JP2001267589A - SiC半導体素子 - Google Patents
SiC半導体素子Info
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- JP2001267589A JP2001267589A JP2000077213A JP2000077213A JP2001267589A JP 2001267589 A JP2001267589 A JP 2001267589A JP 2000077213 A JP2000077213 A JP 2000077213A JP 2000077213 A JP2000077213 A JP 2000077213A JP 2001267589 A JP2001267589 A JP 2001267589A
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- substrate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低いオン電圧のSiC半導体素子を実現する
こと。 【解決手段】 SiC基板に溝を掘り、この溝に電極を
埋め込むこと。
こと。 【解決手段】 SiC基板に溝を掘り、この溝に電極を
埋め込むこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSiC半導体素子に
係わり、特に大電流を流すことが可能な電力用半導体素
子に関する。
係わり、特に大電流を流すことが可能な電力用半導体素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】SiCは、絶縁破壊電界がSi、GaA
sの約10倍、電子の飽和ドリフト速度が約2倍、熱伝
導率がSiの約3倍であり、p、nの伝導型制御が可能
で、安定した熱酸化膜形成が可能という優れた特長があ
り、Siに代わる将来の電力用素子材料として期待され
ている。しかしながら、今までに作製されたSiC半導
体素子のオン電圧は高く、期待された性能は得られなか
った。
sの約10倍、電子の飽和ドリフト速度が約2倍、熱伝
導率がSiの約3倍であり、p、nの伝導型制御が可能
で、安定した熱酸化膜形成が可能という優れた特長があ
り、Siに代わる将来の電力用素子材料として期待され
ている。しかしながら、今までに作製されたSiC半導
体素子のオン電圧は高く、期待された性能は得られなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、今までに
作製されたSiC半導体素子のオン電圧は高く、Si半
導体素子に比べて、特に有利である訳ではなかった。筆
者らは、この理由の一つがSiC基板のキャリアライフ
タイムが低く、基板での電圧降下が大きいことであるこ
とを見出した。本発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、その目的とするところは、SiC基板での電圧
降下を出来るだけ小さくし、従来よりもオン電圧の低い
SiC半導体素子を提供することにある。
作製されたSiC半導体素子のオン電圧は高く、Si半
導体素子に比べて、特に有利である訳ではなかった。筆
者らは、この理由の一つがSiC基板のキャリアライフ
タイムが低く、基板での電圧降下が大きいことであるこ
とを見出した。本発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、その目的とするところは、SiC基板での電圧
降下を出来るだけ小さくし、従来よりもオン電圧の低い
SiC半導体素子を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、少なくとも、第1導電型SiC基板と、この第1導
電型SiC基板上に形成された第1導電型SiCエピタ
キシャル層を持つSiC半導体素子において、第1導電
型SiCエピタキシャル層の反対側の第1導電型SiC
基板に溝を掘り、この溝に電極を埋め込む。溝の面積は
第1導電型SiC基板の面積の10%から50%である
ことが望ましい。
に、少なくとも、第1導電型SiC基板と、この第1導
電型SiC基板上に形成された第1導電型SiCエピタ
キシャル層を持つSiC半導体素子において、第1導電
型SiCエピタキシャル層の反対側の第1導電型SiC
基板に溝を掘り、この溝に電極を埋め込む。溝の面積は
第1導電型SiC基板の面積の10%から50%である
ことが望ましい。
【0005】従来よりもオン電圧が低いSiC半導体素
子が得られる理由は、第1導電型SiCエピタキシャル
層から第1導電型SiC基板に流れ込むキャリアが第1
導電型SiC基板をそれほど流れることなく、溝に埋め
込まれている電極に達するため、SiC基板における電
圧降下が少なくなるからでである。溝の面積を10%か
ら50%とした理由は、10%以下にすると電圧降下の
効果が少なくなり、さらに、電流集中が発生するからで
ある。50%以上にするとSiC基板の機械的強度が弱
くなるからである。
子が得られる理由は、第1導電型SiCエピタキシャル
層から第1導電型SiC基板に流れ込むキャリアが第1
導電型SiC基板をそれほど流れることなく、溝に埋め
込まれている電極に達するため、SiC基板における電
圧降下が少なくなるからでである。溝の面積を10%か
ら50%とした理由は、10%以下にすると電圧降下の
効果が少なくなり、さらに、電流集中が発生するからで
ある。50%以上にするとSiC基板の機械的強度が弱
くなるからである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。図1は従来のSiC p−nダイオードの断面図を
示す。1はn型SiC基板、2はn型SiCエピタキシ
ャル層、3はAlをインプラした後、アニールして形成
したp+−SiC層、4は3と同様にAlをインプラし
た後、アニールして形成したp−−SiC層、5はPを
インプラした後、アニールして形成したn+−SiC
層、6はアノード電極、7はカソード電極である。簡単
化のため酸化膜等は省略した。1のn型SiC基板の厚
さは350μm、2のn型SiCエピタキシャル層の厚
みは10μm、4のp−−SiC層はジャクション・エ
ックステンション・ターミネイション(JTE)とし
て、5のn+−SiC層はストッパー層として働く。図
2は本発明のSiC p−nダイオードを示す。1、
2、3、4、5、6、7の定義は図1と同じである。図
1と異なるのは1のn型SiC基板に溝が掘られてお
り、その溝の中に7のカソード電極が埋め込まれている
ことである。リアクティブ・イオン・エッチング(RI
E)によって溝のエッチングを行った。SiCのRIE
のマスクとして金属のクロムを用いた。エッチングはS
iC基板を通過し、SiCエピタキシャル層に達するま
で行った。溝にはPドープのポリシリコンを埋め込んだ
後、金属のカソード電極をその上に堆積した。
る。図1は従来のSiC p−nダイオードの断面図を
示す。1はn型SiC基板、2はn型SiCエピタキシ
ャル層、3はAlをインプラした後、アニールして形成
したp+−SiC層、4は3と同様にAlをインプラし
た後、アニールして形成したp−−SiC層、5はPを
インプラした後、アニールして形成したn+−SiC
層、6はアノード電極、7はカソード電極である。簡単
化のため酸化膜等は省略した。1のn型SiC基板の厚
さは350μm、2のn型SiCエピタキシャル層の厚
みは10μm、4のp−−SiC層はジャクション・エ
ックステンション・ターミネイション(JTE)とし
て、5のn+−SiC層はストッパー層として働く。図
2は本発明のSiC p−nダイオードを示す。1、
2、3、4、5、6、7の定義は図1と同じである。図
1と異なるのは1のn型SiC基板に溝が掘られてお
り、その溝の中に7のカソード電極が埋め込まれている
ことである。リアクティブ・イオン・エッチング(RI
E)によって溝のエッチングを行った。SiCのRIE
のマスクとして金属のクロムを用いた。エッチングはS
iC基板を通過し、SiCエピタキシャル層に達するま
で行った。溝にはPドープのポリシリコンを埋め込んだ
後、金属のカソード電極をその上に堆積した。
【0007】図3に試料1と2の電流−電圧特性を示
す。電流密度が100A/cm2における試料1のオン
電圧は4.6Vと高いのに対し、試料2のオン電圧は
2.7Vと低かった。
す。電流密度が100A/cm2における試料1のオン
電圧は4.6Vと高いのに対し、試料2のオン電圧は
2.7Vと低かった。
【0008】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、少なくと
も、第1導電型SiC基板と、この第1導電型SiC基
板上に形成された第1導電型SiCエピタキシャル層を
持つSiC半導体素子において、第1導電型SiCエピ
タキシャル層の反対側の第1導電型SiC基板に溝を掘
り、この溝に電極を埋め込むことにより、従来よりもオ
ン電圧が低いSiC半導体素子が得られる。実施例にお
いては、p−nダイオードを用いて説明したが、本発明
の効果はp−nダイオードのみに限定されるものでな
く、ショットキー障壁素子、MOSトランジスタ、プレ
ーナ型、および、トレンチ型のIGBT、IEGT、さ
らにはGTO等にも同様に現れる。溝をカソード側から
見た平面像としては、放射状形状が望ましいが、網目状
等他の形状であっても、本発明の効果は現れる。
も、第1導電型SiC基板と、この第1導電型SiC基
板上に形成された第1導電型SiCエピタキシャル層を
持つSiC半導体素子において、第1導電型SiCエピ
タキシャル層の反対側の第1導電型SiC基板に溝を掘
り、この溝に電極を埋め込むことにより、従来よりもオ
ン電圧が低いSiC半導体素子が得られる。実施例にお
いては、p−nダイオードを用いて説明したが、本発明
の効果はp−nダイオードのみに限定されるものでな
く、ショットキー障壁素子、MOSトランジスタ、プレ
ーナ型、および、トレンチ型のIGBT、IEGT、さ
らにはGTO等にも同様に現れる。溝をカソード側から
見た平面像としては、放射状形状が望ましいが、網目状
等他の形状であっても、本発明の効果は現れる。
【図1】従来のSiC p−nダイオード。
【図2】本発明のSiC p−nダイオード。
【図3】試料1と2の電流−電圧特性。
1…n型SiC基板 2…n型SiCエピタキシャル層 3…p+−SiC層 4…p−−SiC層 5…n+−SiC層 6…アノード電極 7…カソード電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 652 H01L 29/46 F 29/74 J 21/338 29/80 U 29/812 29/91 C
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも、第1導電型SiC基板と、
この第1導電型SiC基板上に形成された第1導電型S
iCエピタキシャル層を持つSiC半導体素子におい
て、第1導電型SiCエピタキシャル層の反対側の第1
導電型SiC基板に溝が掘られ、この溝に電極が埋め込
まれていることを特徴とするSiC半導体素子。 - 【請求項2】 溝の面積が第1導電型SiC基板の面積
の10%から50%である請求項1記載のSiC半導体
素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000077213A JP2001267589A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | SiC半導体素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000077213A JP2001267589A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | SiC半導体素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001267589A true JP2001267589A (ja) | 2001-09-28 |
Family
ID=18594819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000077213A Pending JP2001267589A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | SiC半導体素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001267589A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003168653A (ja) * | 2001-12-03 | 2003-06-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2005005593A (ja) * | 2003-06-13 | 2005-01-06 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体パワーモジュール |
EP1972008A2 (en) * | 2006-01-10 | 2008-09-24 | Cree, Inc. | Silicon carbide dimpled substrate |
JP2008306034A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Nissan Motor Co Ltd | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
JP2009054659A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 窒化ガリウム半導体装置の製造方法 |
JP2009135394A (ja) * | 2007-11-01 | 2009-06-18 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 半導体装置の製造方法 |
JP2009182217A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2009200343A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Sumitomo Electric Ind Ltd | ダイヤモンド電子素子 |
JP2010103208A (ja) * | 2008-10-22 | 2010-05-06 | Denso Corp | 半導体装置 |
US7786487B2 (en) | 2003-09-30 | 2010-08-31 | Fujitsu Limited | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
JP2010192491A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Mitsubishi Electric Corp | SiC半導体装置及びその製造方法 |
WO2015025625A1 (ja) * | 2013-08-20 | 2015-02-26 | 住友電気工業株式会社 | 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 |
-
2000
- 2000-03-17 JP JP2000077213A patent/JP2001267589A/ja active Pending
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009523324A (ja) * | 2006-01-10 | 2009-06-18 | クリー・インコーポレーテッド | 炭化珪素ディンプル基板 |
EP2264741B1 (en) * | 2006-01-10 | 2021-03-10 | Cree, Inc. | Silicon carbide dimpled substrate |
EP1972008B1 (en) * | 2006-01-10 | 2020-05-13 | Cree, Inc. | Silicon carbide dimpled substrate |
US8664664B2 (en) | 2006-01-10 | 2014-03-04 | Cree, Inc. | Silicon carbide dimpled substrate |
JP2008306034A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Nissan Motor Co Ltd | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
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JP2010192491A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Mitsubishi Electric Corp | SiC半導体装置及びその製造方法 |
WO2015025625A1 (ja) * | 2013-08-20 | 2015-02-26 | 住友電気工業株式会社 | 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 |
JP2015041638A (ja) * | 2013-08-20 | 2015-03-02 | 住友電気工業株式会社 | 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 |
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