JP2005353712A - X線透視カメラを含む半田付装置 - Google Patents

X線透視カメラを含む半田付装置 Download PDF

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宏士 奥原
Ryusuke Hirashima
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Abstract

【課題】 半田を溶融させる250℃前後の高温環境にも耐熱保証したX線透視カメラを含む半田付装置を提供する。
【解決手段】 半田付の対象物(10)を出し入れ可能な加熱炉(20)と、前記対象物(10)にX線照射するX線照射手段(30)と、前記X線照射手段(30)によりX線照射された前記対象物(10)を撮影するX線透視カメラ(40)と、前記X線照射手段(30)または前記X線透視カメラ(40)と前記対象物(10)の間に配設されてX線を透過する耐熱隔壁(51〜53)と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば多ピンの表面実装部品であるIC樹脂パッケージをプリント基板に実装する際に、端子の半田付工程を品質管理または分析するためのX線透視カメラを含む半田付装置に関する。
従来、電子部品実装基板検査に係り、特に多ピンの表面実装部品であるICが搭載された基板の半田付状態の検査手段として、被検査基板上方に設置された照明により検査対象を照らし、カメラにて撮影し、撮影された画像中の半田付検査領域において、予め撮影された端子先端部から検出された標準信号波形と、検査時に得られる端子を含む検査領域の画像信号とを比較し、一致する部分を探索する手段を設けることにより端子先端部の位置を確定できるようにしたものがあった。
また、端子先端位置が安定に確定されるため、半田付領域の特定も確実になり半田付部分の画像信号を蓄積することにより、半田付部標準信号波形を作成できるので、半田付部標準信号波形と検査時に得られる半田付部分の画像信号とを比較し、差異が大きい場合はこれを通告することにより、半田付状態を観察できる(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−68415号公報(段落[0007]〜[0020]、図1)
しかし、半田付状態を観察するため、検査員による目視検査に代えた検査装置は、基本的に目視検査を代行する機能であり、目視不可能な部分、例えば部品等の間に挟まる位置を半田付するために、肉眼または可視光線カメラでは認識不可能な部分まで透視して検査することはできないという欠点があった。
一方、医療、防犯または科学分析を目的としたX線透視装置は周知であるが、半田を溶融させる250℃前後の高温環境に対する耐熱対策を施したX線透視カメラを含む半田付装置、すなわち、250℃前後まで耐熱保証されたX線観察装置を実現したものはなかった。
そこで、本発明は、IC樹脂パッケージおよびプリント基板まで透視して観察できるX線透視装置を、250℃前後まで耐熱保証することにより前記課題を解決できるようにしたX線透視カメラを含む半田付装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、半田付の対象物(10)を出し入れ可能な加熱炉(20)と、前記対象物(10)にX線照射するX線照射手段(30)と、前記X線照射手段(30)によりX線照射された対象物(10)を撮影するX線透視カメラ(40)と、前記X線照射手段(30)または前記X線透視カメラ(40)と前記対象物(10)の間に配設されてX線を透過する耐熱隔壁(51〜59)と、を備えたことを特徴とするX線透視カメラを含む半田付装置である。
請求項1に係る発明によれば、耐熱保証温度の低いX線照射手段およびX線透視カメラであっても、加熱炉の間に配設されてX線を透過する断熱部材による耐熱隔壁を備えたことにより、耐熱保証されるので、半田付の進行状況に応じてリアルタイムの観察が実現する。
リアルタイムの観察により、半田中のボイド、半田ボールの発生、半田の濡れおよび拡がりに係る現象が解析可能になる。
請求項2に記載の発明は、前記耐熱隔壁(51〜59)として、チタンを含有する金属板を備えたことを特徴とする請求項1に記載のX線透視カメラを含む半田付装置である。
請求項2に係る発明によれば、チタンを含有する金属板は、ある程度のX線を透過し耐熱性に優れた物性がある。例えば、純度100%に近いチタンプレートは400℃以上の耐熱性がある。一方、半田の溶融温度は250℃前後なので、前記耐熱隔壁としての効果を発揮できる。
請求項3に記載の発明は、前記X線透視カメラ(40)の画角内に撮影可能な位置に前記対象物(10)を配し、かつ前記対象物(10)が前記画角内で撮影される映像に対する干渉を避けられる位置に発熱体(22)を配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線透視カメラを含む半田付装置である。
請求項3に係る発明によれば、前記X線透視カメラ(40)の画角外に発熱体(22)を配設し、画角内に前記対象物(10)を配して撮影可能な位置関係を保持すれば、X線透視映像に前記発熱体(22)の影を写り込ませる害が及ばない。
請求項4に記載の発明は、前記X線透視カメラ(40)の光軸(X1,X2)を中心として同軸状に配設された環状または筒状の前記発熱体(22)と、この発熱体(22)に接続され前記対象物(10)に向けて熱風(H)を集中させる漏斗状の加熱ノズル(23)と、を備えたことを特徴とする請求項3に記載のX線透視カメラを含む半田付装置である。
請求項4に係る発明によれば、前記X線透視カメラ(40)の光軸(X1,X2)を中空の内部に貫通させるように、環状または筒状の前記発熱体(22)が配設されているので、この発熱体(22)は前記X線透視カメラ(40)の画角に抵触しない。さらに、この発熱体(22)およびその周端を延長するように接続された漏斗状の加熱ノズル(23)は総じて筒体であり、その筒体の影がX線透視映像に写り込まないように構成されている。しかも、その筒体の先は漏斗状の加熱ノズル(23)を形成しているので、前記対象物(10)に向けて熱風(H)を集中することにより半田付の熱効率を高めることができる。
請求項5に記載の発明は、前記加熱ノズル(23)をX線透過材料により構成したことを特徴とする請求項4に記載のX線透視カメラを含む半田付装置である。
請求項5に係る発明によれば、前記加熱ノズル(23)が、前記X線透視カメラ(40)の光軸(X1,X2)に干渉し、前記画角に抵触する位置関係であっても、X線透視映像には前記加熱ノズル(23)の影が写り込まない。
請求項6に記載の発明は、前記加熱ノズル(23)を透明な耐熱ガラスにより構成したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のX線透視カメラを含む半田付装置である。
請求項6に係る発明によれば、透明な耐熱ガラスにより構成された前記加熱ノズル(23)は、外部から当該装置内を観察する際の視界を遮らないので目視観察に有利である。
請求項7に記載の発明は、半田付に関連する作業または支援を外部からの操作により実行できるロボットハンド(60)を、前記加熱炉(20)の内部に配設したことを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載のX線透視カメラを含む半田付装置である。
請求項7に係る発明によれば、半田付に関連する作業として、半田(31)が溶融する状態をX線透視カメラ(40)の映像(動画像)によりリアルタイムで観察しながら、ロボットハンド(60)を当該装置の外部から操作して、不具合等の修正ができる。例えば、半田ブリッジによるショートを解消できるほか、基板上の部品配置または載置状態の傾きの修正が可能になる。
請求項8に記載の発明は、前記耐熱隔壁(51〜59)として、耐熱温度400℃以上のチタン、カーボン、マグネシウム、またはこれらの合金を用いたことを特徴とする請求項2ないし請求項7の何れか1項に記載のX線透視カメラを含む半田付装置である。
請求項9に記載の発明は、前記チタン合金の成分はチタン50%以上であることを特徴とする請求項2ないし請求項8の何れか1項に記載のX線透視カメラを含む半田付装置である。
請求項8,9に係る発明による成分で構成された前記チタン合金の物性により、X線のみを透過して熱は遮断する前記耐熱隔壁(51〜59)の目的を効率よく達成できる。
請求項10に記載の発明は、少なくともX線が装置外へ漏洩する可能性のある箇所を鉛板(90)でX線遮蔽したことを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載のX線透視カメラを含む半田付装置である。
請求項10に係る発明によれば、人畜に有害なX線が装置外へ漏洩することを、鉛板(90)によりX線遮蔽するので、当該装置の使用者および周囲の人畜をX線被曝の危険から防護できる。
請求項11に記載の発明は、前記鉛板(90)には、鉛入りガラス板(5)による観察窓(72)を配設したことを特徴とする請求項10に記載のX線透視カメラを含む半田付装置である。
請求項11に記載の発明によれば、可視光線を透過しX線は遮蔽する性質の鉛入りガラス板(5)が介在する観察窓(72)の外から装置内を目視観察する使用者はX線被曝することなく安全に観察ができる。また、X線発生源であるX線照射手段(30)は、X線遮蔽可能な観察窓(72)以外の全てを鉛板(90)で覆われているので、X線の漏洩がなく周囲に対しても人畜無害である。
請求項1に係る本発明によれば、耐熱保証温度の低いX線照射手段およびX線透視カメラであっても、加熱炉の間に配設されてX線を透過する断熱部材による耐熱隔壁を備えたことにより、耐熱保証されるので、半田付の進行状況に応じてリアルタイムの観察が実現する。
リアルタイムの観察により、半田中のボイド、半田ボールの発生、半田の濡れおよび拡がりに係る現象が解析可能になる。
請求項2に係る発明によれば、チタンを含有する金属板は、ある程度のX線を透過し耐熱性に優れた物性があるので、前記耐熱隔壁としての効果を発揮できる。
請求項3に係る発明によれば、X線透視映像に前記発熱体(22)の影を写り込ませる害が及ばない。
請求項4に係る発明によれば、発熱体(22)および加熱ノズル(23)の影が、X線透視映像に写り込まない。しかも、漏斗状の加熱ノズル(23)は、前記対象物(10)に向けて熱風(H)を集中するので、半田付の熱効率を高めることができる。
請求項5に係る発明によれば、前記加熱ノズル(23)が、前記X線透視カメラ(40)の光軸(X1,X2)に干渉し、前記画角に抵触する位置関係であっても、X線透視映像には前記加熱ノズル(23)の影が写り込まない。半田付に関連する作業をX線透視カメラ(40)の映像(動画像)によりリアルタイムで観察できる。
請求項6に係る発明によれば、外部から当該装置内を目視観察するのに有利である。
請求項7に係る発明によれば、半田付に関連する作業として、半田(31)が溶融する状態をX線透視カメラ(40)の映像(動画像)によりリアルタイムで観察しながら、ロボットハンド(60)を当該装置の外部から操作して、不具合等の修正ができる。例えば、半田ブリッジによるショートを解消できるほか、基板上の部品配置または載置状態の傾きの修正が可能になる。
請求項8,9に係る発明による成分で構成された前記チタン合金の物性により、X線のみを透過して熱は遮断する前記耐熱隔壁(51〜59)の目的を効率よく達成できる。
請求項10に係る発明によれば、人畜に有害なX線が装置外へ漏洩することを、鉛板(90)によりX線遮蔽するので、当該装置の使用者および周囲の人畜をX線被曝の危険から防護できる。
請求項11に係る発明によれば、観察窓(72)の外から装置内を目視観察する使用者はX線被曝することなく安全に観察ができる。
以下、本発明の実施の形態に関し、図面を参照しながら説明する。なお、全図にわたり、同一効果を奏する部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態に係るX線透視カメラを含む半田付装置(以下、「本装置」と略す)の基本形を示す縦断面図である。図1に示す本装置100は、半田付または観察の対象物10を出し入れ可能な加熱炉20の外部に配設されたX線透視カメラ40により、対象物10の半田付状況をリアルタイムに観察することを可能にしたものである。
加熱炉20の中底部25近傍では、図示せぬ対象物載置台(後程、図9に沿って説明するワークステージ80に関し、図1〜図8にわたり省略)等が配設されており、半田付の対象物10として、主にプリント基板11およびその所定位置にIC12を配置し、IC12の端子をプリント基板11の配線パタンに半田付する。また、近年の特殊方式によるIC12の場合、その端子形状が従来型と異なり、IC12の樹脂パッケージがプリント基板11と密着する密着面に端子が配設されているので、端子がIC12の樹脂パッケージに隠れて全く外観上の目視検査が不可能となる問題があった。
そこで、半田を溶融可能な加熱炉20の外部に配設されたX線透視カメラ40により、対象物10の半田付状況をリアルタイムに観察できるように構成した。すなわち、X線照射手段30を加熱炉20の底蓋位置に配設し、このX線照射手段30によりX線照射された対象物10の透視映像を撮影するX線透視カメラ40を、加熱炉20の上蓋位置に配設している。
加熱炉20の内部は半田を溶融可能な250℃前後の高温環境であるが、X線照射手段30およびX線透視カメラ40は何れも高温環境の使用に耐えられないので、耐熱防御の必要がある。そこで、X線は透過するが耐熱防御を可能にするチタンの薄板による耐熱隔壁51,52,53を加熱炉20の底蓋位置に2枚と上蓋位置に1枚を配設した。
この耐熱隔壁51,52,53は、耐熱温度400℃以上の保証された純チタン、チタン合金、カーボン、マグネシウム、またはこれらの合金を用いており、チタン合金ならば、その成分はチタン50%以上が望ましく、このような成分で構成された純チタン、チタン合金、その他の物性により、X線のみを透過して熱は遮断する耐熱隔壁51〜53の目的を効率よく達成できる。
加熱炉20は、断熱筒体21の内部に環状の発熱体22が固定され、その発熱体22の下方の周端に接続する漏斗状の加熱ノズル23を配設し、図示せぬファン等により、発熱体22を上下に貫く貫通穴27の上方から下方へと熱風Hを吹き降ろすと、加熱ノズル23の作用により、漏斗で覆われた発熱体22の下方に熱風Hが集中する。このように、発熱体22から対象物10に向けて熱風を集中する漏斗状の加熱ノズル23は半田付の熱効率を高めることができる。
発熱体22からの熱風Hが集中するところに、半田付の対象物10が配され、主にプリント基板11の所定位置にIC12を載置し、IC12の端子をプリント基板11の配線パタンのランドに半田付される。そして、近年の特殊方式によるIC12の場合、その端子形状が従来型と異なり、IC12の樹脂パッケージがプリント基板11と密着する密着面に端子が配設されているので、端子がIC12の樹脂パッケージに隠れるため目視検査が全く不可能となる。
そこで、加熱炉20の底蓋位置に、後記する耐熱保証を施して配設されたX線照射手段30から、適切な強度のX線を加熱炉20の内部へ向けて照射する装置と、加熱炉20の上蓋位置に配設されたX線透視カメラ40との組み合わせにより、リアルタイムの目視検査または分析等を可能にする。
以下、チタンの薄板による耐熱隔壁51,52,53が、X線は減衰も少なく透過させ、熱は遮断して耐熱防御する様子を説明する。なお、純度100%に近いチタンプレートは400℃以上の耐熱性がある。一方、半田の溶融温度は250℃前後なので、前記耐熱防御用の耐熱隔壁としての効果を十分に発揮できる。
加熱炉20は、その中底部25付近で最高温度が得られるように設計されており、合計3枚の耐熱隔壁51,52,53のうち耐熱隔壁51,52の2枚を加熱炉20の底蓋位置に配設し、加熱炉20の底蓋位置に近いX線照射手段30を耐熱防御し、残る1枚の耐熱隔壁53を加熱炉20の上蓋位置に配設し、加熱炉20の上蓋位置に近いX線透視カメラ40を耐熱構造としている。
図1において、加熱炉20の縦方向の中心を貫通する光軸X1で示すように、X線照射手段30から加熱炉20の内部へ向けて照射されたX線は、加熱炉20の底蓋位置にある耐熱隔壁51,52の2枚を貫通し、プリント基板11および、その上に載置されたIC12との間に位置する半田付箇所13を透視できるように、発熱体22の貫通穴27を筒抜けした後に、加熱炉20の上蓋位置に配された耐熱隔壁53の1枚を貫通してX線透視カメラ40まで到達する。なお、X線も光の一種と見なしてカメラ等の光学機器に対応する説明の便宜上、X線照射手段30からX線透視カメラ40のレンズ中心に向かう直線を「光軸」と呼び、垂直方向の場合に限り「光軸X1」、垂直以外の方向の場合は「光軸X2」と符号を区別している。
このとき、半田付箇所13を透視するのにX線を遮る物体は、プリント基板11および、その銅箔パタン(図示せず)と、IC12の接続端子(図示せず)と樹脂パッケージのほかは、合計3枚のチタン薄板による耐熱隔壁51,52,53のみである。この耐熱隔壁51,52,53と樹脂パッケージは、X線を僅かながら減衰させる程度で、そのまま透過させるので、銅箔パタンによるランドとIC12の接続端子の重なり位置関係および半田の状態をリアルタイムで観察できる。
また、X線透視カメラ40の画角内にニクロム線等の発熱体22が写り込む不具合を避けるように、X線透視カメラ40の光軸(図1の光軸X1)を中心として同軸状に配設された発熱体22は、X線透視カメラ40の画角外に配設されるような構成である。すなわち、環状または筒状の発熱体22の貫通穴27から対象物10を望むX線透視カメラ40により、その被写体である半田付箇所13を素通しできるようなカメラアングルである。
そして、漏斗状の加熱ノズル23は、発熱体22から対象物10に向けて熱風を集中するので、半田付の熱効率を高めることができる。また、加熱炉20の中底部25付近に加熱ノズル23の吹き出し口17が配され、その円形の吹き出し口17の吹き出し範囲内に半田付の対象物10が位置する。このようにしておけば、加熱ノズル23がX線透視の視界をさえぎることなく、しかも半田付に必要な高温を維持できる。
このように、単体では高温環境に弱いX線照射手段30およびX線透視カメラ40であっても、これらの精密機器と加熱炉20の間に配設されてX線を透過するチタンまたはチタン合金による耐熱隔壁51〜53により、耐熱保証されるので、半田付の進行状況に応じてリアルタイムの観察が実現し、半田中のボイド、半田ボールの発生、半田の濡れおよび拡がりに係る現象も解析することが可能になる。
図2は、可動型X線透視カメラを含む半田付装置を示す縦断面図である。図2において、X線照射手段30と可動型のX線透視カメラ40を直線で結ぶ光軸X1を、時計回りに約60度回転させた光軸X2に沿って、斜視映像も得られるようにしている。光軸X1,X2の経路上に、X線の透過をさえぎる障害物があれば、X線を透過する材料に置き換えて、光軸X1,X2の経路を確保している。
図2に示すように、X線は透過するが耐熱防御を可能にするチタンの薄板による耐熱隔壁51,55,53を、本体3の周囲に配設している。すなわち、本体3の底蓋位置に1枚の耐熱隔壁51、両側面を覆う耐熱隔壁55、上蓋位置に1枚の耐熱隔壁53を配設した。
本体3には、図示せぬ炭酸ガス、窒素または水素等のボンベに接続されて、そのガスを供給可能な不活性ガス供給管7が気密保持して接続されている。その不活性ガスを供給することにより、本体3周辺の急速冷却のほか、後記する酸化防止等の機能も適宜に発揮し得る。
図3は、図2の装置によるリアルタイム観察の説明図であり、(a)は平面透視図(b)は要点のみを拡大した斜視映像である。図2に示すように、プリント基板11に載置されたIC12および半田付箇所13を、光軸X1方向でX線透視すれば図3(a)に示す平面透視図のように投影されるが、半田付けの仕上がり品質を管理する上で、光軸X2方向によるX線透視が有効であり、図3(b)の斜視映像を影絵にしたようなイメージで投影される。なお、光軸X2方向に投影した場合は、図3(b)に示した斜視映像の視線とは異なるが、これは単に図解説明の便宜上の問題に過ぎない。
図4は、ロボットハンドの動作説明図であり、(a)リワーク前と、(b)リワーク途中の対象物である。図4において、ロボットハンド60は、先端に吸着部61を具備したアーム62が摺動かつ回動自在に、支柱63で支持されており、詳細な図解は省略するが、制御された駆動力により適宜動作し、真空ポンプ等の吸着作用により吸着部61がIC12の把持と開放を自在にする。
図4(a)に示すように、上下動作自在の加熱ノズル23が、リワーク前の対象物10の真上に、矢印64方向に下降し、対象物10に被せられて熱風Hを浴びせると、半田付箇所13の温度が上昇して半田が溶融する。一般的に、一度半田付けしたIC12の半田を溶かして外した後に付け直すようなリワークは、熟練技能者の精密な手作業に委ねられ、熱風Hを浴びせてから半田が溶融するまでの所要時間等は、作業者の技能的ノウハウとされているが、同一条件であれば、ほぼ正確に再現できるので、ソフトウェアとの協働によれば、ロボットハンド60による無人自動リワークも不可能ではない。
図4(b)に示すように、リワーク途中の対象物10は、半田が溶融するまでの所要時間を適正に管理され、ロボットハンド60のアーム62の先端に具備された吸着部61が、真空ポンプ等の吸着作用によりIC12を把持する。このとき、半田が溶融する過程を本装置100のX線透視カメラ40により、リアルタイム観察できることが、品質管理上、極めて有効である。
図5は、耐熱ガラスを用いた加熱ノズルの斜視映像であり、(a)角型ノズルと、(b)筒型ノズルである。図5(a)に示す角型ノズル14は、その周囲4面を透明な耐熱ガラス板15が、それぞれの稜線を形成する窓枠16に固定され、角型ノズルの吹き抜けに構成されている。その角型ノズル14の周囲4方向の何れからでもノズル吹き出し口17aの内側に位置する対象物10に照明を施しながら、カメラまたは肉眼による観察が可能になっている。なお、角型ノズル14において、平板状の耐熱ガラス板15を透過して観察する実像に歪みが生じない長所がある。
図5(b)に示す筒型ノズル18は、形状を例えて説明すると化学実験器具である三角フラスコを水平に切断して上半分だけにしたものを、倒立させて漏斗の型に支持して用い、漏斗の上から吹き降ろす熱風Hを、ノズルの吹き出し口17bの内側に位置する対象物10に向けて集中させる。
前記三角フラスコに例えて説明したように、筒型ノズル18は透明な耐熱ガラス製の吹き抜け構造なので、その筒の内外を見通すことができる。なお、筒型ノズル18は部品点数1点で簡素に構成できる長所がある。
図6は、鉛入りガラス板による観察窓を配設したX線遮蔽鉛箱の縦断面図である。図6において、X線遮蔽鉛箱70の中央部に本装置100が設置され、X線遮蔽鉛箱70の外部からの遠隔操作等により、本装置100を使用するが、使用者9は鉛板90のX線遮蔽効果によりX線被曝を避けることができる。
しかし、鉛板90はX線遮蔽効果と共に、可視光線も遮断するので、使用者9がX線遮蔽鉛箱70の外部から本装置100の様子を安全に目視確認するための工夫として、鉛入りガラス板5による観察窓72を配設している。鉛入りガラス板5は、透明ガラスに混入した鉛成分のため、鉛板90と同様のX線遮蔽効果があって、可視光線は透過するので、使用者9はX線遮蔽鉛箱70の外部から、鉛入りガラス板5による観察窓72を通して本装置100の様子を安全に目視確認することができる。
図7は、外部熱源方式による本装置の縦断面図である。図7に示す本装置300は外部熱源1により発生した熱風Hを、熱風導入管2により本体3´まで導入し、本体3´の内部に至っては熱風導入管2の先端をなす熱風ブロワ4から対象物10に吹きかけて加熱し、半田付けする構成である。
また、図7に示すように、X線は透過するが耐熱防御を可能にするチタンの薄板による耐熱隔壁51,55,53を、本体3´に配設している。すなわち、本体3´の底蓋位置に1枚の耐熱隔壁51、両側面を覆う耐熱隔壁55、上蓋位置に1枚の耐熱隔壁53を配設した。
したがって、X線照射手段30とX線透視カメラ40を結ぶ光軸X1をX2へと移動した場合は、図2に示した本装置200の場合に不可避とされた発熱体22に遮られて生じる死角が生じない。なぜならば、図1および図2で示した装置本体に内装された発熱体22等の熱源1を、本装置300では外部に設けたので、本体3´が簡素化され、X線照射手段30とX線透視カメラ40を結ぶ光軸X1の途中でX線を遮る物が少なくて済むので、X線透視による観察が有利になる。
また、本体3´の4つの側面のうち対面する2面(図7の左右)は耐熱隔壁55で覆われているため内部を目視できないが、耐熱隔壁55の直角方向にあって対面する2面(図7の前後)には、耐熱ガラス板73による観察窓74を配設し、内部を目視観察できるように構成されている。その場合も、図6に示したように、目視観察する使用者9がX線被曝を避けるため、使用者9はX線遮蔽鉛箱70の外部から、鉛入りガラス板5による観察窓72を通して本装置300の様子を安全に目視確認すればよい。
図8は、真空炉により構成した本装置の縦断面図であり、図8に示す本装置400の主要部である真空炉19には、図示せぬ真空ポンプに接続されて吸引可能な吸気管6と、窒素または水素等のボンベに接続されて、そのガスを供給可能な不活性ガス供給管7が気密保持して接続されている。
また、チタンの薄板による耐熱隔壁51,57,58を真空炉19に配設している。すなわち、真空炉19の底蓋位置に1枚の耐熱隔壁51、両側面を覆う耐熱隔壁58、上蓋位置に1枚の耐熱隔壁57を配設した。そして、耐熱ガラス板73による観察窓74を配設し、内部を目視観察できるように構成されている。これらは図7に示した本装置300と同一効果の部分であり、同一符号を付して説明を省略している。
真空炉19の4つの側面のうち対面する2面(図8の左右)は耐熱隔壁58で覆われているため内部を目視できないが、耐熱隔壁58の直角方向にあって対面する2面(図8の前後)には、観察窓74が配設されている。
なお、図8に示した真空炉19においては、2つの技術的意義があるために吸気減圧している。一つはガス抜き、すなわち直径約30μmの粉末半田とフラックスを有機溶剤等で練り合わせたクリーム半田を加熱溶融した際に、有機溶剤等が揮発するなどして発生したガスを、吸気減圧した雰囲気で積極的に沸騰させてガス抜きすることである。このガス抜きにより、半田付の仕上がり以後にボイド(気泡)等として残留し固化する気泡の弊害を、加熱溶融した半田付の最中に完全除去することができる。
吸気減圧することの、もう一つの技術的意義は、炉内の気圧を下げる目的で真空にするのではなく、半田が炉内の酸素と化合して酸化することを防ぐことである。したがって真空炉19の炉内から酸素を含む空気を吸気管6より吸引除去し、その代わりに炉外のボンベから100%窒素または、その窒素に0〜20%の水素を混入した不活性ガスを不活性ガス供給管7より供給する。ちなみに、酸化物に対する還元作用を有効利用するためには最低でも約300℃以上の高温環境が必要であり、半田付には不適切な過熱状態となり、還元作用の応用は利用しづらいので、酸化物を生じないように酸化防止対策を重視している。
本装置400の両側の高い位置に、透明な鉛入りガラス板75を嵌めた熱線照射窓76が設けてあり、その熱線照射窓74の外側にランプヒータ8が配設されており、耐熱ガラス75越しに熱線を透過させ、本装置400の底部中心に位置する対象物10に向けて集中的に照射している。ランプヒータ8はハロゲンランプまたは水銀ランプが適切であり、ハロゲンランプまたは水銀ランプから約10cm程度の至近距離であれば、半田を溶融させるのに必要十分な300℃近くの高温環境を確実に設定できる。また、これらの発熱発光源から全方位に放散する熱線は、光と類似する性質なので反射鏡等の焦点距離を適用して熱線ビームRを対象物10に収斂させればさらに効率良く過熱できる。
本装置400は図8から読み取れるように、X線照射手段30とX線透視カメラ40を結ぶ光軸X1,X2を遮る障害物が、真空炉19の中心部から取り払われた構造なので、必要なX線透視画像を容易に得られる。また、観察窓74および熱線照射窓76には、それぞれ耐熱ガラス板73,75が嵌められており、本装置400の内外にわたる気圧の差に耐えて密封維持できる構造である。
図9は、ワークステージ(対象物載置台)の姿勢制御に関する説明図である。図9において、原点OによるX,Y,Z座標軸(以下、単に「軸」と略す)の各軸を基準にしてワークステージ80の姿勢制御が可能である。すなわち、各軸方向の平行移動のほか、Y軸またはZ軸を回転軸として回転させる姿勢制御も可能であるために、半田付の仕上げ品質の管理、やり直しの品質管理および作業の工程分析も容易になっている。
なお、ワークステージ80の材料も、耐熱隔壁51〜59同様にX線透過と耐熱性に優れたチタンの薄板によることが望ましい。また、周知のサーボ制御技術等によりワークステージ80の姿勢制御は実現できるので、更なる詳細な説明は省略する。
図10は、棒状ヒータを内装した本装置であり、(a)平面断面図と、(b)縦断面図である。そして、同図(c)は本装置により発見されるボイド等の説明図である。また、図10(a)は、同図(b)のB−B線による平面断面図を示し、同図(b)は同図(a)のA−A線による縦断面図を示している。なお、図10(a)における破線Cと破線Dの交点が、図9で示した原点Oに相当し、Z軸を回転軸としてワークステージ80を回転させた様子を破線で示している。
図10(a)(b)において、本装置500の前面には耐熱ガラス板73を嵌めた観察窓74が配設され、本装置500の両側面にはチタン板による耐熱隔壁55が配設されている。ここに図示せぬX線照射手段30とX線透視カメラ40を結ぶ光軸X2を、破線Cと破線Dによる狭角α(図10(a))、破線Eと破線Fによる狭角β(図10(b))の範囲内に設定すれば、光軸X2を遮る障害物耐は熱隔壁55のみであり、熱隔壁55はX線の透過を阻止しないので、必要なX線透視画像を確実に得られる。つまり、光軸X2を適宜に回転させるか、ワークステージ80を回転させるか、それらの両方を回転させるか、何れかの方法により、所望の透視映像が得られる。
図10(b)において、ニクロム線等による発熱体の棒状ヒータ35が、本装置500の天井近くで等間隔に4本並べて配設され、光軸X1,X2(図2,図7,図8参照)43)を遮る障害物にならないように構成されている。また、本装置500の上蓋中心部に設けた穴36を耐熱ガラス板37で塞がれ、その耐熱ガラス板37の上から原点Oへ向けて垂直にレーザ光線を照射して距離を測定する機能を備えたレーザ照射部41が配設されている。
このレーザ照射部41は、照射される対象物10の表面までの距離を測定するので、既知の寸法であるレーザ照射部41からワークステージ80表面までの寸法から引き算すれば、対象物10の厚み寸法が算出されるので、対象物10の特定に便利である。なお、レーザ照射部41はオプション設定であり、レーザ照射部41を用いずに、その位置にX線透視カメラ40を配設した構成が基本設定である。その場合は、対象物10から垂直の下方にX線照射手段30を配設する(図1,図2,図6,図7,図8参照)。
また、図10(b)における破線Eと破線Fによる交点も、図9で示した原点Oに相当し、Y軸を回転軸としてワークステージ80を揺動させる様子を破線で示している。ワークステージ80を揺動させる効果は、対象物10に対するトップビュー(平面的)観察のみであったところを、斜視(立体的)観察まで得られる効果である。具体的には10図(c)に示す対象物10上の半田31に含まれるボイド32,33および凹部34は、斜視観察により、高さ位置まで確認できる。
斜視観察に関し、図2、図7および図8で示したように、X線照射手段30とX線透視カメラ40を結ぶ垂直の光軸X1から斜めの光軸X2へとずらすことでも実現する。すなわち、光軸X1に沿った視線において、対象物10に対するトップビュー観察のみであったところを、斜めの光軸X2へと視線をずらすことにより、斜視観察まで得られる効果である。そして、これと同様の斜視観察の効果を、本装置500ではワークステージ80の揺動により実現できる。
図11は、熱風循環方式による本装置の模式図であり、(a)縦断面図と、(b)平面断面図である。図7に示した外部熱源方式による本装置300と類似の作用効果に加えて、対象物10の上下両面から熱風Hを効率よく循環させる工夫がなされている。すなわち、図11に示す本装置600は、ワークステージ80および対象物10から離れた位置に配設された発熱体42により発生した熱を、循環ファン43によりダクト44,45を通じて対象物10の上下両面にそれぞれ熱風Hとして効率よく吹きかける。
また、図11(a)に示すX線照射手段30とX線透視カメラ40を結ぶ光軸X1上には、ダクト44,45が介在してX線透視の障害になるように見えるが、図11(b)に示すとおり、ダクト44,45のそれぞれの吹き出し口44a,45aは、光軸X1に干渉しないようにワークステージ80の近傍で開口する構成である。
なお、X線照射手段30とX線透視カメラ40を結ぶ光軸X1上には、X線は透過するが耐熱防御を可能にするチタンの薄板による耐熱隔壁54,56を配設している。すなわち、本体600の底面に1枚の耐熱隔壁54、上蓋位置に1枚の耐熱隔壁56をそれぞれ配設している。
図11(b)に示す扉48は、対象物10の出し入れ時以外は閉じておくので、熱を逃がさず、効率が良い。
このように、図1および図2で示した装置本体に内装された発熱体22等の熱源を、本装置600ではワークステージ80および対象物10から離れた位置に配設し、ダクト44,45を通じて対象物10の上下両面にそれぞれ熱風Hとして効率よく吹きかけるので、ワークステージ80の周辺が簡素化される。したがって、X線照射手段30とX線透視カメラ40を結ぶ光軸X1の途中でX線を遮る物が少なくて済むので、X線透視による観察が有利になる。
図12は、X線透視カメラの拡大率に関する説明図であり、対象物10にX線照射手段30からX線を照射し、X線透視カメラ40により、プリント基板11の裏側から透視する際の、実物大に対する撮影映像の拡大率を図解して説明する。
比較例として最適ではないが、説明の便宜上、本発明の対象物10の設定位置を、スライド映写機におけるスライドフィルム設定位置に置き換えて考察すれば、直感的理解を得られるように、光源からスライドフィルムまでの距離が短いほど、または、スライドフィルムから投影スクリーンまでの距離が長いほど、拡大率が大きい。ただし、実際のスライド映写機には投影レンズの焦点距離が関与しているほか、本発明のX線透視カメラ40固有の拡大能力も少なからず影響している。
図12に戻って説明を続けると、X線照射手段30から対象物10までの距離をV、対象物10からX線透視カメラ40までの距離をIと定義すれば、実物大に対する撮影映像の拡大率=I/Vである。したがって、より大きく鮮明な画像を得るためには、X線照射手段30を、対象物10に近づけて相互の距離Vを小さくすればよい。
距離Vを小さくするため、X線照射手段30を対象物10に近づけると、X線を透過させるため断熱体24に明けた穴28から、X線照射手段30が受ける熱による障害が発生しやすくなるので、穴28を耐熱隔壁59で塞ぐことにより、X線照射手段30を耐熱防御し、さらにX線照射手段30に風47を送風できるように空冷ブロア管46を配設している。
なお、加熱手段26には、ランプヒータ8(図8参照)を流用してもよく、その他、熱風ブロア4(図7参照)または、図示せぬコイルヒータ等を用いても構わない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されることはなく、例えば発熱体22,42にも電熱線以外のものを用いても構わない。
実施形態に係るX線透視カメラを含む半田付装置の基本形を示す縦断面図である。 可動型X線透視カメラを含む半田付装置を示す縦断面図である。 図2の装置によるリアルタイム観察の説明図であり、(a)平面透視図と、(b)要点のみを拡大した斜視映像である。 ロボットハンドの動作説明図であり、(a)リワーク前と、(b)リワーク途中の対象物である。 耐熱ガラスを用いた加熱ノズルの斜視映像であり、(a)角型ノズルと、(b)筒型ノズルである。 鉛入りガラス板による観察窓を配設したX線遮蔽鉛箱の縦断面図である。 外部熱源方式による本装置の縦断面図である。 真空炉により構成した本装置の縦断面図である。 ワークステージの姿勢制御に関する説明図である。 棒状ヒータを内装した本装置であり、(a)平面断面図と、(b)縦断面図である。(c)は本装置により発見されるボイド等の説明図である。 熱風循環方式による本装置の模式図であり、(a)縦断面図と、(b)平面断面図である。 X線透視カメラの拡大率に関する説明図である。
符号の説明
1 外部熱源
2 熱風導入管
3,3´ 本体
4 熱風ブロワ
5 鉛入りガラス板
6 吸気管
7 不活性ガス供給管
8 ランプヒータ
9 使用者
10 (半田付および観察の)対象物
11 プリント基板
12 IC
13 半田付箇所
14 角型ノズル
15,37,73,75 耐熱ガラス板
16 窓枠
17,17a,17b 吹き出し口
18 筒型ノズル
19 真空炉
20 加熱炉
21 断熱筒体
22,42 発熱体
23 加熱ノズル
24 断熱体
25 加熱炉20の中底部
26 加熱手段
28,36 穴
27 貫通穴
30 X線照射手段
31 半田
32,33 ボイド
34 凹部
35 棒状ヒータ
40 X線透視カメラ
41 レーザ照射部
43 循環ファン
44,45 ダクト
44a,45a 吹き出し口
46 空冷ブロア管
47 風
48 扉
51〜59 耐熱隔壁
60 ロボットハンド
61 吸着部
62 アーム
63 支柱
64,65 矢印
70 X線遮蔽鉛箱
72,74 観察窓
76 熱線照射窓
80 ワークステージ
90 鉛板
100 X線透視カメラを含む半田付装置
200 可動型X線透視カメラを含む半田付装置
300 外部熱源方式による本装置
400 真空炉により構成した本装置
500 棒状ヒータを内装した本装置
600 熱風循環方式による本装置
H 熱風
X1,X2 X線照射手段30とX線透視カメラ40を結ぶ光軸
α,β 狭角

Claims (11)

  1. 半田付の対象物(10)を出し入れ可能な加熱炉(20)と、
    前記対象物(10)にX線照射するX線照射手段(30)と、
    前記X線照射手段(30)によりX線照射された前記対象物(10)を撮影するX線透視カメラ(40)と、
    前記X線照射手段(30)または前記X線透視カメラ(40)と前記対象物(10)の間に配設されてX線を透過する耐熱隔壁(51〜59)と、を備えたことを特徴とするX線透視カメラを含む半田付装置。
  2. 前記耐熱隔壁(51〜59)として、チタンを含有する金属板を備えたことを特徴とする請求項1に記載のX線透視カメラを含む半田付装置。
  3. 前記X線透視カメラ(40)の画角内に撮影可能な位置に前記対象物(10)を配し、かつ前記対象物(10)が前記画角内で撮影される映像に対する干渉を避けられる位置に発熱体(22)を配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線透視カメラを含む半田付装置。
  4. 前記X線透視カメラ(40)の光軸(X1,X2)を中心として同軸状に配設された環状または筒状の前記発熱体(22)と、この発熱体(22)に接続され前記対象物(10)に向けて熱風(H)を集中させる漏斗状の加熱ノズル(23)と、を備えたことを特徴とする請求項3に記載のX線透視カメラを含む半田付装置。
  5. 前記加熱ノズル(23)をX線透過材料により構成したことを特徴とする請求項4に記載のX線透視カメラを含む半田付装置。
  6. 前記加熱ノズル(23)を透明な耐熱ガラスにより構成したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のX線透視カメラを含む半田付装置。
  7. 半田付に関連する作業を外部からの操作により実行できるロボットハンド(60)を前記加熱炉(20)の内部に配設したことを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載のX線透視カメラを含む半田付装置。
  8. 前記耐熱隔壁(51〜59)として、耐熱温度400℃以上のチタン、カーボン、マグネシウム、またはこれらの合金を用いたことを特徴とする請求項2ないし請求項7の何れか1項に記載のX線透視カメラを含む半田付装置。
  9. 前記チタン合金の成分はチタン50%以上であることを特徴とする請求項2ないし請求項8の何れか1項に記載のX線透視カメラを含む半田付装置。
  10. 少なくともX線が装置外へ漏洩する可能性のある箇所を鉛板(90)でX線遮蔽したことを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載のX線透視カメラを含む半田付装置。
  11. 前記鉛板(90)には、鉛入りガラス板(5)による観察窓(72)を配設したことを特徴とする請求項10に記載のX線透視カメラを含む半田付装置。
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