JP3204587B2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP3204587B2
JP3204587B2 JP06298994A JP6298994A JP3204587B2 JP 3204587 B2 JP3204587 B2 JP 3204587B2 JP 06298994 A JP06298994 A JP 06298994A JP 6298994 A JP6298994 A JP 6298994A JP 3204587 B2 JP3204587 B2 JP 3204587B2
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俊司 土性
邦彦 三橋
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日産車体株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体の端縁位置を検出
する三次元上の位置を検出する位置検出装置に関し、特
に、板状部材どうしを重ね合わせて上側の板状部材の端
縁に沿って溶接する溶接ロボットにおいて、上側の板状
部材の端縁である溶接線の位置検出に用いて有効な装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶接線を検出する装置として、例
えば、特開平3−258473号公報に記載のレーザ溶
接装置に用いられているものが知られている。この従来
の装置は、図12に示すように、扇状光を照射するレー
ザ光照射手段01と、扇状光の照射部分を撮影するカメ
ラ02と、このカメラ02の撮像を処理して溶接部03
の位置を検出するデータ処理装置04とを備えたもの
で、前記データ処理装置04に、溶接部03の明るさを
基準値と比較して、レーザ光照射手段01の出力を制御
する光出力制御部を設けたことを特徴とするものであ
る。なお、図中05は溶接トーチである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来装置は、ワークを突き合わせた位置に相当する溶接
部03は検出することができるが、溶接部03上の溶接
開始点ならびに溶接終了点を三次元的に検出することが
できないという問題がある。
【0004】ちなみに、物体の形状を三次元的に検出す
ることのできる装置としては、例えば、特開平4−12
7006号公報に記載の装置が知られており、この装置
は、レーザのスリット光を側面ならびに上面から照射さ
せながら走査させ、それをカメラで撮影して三次元形状
を読み取るようになっている。したがって、スリット光
を走査する必要があり、検出に時間を要するし、レーザ
光源ならびにカメラを移動させる手段が必要で、装置の
大型化やコストアップを招く。
【0005】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、レーザ光源ならびにカメラを固定させ
たままで、物体の任意の位置を検出することができるよ
うにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の位置検出装置は、少なくとも2本のスリ
ット光を位置検出対象であるワーク上において+あるい
はL字状に直交させる向きに照射する光照射手段が設け
られ、前記ワークに照射されたスリット光の状態を撮像
するカメラが、各スリット光の照射方向と撮像方向とが
所定の傾斜角度αを有して設置され、各スリット光がワ
ークの端縁を跨ぐように照射した時の前記カメラの撮像
において、各スリット光がワークの端縁において途切れ
る位置について、ワークを予め設定した正規位置に配置
した際の位置である正規途切れ位置と撮像上の位置であ
る撮像途切れ位置とを比較して、ワークの正規位置に対
する位置ずれを検出する位置ずれ検出手段が設けられ、
前記位置ずれ検出手段は、 前記直交方向の一方をy方
向、他方をx方向、x−y平面に直交する方向をz方向
とし、かつ、第1スリット光の撮像途切れ位置の座標を
(x R1 ,y R1 ,z R1 )とするとともに、第2スリット光
の撮像途切れ位置の座標を(x R2 ,y R2 ,z R2 )とした
場合、ワークの正規位置に対するy方向の位置ずれΔy
を、y方向に平行な第1スリット光における撮像途切れ
位置のy座標の値y p1 から正規途切れ位置のy座標の値
01 を差し引いて求め、ワークの正規位置に対するx方
向の位置ずれΔxを、x方向に平行な第2スリット光に
おける撮像途切れ位置のx座標の値x p2 から正規途切れ
位置のx座標の値x 02 を差し引いて求め、さらに、任意
のスリット光において、前記正規途切れ位置と撮像途切
れ位置とのスリット直交方向の距離aを求め、この距離
aを傾斜角度αの正接値(tanα)で割った値を、ワ
ークの正規位置に対するz方向の位置ずれΔzとして検
出し、加えて、ワークのy軸回りの回動角度θ y を、 θ y =tan -1 [(z R2 −z R1 )/(x R1 −x R2 )] の演算により求める構成とした
【0007】なお、前記光照射手段は、交差するスリッ
ト光の一方が、所定寸法の幅dを有するよう構成され、
前記位置ずれ検出手段は、前記幅dを有したスリット光
の一側縁における途切れ位置の座標を(x R1 ,y R1 ,z
R1 )、このスリット光の他側縁における途切れ位置の座
標を(x R11 ,y R11 ,z R11 )とした場合に、ワーク
のz軸回りの回動角度θ z を、 θ z =tan -1 [(y R1 −y R11 )/d]あるいは θ z =tan -1 [(x R1 −x R11 )/d] の演算により求めるように構成 するのが好ましい(請求
項2)。
【0008】また、前記光照射手段は、交差するスリッ
ト光の一方を、所定寸法の間隔dの平行な2本のスリッ
ト光で構成され、前記位置ずれ検出手段は、前記間隔d
を有したスリット光の一方における途切れ位置の座標を
(x R1 ,y R1 ,z R1 )、他方のスリット光における途切
れ位置の座標を(x R11 ,y R11 ,z R11 )としワーク
のz軸回りの回動角度θz 求めるように構成しても良い
(請求項3)
【0009】
【作用】本発明の位置検出装置では、ワークの位置を検
出する時には、光照射手段から2本のスリット光を、ワ
ークの異なる2辺の端縁を跨ぐように照射する。その場
合、各スリット光は、ワークの端縁で途切れることにな
る。
【0010】カメラではこのようなワークに対するスリ
ット光の照射状態を撮像し、位置ずれ検出手段では、撮
像上のスリット光がワークの端縁で途切れる位置につい
て、予め設定された正規途切れ位置と撮像上の撮像途切
れ位置とを比較して、ワークの正規位置に対する位置ず
れを検出する。
【0011】この位置検出についてさらに具体的に説明
る。まず、x,y方向に位置がずれた場合について、
z方向の位置ずれ検出を省略して説明すると、2本の交
差するスリット光は直交させ、この直交方向をそれぞれ
x方向とy方向とし、y方向に平行な第1スリット光に
関し正規途切れ位置の座標を(x01,y01)とするとと
もに撮像途切れ位置の座標を(xP1,yP1)とし、x方
向に平行な第2スリット光に関し正規途切れ位置の座標
を(x02,y02)とするとともに撮像途切れ位置の座標
を(xP2,yP2)とすると、ワークの正規位置に対する
x方向の位置ずれΔxならびに正規位置に対するy方向
の位置ずれΔyは、それぞれ、下記の演算式により求め
ることができる。 Δx=xP2−x02、Δy=yP1−y01 ここで、本発明では、z方向の位置ずれを検出するため
に、 各スリット光とカメラとは、その照射方向と撮像方
向とが所定の傾斜角度αを有するように設置している。
すなわち、各スリット光を照射するワークの表面の端縁
の外側の下方に、スリット光を反射することができる部
材が存在していない場合には、前記端縁の外側に照射し
たスリット光がカメラで撮像されることがなく、各スリ
ット光がワークの端縁で途切れることになり、スリット
光の照射方向と同じ方向からカメラで撮像しても、その
撮像から途切れ位置を検出できる。それに対し、ワーク
端縁の外側の下方にスリット光を反射する部材が存在し
ている場合には、スリット光の照射方向からカメラで撮
像した場合に、ワークで反射したスリット光と、その外
側の部材で反射光の区別が難しく、途切れ位置を検出す
るのが困難となる。しかしながら、スリット光の照射方
向に対して傾斜角度αを有した斜め方向からカメラで撮
像すると、スリット光のワークの表面における反射位置
とその外側の部材の反射位置とがsinαの分だけ異な
ることになることから、途切れ位置を判定することがで
きる。
【0012】さらに、このことに基づいて、任意のスリ
ット光において、正規途切れ位置と撮像途切れ位置との
スリット直交方向の距離aを検出し、下記の演算式によ
り、ワークのx−y方向に直交する方向であるz方向の
位置ずれΔzが検出できる。 Δz=a/tanα また、第1スリット光の撮像途切れ位置の座標を
(xR1,yR1,zR1)とするとともに、第2スリット光
の撮像途切れ位置の座標を(xR2,yR2,zR2)とした
場合に、ワークのy軸回りの回動角度θy を、 θy =tan-1[(zR2−zR1)/(xR1−xR2)] の演算式により検出できる。
【0013】さらに、請求項2や3に記載の装置では、
幅dを有したスリット光の幅方向両側縁、あるいは、間
隔dを有した平行なスリット光のそれぞれの途切れ位置
が、異なり、各途切れ位置の座標を(xR1,yR1
R1)(xR11 ,yR11 ,zR11)とした場合には、ワ
ークが正規位置に対してz軸を中心に位置がずれた際に
は、前記dの値の方向がx軸方向であればyR1とyR11
の値が相違し、前記dの値の方向がy軸方向であれば、
R1とxR11 の値が相違することになる。
【0014】したがって、この相違に基づいて、ワーク
のz軸回りの回動角度θz を、 θz =tan-1[(yR1−yR11 )/d]あるいは θz =tan-1[(xR1−xR11 )/d] の演算式により求めることができる。
【0015】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】なお、実施例を説明するにあたり、溶接部
位にレーザ光を照射して溶接する溶接装置において、ワ
ークの溶接部位である溶接線ならびにその開始点を検出
する装置に適用した場合を説明する。
【0017】図1は、本発明第1実施例の位置検出装置
の全体を示す図であって、第1実施例装置は、溶接ロボ
ット(図示省略)の先端に設けられたロボットアーム1
に取り付けられている。すなわち、溶接ロボットは、図
外の駆動装置によりロボットアーム1を任意の位置に移
動できるように構成されている。そして、このロボット
アーム1の先端部に、溶接用のレーザ光を照射する溶接
トーチ2が固定されている。なお、本実施例では、溶接
ロボットは、2枚の鉄板(ワーク)A1,A2を上下に
重ね合わせ、図2に示すように上側の鉄板A1の一辺の
縁部と下側の鉄板A2の表面とを溶接するのに用いるも
ので、この直線的な溶接部位のことを本明細書では溶接
線RLと称し、この溶接線RLの一端を開始点S、他端
を終了点Fと称する。
【0018】図1に戻り、前記ロボットアーム1には、
第1実施例装置を構成する第1スリット光源3ならびに
第2スリット光源(光照射手段)と、電荷結合素子を
使ったカメラ(CCDカメラ)5が設けられ、これらは
マイクロコンピュータで構成された位置検出ユニット
(位置ずれ検出手段)6に接続されている。
【0019】各スリット光源3,4は、長細いスリット
状のレーザ光線を照射するもので、図2に示すように、
各光源3,4からの第1スリット光LS1と第2スリッ
ト光LS2とを略L字状に直交させて照射するよう設置
されている。そして、本実施例では、第1スリット光L
S1の長手方向をy方向、第2スリット光LS2の長手
方向をx方向とするとともに、このx,y方向に直交す
る方向をz方向としている。なお、後述するが、各スリ
ット光LS1,LS2は、鉄板A1,A2に対して斜め
方向から照射されているため、上側の鉄板A1に照射さ
れている部分と下側の鉄板A2に照射されている部分と
は、鉄板A1の厚みを原因として平行に位置がずれるこ
とになり、鉄板A1の端縁部において途切れる部分が生
じるもので、この位置を途切れ位置と称する。
【0020】また、前記カメラ5は、図3に示すよう
に、前記鉄板A1を予め設定した後述の正規位置に配置
させた際に、鉄板A1に対して水平になるようにして前
記ロボットアーム1に固定されている。そして、図1,
3に示すように、各光源3,4とカメラ5とは、第1ス
リット光源3による第1スリット光LS1の照射方向と
カメラ5の撮影方向Cとを傾斜角度α1 だけ傾けて設置
されているとともに、第2スリット光源4による第2ス
リット光LS2の照射方向とカメラ5の撮影方向Cとを
傾斜角度α2 だけ傾けて設置されている。
【0021】次に、位置検出ユニット6における位置検
出制御の流れを図4のフローチャートにより説明する
と、ステッS1プでは、各スリット光源3,4から各ス
リット光LS1,LS2を照射させる。ステップS2で
は、カメラ5により撮像を行い、続くステップS3で
は、各スリット光LS1,LS2のカメラ5の撮像上に
おける途切れ位置、すなわち、第1撮像途切れ位置と第
2撮像途切れ位置の座標を読み取る
【0022】続くステップS11では、第1撮像途切れ
位置と第1正規途切れ位置とのx方向の距離a1 を演算
する
【0023】ステップS12では、この距離a1 に基づ
いて、Δz=a1 /tanα1 の演算を行ってΔzを求
める。続くステップS21では、後述の演算式によりy
軸回りの角度θy を求める演算を行う
【0024】続くステップS5では、開始点Sと終了点
Fを示す信号を出力し、以上で、位 置検出ユニット6の
位置検出制御の一回の流れが終了する
【0025】次に、第1実施例の動作について説明す
る。まず、ワークとしての両鉄板A1,A2を所定の支
持台の上に載置する場合のように、両鉄板A1,A2
が、z方向の位置ずれが無く、x−y平面上でのみずれ
ている場合について説明する。なお、この説明を行うに
あたり、z座標上のずれが無いため、ここではz座標に
関する説明を省略する
【0026】ここでまず正規位置について説明すると、
鉄板A1を正規位置に配置した場合は、開始点Sは、
x,y座標上の(0,0)の点であり、溶接線RLは、
y=0の直線上の距離Lの線であり、終了点Fは、x,
y座標上の(L,0)の点である。また、各スリット光
LS1,LS2は、位置検出時には、鉄板A1の異なる
2辺の端縁を跨ぐように照射させるもので、このように
照射させた場合における第1スリット光LS1の前記途
切れ位置である第1正規途切れ位置T1の座標は
(x1 ,0)となり、第2スリット光LS2の第2正規
途切れ位置T2の座標が(0,y2 )となる。したがっ
て、フローチャートのステップS3において、各スリッ
ト光LS1,LS2のカメラ5の撮像上における途切れ
位置、すなわち、第1撮像途切れ位置P1,第2撮像途
切れ位置P2の座標(xP1,yP1)(xP2,yP2)を読
取る。続くステップS11,S12,S13に関して
は、この例では、ずれが生じていないため、これらのス
テップにおいて各値は算出されない。そこで、ステップ
S3までに得られた値により、開始点Sの座標を
(xP2,yP1)と処理する。すなわち、図5に示す状態
で鉄板A1,A2の溶接線RLにおいて、正規位置から
のx方向のずれΔxは、第2正規途切れ位置T2(0,
2 )と第2撮像途切れ位置P2(xP2,yP2)とのx
方向の距離に相当するもので、この距離はxP2−0とな
るからΔx=xP2となり、一方、y方向のずれΔyは、
第1正規途切れ位置T1(x1 ,0)と第1撮像途切れ
位置P1(xP1,yP1)とのy方向の距離に相当するも
ので、この距離はyP1−0となるからΔy=yP1とな
る。したがって、開始点Sの座標は(xP2,yP1)とな
る。ちなみに、第1・第2正規途切れ位置の座標をそれ
ぞれ(x01,y01)(x02,y02)とした場合には、Δ
x=xP2−x02、Δy=yP1−y01となる。
【0027】ステップS5では、開始点Sが座標
(xP2,yP1)であること、ならびに、終了点Fが開始
点Sからx方向に(すなわち、y=yP1の線上を)距離
Lだけ進んだ位置、すなわち、座標(xP2+L,yP1
の点であること、を溶接ロボットに向けて出力する。
【0028】なお、この出力を受けた溶接ロボットは、
溶接トーチ2を座標(xP2,yP1)の開始点Sから座標
(xP2+L,yP1)の終了点Fまでx方向に溶接用のレ
ーザ光線を照射させながら移動させる。
【0029】したがって、溶接時の動作を説明すると、
鉄板A2を図外の支持台の上に載置するなどし、さら
に、この鉄板A2の上に鉄板A1を重ねる。その後、ロ
ボットアーム1を両鉄板A1,A2の上に移動させて、
各スリット光LS1,LS2が鉄板A1のことなる2辺
(本実施例の場合、直交する2辺である)の端縁を跨ぐ
ように各スリット光源3,4から各スリット光LS1,
LS2を照射させ、その状態をカメラ5で上方から撮像
する。
【0030】そして、位置検出ユニット6では、カメラ
5の撮像から各スリット光LS1,LS2が鉄板A1の
端縁で途切れた位置(すなわち、第1撮像途切れ位置P
1,第2撮像途切れ位置P2)を求め、この位置から開
始点Sを検出する。その後、溶接ロボットは、溶接トー
チ2を開始点Sの上方位置に移動させ、さらに、溶接用
レーザ光線を照射させながらx方向に距離Lだけ移動さ
せる。これにより、開始点Sから終了点Fまで溶接線R
Lに沿って正確に溶接を行うことができる。
【0031】以上説明したように、第1実施例装置で
は、第1・第2の2本のスリット光LS1,LS2を、
走査させたりすることなく上側の鉄板A1の端縁を跨ぐ
ように照射するだけで溶接線RLの開始点Sを検出する
ことができるという効果が得られる。
【0032】次に、両鉄板A1,A2が、例えば図外の
保持装置に保持された状態でラインを流れる場合のよう
に、溶接時に、両鉄板A1,A2がz方向に位置ずれし
た場合、すなわち、図6(イ)に示すように、鉄板A
1,A2が、想像線で示す正規位置に比べてΔzだけ下
方に配置されている場合について説明する。また、図6
(ロ)は、図6(イ)のように鉄板A1,A2がΔzだ
け下方に配置されている場合における、カメラ5による
両スリット光LS1,LS2の撮像状態を点線で示して
いるとともに、正規位置での両スリット光LS1,LS
2の撮像状態を実線で示しており、この時の、撮像上の
第1途切れ位置Q1の座標は(xQ1,yQ1)で、第2途
切れ位置Q2の座標は(xQ2,yQ2)となっている。
【0033】この例では、ステップS11では、第1撮
像途切れ位置Q1(xQ1,yQ1)と第1正規途切れ位置
T1(x1 ,0)とのx方向の距離a1 を演算するもの
で、この距離a1 は、a1 =xQ1−x1 の演算式により
求める。ちなみに、図6(イ)に示すように、鉄板A
1,A2が正規位置よりもΔzだけ下方に配置された場
合には、図6(ロ)に示すように、各スリット光LS
1,LS2は、正規位置に比べ、それぞれx方向とy方
向にa1 ,a2 だけずれることになる。
【0034】ステップS12では、この距離a1 に基づ
いて、Δz=a1 /tanα1 の演算を行ってΔzを求
める。すなわち、図6(イ)に示すように、前記カメラ
5の撮像方向Cと第1スリット光LS1の照射方向との
角度がα1 で、第1撮像途切れ位置Q1と第1正規途切
れ位置T1との距離がa1 であるから、tanα1 =a
1 /Δzの関係式が成り立ち、これにより上記式が成り
立つ。ステップSでは、開始点Sの座標を(xQ2,y
Q1,−Δz)と処理する
【0035】したがって、この例では、溶接線のx方
向,y方向,z方向のずれ、Δx,Δy,Δzを検出し
て、開始点Sを正確に検出することができる。ちなみ
に、第1・第2正規途切れ位置T1,T2の座標をそれ
ぞれ(x01,y01)(x02,y02)とした場合には、開
始点Sの座標は(xQ2−x02,yQ1−y01,−Δz)と
なる。
【0036】次に、鉄板A1,A2がx軸,y軸を中心
として回動した状態の位置ずれが生じた場合について説
明する。図は、この例における各スリット光LS1,
LS2の照射状態を示すもので、(イ)は側面図、
(ロ)は(イ)の平面図であり、この例では、x−y平
面上に位置する想像線で示す正規位置に対して鉄板A1
が交差するようにy軸回りに角度θy だけ回動した状態
の位置ずれが生じ、その結果、第1撮像途切れ位置R1
がzR1だけ下がり、第2撮像途切れ位置がzR2だけ持ち
上がっている状態を例示して説明する。なお、この例で
は、第1撮像途切れ位置R1の座標を(xR1,yR1,z
R1)とし、第2撮像途切れ位置R2の座標を(xR2,y
R2,zR2)とする。
【0037】そこでステップS21では、下記の演算
式により前記角度θy を求める演算を行う。 θy =tan-1[(zR1−zR2)/(xR1−xR2)] すなわち、図(ロ)において、tanθy =zR1/b よって、θy =tan-1(zR1/b) ここで、b=(xR1−xR2)・zR1/(zR1−zR2)で
あるから上記の式が成り立つ。
【0038】続くステップS5では、開始点Sと終了点
Fを示す信号を出力するが、この例の場合には開始点S
の座標は(xR2,yR1,zR2)となり、また、終了点F
は、この開始点Sからy軸を中心に角度θy 回動させた
x方向に距離Lだけ進んだ位置となる。
【0039】次に、第実施例について説明する。この
実施例は、鉄板が正規位置に対してz軸を中心とし
て回動した状態の位置ずれが生じたことも検出すること
ができるようにした例である。
【0040】このため、第実施例では、第1スリット
光LS1が図の平面図に示すように所定の幅dを有す
るように第1スリット光源3を構成している。すなわ
ち、第1スリット光LS1の明度特性を示すと図
(イ)に示すように幅dの範囲の明度が高くなってい
る。ちなみに、このような構成の第1スリット光源LS
1は、同図(ロ)に示すような特性の従来のスリット光
源を、同図(ハ)に示すような配列になるように複数並
設することで構成することができる。
【0041】さらに、第実施例では、位置検出ユニッ
ト6において、第実施例のフローチャートのステップ
S21とステップS5との間に、後述するステップを追
加している。すなわち、図10に示すフローチャートの
ステップS31では、下記の式によりz軸回りの回動角
度θz を演算する。 θz =tan-1[(yR1−yR11 )/d] 上記式について説明を加える。図に示すように第1ス
リット光LS1は、溶接線RL(上側の鉄板A1の縁
部)において幅dを有して途切れる。したがって、第
実施例では、第1撮像途切れ位置R1について、その幅
方向(x方向)両端の2点の位置をそれぞれ検出するよ
うにしているもので、本実施例ではこの2点の一方を第
1座標(xR1,yR1,zR1)とし(これが上記実施例の
第1撮像途切れ位置R1に相当する)、他方を第2座標
(xR11 ,yR11 ,zR11 )とする。したがって、ta
nθz =(yR1−yR11 )/dであるから、上記式が成
り立つ。
【0042】続くステップS5では、開始点Sならびに
終了点Fを示す信号を出力するが、この場合、開始点S
の座標は(xR2,yR1,zR2)となり、終了点Fは、こ
の開始点Sからy軸を中心に角度θy 回動させるととも
にz軸を中心に角度θZ 回動させたx方向に距離Lだけ
進んだ位置となる。
【0043】次に、第実施例について説明する。この
実施例は、位置検出ユニット6の制御内容については第
実施例と同じであるが、第1スリット光LS1の第1
撮像途切れ位置R1について幅dを有した第1座標と第
2座標を求めるにあたり、図11に示すように幅dの間
隔の2本のスリット光LS1,LS11を照射させるよ
うにしている。すなわち、第1スリット光源3は、2本
の平行なスリット光LS1,LS11を照射するように
構成されている。
【0044】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。例えば、実施例では、溶接ロボットの位置
検出に用いた例を示したが、要は、ワークの任意の点を
検出する用途全般に用いることができる。また、実施例
では、ワークとして平な鉄板A1,A2を示したが、ワ
ークとしては、端縁を有するものであればどのようなも
のを適用してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の位置検
出装置にあっては、交差する複数のスリット光を照射す
る光照射手段を設け、このスリット光をワークの異なる
位置の端縁を跨ぐように照射させ、この端縁によりスリ
ット光が途切れる位置を撮像するカメラを設け、このカ
メラの撮像上の途切れ位置と予め設定した正規途切れ位
置とを比較して、ワークの正規位置に対する位置ずれを
検出する位置ずれ検出手段を設けたため、スリット光を
捜査させることなく1回の照射でワークの任意の位置を
検出できるもので、簡単な構造により任意の位置を検出
できるという効果が得られる。
【0046】すなわち、直交する2軸を有したx−y平
面上の任意の位置を検出でき、さらに、前記x−y平面
に直交するz方向成分も加えた位置[すなわち、(x,
y,z)の座標上の位置]を検出でき、y方向の軸を中
心とした回動方向のずれθyを加えた(x,y,z)の
座標上の位置を検出でき、さらに、請求項あるいは
記載の発明では、z方向の軸を中心とした回動方向のず
れθz を加えた(x,y,z)の座標上の位置を検出で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の位置検出装置を示す全体図
である。
【図2】第1実施例装置によるスリット光の照射状態を
示す平面図である。
【図3】第1実施例装置の第1スリット光の照射状態と
カメラの撮像状態を示す側面図である。
【図4】第1実施例装置の位置検出ユニットの位置検出
制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】第1実施例装置の位置検出の作用を示す説明図
である。
【図6】第実施例装置の作用を示す説明図であり、
(イ)は側面図で(ロ)平面図である。
【図7】第1実施例装置の作用を示す説明図であり、
(イ)は側面図で(ロ)平面図である。
【図8】第2実施例装置のスリット光を示す平面図であ
る。
【図9】スリット光の明度特性図であり、(イ)は第2
実施例のスリット光、(ロ)は従来あるいは第1実施例
のスリット光、(ハ)は従来特性のスリット光を用いた
第2実施例の特性のスリット光の作り方を示している。
【図10】第2実施例装置の位置検出ユニットの位置検
出制御の流れの要部を示すフローチャートである。
【図11】第3実施例装置のスリット光を示す平面図で
ある。
【図12】従来技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 第1スリット光源(光照射手段) 4 第2スリット光源(光照射手段) 5 カメラ 6 位置検出ユニット(位置ずれ検出手段) LS1 第1スリット光 LS2 第2スリット光 A1 鉄板(ワーク) A2 鉄板(ワーク) T1 第1正規途切れ位置 T2 第2正規途切れ位置 P1 第1撮像途切れ位置 P2 第2撮像途切れ位置 Q1 第1撮像途切れ位置 Q2 第2撮像途切れ位置 R1 第1撮像途切れ位置 R2 第2撮像途切れ位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 B23K 26/00 - 26/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2本のスリット光を位置検出
    対象であるワーク上において+あるいはL字状に直交さ
    せる向きに照射する光照射手段が設けられ、 前記ワークに照射されたスリット光の状態を撮像するカ
    メラが、各スリット光の照射方向と撮像方向とが所定の
    傾斜角度αを有して設置され、 各スリット光がワークの端縁を跨ぐように照射した時の
    前記カメラの撮像において、各スリット光がワークの端
    縁において途切れる位置について、ワークを予め設定し
    た正規位置に配置した際の位置である正規途切れ位置と
    撮像上の位置である撮像途切れ位置とを比較して、ワー
    クの正規位置に対する位置ずれを検出する位置ずれ検出
    手段が設けられ、 前記位置ずれ検出手段は、前記直交方向の一方をy方
    向、他方をx方向、x−y平面に直交する方向をz方向
    とし、かつ、第1スリット光の撮像途切れ位置の座標を
    (x R1 ,y R1 ,z R1 )とするとともに、第2スリット光
    の撮像途切れ位置の座標を(x R2 ,y R2 ,z R2 )とした
    場合、ワークの正規位置に対するy方向の位置ずれΔy
    を、y方向に平行な第1スリット光における撮像途切れ
    位置のy座標の値y p1 から正規途切れ位置のy座標の値
    01 を差し引いて求め、ワークの正規位置に対するx方
    向の位置ずれΔxを、x方向に平行な第2スリット光に
    おける撮像途切れ位置のx座標の値x p2 から正規途切れ
    位置のx座標の値x 02 を差し引いて求め、さらに、任意
    のスリット光において、前記正規途切れ位置と撮像途切
    れ位置とのスリット直交方向の距離aを求め、この距離
    aを傾斜角度αの正接値(tanα)で割った値を、ワ
    ークの正規位置に対するz方向の位置ずれΔzとして検
    出し、 加えて、ワークのy軸回りの回動角度θ y を、 θ y =tan -1 [(z R2 −z R1 )/(x R1 −x R2 )] の演算により求める構成である ことを特徴とする位置検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記光照射手段は、交差するスリット光
    の一方が、所定寸法の幅dを有するよう構成され、 前記位置ずれ検出手段は、前記幅dを有したスリット光
    の一側縁における途切れ位置の座標を(x R1 ,y R1 ,z
    R1 )、このスリット光の他側縁における途切れ位置の座
    標を(x R11 ,y R11 ,z R11 )とした場合に、ワーク
    のz軸回りの回動角度θ z を、 θ z =tan -1 [(y R1 −y R11 )/d]あるいは θ z =tan -1 [(x R1 −x R11 )/d] の演算により求めるように構成されている ことを特徴と
    する請求項1記載の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記光照射手段は、交差するスリット光
    の一方を、所定寸法の間隔dの平行な2本のスリット光
    で構成され、 前記位置ずれ検出手段は、前記間隔dを有したスリット
    光の一方における途切れ位置の座標を(x R1 ,y R1 ,z
    R1 )、他方のスリット光における途切れ位置の座標を
    (x R11 ,y R11 ,z R11 )としワークのz軸回りの回
    動角度θz 求めるように構成されている ことを特徴とす
    る請求項2記載の位置検出装置。
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