JP2001255286A - X線検査装置およびx線検査方法 - Google Patents

X線検査装置およびx線検査方法

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JP2001255286A
JP2001255286A JP2000068169A JP2000068169A JP2001255286A JP 2001255286 A JP2001255286 A JP 2001255286A JP 2000068169 A JP2000068169 A JP 2000068169A JP 2000068169 A JP2000068169 A JP 2000068169A JP 2001255286 A JP2001255286 A JP 2001255286A
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JP2000068169A
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Toru Miyata
徹 宮田
Toshiyuki Hebaru
俊幸 邉春
Takeshi Kitsukawa
剛 橘川
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Hitachi Construction Machinery FineTech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面に表示されたX線画像で観察すべき部分
の位置を見失うことなく確実にかつ容易に拡大できるX
線検出装置等を提供することにある。 【解決手段】 X線本体18内にX線管22、撮像装置
25、被検体を移動させる3軸ステージ装置24を備え
る。また検査作業の条件を与えかつ検査作業中に被検体
の移動等の指示を与えることができ、検査でX線画像を
表示できるコンピュータ12等を備える。X線画像は7
3はCRT48の画面12aに表示される。コンピュー
タはジョイスティック14,15、マウス16等を備
え、そのメモリ44に拡大処理プログラム44b等を格
納する。ボックスカーソル102を利用して画像の拡大
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線検査装置および
X線検査方法に関し、特に、例えばプリント基板製品に
X線を照射し、その透過像を作って内部を透視し、当該
プリント基板製品内の多数の半田接続部(半田ボール
等)の良否を検査するX線を利用した検査装置および検
査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線検査装置の従来技術として例えば特
開平6−317543号公報および特開平8−5113
1号公報を挙げる。これらの文献にはその従来技術の記
載の箇所でX線検査装置の基本構造が記述されている。
X線検査装置ではX線本体の検査室内にX線源(X線
管)とX線検出器(例えばイメージ・インテンシファイ
アとCCDカメラからなる撮像装置)を設け、X線源か
ら照射されたX線がX線検出器に照射されるように構成
されている。X線源とX線検出器の間は、通常、不変の
一定間隔(例えば500mm)に保たれている。検査対
象である被検体は、トレイに搭載されて、X線源とX線
検出器の間に配置される。X線源から出たX線は被検体
を透過し、X線検出器の検出面で結像する。X線検出器
の検出面上で被検体の透過像が作られる。X線検出器の
検出面の面積は一定であり、検出面の全面にX線が透過
した被検体の一部分の像が投影される。被検体の透過像
を拡大または縮小するときには、被検体を、X線源から
X線検出器の検出面への垂線に相当する照射軸に沿って
移動させる。このように被検体を移動させると、被検体
におけるX線の透過する部分の面積が変化し、これによ
り透過像の拡大率を変化させることができる。被検体の
透過像の拡大率は、通常、X線源・X線検出器間の距離
とX線源・被検体間の距離との比に基づいて決定され
る。
【0003】X線検査装置におけるX線本体の検査室で
は、X線源とX線検出器の間にスペースを形成し、この
スペースに3軸ステージ装置を設けている。3軸ステー
ジ装置は、そのトレイを、互いに直交するX,Y,Zの
3つの軸方向へ移動させることができる。通常、Z軸は
上記の照射軸に一致し、X軸とY軸は照射軸に直交する
平面を形成する軸である。かかる3軸ステージ装置のト
レイ上にプリント基板等の被検体が配置される。操作パ
ネルに設けられたジョイスティックやスイッチ等の操作
手段を操作することにより3軸ステージ装置におけるト
レイの位置を変えることができる。かかるトレイの位置
をZ軸方向に移動させることによって透過像の拡大率が
変化される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のX線検査装置で
は、表示装置の画面に表示された或る低拡大率の画像に
おいて観察が必要な特定箇所を拡大するときに、構成の
上で次のような問題が起きる。表示装置の画面に表示さ
れた画像の特定箇所を拡大する場合、通常、第1ジョイ
スティックを操作することにより当該特定箇所を例えば
画面中央に移動させ、第2ジョイスティックで拡大率を
高くする。しかしながら、当該特定箇所が真に画面中央
にある場合にはその拡大画像を画面上で得ることができ
るが、特定箇所が画面中央からほんの僅かでもずれてい
ると、X線検査装置による拡大率が非常に大きい(例え
ば200〜1500倍)ので、画面の外に直ぐに出てし
まい、特定箇所を見失うということが起きる。従ってオ
ペレータは画像の拡大を行うときには画面上で非常に注
意深く観察すべき部分を監視することが要求され、検査
作業に大きな負担がかかる。また例えば半導体回路チッ
プ等が取りつけられたプリント基板等の検査では、プリ
ント基板の裏面の電気的接続部に作られる多数の半田ボ
ールの良否を検査する。この場合において、多数の微小
な半田ボールが等間隔で規則正しく並んでおり、不良な
半田ボールをより詳しく検査すべく拡大すると、画像の
上では、同じ円形の半田ボールが複数並んでいるだけで
あり、観察位置を見分ける特別なマークも存在しないた
め、プリント基板の裏面のどの箇所を検査しているが全
く分からなくなってしまう。すなわちプリント基板の裏
面の半田ボールの検査では、常時、注意深く検査してい
ても観察すべき部分を見失ってしまうという問題が起き
た。
【0005】本発明の目的は、上記の問題を解決するこ
とにあり、表示装置の画面に表示されたX線画像におい
て観察しようとする部分の位置を見失うことなく確実に
拡大することができ、さらに検査作業でオペレータに観
察の負担をかけず、倍率設定が簡単であり、設定された
拡大率に迅速に変更できるX線検出装置およびX線検出
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
X線検査装置は、上記の目的を達成するために、次のよ
うに構成されている。
【0007】第1のX線検査装置(請求項1に対応):
前提構成として、X線本体を有し、このX線本体は、X
線を発生するX線源(X線管)と、X線が照射される撮
像領域を有する撮像装置と、被検体を搭載しこれを移動
させるステージ装置(3軸ステージ装置)とを内部に備
えている。ステージ装置は、被検体を搭載し、かつX線
が被検体に照射されるようにX線源と撮像装置の間に配
置したトレイを有する。またX線検査装置は、検査作業
の条件を与えかつ検査作業中に被検体の移動等の指示を
与えることができ、ステージ装置の動作を制御して被検
体の位置を変更し、検査で得られたデータを処理してX
線画像を表示することのできる制御および演算処理を行
う装置(コンピュータ等)を備えている。ステージ装置
は、ステージコントローラからの制御指令に基づいてト
レイを3軸(X,Y,Z)の各方向に移動させる。撮像
装置から出力されるビデオ信号は、演算処理装置(コン
ピュータ等、画像処理装置も含まれる)によって処理さ
れ、表示部(CRT等)の画面にX線画像として表示さ
れる。演算処理装置を構成するコンピュータは所要の入
力装置(ジョイスティック、マウス、キーボード等)を
備え、さらにそのメモリに本発明に基づくX線画像を拡
大する方法を実施するための拡大処理プログラム等を格
納している。X線検査装置では、ステージ装置を動作さ
せることによりトレイを移動させ、被検体を前後左右に
動かして観察位置を変更しかつ被検体を上下に動かして
画面に表示されるX線画像の拡大率を変える。さらにX
線検査装置は、上記画面の画像表示領域に表示された上
記X線画像で拡大すべき観察範囲を指定する指定手段
(例えば画面上に表示されるボックスカーソルと、画面
上でかかる指定を可能する入力部と、入力部の操作に対
応して必要な処理動作を行う拡大処理プログラムの一
部)と、拡大指定前のX線画像と観察範囲の間で与えら
れる拡大比の関係を利用し、観察範囲内のX線画像が画
面の画像表示領域の全体に表示されるようにステージ装
置を動作させ、トレイを上下方向に動かす移動実行手段
(拡大処理プログラムの一部)とを備えている。移動実
行手段は、画面上に表示された低倍率のX線画像におい
て指定手段で拡大したい観察範囲を指定し、拡大の指示
を実行すると、当該観察範囲の部分のみが拡大して画面
の画像表示領域の全体に表示されるように、ステージ装
置のトレイ移動動作を制御する機能を有する。
【0008】第2のX線検査装置は、上記の構成におい
て、好ましくは、指定手段は画面上に表示されたボック
スカーソルを含み、ボックスカーソルの内部領域が観察
範囲として定義され、これによって検査者はボックスカ
ーソルによって拡大後の表示領域を確認することができ
る(請求項2に対応)。従ってX線検査装置を操作する
検査者は、表示画面を見ているだけで、拡大しようとす
る箇所を見失うことはない。検査を軽い負担で行うこと
が可能となる。第3のX線検査装置は、さらに上記構成
において、好ましくは、画面に表示されたX線画像の中
心を基準にして固定の拡大比が指定されることを特徴と
する(請求項3に対応)。
【0009】本発明に係るX線検査方法は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。
【0010】第1のX線検査方法(請求項4に対応):
前述した構成を有するX線検査装置に適用され、当該X
線検査装置で実施される検査方法であり、倍率を指定す
る工程と、画面の画像表示領域に表示されたX線画像で
指定された倍率に基づき拡大すべき観察範囲を指定する
工程と、拡大指定前の上記X線画像と上記観察範囲の間
で与えられる拡大比とを利用し、観察範囲の内部のX線
画像が画面の画像表示領域の全体に表示されるようにス
テージ装置を動作させてトレイを動かす工程と、からな
る検査方法である。第2のX線検査方法は、上記の方法
において、好ましくは、画面上に表示されたボックスカ
ーソルによって拡大すべき観察範囲が指定されることを
特徴とする(請求項5に対応)。さらに第3のX線検査
方法は、上記の方法において、好ましくは、画面に表示
されたX線画像の中心を基準にして固定の上記拡大比が
指定されることを特徴とする(請求項6に対応)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明に係るX線検査装置の代表的
な実施形態の全体的構成を外観的に示した装置の正面図
である。X検査装置装置のテーブル11の上にはパーソ
ナルコンピュータのごときコンピュータ12が置かれて
いる。コンピュータ12は制御部としての各種機能を有
し、さらにデータ処理部としての各種機能を有してい
る。この実施形態によるX線検査装置では、コンピュー
タ12に、表示装置の画面に表示されたX線画像を観察
しようとする部分の位置を見失うことなく確実に拡大等
することができる機能を備えている。制御部およびデー
タ処理部の構成とその機能は後で詳細に説明される。コ
ンピュータ12は通常のディスクトップ型コンピュータ
であり、その表示装置(例えばCRT、以下CRTで説
明する)の画面12aには、X線検査装置を動作させる
ための情報、検査の結果得られるX線画像、コンピュー
タ12に対して必要な指示を出すための指示用操作スイ
ッチが表示される。さらにコンピュータ12には、オペ
レータが操作することにより所要の入力を行うための入
力装置として、キーボード13、2本のジョイスティッ
ク14,15、マウス16が付設されている。キーボー
ド13では例えばキーを入力操作することによって所要
の文字データ等が入力され、あるいは後述するボックス
カーソルについて所定の操作が行われる。マウス16に
よって、画面12aの上に表示された通常のカーソルや
ボックスカーソルを動かして所定の操作を行い、さらに
画面12aの上の表示内容を適宜に選択することにより
必要な入力が行われる。また図1において、通常、左側
のジョイスティック14は、画面12aに表示される画
像を画面上で左右・上下の方向に移動させるための入力
操作器である。実際の動作としては、被検体を搭載する
後述の3軸ステージ装置のトレイについて当該トレイを
例えば水平な2次元(X軸とY軸)の方向に移動させる
ための入力操作器である。また右側のジョイスティック
15は、手前側(縮小側)に引くことにより上記3軸ス
テージ装置のトレイを下方へ移動させて画面12aに表
示される画像の倍率を低くし、反対側(拡大側)に押す
ことにより3軸ステージ装置のトレイを上方へ移動させ
て当該画像の倍率を高くするための入力操作器である。
またコンピュータ12の出力装置としては、表示部(C
RT等)である前述の画面12aと、テーブル11の上
に配置されたプリンタ17とが設けられている。上記テ
ーブル11上にも受けられた機器は、コンピュータ12
を利用する事により、X線検査装置の動作指示制御部、
検査データ出力部、検査データ処理部として構成されて
いる。
【0013】図1においてテーブル11の右側の側部に
X線本体18が配置される。X線本体18は縦長のボッ
クス形状を有し、正面の中央部に扉19が設けられてい
る。扉19の奥に検査室が形成されている。検査室は上
記3軸ステージ装置が配備されており、当該3軸ステー
ジ装置のトレイに被検体が搭載されている。被検体は扉
19を開くことにより検査室へ取り込まれ、検査の際に
は扉19は閉じられた状態にある。検査が行われるとき
には、被検体に対してX線が照射される。そのX線が扉
19等を通して外部に漏れないように扉19にはX線漏
洩防止構造が付されている。実際に扉19には内部が覗
けるようにガラス窓が設けられているが、当該ガラス窓
は充分な強度を有し、かつ鉛等を含むように作ることに
よってX線の外部漏洩を防止している。X線本体18に
おいて、扉19が設けられる中央部に検査室が設けら
れ、この検査室の上側と下側のスペースを利用して、X
線を発射するX線源と、発射されたX線を受ける撮像装
置とが、検査室を間に置いて対向するような位置関係で
配置されることになる。
【0014】図2は、上記のX線検査装置における制御
部(コンピュータ12に関連する部分)の構造、X線本
体18の内部構造、およびこれらの構造の間の関係、こ
れらの構造と各種の入力装置および出力装置との関係を
示している。X線本体18は防護ボックス21を備えて
いる。この防護ボックス21の中には、上側からX線管
(X線源)22、被検体23を搭載した3軸ステージ装
置24、撮像装置25が配置されている。3軸ステージ
装置24の配置箇所が前述の検査室である。3軸ステー
ジ装置24は被検体23を搭載するためのトレイを備え
ている。3軸ステージ装置24は、被検体23の観察部
位を変更すると同時に、被検体23を上下させて拡大率
を変更することができる。3軸ステージ装置24の詳細
な構造は後で図4を参照して具体的に説明される。防護
ボックス21は、X線管22から出力されたX線が外部
に漏れるのを防止するための構造である。前述の扉19
のX線漏洩防止機構も、防護ボックス21の一部をなし
ている。被検体23は例えば集積回路チップが取り付け
られたプリント基板である。撮像装置25は2つの要素
からなる。1つは、図1中上面に蛍光面(撮像領域)を
有し、被検体23を透過したX線がこの蛍光面で受光さ
れると、X線透過画像の輝度を強めるイメージ・インテ
ンシファイヤ(以下「I.I」と記す)26である。他
の1つは、例えばCCDカメラのごときテレビカメラ2
7である。以下ではテレビカメラ27はCCDカメラ2
7として説明する。CCDカメラ27はI.I26の背
面に一体化して設けられ、撮像装置25が構成される。
CCDカメラ27は、被検体23を透過したX線画像を
ビデオ信号で出力する。
【0015】X線管22はX線を発生する装置である。
矢印28はX線管22から出射されたX線を示してい
る。X線28は被検体23と3軸ステージ装置24のト
レイとを透過してI.I26の蛍光面に照射される。X
線管22から発生するX線の強度等はX線コントローラ
29によって制御される。X線コントローラ29は、X
線本体18の内部であって防護ボックス21の外側に設
けられる。
【0016】制御部31は、前述のコンピュータ12
と、ステージコントローラ32と、画像処理装置33と
から構成されている。ステージコントローラ32は3軸
ステージ装置24の動作、すなわちトレイの位置を制御
するための装置である。ステージコントローラ32はコ
ンピュータ12から動作に関する制御指令信号を与えら
れる。この制御指令信号に基づいてステージコントロー
ラ32は3軸ステージ装置24に対してその動作を実行
させるための駆動信号を与える。また3軸ステージ装置
24は、動作を行う機構部分において所定箇所に配置さ
れたリミットスイッチやモータに付設された回転計を備
えている。これらのものから出力される信号はステージ
コントローラ32に戻され、さらにコンピュータ12に
帰還される。画像処理装置33は撮像装置25のCCD
カメラ27から出力されるビデオ信号を入力し、映像信
号に関してアナログ信号からデジタル信号へのA/D変
換を行って被検体23についてのX線透過画像の画像デ
ータを作成する。画像処理装置33ではさらにCCDカ
メラ27から与えられる映像信号を積算処理して画像を
改善を行う働きも有している。画像処理装置33で得ら
れた画像データはコンピュータ12に送られる。
【0017】図2に示した構成において、入力装置とし
ては前述のごときキーボード13と2つのジョイスティ
ック14,15とマウス16が設けられている。これら
の入力装置からの入力信号はコンピュータ12に与えら
れる。また出力装置として表示装置、すなわち上記CR
Tの画面12aと、プリンタ17とが設けられている。
さらに画面12aの表面にはいくつかの指示用操作スイ
ッチが表示され、この指示用操作スイッチを操作するこ
とによっても入力を行うことができる。
【0018】次に図3を参照してコンピュータ12と画
像処理装置33の構成を説明する。コンピュータ12は
MPU41、表示部コントローラ43、メモリ44、イ
ンターフェース回路45,46、これらを接続するバス
47から構成される。メモリ44については、図3でそ
の内部状態が明らかになるように示されている。メモリ
44は、X線検査装置を動作させシステム全体を制御す
る検査処理プログラム44a、本発明の特徴である後述
の拡大処理プログラム44bを格納する領域を有すると
共に、処理で生成された各種のデータを保存する領域4
4cを有している。表示コントローラ43は、上記の画
面12を備えたCRT48の表示内容を制御する。イン
ターフェース回路45は入力側のインターフェース回路
であり、前述のキーボード13、ジュイスティック1
4,15、マウス16等の入力装置とMPU41との間
を接続するものである。さらに前述の通りCRT48の
画面12aには「X2」、「PRESET」、「GO」
という3つの指示用操作スイッチ51,52,53が入
力部として設けられている。これらの操作スイッチにつ
いても、入力操作が行われたときには、インターフェー
ス回路45を介してMPU41に対し指示内容が与えら
れる。インターフェース回路46は出力側のインターフ
ェース回路である。インターフェース回路46は、MP
U41と、X線コントローラ29およびステージコント
ローラ32との間に設けられている。
【0019】画像処理装置33の部分に関しては、デコ
ーダ回路61とA/D回路62とタイミング回路63、
さらに画像メモリ66およびこれを制御するMPU6
4、MPU64に付設されたメモリ65が示されてい
る。デコーダ回路61は、撮像装置25からのビデオ信
号を映像信号と同期信号に分離する回路である。A/D
回路62は、デコード回路61で分離された映像信号を
A/D変換してデジタル値にする。A/D変換で得られ
たデジタル値は画像メモリ66に送られ、画像データと
して画像メモリ66に格納される。タイミング回路63
には、デコード回路10で分離された同期信号と、MP
U41からバス47を経由して送られる制御信号とが入
力される。タイミング回路63は、デコード回路10か
らの同期信号とMPU41からの制御信号とに基づい
て、A/D回路62のAD変換タイミングと、画像メモ
リ66への書き込みタイミングを発生する。画像メモリ
66は、タイミング回路63のタイミング信号に従って
A/D変換されたX線画像を格納するメモリである。画
像処理装置33のMPU64は、画像メモリ66での画
像データの格納においてデータの管理を行う。そして上
記の表示部コントローラ43は、画像メモリ66あるい
はメモリ44に保存された画像データをバス47を経由
して呼び出し、CRT48の画面12aに表示する。
【0020】図3において、X線管22、被検体23、
3軸ステージ装置24、撮像装置25に関する構成は図
2で説明した構成と同じものである。また画像メモリ6
6とデコード回路61とA/D回路62とタイミング回
路63とMPU64とメモリ65の部分は破線で囲まれ
て示されている。破線で示したブロックは、前述の画像
処理装置33に対応するものである。またデコード回路
61とA/D回路62とタイミング回路63と画像メモ
リ66等とからビデオキャプチャボードが構成される。
【0021】図5に表示装置であるCRT48の画面1
2aに表示されたX線画像の一例を示す。図5におい
て、71は画面12aにおける映像表示が可能な全体領
域であり、72はX線画像73と前述の指示用操作スイ
ッチ51,52,53を表示する領域である。X線画像
73は、例えば、半導体チップ(集積回路チップ)が取
り付けられたプリント基板における規則正しく並べられ
た複数の半田ボール(黒丸)の画像である。X線画像7
3の下辺に沿って「X2」スイッチ51、「PRESE
T」スイッチ52、「GO」スイッチ53が並んでい
る。「X2」スイッチ51は倍率を設定するためのスイ
ッチである。「PRESET」スイッチ52は、拡大範
囲を指定するボックスカーソルを画面上に表示するモー
ドにするためのスイッチである。「GO」スイッチ53
は、ボックスカーソルで指定された部分の拡大画像を撮
像するための実行スイッチである。これらの操作スイッ
チの使い方は後述される。
【0022】図4を参照して3軸ステージ装置24の具
体的な構造を説明する。被検体23は、薄いカーボン板
で形成された床部を有するトレイ81の上に搭載されて
いる。カーボン板はX線を透過させる特性を有する。ト
レイ81は背面板82に固定されている。背面板82
は、Z軸方向支持プレート83において、両側の2つの
ガイドレール84で案内されて自在に移動し得るように
取り付けられている。また背面板82は、Z軸方向支持
プレート83の中央で縦方向に回転自在に設けられたネ
ジ棒85と螺合するボールネジ機構(図示せず)を備え
ている。従って、Z軸方向支持プレート83の背面に設
けられた例えばパルスモータ(図示せず)と、プーリお
よびベルトを利用した動力伝達機構86とによって、ネ
ジ棒85を回転させると、背面板82はZ軸方向に移動
させられる。その結果、背面板82に取りつけられたト
レイ81もZ軸方向に自在に移動させられることにな
る。
【0023】次に上記Z軸方向支持プレート83はX軸
方向支持プレート87に設けられている。Z軸方向支持
プレート83は、X軸方向支持プレート87に対して、
例えば1本のガイドレール88でX軸方向に移動し得る
ように取りつけられていると共に、ネジ棒89、このネ
ジ棒89を回転させる例えばパルスモータ90、ネジ棒
89と螺合するボールネジ機構(図示せず)とによっ
て、X軸方向に自在に移動させられる。さらに上記X軸
方向支持プレート87はX軸基台91に立てた状態で固
定されている。X軸方向支持プレート87とX軸基台9
1はX軸方向ユニットを形成する。このX軸方向ユニッ
トは、Y軸方向に設けられた2本のガイドレール93の
上においてY軸方向に動き得るように設けられている。
また図4中左側のガイドレール93に設けられたネジ棒
94と、このネジ棒94を回転させる例えばパルスモー
タ95と、X軸基台91の上に固定されかつネジ棒94
と螺合するボールネジ機構96とによって、X軸方向ユ
ニットは、Y軸方向に自在に動かされる。
【0024】上記の3軸ステージ装置24の構成では、
各軸方向の移動動作を生じさせるパルスモータ90,9
5等は前述のステージコントローラ32から動作制御信
号を与えられることにより動作する。また3軸ステージ
装置24にはその移動動作に制限を与えるためのいくつ
かのリミットスイッチが所定の箇所に設けられている。
ただしこれらのリミットスイッチの図示は省略されてい
る。またパルスモータ90,95等については、モータ
の回転動作量がステージコントローラ32に与えられる
ように構成されている。以上の構成を有する3軸ステー
ジ装置24によれば、トレイ81上に搭載された被検体
23は、X,Y,Zの各軸方向に自在に移動させられ
る。トレイ81をXまたはYの軸方向に移動させること
によって被検体23における観察箇所が変更され、また
トレイ81をZ軸方向に移動させることによって被検体
23における観察領域の面積が変更され、その結果、画
面12aにおける画像の拡大率を変えることができる。
トレイ81のXまたはYの軸方向の移動は、通常、前述
のジョイスティック14を操作することによって行われ
る。トレイ81のZ軸方向の移動は、通常、前述のジョ
イスティック15を操作することにより行われる。
【0025】ただし本実施形態による3軸ステージ装置
24の構成では、加えて、後述されるごとく、トレイ8
1のX,Y,Zの各軸方向への移動が、CRT48の画
面12aに表示されたボックスカーソルの領域の位置ま
たは面積を変更操作することによって行うように構成さ
れている。ボックスカーソルの上記操作は、通常、マウ
ス16またはキーボード13によって行われる。なお左
側のジョイスティック14を用いては、ボックスカーソ
ルを画面12a上で左右・上下の方向に移動させ、また
右側のジョイスティック15を用いてボックスカーソル
の領域面積を変え、画像の拡大率を変えるように構成す
ることもできる。
【0026】図4において、トレイ81の下方には撮像
装置25が設置され、上方位置には図示しないX線管が
設置される。従ってトレイ81に搭載された被検体23
に対してX線は上方から照射され、被検体23を透過し
たX線は撮像装置25の上面の蛍光面に入射される。
【0027】次に、本実施形態によるX線検査装置の特
徴的な動作、使用態様、操作態様を説明する。この説明
では、前述した図1〜図5で示した構成、およびCRT
48の画面12aの表示例(図6〜図8)、トレイ81
の上下方向(Z軸方向)の位置変化に伴う被検体23の
位置の変化(図9,図10)、主要動作を示すフローチ
ャート(図11)を参照して説明を行う。X線検査装置
による検査動作はメモリ44に格納された検査処理プロ
グラム44aをMPU41が実行することにより行われ
る。
【0028】X線発生の動作と画像データの生成動作を
説明する。コンピュータ12内のMPU41は、キーボ
ード13、ジョイスティック14,15、マウス16な
どの入力装置からインターフェース回路45を介して入
力された条件や、既にメモリ44内に記録されている条
件等を用いて制御指令を作成し、この制御指令をインタ
ーフェース回路46を介してX線コントローラ29に与
え、X線コントローラ29にX線管22の動作条件に設
定する。X線コントローラ29は、設定された条件に基
づきX線管22を制御してX線を発生させる。発生した
X線は3軸ステージ装置24上に載せられた被検体23
を透過し、撮像装置25上で結像する。撮像装置25は
被検体23のX線透過像についてのビデオ信号を出力す
る。このビデオ信号はデコード回路61に入力される。
デコード回路61は、入力されたビデオ信号を映像信号
と同期信号に分離し、映像信号をA/D回路62に送
り、同期信号をタイミング回路63に送る。
【0029】タイミング回路63は、上記同期信号とM
PU41からの指令信号とに基づいて、A/D回路62
の変換タイミングを設定するタイミング信号と、A/D
回路62によりデジタル化した画像データを画像メモリ
66に格納するタイミングを設定するタイミング信号を
出力する。以上のA/D回路62によるA/D変換と画
像メモリ66への格納を水平方向と垂直方向について1
画面にわたり繰り返すことで、ビデオ信号の1画面分を
画像メモリ66に記録する。このデコード回路61、A
/D回路62、画像メモリ66、タイミング回路63で
ビデオキャプチャボードとして使われる。また上記の例
ではMPU41を介してタイミング信号を作ったが、ハ
ードウエアで実現することもできる。
【0030】CRT48の画面12aに画像を表示する
ことは、常時更新されている画像メモリ66の画像デー
タを表示部コントローラ43を介して行われるか、ある
いは一旦、1画面をフリーズした後に画像メモリ66か
らメモリ44のデータ保存領域44cへ転送した後、フ
ィルタ処理をした上で表示部コントローラ43を介して
表示される。
【0031】3軸ステージ装置24の動作と被検体23
の位置の変化を説明する。3軸ステージ装置24の動作
を制御するステージコントローラ32は、MPU41か
ら与えられる設定値に基づき3軸ステージ装置24の駆
動制御を行う。前述の3軸ステージ装置24の構造にお
いて、例えばジョイスティック14を操作することによ
って、トレイ81をX軸方向またはY軸方向に移動させ
ることにより被検体23の撮像部位をXY平面で移動さ
せることが可能となる。また3軸ステージ装置24で例
えばジョイスティック15を操作することによってトレ
イ81をZ軸方向に移動させることにより、X線管22
と撮像装置25の間に置かれた被検体23を上下させ、
被検体23とX線管22の距離を変え、撮像装置25で
の蛍光面(撮像領域25a)に投射される被検体23の
領域を変え、画像の拡大・縮小を行う。被検体23の上
下方向の位置の変化状態を図9と図10に示す。X線管
22と撮像装置25の間に位置する被検体23はX線照
射軸28aに沿って垂直方向(Z軸方向)に上下するこ
とで、被検体23とX線管22の距離aを変え、撮像装
置25での蛍光面(撮像領域25a)に投射される被検
体23の領域23aを変え、画像の拡大・縮小を行って
いる。図9と図10でbはX線管22と撮像装置25の
間の距離である。なおこれらの図では、被検体23を、
図示の分かりやすさから矩形の破線で示している。
【0032】上記において、画面12aに表示される画
像の拡大率は、撮像装置25の撮像領域25a上で、X
線管22と撮像装置25の投影面の間の上記距離bを、
X線管22と被検体23の間の距離aで割ったb/aで
表される。また撮像装置25でX線画像が撮像された
後、CRT48の画面12aに表示されるまでの間に、
CCDカメラ27のレンズ系やCRT48の大きさによ
る拡大率Mo(光学的倍率)が存在することを配慮する
ことが必要である。このため総合した拡大率Mは、M=
Mo×b/aとなる(b/aは幾何学的倍率である)。
【0033】次に、上記構成に基づいて画面12aに表
示された画像を拡大する動作を説明する。画像の拡大
は、オペレータが画面12aに表示された画像を見なが
ら、必要なところを拡大する操作に基づいて実行される
処理である。この拡大動作のためにMPU41はメモリ
44内に保存される拡大処理プログラム44bを呼び出
して実行する。図11のフローチャートは拡大処理プロ
グラム44bで実施される要部の動作手順(処理内容お
よび操作手順)を示している。また図2から図6は、拡
大処理が行われるときの画面12aに表示されたX線画
像の変化を示している。
【0034】次に本実施形態によるX線検査装置におけ
るX線画像の拡大の操作および処理を説明する。
【0035】まず3軸ステージ装置24について、被検
体23を載せたトレイ81をジョイスティック14,1
5を操作することにより移動させ、低倍率状態(例えば
10倍程度)で、被検体23における観察したい所定範
囲(観察位置)の画像を、X線検査装置で撮像し、CR
T48の画面12aに表示させる(ステップS11)。
その状態が図5に示される。図5に示されたX線画像7
3において等間隔で規則正しく配列される複数の黒丸1
01は、前述の通り、プリント基板に形成された半田ボ
ールである。このことは図6〜図8でも同じである。
【0036】X線画像73では、矩形の領域(画像表示
領域)において横の上辺に対してDxとLxが定義さ
れ、縦の左辺に対してDyとLyが定義されている。D
xはX線画像73における画面上の横の表示ドット数を
表し、DyはX線画像73における画面上の縦の表示ド
ット数を表す。またLxとLyはそれぞれ画像表示領域
の横辺の長さをDLx、縦辺の長さをDLyとし、かつ
前述の総合拡大率をMとするとき、Lx=DLx/M、
Ly=DLy/Mとして与えられる。
【0037】ステップS11では、さらに、図5に示さ
れた画面12aのX線画像73において観察位置の平面
座標(Xc,Yc)が求められる。当該観察位置の平面
座標は、通常、X線画像73の中心位置である。さらに
前述のごとく、総合拡大率Mと画面12a上のX線画像
の大きさとから、表示されている範囲(Lx,Ly)を
求める(ステップS12)。この範囲が画像表示領域で
ある。以上において、図5に示されたX線画像73は、
3軸ステージ装置24におけるトレイ81のXとYの各
軸方向の移動に伴って画面12a上の画像が変化する動
画である。
【0038】上記の状態で、CRT48の画面12a上
の画像表示ウィンドにあるX2スイッチ51を押して倍
率を決める(ステップS13)。この例の場合、倍率は
例えば2倍である。X2スイッチ51およびこれに関連
するステップS13の部分は倍率を指定する手段(倍率
指定手段)として機能する。
【0039】次に、図5に示された状態でCRT48の
画面12a上の画像表示ウィンドにあるPRESETス
イッチ52を押して、ボックスカーソル102を表示す
る(ステップS14)。この状態を図6に示す。このと
きのボックスカーソル102の大きさはX2スイッチ5
1で与えられた拡大率に従って変化する。説明では簡単
のため拡大率を2倍としている。このとき、ボックスカ
ーソル102は、その幅(Cx,Cy)が画面上の表示
ドット数の1/2である(Dx/2,Dy/2)で示さ
れ、ボックスカーソルの起点(DX1 ,DY1 )が(D
1 ,DY1 )=(Dx/4,Dy/4)として、画像
の中心に表示される(ステップS14)。なお拡大率が
変われば、ボックスカーソル102の幅(Cx,Cy)
はその逆数に比例して縮小する。
【0040】次にボックスカーソル102をマウス16
等で移動して、拡大する範囲をボックスカーソル102
で囲む(ステップS15)。この状態を図7に示す。こ
のときにはボックスカーソル102の起点は(DX2
DY2 )となる。
【0041】上記の操作で、カーソルボックス102
は、画像表示領域で表示されたX線画像73において、
検査者が拡大したいと考える観察領域を決めるための手
段である。ボックスカーソル102とこれの表示・移動
等に関連する拡大処理プログラムの部分(ステップS1
4,S15)の部分は拡大観察範囲指定手段として機能
する。検査者にとっては、ボックスカーソル103の枠
で囲まれた内部に位置するX線画像の部分が、指定され
た拡大率で拡大されることを明瞭に理解することができ
る。
【0042】次に上記の状態でGOスイッチ53が押さ
れると、最初のボックスカーソル102の起点からの移
動ドット数を計数して、これと、拡大表示されている範
囲(Lx,Ly)とから、3軸ステージ装置24でのト
レイ81(被検体24)の移動距離を算出する(ステッ
プS16)。この場合に、移動距離X,Yは、X=Xc
+(DX2 −DX1 )×Lx/Dx、Y=Yc+(DY
2 −DY1 )×Ly/Dyとなる。この距離を移動する
ことで、観察したい範囲が画像表示ウィンドの中心に設
定されることになる。次に図10に示すように、3軸ス
テージ装置24を動作させてトレイ81をZ軸に沿って
上方に移動させることにより被検体23を上昇させる
(ステップS17)。図9は、図5〜図7で示された拡
大前の現在の画面状態のときの被検体23の位置を示し
ている。かかる図9に比較して、図10による被検体2
3の位置では、幾何学的倍率Mg=b/aが現在の2倍
となるように、aが1/2となる位置に移動されてい
る。このため、図8に示されるごとく、CRT48の画
面12aにおける画像は、図7で指定されたボックスカ
ーソル102の範囲の画像となり、半田ボール101の
大きさの対比で明らかなように、2倍に拡大される。
【0043】光学的倍率MoはCCDカメラ27のレン
ズ系やCRT48の大きさで決まるので、拡大率がn倍
であれば、aが1/nになる位置に被検体23を移動さ
せればよい。
【0044】以上のGOスイッチ53を押す操作に基づ
いて行われるステップ16,17の内容は、ボックスカ
ーソル102で指定された拡大すべき観察領域を、画面
12で実際に表示する動作である。このためには、前述
の3軸ステージ装置24を動作させて拡大率を満たすよ
うに実際に被検体23がZ軸方向に移動させられる。上
記GOスイッチ53は拡大処理を開始するための手段と
して機能し、かつステップS16,17の部分は移動実
行手段として機能する。
【0045】図11で示された拡大処理プログラム44
bで実行されるフローチャートの要部を機能ブロック図
で示すと、図12のごとくなる。この図では、X線本体
18が簡略化して示され、前述のコンピュータ(MPU
41、画像メモリ66、メモリ44等)やステージコン
トローラ32、画像処理装置33の部分110も機能と
いう観点で表現されている。3軸ステージ装置24で
は、トレイ81を移動させる部分を機構部24Aとして
示している。また点線部分には、通常的に画像作成表示
部111と演算処理部112が含まれ、さらに前述の移
動実行手段113が含まれる。また入力操作を行う部分
として、前述の倍率指定手段114と拡大観察範囲指定
手段と、拡大処理開始手段116とが設けられている。
【0046】また前述の画像メモリ66は、ボックスカ
ーソル102と画像表示ウィンドの画像とを重ね合わせ
られるように、動画表示用と重ね合わせ用の複数のフレ
ームが存在するように構成され、これらを、表示部コン
トローラ43が合成して画面12aに表示を行う。
【0047】本発明によるX線検出装置は次のように変
形することができる。前述の実施形態の説明では、拡大
率をX2スイッチ51を押すことで決定したが、ボック
スカーソル102をマウス16等で変形させて、拡大率
を算出してもよい。この場合、ボックスカーソルの縦横
比は、X線画像と同じように変化させられるものとす
る。拡大率はDx/Cxで求められる。また幾何学的倍
率MgはCx/Dx倍となるように設定される。上記の
場合にも倍率指定手段が構成される。
【0048】また上記のごとくボックスカーソルを使用
して、あるいはボックスカーソルを使用せず、GOスイ
ッチ53が押されるたびに、常に画像の中心を基準にし
て例えば固定の係数値で設定された倍率だけ拡大するよ
うに構成してもよい。また拡大率をキ−ボ−ド13から
直接入力してもよい。
【0049】上記実施形態では動画像上にボックスカー
ソルを表示して拡大をしたが、動画像を一旦フリーズし
てメモリ44内に取り込んだ後、画像表示ウィンドとは
別のウィンドを開き、これにフリーズした画像とボック
スカーソルとを表示することで、これをベースにして画
像表示ウィンドに表示される画像を拡大することができ
るように構成することもできる。
【0050】また縮小する場合には、その縮小率に合わ
せて被検体23のZ軸方向における位置を変え、幾何学
的倍率Mgを変更すればよい。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、ボックスカーソルを利用した構成等を設けるよう
にしたため、X線検査装置の表示装置の画面に表示され
たX線画像において観察しようとする部分の位置を見失
うことなく確実に拡大等を行うことができ、検査作業で
検査オペレータに観察の負担をかけず容易に拡大等を行
うことができ、さらに、倍率設定が簡単であり、設定さ
れた拡大率に迅速に変更できるという効果が発揮され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線検査装置の一実施の形態の全体構
成図を示す正面図である。
【図2】本発明のX線検査装置の一実施の形態の内部の
システム構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の装置を構成するコンピュータと画像処
理装置の内部構造を詳細に示すブロック図である。
【図4】本発明の装置を構成する3軸ステージ装置の機
構的な部分を示した斜視図である。
【図5】本発明の装置を構成する表示装置の画面に表示
されたX線画像の一例を示す図である。
【図6】本発明の装置を構成する表示装置の画面上にボ
ックスカーソルを表示した例を示す図である。
【図7】本発明の装置を構成する表示装置の画面上でボ
ックスカーソルを用いて拡大すべき観察範囲を指定した
状態を示す図である。
【図8】本発明の装置を構成する表示装置の画面上で拡
大されたX線画像を示す図である。
【図9】本発明のX線検査装置により被検体を拡大する
前の状態を示す動作説明図である。
【図10】本発明のX線検査装置により被検体を拡大す
る後の状態を示す動作説明図である。
【図11】本発明の装置を構成する拡大処理プログラム
の要部の操作および動作の手順を示すフローチャートで
ある。
【図12】本発明の装置を構成する拡大処理プログラム
の内容を装置的に表現した機能ブロック図である。
【符号の説明】
12 コンピュータ 12a 画面 13 キーボード 14,15 ジョイスティック 16 マウス 18 X線本体 22 X線管 23 被検体 24 3軸ステージ装置 25 撮像装置
フロントページの続き (72)発明者 橘川 剛 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機フ ァインテック株式会社内 Fターム(参考) 2G001 AA01 BA11 CA01 DA01 DA09 FA06 GA06 GA08 HA01 HA07 HA13 JA07 JA12 JA13 JA16 JA20 KA03 LA11 MA05 PA11 PA14 SA14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を発生するX線源と、前記X線が照
    射される撮像領域を有する撮像装置と、被検体が搭載さ
    れかつ前記X線が前記被検体に照射されるように前記X
    線源と前記撮像装置の間に配置したトレイを有すると共
    にこのトレイを3軸方向に移動させるステージ装置と、
    前記撮像装置から出力されるビデオ信号を処理して表示
    部の画面にX線画像を表示する演算処理装置とを備え、
    前記ステージ装置の動作で前記トレイを移動させること
    により前記被検体を前後左右に動かして観察位置を変更
    しかつ前記被検体を上下に動かして前記画面に表示され
    る前記X線画像の拡大率を変えるX線検査装置におい
    て、 前記画面の画像表示領域に表示された前記X線画像で拡
    大すべき観察範囲を指定する指定手段と、 拡大指定前の前記X線画像と前記観察範囲の間で与えら
    れる拡大比の関係を利用し、前記観察範囲内のX線画像
    が前記画面の画像表示領域の全体に表示されるように前
    記ステージ装置を動作させ、前記トレイを上下方向に動
    かす移動実行手段と、 を備えることを特徴とするX線検査装置。
  2. 【請求項2】 前記指定手段は前記画面上に表示された
    ボックスカーソルを含み、前記ボックスカーソルの内部
    領域が前記観察範囲となり、前記ボックスカーソルによ
    って拡大後の表示領域が確認されることを特徴とする請
    求項1記載のX線検査装置。
  3. 【請求項3】 前記画面に表示された前記X線画像の中
    心を基準にして固定の前記拡大比が指定されることを特
    徴とする請求項1または2記載のX線検査装置。
  4. 【請求項4】 X線を発生するX線源と、前記X線が照
    射される撮像領域を有する撮像装置と、被検体が搭載さ
    れかつ前記X線が前記被検体に照射されるように前記X
    線源と前記撮像装置の間に配置したトレイを有すると共
    にこのトレイを3軸方向に移動させるステージ装置と、
    前記撮像装置から出力されるビデオ信号を処理して表示
    部の画面にX線画像を表示する演算処理装置とを備え、
    前記ステージ装置の動作で前記トレイを移動させること
    により前記被検体を前後左右に動かして観察位置を変更
    しかつ前記被検体を上下に動かして前記画面に表示され
    る前記X線画像の拡大率を変えるX線検査装置に適用さ
    れ、 倍率を指定する工程と、 前記画面の画像表示領域に表示された前記X線画像で、
    指定された前記倍率に基づき拡大すべき観察範囲を指定
    する工程と、 拡大指定前の前記X線画像と前記観察範囲の間で与えら
    れた拡大比を利用し、前記観察範囲の内部のX線画像が
    前記画面の前記画像表示領域の全体に表示されるように
    前記ステージ装置を動作させて前記トレイを動かす工程
    と、 からなることを特徴とするX線検査方法。
  5. 【請求項5】 前記画面上に表示されたボックスカーソ
    ルによって拡大すべき前記観察範囲が指定されることを
    特徴とする請求項4記載のX線検査方法。
  6. 【請求項6】 前記画面に表示された前記X線画像の中
    心を基準にして固定の前記拡大比が指定されることを特
    徴とする請求項4または5記載のX線検査方法。
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