係合突起34,34および第4係合突起36,36の化粧皿収納部20内方へ下降傾斜する傾斜面に当接した状態から更に押し込むことにより、第3係合突起34を形成した可撓壁32が押し開かれ、化粧皿24の下端部が第3係合突起34,34および第4係合突起36,36を乗り越えて化粧皿24は収納される。そして、前記化粧皿24が完全に挿入完了された時点で前記可撓壁32,32が弾性復帰して、図3に示すように前記第3係合突起34,34が第1係合凹部28に係合されると共に、第4係合突起36,36が第2係合凹部30に同時に係合される。このように第3,第4係合突起34,36が第1,第2係合凹部28,30に係合されることにより、化粧皿24の離脱が防止されて装着が完了される。
【0023】
このとき、弾性壁38に形成した凸部40で化粧皿24が第3係合突起34の方向に押圧されて、この第3係合突起34と前記第1係合凹部28との係合状態が強固に保持される。また、前記凸部40は前記第4係合突起36と第2係合凹部30との係合深さよりも小さい突出量に設定されているので、この第4係合突起36と第2係合凹部30との係合状態も保持され、化粧皿24の離脱が防止される。
【0024】
従って、化粧皿24を上方から化粧皿収納部20に単に押し込むことによって、第1,第2係合凹部28,30が第3,第4係合突起34,36にそれぞれ係合されて化粧皿24の装着が完了することになり、化粧皿の装着作業を著しく簡単に行うことができる。
【0025】
次に、前記化粧皿24を化粧皿収納部20から取り外す際には、隔壁18の凹設部分18aから指を差し込んで、この化粧皿24を対向壁面20b方向に水平に押圧する。すると、前記化粧皿24の側面24bが前記凸部40を押圧して弾性壁38を撓ませることとなり、図4に示すように第3係合突起34と第1係合凹部28との係合が解除される。尚、化粧皿24と化粧皿収納部20との間には、この化粧皿24の移動方向に前記第3係合突起34と第1係合凹部28とを解除するに必要な隙間δ(図3参照)が設けられている。
【0026】
そして、このように第3係合突起34と第1係合凹部28との係合が解除された状態で、化粧皿24をこの第3係合突起34側から持上げることにより、第2係合凹部30が第4係合突起36から離脱されて、化粧皿24の取り外しができるようになっている。
【0027】
図5は他の実施例を示し、前記各実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。尚、図5は化粧皿の装着状態の図3に対応した要部拡大側断面図である。
【0028】
即ち、この実施例は容器本体12の内底面を平坦に形成し、この容器本体12内に別体として形成される中枠50を取付け、この中枠50内を隔壁18を介して化粧皿収納部20と小物入れ22とに隔成してある。また、前記中枠50では化粧皿収納部20の底が切欠されると共に、この中枠50の上端周縁部に鍔部50aが形成され、この鍔部50aが容器本体12の上端面に当接されるようになっている。
【0029】
そして、前記中枠50には前記隔壁18の化粧皿収納部20側の壁面20aに、第3係合突起34を突設した可撓壁32を形成すると共に、隔壁18に対向する化粧皿収納部20内の対向壁面20bに第4係合突起36を突設してある。また、前記対向壁面20bの第4係合突起36間に凸部40を突設した弾性壁38が形成される。
【0030】
従って、この実施例にあっても化粧皿24を上方から化粧皿収納部20に単に押し込むことによって、この化粧皿24に形成された第1,第2係合凹部28,30が第3,第4係合突起34,36にそれぞれ係合されて、化粧皿24の装着を簡単に行うことができると共に、化粧皿24を対向壁面20b方向に水平に押圧することにより、化粧皿24を化粧皿収納部20から簡単に取り外すこともできる。
【0031】
ところで、この実施例にあっては中枠50を設け、この中枠50に前記第3係合突起34を突設した可撓壁32,第4係合突起36,凸部40を形成した弾性壁38を形成し、かつ、この中枠50の底部を切欠して形成したので、中枠50を一体成形する際の型抜きが著しく容易になる。従って、本実施例の中枠50を設けた場合には、容器本体12自体に前記第3係合突起34,前記可撓壁32,前記弾性壁38等を一体的に形成する場合に比較して、化粧料容器10の成形が著しく容易になる。
【0032】
また、中枠50が容器本体12と別体であるため、容器本体12と中枠50に形成した前記可撓壁32および前記弾性壁38との材質を変えることができ、容器本体12の材質にかかわりなく可撓壁32および弾性壁38の弾性反発力を任意に設定することができる。
【0033】
図6は他の実施例を示し、前記実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。尚、図6は化粧皿を取外して蓋体を開放した状態の化粧料容器の要部を示す拡大平面図である。
【0034】
即ち、この実施例では化粧皿収納部20と小物入れ22とが左右方向に配置され、かつ、化粧皿収納部20を円形状に形成してある。勿論、前記化粧皿収納部20に収納される図外の化粧皿は、この化粧皿収納部20の内側形状に沿って形成される。
【0035】
そして、この実施例にあっても隔壁18の化粧皿収納部20側の壁面20aの両側部分に、前記実施例と同様に構成される第3係合突起34,34を突設した一対の可撓壁32,32が形成されると共に、隔壁18に対向する化粧皿収納部20内の対向壁面20bの両側部分に、一対の第4係合突起36,36が突設され、更には、前記対向壁面20bには、第4係合突起36,36の間に可撓可能な弾性壁38が形成されている。勿論、この実施例にあっても化粧皿には前記第3,第4係合突起34,36に係合される第1,第2係合凹部が形成される。
【0036】
従って、この実施例にあっても化粧皿を上方から化粧皿収納部20に単に押し込むことによって、この化粧皿に形成された第1,第2係合凹部が第3,第4係合突起34,36にそれぞれ係合されて、化粧皿の装着を簡単に行うことができる。また、化粧皿を化粧皿収納部20から取り外す際にも、化粧皿を対向壁面20b方向に水平に押圧して弾性壁38を撓ませつつ、この化粧皿を第3係合突起34側から持上げることにより取り外しができる。
【0037】
尚、この実施例にあっても化粧皿と化粧皿収納部20との間に間隙δが設けられることとなるので、したがって、化粧皿は化粧皿収納部20より小径の円形状に形成されたり、また、移動方向に偏平となる楕円形状として形成してもよい。
【0038】
図7は他の実施例を示し、前記各実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。尚、図7は要部を示す分解斜視図である。
【0039】
即ち、この実施例では図5の実施例と同様に中枠50を設けたもので、第4係合突起36を容器本体12側に形成してある。前記第4係合突起36は、容器本体12の内壁12aから中枠50の厚み分を隔てた位置に突設した台座52に形成してある。一方、前記中枠50には前記台座52を避ける切欠部分54が形成され、中枠50の取付け状態で切欠部分54が前記台座52の外側に嵌合されるようになっている。勿論、前記中枠50には前記切欠部分54間に位置して弾性壁38が形成されている。
【0040】
図8は他の実施例を示し、前記各実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。尚、図8は化粧皿を取り外して蓋体を開放した状態の要部斜視図である。
【0041】
即ち、この実施例では可撓壁32,第4係合突起36および弾性壁38が容器本体12に形成されるものであり、弾性壁38の中央部分が容器本体12に支持されるようになっている。ここで、前記弾性壁38が容器本体12に支持される部分が対向壁面20bの中央部分となっているが、この中央部分に第4係合突起36を設けるようになっている。従って、この実施例では前記第4係合突起36は1個が設けられることになる。
【0042】
図9は他の実施例を示し、前記各実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。尚、図9は化粧皿を取り外した状態の要部斜視図である。
【0043】
即ち、この実施例では前記図8に示した実施例と同様に、可撓壁32,第4係合突起36および弾性壁38が容器本体12に形成され、かつ、対向壁面20bの中央部分に第4係合突起36が設けられるようになっている。ここで、前記弾性壁38は、前記各実施例と同様に前記対向壁面20bに横スリット38aが高さ方向に所定間隔をもって形成されるが、この弾性壁38は外側方向両端部が対向壁面20bに支持されると共に、前記中央部分に隣接する内方部分が分離されてそれぞれ自由端部となっている。そして、自由端部となった前記弾性壁38の中央部分に凸部40が形成される。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に示す化粧料容器にあっては、弾性可撓変形可能な可撓壁により、化粧皿の第1および第2係合部が化粧皿収納部の壁の第3および第4係合部を乗り越えることが容易なので、化粧皿を化粧皿収納部に上方から挿入して、当該化粧皿の下端部を第3係合部および第4係合部の化粧皿収納部内方へ下降傾斜する傾斜面に当接させた状態で、化粧皿を単に押し込むことで簡単に化粧皿収納部に係合させることができ、化粧皿の装着作業を著しく簡単に行うことができる。また、係合の後にあっては、可撓壁が弾性復帰して第3係合部が化粧皿の第1係合部に係合すると共に、第4係合部が化粧皿の第2係合部に係合すると同時に、このとき弾性壁に形成した凸部によって化粧皿を第3係合部側へ押圧することができてこの第3係合部と化粧皿の前記第1係合部との係合状態を強固に保持することができるようになっているので、化粧皿の離脱を確実に防止することができる。
【0045】
他方、前記化粧皿を化粧皿収納部から取り外す際には、弾性可撓変形可能な弾性壁によって、化粧皿を隔壁とは反対側の対向壁面側へ押圧することで凸部を介して弾性壁を撓ませて第1係合部と第3係合部との係合を容易に解除することができ、化粧皿の取り外し作業を著しく簡単に行うことができる。
【0046】
また、本発明の請求項2に示す化粧料容器にあっては、化粧皿収納部を構成する中枠を容器本体とは別体に形成したので、容器本体と中枠に形成される前記可撓壁および前記弾性壁との材質を任意に変えることができ、容器本体の材質にかかわりなく可撓壁および弾性壁の弾性反発力を適宜に設定することができる。
【0047】
そしてさらに、上記の化粧料容器に対して、凸部を前記第2係合部と第4係合部との係合深さよりも小さく設定するようにしたので、この凸部によって化粧皿を第3係合部側へ押圧してその係合状態を強固なものとしても、第2係合部と第4係合部との係合状態を適切に保持させることができ、化粧皿の離脱をより確実に防止することができるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す化粧皿を取り出して蓋体を開放した状態の要部斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す化粧皿を取外して蓋体を開放した状態の要部拡大平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す化粧皿の装着状態の要部拡大側断面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す化粧皿を離脱する状態の要部拡大側断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す化粧皿の装着状態の要部拡大側断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す化粧皿を取外して蓋体を開放した状態の要部拡大平面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す要部分解斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す化粧皿を取外して蓋体を開放した状態の要部斜視図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す化粧皿を取外して蓋体を開放した状態の要部斜視図である。
【符号の説明】
10 化粧料容器 12 容器本体
14 蓋体 16 蝶番
18 隔壁 20 化粧皿収納部
20a 隔壁の壁面 20b 対向壁面
24 化粧皿 26 化粧料
28 第1係合凹部 30 第2係合凹部
32 可撓壁 32a 縦スリット
32b 自由端 34 第3係合突起
36 第4係合突起 38 弾性壁
38a 横スリット 40 凸部
50 中枠
Claims (3)
- 容器本体と、この容器本体に開閉自在に取り付けられる蓋体とを備え、容器本体内に化粧皿を着脱自在に収納するようにした化粧料容器において、
前記容器本体内を、隔壁を介して2つの収納部に隔成して、その一方を化粧皿収納部として形成し、
前記化粧皿の前記隔壁に相対する側面部分に第1係合部を形成すると共に、この側面とは反対側の側面部分に第2係合部を形成し、
前記隔壁の化粧皿収納部側壁面に、横方向に間隔を隔てて形成した縦スリットにより化粧皿収納部内外に向かって弾性可撓変形可能な可撓壁を形成すると共に、この可撓壁に、その上面に前記化粧皿収納部内方へ向かって下降傾斜させた傾斜面を有して、前記第1係合部に係脱自在に係合する第3係合部を形成し、
前記隔壁に対向する化粧皿収納部の対向壁面に、その上面に前記化粧皿収納部内方へ向かって下降傾斜させた傾斜面を有して、前記第2係合部に係脱自在に係合する第4係合部を形成すると共に、前記第4係合部を避けて高さ方向に間隔を隔てて形成した横スリットにより化粧皿収納部内外に向かって弾性可撓変形可能な弾性壁を形成し、
この弾性壁に前記化粧皿を第3係合部側へ押圧する凸部を形成し、
前記化粧皿収納部にその上方から挿入することで下端部を前記第3係合部および前記第4係合部の前記傾斜面に当接させた前記化粧皿を押し込み操作することで当該化粧皿収納部に収納可能としたことを特徴とする化粧料容器。 - 容器本体と、この容器本体に開閉自在に取り付けられる蓋体とを備え、容器本体内に化粧皿を着脱自在に収納するようにした化粧料容器において、
前記容器本体内に中枠を装着すると共に、この中枠内を、隔壁を介して2つの収納部に隔成して、その一方の収納部の底部を切欠して化粧皿収納部として構成し、
前記化粧皿の前記隔壁に相対する側面部分に第1係合部を形成すると共に、この側面とは反対側の側面部分に第2係合部を形成し、
前記中枠の隔壁の化粧皿収納部側壁面に、横方向に間隔を隔てて形成した縦スリットにより化粧皿収納部内外に向かって弾性可撓変形可能な可撓壁を形成すると共に、この可撓壁に、その上面に前記化粧皿収納部内方へ向かって下降傾斜させた傾斜面を有して、前記第1係合部に係脱自在に係合する第3係合部を形成し、
前記隔壁に対向する前記中枠の化粧皿収納部の対向壁面に、その上面に前記化粧皿収納部内方へ向かって下降傾斜させた傾斜面を有して、前記第2係合部に係脱自在に係合する第4係合部を形成すると共に、前記第4係合部を避けて高さ方向に間隔を隔てて形成した横スリットにより化粧皿収納部内外に向かって弾性可撓変形可能な弾性壁を形成し、
この弾性壁に前記化粧皿を第3係合部側へ押圧する凸部を形成し、
前記化粧皿収納部にその上方から挿入することで下端部を前記第3係合部および前記第4係合部の前記傾斜面に当接させた前記化粧皿を押し込み操作することで当該化粧皿収納部に収納可能としたことを特徴とする化粧料容器。 - 前記凸部の突出寸法が、前記第2係合部と第4係合部との係合深さよりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31899595A JP3850476B2 (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 化粧料容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31899595A JP3850476B2 (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 化粧料容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09154627A JPH09154627A (ja) | 1997-06-17 |
JP3850476B2 true JP3850476B2 (ja) | 2006-11-29 |
Family
ID=18105328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31899595A Expired - Fee Related JP3850476B2 (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 化粧料容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3850476B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001054424A (ja) * | 1999-08-19 | 2001-02-27 | Yoshida Industry Co Ltd | 化粧料容器 |
JP2001054423A (ja) * | 1999-08-19 | 2001-02-27 | Yoshida Industry Co Ltd | 化粧料容器 |
JP4550204B2 (ja) * | 2000-02-02 | 2010-09-22 | エム・エフ・ヴィ株式会社 | 容器 |
JP2018186949A (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 株式会社ファンケル | パレットケース |
-
1995
- 1995-12-07 JP JP31899595A patent/JP3850476B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09154627A (ja) | 1997-06-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3561560B2 (ja) | 化粧料容器 | |
JP3850477B2 (ja) | 化粧料容器 | |
JP3850476B2 (ja) | 化粧料容器 | |
JP4507632B2 (ja) | 中皿交換式コンパクト容器 | |
JPH11290117A (ja) | 化粧料容器 | |
JP3601731B2 (ja) | 化粧料容器 | |
JP4698821B2 (ja) | 化粧料容器 | |
JP4606542B2 (ja) | 容器 | |
JPH11206440A (ja) | 化粧料容器 | |
JP4498713B2 (ja) | 化粧料容器 | |
JP3681421B2 (ja) | 化粧料容器 | |
JP3590113B2 (ja) | 化粧料容器 | |
JPH0630101Y2 (ja) | 化粧用コンパクト | |
JP3562846B2 (ja) | コンパクト | |
JP4381503B2 (ja) | 化粧料容器 | |
JP4818649B2 (ja) | 化粧料容器 | |
JPH08150015A (ja) | 化粧料容器 | |
JP3761119B2 (ja) | 化粧用コンパクト容器 | |
JPH0711693Y2 (ja) | コンパクト容器 | |
JPH0725134Y2 (ja) | コンパクト容器 | |
JP3633976B2 (ja) | 化粧料容器 | |
JPH0543685Y2 (ja) | ||
JPH08150014A (ja) | 化粧料容器 | |
JP2001054424A (ja) | 化粧料容器 | |
JPH0630100Y2 (ja) | 化粧料容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060516 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060712 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060808 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060830 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |