JP2002340294A - 液化ガス気化装置 - Google Patents

液化ガス気化装置

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JP2002340294A
JP2002340294A JP2001141206A JP2001141206A JP2002340294A JP 2002340294 A JP2002340294 A JP 2002340294A JP 2001141206 A JP2001141206 A JP 2001141206A JP 2001141206 A JP2001141206 A JP 2001141206A JP 2002340294 A JP2002340294 A JP 2002340294A
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liquefied gas
power
evaporator
storage tank
control device
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Takashi Sawada
敬 澤田
Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Takaaki Kusaka
貴晶 日下
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構成のものは、商用電源を供給するた
めの電気工事が必要である、おおがかりな配管工事が必
要であるという課題を有している。 【解決手段】 バルク貯槽1内の液化ガス2に第1制御
弁9を介して配管接続される蒸発器10と、蒸発器10
の出口から分岐して第2制御弁11を介して配管接続さ
れる点火器12と、触媒13を有する発熱手段4と、発
熱手段4と蒸発器10の間に設けた熱発電手段14と、
熱発電手段が発生した電力を蓄える蓄電手段15と、蓄
電手段15から電力を取り出して点火器12と第1制御
弁9と第2制御弁11とを制御する制御手段8とを、バ
ルク貯槽1に一体に設けた構成として、電気工事を無く
するとともに、設置のための配管工事を著しく簡易にす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロパンガスなど
の液化ガスを気化させて燃料ガスとして給湯機や暖房機
等のガス使用機器に供給する液化ガス気化装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている液化ガス気化装置に
は、特開平10−26298号公報に記載されているよ
うなものがある。図8は、前記公報に記載された構成を
示すブロック図である。
【0003】ここに記載されている液化ガス気化装置
は、液化ガス2を貯留するバルク貯槽1と、バルク貯槽
1内の液相の液化ガスを気化させる熱交換器3と、熱交
換器3に加熱した熱媒体を供給する発熱手段4と、ポン
プ5と、発熱手段4とポンプ5を駆動制御する制御部8
を有している。
【0004】すなわち、発熱手段4で加熱した熱媒体を
ポンプ5によって熱交換器3に搬送して、バルク貯槽1
内の液相の液化ガス2を加熱気化させるものである。
【0005】また、制御部8は、バルク貯槽1に設けて
いる液化ガス2の温度を検知する温度センサー6と気相
部の圧力を検知する圧力センサー7の検知値に基いて、
発熱手段4とポンプ5を駆動制御している。すなわち、
温度センサー6または圧力センサー7の値が所定値以上
になった時には、熱交換器3への熱媒体の供給を停止す
るようにして安全を確保しているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の構成
のものは、商用電源を供給するための電気工事が必要で
ある、おおがかりな配管工事が必要であるという課題を
有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、液化ガスを貯
留するバルク貯槽と、前記バルク貯槽内の液相の液化ガ
ス部分に第1制御弁を介して配管接続した蒸発器と、前
記蒸発器の出口に第2制御弁を介して配管接続した発熱
手段と、前記発熱手段と前記蒸発器との間に配置した熱
発電手段と、前記熱発電手段が発生した電力を充電して
蓄える蓄電手段と、前記蓄電手段から電力を取り出して
前記発熱手段と前記第1制御弁と前記第2制御弁とを制
御する制御装置とを構成要件として備え、前記第1制御
弁と蒸発器と第2制御弁と発熱手段と熱発電手段と蓄電
手段とは、前記バルク貯槽に一体に設けた構成の液化ガ
ス気化装置としている。
【0008】熱発電手段の発電電力を蓄電手段に蓄電
し、制御手段が蓄電手段の電力を発熱手段に供給して、
液化ガスそのもののエネルギーで液化ガスを気化させる
ことができ、商用電源を使用する必要のない、また、設
置の為の工事はガス使用機器側への配管工事だけでよ
い、電気工事の不要な設置性に優れた液化ガス気化装置
を実現できる。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、液化ガ
スを貯留するバルク貯槽と、前記バルク貯槽内の液相の
液化ガス部分に第1制御弁を介して配管接続した蒸発器
と、前記蒸発器の出口に第2制御弁を介して配管接続し
た発熱手段と、前記発熱手段と前記蒸発器との間に配置
した熱発電手段と、前記熱発電手段が発生した電力を充
電して蓄える蓄電手段と、前記蓄電手段から電力を取り
出して前記発熱手段と前記第1制御弁と前記第2制御弁
とを制御する制御装置とを構成要件として備え、前記第
1制御弁と蒸発器と第2制御弁と発熱手段と熱発電手段
と蓄電手段とは、前記バルク貯槽に一体に設けた構成の
液化ガス気化装置としている。
【0010】熱発電手段の発電電力を蓄電手段に蓄電
し、制御手段が蓄電手段の電力を発熱手段に供給して、
液化ガスそのもののエネルギーで液化ガスを気化させる
ことができ、商用電源を使用する必要のない、また、設
置の為の工事はガス使用機器側への配管工事だけでよ
い、電気工事の不要な設置性に優れた液化ガス気化装置
を実現できる。
【0011】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した構成に加え、制御装置は、バルク貯槽内の圧力を
検知する圧力検知手段の検知圧力が所定の値以上になっ
た時には蓄電池の電力を熱発電手段に供給するように制
御する構成としている。制御装置が、バルク貯槽内の温
度が上昇して圧力が異常に高くなったことを圧力検知手
段の情報から認識するとバルク貯槽内部の温度が異常に
低くなって必要な液化ガス量を圧力で蒸発器まで導けな
くなった時でも、制御装置を介して蓄電手段からポンプ
に電力を供給する事により、液化ガスを蒸発器に供給す
ることができ、常に安定して液化ガスを蒸発気化させる
事ができる。
【0012】請求項3に記載した発明は、請求項1また
は2に記載した構成に加え、制御装置は、蒸発器の入口
側に配置した蓄電手段を電源として動作するポンプを駆
動制御する構成としている。
【0013】制御装置が、圧力検知手段の情報からバル
ク貯槽の温度が異常に低くなったことを認識すると、蓄
電手段の電力をポンプに供給して液化ガスを蒸発器に供
給するものである。このため、異常時であっても安定し
て液化ガスを蒸発気化させることによって、異常状態は
間もなく正常状態に復帰でき、簡単な構成で安全を確保
できる液化ガス気化装置とできる。
【0014】請求項4に記載した発明は、請求項1から
3のいずれか1項に記載した構成に加え、制御装置は、
蒸発器の出口側に配置した蓄電手段を電源として動作す
る圧縮装置を駆動制御する構成としている。制御装置
が、バルク貯槽内部の温度が異常に低くなったことを認
識するとバルク貯槽内の温度が上昇して圧力が異常に高
くなった時、圧力検知手段で異常な圧力上昇を検知して
制御装置を介して蓄電池からファンモータに電力を供給
する事により、ファンモータで冷却される熱交換器の内
部でバルク貯槽内の気相ガスを冷却凝縮することによ
り、安全弁などでバルク貯槽内部のガスを外部に放出す
ることなく、バルク貯槽内の圧力を常に一定値以下の安
全な値に保つ事ができる。、蓄電手段の電力を圧縮装置
に供給するようにして、液化ガスを蒸発器に供給するこ
とができる。このため、異常状態を正常状態に復帰で
き、さらに、ガス使用機器までの配管が長くて配管の抵
抗が大きい時や外気温が低くてガスが配管中で再凝縮液
化する場合であっても、ガス使用機器に対して安定して
ガスを供給できる液化ガス気化装置とできる。
【0015】請求項5に記載した発明は、請求項1から
3のいずれか1項に記載した構成に加え、制御装置は、
蒸発器の出口とバルク貯槽の気相部とを接続するバイパ
ス配管に配置した蓄電手段を電源として動作する圧縮装
置を駆動制御する構成としている。
【0016】運転開始時には圧縮装置を運転してバルク
貯槽の気相部からガスを取り出してガス使用機器に送
り、発熱手段が所定の温度に達したら圧縮装置を停止し
て、蒸発器で蒸発気化させた液化ガスをガス使用機器に
送るもので、装置の立ちあがりを著しく早めることがで
きる。さらに、ガス使用機器が待機状態の場合は、蒸発
器を一定温度に保つ必要がなく、発熱手段でガスを消費
させて熱を発生させる必要がなくなるので、経済的な待
機運転ができる。
【0017】請求項6に記載した発明は、請求項1から
5のいずれか1項に記載した構成に加え、制御装置は、
蒸発器の出口とバルク貯槽の気相部とを接続するバイパ
ス配管に配置した熱交換器を冷却する、蓄電手段を電源
として動作するフアンモータを駆動制御する構成として
いる。
【0018】制御装置がバルク貯槽内部の温度が異常に
高くなったことを認識すると、蓄電池からファンモータ
に電力を供給し、ファンモータで熱交換器を冷却して、
バルク貯槽内の気相ガスを冷却凝縮する。このため、異
常状態は間もなく正常状態に復帰でき、簡単な構成で、
安全を確保できる液化ガス気化装置としている。
【0019】請求項7に記載した発明は、請求項1から
6のいずれか1項に記載した構成に加え、制御装置は、
バルク貯槽内の液の量を検知する液量検知手段の検知量
が所定量以下となったときは、この情報をガス会社に送
信する構成としている。
【0020】液量検知手段で検知したバルク貯槽内の液
化ガスの量賀所定量以下となるとこの情報をガス会社に
送信することによって、バルク貯槽内の液化ガスの補充
が確実にできる液化ガス気化装置とできる。
【0021】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図1は、本実施例の構成を示すブロッ
ク図である。本実施例の液化ガス気化装置は、液化ガス
を貯留するバルク貯槽1と、バルク貯槽1に一体に設け
ている気化部25とを有している。前記気化部25は、
配管26で前記バルク貯槽1内の液相の液化ガス2部分
に接続している第1制御弁9を介して接続した蒸発器1
0と、蒸発器10の出口に第2制御弁11を介して配管
接続した発熱手段4と、発熱手段4と前記蒸発器10と
の間に配置した熱発電手段14と、前記熱発電手段14
が発生した電力を充電して蓄える蓄電手段15と、蓄電
手段15から電力を取り出して前記発熱手段4と前記第
1制御弁9と前記第2制御弁11とを制御する制御装置
8とを備えている。
【0022】前記発熱手段4は、触媒13を有しており
蒸発器9が気化した液化ガスを燃料として使用する触媒
燃焼装置としている。
【0023】前記熱発電手段14は、異種金属を貼り合
わせて構成したペルチェ素子を使用しており、高温側を
前記発熱手段4に、低温側を前記蒸発器10側に密着さ
せた構成としている。この構成で夏発電手段14は、ゼ
ーベック効果によって発電するものである。
【0024】以下、本実施例の動作、作用を説明する。
制御手段8は、蓄電手段15が蓄電した電力を使用して
第1制御弁9と第2制御弁11を開放する。このため、
発熱手段4内に燃料ガスである液化ガスが導入される。
制御装置8が、この状態で点火器12を動作させて火花
を発生ると、燃料ガスは着火され、触媒13が活性化さ
れて、発熱手段4は触媒燃焼を開始する。
【0025】発熱手段4が発生する触媒燃焼による発熱
は、熱発電手段14を介して蒸発器10に伝達される。
第1制御弁9が開かれているため、蒸発器10内には液
相の液化ガスが充満している。この液層の液化ガスは、
蒸発器10の熱量によって気化し気相の液化ガスとなっ
て、ガス使用機器である給湯器16に供給される。
【0026】このようにして、例えば冬季や寒冷地であ
っても、バルク貯槽1から安定して液化ガスを気化させ
てガス使用機器に供給することができる。
【0027】このとき本実施例では、熱発電手段14で
発生した電力は制御装置8を通して蓄電手段15に蓄電
され、制御装置8と点火器12と第1制御弁9と第2制
御弁11とを動作させる電源として用いられる。
【0028】以上のように、本実施例においては、液化
ガス2を熱源とする発熱手段4により加熱され液化ガス
2を蒸発気化させる蒸発器10と、発熱手段4と蒸発器
10との間に設けて発電する熱発電手段14と、発生し
た電力を蓄電する蓄電手段15の電力により動作する制
御装置8とをバルク貯槽1の上部に一体に設けて構成す
る事により、外部より商用電源などの電力を供給する必
要がないので、電気工事が不要になるとともに、発熱手
段4と蒸発器10とバルク貯槽1が一体となっているた
め配管工事は給湯機16等のガス使用機器への配管だけ
ですむものである。すなわち、設置のための工事が著し
く軽減される。
【0029】また、不凍液や熱媒等を使用していないた
め、液の補充などのメンテナンスの必要もなく装置の保
守も容易である。さらにバルク貯槽1内の液化ガス2全
体を加熱する必要がなく、消費する量だけ加熱する構成
としているためエネルギー効率も優れている。
【0030】尚、使用期間が限定される場合等において
は、熱発電手段の替わりに1次電池等を搭載しても同様
な効果を得ることができる。
【0031】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
ついて説明する。図2は、本実施例の構成を示すブロッ
ク図である。本実施例では、バルク貯槽1内の圧力を検
知する圧力検知手段17を設けている。圧力検知手段1
7の検知情報は、制御装置8に伝達されている。
【0032】以下、本実施例の動作について説明する。
夏場等の外気温が非常に高い状態では、バルク貯槽1の
内部温度も上昇して圧力も異常に上昇する。このような
危険な状態の場合に本実施例の装置は、有効に作用する
ものである。すなわち、制御装置8がバルク貯槽1に設
けた圧力検知手段17の検知圧力が異常に高いことを認
識すると、蓄電手段15から熱発電手段14へ電力を供
給するものである。この状態では、熱発電手段14はゼ
ーベック効果によって冷熱を発生する。このため、蒸発
器10は冷却され、従って内部の液化ガスも冷却凝縮す
る。この結果、バルク貯槽1の圧力も低下していく。
【0033】以上のように本実施例によれば、安全弁等
を使用しない簡単な構成で、バルク貯槽1内の圧力を安
全に一定値以下に保つことができる。
【0034】尚、熱発電手段14がゼーベック効果作用
で動作する場合、蒸発器10側は低温になって反対側の
発熱手段4側は高温になるため自然対流で放熱される
が、この時、蓄電手段15を電源として制御装置8で運
転制御されるファンを設けて発熱手段4を冷却すると、
より一層の効果を得ることができる。
【0035】(実施例3)次に本発明の第3の実施例に
ついて説明する。図3は、本実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【0036】本実施例では、蒸発器10の入口側の配管
にポンプ18を配置している。ポンプ18は、蓄電手段
15を電源として制御装置8で運転制御される。
【0037】以上のように構成された液化ガス気化装置
について、以下その動作、作用を説明する。冬季等のよ
うに、外気温が低いときは、バルク貯槽1内部の液化ガ
ス2の温度が低下し圧力も低下する。このため、液化ガ
ス気化装置は充分な量の液化ガスをガス使用機器15ま
で導くことができなくなる。この時、制御装置8が圧力
検知手段17の検知圧力から前記状態であることを認識
すると、蓄電手段15が蓄電しした電力をポンプ18に
供給して、ポンプ18を駆動する。従って、バルク貯槽
1内の液化ガスはポンプ18によって吸い上げられ、蒸
発器10に供給される。このため、蒸発器10は十分な
量の液化ガスを気化することができ、給湯器16は十分
な量の気化した液化ガスの供給を受けることができる。
【0038】以上のように本実施例によれば、外気温の
異常に低い状況でも常に安定して液化ガスを蒸発気化さ
せて、給湯機16などのガス使用機器に充分な量の燃料
ガスを供給することができる。
【0039】(実施例4)次に本発明の第4の実施例に
ついて説明する。図4は本実施例の構成を示すブロック
図である。本実施例では、蒸発器10の出口側配管に圧
縮装置19を配置している。圧縮装置19は、蓄電手段
15を電源として制御装置8で運転制御される。
【0040】以下、本実施例の動作について説明する。
実施例3で説明したように、外気温が低いときは、バル
ク貯槽1内部の液化ガス2の温度が低下し圧力も低下す
る。このため、充分な量の液化ガスを蒸発器10まで導
くことができなくなる。このとき本実施利では、制御装
置8が蓄電手段15が蓄電した電力を圧縮装置19に供
給して、圧縮装置19を駆動する。このため、圧縮装置
19によって必要な液化ガスの量を蒸発器10に供給す
ることができる。さらに、液化ガス気化装置からガス使
用機器への配管が長くて配管の抵抗が大きい場合、また
外気温が低くて配管中で燃料ガスが再凝縮液化する場合
等においても、圧縮装置19を運転することにより、十
分な量の気化した液化ガスを安定して供給する事ができ
る。
【0041】(実施例5)次に本発明の第5の実施例に
ついて説明する。図5は本実施例の構成を示すブロック
図である。本実施例では、蒸発器10の出口側配管とバ
ルク貯槽1の気相部とを接続するバイパス配管20を設
けている。またこのバイパス配管20に、圧縮装置19
を設けている。圧縮装置19は蓄電手段15を電源とし
て制御装置8で運転制御される。
【0042】以下、本実施例の動作について説明する。
本実施例では、運転の開始時には、圧縮装置19と、発
熱手段4を共に運転する。
【0043】前記各実施例で説明した発熱手段4の発熱
は、所定の温度に達するまでに多少の時間を要するもの
である。すなわち、バルク貯槽1の液化ガスを気化する
までに時間がかかるものである。この点本実施例では、
発熱手段4を動作させると同時に、圧縮装置19を動作
させている。圧縮装置19は、バルク貯槽1の気相の液
化ガスを圧縮している。
【0044】すなわち本実施例によれば、装置の運転の
開始時に、蓄電手段15から圧縮装置19に電力を供給
して圧縮装置19を運転する事により、バルク貯槽1内
の気相部の燃料ガスをバイパス配管20からガス使用機
器である給湯機16に供給するようにしているものであ
り、非常に応答性のよい液化ガス気化装置とできるもの
である。
【0045】次に発熱手段4の温度が所定の温度に達し
たら圧縮装置19の運転を停止して、通常どおり蒸発器
4で蒸発気化させた液化ガスをガス使用機器に送るもの
である。
【0046】以上のように本実施例によれば、応答性が
良く安定した気化性能を有し、またガス使用機器が運転
を停止していて待機運転状態の場合でも、蒸発器4の温
度を所定温度に保つ必要がなくなるので、経済的な運転
が出来る。
【0047】(実施例6)次に本発明の第6の実施につ
いて説明する。図6は、本実施例の構成を示すブロック
図である。本実施例では、実施例5で説明したバイパス
配管20に、蓄電手段15を電源として制御装置8で運
転制御されるファンモータ21と、ファンモータ21で
冷却される熱交換器22を設けている。
【0048】以下、本実施例の動作について説明する。
圧力検知手段17の信号から、バルク貯槽1内の温度が
上昇して圧力が異常に高くなったことを制御装置が認識
すると、蓄電手段15が蓄電した電力をファンモータ2
1に供給する。フアンモータ21が送風する空気は、バ
イパス配管20に設けた熱交換器22を冷却する。この
ため、バルク貯槽1内の気相の液化ガスは冷却凝縮され
る。
【0049】このため本実施例によれば、安全弁などを
使用して、バルク貯槽1の内部のガスを外部に放出する
ことなく、バルク貯槽1内の圧力を常に一定値以下の安
全な値に保つ事ができる。
【0050】(実施例7)次に本発明の第7の実施例に
ついて説明する。図7は、本実施例の構成を説明するブ
ロック図ある。本実施例では、バルク貯槽1内に液面セ
ンサーなどの液量検知手段23を設けている。液量検知
手段23の検知情報は、制御装置8に伝達されている。
本実施例では、制御装置8は液量検知手段23の検出値
を例えばガス会社に送信するための送信手段24を有し
ている。前記送信手段24は、ガス会社からの応答を受
信する受信手段を有したものとしても当然支障はない。
【0051】以下、本実施例の動作について説明する。
ガス使用機器である給湯機16などの運転が継続されて
バルク貯槽1の液化ガスが消費されると、バルク貯槽1
内の液化ガス2の量も減ってきて、液面も低下してく
る。本実施例では、液量検知手段23が検知する情報か
ら制御装置8がこの状態を認識すると、制御装置8は送
信手段24を駆動してガス会社等にバルク貯槽1内の液
化ガスが不足状態であることを送信する。
【0052】ガス会社はこの送信を受けると、タンクロ
ーリー等を用いてバルク貯槽1に必要な量の液化ガスを
補給する事ができる。
【0053】尚、本実施例によれば、圧力検知手段17
の検知情報から異常を検知した時においても、送信手段
24を使用して異常の発生をガス会社に連絡することが
できるため、安全で保守の容易な液化ガス気化装置を実
現する事ができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、液化ガスを
貯留するバルク貯槽と、前記バルク貯槽内の液相の液化
ガス部分に第1制御弁を介して配管接続した蒸発器と、
前記蒸発器の出口に第2制御弁を介して配管接続した発
熱手段と、前記発熱手段と前記蒸発器との間に配置した
熱発電手段と、前記熱発電手段が発生した電力を充電し
て蓄える蓄電手段と、前記蓄電手段から電力を取り出し
て前記発熱手段と前記第1制御弁と前記第2制御弁とを
制御する制御装置とを備え、前記第1制御弁と蒸発器と
第2制御弁と発熱手段と熱発電手段と蓄電手段とは、前
記バルク貯槽に一体に設けてなる構成として、商用電源
を使用する必要のない、また、設置の為の工事はガス使
用機器側への配管工事だけでよい、電気工事の不要な設
置性に優れた液化ガス気化装置を実現するものである。
【0055】請求項2に記載した発明は、制御装置は、
バルク貯槽内の圧力を検知する圧力検知手段の検知圧力
が所定の値以上になった時には蓄電池の電力を熱発電手
段に供給するように制御する構成として、常に安定して
液化ガスを蒸発気化させる事ができる液化ガス気化装置
を実現するものである。
【0056】請求項3に記載した発明は、制御装置は、
蒸発器の入口側に配置した蓄電手段を電源として動作す
るポンプを駆動制御する構成として、簡単な構成で安全
を確保できる液化ガス気化装置を実現するものである。
【0057】請求項4に記載した発明は、制御装置は、
蒸発器の出口側に配置した蓄電手段を電源として動作す
る圧縮装置を駆動制御する構成として、簡単な構成で、
異常状態を正常状態に復帰でき、さらに、ガス使用機器
までの配管が長くて配管の抵抗が大きい時や外気温が低
くてガスが配管中で再凝縮液化する場合であっても、ガ
ス使用機器に対して安定してガスを供給できる液化ガス
気化装置を実現するものである。
【0058】請求項5に記載した発明は、制御装置は、
蒸発器の出口とバルク貯槽の気相部とを接続するバイパ
ス配管に配置した蓄電手段を電源として動作する圧縮装
置を駆動制御する構成として、装置の立ちあがりを著し
く早めることができる液化ガス気化装置を実現するもの
である。
【0059】請求項6に記載した発明は、制御装置は、
蒸発器の出口とバルク貯槽の気相部とを接続するバイパ
ス配管に配置した熱交換器を冷却する、蓄電手段を電源
として動作するフアンモータを駆動制御する構成とし
て、簡単な構成で、安全を確保できる液化ガス気化装置
を実現するものである。
【0060】請求項7に記載した発明は、制御装置は、
バルク貯槽内の液の量を検知する液量検知手段の検知量
が所定量以下となったときは、この情報をガス会社に送
信する構成として、バルク貯槽内の液化ガスの補充が確
実にできる液化ガス気化装置を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第4の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示すブロック図
【図5】本発明の第5の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第6の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第7の実施例である液化ガス気化装置
の構成を示すブロック図
【図8】従来の液化ガス気化装置の構成を示すブロック
【符号の説明】
1 バルク貯槽 2 液化ガス 4 発熱手段 8 制御装置 9 第1制御弁 10 蒸発器 11 第2制御弁 12 点火器 13 触媒 14 熱発電手段 15 蓄電手段 16 給湯機 17 圧力検知手段 18 ポンプ 19 圧縮装置 20 バイパス配管 21 ファンモータ 22 熱交換器 23 液量検知手段 24 送信手段
フロントページの続き (72)発明者 日下 貴晶 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3E072 AA03 DB03 3K068 AA02 AB21 BB02 BB03 BB12 BB24 BB25 CA04 CA11 CA25 CB01 CC09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化ガスを貯留するバルク貯槽と、前記
    バルク貯槽内の液相の液化ガス部分に第1制御弁を介し
    て配管接続した蒸発器と、前記蒸発器の出口に第2制御
    弁を介して配管接続した発熱手段と、前記発熱手段と前
    記蒸発器との間に配置した熱発電手段と、前記熱発電手
    段が発生した電力を充電して蓄える蓄電手段と、前記蓄
    電手段から電力を取り出して前記発熱手段と前記第1制
    御弁と前記第2制御弁とを制御する制御装置とを備え、
    前記第1制御弁と蒸発器と第2制御弁と発熱手段と熱発
    電手段と蓄電手段とは、前記バルク貯槽に一体に設けて
    なる液化ガス気化装置。
  2. 【請求項2】 制御装置は、バルク貯槽内の圧力を検知
    する圧力検知手段の検知圧力が所定の値以上になった時
    には蓄電池の電力を熱発電手段に供給するように制御す
    る請求項1に記載した液化ガス気化装置。
  3. 【請求項3】 制御装置は、蒸発器の入口側に配置した
    蓄電手段を電源として動作するポンプを駆動制御する請
    求項1または2に記載した液化ガス気化装置。
  4. 【請求項4】 制御装置は、蒸発器の出口側に配置した
    蓄電手段を電源として動作する圧縮装置を駆動制御する
    請求項1から3のいずれか1項に記載した液化ガス気化
    装置。
  5. 【請求項5】 制御装置は、蒸発器の出口とバルク貯槽
    の気相部とを接続するバイパス配管に配置した蓄電手段
    を電源として動作する圧縮装置を駆動制御する請求項1
    から3のいずれか1項に記載した液化ガス気化装置。
  6. 【請求項6】 制御装置は、蒸発器の出口とバルク貯槽
    の気相部とを接続するバイパス配管に配置した熱交換器
    を冷却する、蓄電手段を電源として動作するフアンモー
    タを駆動制御する請求項1から5のいずれか1項に記載
    した液化ガス気化装置。
  7. 【請求項7】 制御装置は、バルク貯槽内の液の量を検
    知する液量検知手段の検知量が所定量以下となったとき
    は、この情報をガス会社に送信する請求項1から6のい
    ずれか1項に記載した液化ガス気化装置。
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