JP3596095B2 - ロボット制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ロボットの手首部先端に設けられた工具を、ワーク上に設定された加工線に沿って移動させ、ワークに溶接やシーリング等の加工を行うようにしたロボット制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロボットによって工具をあらかじめワーク上に設定された加工線に沿って移動させて加工を行うロボット制御装置には、特開平4−195404号等がある。このロボット制御装置は、溶接作業を行うものであり、溶接トーチから所定量オフセットした位置に溶接線検出センサを有している。このため、このロボット制御装置は、ワークの位置決め誤差等によって、あらかじめ記憶された溶接線上の目標位置と実際の加工位置との間に誤差が生じていても溶接線検出センサからのセンサデータに基づいて、誤差を補正しながら良好な溶接作業を行うことができる。
【0003】
上記のように溶接が完了したワークは、実際に加工が適切に行われたか否かを検査する必要がある。このため、作業者が目視によって、加工後のワークを検査し、溶接状態が悪い時には、その状態に応じて溶接機の電圧、電流等の溶接条件を変更していた。また、このような作業者による作業を自動化する手段として、溶接が完了したワークの加工状態を判別する後工程を設けるものがある。この後工程は、溶接ビード検査用のセンサ(以下、ビード検査センサという)を有したロボットを加工が終了した溶接線(溶接ビード)に沿って移動させることによって、溶接が良好に行われたことを自動的に検査するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような装置では、前工程である溶接工程と、後工程である検査工程の2つの工程が必要となるため、当然必要なスペースも大きくなってしまうという問題点があった。また、ロボットも溶接用と検査用の2台が必要となり、コスト高となってしまう問題点があった。
【0005】
さらに、ビード検査センサを有するロボットを用いて溶接の状態の検査を自動化しても、完全に加工が終了したものに対して検査が行われることになる。このため、検査の結果が不良であった場合には、不良品となるか、作業者による個別の作業によって手直しをする必要がある。また、検査の結果が不良であった場合でも、その時には既に前工程では、同じ溶接条件で溶接作業を行っているため、直ぐに検査の結果を反映させた加工を行うことはできない。
【0006】
本発明は以上のような問題点を解決するためになされたものであり、1台のロボットによって、加工と検査の両方の作業を行うことができるとともに、リアルタイムで加工の状態を検査し、その検査情報を直ぐに加工に反映させて高品質な加工を行うことのできるロボット制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述した目的を達成する請求項1に記載された手段は、あらかじめ複数の教示点を記憶するとともに、この複数の教示点によって形成される加工線に沿って工具を移動させることによって加工を行うロボット制御装置において、
前記工具の進行方向に対して前記工具よりも所定量先行した位置に設けられ加工前の加工線を検出する加工線検出センサと、
前記工具の進行方向に対して前記工具よりも後方の位置に設けられ加工後の加工線を検出する加工終了部検出センサと、
前記加工線検出センサによるセンサデータによって、教示された前記加工線と実際の前記加工線との誤差を補正しながら実際の前記加工線に沿って工具を移動させて加工を行う加工実行手段と、
前記加工線検出センサによるセンサデータと前記加工終了部検出センサによるセンサデータとからワークの形状を比較して加工の状態を判別する加工状態判別手段と、
前記加工状態判別手段は、前記加工線検出センサと前記加工終了部検出センサとのオフセットを考慮して比較し、
前記加工状態判別手段によって判別された加工の状態に基づいて、加工中に前記工具による加工条件を変化させる加工条件修正手段とを備えたものである。
【0009】
【作用】
請求項1に記載された手段において、加工実行手段は、加工線検出センサによって未加工の加工線の検出を行うことよって、実際の加工線に沿って工具を移動させて加工を行う。そしてこの時、加工終了部検出センサによって加工を終了した加工線の検出を行う。加工状態判別手段は、加工線検出センサの出力と加工終了部検出センサの出力とから加工の状態が適切であるかを判別する。この時、加工線検出センサと加工終了部検出センサとのオフセットを考慮して、加工の状態を判別する。そして、加工条件修正手段は、この加工状態判別手段の判別結果に基づき、加工状態が悪化している時には、加工条件を変化させる。これによって、加工中にリアルタイムで加工条件を変更することができ、良好な加工を行うことができる。
【0011】
【実施例】
本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は、本実施例の全体構成図を示している。10は6軸多関節ロボット(以下、ロボット10という)である。このロボット10における床面に配設されたベース39には、ロボット座標系Xr,Yr,Zrが設定されている。
【0012】
このロボット10の手首部11には、ブラケット12を介して炭酸ガスアーク溶接用のトーチ(工具)Tが取り付けられている。また、このブラケット12の両側には、溶接線検出センサ20(加工線検出センサ)とビード検査センサ40(加工終了部検出センサ)とが取り付けられている。即ち、溶接線検出センサ20は、オフセットブラケット21を介してトーチTよりも先行した溶接線L(加工線)を検出できるようになっている。また、ビード検査センサ40は、オフセットブラケット41を介してトーチTよりも後方の溶接終了後の溶接線Lを検出できるようになっている。
【0013】
トーチTは可撓管14を介してアーク溶接機15に接続され、電圧が印加された針金状の溶解剤から成る溶接ワイヤ13と炭酸ガスが供給されている。また、ロボット10と対向する位置には、支持テーブル16が設けられ、2枚の板材であるワークW1,W2を図略のクランプ装置により支持するようになっている。そして、このワークW1,W2の境界が溶接線Lとして教示される。
【0014】
図2は、ロボット10を制御する制御装置の全体構成図である。制御装置30は、主にホストCPU31、センサCPU38および記憶装置32から成り、ホストCPU31にはインターフェイス34を介してティーチングボックス36が接続され、またロボット10の各軸を駆動するサーボモータM1〜M6を作動させるサーボユニットSU1〜SU6がインターフェイス33を介して接続されている。ロボット10の各軸の回転角はエンコーダE1〜E6により検出され、各サーボユニットSU1〜SU6およびインターフェイス33を介してホストCPU31にフィードバックされている。
【0015】
ホストCPU31にはセンサCPU38が接続されている。センサCPU38は、溶接線検出センサ20とビード検査センサ40の制御を行うものである。そして、溶接線検出センサ20とビード検査センサ40は、それぞれセンサコントローラ28,48に接続され、センサコントローラ28,48は、インターフェイス35を介してセンサCPU38に接続されている。記憶装置32は、ホストCPU31、センサCPU38がそれぞれ別個にアクセスするメモリ32a,32cの他に2つのCPU31,38が共通にアクセス可能な共有メモリ32bを有している。ホストCPU31用のメモリ32aには、後述する加工開始位置や加工終了位置を示す教示点のデータ、即ち教示位置におけるロボット10の手首部11先端の位置と姿勢を表わす教示データ、トーチTと溶接線検出センサ20との間の距離すなわち先行量D、後述する溶接条件修正用のマップ等を記憶するPDA領域、ロボット10を教示データに従って動作させるための動作プログラムが記憶されたPA領域と、動作プログラムを実行するための主プログラム等の各システムプログラムを記憶するSPA領域、補間演算により求められた補間点における各軸の角度指令値θ1〜θ6を記憶するINA領域等が形成されている。
【0016】
トーチTに電力を供給するアーク溶接機15は、アーク溶接機制御用インターフェイス37を介してホストCPU31に接続されている。次に溶接線検出センサ20とビード検査センサ40について説明する。溶接線検出センサ20とビード検査センサ40は、基本的に同じ構成であるため、図3を用いて溶接線検出センサ20についてのみ説明する。
【0017】
溶接線検出センサ20は、オフセットブラケット21に固定されたケーシング23に設けられた半導体レーザ24、ミラー25、受光素子アレー26および受光レンズ27よりなり、各部材24〜26はセンサコントローラ28に接続されている。センサコントローラ28により発せられた高周波繰返しパルス変調を受けたレーザ光Laは、往復回動するミラー25により反射された角度αの範囲内で揺動する。従って、ワークWの表面に照射される光スポットは溶接線L付近を中心とする所定の振幅でワークW1,W2上を走査する。ワークW1,W2表面の光スポットから乱反射されたレーザ光Lbは、受光レンズ27により、多数のフォトダイオードを接近して一列に配列した受光素子アレー26上に像を結び、受光素子アレー26により検出された結像位置とミラー25の角度により、センサコントローラ28は三角測量の原理に基づき光スポットとセンサヘッド22との距離を演算するようになっている。このような構成によって、溶接線検出センサ20とビード検査センサ40は、それぞれ以下に説明するセンサデータを出力する。
【0018】
溶接線検出センサ20およびビード検査センサ40は、それぞれにセンサ座標系Xs,Ys,Zsが設定されている。この座標系は、トーチTの進行方向である溶接線Lに直交する方向、即ち、光スポットの走査方向をXs軸、トーチTの進行方向である溶接線Lの方向をYs軸、ワークW1,W2に垂直な方向をZs軸としている。そして、上記したように光スポットとセンサヘッド22との距離がセンサ周期毎に演算されることによって、図4に示すような検出データが得られる。図4(a),(b)では、このサンプリング周期毎に検出される検出データの点群を二点鎖線で示している。
【0019】
溶接線検出センサ20の場合は、図4(a)に示すデータが得られる。溶接線検出センサ20が検出するデータは、溶接前のデータであるため、溶接線Lを形成するワークW1,W2の境界線は、垂直な壁面となっている。従って、検出されるデータもこの位置で急激に変化することになる(Aに示す部分)。このため、この位置を演算で求めることにより、溶接線Lの位置を求めることができる。本実施例の溶接線検出センサ20の場合、教示された溶接線L上にセンサ座標系の原点が位置するようになっているので、求められた溶接線Lの位置は、教示された溶接線Lと実際の溶接線LとのXs軸方向の誤差ΔXsとして検出される。また、実際の溶接線L高さは、教示された溶接線Lと実際の溶接線LとのZs軸方向の誤差ΔZsとして検出される。
【0020】
このΔXs,ΔZsとともに、溶接線検出センサ20は、溶接線LのAに示す垂直な壁面部分の厚みtも検出する。この厚みtは、理想的には上側のワークW2の厚みであるが、実際には、ワークW1,W2ともに誤差や反りがあり、この値は一定ではない。この厚みtは、溶接線Lの位置を求める時に使用した急激な変化部分のデータS1,S2の高さ方向の差を検出することによって求めることができる。従って、溶接線検出センサ20は、センサデータとして溶接線Lの位置誤差ΔXs,ΔZsと、溶接線Lの厚みtを出力するようになっている。
【0021】
ビード検査センサ40の場合は、図4(b)に示すデータが得られる。ビード検査センサ40が検出するデータは、溶接後のデータであるため、溶接線Lを形成するワークW1,W2の境界線には、溶接ビードが盛られており、曲面形状を成している。従って、検出されるデータもこの位置で所定の角度を以て変化することになる(Bに示す部分)。このため、上側のワークW2を示す水平に並んだデータ群が、角度β以上の傾斜を有して変化する位置を溶接ビードの開始点とし、再び角度γ以下となって下側のワークW1を示す水平に並んだデータ群となる位置を溶接ビードの終了点として認識する。そして、この溶接ビードの開始点から終了点までの距離を溶接ビードの幅dとして演算する。また、ワークW1の水平面を示す下側の水平に並んだデータ群から溶接ビード部Bの最大高さを示すデータまでの距離を演算することによって、溶接ビードの高さTを演算する。
【0022】
さらにこのビード検査センサ40は、Cに示す部分のように溶接ビード部Bを示すデータ群が所定量以上に急激に高さが変化をする部分をブローホール(溶接金属中に残留する気孔)として検出する。従って、このブローホールを検出することによって、溶接の不良を検出できる。以上のように、このビード検査センサ40は、センサデータとして溶接ビードの幅d、溶接ビードの高さTおよびブローホールの有無を出力するようになっている。
【0023】
次に以上の構成に基づいて本実施例の作用を説明する。本実施例のロボット10の動作を実行する前作業として、作業者による教示作業が行われる。これは、作業者がティーチングボックス36を操作してロボット10をジョグ運転によって実際に移動させながら行われる。本実施例の場合、作業者はワークW1,W2の境界線上に複数の教示点を設定することによって、溶接線Lが教示される。この時、各教示点において作業者は、教示位置までロボット10のトーチTを移動させ、適切な姿勢を取らせる。そして、ティーチングボックス36上の図略の記憶ボタンを押すことによって、現在のトーチTの位置と姿勢が教示データとして記憶される。この後、同様に次の教示位置までロボット10のトーチTを移動させて次の教示点における教示データを記憶する。この時、作業者は少なくとも加工線の始点である加工開始位置と加工線の終点である加工終了位置を教示点として記憶させる必要がある。また、加工線が複雑な曲線である場合には、加工開始位置と加工終了位置間に複数の教示点を設ける必要がある。
【0024】
また、作業者はこの教示作業とは別に、ロボット10に各教示点間をどの様に移動させて、どのような作業を実行させるかを示す動作プログラムをティーチングボックス36によって作成し、記憶させておく。さらに、作業者は、この動作プログラムと対応させてティーチングボックス36によって加工するワークW1,W2の厚みを記憶させておく。
【0025】
次に図5,6,7のフローチャートを用いて第1実施例の作用を説明する。図5,6はロボット10の溶接作業を行う動作プログムの内容を示したものである。ロボット10は作業を始める前の停止状態においては、原位置に位置決めされている。そして、作業が開始されるとステップ100において、まず、溶接線検出センサ20とビード検査センサ40を作動させる。これによって、各センサ20,40のセンシングが開始されるが、この状態ではホストCPU31は、まだセンサデータの読み込みは行っていない。
【0026】
ステップ102では、ロボット10が加工開始位置を示す教示点まで移動を完了したかを判断する。この加工開始位置でロボット10は一旦停止する。ロボット10が加工開始位置まで移動したならば(YES)、ステップ104に移行する。また、ロボット10が加工開始位置まで移動していないならば(NO)、加工開始位置に移動するまでこのステップ102を繰り返す。
【0027】
ステップ104では、アーク溶接機15を作動させる。この時の溶接条件はあらかじめ設定された初期値が用いられる。ステップ106では、現在位置である加工開始位置より加工終了位置まで移動を開始する。即ち、この位置から溶接が開始される。この時のロボット10の移動速度は動作プログラムに中に指定された目標移動速度に基づいて設定される。
【0028】
ステップ108では、溶接線検出センサ20よりセンサデータを読み込む。この時読み込まれるセンサデータは、溶接線Lの位置誤差ΔXs,ΔZsである。ステップ110では、ステップ108で読み込んだセンサデータに基づいて次の目標位置の補正を行う。この目標位置は、各教示点間を補間周期に基づいて分割した補間点であり、移動が開始された直後は、加工開始位置と次の教示点間を分割した複数の補間点の最初の(最も加工開始位置に近い)補間点となる。この時、詳細には、ステップ108において取り込んだセンサデータは、トーチTの現在位置よりもオフセットブラケット21の長さ分、即ち、先行量Dだけ先の位置のデータである。従って、このステップ110では、記憶装置32の共通メモリ32bに記憶されたセンサデータの中から目標位置に対応するデータを選択し、このセンサデータに基づいて目標位置の補正を行う。
【0029】
ステップ112では、ステップ110において補正した目標位置に基づいてロボット10を移動させる。即ち、目標位置にロボット10を移動させるための1補間周期分の各軸毎の角度指令値が演算されて各サーボユニットSU1〜SU6に出力される。ステップ114では、ビード検査センサ40よりセンサデータを読み込み、このセンサデータと溶接線検出センサ20からのセンサデータに基づいて溶接条件の変更を行う。この時読み込まれるセンサデータは、溶接ビードの厚みTと幅dと溶接前の厚みtである。この過程については後に説明する。
【0030】
ステップ116では、ロボット10が加工終了位置を示す教示点まで移動を完了したかを判断する。この加工終了位置でロボット10は一旦停止する。ロボット10が加工終了位置まで移動したならば(YES)、ステップ118に移行する。また、ロボット10が加工開始位置まで移動していないならば(NO)、加工終了位置に移動するまでステップ108以降のステップを繰り返す。
【0031】
加工終了位置への移動が完了すると、ステップ118では、アーク溶接機15を停止させ、溶接を終了する。また、ステップ120では、溶接線検出センサ20とビード検査センサ40を停止させる。ステップ122では、以上の過程でワーク1個分の加工が終了したため、原位置に戻り作業を終了する。
【0032】
次に図7に示すフローチャートにより、上記したステップ114における溶接条件の変更について説明する。溶接条件は、アーク溶接機15の電流値および電圧値と、トーチTを移動させるロボット10の動作速度である溶接速度の3つの条件からなる。これらの条件は、後述するようにビード検査センサ40より検出された溶接ビードの厚みTと幅dと溶接線検出センサ20より検出された溶接前の厚みtとに基づいて、1つまたは複数が選択的に修正される。この修正する条件の選択と、修正量は、記憶装置32のメモリ32aにおけるPDA領域に記憶された後述するマップに基づいて行われる。
【0033】
ステップ300では、溶接線検出センサ20より検出された溶接線Lの壁面部分の厚みtと、ビード検査センサ40より検出された溶接ビードの厚みTと幅dを読み込む。そして、ステップ302において、この溶接前の厚みtと、溶接後の厚みTと幅dが所定の許容範囲にあるかを判断する。この時、溶接後のビードの厚みTから溶接前の厚みtを減算することによって、ワークの実質の厚みに応じた適切なビードが形成されているかを判断する。但し、この時の厚みtは、溶接線検出センサ20のから検出された直後のものではなく、溶接線検出センサ20およびビード検査センサ40が取り付けられたオフセットブラケット21,41の長さを考慮して、ビード検査センサ40から検出される厚みTの位置と対応した位置のデータを記憶装置32の共通メモリ32bに記憶されたセンサデータの中から選択する必要がある。このようにしてステップ300において、K1<T−t<K2,d1<d<d2(K1,K2,d1,d2はワークW1,W2対応した所定の数値)にあるか、即ち、溶接の状態は良好であるかを判断する。これによって、溶接が適切と判断される場合には(YES)、ステップ318に移行して、終了する。即ち、前記した図6におけるステップ116に移行する。また、厚みT−tと幅dのどちらか一方でも所定の許容範囲になく、溶接の状態が悪化している時には(NO)、ステップ302に移行する。
【0034】
ステップ304では、厚みTと幅dの値と、上記したマップに基づいて3つの溶接条件の内、どの溶接条件をどれくらい変化させるかを決定する。このマップに記載されている内容は、ワークW1,W2の厚みや、形状によって複雑に変化するため一義的には決定できない。従って、作業者は、あらかじめ経験に基づいて上記した許容範囲を決定する値K1,K2,d1,d2と、このマップの条件を決定する必要がある。マップの内容の例を示すと以下のようなものがある。溶接ビードの幅dのみが許容値以上に大きくなった場合は、電流値を一定量減少させる。逆に、溶接ビードの幅dのみが許容値以上に小さくなった場合は、電流値を一定量増加させる。また、ワークW1,W2の厚みが比較的厚い場合において、溶接ビードの幅dが許容値以下に小さくなり、かつ厚みT−tが許容値以上となった場合は、電流値と電圧値の両方を一定量増加させる。ワークW1,W2の厚みが比較的薄い場合において、溶接ビードの幅dが許容値以下に小さくなり、かつ厚みT−tが許容値以上となった場合は、溶接速度を低下させる。このような条件に基づいてマップは作成されている。
【0035】
ステップ306では、アーク溶接機15の電流値を変化させる必要があるか否かを判断する。ステップ304での決定事項より電流値を変化させる必要があるならば(YES)、ステップ308に移行して、アーク溶接機15の電流値の電流値を変化させる。また、テップ304での決定事項より電流値を変化させる必要がないならば(NO)、電流値を変更せずステップ310に移行する。
【0036】
ステップ310では、アーク溶接機15の電圧値を変化させる必要があるか否かを判断する。ステップ304での決定事項より電圧値を変化させる必要があるならば(YES)、ステップ312に移行して、アーク溶接機15の電圧値の電圧値を変化させる。また、ステップ304での決定事項より電圧値を変化させる必要がないならば(NO)、電圧値を変更せずステップ314に移行する。
【0037】
ステップ314では、溶接速度、即ち、加工中のロボット10の移動速度を変化させる必要があるか否かを判断する。ステップ304での決定事項より溶接速度を変化させる必要があるならば(YES)、ステップ316に移行して、ロボット10の目標移動速度の設定値を変化させることにより、溶接速度を変化させる。また、テップ304での決定事項より溶接速度を変化させる必要がないならば(NO)、溶接速度を変更せずステップ318に移行して、溶接条件の変更過程を終了する。従って、上記した図6におけるステップ116に移行する。
【0038】
以上述べた第1実施例では、溶接線検出センサ20とビード検査センサ40のセンサデータを比較し、この結果に基づいて溶接条件を修正するものである。
【0039】
上記した第1実施例は、溶接線検出センサ20とビード検査センサ40の両方を同時に使用して溶接作業を行うものである。このような構成とすることによって、リアルタイムで溶接条件を変化させ、良好な溶接を行うことができる。また、1台のロボット10によって溶接と検査の両方を行うため、後工程は必要なくなる。従って、低コスト、省スペースを実現できる。
【0040】
次に示す第2実施例は低コスト、省スペースのみを目的とした実施例である。即ち、上記したように溶接線検出センサ20とビード検査センサ40は基本的には同じ構成であり、そのセンサデータを解析するプログラムが異なっている。このため、第2実施例では、溶接線検出センサを溶接作業時には、通常の溶接線検出センサとして使用し、溶接作業時が終了した後にビード検査センサとして使用するものである。これによって、従来と同じ溶接ロボットの構成である1台のロボットと1台の溶接線検出センサを用い、プログラムを変更するのみで溶接と検査の両方を行うことができる。
【0041】
図8,9,10はこの第2実施例の作用を示すフローチャートである。本実施例の構成は、図1,2におけるビード検査センサ40に関する部分、即ち、ビード検査センサ40およびセンサコントローラ48が不要となることが異なるのみで基本的には同じ構成である。以下の説明では、この2つの構成が無いものとし、他の構成に関しては同じ記号を用いて説明する。
【0042】
ロボット10は作業を始める前の停止状態においては、原位置に位置決めされている。そして、作業が開始されるとステップ400において、溶接線検出センサ20を作動させる。これによって、溶接線検出センサ20のセンシングが開始される。この時、溶接線検出センサ20は、溶接線検出に用いられるため溶接線検出用のプログラムが起動される。また、この状態ではホストCPU31は、まだセンサデータの読み込みは行っていない。
【0043】
ステップ402では、上記した図5のステップ102と同様にロボット10が加工開始位置を示す教示点まで移動を完了したかを判断する。ステップ404では、アーク溶接機15を作動させる。この時の溶接条件はあらかじめ設定された初期値が用いられる。ステップ406では、現在位置である加工開始位置より加工終了位置まで移動を開始する。即ち、溶接を開始する。
【0044】
ステップ408では、溶接線検出センサ20よりセンサデータを読み込む。この時読み込まれるセンサデータは、溶接線Lの位置誤差ΔXsとΔZsである。ステップ410では、上記したステップ110と同様にステップ408で読み込んだセンサデータに基づいて次の目標位置の補正を行う。ステップ412では、ステップ410において補正した目標位置に基づいてロボット10を移動させる。即ち、目標位置にロボット10を移動させるための1補間周期分の各軸毎の角度指令値を演算して各サーボユニットSU1〜SU6に出力する。
【0045】
ステップ414では、ロボット10が加工終了位置を示す教示点まで移動を完了したかを判断する。この加工終了位置でロボット10は一旦停止する。ロボット10が加工終了位置まで移動したならば(YES)、ステップ416に移行する。また、ロボット10が加工開始位置まで移動していないならば(NO)、加工終了位置に移動するまでステップ408以降のステップを繰り返す。
【0046】
ステップ416では、加工終了位置への移動が完了したために、アーク溶接機15を停止させ、溶接を終了する。ステップ418では、溶接線検出センサ20を溶接線検出用からビード検査用に切換える。即ち、溶接線検出用のプログラムを終了し、ビード検査用のプログラムを起動させる。
【0047】
ステップ420では、現在位置である加工終了位置から逆に加工開始位置に向けて移動を開始する。つまり、ビードの検査作業は、溶接方向とは逆方向に実施する。ステップ422では、溶接線検出センサ20よりセンサデータを読み込む。この時読み込まれるセンサデータは、溶接ビードの厚みT、幅dおよびブローホールの有無である。そして、ステップ424において、この厚みTと幅dが所定の許容範囲にあるか、即ち、溶接の状態は良好であるかを判断する。厚みTと幅dが所定の許容範囲にあるならば(YES)、溶接の状態は良好であると判断でき、溶接条件を変更する必要がないため、ステップ428に移行する。また、厚みTと幅dのどちらか一方でも所定の許容範囲にないならば(NO)、溶接の状態に不備があるためステップ426に移行する。
【0048】
ステップ426では、検査したワークに不良があったため、溶接条件の変更の必要性を示すエラーメッセージを表示する。これによって作業者は、ワークを確認し、溶接条件を変化させることになる。このステップ426が終了すると、残りの加工線の検出は行わず、直接ステップ440に移行する。ステップ428では、ブローホールが検出されたか否かを判断する。ブローホールが検出された場合は(YES)、ステップ430に移行する。また、ブローホールが検出されなかった場合は(NO)、ステップ436に移行する。
【0049】
ステップ430では、検出されたブローホールの数が所定の数に達しているかを判断する。これはブローホールの数が余りに多い場合には、溶接に異常があると考えられるため、エラーとして判別するためである。なお、1つのブローホールの大きさが加工異常となるほど大きい場合が考えられるが、これは溶接ビードの厚みTと幅dに表れるため、ここではブローホールの数のみを検出する。従って、ブローホールが所定の数に達してるならば(YES)、ステップ432に移行して、溶接異常を示すエラー表示を行い、ステップ440に移行する。また、ブローホールがまだ所定の数に達していないならば(NO)、ステップ434に移行して、ブローホールの数を1だけプラスする。つまり、このステップ434によって溶接線L上で検出されたブローホールの数がカウントされる。この後、ステップ436に移行する。
【0050】
ステップ436では、次の目標位置に基づいてロボット10を移動させる。即ち、目標位置にロボット10を移動させるための1補間周期における各軸毎の角度指令値が演算されて各サーボユニットSU1〜SU6に出力される。なお、この時の目標位置は、溶接線検出センサ20からの誤差補正用のセンサデータは出力されないため、教示点のみに基づいて演算される。
【0051】
ステップ438では、ロボット10が現在の移動終了点に相当する上記した加工開始位置まで移動を完了したかを判断する。この加工開始位置でロボット10は一旦停止する。ロボット10が加工開始位置まで移動したならば(YES)、ステップ440に移行する。また、ロボット10が加工開始位置まで移動していないならば(NO)、加工開始位置に移動するまでステップ422以降のステップを繰り返す。
【0052】
また、ステップ440では、加工開始位置までロボット10が移動したため、溶接線検出センサ20を停止させる。ステップ442では、以上の過程でワーク1個分の加工と検査が終了したため、原位置に戻り作業を終了する。以上述べた第3実施例では、溶接を終了した後、その加工線を逆方向に戻る構成としたが、一旦加工開始位置に戻り加工と同じ方向で検査作業を行っても良い。また、この第3実施例では、毎回検査作業を行っているが、所定の数のワークを加工する毎に検査作業を行う構成としても良い。さらに、ステップ426,432のようにエラーメッセージを表示するのではなく、図7に示すように検査結果に基づいて、溶接条件を自動的に変更するようにしても良い。この場合は、変更した溶接条件は、次に加工するワークに反映されることになる。
【0053】
以上述べた1〜2の実施例では、工具として溶接トーチを用いているが、工具は溶接トーチに限定されるものではない。例えば、シーリング加工を行うシーラガンでも良い。この場合の加工条件は、シーリング剤の射出量とロボットの移動速度等がある。また、1〜2の実施例では、センサとしてスキャニングセンサを用いているがCCDカメラ等を用いても良い。
【0054】
【発明の効果】
請求項1に記載された手段では、加工中に、加工線検出センサと加工終了部検出センサとの取り付け位置のオフセットを考慮することにより、記憶されている加工線検出センサのセンサデータの中から選択して、そのセンサデータと加工終了部検出センサのセンサデータとより加工の状態を判別して、加工条件を変化させるため、リアルタイムで適切な加工を行うことができる。即ち、加工線検出センサの出力と加工終了部検出センサの出力を比較することによって、加工前のワークの実際の形状を考慮したより正確な加工状態の判別ができるため、より精度の高い加工状態の判別ができる。従って、高品質な加工を行うことができる。しかもこの時加工線検出センサによって、教示された加工線と実際の加工線との誤差は補正されているため、的確に加工線の状態を検出できる。従って、加工品質を向上させることができるだけでなく、1台のロボットで加工と検査の両方を行うことができる。このため、加工後の検査を行う後工程が不要となるため、低コストと省スペースな装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の全体構成を示した図である。
【図2】本実施例の電気的構成を示した図である。
【図3】本実施例の検出センサの構成を示した図である。
【図4】本実施例の検出センサのセンサデータを説明するための図である。
【図5】第1実施例の全体的な動作過程を示したフローチャートである。
【図6】図5の続きを示したフローチャートである。
【図7】第1実施例の溶接条件を変更する過程を示したフローチャートである。
【図8】第2実施例の全体的な動作過程を示したフローチャートである。
【図9】図9の続きを示したフローチャートである。
【図10】図10の続きを示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 ロボット
15 アーク溶接機
20 溶接線検出センサ
31 ホストCPU
32 記憶装置
36 ティーチングボックス
38 センサCPU
40 ビード検査センサ
L 溶接線
M1〜M6 サーボモータ
SU1〜SU6 サーボユニット
T トーチ
Claims (1)
- あらかじめ複数の教示点を記憶するとともに、この複数の教示点によって形成される加工線に沿って工具を移動させることによって加工を行うロボット制御装置において、
前記工具の進行方向に対して前記工具よりも所定量先行した位置に設けられ加工前の加工線を検出する加工線検出センサと、
前記工具の進行方向に対して前記工具よりも後方の位置に設けられ加工後の加工線を検出する加工終了部検出センサと、
前記加工線検出センサによるセンサデータによって、教示された前記加工線と実際の前記加工線との誤差を補正しながら実際の前記加工線に沿って工具を移動させて加工を行う加工実行手段と、
前記加工線検出センサによるセンサデータと前記加工終了部検出センサによるセンサデータとからワークの形状を比較して加工の状態を判別する加工状態判別手段と、
前記加工状態判別手段は、前記加工線検出センサと前記加工終了部検出センサとのオフセットを考慮して比較し、
前記加工状態判別手段によって判別された加工の状態に基づいて、加工中に前記工具による加工条件を変化させる加工条件修正手段とを備えたことを特徴とするロボット制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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JP14868895A JP3596095B2 (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | ロボット制御装置 |
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JPH091483A JPH091483A (ja) | 1997-01-07 |
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JP14868895A Expired - Fee Related JP3596095B2 (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | ロボット制御装置 |
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-
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- 1995-06-15 JP JP14868895A patent/JP3596095B2/ja not_active Expired - Fee Related
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