JP6685806B2 - レーザ加工方法およびレーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザを照射して加工対象物を加工するレーザ加工方法およびレーザ加工装置に関するものである。
例えば、ガスタービン静翼は、翼の内側から効率良く空気冷却するため、翼内部にインサート部品を配置し、翼基端に遮蔽板などの部品を取り付けることによって、冷却構造を完成させている。この部品の取り付けは、静翼製造の最終工程で実施されており、溶接で取り付けられている。
例えば、遮蔽板の場合、板厚1mm程度の板材を静翼の基端に蓋をするように取り付けて、板材の全周を溶接する。ここで、溶接がTIG溶接である場合、入熱が大きく、翼が変形すると組み立て時に必要な精度に影響を及ぼすおそれがある。また、溶接前に施されたセラミックコーティングが翼への入熱や変形により損傷するおそれがある。
このような問題に対し、溶接の入熱を下げることは有効であり、レーザ溶接が検討されている。ただし、静翼の基端に取り付ける遮蔽板の溶接線は平面上にはなく複雑な三次元の面上にある。すなわち、遮蔽板の溶接部は、複雑な形状である。そのため、遮蔽板の三次元データを基にレーザ光を移動させることが考えられる。また、遮蔽板を取り付ける静翼の基端の周囲には壁部材が存在するため、壁部材の直下の箇所に溶接線が存在する。すなわち、遮蔽板の溶接部は狭隘な位置にある。すなわち、溶接部に対してレーザヘッドを移動させるとレーザヘッドが壁部材などに干渉してしまう。そのため、ミラー等を用いてレーザ光のみ走査する光学系であるリーモート光学系を用いることが考えられる。このような場合、三次元データを元にレーザ光を走査するために、被加工物の基準位置(三次元データの基準位置)と光学系の基準位置との三次元での位置合わせを実施する必要がある。
従来、例えば、特許文献1には、被加工物の加工部位の所定範囲に照明手段により帯状の光を照射してこれを撮像手段により撮影し、その撮像手段からの画像情報に基づきレーザヘッドと被加工物との間の相対位置を制御するレーザ加工装置が記載されている。
特開平6−344167号公報
特許文献1に記載のレーザ加工装置では、被加工物の表面の凹凸形状に応じて帯状の光が切断された形状に輝度分布を有することを利用している。しかし、被加工物の表面の凹凸形状が複雑な場合は対応することが困難である。
そこで、本発明は、被加工物とレーザ光学系との三次元での位置合わせを非接触で行うことのできるレーザ加工方法およびレーザ加工装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るレーザ加工方法は、加工用のレーザ光学系の光軸と同軸または平行な撮像光軸と、前記撮像光軸に対して前記撮像光軸の所定距離の位置で交差する2つの線状光と、を用い、被加工物の所定面上において前記撮像光軸と各前記線状光の交点とを一致させる光軸合わせ工程と、前記被加工物に設定された移動基準点に前記撮像光軸を一致させる基準合わせ工程と、を含む。
このレーザ加工方法によれば、被加工物の移動基準点に対して撮像光軸が一致することで被加工物の移動基準点に対して光軸の位置が設定され、かつ移動基準点に対して撮像光軸の距離が設定されることで移動基準点に対してレーザの光軸の距離が設定される。そして、この移動基準点と撮像光軸(レーザの光軸)との関係を、三次元データに関連付ける。この結果、被加工物とレーザ光学系との三次元での位置合わせを非接触で行うことができる。
また、本発明の一態様に係るレーザ加工方法では、前記移動基準点を含み前記被加工物に設定されて撮像において一直線上から外れる計三点の傾斜基準点に対し、被加工物の所定面上における前記撮像光軸と各前記線状光の交点との一致関係および前記移動基準点と前記撮像光軸との一致関係を維持しつつ、各前記傾斜基準点の位置の前記撮像光軸の距離を調整する傾斜合わせ工程を含むことが好ましい。
このレーザ加工方法によれば、各傾斜基準点の位置の撮像光軸の距離を調整することで、被加工物を加工するための三次元データにおける各傾斜基準点の位置の撮像光軸の距離と合わせて、被加工物と三次元データとの相互の配置の整合性を取ることができる。この結果、被加工物の加工を高い精度で行うことができる。
また、本発明の一態様に係るレーザ加工方法では、前記傾斜合わせ工程は、各前記傾斜基準点の位置の前記撮像光軸の距離を同じに調整することが好ましい。
このレーザ加工方法によれば、各傾斜基準点の位置の撮像光軸の距離を同じに調整することで、三次元データとの相互の配置の整合性を容易に行うことができる。
また、本発明の一態様に係るレーザ加工方法では、前記傾斜合わせ工程は、各前記傾斜基準点を1つの加工部材において設定することが好ましい。
このレーザ加工方法によれば、各傾斜基準点を1つの加工部材において設定することで、三次元データとの相互の配置の整合性の精度が向上するため、被加工物の加工を高い精度で行うことができる。
また、本発明の一態様に係るレーザ加工方法では、前記傾斜合わせ工程は、各前記傾斜基準点を1つの撮像範囲内において設定することが好ましい。
このレーザ加工方法によれば、各傾斜基準点を1つの撮像範囲内において設定することで、傾斜合わせが容易となる。
また、本発明の一態様に係るレーザ加工方法では、前記移動基準点を含み前記被加工物に設定されて撮像において一直線上から外れる計三点の傾斜基準点に対し、被加工物の所定面上における前記撮像光軸と各前記線状光の交点との一致関係および前記移動基準点と前記撮像光軸との一致関係を維持しつつ、各前記傾斜基準点の位置の前記撮像光軸の距離を計測する計測工程を含むことが好ましい。
このレーザ加工方法によれば、各傾斜基準点の位置の撮像光軸の距離を計測することで、被加工物を加工するための三次元データにおける各傾斜基準点の位置の撮像光軸の距離と比較し、被加工物と三次元データとの相互の配置の整合性を取ることができる。この結果、被加工物の加工を高い精度で行うことができる。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るレーザ加工装置は、加工用のレーザ光学系の光軸と同軸または平行な撮像光軸を有する撮像部と、前記撮像光軸に対して前記撮像光軸の所定距離の位置で交差する2つの線状光を照射する光源部と、前記撮像部および前記光源部を一体で被加工物と相対移動させる移動機構と、前記被加工物の所定面上において前記撮像光軸と各前記線状光の交点とが一致するように前記移動機構を制御し、前記被加工物に設定された移動基準点と前記撮像光軸とが一致するように前記移動機構を制御する移動制御部と、を備える。
このレーザ加工装置によれば、被加工物の移動基準点に対して撮像光軸が一致することで被加工物の移動基準点に対して光軸の位置が設定され、かつ移動基準点に対して撮像光軸の距離が設定されることで移動基準点に対してレーザの光軸の距離が設定される。そして、この移動基準点と撮像光軸(レーザの光軸)との関係を、三次元データに関連付ける。この結果、被加工物とレーザ光学系との三次元での位置合わせを非接触で行うことができる。
また、本発明の一態様に係るレーザ加工装置では、前記移動制御部は、前記移動基準点を含み前記被加工物に設定されて撮像において一直線上から外れる計三点の傾斜基準点に対し、前記撮像光軸と各前記線状光の交点との一致関係および前記移動基準点と前記撮像光軸との一致関係を維持しつつ、各前記傾斜基準点の位置の前記撮像光軸の距離を調整するように前記移動機構を制御することが好ましい。
このレーザ加工装置によれば、各傾斜基準点の位置の撮像光軸の距離を調整することで、被加工物を加工するための三次元データにおける各傾斜基準点の位置の撮像光軸の距離と合わせて、被加工物と三次元データとの相互の配置の整合性を取ることができる。この結果、被加工物の加工を高い精度で行うことができる。
本発明によれば、被加工物とレーザ光学系との三次元での位置合わせを非接触で行うことができる。
図1は、実施形態に係るレーザ加工装置を模式的に示す概略構成図である。 図2は、実施形態に係るレーザ加工装置の撮像部および光源部を模式的に示す平面図である。 図3は、実施形態に係るレーザ加工装置の撮像部および光源部を模式的に示す平面図である。 図4は、実施形態に係るレーザ加工装置の撮像部の画像データを示す図である。 図5は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図である。 図6は、実施形態に係るレーザ加工装置における撮像部の画像データを示す図である。 図7は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図である。 図8は、実施形態に係るレーザ加工装置における撮像部の画像データを示す図である。 図9は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図である。 図10は、実施形態に係るレーザ加工装置における撮像部の画像データを示す図である。 図11は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図である。 図12は、実施形態に係るレーザ加工装置における撮像部の画像データを示す図である。 図13は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法を示すフローチャートである。 図14は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図である。 図15は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図である。 図16は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図である。 図17は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
図1は、実施形態に係るレーザ加工装置を模式的に示す概略構成図である。図2は、実施形態に係るレーザ加工装置の撮像部および光源部を模式的に示す平面図である。図3は、実施形態に係るレーザ加工装置の撮像部および光源部を模式的に示す平面図であり、(A)は図2および図4における矢視A図に相当し、(B)は矢視A図に直交する図2および図4における矢視B図に相当する。図4は、実施形態に係るレーザ加工装置の撮像部の画像データを示す図である。
レーザ加工装置10は、被加工物50の周囲にレーザ光(以下、レーザという)Lを照射して、被加工物50とその周囲の基材51とを溶融し溶接する。ここで、基材51は、例えば、タービン静翼において固定端となる基端のシュラウド部であり、図1では静翼を省略してシュラウド部のみを示している。基材51であるシュラウド部は、静翼の内側から効率良く空気冷却するため、静翼内部に通じる開口穴51Aが形成されている。また、基材51であるシュラウド部は、その周囲に壁部材51Bが突出して設けられている。また、被加工物50は、例えば、基材51であるシュラウド部の開口穴51Aを塞ぐ遮蔽板であり、その周囲が本実施形態のレーザ加工装置10により基材51に溶接される。なお、基材51であるシュラウド部への被加工物50である遮蔽板の溶接は、静翼製造の最終工程で実施され、静翼には耐熱性のセラミックコーティングが施されている。なお、被加工物50および基材51は、一例であり、タービン静翼のシュラウド部および遮蔽板に限定されるものではない。
レーザ加工装置10は、レーザ照射装置11と、ヘッド移動機構(移動機構)となるマニピュレータ12と、ワーク移動機構(移動機構)となる支持台13と、撮像部となるカメラ15と、光源部となるレーザポインタ16と、制御装置17と、を備える。
レーザ照射装置11は、被加工物50にレーザLを照射する。レーザ照射装置11は、レーザ発振器11Aと、伝送ケーブル11Bによってレーザ発振器11Aに接続されるレーザ照射ヘッド11Cと、を有する。レーザ発振器11Aは、所定の出力となるレーザLを照射する。伝送ケーブル11Bは、レーザ発振器11Aから照射されたレーザLを、レーザ照射ヘッド11Cへ向けて導光する。レーザ照射ヘッド11Cは、伝送ケーブル11Bにより導光されたレーザLを、被加工物50へ向けて照射する。本実施形態では、レーザ照射ヘッド11Cは、レーザ光学系11Dを有している。レーザ光学系11Dは、ミラーなどの光学系によりレーザLの光軸Lcの向きや焦点距離を変更することで移動せずにレーザLを走査するものである。従って、本実施形態のレーザ照射装置11は、レーザ照射ヘッド11Cを移動させずに加工を行うことができるように構成されている。なお、レーザ光学系11Dを有さずにレーザ照射ヘッド11Cを移動させて加工を行うようにしてもよい。
マニピュレータ12は、ヘッド移動機構(移動機構)であり、例えば、6軸マニピュレータであり、その先端部に、レーザ照射装置11の一部であるレーザ照射ヘッド11Cが保持されている。このマニピュレータ12は、レーザ照射ヘッド11Cの位置を三次元で変化させることができる。
支持台13は、ワーク移動機構(移動機構)であり、ワークとなる被加工物50を支持するものである。本実施形態では、支持台13は、被加工物50である遮蔽材を溶接して取り付ける基材51である静翼のシュラウド部を支持する。支持台13は、支持した被加工物50(基材51)の位置を任意の軸を中心に回転移動させることが可能であり、例えば、マニピュレータ12のように支持した被加工物50(基材51)の位置を三次元で変化させることができるように構成されている。
なお、本実施形態において、ヘッド移動機構であるマニピュレータ12と、ワーク移動機構である支持台13とを備えているが、いずれか一方の移動機構のみを備えた構成であってもよく、この場合は、ヘッド移動機構やワーク移動機構をまとめて移動機構と称す。
カメラ15は、レーザ照射装置11のレーザ照射ヘッド11Cに設けられており、レーザ照射ヘッド11Cと一体に移動可能に設けられている。カメラ15は、その撮像の光軸である撮像光軸Pcを、レーザ照射ヘッド11CにおけるレーザLの光軸Lcと同軸に配置されている。すなわち、カメラ15は、レーザLの照射方向を撮像する。
レーザポインタ16は、カメラ15と共にレーザ照射装置11のレーザ照射ヘッド11Cに設けられており、カメラ15と共にレーザ照射ヘッド11Cと一体に移動可能に設けられている。レーザポインタ16は、第一レーザポインタ16Aと、第二レーザポインタ16Bとを有している。各レーザポインタ16A,16Bは、図3に示すように、ライン状の光である線状光Wa,Wbを照射する。そして、各レーザポインタ16A,16Bは、線状光Wa,Wbが交差して照射されるように異なる角度で配置されている。具体的に、各レーザポインタ16A,16Bは、図2に示すように、線状光Wa,Wbが直交して照射されるように90°異なって配置されている。このレーザポインタ16は、図3に示すように、各レーザポインタ16A,16Bの線状光Wa,Wbの交点Wc(図3など参照)がカメラ15の撮像光軸Pcの所定距離Zにおいて撮像光軸Pcに一致するように設けられている。
制御装置17は、レーザ加工装置10の動作を制御するものである。制御装置17は、例えば、コンピュータであり、図1に示すように、演算処理装置17Aや記憶装置17Bなどにより実現される。演算処理装置17Aは、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサを含む。記憶装置17Bは、ROMやRAMのようなメモリおよびストレージを含む。演算処理装置17Aは、記憶装置17Bに記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施する。記憶装置17Bに記憶されているコンピュータプログラムに相当するものとして、ヘッド駆動制御部17Baと、ヘッド移動制御部(移動制御部)17Bbと、撮像制御部17Bcと、光源制御部17Bdと、ワーク移動制御部(移動制御部)17Beと、を含む。また、記憶装置17Bは、加工対象となる被加工物50および基材51に関する三次元データを記憶する三次元データ記憶部17Bfを有する。
この制御装置17は、レーザ照射装置11、マニピュレータ12、支持台13、カメラ15、およびレーザポインタ16(16A,16B)の動作を制御する。具体的に、制御装置17は、ヘッド駆動制御部17Baによりレーザ照射装置11の動作を制御する。ヘッド駆動制御部17Baは、レーザ照射装置11のレーザ発振器11Aを制御し、レーザ発振器11AからレーザLを照射させる。また、ヘッド駆動制御部17Baは、三次元データ記憶部17Bfに記憶された三次元データに基づいてレーザ照射装置11のレーザ光学系11Dを制御し、被加工物50に照射されるレーザLを走査する。
また、制御装置17は、ヘッド移動制御部17Bbによりマニピュレータ12の動作を制御し、三次元データ記憶部17Bfに記憶された三次元データに基づいてレーザ照射装置11のレーザ照射ヘッド11Cおよびレーザ光学系11Dの位置をカメラ15およびレーザポインタ16(16A,16B)と共に変化させる。
また、制御装置17は、撮像制御部17Bcによりカメラ15の動作を制御する。撮像制御部17Bcは、カメラ15を駆動し、図4に示すように、カメラ15が撮像した画像データ15Aを処理する。撮像制御部17Bcは、カメラ15が撮像した画像データ15Aを解析して、図4に示すように、画像データ15Aに撮像光軸Pcの位置を付与する。図4では、直交する2つの線を付与して撮像光軸Pcを表した例を示している。また、撮像制御部17Bcは、三次元データ記憶部17Bfに記憶された三次元データに基づいてカメラ15が撮像した画像データ15Aを解析して画像データ15A中の像の位置情報を取得する。また、撮像制御部17Bcは、画像データ15Aを表示部(図示せず)に表示させることもできる。
また、制御装置17は、光源制御部17Bdによりレーザポインタ16(16A,16B)の動作を制御する。
また、制御装置17は、ワーク移動制御部17Beにより支持台13の動作を制御し、三次元データ記憶部17Bfに記憶された三次元データに基づいて被加工物50および基材51の位置を変化させる。
なお、上述したように、本実施形態においては、ヘッド移動機構であるマニピュレータ12と、ワーク移動機構である支持台13とを備えているが、いずれか一方の移動機構のみを備えた構成であってもよく、この場合は、ヘッド移動制御部17Bbやワーク移動制御部17Beをまとめて移動制御部と称す。
以下、本実施形態のレーザ加工装置10の動作であるレーザ加工方法について図を参照して説明する。
図5は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図であり、(A)は図2および図6における矢視A図に相当し、(B)は矢視A図に直交する図2および図6における矢視B図に相当する。図6は、実施形態に係るレーザ加工装置における撮像部の画像データを示す図である。図7は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図であり、(A)は図2および図8における矢視A図に相当し、(B)は矢視A図に直交する図2および図8における矢視B図に相当する。図8は、実施形態に係るレーザ加工装置における撮像部の画像データを示す図である。図9は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図であり、(A)は図2および図10における矢視A図に相当し、(B)は矢視A図に直交する図2および図10における矢視B図に相当する。図10は、実施形態に係るレーザ加工装置における撮像部の画像データを示す図である。図11は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図であり、(A)は図2および図12における矢視A図に相当し、(B)は矢視A図に直交する図2および図12における矢視B図に相当する。図12は、実施形態に係るレーザ加工装置における撮像部の画像データを示す図である。図13は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法を示すフローチャートである。
本実施形態のレーザ加工装置10では、加工を行う前に、図2および図13に示すように、撮像光軸Pcの所定距離Zの位置で各線状光Wa,Wbが交差するように設定する(ステップS1)。撮像光軸Pcの所定距離Zは、任意であるが設定後は三次元データに関連付けて三次元データ記憶部17Bfに記憶する。なお、加工を行う前とは、溶接を行う前であって、本実施形態では、被加工物50である遮蔽板が基材51であるシュラウド部に対する取り付け位置にてスポット溶接で仮止めされている状態である。
図5、図6および図13に示すように、被加工物50の所定面50A上において画像データ15A中の撮像光軸Pcと各線状光Wa,Wbの交点Wcとの位置を確認する(ステップS2)。そして、図5および図6に示すように、撮像光軸Pcと各線状光Wa,Wbの交点Wcとの位置がずれている場合は(ステップS3:Yes)、図7および図8に示すように、撮像光軸Pc上で各線状光Wa,Wbの交点Wcが一致する位置まで撮像光軸Pcに沿ってレーザ照射ヘッド11Cを移動させる(ステップS4)。また、ステップS3において、図7および図8に示すように、撮像光軸Pcと各線状光Wa,Wbの交点Wcとの位置がずれていない場合は(ステップS3:No)、ステップS4の動作は行わない。ステップS4の動作は、ヘッド移動制御部17Bbによりマニピュレータ12の動作を制御し、レーザ照射装置11のレーザ照射ヘッド11Cおよびレーザ光学系11Dの位置をカメラ15およびレーザポインタ16(16A,16B)と共に変化させる。このステップS2からステップS4の動作を光軸合わせ工程という。
図9、図10および図13に示すように、被加工物50の所定面50A上において画像データ15A中の撮像光軸Pcと移動基準点Sとの位置を確認する(ステップS5)。ここで、移動基準点Sは、被加工物50の所定面50A上に示されている指標(図9および図10では十字状)であり、被加工物50の溶接において基準となる点である。従って、移動基準点Sは、三次元データに関連付けて三次元データ記憶部17Bfに記憶されている。そして、図9および図10に示すように、撮像光軸Pcと移動基準点Sとの位置が直交方向でαやβずれている場合は(ステップS6:Yes)、図11および図12に示すように、移動基準点Sに撮像光軸Pcが一致する位置までレーザ照射ヘッド11Cを移動させる(ステップS7)。また、ステップS6において、図11および図12に示すように、撮像光軸Pcと移動基準点Sとの位置が一致している場合は(ステップS6:No)、ステップS7の動作は行わない。ステップS7の動作は、ヘッド移動制御部17Bbによりマニピュレータ12の動作を制御し、レーザ照射装置11のレーザ照射ヘッド11Cおよびレーザ光学系11Dの位置をカメラ15およびレーザポインタ16(16A,16B)と共に変化させる。このステップS5からステップS7の動作を基準合わせ工程という。
なお、移動基準点Sを設定した所定面50Aの位置が撮像光軸Pcの距離Zではない場合は、ステップS7の動作により、ステップS4で一致させた撮像光軸Pcと各線状光Wa,Wbの交点Wcとの位置がずれる。この場合は、撮像光軸Pcと移動基準点Sとの位置が一致している状態で、ステップS4の動作を行う。従って、先にステップS5からステップS7の動作を行い、その後にステップS2からステップS4の動作を行ってもよい。
なお、上述したステップS1からステップS7の動作では、ヘッド移動制御部17Bbによりマニピュレータ12の動作を制御し、レーザ照射装置11のレーザ照射ヘッド11Cおよびレーザ光学系11Dの位置をカメラ15およびレーザポインタ16(16A,16B)と共に変化させることとした。これに限らず、ワーク移動制御部17Beにより支持台13の動作を制御し、被加工物50および基材51の位置を変化させてもよい。
このように、本実施形態のレーザ加工方法は、加工用のレーザ光学系11Dの光軸Lcと同軸な撮像光軸Pcと、撮像光軸Pcに対して撮像光軸Pcの所定距離Zの位置で交差する2つの線状光Wa,Wbと、を用い、被加工物50の所定面50A上において撮像光軸Pcと各線状光Wa,Wbの交点Wcとを一致させる光軸合わせ工程と、被加工物50に設定された移動基準点Sに撮像光軸Pcを一致させる基準合わせ工程と、を含む。
また、本実施形態のレーザ加工装置10は、加工用のレーザ光学系11Dの光軸Lcと同軸な撮像光軸Pcを有する撮像部であるカメラ15と、撮像光軸Pcに対して撮像光軸Pcの所定距離Zの位置で交差する2つの線状光Wa,Wbを照射する光源部であるレーザポインタ16A,16Bと、カメラ15およびレーザポインタ16A,16Bを一体で被加工物50と相対移動させる移動機構であるマニピュレータ12または支持台13と、被加工物50の所定面50A上において撮像光軸Pcと各線状光Wa,Wbの交点Wcとが一致するようにマニピュレータ12または支持台13を制御し、被加工物50に設定された移動基準点Sと撮像光軸Pcとが一致するようにマニピュレータ12または支持台13を制御する移動制御部であるヘッド移動制御部17Bbまたはワーク移動制御部17Beと、を備える。
このレーザ加工方法およびレーザ加工装置10によれば、被加工物50の移動基準点Sに対して撮像光軸Pcが一致することで被加工物50の移動基準点Sに対して撮像光軸Pcと同軸のレーザLの光軸Lcが一致し、かつ移動基準点Sに対して撮像光軸Pcの距離Zが設定されることで移動基準点Sに対して撮像光軸Pcと同軸のレーザLの光軸Lcの距離が設定される。そして、この移動基準点Sと撮像光軸Pc(レーザLの光軸Lc)との関係を、三次元データに関連付けて三次元データ記憶部17Bfに記憶する。この結果、被加工物50とレーザ光学系11Dとの三次元での位置合わせを非接触で行うことができる。
そして、その後は、三次元データに基づいてレーザ照射装置11のレーザ光学系11Dを制御し、被加工物50に照射されるレーザLを走査する。これにより、被加工物50が複雑な三次元形状であっても、基材51への溶接による被加工物50の取り付けを高い精度で行うことができる。しかも、基材51であるシュラウド部のように周囲に壁部材51Bが突出して設けられていて被加工物50である遮蔽材の溶接箇所が壁部材51Bにより狭隘な位置にあっても、基材51への溶接による被加工物50の取り付けを高い精度で行うことができる。
また、基材51への溶接による被加工物50の取り付けを行う前に、三次元データに基づいてレーザ照射装置11のレーザ光学系11Dを制御し、被加工物50に低出力のレーザLを照射して走査する。この低出力のレーザLは、被加工物50を溶接加工する程の出力ではなく、目視やカメラで撮像できる輝度のものである。従って、加工前に、レーザLの走査を目視やカメラにより確認することができる。
なお、カメラ15は、その撮像の光軸である撮像光軸Pcを、レーザ照射ヘッド11CにおけるレーザLの光軸Lcと平行にオフセットされて配置されていてもよい。この場合、ヘッド駆動制御部17Baは、カメラ15の撮像光軸Pcと、レーザ照射ヘッド11CにおけるレーザLの光軸Lcとのオフセット量を考慮して三次元データに関連付けて三次元データ記憶部17Bfに記憶すれば、被加工物50とレーザ光学系11Dとの三次元での位置合わせを非接触で行うことができる。また、加工も実施することができる。カメラ15の撮像光軸Pcをレーザ照射ヘッド11CにおけるレーザLの光軸Lcと同軸に配置すれば、オフセット量を考慮する必要はなくなり、簡単な制御とすることができる。
ところで、上述したように、被加工物50の移動基準点Sに対して撮像光軸Pcを一致させ、かつ移動基準点Sに対して撮像光軸Pcの距離Zを設定したとき、当該移動基準点Sを基に被加工物50が傾斜している場合は、この傾斜を考慮して加工を実施しなければならない。以下に、傾斜を考慮した手法について図を参照して説明する。
図14は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図であり、被加工物の平面図である。図15は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図であり、図14のC−C断面であって、(A)は動作前で(B)は動作後を示す。図16は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法の工程図であり、図14のD−D断面であって、(A)は動作前で(B)は動作後を示す。図17は、実施形態に係るレーザ加工装置におけるレーザ加工方法を示すフローチャートである。
図14に示すように、被加工物50の所定面50A上に、カメラ15にて撮像した状態において一直線上から外れる三点の傾斜基準点TA,TB,TCを設定する。傾斜基準点TA,TB,TCのうちの一点は、上述した移動基準点Sである。本実施形態では、傾斜基準点TAを移動基準点Sとする。すなわち、三点の傾斜基準点TA(S),TB,TCは、移動基準点Sを含む。各傾斜基準点TA,TB,TCは、三次元データに関連付けて三次元データ記憶部17Bfに記憶する。または、各傾斜基準点TA(S),TB,TCは、予め三次元データに関連付けて三次元データ記憶部17Bfに記憶されている。
図17に示すように、各傾斜基準点TA(S),TB,TCにおける撮像光軸Pcの距離を計測する(ステップS21)。具体的には、傾斜基準点TA(S)は、上述したように距離Zである。他の傾斜基準点TB,TCは、撮像光軸Pcと傾斜基準点TB,TCとを一致させてから撮像光軸Pcと各線状光Wa,Wbの交点Wcとを一致させるように撮像光軸Pcに沿ってレーザ照射ヘッド11Cを移動させる(または、撮像光軸Pcに沿って被加工物50を移動させる)。すると、傾斜基準点TB,TC上での距離Zに対する撮像光軸Pcの距離が移動量により計測できる。このステップS21の動作を計測工程という。
そして、図15(A)に示すように、各傾斜基準点TA(S),TB,TCを一つの面上で見た断面(C−C断面)において、傾斜基準点TA(移動基準点S)の距離Zに対し、他の2つの傾斜基準点TB,TCの撮像光軸Pcの距離がZ±αで異なる結果が得られ、傾斜基準点TA(移動基準点S)を基に他の2つの傾斜基準点TB,TCが傾斜している場合は(ステップS22:Yes)、図15(B)に示すように、各傾斜基準点TA(S),TB,TCの位置における撮像光軸Pcの距離が同じくZになるように傾斜基準点TA(移動基準点S)を中心として被加工物50を回転移動する(ステップS23)。また、ステップS22において、図15(B)に示すように、傾斜基準点TA(移動基準点S)を基に他の2つの傾斜基準点TB,TCが傾斜していない場合は(ステップS22:No)、ステップS23の動作は行わない。
また、図16(A)に示すように、傾斜基準点TB,TCが重なり傾斜基準点TA(S)と共に一つの面上で見た断面(D−D断面)において、傾斜基準点TA(移動基準点S)の距離Zに対し、重なる2つの傾斜基準点TB,TCの撮像光軸Pcの距離がZ+β(またはZ−β)で異なる結果が得られ、傾斜基準点TA(移動基準点S)に対して2つの傾斜基準点TB,TCが傾斜している場合は(ステップS24:Yes)、図16(B)に示すように、各傾斜基準点TA(S),TB,TCの位置における撮像光軸Pcの距離が同じZになるように傾斜基準点TA(移動基準点S)を中心として被加工物50を回転移動する(ステップS25)。また、ステップS24において、図16(B)に示すように、傾斜基準点TA(移動基準点S)に対して2つの傾斜基準点TB,TCが傾斜していない場合は(ステップS24:No)、ステップS25の動作は行わない。
ステップS21からステップS25の動作は、ワーク移動制御部17Beにより支持台13の動作を制御し、被加工物50および基材51の位置を変化させる。このステップS21からステップS25の動作を傾斜合わせ工程という。
なお、上述したステップS21からステップS25の動作では、ワーク移動制御部17Beにより支持台13の動作を制御し、被加工物50および基材51の位置を変化させることとした。これに限らず、ヘッド移動制御部17Bbによりマニピュレータ12の動作を制御し、レーザ照射装置11のレーザ照射ヘッド11Cおよびレーザ光学系11Dの位置をカメラ15およびレーザポインタ16(16A,16B)と共に変化させてもよい。
このように、本実施形態のレーザ加工方法では、移動基準点Sを含み被加工物50に設定されて撮像において一直線上から外れる計三点の傾斜基準点TA(S),TB,TCに対し、被加工物50の所定面50A上における撮像光軸Pcと各線状光Wa,Wbの交点Wcとの一致関係および移動基準点Sと撮像光軸Pcとの一致関係を維持しつつ、各傾斜基準点TA(S),TB,TCの位置の撮像光軸Pcの距離を調整する傾斜合わせ工程を含むことが好ましい。
また、本実施形態のレーザ加工装置10では、移動制御部であるワーク移動制御部17Beまたはヘッド移動制御部17Bbは、移動基準点Sを含み被加工物50に設定されて撮像において一直線上から外れる計三点の傾斜基準点TA(S),TB,TCに対し、撮像光軸Pcと各線状光Wa,Wbの交点Wcとの一致関係および移動基準点Sと撮像光軸Pcとの一致関係を維持しつつ、各傾斜基準点TA(S),TB,TCの位置の撮像光軸Pcの距離を調整するように移動機構を制御することが好ましい。
このレーザ加工方法およびレーザ加工装置10によれば、各傾斜基準点TA(S),TB,TCの位置の撮像光軸Pcの距離を調整することで、被加工物50を加工するための三次元データにおける各傾斜基準点TA(S),TB,TCの位置の撮像光軸Pcの距離と合わせて、被加工物50と三次元データとの相互の配置の整合性を取ることができる。この結果、基材51への溶接による被加工物50の取り付けを高い精度で行うことができる。
また、本実施形態のレーザ加工方法では、移動基準点Sを含み被加工物50に設定されて撮像において一直線上から外れる計三点の傾斜基準点TA(S),TB,TCに対し、被加工物50の所定面50A上における撮像光軸Pcと各線状光Wa,Wbの交点Wcとの一致関係および移動基準点Sと撮像光軸Pcとの一致関係を維持しつつ、各傾斜基準点TA(S),TB,TCの位置の撮像光軸Pcの距離を計測する計測工程を含むことが好ましい。
このレーザ加工方法によれば、各傾斜基準点TA(S),TB,TCの位置の撮像光軸Pcの距離を計測することで、被加工物50を加工するための三次元データにおける各傾斜基準点TA(S),TB,TCの位置の撮像光軸Pcの距離と比較し、被加工物50と三次元データとの相互の配置の整合性を取ることができる。この結果、基材51への溶接による被加工物50の取り付けを高い精度で行うことができる。
また、本実施形態のレーザ加工方法では、傾斜合わせ工程において、各傾斜基準点TA(S),TB,TCの位置の撮像光軸Pcの距離を同じに調整することが好ましい。
このレーザ加工方法によれば、各傾斜基準点TA(S),TB,TCの位置の撮像光軸Pcの距離を同じに調整することで、三次元データとの相互の配置の整合性を容易に行うことができる。
また、本実施形態のレーザ加工方法では、傾斜合わせ工程は、各傾斜基準点TA(S),TB,TCを1つの加工部材において設定することが好ましい。
このレーザ加工方法によれば、各傾斜基準点TA(S),TB,TCを1つの加工部材において設定することで、三次元データとの相互の配置の整合性の精度が向上するため、基材51への溶接による被加工物50の取り付けを高い精度で行うことができる。
また、本実施形態のレーザ加工方法では、傾斜合わせ工程は、各傾斜基準点TA(S),TB,TCを1つの撮像範囲内において設定することが好ましい。
このレーザ加工方法によれば、各傾斜基準点TA(S),TB,TCを1つの撮像範囲内において設定することで、傾斜合わせが容易となる。
10 レーザ加工装置
11 レーザ照射装置
11A レーザ発振器
11B 伝送ケーブル
11C レーザ照射ヘッド
11D レーザ光学系
12 マニピュレータ
13 支持台
15 カメラ
15A 画像データ
16 レーザポインタ
16A 第一レーザポインタ
16B 第二レーザポインタ
17 制御装置
17A 演算処理装置
17B 記憶装置
17Ba ヘッド駆動制御部
17Bb ヘッド移動制御部
17Bc 撮像制御部
17Bd 光源制御部
17Be ワーク移動制御部
17Bf 三次元データ記憶部
50 被加工物
50A 所定面
51 基材
51A 開口穴
51B 壁部材
L レーザ
Lc レーザの光軸
Pc 撮像光軸
S(TA) 移動基準点
TA,TB,TC 傾斜基準点
Wa,Wb 線状光
Wc 交点
Z 距離

Claims (8)

  1. 加工用のレーザ光学系の光軸と同軸または平行な撮像光軸と、前記撮像光軸に対して前記撮像光軸の所定距離の位置で交差する2つの線状光と、を用い、
    被加工物の所定面上において前記撮像光軸と各前記線状光の交点とを一致させる光軸合わせ工程と、
    前記被加工物に設定された移動基準点に前記撮像光軸を一致させる基準合わせ工程と、
    を含
    前記移動基準点を含み前記被加工物に設定されて撮像において一直線上から外れる計三点の傾斜基準点に対し、被加工物の所定面上における前記撮像光軸と各前記線状光の交点との一致関係および前記移動基準点と前記撮像光軸との一致関係を維持しつつ、各前記傾斜基準点の位置の前記撮像光軸の距離を調整する傾斜合わせ工程を含む、
    レーザ加工方法。
  2. 前記傾斜合わせ行程は、前記傾斜基準点のうちの一点を前記移動基準点とし、3つの前記傾斜基準点を一つの面上で見た第一断面において、前記移動基準点の撮像光軸の距離に対し、他の2つの前記傾斜基準点の撮像光軸の距離が同じくなるように前記移動基準点を中心として他の2つの前記傾斜基準点を移動し、その後、前記第一断面とは異なり3つの前記傾斜基準点を一つの面上で見た第二断面において、前記移動基準点の撮像光軸の距離に対し、重なる2つの前記傾斜基準点の撮像光軸の距離が異なる場合、当該各距離が同じくなるように前記移動基準点を中心として重なる2つの前記傾斜基準点を移動する、請求項1に記載のレーザ加工方法。
  3. 前記傾斜合わせ工程は、各前記傾斜基準点の位置の前記撮像光軸の距離を同じに調整する、請求項に記載のレーザ加工方法。
  4. 前記傾斜合わせ工程は、各前記傾斜基準点を1つの加工部材において設定する、請求項1から3のいずれか1つに記載のレーザ加工方法。
  5. 前記傾斜合わせ工程は、各前記傾斜基準点を1つの撮像範囲内において設定する、請求項から4のいずれか1つに記載のレーザ加工方法。
  6. 前記傾斜合わせ工程は、前記移動基準点を含み前記被加工物に設定されて撮像において一直線上から外れる計三点の傾斜基準点に対し、被加工物の所定面上における前記撮像光軸と各前記線状光の交点との一致関係および前記移動基準点と前記撮像光軸との一致関係を維持しつつ、各前記傾斜基準点の位置の前記撮像光軸の距離を計測する計測工程を含む、請求項1から5のいずれか1つに記載のレーザ加工方法。
  7. 加工用のレーザ光学系の光軸と同軸または平行な撮像光軸を有する撮像部と、
    前記撮像光軸に対して前記撮像光軸の所定距離の位置で交差する2つの線状光を照射する光源部と、
    前記撮像部および前記光源部を一体で被加工物と相対移動させる移動機構と、
    前記被加工物の所定面上において前記撮像光軸と各前記線状光の交点とが一致するように前記移動機構を制御し、前記被加工物に設定された移動基準点と前記撮像光軸とが一致するように前記移動機構を制御する移動制御部と、
    を備
    前記移動制御部は、前記移動基準点を含み前記被加工物に設定されて撮像において一直線上から外れる計三点の傾斜基準点に対し、前記撮像光軸と各前記線状光の交点との一致関係および前記移動基準点と前記撮像光軸との一致関係を維持しつつ、各前記傾斜基準点の位置の前記撮像光軸の距離を調整するように前記移動機構を制御する、
    レーザ加工装置。
  8. 前記移動制御部は、前記傾斜基準点のうちの一点を前記移動基準点とし、3つの前記傾斜基準点を一つの面上で見た第一断面において、前記移動基準点の撮像光軸の距離に対し、他の2つの前記傾斜基準点の撮像光軸の距離が同じくなるように前記移動機構を制御して前記移動基準点を中心として他の2つの前記傾斜基準点を移動させ、その後、前記第一断面とは異なり3つの前記傾斜基準点を一つの面上で見た第二断面において、前記移動基準点の撮像光軸の距離に対し、重なる2つの前記傾斜基準点の撮像光軸の距離が異なる場合、当該各距離が同じくなるように前記移動機構を制御して前記移動基準点を中心として重なる2つの前記傾斜基準点を移動する、請求項7に記載のレーザ加工装置。
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