JP2001252562A - 低温脱硝触媒及び低温脱硝方法 - Google Patents

低温脱硝触媒及び低温脱硝方法

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JP2001252562A JP2000068077A JP2000068077A JP2001252562A JP 2001252562 A JP2001252562 A JP 2001252562A JP 2000068077 A JP2000068077 A JP 2000068077A JP 2000068077 A JP2000068077 A JP 2000068077A JP 2001252562 A JP2001252562 A JP 2001252562A
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憲摂 今村
Yoshitaka Kajihata
賀敬 梶畠
Seiichi Sugawa
誠一 洲河
Hironori Ozaki
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    • Y02C20/10Capture or disposal of greenhouse gases of nitrous oxide (N2O)

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 酸化チタン担体に、マンガン化合物、並びに
タングステン化合物、モリブデン化合物及びクロム化合
物の少なくともいずれかを担持させるか、さらにセリウ
ム化合物を担持させてなる低温脱硝触媒。 【効果】 低温で高活性であり、コンパクトな触媒脱硝
システムを構築することができるとともに、地球温暖化
物質であるN2 Oの副生を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却排ガス、
その他各種排ガスに含まれる窒素酸化物を150℃前後
の低温で、かつN2 O等の副生物を抑制しながら、アン
モニア等の還元剤の共存下で還元・除去する低温脱硝触
媒及びこの触媒を用いる低温脱硝方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、世界的に環境汚染が問題視されて
おり、汚染防止の対策が種々提案され、同時に廃水、排
ガスの排出基準も見直され検討されている。燃焼排ガス
中には主要な大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)
が含まれる。NOx対策として各種脱硝技術が提案さ
れ、実用化されている。脱硝装置として、現在最も多く
採用されている方式は選択的触媒還元装置(SCR)
で、触媒はチタン酸化物担体にバナジウム酸化物を担持
したものが用いられ、共存するアンモニアとの反応によ
りNOxを還元して無害な水と窒素を生成するものであ
る。
【0003】この従来触媒は、200〜400℃の高温
において活性を示すので、適当な脱硝性能を得るために
脱硝触媒装置は200℃を越える温度で操業されてい
る。そのため、図2に示すように、バグフィルタ等の除
塵設備10から出てくる、一旦150℃程度まで冷却さ
れた排ガスを、排ガス加熱器12で脱硝装置14の入口
で200℃を越える温度、望ましくは210℃以上に再
加熱する必要があり、多大な熱エネルギーを消費してい
た。
【0004】また、従来、バナジウム系触媒が知られて
いるが、このバナジウム系触媒を用いたシステムで脱硝
装置を200℃未満で操業した場合、触媒活性が低いた
め大量の触媒が必要となる。また、バナジウム系触媒自
体が高コストである。
【0005】特開平8−131828号公報には、二酸
化チタンに酸化マンガンと酸化セリウムを担持させた窒
素酸化物除去用触媒が記載されている。また、特開平9
−155190号公報には、チタン酸化物を担体とし、
これにマンガンを硝酸塩で混練及び/又は含浸担持し、
焼成した窒素酸化物除去用触媒が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの公報記載のマ
ンガン系触媒は、150℃前後の低温である程度高活性
を示すが、地球温暖化物質であるN2 Oを副生する特性
があるという問題点がある。
【0007】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、200℃以下、望ましくは180℃以
下の低温で、従来の触媒より高活性で、かつN2 Oの副
生を抑制することができ、しかも低コスト化を図ること
ができる低温脱硝触媒及びこの触媒を用いた低温脱硝方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の低温脱硝触媒は、酸化チタン担体に、マ
ンガン化合物、並びにタングステン化合物、モリブデン
化合物及びクロム化合物の少なくともいずれかを担持さ
せてなるように構成される。この触媒において、さら
に、セリウム化合物を担持させる場合もある。また、こ
のセリウム化合物を担持させたものに、さらに、銅化合
物及び白金族金属化合物の少なくともいずれかを担持さ
せる場合もある。
【0009】また、本発明の低温脱硝触媒は、酸化チタ
ン担体に、マンガン化合物、並びに銅化合物及び白金族
金属化合物の少なくともいずれかを担持させてなること
を特徴としている。この触媒において、さらに、セリウ
ム化合物を担持させる場合もある。本願明細書における
「低温」とは、広義には130〜200℃、狭義には1
50〜180℃の範囲を言う。
【0010】本発明の低温脱硝方法は、上記の低温脱硝
触媒のいずれかを用いた触媒装置に、窒素酸化物を含有
する130〜200℃の排ガスを還元剤とともに導入し
て、排ガス中の窒素酸化物を還元・除去することを特徴
としている。また、本発明の低温脱硝方法は、上記の低
温脱硝触媒のいずれかを用いた触媒装置に、窒素酸化物
を含有する150〜180℃の排ガスを還元剤とともに
導入して、排ガス中の窒素酸化物を還元・除去すること
を特徴としている。還元剤としてはアンモニア、尿素等
が用いられる。また、触媒は、粒状体、ハニカム形状体
等として充填される。粒状体を充填する場合は、固定層
又は移動層とされる。
【0011】担体としての酸化チタンは硫酸法、気相
法、ゾルゲル法等、一般的な方法により製造される。そ
の比表面積は、好ましくは10m2/g 以上あればよい。
酸化チタンの比表面積が10m2/g 未満の場合は充分な
触媒活性が得られない。触媒活性成分のマンガン化合物
は、2価、3価、4価のいずれかのマンガン酸化物、無
機塩酸、有機塩酸を用いて上記酸化チタンに担持され
る。一般的には硝酸マンガンや硫酸マンガンや蓚酸マン
ガンを用いる。担持はスプレー法、浸漬含浸法、混練
法、析出沈殿法、スパッタリング法等の公知の方法で行
われる。例えば、マンガン化合物を水等の可溶溶媒に溶
解し、その溶液中に酸化チタンを浸漬した後、室温〜2
00℃で乾燥し、その後、空気中100〜600℃で焼
成してマンガン担持酸化チタンとする。
【0012】上記のように担持したマンガン化合物は最
終的に担体上においては酸化物と推定される。マンガン
担持量はマンガン元素基準で0.1〜30wt%で、好ま
しくは1〜20wt%である。担持量が0.1wt%未満で
あれば十分な脱硝性能が得られず、また30wt%を越え
る場合は触媒の比表面積が低下するため逆効果となり充
分な脱硝性能が得られない。
【0013】他の触媒活性成分である6A族元素、すな
わちタングステン、モリブデン又は/及びクロムは2
価、3価、4価、5価、6価のいずれかの酸化物、無機
塩酸、有機塩酸を用いて上記酸化チタンに担持される。
一般的には、パラタングステン酸アンモニウム、モリブ
デン酸アンモニウム、硝酸クロムが用いられる。担持は
スプレー法、浸漬含浸法、混練法、析出沈殿法、スパッ
タリング法等の公知の方法で行われる。例えば、タング
ステン化合物を水等の可溶溶媒に溶解し、その溶液中に
酸化チタンを浸漬した後、室温〜200℃で乾燥し、そ
の後、空気中100〜600℃で焼成してタングステン
担持酸化チタンとする。
【0014】上記のように担持したタングステン化合物
は最終的に担体上においては酸化物と推定される。タン
グステン担持量は元素基準で0.1〜30wt%で、好ま
しくは1〜20wt%である。担持量が0.1wt%未満で
あれば十分な脱硝性能、N2O抑制効果が得られず、ま
た30wt%を越える場合は触媒の比表面積が低下するた
め逆効果となり充分な脱硝性能が得られない。
【0015】他の触媒活性成分であるセリウムは2価、
3価、4価のいずれかの酸化物、無機塩酸、有機塩酸を
用いて上記酸化チタンに担持される。一般的には硝酸セ
リウムが用いられる。担持はスプレー法、浸漬含浸法、
混練法、析出沈殿法、スパッタリング法等の公知の方法
で行われる。例えば、セリウム化合物を水等の可溶溶媒
に溶解し、その溶液中に酸化チタンを浸漬した後、室温
〜200℃で乾燥し、その後空気中100〜600℃で
焼成してセリウム担持酸化チタンとする。
【0016】上記のように担持したタングステン化合物
は最終的に担体上においては酸化物と推定される。セリ
ウム担持量は元素基準で0.1〜30wt%で、好ましく
は1〜20wt%である。担持量が0.1wt%未満であれ
ば十分な脱硝性能が得られず、また30wt%を越える場
合は触媒の比表面積が低下するため逆効果となり充分な
脱硝性能が得られない。
【0017】上記の触媒成分の他に、さらに触媒成分と
して銅化合物、又は/及び白金族金属化合物、即ちルテ
ニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウ
ム、白金の化合物を担持することができる。銅化合物は
1価、2価いずれかの銅の酸化物、無機酸、有機酸を用
いて上記酸化チタンに担持される。一般的には、硝酸銅
が用いられる。担持はスプレー法、浸漬含浸法、混練
法、析出沈殿法、スパッタリング法等の公知の方法で行
われる。例えば、銅化合物を水等の可溶溶媒に溶解し、
その溶液中に酸化チタンを浸漬した後、室温〜200℃
で乾燥し、その後、空気中100〜600℃で焼成して
銅担持酸化チタンとする。上記のように担持した銅化合
物は最終的に担体上においては酸化物と推定される。銅
担持量は元素基準で0.0001〜30wt%で、好まし
くは0.01〜20wt%である。担持量が0.0001
wt%未満であれば十分な脱硝性能効果が得られず、また
30wt%を越える場合は触媒の比表面積が低下するため
逆効果となり充分な脱硝性能が得られない。
【0018】白金族金属(元素)化合物は各種価数の酸
化物、無機酸、有機酸を用いて上記酸化チタンに担持さ
れる。一般的には、硝酸銅が用いられる。担持はスプレ
ー法、浸漬含浸法、混練法、析出沈殿法、スパッタリン
グ法等の公知の方法で行われる。例えば、白金化合物を
水等の可溶溶媒に溶解させ、その溶液中に酸化チタンを
浸漬した後、室温〜200℃で乾燥し、その後、空気中
100〜600℃で焼成して白金担持酸化チタンとす
る。白金担持量は元素基準で0.0001〜30wt%
で、好ましくは0.01〜20wt%である。担持量が
0.0001wt%未満であれば十分な脱硝性能効果が得
られず、また30wt%を越える場合は触媒の比表面積が
低下するため逆効果となり充分な脱硝性能が得られな
い。以上の各化合物の担持の順序はいずれでもよく、ま
た同時に担持してもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することができる
ものである。図1は本発明の実施の第1形態による低温
脱硝方法を実施する装置を示している。排ガス、例えば
ごみ焼却場からの排ガスが減温装置(図示略)で減温さ
れてバグフィルタ20に導入される。この場合、バグフ
ィルタの耐用温度以下とするために、排ガス温度は20
0℃以下、望ましくは180℃以下とされる。
【0020】バグフィルタ20の直前で、排ガスに活性
炭、消石灰(又は生石灰)等の薬剤が添加され、活性炭
でダイオキシン類が、消石灰(又は生石灰)でHCl、
SOx等の酸性成分が除去される。バグフィルタ20を
出た200℃以下、望ましくは180℃以下、例えば1
50℃の排ガスは、還元剤、例えばアンモニアととも
に、そのまま脱硝装置22に導入され、排ガス中のNO
x、NH3 、O2 が反応してH2 O、N2 に還元され無
害化される。このように、本実施形態においては、図2
に示すような従来必要としていた排ガス加熱器12が不
要になるので、熱エネルギーの少ない脱硝プロセスを構
築することができる。
【0021】脱硝装置22には、本発明の低温脱硝触媒
が粒状又はハニカム状等で充填されている。粒状体の充
填の場合は、固定層でも移動層でもよい。脱硝装置22
へ導入される排ガスの温度は、下限が130℃、望まし
くは150℃、上限は200℃、望ましくは180℃で
ある。排ガス温度が下限値未満であると触媒の活性が低
くなり、一方、排ガス温度が上限を越えるとバグフィル
タ20が損焼するので好ましくない。なお、バグフィル
タ20において、排ガス温度は、若干降下するが、本実
施形態では温度降下分は無視して説明している。
【0022】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特
徴とするところをより一層明確にする。 比較例1 4.6g (以下、同じ担持量)のメタバナジン酸アンモ
ニウム(NH4 VO3、以下同じバナジウム化合物を使
用)を蓚酸で還元してバナジウムイオン水溶液を調製
し、38g の酸化チタン(日本アエロジル製、商品名P
−25、以下同じ酸化チタンを使用)と混練した。次い
で混練物を110℃の乾燥器内で一晩乾燥させた後に、
破砕して2〜3mm径に整粒した。次いでこれを電気炉で
空気中400℃下で3時間焼成した(乾燥、整粒、焼成
条件は以下同じ)。
【0023】比較例2 メタバナジン酸アンモニウムと5.7g のタングステン
酸アンモニウム((NH4 101241・5H2 O=3
132.52、以下同じタングステン化合物を使用)を
蓚酸で還元してバナジウム及びタングステンイオン水溶
液を調製し、34g の酸化チタンと混練し、乾燥、整
粒、焼成した。
【0024】比較例3 メタバナジン酸アンモニウムと5.7g のタングステン
酸アンモニウムを蓚酸で還元してバナジウム及びタング
ステンイオン水溶液を調製した。この水溶液及び0.2
g のコロイダルシリカ(日産化学製、スノーテックス4
0)を34g の酸化チタンと混練し、乾燥、整粒、焼成
した。
【0025】比較例4 26.1g の硝酸マンガン6水和物(Mn(NO)3
6H2 O、以下同じマンガン化合物を使用)を蒸留水に
溶解し、45g の酸化チタンに加え、混練し、乾燥、整
粒、焼成した。
【0026】比較例5 硝酸マンガン6水和物及び15.5g の硝酸セリウム6
水和物(Ce(NO3)・6H2 O)を蒸留水に溶解
し、40g の酸化チタンに加え、混練し、乾燥、整粒、
焼成した。
【0027】実施例1 硝酸マンガン6水和物を蒸留水に溶解し、またタングス
テン酸アンモニウムを7.1g 蒸留水に溶解した。次い
でこれらを同時に40g の酸化チタンに加え、混練し
た。これを110℃の乾燥器内で一晩乾燥させた後に、
破砕して2〜3mm径に整粒した。次いでこれを電気炉で
空気中300℃下で3時間焼成した(乾燥、整粒、焼成
条件は以下同じ)。
【0028】実施例2 硝酸マンガン6水和物を蒸留水に溶解し、またモリブデ
ン酸アンモニウム((NH4 6 Mo7 24・4H2
=1235.86)を64.4g 蒸留水に溶解した。次
いでこれらを同時に40g の酸化チタンに加え、混練
し、乾燥、整粒、焼成した。
【0029】実施例3 硝酸マンガン6水和物を蒸留水に溶解し、また硝酸クロ
ム9水和物(Cr(NO3 3 ・9H2 O=400.1
5)を38.5g 蒸留水に溶解した。この水溶液を40
g の酸化チタンに加え、混練し、乾燥、整粒、焼成し
た。
【0030】実施例4 硝酸マンガン6水和物を蒸留水に溶解し、また硝酸銅3
水和物(Cu(NO32 ・3H2 O=241.60)
を19g 蒸留水に溶解した。この水溶液を40g の酸化
チタンに加え、混練し、乾燥、整粒、焼成した。
【0031】実施例5 硝酸マンガン6水和物を蒸留水に溶解し、また塩化白金
酸(H2 PtCl6 ・H2 O=517.90)を1.3
g 蒸留水に溶解した。この水溶液を44.5gの酸化チ
タンに加え、混練し、乾燥、整粒、焼成した。
【0032】実施例6 硝酸マンガン6水和物を蒸留水に溶解し、また硝酸パラ
ジウム(Pd(NO32 =230.43)を1.1g
蒸留水に溶解した。この水溶液を44.5g の酸化チタ
ンに加え、混練し、乾燥、整粒、焼成した。
【0033】実施例7 硝酸マンガン6水和物を蒸留水に溶解し、また塩化ルテ
ニウム(RuCl3 =207.43)を1g 蒸留水に溶
解した。この水溶液を44.5g の酸化チタンに加え、
混練し、乾燥、整粒、焼成した。
【0034】実施例8 硝酸マンガン6水和物を蒸留水に溶解し、また塩化ロジ
ウム3水和物(RhCl3 ・3H2 O)を1g 蒸留水に
溶解した。この水溶液を44.5g の酸化チタンに加
え、混練し、乾燥、整粒、焼成した。
【0035】実施例9 硝酸マンガン6水和物を蒸留水に溶解し、また塩化イリ
ジウム(IrCl3 )を0.8g 蒸留水に溶解した。こ
の水溶液を44.5g の酸化チタンに加え、混練し、乾
燥、整粒、焼成した。
【0036】実施例10〜20 以下各々、マンガン、タングステン、モリブデン、クロ
ム、銅、白金、セリウムの各元素を比較例5〜実施例5
と同じ化合物、担持量により水溶液を調製し、各元素が
上記の例と同じ担持率となるように調整した量の酸化チ
タンと混練し、乾燥、整粒、焼成した結果、表1に示す
成分を含む触媒を得た。なお、「調整した量の酸化チタ
ン」とは、担持する元素が増える分、酸化チタンを減ら
し、触媒全体中のマンガン等の割合を一定にするように
した場合の酸化チタンのことである。また、比較例1〜
5、実施例1〜9の触媒成分も表1に示している。
【0037】
【表1】
【0038】実施例21 実施例1〜20及び比較例1〜5の触媒10mlを各々、
反応器に充填し反応器の入口と出口で検出されるNOx
濃度を測定した。測定条件は温度150℃、SV670
0(1/h )、ガス組成NOx100ppm 、アンモニア
110ppm 、酸素10%、水15%、窒素Balanc
eとした。なお脱硝率は以下のように定義した。結果を
表1に示す。 脱硝率(%)=(入口NOx濃度(ppm )−出口NOx
濃度(ppm ))/入口NOx濃度(ppm )×100
【0039】表1に示す各種脱硝触媒の性能の結果か
ら、実施例1〜3より、W、Mo、Crを添加すること
で、Mn系触媒の活性を維持しながら、N2 Oの副生が
抑えられることがわかる。実施例4〜9より、Cu〜I
rを添加した触媒は活性が向上することが分かる。実施
例10〜14より、Ceを添加した触媒は実施例1〜5
と比べると、活性が向上している。実施例15〜16よ
り、Wを添加した触媒は実施例4、5と比べると副生N
2 Oが抑制されている。実施例17〜20は活性が最も
高く、副生するN2 Oも比較的少ないということがわか
る。
【0040】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 本発明の触媒は、200℃以下、望ましくは1
80℃以下の低温で、従来の触媒より高活性であり、コ
ンパクトな触媒脱硝システム構築することができ、かつ
熱ロスを少なくすることができる。 (2) 地球温暖化物質であるN2 Oの副生を抑制する
ことができる。 (3) 主活性成分をマンガンにすることで、従来のバ
ナジウム系触媒よりも低コストな触媒を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による低温脱硝方法を
実施する装置を示す系統的概略構成図である。
【図2】従来の脱硝方法を実施する装置の一例を示す系
統的概略構成図である。
【符号の説明】
10 除塵設備 12 排ガス加熱器 14、22 脱硝装置 20 バグフィルタ
フロントページの続き (72)発明者 梶畠 賀敬 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 洲河 誠一 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 尾崎 弘憲 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川 崎重工業株式会社神戸本社内 Fターム(参考) 4D048 AA06 AB02 AC04 BA07X BA07Y BA19X BA19Y BA25X BA25Y BA26X BA26Y BA27X BA27Y BA28X BA28Y BA30X BA31X BA32X BA33X BA35X BA41X BA42X 4G069 AA01 AA03 AA15 BA04A BA04B BB06B BC31A BC31B BC43A BC43B BC50A BC50B BC58A BC58B BC59A BC59B BC60A BC62A BC62B BC69A BC70B BC71B BC72B BC74B BC75B CA02 CA03 CA08 CA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化チタン担体に、マンガン化合物、並
    びにタングステン化合物、モリブデン化合物及びクロム
    化合物の少なくともいずれかを担持させてなることを特
    徴とする低温脱硝触媒。
  2. 【請求項2】 酸化チタン担体に、マンガン化合物、並
    びに銅化合物及び白金族金属化合物の少なくともいずれ
    かを担持させてなることを特徴とする低温脱硝触媒。
  3. 【請求項3】 さらに、セリウム化合物を担持させた請
    求項1記載の低温脱硝触媒。
  4. 【請求項4】 さらに、セリウム化合物を担持させた請
    求項2記載の低温脱硝触媒。
  5. 【請求項5】 さらに、銅化合物及び白金族金属化合物
    の少なくともいずれかを担持させた請求項3記載の低温
    脱硝触媒。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の低温脱
    硝触媒を用いた触媒装置に、窒素酸化物を含有する13
    0〜200℃の排ガスを還元剤とともに導入して、排ガ
    ス中の窒素酸化物を還元・除去することを特徴とする低
    温脱硝方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の低温脱
    硝触媒を用いた触媒装置に、窒素酸化物を含有する15
    0〜180℃の排ガスを還元剤とともに導入して、排ガ
    ス中の窒素酸化物を還元・除去することを特徴とする低
    温脱硝方法。
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