JPH10105721A - 画像の位置検出方法 - Google Patents

画像の位置検出方法

Info

Publication number
JPH10105721A
JPH10105721A JP8259178A JP25917896A JPH10105721A JP H10105721 A JPH10105721 A JP H10105721A JP 8259178 A JP8259178 A JP 8259178A JP 25917896 A JP25917896 A JP 25917896A JP H10105721 A JPH10105721 A JP H10105721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
hole
scanning line
curve
luminance distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8259178A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Oda
幸治 小田
Naoji Yamaoka
直次 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP8259178A priority Critical patent/JPH10105721A/ja
Publication of JPH10105721A publication Critical patent/JPH10105721A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃淡付きの撮像画面に設定する走査線上の輝
度分布から、画面に現われた画像の明部と暗部の境界と
なる走査線上の端点の位置を正確に検出できるようにす
る。 【解決手段】 輝度分布曲線が連続して減少する領域の
うち減少前と減少後の輝度差が最大となる領域につい
て、輝度分布曲線を微分した微分曲線を作成する。微分
曲線の頂点と、その両側の頂点近傍領域における微分曲
線上の各複数点(例えば各2点)とをピックアップし、
これらピックアップされた点から微分曲線の頂点部分に
近似する回帰放物線LPの方程式を求める。この放物線
LPの頂点の走査線上の位置を画像の端点Pbの位置と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濃淡の付いた撮像
画面に設定する走査線上の輝度分布から、撮像画面に現
われた画像の明部と暗部との境界となる走査線上の端点
の位置を検出する、画像の位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像の端点を検出するには、濃淡
付きの撮像画面を二値化して二値化画面を作成し、この
二値化画面にウインドウを設定して、ウインドウ内の明
暗境界部を画像の端点としてその位置を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く二値化画面
を用いる場合は、画面に外乱光による画像部分が明部と
なって現われ、ウインドウ内の明暗境界部が正規の画像
の端点からずれることがあり、検出誤差を生じ易くな
る。
【0004】本発明は、以上の点に鑑み、濃淡付きの撮
像画面から画像の端点の位置を精度良く検出し得るよう
にした方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、濃淡の付いた撮像画面に設定する走査線上の
輝度分布から、撮像画面に現われた画像の明部と暗部と
の境界となる走査線上の端点の位置を検出する方法にお
いて、走査線上の輝度分布を表わす輝度分布曲線を微分
した微分曲線を作成し、微分曲線の頂点と、該頂点の両
側の近傍領域における微分曲線上の各複数点とをピック
アップし、これらピックアップされた点から微分曲線の
頂点部分に近似する回帰放物線の方程式を求め、この放
物線の頂点の走査線上の位置を前記端点の位置とする、
ことを特徴とする。
【0006】外乱光による画像部分の輝度分布は緩やか
な変化を示し、輝度分布の微分値は小さな値になる。一
方、正規の画像の端点部分では輝度分布が急峻な変化を
示し、かくて、微分曲線の頂点は正規の画像の端点に一
致する。この場合、微分曲線の頂点の位置は計測の度に
多少ともばらつくが、上記の如く求められる近似放物線
の頂点の位置はばらつかず、従って、近似放物線の頂点
の位置から画像の端点の位置を正確に検出することがで
きる。
【0007】尚、走査線の全域について微分曲線を作成
すると、輝度分布の不均一性に起因して微分曲線に複数
の頂点が現われて、何れの頂点が画像の端点に対応する
か判断しにくくなることがある。ここで、輝度分布曲線
の輝度は画像の端点部分で連続して減少し、その減少幅
は他の部分に比べて最も大きくなる。従って、輝度分布
曲線が連続して減少する領域のうち減少前と減少後の輝
度差が最大となる領域について微分曲線を作成すれば、
微分曲線の頂点に対応するのは画像の端点だけになり、
誤検出を防止できる。
【0008】尚、後記する実施形態では、孔画像bの端
部たる孔縁部の検出に本発明を適用しているが、他の画
像の端部の検出にも本発明を適用できることは勿論であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、自動車車体等のワークA
の計測に用いる光学式測定装置の概要を示しており、該
装置は、ワークAにスリット光を照射するスリットレー
ザ等から成るスリット光源1と、CCDカメラから成る
撮像器2と、撮像器2のレンズ2aの周囲に環状に列設
した発光ダイオード群から成るスポット光源3と、撮像
器2からの画像信号を入力する画像処理回路4とで構成
されている。
【0010】スリット光源1と撮像器2とスポット光源
3はロボット等の移動機構の動作端に取付けられる図外
の測定ヘッドに搭載され、測定ヘッドをワークAの複数
の計測部位に対向する位置に順に移動して、各計測部位
の計測を行う。尚、スリット光源1と撮像器2とは、ス
リット光の光面SPに撮像器2の光軸が所定角度θ(例
えば45°)で斜交するような位置関係で測定ヘッドに
搭載される。
【0011】図1はワークAに設けられた孔Bに対向す
る位置に測定ヘッドを移動して、孔計測を行う状態を示
している。孔計測に際しては、撮像器2をワークAに正
対させた状態で、先ずスポット光源3からのスポット光
をワークAに照射し、この状態で撮像器2によりワーク
Aを撮像してその画像データ(濃淡付き)を画像処理回
路4に送信記憶させ、次にスポット光源3を消灯した状
態でスリット光源1からのスリット光をワークAに照射
し、この状態で同じく撮像器2によりワークAを撮像し
てその画像データ(濃淡付き)を画像処理回路4に送信
記憶させる。
【0012】スポット光の照射時には撮像画面に図3
(A)に示す如く孔画像bが暗部となって現われ、ま
た、スリット光の照射時にはワークAの表面にスリット
光によって描かれるワークAの断面形状に対応した光切
断像Sが撮像されて、撮像画面に図3(B)に示す如く
光切断画像sが明部となって現われる。尚、スリット光
が孔Bを跨ぐように照射されると、光切断画像sは孔B
に対応する部分で分断される。
【0013】ところで、撮像器2の光軸とスリット光面
SPとの交点を原点0、撮像器2の光軸をZ軸、Z軸に
直交するスリット光面SPに平行な座標軸をY軸、Y軸
及びZ軸に直交する座標軸をX軸とする空間座標系を考
え、この空間座標系のX−Y座標面への投影像が撮像器
2で撮像されるとすると、撮像器2の画面上に原点0に
対応する中心点を原点としてX軸に対応する水平のx軸
とY軸に対応する垂直のy軸をとった場合、画面のx軸
座標値とy軸座標値は空間座標系のX−Y座標面上での
原点0からの水平距離と垂直距離を表わすことになる。
そして図2に示す如く、孔画像bの中心mの画面上の
x、y座標mx、myと孔Bの中心Mの空間座標系にお
けるX、Y座標MX、MYとの比は撮像器2から原点0
までの距離Lと撮像器2からワークAまでの距離との比
に等しくなり、従って、ワークAのZ軸方向変位量をd
Zとして、 MX=mx・(L−dZ)/L となり、同じく MY=my・(L−dZ)/L となり、孔Bの中心Mの空間座標系におけるZ座標MZ
は、 MZ=dZ になる。
【0014】ここで、ワークAがZ軸方向に変位する
と、スリット光面SPがY軸に平行で且つZ軸に斜交す
るため、光切断画像sが画面上でx軸方向に変位する。
そして、光切断画像sのx座標sxとワークA上のスリ
ット光の照射部SのX座標SXとの関係は、上記と同様
に、 SX=sx・(L−dZ)/L …(1) となり、また、Z軸に対するスリット光面SPの傾斜角
をθとして、 SX=dZ・tanθ …(2) となり、(1)式と(2)式から、 sx・(L−dZ)/L=dZ・tanθ …(3) となり、(3)式をdZについてまとめると、 dZ=sx・ L/(Ltanθ+sx) …(4) になる。かくて、光切断画像sのx座標sxを計測すれ
ば(4)式からワークAのZ軸変位量dZを算定でき、孔
画像bの画面上の中心座標mx、myとdZとから空間
座標系における孔Bの中心位置MX、MY、MZを求め
られる。
【0015】次に、孔画像bの中心座標mx,myの求
め方について説明する。先ず、濃淡の付いた撮像画面の
輝度分布を微分化して、微分化画面を作成する。撮像画
面の輝度分布は孔画像bの孔縁部で急激に変化するか
ら、微分値は孔縁部で大きくなり、微分化画面には、図
4(A)に示す如く、孔縁部に対応するリング状の画像
brが現われる。次に、マスタワークの計測を行うティ
ーチング時に格納した孔径データに基づいてグラフィッ
ク処理により孔画像bの孔縁部の形状を表わすテンプレ
ートTPを作成し、このテンプレートTPを用いて図4
(B)に示す如く微分化画面に対する正規化相関法等に
よるパターンマッチングを行い、孔画像bの概略中心
m′の位置を割り出す。尚、パターンマッチングの処理
時間を短縮するため、微分化画面とテンプレートTPと
を夫々同じ比率(例えば1/4)で縮小してパターンマ
ッチングを行う。ところで、濃淡付きの撮像画面を二値
化し、二値化画面の暗部の面積重心を孔画像bの概略中
心とすることも可能であるが、孔内面からの反射光によ
り二値化画面の暗部の形状が変形してしまうことがあ
る。この場合、暗部の面積重心は孔画像の正規の中心か
ら大きくずれてしまうため、上記の如く微分化画面に対
するパターンマッチングで孔画像bの概略中心m′の位
置を割り出す方が精度が良い。
【0016】次に、図4(C)に示す如く、濃淡付きの
撮像画面に前記概略中心m′を中心とする複数の放射方
向に沿って計測箇所たる複数の走査線LSCを設定す
る。各走査線LSCは、ティーチング時に格納した孔径
データに基づいて、孔画像bの孔縁部の内外所定範囲に
亘って延在するように設定される。そして、各走査線L
SC上の輝度分布に基づいて、孔画像bの孔縁部の該各
走査線LSCに合致する孔縁点Pbの座標を検出する。
【0017】図5(A)は走査線LSC上の輝度分布曲
線を示しており、孔縁部において輝度が急激に減少して
いる。従って、輝度分布曲線を微分した微分曲線を作成
すると、図5(B)に示すように孔縁部に対応する位置
に山部が現われる。この場合、微分曲線の頂点の位置を
孔縁点Pbの位置としても良いが、頂点を一義的に特定
することは困難でありばらつきが出る。そこで、本実施
形態では、微分曲線の頂点を一応求めると共に、この頂
点に合致するピクセル(画素)の前後各2ピクセルにお
ける微分曲線上の点を求め、頂点とその前後各2点、計
5点から微分曲線の頂点部分に近似する放物線LPの方
程式を回帰処理によって算出し、この放物線の頂点の位
置を孔縁点Pbの位置としている。
【0018】ところで、上記した放射方向の走査線LS
Cに代えて、x軸方向に平行な走査線とy軸方向に平行
な走査線とを、孔画像bの孔縁部に交差するように、孔
画像bの概略中心のy軸方向両側とx軸方向両側とに設
定することも考えられる。然し、この場合には走査線が
孔縁部に斜交することになり、走査線上の輝度分布の変
化が緩やかになって、微分曲線の山部が低くなだらかに
なる。従って上記の如く近似放物線LPを求めても、そ
の頂点の位置がばらつき易く、孔縁点Pbの検出精度を
出しにくくなる。これに対し、本実施形態のように走査
線LSCを放射方向に設定すれば、走査線LSCが孔縁
部にほぼ直交するようになり、走査線LSC上の輝度分
布の変化が急になって、微分曲線の山部が高く急峻にな
り、孔縁部Pbの検出精度が向上する。
【0019】また、濃淡付きの撮像画像を二値化し、二
値化画面に計測箇所たる放射方向に長手のウインドウを
設定して、ウインドウ内の明暗境界部を孔縁点として検
出することも考えられるが、二値化画面では孔内面から
の反射光による外乱画像部分が明部像として現われるこ
とがあるため、孔縁点の検出精度が悪化する。これに対
し、本実施形態の如く、濃淡付きの撮像画面に計測箇所
たる走査線LSCを設定して、走査線LSC上の輝度分
布を検出すれば、外乱画像部分では輝度変化が緩やかに
なるため、輝度変化、即ち、微分曲線から外乱画像部分
を判別でき、孔縁点Pbの検出精度が向上する。
【0020】尚、撮像画面の明部や暗部における輝度は
一様ではなく、走査線LSC上の輝度分布曲線を全域に
亘って微分したのでは、微分曲線に複数の頂点が現わ
れ、どの頂点が孔縁部に対応するかの判別が困難になる
ことがある。そこで、本実施形態では、輝度分布曲線が
連続して減少する領域のうち減少前と減少後の輝度差が
最大となる領域について微分曲線を作成して上記の処理
を行い、輝度の不均一性に起因する誤検出を防止できる
ようにしている。尚、この場合にも、ノイズ等で複数の
頂点が現われる可能性があるが、ノイズによる頂点は低
いため、所定のしきい値以下の頂点を処理対象から除外
することにより検出精度を確保できる。
【0021】以上の如くして各走査線LSC上での孔縁
点Pbの位置を検出すると、各走査線LSCの設定デー
タから各孔縁点Pbの画面上のx,y座標を算出する。
次に、これら孔縁点Pbの座標から孔画像bに近似する
図4(D)に示す如き回帰円Cb(各孔縁点Pbの円に
対するずれ量の総和が最小になるように回帰処理によっ
て求められる円)の方程式を算出し、この回帰円Cbの
中心を孔画像bの中心mとして中心座標mx,myを求
める。尚、回帰円Cbを求める際は、回帰処理によって
算出した円に対する各孔縁点Pbのずれ量を求め、何れ
かの孔縁点Pbのずれ量が所定値以上のときはその孔縁
点Pbを除外して再度回帰処理を行うことを、全ての孔
縁点Pbのずれ量が所定値以下になるまで繰返す。
【0022】以上で孔画像bの中心座標mx,myの検
出方法についての説明を終了し、次に、光切断画像sの
x座標sxの検出方法について説明する。先ず、光切断
画像sの断片形状を表わすテンプレートTPsをティー
チングデータからグラフィック処理により作成し、光切
断像Sを撮像した濃淡付きの撮像画面に対し、図4
(E)に示す如く上記テンプレートTPsを用いて正規
化相関法等によるパターンマッチングを行い、光切断画
像sの概略のx座標sx′を割出す。尚、パターンマッ
チングの処理時間を短縮するため、撮像画面とテンプレ
ートTPsとを夫々同じ比率(例えば1/4)に縮小し
てパターンマッチングを行うことが望ましい。
【0023】次に、図4(F)に示す如く、割出された
x座標sx′における前記回帰円Cbのy座標を基準に
して、回帰円Cbの上方と下方とに夫々x軸に平行な計
測箇所たる走査線LSCをy軸方向に所定ピッチで複数
本(例えば3本)設定する。これによれば、各走査線L
SCは光切断画像sの所定の部位に確実に交差する。次
に、各走査線LSC上の輝度分布から光切断画像sの該
各走査線LSCに合致する画像点Psの座標を検出し、
これら画像点Psの座標から、図4(G)に示す如く、
光切断画像sに近似する回帰直線Ls(各画像点Psの
直線からのずれ量の総和が最小になるように回帰処理に
よって求められる直線)の方程式を算出し、この回帰直
線Lsのx座標を光切断画像sのx座標sxとする。
尚、ワークAが正常であれば、画像線Lsはy軸に平行
になるが、ワークAが空間座標系のX−Y座標面に対し
傾いていると、画像線Lsはy軸に対し傾く。この場合
は、異常表示を行うと共に、光切断画像sの一応のx座
標sxとして、回帰円Cbの中心を通るx軸に平行な直
線と画像線Lsとの交点のx座標を求める。
【0024】尚、濃淡付きの撮像画面を二値化した二値
化画像を作成して、上記走査線LSCの位置に計測箇所
たるx軸方向に長手のウインドウを設定し、ウインドウ
内の画像重心を画像点Psとしてその座標を求めること
も可能であるが、二値化画面ではノイズや外乱光による
画像部分が光切断画像と共に明部として現われることが
あるため、検出精度が悪くなる。
【0025】そこで、本実施形態では、図6(A)に示
すように走査線上の輝度分布を表わす輝度分布グラフを
作成し、このグラフから走査線上の各点の輝度変化のピ
ーク度Pを求め、このピーク度Pに基づいて光切断画像
sに合致する画像点Psの座標を検出している。x座標
がnの走査線上の点のピーク度Pは、該点における輝度
分布グラフ上の輝度点をan、該点を中心にして走査線
上に設定する所定幅の計測範囲Wの両端点における輝度
分布グラフ上の輝度点を夫々bn,cnとして、bnと
cnとを結ぶ結線に対するanの高さを表わす値として
求められる。この場合、前記結線の中点に対するanの
高さ(={2an−(bn+cn)}/2)をピーク度
Pとしても良く、また、前記結線にanから降した垂線
の長さをピーク度Pとしても良い。ここで、図6(A)
の輝度分布では、X=n1の点のピーク度Pは正の値に
なり、X=n2の点のピーク度Pは負の値になる。そし
て、ピーク度分布曲線の山部の両側にピーク度が零にな
る零点P0が現われ、零点P0間の区間はライン上の照
明器による背景照明の影響を受けない部分になる。その
ため、図6(B)に示す如く、輝度分布グラフの零点P
0間の区間における面積重心G´を求めて、その位置を
画像点の位置とすれば、背景照明の影響を排除して画像
点の位置を正確に検出できる。
【0026】然し、輝度分布グラフの山部の撮像方向側
(右側)の傾斜は反対側の傾斜よりも緩やかになり勝ち
であり、そのため、山部の面積重心G´が山部の頂点の
位置から撮像方向側にずれてしまう。一方、ピーク度分
布グラフの山部は、輝度分布グラフの山部の傾斜が両側
で異なっても、両側の傾斜がほぼ等しくなる。従って、
ピーク度分布グラフの零点P0間の区間における山部の
面積重心Gはその山部の頂点の位置から左程ずれない。
従って、画像点の検出精度を向上させるには、ピーク度
分布グラフの零点P0間の区間の面積重心Gを求めて、
該重心Gの位置を画像点Psのx座標とすることが望ま
しい。
【0027】ところで、ワークAの計測部位によって
は、図7(A−1)に示すように孔Bの奥にプレートA
Pが存在したり、図7(B−1)に示すようにワークA
の段付座面ASに孔Bが設けられていたり、図7(C−
1)に示すように孔BがワークAに溶着したカラーやナ
ット等の筒状部材ACで構成されることがある。そし
て、図7(A−1)の計測部位では、図7(A−2)に
示すように光切断画像sが孔部分の内方にも現われ、図
7(B−1)の計測部位では、図7(B−2)に示すよ
うに光切断画像sが段付形状になり、図7(C−1)の
計測部位では、図7(C−2)に示すように光切断画像
sがワークA表面に対応する画像と筒状部材ACの端面
に対応する画像とに分断されてしまう。
【0028】このような光切断画像sが現われている撮
像画面に対して上記テンプレートTPsによるパターン
マッチングを行うと、図7(A−2)では孔部分内の画
像にテンプレートTPsが合致し、図7(B−2)では
座面外側のワーク一般面に対応する画像にテンプレート
TPsが合致し、図7(C−2)では筒状部材ACの端
面に対応する画像にテンプレートTPsが合致してしま
うことがあり、ワークAの所定の計測範囲に存在する光
切断画像sにテンプレートTPsが合致しているか否か
を判別できず、ワークAの変位dZを正確に検出できな
くなる。
【0029】そこで、本実施形態では、位置を計測すべ
きワーク面の存在する計測範囲を孔Bの中心を基準にし
て表わす属性情報、即ち、計測範囲の内径RINと外径
ROUTのデータをティーチング時に計測して記憶させ
ておき、各計測部位での計測に際し、図7(A−3)
(B−3)(C−3)に示すように、孔画像bから上記
の如く求められる孔中心mを中心とする半径がRINの
円の内側と、半径がROUTの円の外側とをマスキング
し、この状態でパターンマッチングを行うようにした。
これによれば、テンプレートTPsが合致するのは所定
の計測範囲に対応する光切断画像sの部分になる。そし
て、パターンマッチングから求められる光切断画像sの
概略x座標における上記RINの半径の円のy座標と上
記ROUTの半径の円のy座標との間に上記の如く走査
線LSCを設定することにより、所定の計測範囲のワー
ク面に対応する光切断画像sのx座標sxを正しく求め
ることができ、ワークAの変位dZを正確に検出でき
る。尚、図7(A−1)の計測部位では、RINを孔B
の径に基づいて設定して、ROUTは無しとし、図7
(B−1)の計測部位では、RINとROUTを座面A
Sの内径と外径に基づいて設定し、図7(C−1)の計
測部位では、RINをワークAに開設する筒状部材AC
の取付孔の径に基づいて設定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光学式測定装置の概要を示す斜視図
【図2】 (A)図1のY軸方向から見た図、(B)図
1のX軸方向から見た図
【図3】 (A)孔画像の撮像画面を示す図、(B)光
切断画像の撮像画面を示す図
【図4】 (A)孔画像の微分化画面を示す図、(B)
パターンマッチングの状況を示す図、(C)走査線の設
定を示す図、(D)孔画像に近似する回帰円を示す図、
(E)光切断画像の撮像画面に対するパターンマッチン
グの状況を示す図、(F)走査線の設定を示す図、
(G)画像線を示す図
【図5】 (A)図4(C)の走査線上の輝度分布を示
す図、(B)輝度分布の微分曲線及び近似放物線を示す
【図6】 (A)図6(B)の走査線上の輝度分布を示
す図、(B)画像点の検出方法を示す図
【図7】 (A−1)(B−1)(C−1)各計測部位
の断面形状を示す図、(A−2)(B−2)(C−2)
各計測部位の光切断画像の撮像画面を示す図、(A−
3)(B−3)(C−3)マスキングした撮像画面を示
す図
【符号の説明】
2 撮像器 4 画像処理回路 LSC 走査線 LP 近似放物線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃淡の付いた撮像画面に設定する走査線
    上の輝度分布から、撮像画面に現われた画像の明部と暗
    部との境界となる走査線上の端点の位置を検出する方法
    において、 走査線上の輝度分布を表わす輝度分布曲線を微分した微
    分曲線を作成し、 微分曲線の頂点と、該頂点の両側の近傍領域における微
    分曲線上の各複数点とをピックアップし、 これらピックアップされた点から微分曲線の頂点部分に
    近似する回帰放物線の方程式を求め、 この放物線の頂点の走査線上の位置を前記端点の位置と
    する、 ことを特徴とする画像の位置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記輝度分布曲線が連続して減少する領
    域のうち減少前と減少後の輝度差が最大となる領域につ
    いて前記微分曲線を作成することを特徴とする請求項1
    に記載の画像の位置検出方法。
JP8259178A 1996-09-30 1996-09-30 画像の位置検出方法 Pending JPH10105721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8259178A JPH10105721A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 画像の位置検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8259178A JPH10105721A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 画像の位置検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10105721A true JPH10105721A (ja) 1998-04-24

Family

ID=17330455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8259178A Pending JPH10105721A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 画像の位置検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10105721A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100568584B1 (ko) 2002-12-17 2006-04-07 주식회사 애트랩 명암의 차이가 뚜렷한 표면의 경계면을 지날 때 발생하는광 마우스의 오동작 방지 방법
JP2008096119A (ja) * 2006-10-05 2008-04-24 Keyence Corp 光学式変位計、光学式変位測定方法、光学式変位測定プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100568584B1 (ko) 2002-12-17 2006-04-07 주식회사 애트랩 명암의 차이가 뚜렷한 표면의 경계면을 지날 때 발생하는광 마우스의 오동작 방지 방법
JP2008096119A (ja) * 2006-10-05 2008-04-24 Keyence Corp 光学式変位計、光学式変位測定方法、光学式変位測定プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5298977A (en) Visual inspection method for part mounted on printed circuit board
US7202957B2 (en) Three-dimensional visual sensor
KR20080037568A (ko) 휘일 얼라인먼트 측정 장치
JP3327068B2 (ja) 路面計測装置
US4755047A (en) Photometric stereoscopic shape measuring method
JP3758763B2 (ja) 孔位置の光学的計測方法
JPH10105721A (ja) 画像の位置検出方法
JPH10105718A (ja) 孔位置の光学的計測方法
JPH10105720A (ja) 孔位置の光学的計測方法
JP2913370B2 (ja) 光学式位置計測方法
JP2000018919A (ja) 撮像装置,光学式測定装置および光学式検査装置
JP4741943B2 (ja) 検査装置及び検査方法
JPH06281411A (ja) 孔位置の計測方法
JP2630844B2 (ja) 3次元形状寸法計測装置
JP2689064B2 (ja) 孔位置の計測方法
JP2689070B2 (ja) 孔位置の計測方法
JP2932418B2 (ja) ワークの位置計測方法
JP3923168B2 (ja) 部品認識方法及び部品実装方法
JP3318882B2 (ja) 光学式測定装置及び測定方法
JP2601232B2 (ja) Icリードずれ検査装置
JPH10232110A (ja) 光切断法によるワーク計測方法
JPH0372203A (ja) 半田付け部の外観検査方法
JPH04355946A (ja) 電子部品の半田付け部の検査方法
JPH08145637A (ja) パイプ形状認識方法及びその装置
JPH10185519A (ja) コイル位置検出装置