JP2001254939A - 液化ガス気化装置 - Google Patents

液化ガス気化装置

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JP2001254939A
JP2001254939A JP2000066491A JP2000066491A JP2001254939A JP 2001254939 A JP2001254939 A JP 2001254939A JP 2000066491 A JP2000066491 A JP 2000066491A JP 2000066491 A JP2000066491 A JP 2000066491A JP 2001254939 A JP2001254939 A JP 2001254939A
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JP
Japan
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liquefied gas
heat exchanger
pipe
heat
heater
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Application number
JP2000066491A
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English (en)
Inventor
Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Hidetaka Yabuuchi
秀隆 薮内
Takaaki Kusaka
貴晶 日下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の装置は、循環ポンプを使用しているた
めどうしても電力を必要としており、商用電源のない場
所への設置は不可能であるという課題を有している。 【解決手段】 液化ガス容器11の外部に配置した熱交
換器12内に、熱交換器12の内部と熱交換器12の外
部にまたがる閉じた管路13を設け、この管路13中の
熱媒を触媒燃焼装置と液溜部と逆止弁とによって気化と
液化とを繰り返すようにして、気化と液化による熱媒の
体積変化を利用して熱媒を循環でき、商用電力を使用し
ないで液化ガスを効率よく気化でき、設置場所の制限の
ない液化ガス気化装置としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LPGの液化ガス
気化装置に係るもので、寒冷地や冬場の使用において
も、安定して液化ガスを気化させることができる液化ガ
ス気化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液化ガス気化装置は、例えば図9
に示すような構成になっている。ボイラ1で加熱された
温水が、媒体ポンプ2によって入口配管3および媒体流
入空間4を経て熱交換パイプ5に流入し、バルク容器6
内のLPガスの液相部7を加熱して気化を促進させるも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成のもの
は、ボイラにガス燃焼を使用したとしても循環ポンプを
使用しているためどうしても電力を必要としており、商
用電源のない場所への設置は不可能であるという課題を
有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、液化ガス容器
の外部に配置した熱交換器内に、熱交換器の内部と前記
熱交換器の外部にまたがる閉じた管路を設け、この管路
中の熱媒を触媒燃焼装置と液溜部と逆止弁とによって気
化と液化とを繰り返すようにして、気化と液化による熱
媒の体積変化を利用して管路中を循環させ、商用電力を
使用しないで液化ガスを効率よく気化でき、設置場所の
制限のない液化ガス気化装置としているものである。
【0005】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、液化
ガス容器の外部に配置した熱交換器内に、熱交換器の内
部と前記熱交換器の外部にまたがる閉じた管路を設け、
この管路中の熱媒を触媒燃焼装置と液溜部と逆止弁とに
よって気化と液化とを繰り返すようにして、気化と液化
による熱媒の体積変化を利用して管路中を循環させ、商
用電力を使用しないで液化ガスを効率よく気化でき、設
置場所の制限のない液化ガス気化装置としているもので
ある。
【0006】請求項2に記載した発明は、液溜部を加熱
器より高い位置に配置するようにして、常に熱媒が管路
内に存在でき、装置の起動が速やかにできる液化ガス気
化装置としている。
【0007】請求項3に記載した発明は、加熱器の上下
に接触させた管路のうち、熱交換器へ流入する側の接触
面積を流出する側の接触面積よりも広くするようにし
て、熱媒の気化を短時間で行え、液化ガスを効率よく気
化でき、設置場所の制限のない液化ガス気化装置として
いる。
【0008】請求項4に記載した発明は、熱交換器の外
部に位置する管路の途中に、吐出側と吸込側に各々逆止
弁を有する大気開放式の液溜部を設け、液溜部の吐出側
と熱交換器の間に加熱器を配置し、前記加熱器で、熱交
換器へ流入する側の管路と液溜部の両方を加熱するよう
にして、装置の起動が短時間ででき、使い勝手の良い液
化ガス気化装置としている。
【0009】請求項5に記載した発明は、熱媒には共沸
混合物を使用するようにして、極寒冷地での使用に際し
ても凍結がなく、また装置に対する悪影響がなく、長期
間安定して使用できる液化ガス気化装置としている。
【0010】請求項6に記載した発明は、熱源機構は設
置箱に収容し、管路を断熱カバーによって覆った構成と
して、異物の混入を防止でき、また触媒燃焼装置の発熱
を有効に利用できる液化ガス気化装置としている。置。
【0011】請求項7に記載した発明は、触媒燃焼装置
は燃焼制御器によって燃焼の開始または停止を制御する
ようにし、前記燃焼制御器は熱交換器から流出する側の
管路に配置した温度検知器の信号に応じて動作するよう
にして、液化ガスを適温に保持でき、起動時間の短い、
また安全な液化ガス気化装置としている。
【0012】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図1は本実施例の液化ガス気化装置の
構成を示す設置図である。11はプロパン等の液化石油
ガスを蓄える液化ガス容器である。液化ガス容器11の
上部には、気化した液化ガスを取り出す気体取出管12
aと、液相の液化ガスを取り出す液体取出管12bを接
続している。液体取出管12bは、液化ガス容器11の
内部で液化ガス容器11の底部に接続しており、液相の
液化ガスを取り出しているものである。前記液体取出管
12bは、液化ガス容器11とは別体とした熱交換器1
2に接続している。熱交換器12は、液化ガスの液体を
収容する圧力容器となっている。また、熱交換器12は
管路13を有している。管路13は、熱交換器12の内
部と外部にまたがるように設置しており、内部を水等の
熱媒が流れている。前記熱媒は、管路13が接続されて
いる熱源機構15によって加熱され、循環されている。
【0013】熱交換器12はこの熱媒が有している熱エ
ネルギーを液体取出管12bによって案内された液化ガ
スと熱交換して、液化ガスを気化させるものである。気
化した液化ガスは、熱交換器12の上部に接続している
気体取出管12cを通って、前記気体取出管12aを流
れる気体の液化ガスと一緒になってガスメータ32を介
して、燃焼器具31に供給される。ガスメータ32は、
ガスの使用量を計測するメータである。また、気化した
液化ガスの一部は、前記気体取出管12cの途中から分
岐させている燃料管15aから圧力調整器22を介し
て、熱源機構15に供給されている。また、気体取出管
12aと気体取出管12cには、燃焼器具31に供給す
る燃料ガスの圧力を調節する圧力調整器30aと圧力調
整器30bを設けている。
【0014】図2は、本実施例で使用している熱源機構
15の構成を示す断面図である。本実施例の熱源機構1
5は、液溜部17と、触媒燃焼装置19によって構成し
た加熱器18を備えている。触媒燃焼装置19とを有し
ている。液溜部17は、管路13内を循環させる熱媒を
収容しており、上部には内部と外部を連通する貫通孔1
7bを有している。すなわち、液溜部17は、大気に開
放した構造となっている。なお液溜部17は、本実施例
では大気開放式としているが、熱媒の体積変化を確保で
きる例えばベローズ構造のものを使用することもでき、
この場合は密閉式としても良いものである。また液溜部
17は、低部と低部には逆止弁17bと逆止弁17aを
介して、前記管路13を接続している。管路13の一部
には、前記触媒燃焼装置19を設けている。触媒燃焼装
置19は、前記燃料管15aから電磁弁21を介して供
給されている燃料ガスを触媒燃焼することによって、熱
媒を気化させているものである。
【0015】触媒燃焼装置19は、内部に白金等の貴金
属で構成した燃焼用触媒23と、燃焼用触媒23を収容
している燃焼室に燃料ガスを噴出させるノズル24と、
エゼクター効果によって空気吸引口26から空気を吸引
するエゼクター部25と、前記燃焼室に設けた点火プラ
グ27を備えている。点火プラグ27は、制御装置28
が有している着火器に接続している着火線を備えてお
り、使用者が制御装置28を操作すると着火器が高電圧
を発生し、この高電圧が着火線によって点火プラグに案
内され、点火プラグで電気火花を発生するようになって
いる。本実施例では、前記着火器は電池を電源とする電
子回路で構成しており、消費電力が少ないため、1個の
電池で約1年間は動作するものである。
【0016】以下、本実施例の動作について説明する。
冬場、燃焼器具31を使用して液化ガスを使用すると、
液化ガスの気化熱によって液化ガス容器11と熱交換器
12の温度が低下する。このため、気化する液化ガスの
量が減少して、ガス圧力が低下して、燃焼器具31に供
給する燃料ガスの量が減少する。この結果、燃焼器具3
1の火力が弱まったり、あるいは燃焼器具31での燃焼
が停止する。そこで本実施例では、使用者が燃焼器具3
1での燃焼状態を目視で判断したり、あるいは燃焼器具
31を使用する前に直接本実施例の液化ガス気化装置を
駆動したりするものである。
【0017】すなわち、使用者が図2に示している制御
装置28のスイッチを入れると、制御装置28が有して
いる着火器が動作すると共に、電磁弁21が開くもので
ある。電磁弁21が開くと、燃料管15aから触媒燃焼
装置19で構成した加熱器18に燃料ガスが供給され
る。このとき、触媒燃焼装置19の燃焼室には、点火プ
ラグ27から電気火花が発生しており、触媒燃焼装置1
9が触媒燃焼を開始するものである。
【0018】このとき、本実施例では、図1に示してい
る触媒燃焼装置用圧力調整器22の制御圧力は、空気の
吸い込み性能を考慮して0.1MPaに設定している。
ノズル24から噴出された燃料ガスは、エゼクタ25を
通過するときに、エゼクタ効果によって空気吸引口26
から空気を吸引して可燃性の混合ガスとなって、燃焼室
内に噴出する。燃焼室では点火プラグ27によって電気
火花が発生しており、可燃性の混合ガスはこの電気火花
によって着火される。こうして、燃焼用触媒23の出口
側には炎が形成される。この炎の熱によって燃焼用触媒
23は加熱され温度上昇する。燃焼用触媒23が約20
0℃以上の触媒燃焼可能温度に到達すると、燃焼用触媒
23は触媒燃焼を開始する。触媒燃焼に入ると、燃焼室
に供給される燃料ガスは、触媒燃焼に全て消費され、自
然に炎は消えるものである。
【0019】この触媒燃焼による発熱は、燃焼用触媒2
3の表面で均一に発生し、燃焼用触媒23の温度は約8
00℃程度となる。この温度は、管路13を循環する熱
媒の加熱に対しては十分であるが、加熱器18の外郭の
温度は常温よりも若干高い程度であり、やけどを負った
りする可能性がなく非常に安全な温度である。
【0020】これに対して火炎燃焼を利用した場合に
は、火炎部の温度が2000℃近くに達するものであ
り、前記安全を確保するためには大がかりな高熱対策が
必要となるものである。
【0021】この触媒燃焼の発熱は、図2に示している
ように、管路13を流れる熱媒に伝達されている。熱媒
は、例えば水の場合は、かねつによって気化した場合は
膨張して体積が約1200倍になる。この熱媒の蒸気
は、逆止弁16aが存在しているために、液溜部17に
はは行けずに熱交換器12の方に流れる。こうした、熱
交換器12に入った熱媒の蒸気は、液体取出管12bに
よって液化ガス容器11から供給されている液化ガスと
熱交換される。このため、熱交換器12内の液化ガスは
気化して、熱交換器12の上部に接続している気体取出
管12cから燃料ガスの供給経路を流れるものである。
すなわち、液化ガス容器11の上部に接続している気体
取出管12aを流れる気体の液化ガスと一緒になって、
圧力調整器30a圧力調整器30bと、ガスメータ32
を介して燃焼器具31に供給される。また、前記気化し
た液化ガスの一部は、気体取出管12cの途中に設けて
いる燃料管15aによって分岐されて、触媒燃焼器用圧
力調整器22と電磁弁21を介して触媒燃焼装置19に
環流するものである。このため、触媒燃焼装置19は安
定して触媒燃焼を継続することができる。
【0022】前記熱交換器12に入った熱媒の蒸気は液
化ガスと熱交換される結果、凝縮して液化される。液化
した熱媒は、管路13を通って逆止弁16bから液溜部
17に戻るものである。この凝縮によって管路13内の
圧力は低下する。管路13内の圧力が低下するために、
管路13には新しい熱媒が供給される。このとき、管路
13には前記しているように、逆止弁16bが存在して
いるため、新しい熱媒は、逆止弁16aを通過したもの
となる。つまり、前記した触媒燃焼装置19の触媒燃焼
熱によって気化した熱媒が供給されるものである。この
熱媒の循環によって、熱交換器12内の液化石油ガスは
効率的に気化されて、燃焼器具31に供給されるもので
ある。このとき本実施例では、液溜部17には、上部に
大気と連通させる貫通孔17bを設けている。このた
め、液溜部17は常に常圧となっており、前記触媒燃焼
装置19による熱媒の気化による体積膨張を確実に起こ
させることができるものである。また、体積膨張の結果
液溜部17が加圧されたりすることがないようにしてい
るものである。
【0023】以上のように本実施例によれば、液化ガス
を収容する液化ガス容器11と、液化ガス容器11の外
部に配置した液化ガスを気化させる熱交換器12と、熱
交換器12の内部と熱交換器12の外部にまたがる閉じ
た管路13と、管路13に熱媒を流す熱源機構15とを
備え、前記熱源機構15を熱交換器12の外部の管路1
3の途中に設けた大気に開放した液溜部17と、液溜部
17の吐出側と吸込側の両方に設けた逆止弁16a、1
6bと、前記液溜部17の吐出側と前記熱交換器12と
の間に設けた触媒燃焼装置19で形成した加熱器18と
を備え、前記触媒燃焼装置19の燃料を前記熱交換器1
2の気体取出管12cより分岐した燃料管15aから供
給し、加熱器18によって管路13内の熱媒を加熱する
構成として、熱媒の蒸発と液化による体積変化を利用し
た熱駆動式ポンプによって熱媒を循環させることがで
き、また、加熱器を温度制御がし易い触媒燃焼装置で構
成することによって、経済的でしかも安全で、電源設備
を必要とせず、どんな場所にも設置可能な液化ガス気化
装置を実現するものである。
【0024】(実施例2)続いて、本発明の第2の実施
例について説明する。図3は、本実施例の液化ガス気化
装置の構成を示す断面図である。本実施例では、液溜部
17を加熱器18より高い位置に配置するようにしてい
るものである。このため、液溜部17に貯留している熱
媒は、重力によって管路13内に確実に供給されるもの
である。
【0025】すなわち本実施例によれば、熱源機構15
を停止させた後、再起動する必要があったときに、熱媒
が管路13内に確実に存在しているため、直ちに再起動
ができるものである。
【0026】(実施例3)続いて本発明の第3の実施例
について説明する。図4は本実施例の液化ガス気化装置
の構成を示す断面図、図5は同じく、加熱器18を裏面
から見た平面図である。本実施例では、加熱器18の上
面と下面とに管路13を接触させている。このとき、熱
媒14が熱交換器12へ流入する側の管路13は図5に
示しているようにU字型に形成している。また、熱交換
器12から熱媒14が流出する側の管路13は図4に示
しているように直線に形成している。すなわち、前記流
入側の管路13は加熱部18との接触面積が多くなるよ
うにし、流出する側の管路13は加熱部18との接触面
積を少なくなるようにしているものである。
【0027】このため本実施例によれば、液溜部17に
戻る温度の低い熱媒14に対する加熱量をできるだけ少
なくし、液溜部17から出る熱媒14に対する加熱量を
できるだけ多くして、熱媒14の気化時間を短くし、従
って、液化ガスを効率よく気化でき、設置場所の制限の
ない液化ガス気化装置を実現するものである。
【0028】(実施例4)続いて、本発明の第4の実施
例について説明する。図6は、本実施例の液化ガス気化
装置の構成を示す断面図である。本実施例では、加熱器
18と液溜部17とを熱伝導片33によって接続するよ
うにしている。熱伝導片33は、アルミ等の熱伝導率の
高い金属で構成している。以上の構成とすることによっ
て、液溜部17内の熱媒14の温度を適温に保つことが
でき、装置の起動が短時間ででき、使い勝手の良い液化
ガス気化装置を実現するものである。
【0029】(実施例5)続いて本発明の第5の実施例
について説明する。本実施例では熱媒14は水とエタノ
ールの混合物のような沸点の異なる2つ以上の物質を混
合した共沸混合物を使用している。このため、本実施例
で使用している熱媒14は、凝固点が非常に低くなっ
て、−20℃でも凝固しないものである。また、気体と
液体において組成が変化しないものであり、管路13等
の熱循環機構に悪影響を及ぼすことはないものである。
【0030】以上のように本実施例によれば、熱媒には
共沸混合物を使用するようにして、極寒冷地での使用に
際しても凍結がなく、また装置に対する悪影響がなく、
長期間安定して使用できる液化ガス気化装置を実現する
ものである。
【0031】(実施例6)続いて本発明の第6の実施例
について説明する。図7は、本実施例の液化ガス気化装
置の構成を示す断面図である。本実施例では、前記各実
施例で説明している熱源機構15を金属製の設置箱34
に収容している。また、管路13の外周に断熱カバー3
5を設けるようにしている。このため、熱源機構15内
に異物が混入することがなく、長期間安定して使用でき
る液化ガス気化装置を実現するものである。また、管路
13の外周に断熱カバー35を設けるようにしているた
め、触媒燃焼装置19の発熱が大気中に熱放散する量を
減少して、効率の高い液化ガス気化装置を実現するもの
である。
【0032】(実施例7)次に、本発明の第7の実施例
について説明する。図8は、本実施例の液化ガス気化装
置の構成を示す断面図である。本実施例では、熱交換器
12から流出する側の管路13に温度検知器37を設け
ている。また、温度検知器37の検知温度信号を受け
て、触媒燃焼装置19の燃焼の開始、停止を制御する燃
焼制御器36を設けている。
【0033】このため、例えば外気温が低下して、温度
検知器37が検知する温度が基準温度より低下すると、
自動的に触媒燃焼装置19が駆動を開始するものであ
る。逆に、外気温が上昇して、温度検知器37が検知す
る温度が基準温度より上昇すると、自動的に触媒燃焼装
置19の駆動が停止されるものである。このため、液化
ガスを適温に保持でき、起動時間の短い、また安全な液
化ガス気化装置を実現するものである。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、液化ガスを
収容する液化ガス容器と、前記液化ガス容器の外部に配
置した液化ガスを気化させる熱交換器と、前記熱交換器
の内部と前記熱交換器の外部にまたがる閉じた管路と、
前記管路に熱媒を流す熱源機構とを備え、前記熱源機構
を熱交換器外部の管路の途中に設けた大気に開放した液
溜部と、前記液溜部の吐出側と吸込側の両方に設けた逆
止弁と、前記液溜部の吐出側と前記熱交換器との間に設
けた触媒燃焼装置で形成した加熱器とを備え、前記触媒
燃焼装置の燃料を前記熱交換器の気体取出管より分岐し
た燃料管から供給し、加熱器によって管路内の熱媒を加
熱する構成として、気化と液化による熱媒の体積変化を
利用して熱媒を循環でき、商用電力を使用しないで液化
ガスを効率よく気化でき、設置場所の制限のない液化ガ
ス気化装置を実現するものである。
【0035】請求項2に記載した発明は、液溜部を加熱
器より高い位置に配置した構成として、常に熱媒が管路
内に存在でき、装置の起動が速やかにできる液化ガス気
化装置を実現するものである。
【0036】請求項3に記載した発明は、熱交換器の外
部に位置する管路の途中に、吐出側と吸込側に各々逆止
弁を有した大気開放式の液溜部を設け、液溜部の吐出側
と熱交換器の間に加熱器を配置し、加熱器の上下に管路
を接触させ、熱交換器へ流入する側の管路の接触面積を
流出する側の管路の接触面積よりも広くした構成とし
て、熱媒の気化を短時間で行え、液化ガスを効率よく気
化でき、設置場所の制限のない液化ガス気化装置を実現
するものである。
【0037】請求項4に記載した発明は、熱交換器の外
部に位置する管路の途中に、吐出側と吸込側に各々逆止
弁を有する大気開放式の液溜部を設け、液溜部の吐出側
と熱交換器の間に加熱器を配置し、前記加熱器で、熱交
換器へ流入する側の管路と液溜部の両方を加熱する構成
として、装置の起動が短時間ででき、使い勝手の良い液
化ガス気化装置を実現するものである。
【0038】請求項5に記載した発明は、熱媒には共沸
混合物を使用する構成として、極寒冷地での使用に際し
ても凍結がなく、また装置に対する悪影響がなく、長期
間安定して使用できる液化ガス気化装置を実現するもの
である。
【0039】請求項6に記載した発明は、熱源機構は設
置箱に収容し、管路を断熱カバーで覆った構成として、
異物の混入を防止でき、また触媒燃焼装置の発熱を有効
に利用できる液化ガス気化装置を実現するものである。
【0040】請求項7に記載した発明は、触媒燃焼装置
は燃焼制御器によって燃焼の開始または停止を制御する
ようにし、前記燃焼制御器は熱交換器から流出する側の
管路に配置した温度検知器の信号に応じて動作する構成
として、液化ガスを適温に保持でき、起動時間の短い、
また安全な液化ガス気化装置を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示す設置図
【図2】同、液化ガス気化装置の熱源機構の構成を示す
断面図
【図3】本発明の第2の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示す断面図
【図4】本発明の第3の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示す断面図
【図5】同、加熱器を裏面から見た平面図
【図6】本発明の第4の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示す断面図
【図7】本発明の第6の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示す断面図
【図8】本発明の第7の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示す断面図
【図9】従来の液化ガス気化装置の構成を示す説明図
【符号の説明】
11 液化ガス容器 12 熱交換器 12a 気体取出管 12b 液体取出管 12c 気体取出管 13 管路 14 熱媒 15 熱源機構 15a 燃料管 16a 逆止弁 16b 逆止弁 17 液溜部 17a 液溜部の吐出側 17b 貫通孔 18 加熱器 19 触媒燃焼装置 28 制御装置 34 設置箱 35 断熱カバー 36 燃焼制御器 37 温度検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日下 貴晶 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3E072 AA03 CA03 DB01 GA30 3E073 AA01 AB01 DB01 DB04 DC04 DC13 DC32 3K017 BA01 BA02 BB02 BB08 BC10 BD01 BE04 BF01 3K068 AA02 AB21 AB36 BB02 BB14 BB25 CA01 CA04 CA26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化ガスを収容する液化ガス容器と、前
    記液化ガス容器の外部に配置した液化ガスを気化させる
    熱交換器と、前記熱交換器の内部と前記熱交換器の外部
    にまたがる閉じた管路と、前記管路に熱媒を流す熱源機
    構とを備え、前記熱源機構を熱交換器外部の管路の途中
    に設けた大気に開放した液溜部と、前記液溜部の吐出側
    と吸込側の両方に設けた逆止弁と、前記液溜部の吐出側
    と前記熱交換器との間に設けた触媒燃焼装置で形成した
    加熱器とを備え、前記触媒燃焼装置の燃料を前記熱交換
    器の気体取出管より分岐した燃料管から供給し、加熱器
    によって管路内の熱媒を加熱する液化ガス気化装置。
  2. 【請求項2】 液溜部を加熱器より高い位置に配置した
    請求項1に記載した液化ガス気化装置。
  3. 【請求項3】 熱交換器の外部に位置する管路の途中
    に、吐出側と吸込側に各々逆止弁を有した大気開放式の
    液溜部を設け、液溜部の吐出側と熱交換器の間に加熱器
    を配置し、加熱器の上下に管路を接触させ、熱交換器へ
    流入する側の管路の接触面積を流出する側の管路の接触
    面積よりも広くした請求項1または2に記載した液化ガ
    ス気化装置。
  4. 【請求項4】 熱交換器の外部に位置する管路の途中
    に、吐出側と吸込側に各々逆止弁を有する大気開放式の
    液溜部を設け、液溜部の吐出側と熱交換器の間に加熱器
    を配置し、前記加熱器で、熱交換器へ流入する側の管路
    と液溜部の両方を加熱する請求項1から3のいずれか1
    項に記載した液化ガス気化装置。
  5. 【請求項5】 熱媒には共沸混合物を使用する請求項1
    から4のいずれか1項に記載した液化ガス気化装置。
  6. 【請求項6】 熱源機構は設置箱に収容し、管路を断熱
    カバーによって覆った請求項1から5のいずれか1項に
    記載した液化ガス気化装置。
  7. 【請求項7】 触媒燃焼装置は燃焼制御器によって燃焼
    の開始または停止を制御するようにし、前記燃焼制御器
    は熱交換器から流出する側の管路に配置した温度検知器
    の信号に応じて動作する請求項1から6のいずれか1項
    に記載した液化ガス気化装置。
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KR20170114038A (ko) * 2016-03-31 2017-10-13 현대중공업 주식회사 가스 재기화 시스템 및 이를 포함하는 선박
JP2021188655A (ja) * 2020-05-28 2021-12-13 矢崎エナジーシステム株式会社 強制気化システム

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