JPH05180582A - 炉内モニタ装置 - Google Patents

炉内モニタ装置

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Publication number
JPH05180582A
JPH05180582A JP34616691A JP34616691A JPH05180582A JP H05180582 A JPH05180582 A JP H05180582A JP 34616691 A JP34616691 A JP 34616691A JP 34616691 A JP34616691 A JP 34616691A JP H05180582 A JPH05180582 A JP H05180582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
sample
ray
window
tight box
Prior art date
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Pending
Application number
JP34616691A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Nakamu
栄治 中務
Haruo Nakamura
治夫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP34616691A priority Critical patent/JPH05180582A/ja
Publication of JPH05180582A publication Critical patent/JPH05180582A/ja
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  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】炉内ガスや炉内の赤外発光に影響されずに炉内
試料を適切にモニタできるようにする。 【構成】処理室Sを挾んだ炉胴1の対面位置にX線透過
性物質からなる一対の透過窓7、8を形成し、透過窓7
の炉外対向位置にX線管9を配置し、透過窓8の炉外対
向位置にイメージインテンシファイア10を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業炉一般に適用して
炉内の処理物の状態変化をモニタするために有用となる
炉内モニタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工業炉一般において、処理中の炉内試料
をモニタしたいという強い要望が従来からある。そこで
近時においては、炉内モニタ装置として、炉胴およびタ
イトボックスに開口部を設け、炉胴の開口部にガラス窓
などの透光窓を取着して、その窓を介して炉内を覗き込
めるようにしたものが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成は、ガラス窓の内面をタイトボックス内若しくはそ
れとの連通空間内に気密に封入しておく必要がある。し
かして、単に炉胴とタイトボックスの間を筒体などの連
結部材を用いて機械的に連結した場合には、タイトボッ
クス内に充満するワックス等の炉内ガスがガラス窓の内
面付近に達してガラスを曇らせ、この曇りにより炉内の
試料が見辛くなり、モニタが困難になるという問題を生
じる。また、タイトボックスは常温から千数百度の間で
使用され温度変化に伴って膨脹、収縮するのが通例であ
るが、そのような単純な連結構造がとられると、タイト
ボックスの熱歪により炉胴に対するタイトボックスの相
対変位が生じた場合に、連結部にこじれ力が働いて連結
部材が外れ、ワックス等がタイトボックス外に流出して
炉内汚染を進行させるという深刻な問題に発展する。さ
らに、炉の目的からして炉内は可及的に均等加熱される
ことが望ましいのであるが、逆にこのような均熱化が進
むほど、試料を含めた炉内全体からの赤外領域の発光現
象により試料に陰影(コントラスト)が付きにくくな
り、たとえ曇りのない透光窓から覗き込んでも形状の識
別が困難となるケースを生じ得る。
【0004】本発明は、これらの不具合を伴うことなく
炉内の試料を適切にモニタできるようにした炉内モニタ
装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0006】すなわち、本発明に係る炉内モニタ装置
は、処理室を挾んだ炉胴の対面位置にX線透過性物質か
らなる一対の透過窓を形成し、一方の透過窓の炉外対向
位置にX線放射器を配置するとともに他方の透過窓の炉
外対向位置にX線受像器を配置して、それらの放射器お
よび受像器により炉内の試料を透過窓を介して撮像する
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】このような構成のものであれば、この種の炉が
炉胴以外の部位をグラファイト等のX線透過性物質で作
られていることから、放射器から透過窓を介して入射さ
せたX線を試料を透過させた後に透過窓を介して受像器
に受光させることができる。そのため、炉内ガスや赤外
発光の影響を受けずに炉内試料の確実なモニタが可能に
なる。しかも、可視光を用いた従来形モニタ装置のよう
に炉内構成要素であるタイトボックスや断熱材などに透
光用の貫通孔を設けなければならないといった大幅な改
造を伴うことがなく、炉胴に透過窓さえ設ければよいの
で、従来炉に容易に適用でき、タイトボックスの熱歪に
よる不具合も問題とならない。その上、X線を用いた場
合には、試料の輪郭だけでなく変形やだれ或いは内部の
破壊やひび等も観測できるので、試料に対するモニタ項
目が増え、試料をより多面的に捉えることが可能にな
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0009】この炉内モニタ装置が適用される炉は、鉄
製の炉胴1の内部にグラファイト製のタイトボックス2
を配置し、このタイトボックス2の外側にロッドヒータ
3を配設して、タイトボックス2を介して内部の処理室
Sを加熱するようにしている。ヒータ3と炉胴1の間に
はヒータ3の熱が炉胴1に伝達されることを防止するグ
ラファイトフェルト成形品たる断熱材4が貼り巡らして
あり、炉胴1を加熱から有効に保護するとともに、処理
室Sに対する加熱効率の向上を図っている。なお、この
炉は差圧フロー方式と称されるガス導入方式を採用して
おり、ガス導入系路5から導入したガスをタイトボック
ス2の隙間を介して処理室S側に流入させ、しかる後、
排気系路6を介し直接炉外に排出することで、処理室S
で発生するワックス等がタイトボックス2と炉胴1の隙
間に漏洩して炉内を汚染することを防止する。
【0010】このような炉において、本実施例の炉内モ
ニタ装置は、タイトボックス2を挾んだ炉胴1の対向位
置にフランジ7a、8aを形成し、それらのフランジ7
a、8aの開口端7b、8bをX線透過率の高いベリリ
ウム製の板7c、8cで蓋封してX線透過窓7、8を形
成している。そして、一方の透過窓7の炉外対向位置に
X線放射器たるX線管9を配置し、他方の透過窓8の炉
外対向位置にX線受像器たるイメージインテンシファイ
ア10を配置している。なお、透過窓7、8の内面にも
断熱材4を配設し、これらの透過窓7、8の外面温度を
常温に近づけて冷却を不要ならしめるようにしている。
【0011】このような構成のものであれば、断熱材4
やタイトボックス2はグラファイト製品であってX線透
過性があり、ヒータ3等もX線透過性があるため、X線
管9から透過窓7を介して炉内に入射されたX線は、処
理室Sに配置した試料Wに照射された後、それを透過し
て、透過窓8を介してイメージインテンシファイア10
に受光されることになる。そのため、処理室Sにワック
ス等の炉内ガスが充満していたり、タイトボックス2の
内面や処理物Wが均等加熱されて同一波長の赤外発光を
起こしていたりしても、それらの影響を受けずに炉内試
料Wの撮像を確実に行うことができる。しかも、可視光
を用いた従来形モニタ装置のように炉内構成要素である
タイトボックス2や断熱材4などに透光用の貫通孔を設
けなければならないといった大幅な改造を伴うことがな
く、透光窓7、8さえ設ければよいので、従来炉に容易
に適用でき、タイトボックス2の熱歪による不具合も問
題にならずに済む。その上、X線を用いた場合には、試
料Wの輪郭だけでなく、その変形やだれ或いは内部の破
壊やひび等も観測できるので、試料Wに対するモニタ項
目が増え、該試料Wを多面的に捉えてより具体的な評価
を下すことが可能になる。その結果、この炉内モニタ装
置は、試料Wの内部状態をリアルタイムでかつ具体的に
把握したい要求のある焼結処理などに適用して極めて有
用なものとなる。
【0012】なお、本発明は上述した実施例のみに限定
されるものではない。例えば、前記実施例では透過窓
7、8をベリリウムで構成しているが、アルミニウムや
チタンなど他のX線透過性物質で構成してもよいのは勿
論である。また、X線による被曝を防止するために、X
線管9の放射窓9aにコリメータなる絞りをつけて不必
要な場所にX線が放射されないようにしたり、透過窓8
側に、イメージインテンシファイア10に入射する部位
以外のX線をカットする遮蔽板を設けること等が有効に
なる。ところで、イメージインテンシファイア10は電
子の動きを利用して受像するものであるが、炉内にはヒ
ータ3が存在しそれに通電される大電流により炉内若し
くは炉の近傍に磁界が発生していると考えられるので、
その磁界の作用でイメージインテンシファイア10の電
子の動きに悪影響が及ぶことが予想される。そのような
不具合を解消するためには、イメージインテンシファイ
ア10の周囲を珪素鋼板やアモルファス等で覆い、磁気
シールドしておくことが有効になる。勿論、受像器がイ
メージインテンシファイアのような電子の動きを利用す
るものでないときは、そのような対応策は不要である。
さらにまた、炉内の試料Wをターンテーブル上に載設し
て回転させるようにすれば、全方位形のモニタ装置に簡
単に改造することができる。その他の構成も、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上説明したごとく、X線を
用いて炉内の試料を撮像し得るようにしたため、炉内ガ
スや赤外発光などの影響を受けないモニタが可能にな
り、適用に際しても炉に対する改造は透過窓を設けるだ
けでよいため従来形モニタ装置に比べれて格段に適用が
容易になり、さらに、X線を用いたことで試料の輪郭だ
けでなく変形やだれ或いは内部の破壊やひび等の観測も
可能になり、試料に対するより多方面に亘るデータ収
集、評価が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す模式的な構成図。
【符号の説明】
1…炉胴 7、8…透過窓 9…X線放射器(X線管) 10…X線受像器(イメージインテンシファイア) S…処理室 W…試料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理室を挾んだ炉胴の対面位置にX線透過
    性物質からなる一対の透過窓を形成し、一方の透過窓の
    炉外対向位置にX線放射器を配置するとともに他方の透
    過窓の炉外対向位置にX線受像器を配置して、それらの
    放射器および受像器により炉内の試料を透過窓を介して
    撮像することを特徴とする炉内モニタ装置。
JP34616691A 1991-12-27 1991-12-27 炉内モニタ装置 Pending JPH05180582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34616691A JPH05180582A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 炉内モニタ装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP34616691A JPH05180582A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 炉内モニタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05180582A true JPH05180582A (ja) 1993-07-23

Family

ID=18381563

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34616691A Pending JPH05180582A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 炉内モニタ装置

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JP (1) JPH05180582A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005353712A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Okuhara Electric Inc X線透視カメラを含む半田付装置
JP2012163524A (ja) * 2011-02-09 2012-08-30 Jfe Steel Corp レンガ厚み測定方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005353712A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Okuhara Electric Inc X線透視カメラを含む半田付装置
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