JPH0968410A - 光学式測定装置の異常検査方法 - Google Patents

光学式測定装置の異常検査方法

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JPH0968410A
JPH0968410A JP22374595A JP22374595A JPH0968410A JP H0968410 A JPH0968410 A JP H0968410A JP 22374595 A JP22374595 A JP 22374595A JP 22374595 A JP22374595 A JP 22374595A JP H0968410 A JPH0968410 A JP H0968410A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロボット等の移動機構に、スリット光源と撮
像器とを取付けた測定ヘッドを搭載して成る光学式測定
装置の異常の有無を判別できるようにすると共に、異常
の原因も判別できるようにする。 【解決手段】 移動機構1に対し所定の位置関係に存す
る標点部材31,32に形成した標点マーク32に対向す
る位置に測定ヘッド2を位置決めし、標点マーク32を
撮像器231,232で撮像する。撮像器の画面に現われ
るマーク像の基準位置からの変位の有無で異常の有無を
判別する。異常が有るときは、測定ヘッド2をスリット
光面SPが標点部材31,32に直交するような姿勢で標
点部材に対向する位置に位置決めし、スリット光を照射
した状態で標点部材を撮像器により撮像する。撮像器の
画面に現われる標点部材の光切断像の基準位置からの変
位と、マーク像の基準位置からの変位との対応関係に基
いて異常が移動機構と測定ヘッドの何れで発生したかを
判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光切断法を利用し
てワークの断面計測や位置計測を行う光学式測定装置の
異常を検査する異常検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光学式測定装置として、
実開昭63−27813号公報により、ロボット等の移
動機構に搭載される測定ヘッドに、スリット光を照射す
るスリット光源と撮像器とをスリット光の光面に撮像器
の光軸が斜交するように所定の位置関係で取付け、測定
ヘッドをワークの所定の計測部位に対向する位置に移動
した状態でワークにスリット光を照射し、ワークの光切
断像を撮像器で撮像してワークの断面形状や位置を計測
するものは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記光学式測定装置に
よる計測の基準となる座標系は測定ヘッドに対し静止し
た、スリット光源と撮像器との位置関係から定められる
座標系であり、移動機構の異常により測定ヘッドの位置
決め誤差を生じたり、ワーク等への当接による測定ヘッ
ドの変形といった測定ヘッドの異常によりスリット光源
と撮像器との相対位置関係の狂いを生ずると、ワークの
断面計測や位置計測を正しく行えなくなる。本発明は、
以上に点に鑑み、異常の有無を検査して計測誤差の発生
を未然に防止し得るようすると共に、異常が移動機構と
測定ヘッドとの何れで発生したかも判別し得るようにし
た異常検査方法を提供することをその課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、ロボット等の移動機構に搭載される測定ヘッ
ドに、スリット光を照射するスリット光源と撮像器とを
スリット光の光面に撮像器の光軸が斜交するように所定
の位置関係で取付け、測定ヘッドをワークの所定の計測
部位に対向する位置に移動した状態でワークにスリット
光を照射し、ワークの光切断像を撮像器で撮像してワー
クの断面形状や一を計測するようにした光学式測定装置
の異常検査方法であって、移動機構に対し所定の位置関
係で、標点マークと、所定方向に延在する標点部材とを
配置し、測定ヘッドを撮像器の光軸に直交するスリット
光の光面上の線が標点部材の延在方向に平行になるよう
な姿勢で標点マークに対向する位置に位置決めし、この
状態で撮像器により標点マークを撮像し、撮像器の画面
に現れるマーク像の基準位置からの変位の有無により異
常の有無を判別し、異常有りと判別されたときは、測定
ヘッドをスリット光の光面が標点部材の延在方向に直交
するような姿勢で標点部材に対向する位置に位置決め
し、この状態で標点部材にスリット光を照射して標点部
材を撮像器により撮像し、撮像器の画面に現れる標点部
材の光切断像の基準位置からの変位とマーク像の基準位
置からの変位との対応関係に基いて異常が移動機構と測
定ヘッドとの何れで発生したかを判別する、ことを特徴
とする。
【0005】移動機構の異常による測定ヘッドの位置決
め誤差を生じたり、測定ヘッドの変形等の異常で撮像器
の位置や光軸の向きが狂うと、撮像器が標点マークに正
規の位置関係で対向しなくなり、その結果、撮像器の画
面に現われるマーク像が基準位置からずれる。従って、
このずれの有無により異常の有無を判別できる。
【0006】そして、マーク像の基準位置からの変位方
向が標点部材の延在方向に直交する方向である場合、そ
の原因としては移動機構の異常による測定ヘッドの位置
決め誤差で測定ヘッドが標点マークに対向する正規位置
から標点部材の延在方向と直交方向に位置ずれしている
ことと、測定ヘッドの異常で撮像器の光軸が正規位置か
ら標点部材の延在方向と直交方向、即ち、スリット光の
光軸方向に位置ずれしていることとが考えられる。原因
が前者であれば、標点部材に対向する位置に測定ヘッド
を位置決めしたときも測定ヘッドは標点部材の延在方向
と直交方向に位置ずれするから、光切断像は基準位置か
ら標点部材の延在方向と直交方向に変位する。一方、原
因が後者であれば、標点部材に対向する位置に測定ヘッ
ドを位置決めして、スリット光面が標点部材の延在方向
に直交するような姿勢にしたとき、スリット光の光軸を
含むスリット光面に直交する面は標点部材の延在方向に
沿うから、撮像器の光軸のスリット光の光軸方向へのず
れにより光切断像は基準位置から標点部材の延在方向に
変位する。
【0007】また、標点マークの計測位置の基準位置か
らの変位方向が標点部材の延在方向である場合、その原
因としては移動機構の異常による測定ヘッドの位置決め
誤差で測定ヘッドが標点マークに対向する正規位置から
標点部材の延在方向に位置ずれしていることと、測定ヘ
ッドの異常で撮像器の光軸が正規位置からスリット光の
光軸と直交方向に位置ずれしていることとが考えられ
る。原因が前者であれば、標点部材の光切断箇所が標点
部材の延在方向にずれるだけで光切断像そのものの位置
は基準位置にほぼ一致するが、原因が後者であれば、光
切断像がスリット光の光軸と直交方向、即ち、標点部材
の延在方向と直交方向に変位する。
【0008】従って、光切断像の基準位置に対する変位
方向が標点部材の延在方向に直交する方向である場合、
マーク像の基準位置からの変位方向が標点部材の延在方
向に直交する方向であるときは異常が移動機構で発生し
たと判別し、マーク像の基準位置からの変位方向が標点
部材の延在方向であるときは異常が測定ヘッドで発生し
たと判別することができる。
【0009】尚、標点部材に標点マークを形成しておけ
ば、測定ヘッドを大きく移動させずにマーク像の計測と
光切断像の計測とを行うことができ、検査の能率アップ
を図れる。また、標点部材を互に直交する方向に延在さ
せて少なくても2個設け、各標点部材について標点マー
クの位置計測と標点部材の光切断像の計測とを行うよう
にすれば、検査の精度を一層向上させることができ、有
利である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は自動車の車体組立ラインの
途中に設けられる計測ステーションを示し、該ステーシ
ョンの左右両側部に夫々移動機構たるロボット1を配置
し、該ロボット1に測定ヘッド2を搭載して、ワークた
る車体Aに形成した孔部の位置計測と、車体Aのルーフ
サイドレール部やピラー部といった所定部位の断面計測
とを行い、車体Aの組立精度を計測するようにした。
【0011】前記ロボット1は、前後方向に長手のベー
ス10上に設けた前後動自在なロボット本体11と、該
ロボット本体11に上下動自在に支持させた昇降枠12
と、該昇降枠12に左右動自在に支持させた左右方向に
長手のロボットアーム13とを備える直交座標型ロボッ
トで構成されており、ロボットアーム13の先端に、図
2に示す如く、U軸とV軸とW軸の3軸構造の手首14
を介して測定ヘッド2を取付けた。
【0012】測定ヘッド2のヘッド枠20には、図3乃
至図5に明示する如く、スリット光を照射するスリット
レーザから成るスリット光源21と、スポット光を照射
するスポットレーザから成るスポット光源22と、CC
Dカメラから成る第1と第2の2個の撮像器231,2
2とが取付けられている。図中23aは各撮像器2
1,232のレンズである。
【0013】両撮像器231,232は、該両撮像器23
1,232の光軸が互に斜交するような位置関係で配置さ
れている。ここで、両撮像器231,232の光軸の交点
を原点0、第1撮像器231の光軸をZ軸、両撮像器2
1,232の光軸を含む平面上のZ軸に直交する座標軸
をX軸、Z軸とX軸に直交する座標軸をY軸とする空間
座標系を考えると、スリット光源21は、スリット光の
光面SP(以下スリット光面と記す)がZ軸に原点0で
斜交する、XZ平面に直角な面に合致するように、ヘッ
ド枠20内にスリーブ21aを介して取付けられてお
り、また、スポット光源22は、両撮像器231,232
の光軸の中間のXZ平軸に直角な面上でスポット光の光
軸がXZ平面に対し原点0で斜交するように、ヘッド枠
20にブラケット22aを介して取付けられている。
【0014】スリット光源21の前方には、ヘッド枠2
0に取付けた筒状の支持体21bを介してスリット光の
照射範囲を規制する遮光体21cが設けられている。支
持体21bにはスリット光面SPに合致する該支持体2
1bの母線に沿ったスリット状の透孔21dが形成され
ており、支持体21bの先端に透光21dから径方向外
方に突出するように遮光体21cが取付けられている。
かくて、余分なスリット光は支持体21bの内面で反射
されることなく透孔21dを通して遮光体21cに入射
されて遮光され、スリット光の照射範囲は遮光体21c
により規定される所定範囲に確実に規制される。
【0015】また、計測ステーションの側部にはロボッ
ト1に対し所定の位置関係で第1と第2の2個の標点部
材31,32が配置されており、車体Aの計測を開始する
前に後記する如く標点部材31,32の計測を行って、ロ
ボット1の異常や測定ヘッド2の異常の有無を検査し、
その後、計測ステーションに搬入された車体Aの孔部の
位置計測と車体Aの所定部位の断面計測とを行い、車体
Aの組立精度を計測する。
【0016】孔計測に際しては、図6に示すように、測
定ヘッド2を車体Aの孔部Bに対向する所定の計測位置
に移動して位置決めし、スポット光源22からのスポッ
ト光を車体Aに照射して両撮像器231,232により車
体Aを撮像する。そして、両撮像器231,232の画像
データを画像処理回路4に送信して、各撮像器231
232の画面に現われる孔部Bの像の画面上の中心座標
を計測し、これら中心座標から三角測量の原理で空間座
標系における孔部bの中心位置を求める。
【0017】これを詳述するに、上記した空間座標系の
XY平面への投影像が第1撮像器231で撮像され、ま
た、第2撮像器232の光軸に原点0で直交するXZ平
面上の座標軸をX′軸として、X′Y平面への投影像が
第2撮像器232で撮像されるとすると、各撮像器2
1,232の画面に原点0に対応する中心点を原点にし
て図7(a)(b)に示す如くX,X′軸に対応する水
平のx軸とY軸に対応する垂直のy軸をとった場合、第
1撮像器231の画面のx座標とy座標はXY平面上で
の原点0からの水平距離と垂直距離を表わすことにな
り、第2撮像器232の画面のx座標とy座標はX′Y
平面上での原点0からの水平距離と垂直距離とを表わす
ことになる。ここで、孔部Bの中心点Mを考えると、第
1撮像器231を基準にした点MのXY平面への投影点
1が第1撮像器231の画面上の孔部の像b1の中心点
となって、点m1の原点0からの水平距離と垂直距離は
第1撮像器231の画面上の点m1のx座標m1xとy座
標m1yになり、同様に第2撮像器232を基準にした点
MのX′Y平面への投影点m2が第2撮像器232の画面
上の孔部の像b2の中心点となって、点m2の原点0から
の水平距離と垂直距離は第2撮像器232の画面上の点
2のx座標m2xとy座標m2yになる。そして、点M
に対する第1撮像器231の視線のXZ平面への投影線
1の方程式をm1xから求めると共に、点Mに対する第
2撮像器232の視線のXZ平面への投影線e2の方程式
をm2xに基いて座標変換して求め、両投影線e1,e2
の交点として空間座標系における点MのX座標MXとZ
座標MZとを算定する。また、m1yと点MのY座標M
Yとの比は、原点0と第1撮像器231の間の距離L
と、前記交点を含むX軸に平行な線と第1撮像器231
の間の距離との比に等しく、この距離はL−MZで表わ
されるから、MYは次式、 MY=m1y・(L−MZ)/L で算出できる。
【0018】車体Aのルーフサイドレール部等の所定の
計測部位の断面計測に際しては、測定ヘッド2を、図8
に示す如く、スリット光源21が車体Aの計測部位に正
対するような所定の計測位置に移動して位置決めし、ス
リット光源21から車体Aにスリット光を照射した状態
で第1撮像器231により車体Aを撮像してその画像デ
ータを画像処理回路4に送信する。
【0019】第1撮像器231は車体Aの表面上のスリ
ット光の照射線Sを斜め方向から撮像するため、第1撮
像器231の画面には、図9に示す如く、スリット光面
SPで車体Aの計測部位を切断したときの該部位の断面
形状に対応する形状の光切断像sが現われる。図示例で
光切断像sは計測部位の角部A1に対応するx軸方向の
極大部s1を有するく字形になっており、この場合、極
大部s1が角付けされて極大点を明瞭に識別できれば、
この極大点を基準にして計測部位の形状や位置を計測で
きる。然し、計測部位の角部A1にアールが付いている
と極大部s1にもアールが付いて極大点を一義的に特定
できなくなる。
【0020】そこで、この場合は、極大部s1に対しy
軸方向一側と他側に位置する画像部分に夫々複数のウイ
ンドウWDを設定して、これらウインドウWDの夫々に
おける画像重心の位置を計測し、これら画像重心を通る
直線又は曲線をy軸方向各側の光切断像sを表わす画像
線としてその方程式を算定し、y軸方向一側の画像線と
y軸方向他側の画像線との交点Qの座標を上記方程式か
ら求め、この交点Qを極大点に代わるものとして計測部
位の断面計測を行う。ここで、上記したXYZの空間座
標系におけるスリット光面SPの方程式は既知であり、
また、交点Qに対応するXY平面上の点に対する第1撮
像器231の視線の方程式は交点Qの画面上のx,y座
標から求めることができ、この視線のスリット光面SP
に対する交点の空間座標を算出することにより空間座標
系における計測部位の位置を求めることができる。
【0021】尚、計測部位が角部A1に連続する面A2
対して谷折りされた面A3を有する断面S字状である場
合、スリット光の照射範囲が図8に仮想線で示す如く面
3にまで及ぶと、面A2に写る面A3上のスリット光の
照射線の反射像Rによる反射画像rが画面に現われ、上
記したウインドウWに反射画像rが入り込んで光切断像
sを表わす画像線の方程式を正しく算定できなくなり、
計測誤差を生ずる。そのため、本実施例では、上記の如
く遮光体21cを設けてスリット光の照射範囲を規制
し、図4に示す如く計測部位の谷折り側の面A3にスリ
ット光が照射されないようにし、反射画像rによる計測
誤差の発生を防止している。
【0022】また、上記と同様の断面計測により車体A
の段差部の段差寸法も計測できる。尚、上記実施例では
断面計測に際し第1撮像器231を用いたが、スリット
光面SPは第2撮像器232の光軸に対しても斜交して
いるため、第2撮像器232を用いて断面計測を行って
も良い。
【0023】ところで、上記ロボット1のロボット本体
11、昇降枠12、ロボットアーム13による直交3軸
方向の位置決め精度はこれら部材の支持剛性を高めるこ
とで容易に確保でき、これら部材による測定ヘッド2の
位置決め誤差は殆んど生じない。一方、手首14のU軸
やV軸にはV軸駆動部14vやW軸駆動部14wや測定
ヘッド2の重量が偏荷重として作用するため、U軸駆動
部14uやV軸駆動部14vに組込むハーモニック減速
機の歯飛び等によりU軸やV軸の位相決め精度に狂いを
生ずることがある。そして、U軸やV軸に対し測定ヘッ
ド2は大きな軸間距離を存して取付けられているため、
これら各軸の位相決め精度の狂いで測定ヘッド2は大き
な位置決め誤差を生じ、上記した孔計測や断面計測の精
度を確保できなくなる。
【0024】また、測定ヘッド2の移動中に測定ヘッド
2が車体等に当接して変形することがある。そして、測
定ヘッド2の変形で撮像器231,232の光軸がX軸方
向やY軸方向にずれると、光軸に基いて規定される空間
座標系が狂うため、この場合にも計測精度を確保できな
くなる。そのため、上記した標点部材31,32を用い
て、U軸やV軸の位相決め精度の狂いといったロボット
1の異常と、撮像器231,232の光軸のずれといった
測定ヘッド2の異常の有無を検査し、異常が無いときに
のみ車体Aの計測を行うようにした。
【0025】各標点部材31,32は、図10に示す如
く、スリット光面SPに対する第1撮像器231の光軸
(Z軸)の角度と等角度で水平面に対し傾斜させた基板
部30と両端の端板部31,31とで構成されており、
第1標点部材31を、図11に示す如く、U軸と平行に
配置し、第2標点部材32を第1標点部材31と直交方向
に配置した。又、各標点部材31,32の基板部30に円
孔から成る標点マーク32を形成した。尚、この円孔は
内方に向かって拡径するテーパーを付け、円孔の内周面
からの反射光で標点マーク32の画像の輪郭がぼやける
ことがないようにしている。
【0026】異常検査に際しては、W軸を垂直にした状
態で、まず、第1標点部材31に形成した標点マーク3
2に第1撮像器231が正対するような第1の検査位置
に測定ヘッド2を移動して位置決めする(図10及び図
11(a)の状態)。この際、第1撮像器231の光軸
たるZ軸に直交するスリット光面SP上の線、即ち、Y
軸が第1標点部材31の延在方向と平行になる。
【0027】次に、スポット光源22からスポット光を
照射して標点マーク32を第1撮像器231で撮像す
る。この場合、第1撮像器231の画面に現われるマー
ク像は、図12(a)に示す如く、U軸の狂いや第1撮
像器231の光軸のX軸方向へのずれが有るとx軸方向
にずれ、V軸の狂いや第1撮像器231の光軸のY軸方
向へのずれが有るとy軸方向にずれる。そして、マーク
像の中心点が基準位置cpから変位しているときに異常
有りと判別する。
【0028】次に、W軸を90゜回転させて、図11
(b)に示す如く、スリット光面SPが第1標点部材3
1の延在方向に直交し、XZ平面が第1標点部材31の延
在方向に平行になるようにする。この状態でスリット光
源21からスリット光を照射して第1標点部材31を第
1撮像器231で撮像する。この場合、第1撮像器231
の画面に現われる光切断像は、図12(b)に示す如
く、第1撮像器231の光軸のX軸方向へのずれが有る
とx軸方向にずれ、U軸の狂いや第1撮像器231の光
軸のY軸方向へのずれが有るとy軸方向にずれ、そこ
で、基板部30の上端のエッジに対応する光切断像の屈
曲点の基準位置qpからの変位を計測する。尚、V軸の
狂いが有っても、通常生ずる狂いの角度範囲では測定ヘ
ッド2が第1標点部材31の延在方向に平行移動するた
め、スリット光による第1標点部材31の光切断箇所が
変化するだけで、光切断像の画面上の位置は変化しな
い。
【0029】下記表1に、U軸やV軸の狂い、第1撮像
器231の光軸のX軸方向やY軸方向のずれといった異
常と、マーク像の基準位置からの変位方向と、光切断像
の基準位置からの変位方向との関係を示す。尚、表で
は、異常や変位が有る場合を△、無い場合を−で示し
た。
【0030】 表1から明らかなように、類型4と類型9、及び、類型
5と類型7はマーク像の変位方向と光切断像の変位方向
との対応関係が夫々一致するが、他の類型はマーク像の
変位方向と光切断像の変位方向との対応関係が互に異な
っており、この対応関係から類型1〜3,6,8,10
については異常の原因を判別できる。
【0031】以上の如くして第1標点部材31側での標
点マーク32の位置計測と基板部30の断面計測を行う
と、次に測定ヘッド2を第2標点部材32側に移動し、
第2標点部材32に形成した標点マーク32の位置計測
と、第2標点部材32の基板部30の断面計測とを、上
記した第1標点部材31側での標点マーク32の位置計
測と基板部30の断面計測と同様の手順で行う。
【0032】ここで、第2標点部材32側で撮像したマ
ーク像は、V軸の狂いや撮像器231の光軸のX軸方向
のずれでx軸方向に変位し、U軸の狂いや撮像器231
の光軸のY軸方向のずれでy軸方向に変位する。また、
光切断像は、撮像器231の光軸のX軸方向のずれでx
軸方向に変位し、V軸の狂いや撮像器231の光軸のY
軸方向のずれでy軸方向に変位する。
【0033】そして、第2標点部材32側でのマーク像
及び光切断像の変位方向と異常との関係は下記表2に示
す通りになる。
【0034】 表2から明らかなように、類型4と類型7、及び、類型
5と類型9はマーク像の変位方向と光切断像の変位方向
との対応関係が夫々一致するが、他の類型はマーク像の
変位方向と光切断像の変位方向と相応関係が互に異って
おり、この対向関係から類型1〜3,6,8,10につ
いては第2標点部材32側での計測によっても異常の原
因を判別できる。
【0035】更に、第1標点部材31側での計測では同
一であった類型4と類型9の変位対応関係及び類型5と
類型7の変位対応関係が第2標点部材32の計測では互
に異なっており、そのため、第1標点部材31側での計
測結果と第2標点部材32側での計測結果との総合判断
により、類型4,5,7,9についても異常の原因を判
別できる。尚,U軸の狂い、V軸の狂い、撮像器231
の光軸のX軸方向のずれ、該光軸のY軸方向のずれとい
う4つの異常のうち3つ以上の異常が重複して発生する
と、マーク像と光切断像が共にx軸及びy軸方向に変位
し、類型10と区別が付けられなくなるが、3つ以上の
異常が重複して発生するときは、撮像器231の光軸が
X軸とY軸の少なくとも一方の軸方向にずれているから
測定ヘッド2の交換が必要となり、測定ヘッド2の交換
後に再度計測を行うことでU軸やV軸の狂いが有るか否
かを判別できる。
【0036】また、測定ヘッド2の変形を生じたときに
最もずれ易いのは測定ヘッド2の自由端側に設ける第1
撮像器231の光軸であるため、上記実施例では第1撮
像器231によるマーク像と光切断像の変位を計測を行
ったが、第2撮像記232によるマーク像と光切断像の
変位を併せて計測しても良い。更には、両撮像器2
1,232のマーク像から上記した孔計測と同様に標点
マーク32の空間座標系における中心位置を求めると共
に、各撮像器231,232の光切断像から基板部30の
上端のエッジの空間座標系における位置を求め、これら
中心位置の変位とエッジ位置の変位との対応関係から異
常原因を判別するようにしても良い。また、第2撮像器
231を省略した断面計測専用の測定ヘッド2を用いる
場合でも、上記実施例と同様の方法で異常の有無及び原
因を判別できる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、異常の有無を判別できるため、ワークの計測
誤差の発生を未然に防止できると共に、異常が移動機構
と測定ヘッドの何れで発生したかも判別できるため、事
後対策が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による異常検査を実行する光学式測定
装置を配置した車体計測ステーションの斜視図
【図2】 移動機構たるロボットの手首と測定ヘッドと
を示す斜視図
【図3】 測定ヘッドの平面図
【図4】 図3のIV-IV線截断面図
【図5】 図3のV-V線截断面図
【図6】 孔部の位置計測の原理を示す図
【図7】 (a)(b)第1と第2の各撮像器の画面を
示す図
【図8】 車体の断面計測に際してのスリット光源と第
1撮像器の車体に対する位置関係を示す斜視図
【図9】 第1撮像器の画面を示す図
【図10】 標点マークの撮像時の測定ヘッドと標点部
材との位置関係を示す図
【図11】 (a)(b)異常検査時の測定ヘッドの動
きを示す斜視図
【図12】 (a)マーク像の変位を示す図、(b)光
切断像の変位を示す図
【符号の説明】
1 ロボット(移動機構)、 2 測定ヘッド 21 スリット光源、 231,232 撮像器 31,32 標点部材、 30 基板部 32 標点マーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボット等の移動機構に搭載される測定
    ヘッドに、スリット光を照射するスリット光源と撮像器
    とをスリット光の光面に撮像器の光軸が斜交するように
    所定の位置関係で取付け、測定ヘッドをワークの所定の
    計測部位に対向する位置に移動した状態でワークにスリ
    ット光を照射し、ワークの光切断像を撮像器で撮像して
    ワークの断面形状や位置を計測するようにした光学式測
    定装置の異常検査方法であって、 移動機構に対し所定の位置関係で、標点マークと、所定
    方向に延在する標点部材とを配置し、 測定ヘッドを撮像器の光軸に直交するスリット光の光面
    上の線が標点部材の延在方向に平行になるような姿勢で
    標点マークに対向する位置に位置決めし、この状態で撮
    像器により標点マークを撮像し、撮像器の画面に現れる
    マーク像の基準位置からの変位の有無により異常の有無
    を判別し、 異常有りと判別されたときは、測定ヘッドをスリット光
    の光面が標点部材の延在方向に直交するような姿勢で標
    点部材に対向する位置に位置決めし、この状態で標点部
    材にスリット光を照射して標点部材を撮像器により撮像
    し、 撮像器の画面に現れる標点部材の光切断像の基準位置か
    らの変位とマーク像の基準位置からの変位との対応関係
    に基いて異常が移動機構と測定ヘッドとの何れで発生し
    たかを判別する、 ことを特徴とする光学式測定装置の異常検査方法。
  2. 【請求項2】 光切断像の基準位置に対する変位方向が
    標点部材の延在方向に直交する方向である場合、マーク
    像の基準位置からの変位方向が標点部材の延在方向に直
    交する方向であるときは異常が移動機構で発生したと判
    別し、マーク像の基準位置からの変位方向が標点部材の
    延在方向であるときは異常が測定ヘッドで発生したと判
    別することを特徴とする請求項1に記載の光学式測定装
    置の異常検査方法。
  3. 【請求項3】 標点マークを形成した標点部材を用いる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学式測定装
    置の異常検査方法。
  4. 【請求項4】 標点部材を互に直交する方向に延在させ
    て少なくても2個設け、各標点部材について標点マーク
    の位置計測と標点部材の光切断像の計測とを行うことを
    特徴とする請求項3に記載の光学式測定装置の異常検査
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101427967B1 (ko) * 2013-03-26 2014-08-07 현대자동차 주식회사 차량용 측정 시스템 제어방법
KR101522286B1 (ko) * 2012-01-17 2015-05-21 삼성테크윈 주식회사 전자 부품 실장 장치
KR101643691B1 (ko) * 2016-03-31 2016-07-28 주식회사 케이엠텍 스틸볼 측정기 및 이를 이용한 측정시스템

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