JP2689070B2 - 孔位置の計測方法 - Google Patents

孔位置の計測方法

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JP2689070B2 JP5289358A JP28935893A JP2689070B2 JP 2689070 B2 JP2689070 B2 JP 2689070B2 JP 5289358 A JP5289358 A JP 5289358A JP 28935893 A JP28935893 A JP 28935893A JP 2689070 B2 JP2689070 B2 JP 2689070B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークに形成した孔部
を撮像し、撮像手段の画面上の孔部の画像データに基づ
いて孔部の中心位置を計測する、孔位置の計測方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の計測方法においては、画
面上を水平x軸方向に走査して孔部の像の孔縁に合致す
るx軸方向2箇所の孔縁点の座標を求めることを垂直y
軸方向に位置をずらしながら繰返し、x軸方向2箇所の
孔縁点の中点のx座標を平均化して孔部の中心のx座標
を求め、また、画面上をy軸方向に走査してy軸方向2
箇所の孔縁点の座標を求めることをx軸方向に位置をず
らしながら繰返し、y軸方向2箇所の孔縁点の中点のy
座標を平均化して孔部の中心のy座標を求めるようにし
ている。ところで、孔部の像の孔縁にノイズ等による凹
凸が現われて孔縁が連続した曲線にならないことがあ
り、この場合には走査データに凹凸による誤差が取り込
まれて、計測精度が悪くなる。かかる不具合を解消する
ため、特開昭56−155804号公報により、上記の
如くして算定された中心位置を中心とする所定径の基準
円に対する各孔縁点のずれ量を求め、このずれ量の各孔
縁点毎の変化を調べてその連続性から正常な像であるか
否かを判別し、変化が不連続な孔縁点を走査データから
削除して、中心位置を求めるようにしたものも知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く基準円に対
するずれ量の変化の連続性を調べるためには、画面上を
微小ピッチで走査して多数の孔縁点の座標を検出記憶し
ておく必要があり、データ処理が煩雑になる不具合があ
る。また、ワークが撮像手段の光軸に対し傾むくと、孔
部の像が楕円となり、孔部の像が円になることを想定し
て中心位置を求める上記の方法では計測誤差を生じ易く
なる。
【0004】更に、図7(a)に示す如くワークaの孔
部bがカラーc付きのものであったり、図8(a)に示
す如くワークaが2枚構造であって表板の孔部bと裏板
の孔部b′とが芯ずれしているような場合、ワークを照
射する光源がワークに正対していると、図7(a)の場
合には孔部の像がカラーcの内周面からの乱反射光によ
り全周に亘ってぼやけたものになり、また、図8(a)
の場合には孔部の像が芯ずれした両孔部b、b′の重合
部分の像になって撮像すべき表側の孔部bの像にはなら
ない。
【0005】一方、光源をその光軸がワーク面に対し斜
交するように配置し、ワークを例えば斜め下方から照射
すれば、図7(a)の場合同図(b)に示す如く孔部b
の上半部はカラーcからの乱反射光で変形した像になる
が孔部bの下半部は正規の像になり、また、図8(a)
の場合にも同図(b)に示す如く孔部b′の下半部の像
の下に孔部bの下半部の像が影となって現われ、何れの
場合にも孔部の下半部の像、即ち、光源の配置側と同じ
側に存する孔部の像は計測対象たる孔部の形状に対応し
たものになる。
【0006】然し、上記従来の方法では孔部の半部の像
から孔部の中心位置を特定することはできず、図7
(a)や図8(a)のような特殊な孔部の位置計測は不
可能であった。
【0007】本発明は、以上の点に鑑み、上記の如き特
殊な孔部の中心位置も正確に計測し得るようにした方法
を提供することをその目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、ワークに形成した孔部を撮像し、撮像手段の
画面上の孔部の像に基づいて孔部の中心位置を計測する
方法において、ワークを照射する光源をその光源がワー
ク面に対し斜交するように配置し、孔部の像の孔縁のう
ち光源の配置側と同じ側に存する部分に合致する複数の
孔縁点の座標から孔部の像を表わす回帰楕円を算定し、
この回帰楕円の中心座標から孔部の中心位置を求めるこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】光源を上記の如く配置することにより、孔部が
カラー付き等の特殊なものであっても、孔部の像の孔縁
のうち光源の配置側と同じ側に存する部分は孔部の輪郭
形状に対応する形状になる。そして、この孔縁部分から
複数の孔縁点をピックアップし、これら孔縁点を通るよ
うな回帰楕円を算定することにより、上記孔縁部分の形
状が円の一部であればその円、楕円の一部であればその
楕円として孔部の正常な像が同定され、かくて孔部の中
心位置が正確に求められる。
【0010】尚、上記孔縁部分にノイズ等による凹凸が
現われた場合、かかる異常な像の部分からピックアップ
された孔縁点が回帰楕円の算定基準になる孔縁点に含ま
れると、回帰楕円の算定精度が悪くなる。そのため、孔
部の像の孔縁のうち光源の配置方向最端部に位置する点
を基準にして孔部の像の仮想中心点の座標を求め、この
仮想中心点を基準にして画面上に異常な像の部分が食み
出るような所定の環状エリアを設定し、環状エリア内に
各孔縁点が存するか否かを判別し、環状エリア外に存す
る孔縁点を除去した残りの孔縁点の座標から回帰楕円を
算定することが望ましく、更には、回帰楕円の算定基準
となった各孔縁点の回帰楕円に対するずれ量を算出し、
これら孔縁点のずれ量のうちの最大ずれ量が所定値以上
のときは、最大ずれ量の孔縁点を削除した残りの孔縁点
の座標から回帰楕円を求めることを最大ずれ量が所定値
未満になるまで繰返すことが望ましい。
【0011】また、ワークが3次元的に変位する可能性
がある場合には、光軸が互に斜交するように配置した2
個の撮像手段により孔部を撮像し、一方の撮像手段の画
面上の前記回帰楕円の中心座標と他方の撮像手段の画面
上の前記回帰楕円の中心座標とから三角測量の原理で空
間座標系における孔部の中心位置を算定する。ところ
で、回帰楕円の演算を上記の如く繰返す過程で、希では
あるが正常な像の部分の孔縁点のずれ量が異常な像の部
分の孔縁点のずれ量を上回って前者の孔縁点が削除さ
れ、回帰楕円が孔部の正常な像にマッチングしなくなる
ことがある。この場合、前記両撮像手段の画面上の前記
両回帰楕円の中心座標から算定される空間座標系におけ
る孔部の中心位置と、両回帰楕円上の点であって該両点
が孔部の孔縁上の共通点に対応するものの座標から算定
される空間座標系における該共通点の位置とから孔部の
中心と該共通点との間の距離を求めると、回帰楕円が孔
部の正常な像にマッチングしていれば、この距離は孔部
の半径に等しくなるが、マッチングしていなければこの
距離は孔部の半径から大きくずれる。かくて、この距離
と孔部の半径とを比較して、その差が許容範囲内のとき
に前記中心位置を孔部の正規の中心位置として決定する
ことにより、正常な像にマッチングしていない回帰楕円
の中心座標に基づいて孔部の中心位置を誤って決定する
ことを防止できる。
【0012】
【実施例】図1は自動車車体等のワークaに形成した所
定径の孔部bの中心位置を計測する装置の概要を示して
おり、該装置は、ワークaを照射するスポット光源1
と、ワークaを撮像する第1と第2の1対のカメラ
1、22と、該両カメラ21、22からの画像信号を入力
するコンピュータ3とで構成されている。スポット光源
1と両カメラ21、22はロボット等の動作端に取付けら
れる図示しない支持枠に所要の位置関係で搭載され、ワ
ークaの孔形成箇所に対向する所定の測定位置に移動セ
ットされる。
【0013】両カメラ21、22は、夫々の光軸01、02
が水平面上で図2に示す如く斜交するように配置されて
おり、該水平面上の互いに直交する座標軸をX軸とZ
軸、該水平面に直交する座標軸をY軸、光軸01、02
交点を原点0とする空間座標系における孔部bの中心位
置を両カメラ21、22の画面上における孔部の像の中心
座標から三角測量の原理で算定するようにした。これを
詳述するに、各カメラ21、22の画面上に、図3(a)
(b)に示す如く、前記原点0に対応する中心点を原点
として水平のx軸と垂直のy軸をとると、画面のx軸座
標値とy軸座標値は空間座標系における各カメラ21
2の投影面Q1、Q2上での原点0からの水平距離と垂
直距離を表わすことになり、孔部bの中心点Mを考える
と、第1カメラ21の投影面Q1への点Mの投影点M1
第1カメラ21の画面上の孔部の像の中心点になって、
点M1の原点0からの水平距離と垂直距離は第1カメラ
1の画面上の点M1のx軸座標値x1とy軸座標値y1
なり、同様に第2カメラ22の投影面Q2への点Mの投影
点M2が第2カメラ22の画面上の孔部の像の中心点にな
って、点M2の原点0からの水平距離と垂直距離は第2
カメラ22の画面上の点M2のx軸座標値x2とy軸座標
値y2になる。そして、点Mに対する第1カメラ21の視
線のX−Z座標面への投影線e1の方程式をx1から求め
ると共に、点Mに対する第2カメラ22の視線のX−Z
座標面への投影線e2の方程式をx2から求め、両投影線
の交点として空間座標系における点MのX軸座標値とZ
軸座標値とを算定し、次に両カメラの一方例えば第1カ
メラ21を基準にしてその投影面Q1に平行な前記交点を
含む面と第1カメラ21との間の距離を求め、この距離
と、第1カメラ21とその投影面Q1の間の距離との比を
1に乗算して点MのY軸座標値を算定する。
【0014】ところで、前記スポット光源1は、ワーク
aに正対する第1カメラ21の下方にワークaを斜め下
方から照射するように配置されており、孔部bが図7
(a)や図8(a)に示すような特殊なものであって
も、孔部の像の下半部は孔部bの形状に対応したものに
なるようにした。第1カメラ21と第2カメラ22とで図
7(a)に示すカラーc付きの孔部bを撮像した場合の
各カメラの画像が図3(a)(b)に示されており、各
カメラ21、22の画面上の孔部の像の中心点M1、M2
座標を孔部の像の下半部の孔縁に合致する複数の孔縁点
の座標から算定する。
【0015】これを詳述するに、先ず孔部の像の孔縁の
下端点を検出し、この下端点に対して所定の位置関係に
あるx軸方向とy軸方向の複数の走査線で孔部の像の下
半部を走査し、走査線と交差する複数の孔縁点〜を
ピックアップしてその座標を求める。
【0016】尚、前記下端点の検出に際しては、画面上
に図4(a)に示す如く固定ウインドW1を設定して、
このウインドW1内における明部と暗部の境界線の下端
点をA点として検出し、次に図4(b)に示す如くこの
点Aを基準にした浮動ウインドW2を設定して、このウ
インドW1内における明部の最大ブロックの上端点をB
点として検出する。図8(a)に示す芯ずれした孔部
b、b′を撮像した場合、固定ウインドW1内で検出さ
れるA点が図8(b)に示すように孔部b′の像の下端
点になってしまう可能性が有るが、浮動ウインドW2を
設定してB点を検出すれば孔部bの像の下端点がB点と
して検出され、誤検出を防止できる。ここで、B点のy
軸座標値は孔部の像の下端点のy軸座標値に所定の精度
で一致するが、B点のx軸座標値は孔部の像の下端点の
x軸座標値と一致する保証はない。そこで、B点より少
許上方位置でx軸方向に走査して図4(c)に示す如く
x軸方向2箇所の孔縁点C、Dを検出し、この2点C、
Dの中点と同一のx軸座標値を持ち且つB点と同一のy
軸座標値を持つ点を孔部の像の下端点Eとして決定する
ようにした。
【0017】ところで、孔部の像の孔縁にはノイズ等に
よる凹凸が現われることがあり、上記の如くピックアッ
プする孔縁点〜にこのような異常な像の部分に位置
する点が含まれると、孔部の像の中心点M1、M2の座標
を精度良く算定できなくなる。そこで本実施例では、上
記下端点Eを基準にしてその上方に孔部の径に対応する
距離だけ離れた点を仮想中心点M′として定め、画面上
にこの点M′を基準にして異常な像の部分が食み出るよ
うな所定の環状エリアを設定し、各孔縁点〜が異常
な像の部分からピックアップされたものであるか否かを
判別するようにした。ここで、第1カメラ21はワーク
aに正対するように配置されるため、その画面上の孔部
の像は図3(a)に示す如くほぼ円形になり、一方、第
2カメラ22はワークaを斜めから撮像するように配置
されるため、その画面上の孔部の像は図3(b)に示す
如く楕円形になり、更に、ワークaの遠近方向の変位に
よる画像の縮小拡大を考慮して、第1カメラ21の画面
には図3(a)に仮想線で示す如く円形の環状エリアを
設定し、一方、第2カメラ22の画面には図3(b)に
仮想線で示す如く楕円形の環状エリアを設定する。そし
て、各カメラ21、22の画面上の孔縁点〜のうち環
状エリア外に存する孔縁点は異常な像の部分に位置する
点であると判断して削除する。図3の例では、第2カメ
ラ21の画面上のの点が削除される。
【0018】次に、残った孔縁点の座標に基づいて孔部
の像を表わす回帰楕円を算定する。回帰楕円は、各孔縁
点に対するずれ量の合計が最小となるように、回帰処理
によって求められる楕円であり、孔部の像の下半部の形
状が円の一部であればその円、楕円の一部であればその
楕円が回帰楕円として算定される。
【0019】尚、異常な像であっても軽微なものは上記
した環状エリア内に入ってしまうことがあり、このよう
な異常像の部分からピックアップされた孔縁点は回帰楕
円からのずれ量が大きくなる。これを第2カメラ22
画面を例にして説明する。この画面上のの孔縁点は環
状エリア内に収まった軽微な異常像の部分からピックア
ップされており、図5にS′で示す回帰楕円に対しの
孔縁点のずれ量δが大きくなる。そこで、回帰楕円に対
する各孔縁点のずれ量を回帰楕円の中心と孔縁点を結ぶ
直線上における回帰楕円の交点と孔縁点との間の距離と
して算出し、これら孔縁点のずれ量のうちの最大ずれ量
が所定値以上のときは、最大ずれ量の孔縁点、即ちの
孔縁点を削除し、残りの孔縁点の座標から再度回帰楕円
を求める。図示の例では再度求めたS″の回帰楕円に各
孔縁点が合致し、この回帰楕円S″は孔部の正常な像に
正確に対応する目標楕円になる。尚、2度目に求めた回
帰楕円に対する孔縁点の最大ずれ量が所定値以上のとき
は、最大ずれ量の孔縁点を削除して再度回帰楕円を求
め、この処理を最大ずれ量が所定値未満になるまで繰返
して目標楕円を求める。ところで、孔縁点の数が少なく
なると回帰楕円を正確に求められなくなり、そのため孔
縁点の数が5個以下になったときは計測不能としてその
旨を表示する。
【0020】図6(a)のS1は第1カメラ21の画面上
の孔部の正常な像に対応する目標楕円、図5(b)のS
2は第2カメラ21の画面上の孔部の正常な像に対応する
目標楕円であり、第1カメラ21の画面上の目標楕円S1
の中心点M1の座標(x1、y1)と第2カメラ22の画面
上の目標楕円S2の中心点M2の座標(x2、y2)とから
上記の如く空間座標系における孔部bの中心点Mの位置
を算定する。
【0021】尚、希ではあるが回帰楕円を繰返し求める
過程で正常な像の部分に位置する孔縁点が削除され、目
標楕円が正常な像に対応しなくなることがある。ところ
で、図6(c)に示す孔部bの孔縁上の点Nの空間座標
系における位置を、第1カメラ21の画面上で求めた目
標楕円S1上の対応点N1の座標と第2カメラ22の画面
上で求めた目標楕円S2の対応点N2の座標とから三角測
量の原理で算定して、空間座標系における前記中心点M
からの点Nの距離Lを求めれば、両目標楕円S1、S2
正常な像にマッチングしている限りこの距離は孔部bの
半径に等しくなる。
【0022】そこで、この距離と孔部bの半径とを比較
して、その差が許容範囲内のときに、上記の如く算定さ
れた中心点Mの位置を孔部bの正規の中心位置として決
定し、許容範囲外のときは計測不能としてその旨を表示
するようにした。
【0023】尚、孔部bの孔縁上の点の空間座標を求め
るには、第1カメラ21側の目標楕円S1上と第2カメラ
2側の目標楕円S2上とで孔部bの孔縁上の共通点に対
応する点をピックアップする必要がある。ここで、目標
楕円とx軸座標軸とが交わっている場合、両カメラ
1、22の光軸01、02がX−Z座標面上に位置するた
め、各カメラ21、22の画面上のx軸座標軸と目標楕円
1、S2との交点は孔部bの孔縁とX−Z座標面との交
点に対応する点となり、また、目標楕円S1、S2のy軸
方向の上下の端点は孔部bの孔縁のY軸方向の上下の端
点に対応する点となり、両目標楕円S1、S2上のこれら
何れかの点の座標から空間座標系における孔部bの孔縁
上の点の位置を算定できる。図6に示す例では、両目標
楕円S1、S2のy軸方向下端点N1、N2の座標から空間
座標系における孔部bのY軸方向下端点Nの位置を算定
している。また、点Mや点Nの空間座標系におけるY軸
座標値は、第1カメラ21を基準にして点M1や点N1
y軸座標値から算定できると共に、第2カメラ22を基
準にして点M2や点N2のy軸座標値からも算定でき、第
1カメラ21を基準にしてY軸座標値を算定した点Mと
点Nとの間の距離と、第2カメラ22を基準にしてY軸
座標値を算定した点Mと点Nとの間の距離とを夫々孔部
bの半径と比較して、良否判定を行うことが望ましい。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、孔部が特殊なものであっても、孔部の像のう
ち光源の配置側の半部は孔部の形状に対応するものにな
り、この半部の孔縁上の複数の孔縁点の座標に基づいて
回帰楕円を算定することにより、孔部の中心位置を正確
に計測でき、而も従来技術に比し検出すべき孔縁点の数
は遥かに少なく、データ処理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の実施に用いる計測装置の概要を
示す斜視図
【図2】 その要部の平面図
【図3】 (a)(b)各カメラの画面を示す図
【図4】 (a)(b)(c)孔部の像の下端点の検出
手順を示す図
【図5】 回帰楕円と各孔縁点との関係を示す図
【図6】 (a)(b)各カメラの画面上で算定される
回帰楕円を示す図、(c)回帰楕円から算定される空間
座標系における孔部を示す図
【図7】 (a)(b)カラー付きの孔部とその画像を
示す図
【図8】 (a)(b)芯ずれ孔部とその画像を示す図
【符号の説明】
a ワーク b 孔部 1 光源 21、22 カメラ(撮像
手段) 〜 孔縁点 S1、S2 回帰楕円 M1、M2 回帰楕円の中心点 M 孔部の
中心点

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに形成した孔部を撮像し、撮像手
    段の画面上の孔部の像に基づいて孔部の中心位置を計測
    する方法において、ワークを照射する光源をその光源が
    ワーク面に対し斜交するように配置し、孔部の像の孔縁
    のうち光源の配置側と同じ側に存する部分に合致する複
    数の孔縁点の座標から孔部の像を表わす回帰楕円を算定
    し、この回帰楕円の中心座標から孔部の中心位置を求め
    ることを特徴とする孔位置の計測方法。
  2. 【請求項2】 孔部の像の孔縁のうち光源の配置方向最
    端部に位置する点を基準にして孔部の像の仮想中心点の
    座標を求め、この仮想中心点を基準にして画面上に設定
    する所定の環状エリア内に各孔縁点が存するか否かを判
    別し、環状エリア外に存する孔縁点を除去した残りの孔
    縁点の座標から回帰楕円を算定することを特徴とする請
    求項1に記載の孔位置の計測方法。
  3. 【請求項3】 回帰楕円の算定基準となった各孔縁点の
    回帰楕円に対するずれ量を算出し、これら孔縁点のずれ
    量のうちの最大ずれ量が所定値以上のときは、最大ずれ
    量の孔縁点を削除した残りの孔縁点の座標から回帰楕円
    を求めることを最大ずれ量が所定値未満になるまで繰返
    すことを特徴とする請求項1又は2に記載の孔位置の計
    測方法。
  4. 【請求項4】 光軸が互に斜交するように配置した2個
    の撮像手段により孔部を撮像し、一方の撮像手段の画面
    上の回帰楕円の中心座標と他方の撮像手段の画面上の回
    帰楕円の中心座標とから空間座標系における孔部の中心
    位置を算定することを特徴とする請求項1乃至3の何れ
    か1項に記載の孔位置の計測方法。
  5. 【請求項5】 前記両撮像手段の画面上の前記回帰楕円
    の中心座標から算定される空間座標系における孔部の中
    心位置と、両回帰楕円上の点であって該両点が孔部の孔
    縁上の共通点に対応するものの座標から算定される空間
    座標系における該共通点の位置とから孔部の中心と該共
    通点との間の距離を求め、この距離と孔部の半径とを比
    較して、その差が許容範囲内のときに前記中心位置を孔
    部の正規の中心位置として決定することを特徴とする請
    求項4に記載の孔位置の計測方法。
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