JP2001244758A - バッファ回路およびホールド回路 - Google Patents

バッファ回路およびホールド回路

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JP2001244758A JP2000051186A JP2000051186A JP2001244758A JP 2001244758 A JP2001244758 A JP 2001244758A JP 2000051186 A JP2000051186 A JP 2000051186A JP 2000051186 A JP2000051186 A JP 2000051186A JP 2001244758 A JP2001244758 A JP 2001244758A
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    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/0175Coupling arrangements; Interface arrangements
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/34DC amplifiers in which all stages are DC-coupled
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な回路構成で、広い出力電流範囲にわた
って入力−出力間のオフセット電圧を低減する。 【解決手段】 トランジスタQ1,Q2,Q3のサイズ
比は、m:n:1に設定され、トランジスタQ6,Q7
のサイズ比は、1:pに設定され、トランジスタQ4,
Q5のサイズ比は、{(m:n;1)/p}:1に設定
されている。したがって、トランジスタQ3を流れる電
流の(m+n+1)倍の電流が、トランジスタQ1,Q
2のエミッタ電極へ供給される。トランジスタQ1,Q
2を流れる電流の比率は、それらのサイズ比と同一の
m:nとなるので、トランジスタQ1,Q2の間で、エ
ミッタ・ベース間電圧が同一となる。その結果、入力信
号線INに入力された電圧信号と出力信号線OUTから
出力される電圧信号との間のオフセット電圧が、出力電
流の広い範囲にわたって解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バッファ回路お
よびこれを利用したホールド回路に関し、特に、広い出
力電流範囲で入力−出力間のオフセット電圧を低減する
ための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電圧信号を用いて、さまざまな信号処理
を行う電子回路において、バッファ回路が、しばしば用
いられる。バッファ回路の目的は、電圧信号を増幅する
ことなくそのまま伝達することであり、特に、インピー
ダンスを低くして同一の電圧信号を伝達することにあ
る。したがって、バッファ回路は、電圧信号を生成する
回路部分である電圧信号発生部の出力インピーダンスが
高い場合に、電圧信号発生部の出力に接続して用いられ
ることが多い。
【0003】電圧信号発生部の出力インピーダンスが高
い場合に、この出力に他の回路が直接に接続されると、
接続される他の回路の入力インピーダンスの影響を受け
て、電圧信号が変化してしまう場合がある。バッファ回
路は、高い入力インピーダンスをもって電圧信号を受信
し、受信した電圧信号を損なうことなく、低い出力イン
ピーダンスをもって出力するので、電圧信号発生部と他
の回路との間の電圧信号の伝送経路に介挿されることに
より、上記のような問題を解消することができる。
【0004】バッファ回路については、演算増幅器を用
いた負帰還回路として構成される例の他に、図19が示
す簡易的な回路として構成される例が知られている。図
19のバッファ回路は、構成が簡単であるという利点が
ある。このバッファ回路では、入力信号として受信され
た電圧信号は、入力信号線INを通じてpnp型のトラ
ンジスタQ51のベース電極へ入力され、npn型のト
ランジスタQ57のエミッタ電極と定電流源I2との接
続部に接続された出力信号線OUTを通じて、出力信号
としての電圧信号が出力される。
【0005】トランジスタQ51のエミッタ電極は、ト
ランジスタQ57のベース電極に接続されるとともに、
定電流源I1を介して、高電位電源線VCCに接続され
ている。トランジスタQ51のコレクタ電極は、接地電
位電源線GNDに接続されている。トランジスタQ57
のエミッタ電極は定電流源I2を通じて接地電位電源線
GNDに接続され、コレクタ電極は高電位電源線VCC
に接続されている。
【0006】定電流源I1により、トランジスタQ51
にエミッタ電流が供給されるので、トランジスタQ51
のエミッタ電極の電位はベース電極の電位よりも高くな
る。それらの間の電位差であるエミッタ・ベース間電圧
EBは、つぎの数1で表される。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、kはホルツマン定数、Tは絶対温
度(K)、qは電子電荷、Icはコレクタ電流、そし
て、Isはトランジスタに固有の飽和電流である。数1
によれば、エミッタ・ベース間電圧VEBは、コレクタ電
流Icから一意的に定まるが、コレクタ電流Icの対数関
数で表されるので、コレクタ電流Icが変化しても、大
きくは変化しない。
【0009】このような動作状態では、トランジスタの
電流増幅作用によって、ベース電流はエミッタ電流より
もトランジスタの電流増幅率倍だけ小さくなる。通常、
半導体集積回路に用いられる横型でpnp型のトランジ
スタでは、電流増幅率は数十程度であるので、エミッタ
電流の変化が数十分の一程度に減衰されてベース電流に
現れる。エミッタ・ベース間電圧VEBは、上記の通りお
およそ一定であるから、電圧の変化は、ベース電極とエ
ミッタ電極との間で、ほぼ等しい。
【0010】したがって、ベース電極の電流変化に対す
る電圧変化の比率、すなわち、ベース電極のインピーダ
ンスに比べて、エミッタ電極の電流変化に対する電圧変
化の比率、すなわち、エミッタ電極のインピーダンス
は、おおよそ電流増幅率倍だけ低くなる。すなわち、ベ
ース電極を入力としエミッタ電極を出力とすることによ
り、電圧信号を高い入力インピーダンスで受信し、低い
出力インピーダンスで出力することができる。
【0011】しかしながら、一般にトランジスタのエミ
ッタ・ベース間電圧VEBは、室温で0.6〜0.7V程
度の大きさを持っている。このため、バッファ回路を1
段のトランジスタのみで構成すると、入力信号と出力信
号との間に、エミッタ・ベース間電圧VEBに相当する電
圧差がオフセット電圧として生じるため、電圧信号をそ
のまま伝達するというバッファ回路の機能を果たすこと
ができない。
【0012】図19のバッファ回路では、オフセット電
圧を低減するために、トランジスタQ51を含む第1段
(入力段)の回路部と同様に、トランジスタQ57を含
む第2段(出力段)の回路部が、さらに設けられてい
る。それによって、トランジスタQ51のエミッタ・ベ
ース間電圧VEBが、トランジスタQ57のエミッタ・ベ
ース間電圧VEBで相殺されるので、入力信号線INに入
力される電圧信号と出力信号線OUTへ出力される電圧
信号との間の電位差、すなわち、バッファ回路のオフセ
ット電圧が低減される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図19
のバッファ回路では、トランジスタQ51はpnp型で
あり、トランジスタQ57はnpn型であって、二つの
トランジスタは互いに導電形式が異なっている。このよ
うに導電形式が異なるトランジスタの間で、エミッタ・
ベース間電圧VEBを同一に設定することは容易ではな
い。特に、出力信号線OUTを通じて出力される電流、
すなわち、出力電流の変化に応じて、出力段のトランジ
スタQ57のコレクタ電流が変化するので、双方のエミ
ッタ・ベース間電圧VEBを、幅広い出力電流の範囲で一
致させ、それにより、オフセット電圧を解消すること
は、さらに困難であるという問題点があった。
【0014】本発明は、従来の装置における上記した問
題点を解消するためになされたもので、簡素な回路構成
で、広い出力電流範囲にわたって入力−出力間のオフセ
ット電圧を低減することのできるバッファ回路を得るこ
とを目的としており、さらにこのバッファ回路を利用し
たホールド回路を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明の回路は、バ
ッファ回路であって、それぞれが第1主電極、第2主電
極、および、制御電極を有し、それぞれの第1主電極ど
うしが接続され、導電型式が同一でサイズ比がm:n
(m,n=正の実数)である第1および第2トランジス
タと、前記第1トランジスタの前記第2主電極に接続さ
れた第1電源線と、第1主電極が前記第1および第2ト
ランジスタの第1主電極に接続され、制御電極が前記第
2トランジスタの制御電極に接続され、前記第2トラン
ジスタと導電型式が同一で当該第2トランジスタに対す
るサイズ比が1/n倍である第3トランジスタと、前記
第3トランジスタの前記第2主電極と前記第1電源線と
に接続され、前記第3トランジスタの主電流のp倍(p
=正の実数)の電流を出力する第1カレントミラー回路
と、第2電源線と、前記第1ないし第3トランジスタの
前記第1主電極と前記第1カレントミラー回路と前記第
2電源線とに接続され、前記第1カレントミラー回路が
出力する前記電流の(m+n+1)/p倍の電流を前記
第1ないし第3トランジスタの前記第1主電極へ供給す
る第2カレントミラー回路と、を備える。
【0016】第2の発明の回路では、第1の発明のバッ
ファ回路において、前記第2カレントミラー回路が、第
1主電極が前記第2電源線に接続され、第2主電極が前
記第1ないし第3トランジスタの前記第1主電極に接続
された第4トランジスタと、第1主電極が前記第2電源
線に接続され、第2主電極と制御電極とが前記第1カレ
ントミラー回路と前記第4トランジスタの前記制御電極
とに接続され、前記第4トランジスタと導電型式が同一
で、当該第4トランジスタに対するサイズ比がp/(m
+n+1)倍の第5トランジスタと、を備える。
【0017】第3の発明の回路では、第1または第2の
発明のバッファ回路において、前記第1カレントミラー
回路が、第1主電極が前記第1電源線に接続され、第2
主電極と制御電極とが前記第3トランジスタの前記第2
主電極に接続された第6トランジスタと、第1主電極が
前記第1電源線に接続され、第2主電極が前記第2カレ
ントミラー回路に接続され、制御電極が前記第6トラン
ジスタの前記制御電極および前記第1主電極に接続さ
れ、前記第6トランジスタと導電型式が同一で、当該第
6トランジスタに対するサイズ比がp倍の第7トランジ
スタと、を備える。
【0018】第4の発明の回路は、第1ないし第3のい
ずれかの発明のバッファ回路において、前記第1および
第2電源線の間に電圧が印加されたときに、前記第1な
いし第3トランジスタを遮断状態から導通状態へ移行さ
せる起動用回路を、さらに備える。
【0019】第5の発明の回路は、第2の発明のバッフ
ァ回路において、前記第1電源線に一端が接続された第
1抵抗素子と、第1主電極が前記第1抵抗素子の他端に
接続され、第2主電極が前記第2電源線に接続され、制
御電極が前記第4トランジスタの前記制御電極に接続さ
れた、第8トランジスタと、をさらに備える。
【0020】第6の発明の回路は、第2の発明のバッフ
ァ回路において、前記第1トランジスタの前記制御電極
と前記第2トランジスタの前記制御電極と前記第4トラ
ンジスタの前記制御電極とに接続され、前記第1トラン
ジスタの前記制御電極と前記第2トランジスタの前記制
御電極との間の電位差が基準値を超えたときに限り、前
記第4トランジスタの前記制御電極を、当該第4トラン
ジスタの電流が増大する方向へ駆動する起動用回路を、
さらに備える。
【0021】第7の発明の回路では、第6の発明のバッ
ファ回路において、前記起動用回路が、第1主電極が前
記第2トランジスタの前記第2主電極に接続され、制御
電極が前記第1トランジスタの前記制御電極に接続さ
れ、第2主電極が前記第4トランジスタの前記制御電極
に接続された第9トランジスタを備える。
【0022】第8の発明の回路は、第2の発明のバッフ
ァ回路において、一端が前記第1電源線に接続された第
2抵抗素子と、第1主電極が前記第2電源線に接続さ
れ、制御電極が前記第4トランジスタの前記制御電極に
接続され、第2主電極が前記第2抵抗素子の他端に接続
され、前記第4トランジスタと導電型式が同一の第10
トランジスタと、第1主電極が前記第2抵抗素子の前記
他端に接続され、第2主電極が前記第4トランジスタの
前記制御電極に接続された、第11トランジスタと、前
記第11トランジスタの制御電極と前記第1電源線との
間の電位差を一定に保持する回路と、をさらに備える。
【0023】第9の発明の回路は、第1ないし第8のい
ずれかの発明のバッファ回路において、第1主電極が前
記第1トランジスタの前記第2主電極および前記制御電
極に接続され、第2主電極が前記第1電源線に接続さ
れ、前記第1トランジスタと導電型式が同一の第12ト
ランジスタと、第1主電極が前記第2トランジスタの前
記第2主電極および前記制御電極に接続され、第2主電
極が制御電極に接続され、前記第12トランジスタと導
電型式が同一で、当該第12トランジスタに対するサイ
ズ比がn/m倍の第13トランジスタと、をさらに備え
る。
【0024】第10の発明の回路は、第9の発明のバッ
ファ回路において、第1主電極が前記第1ないし第3ト
ランジスタの前記第1主電極に接続され、第2主電極が
制御電極に接続され、前記第1トランジスタと導電型式
が同一で、当該第1トランジスタに対するサイズ比が1
倍である第14トランジスタと、第1主電極が前記第2
トランジスタの前記第2主電に接続され、第2主電極が
前記第1電源線に接続され、前記第12トランジスタと
導電型式が同一で、当該第12トランジスタに対するサ
イズ比が1倍である第15トランジスタと、をさらに備
える。
【0025】第11の発明の回路は、バッファ回路であ
って、第1ないし第8のいずれかの発明のバッファ回路
と同一に構成される第1バッファ回路と、第9または第
10の発明のバッファ回路と同一に構成される第2バッ
ファ回路と、を備え、前記第1および第2バッファ回路
の間で、前記第1電源線どうし、前記第2電源線どう
し、前記第1トランジスタの前記制御電極と前記第12
トランジスタの前記制御電極、ならびに、前記第2トラ
ンジスタの前記第2主電極と前記第13トランジスタの
前記第2主電極が、接続されている。
【0026】第12の発明の回路は、ホールド回路であ
って、第1ないし第8のいずれかの発明のバッファ回路
と、一端が前記第2トランジスタの前記第2主電極に接
続され、他端が前記第1電源線、前記第2電源線、また
は、これら第1および第2電源線に対して一定の電位を
保持する安定電位線のいずれかに接続された容量素子
と、を備える。
【0027】第13の発明の回路は、ホールド回路であ
って、第9または第10の発明のバッファ回路と、一端
が前記第13トランジスタの前記第2主電極に接続さ
れ、他端が前記第1電源線、前記第2電源線、または、
これら第1および第2電源線に対して一定の電位を保持
する安定電位線のいずれかに接続された容量素子と、を
備える。
【0028】
【発明の実施の形態】(1. 実施の形態1)図1は、実
施の形態1によるバッファ回路の構成を示す回路図であ
る。図1には、バッファ回路の出力信号線OUTに接続
される外部の負荷LDも、同時に描かれている。このバ
ッファ回路は、バイポーラ型でpnp型のトランジスタ
Q1,Q2,Q3,Q4,Q5、バイポーラ型でnpn
型のトランジスタQ6,Q7、および、起動用回路SC
を備えている。
【0029】このバッファ回路では、入力信号として受
信された電圧信号は、入力信号線INを通じてトランジ
スタQ1のベース電極へ入力され、トランジスタQ2の
コレクタ電極とベース電極との接続部に接続された出力
信号線OUTを通じて、出力信号としての電圧信号が出
力される。トランジスタQ1のコレクタ電極は接地電位
電源線GNDへ接続されており、エミッタ電極はトラン
ジスタQ2およびQ23のエミッタ電極へ共通に接続さ
れている。トランジスタQ2とQ3とは、それらのエミ
ッタ電極どうし、および、ベース電極どうしが、互いに
接続されることによって、カレントミラー回路を構成し
ている。
【0030】トランジスタQ3のコレクタ電極は、トラ
ンジスタQ6のコレクタ電極とベース電極との接続部に
接続されている。トランジスタQ6とQ7とは、それら
のエミッタ電極どうし、および、ベース電極どうしが、
互いに接続されることによって、カレントミラー回路を
構成している。
【0031】トランジスタQ1,Q2,Q3のエミッタ
電極は、トランジスタQ4のコレクタ電極に接続され、
トランジスタQ7のコレクタ電極は、トランジスタQ5
のコレクタ電極とベース電極との接続部に、接続されて
いる。トランジスタQ4とQ5とは、それらのエミッタ
電極どうし、および、ベース電極どうしが、互いに接続
されることによってカレントミラー回路を構成してい
る。トランジスタQ4とQ5のエミッタ電極は、高電位
電源線VCCへ接続されている。
【0032】トランジスタQ4とQ5のベース電極に
は、起動用回路SCの入力が接続されている。起動用回
路SCは、トランジスタQ4とQ5のベース電極に微小
な電流を供給する役割を果たす。
【0033】各トランジスタは、いくつかのグループの
間で、トランジスタサイズの比率(「サイズ比」と仮称
する)が一定の比率に調整されている。すなわち、トラ
ンジスタQ1,Q2,Q3のサイズ比は、m:n:1に
設定され、トランジスタQ6,Q7のサイズ比は、1:
pに設定され、トランジスタQ4,Q5のサイズ比は、
{(m:n;1)/p}:1に設定されている。変数
m,n,pは、いずれも、正の実数である。
【0034】ここで、二つのバイポーラ型トランジスタ
のサイズ比がa:bであるとは、同一のエミッタ・ベー
ス間電圧VEBに対するコレクタ電流の比率がa:bにな
るように、それら二つのトランジスタが形成されている
ことを意味する。バイポーラ型トランジスタのサイズ比
を設定する具体的な一例については、後述する。
【0035】図1のバッファ回路は、以上のように構成
されるので、以下のように動作する。となるように構成
されている。いずれのトランジスタも飽和せずに、正常
に動作しているときには、出力信号線OUTを通じて出
力される電流、すなわち、出力電流Ioutは、トランジ
スタQ2のエミッタ電流に、ほぼ等しくなる。トランジ
スタQ2,Q3は、カレントミラー回路を構成している
ので、それらのコレクタ電流の比は、サイズ比n:1に
一致する。したがって、トランジスタQ3のコレクタ電
流Ic(Q3)は、つぎの数2で与えられる。
【0036】
【数2】
【0037】同様に、トランジスタQ6,Q7は、カレ
ントミラー回路を構成しているので、それらのコレクタ
電流の比は、サイズ比1:pに一致する。したがって、
トランジスタQ7のコレクタ電流Ic(Q7)は、つぎ
の数3で与えられる。
【0038】
【数3】
【0039】さらに、トランジスタQ4,Q5は、カレ
ントミラー回路を構成しているので、それらのコレクタ
電流の比は、サイズ比(m+n+1)/p:1に一致す
る。したがって、トランジスタQ4のコレクタ電流Ic
(Q4)は、つぎの数4で与えられる。
【0040】
【数4】
【0041】その結果、トランジスタQ1のエミッタ電
流Ie(Q1)は、トランジスタQ4のコレクタ電流か
ら、トランジスタQ2のエミッタ電流とトランジスタQ
3のエミッタ電流とを差し引いた値となるため、つぎの
数5で与えられる。
【0042】
【数5】
【0043】トランジスタQ1のエミッタ・ベース間電
圧Veb(Q1)と、トランジスタQ2のエミッタ・ベー
ス間電圧Veb(Q2)とは、単位トランジスタあたりに
流れるエミッタ電流で比較することが可能であるので、
それぞれ、つぎの数6および数7で与えられる。
【0044】
【数6】
【0045】
【数7】
【0046】数6および数7が示すように、トランジス
タQ1とトランジスタQ2のエミッタ・ベース間電圧
は、いずれも出力電流Ioutの関数として表され、しか
も、同一の値となる。したがって、出力電圧Voutと入
力電圧Vinとの間の関係は、つぎの数8で表される。
【0047】
【数8】
【0048】すなわち、出力電流Ioutの値に依存する
ことなく、すなわち、幅広い出力電流Ioutの範囲にわ
たって、オフセット電圧が解消される。所定のトランジ
スタの間のサイズ比は、バッファ回路を単一の半導体基
板の中に集積回路として作り込む場合には、特に、容易
に所定の比率に設定することが可能である。
【0049】図1のバッファ回路は、一種の帰還回路を
構成しているため、電源が立ち上がった状態において
も、二つの安定状態を有する。その一つは、以上に述べ
た正常な動作状態であり、他の一つは停止状態である。
停止状態では、すべてのトランジスタが遮断状態にあ
る。起動用回路SCは、電源が立ち上がるときに、停止
状態を解除して正常な動作状態へ移行させる働きをな
す。
【0050】図2は、起動用回路SCの一例を示す回路
図である。この起動用回路SCは、高電位電源線VCC
と接地電位電源線GNDとの間に、バイポーラ型でnp
n型のトランジスタQ40と抵抗素子R1との直列回路
が介挿されている。トランジスタQ40のベース電極
は、トランジスタQ4およびQ5のベース電極に接続さ
れている。抵抗素子R1の抵抗値とトランジスタQ40
の電流増幅率で決まる微小なベース電流がトランジスタ
Q40に流れる。このベース電流が、トランジスタQ4
に、ベース電流として供給される。このため、電源が立
ち上がった後には、トランジスタQ4は、遮断状態を脱
して正常動作状態へ移行することができる。トランジス
タQ4が遮断状態を脱すれば、他のトランジスタも、正
常動作へ移行する。その結果、安定な動作状態が維持さ
れる。
【0051】起動用回路SCに流れる電流、すなわち、
トランジスタQ4のベース電極からトランジスタQ40
のベース電極へ流れる電流は、トランジスタQ4を導通
されるのに十分な範囲で、可能な限り小さく抑えること
が望ましい。そうすることによって、トランジスタQ4
のベース電流が、起動用回路SCへ分流することによっ
て、数6および数7に示した二つエミッタ・ベース間電
圧の間に、微小ながら、ずれが生じることを防ぐことが
できる。
【0052】(2. 実施の形態2)図3は、実施の形態
2によるバッファ回路の構成を示す回路図である。な
お、以下の図において、図1および図2に示した実施の
形態1の装置と同一部分または相当部分(同一の機能を
もつ部分)については、同一符号を付してその詳細な説
明を略する。図3には、バッファ回路の出力信号線OU
Tに接続される外部の負荷LDも、同時に描かれてい
る。このバッファ回路は、バイポーラ型でnpn型のト
ランジスタQ71,Q72,Q73,Q74,Q75、
バイポーラ型でpnp型のトランジスタQ76,Q7
7、および、起動用回路SCを備えている。トランジス
タQ71,Q72,Q73のサイズ比は、m:n:1に
設定され、トランジスタQ76,Q77のサイズ比は、
1:pに設定され、トランジスタQ74,Q75のサイ
ズ比は、{(m:n;1)/p}:1に設定されてい
る。
【0053】図3から明らかなように、この実施の形態
のバッファ回路は、すべてのトランジスタの導電型が逆
であり、かつ、高電位電源線VCCと接地電位電源線G
NDとが置き換えられていることを除いて、図1に示し
た実施の形態1のバッファ回路と同等に構成されてい
る。言い換えると、図3のバッファ回路は、図1のバッ
ファ回路とは、対称に(すなわち相補的な関係となるよ
うに)構成されている。
【0054】図3の起動用回路SCも、例えば、図4が
示すように、高電位電源線VCCと接地電位電源線GN
Dとの間に、バイポーラ型でpnp型のトランジスタQ
41と抵抗素子R1との直列回路が介挿されている。ト
ランジスタQ41のベース電極は、トランジスタQ74
およびQ75のベース電極に接続されている。すなわ
ち、図4の起動用回路SCも、図2の起動用回路SCと
は、対称に構成されている。
【0055】図1に示した実施の形態1のバッファ回路
では、出力電流Ioutに関して、トランジスタQ2のコ
レクタ電極から出力信号線OUTへの吐き出しのみが可
能であり、吸い込みはできない。したがって、このバッ
ファ回路は、図1が示すように、例えば、出力信号線O
UTと接地電位電源線GNDとの間に介挿される負荷L
Dを駆動するのに適している。これに対して、図3が示
す実施の形態2のバッファ回路では、出力電流Ioutに
関して、トランジスタQ72のコレクタ電極への出力信
号線OUTへの吸い込みのみが可能であり、逆に、吐き
出しはできない。したがって、このバッファ回路は、図
3が示すように、例えば、出力信号線OUTと高電位電
源線VCCとの間に介挿される負荷LDを駆動するのに
適している。このように、実施の形態1と2のバッファ
回路を、使い分けることにより、あらゆる負荷LDに対
応することが可能である。
【0056】(3. 実施の形態3)図5は、実施の形態
3によるバッファ回路の構成を示す回路図である。この
バッファ回路は、バイポーラ型でpnp型のトランジス
タQ9がトランジスタQ1と入力信号線INの間に介挿
され、同じく、バイポーラ型でpnp型のトランジスタ
Q10がトランジスタQ2と出力信号線OUTの間に介
挿されている点において、図1に示した実施の形態1の
バッファ回路とは、特徴的に異なっている。
【0057】トランジスタQ9のエミッタ電極は、トラ
ンジスタQ1のコレクタ電極とベース電極との接続部に
接続され、ベース電極は入力信号線INに接続され、コ
レクタ電極は接地電位電源線GNDに接続されている。
トランジスタQ10のエミッタ電極は、トランジスタQ
2のコレクタ電極とベース電極との接続部に接続され、
ベース電極とコレクタ電極は、出力信号線OUTに共通
に接続されている。トランジスタQ9とQ10のサイズ
比は、トランジスタQ1とQ2のサイズ比と同一のm:
nに設定される。起動用回路SCは、例えば、図2の回
路として構成される。
【0058】実施の形態1のバッファ回路では、入力電
圧が過度に接地電位(すなわち、接地電位電源線GND
の電位)に近くなると、トランジスタQ1のエミッタ電
位が低くなり、それにともなって、トランジスタQ3の
エミッタ電位も低くなる。このとき、トランジスタQ3
が飽和状態となって、トランジスタQ6に、十分な電流
を供給することができなくなるので、実施の形態1で示
した正常な帰還動作を維持することができなくなる。
【0059】これに対して、図5に示した実施の形態3
のバッファ回路では、実施の形態1のバッファ回路に比
べて、トランジスタQ9のエミッタ・ベース間電圧の分
だけ、トランジスタQ1のエミッタ電位が高められる。
このため、接地電位を基準とする入力電圧がゼロであっ
ても、トランジスタQ3のエミッタ電位を十分に高く維
持することができるので、正常な帰還動作を維持するこ
とが可能となる。
【0060】トランジスタQ9とQ10のサイズ比は、
トランジスタQ1とQ2のサイズ比と同一に設定されて
いるので、トランジスタQ9とQ10の間で、エミッタ
・ベース間電圧は、出力電流Ioutの広い範囲にわたっ
て、同一に維持される。したがって、実施の形態1のバ
ッファ回路と同様に、出力電流Ioutの広い範囲にわた
って、オフセット電圧を解消することが可能である。
【0061】(4. 実施の形態4)図6は、実施の形態
4によるバッファ回路の構成を示す回路図である。この
バッファ回路は、バイポーラ型でpnp型のトランジス
タQ11およびQ12を有するクランプ回路が、トラン
ジスタQ1,Q2,Q3のエミッタ電極と、接地電位電
源線GNDとの間に介挿されている点において、図5に
示した実施の形態3のバッファ回路とは、特徴的に異な
っている。
【0062】トランジスタQ12のベース電極には、ク
ランプ入力信号線CLPに接続されている。トランジス
タQ12のコレクタ電極は、接地電位電源線GNDに接
続され、エミッタ電極はトランジスタQ11のコレクタ
電極とベース電極との接続部に接続されている。トラン
ジスタQ11のエミッタ電極は、トランジスタQ1,Q
2,Q3のエミッタ電極へ共通に接続されている。トラ
ンジスタQ1,Q11のサイズ比は、1:1に設定さ
れ、トランジスタQ9,Q12のサイズ比も、1:1に
設定されている。
【0063】図6に示す実施の形態4のバッファ回路
は、このように構成されているので、入力信号線INに
入力される入力電圧が、クランプ入力信号線CLPに入
力されるクランプ電圧以下であるときには、トランジス
タQ11およびQ12は、遮断状態にあるため、クラン
プ回路はバッファ回路の動作に影響を及ぼさない。この
とき、図6のバッファ回路は、図5のバッファ回路と同
様に動作し、出力信号線OUTから、入力電圧に等しい
出力電圧が得られる。
【0064】一方、入力電圧がクランプ電圧を超えて高
くなると、トランジスタQ11およびQ12が導通し
て、トランジスタQ1,Q2,Q3,Q11に共通のエ
ミッタ電位が、クランプ電圧に応じた一定の値に制限さ
れる。このとき、トランジスタQ1およびQ9は遮断状
態となるので、図6のバッファ回路は、あたかも、図5
のバッファ回路において、クランプ電圧に等しい入力電
圧を入力信号線INへ入力したときと同等に動作する。
その結果、出力信号線OUTからクランプ電圧に等しい
出力電圧が出力される。このように、図6のバッファ回
路では、入力電圧が、ある限度を超えて高くなっても、
出力電圧が正確にクランプ電圧へとクランプされる。
【0065】(5. 実施の形態5)図7は、実施の形態
5によるバッファ回路の構成を示す回路図である。この
バッファ回路は、あたかも、図1に示した実施の形態1
のバッファ回路(トランジスタQ1〜Q7および起動用
回路SC1)と、図5に示した実施の形態3のバッファ
回路(トランジスタQ21〜Q30および起動用回路S
C2)とが、入力信号線IN、出力信号線OUT、高電
位電源線VCC、および、接地電位電源線GNDを互い
に共有するように、並列に接続されて成る回路構成を有
する。トランジスタQ21〜Q30は、図5のトランジ
スタQ1〜Q10の相当する。起動用回路SC1は、図
1の起動用回路SCに相当し、起動用回路SC2は、図
5の起動用回路SCに相当する。起動用回路SC1とS
C2は、同一に構成されてもよい。
【0066】図5に示した実施の形態3のバッファ回路
では、図1に示した実施の形態1のバッファ回路に比べ
て、入力電圧が接地電位に過度に近い場合の特性が改善
されているが、その反面、入力電圧が高電位電源電位
(すなわち、高電位電源線VCCの電位)に過度に近い
場合には、正常な帰還動作を維持することができなくな
る。すなわち、正常な動作を維持する上で有効な入力電
圧の範囲が、実施の形態1のバッファ回路では、電位の
高い方にシフトしているのに対して、実施の形態3のバ
ッファ回路では、低い方にシフトしている。
【0067】図7に示す実施の形態5のバッファ回路で
は、双方のバッファ回路が並列に接続されているので、
いずれかのバッファ回路が正常に動作する限り、入力電
圧と同一の出力電圧が、出力信号線OUTから出力され
る。すなわち、有効な入力電圧の範囲が、双方のバッフ
ァ回路の有効な入力電圧の範囲の和集合へと拡大され、
接地電位から高電位電源電位に至る幅広い入力電圧の範
囲で、オフセット電圧が解消される。
【0068】(6. 実施の形態6)図8は、実施の形態
6によるバッファ回路の構成を示す回路図である。この
バッファ回路は、起動用回路SCが、入力電圧と出力電
圧との間の差、すなわち、オフセット電圧が一定以上に
大きいときに限って、トランジスタQ4へ、ベース電流
を供給するように構成されている点において、実施の形
態1のバッファ回路とは、特徴的に異なっている。すな
わち、図8の起動用回路SCは、バイポーラ型でnpn
型のトランジスタQ31を備えており、トランジスタQ
31のベース電極は入力信号線INに接続され、エミッ
タ電極は出力信号線OUTに接続され、コレクタ電極
は、トランジスタQ4,Q5のベース電極に接続されて
いる。
【0069】図2に示した実施の形態1の起動用回路S
Cは、バッファ回路が正常な帰還動作を行っているとき
にも、トランジスタQ4のベース電極から微小な電流を
吸い込むように構成されていた。それにより、トランジ
スタQ4のコレクタ電流が、それに応じて増加する。ト
ランジスタQ4のコレクタ電流の増加の多くは、トラン
ジスタQ1のエミッタ電流の増加へと寄与するため、ト
ランジスタQ1のエミッタ電流は、トランジスタQ2の
エミッタ電流よりも多くなる。その結果、エミッタ・ベ
ース間電圧は、トランジスタQ1の方がトランジスタQ
2よりも大きくなる。このエミッタ・ベース間電圧の差
異は、バッファ回路のオフセット電圧として現れる。特
に、出力電流Ioutが小さいほど、起動用回路SCの電
流の影響が大きくなるため、オフセット電圧が大きくな
る。
【0070】図8に示す実施の形態6のバッファ回路で
は、入力電圧と出力電圧の間に電位差が生じ、その電位
差が、トランジスタQ31のエミッタ・ベース間電圧
(室温で約0.6〜0.7V)を超えると、トランジス
タQ31にコレクタ電流が流れる。このコレクタ電流
は、トランジスタQ4のベース電極から吸い出されるた
め、トランジスタQ4のコレクタ電極からは、トランジ
スタQ4,Q5を有するカレントミラー回路の動作に対
応した電流が流れる。この動作により、帰還回路が停止
状態から動作状態に切り替わることができ、バッファ回
路としての正常な動作を開始する。
【0071】バッファ回路が正常に動作している状態で
は、入力電圧と出力電圧との間の電位差はゼロに維持さ
れるので、起動回路用回路SCのトランジスタQ31の
エミッタ・ベース間電圧もゼロに維持される。したがっ
て、バッファ回路が正常な動作状態に移行した以後は、
起動用回路SCに流れる電流はゼロとなる。すなわち、
出力信号線OUTに接続される負荷LDの抵抗が小さい
ときでも、十分に起動し得る高い起動能力が得られると
同時に、正常な動作状態ではオフセット電圧の原因とな
る誤差電流を発生しないという理想的な特性を得ること
ができる。
【0072】なお、図8では、起動用回路SCが、np
n型のトランジスタQ31を有する例を示したが、一般
に、入力電圧と出力電圧との間に一定以上の電位差が生
じた場合に限って、トランジスタQ4のベース電極から
電流を吸い込むような他の回路構成を採ることも可能で
あり、同様の効果が得られる。
【0073】(7. 実施の形態7)図9は、実施の形態
7によるバッファ回路の構成を示す回路図である。この
バッファ回路は、起動用回路SCが、トランジスタQ4
へ供給するベース電流の大きさを一定値以下へ制限する
ように構成されている点において、実施の形態1のバッ
ファ回路とは、特徴的に異なっている。図9の起動用回
路SCは、バイポーラ型でpnp型のトランジスタQ3
1、バイポーラ型でnpn型のトランジスタQ33,Q
34、および、抵抗素子R2,R3を備えている。
【0074】トランジスタQ32のベース電極は、トラ
ンジスタQ4およびQ5のベース電極に接続され、コレ
クタ電極は高電位電源線VCCに接続され、エミッタ電
極はトランジスタQ33のエミッタ電極とともに、抵抗
素子R3の一端に接続されている。抵抗素子R3の他端
は接地電位電源線GNDに接続されている。トランジス
タQ33のコレクタ電極は、トランジスタQ4,Q5,
Q32のベース電極に共通に接続されており、ベース電
極はトランジスタQ34のベース電極とコレクタ電極の
接続部に接続されている。トランジスタQ34のエミッ
タ電極は接地電位電源線GNDに接続されており、コレ
クタ電極は抵抗素子R2を介して高電位電源線VCCに
接続されている。
【0075】図9の起動用回路SCは以上のように構成
されているので、以下のように動作する。バッファ回路
が停止状態にあるときには、トランジスタQ32のコレ
クタ電流はゼロである。そのとき、トランジスタQ34
のコレクタ電極には、トランジスタQ34のエミッタ・
ベース間電圧と、電源電圧、および、抵抗素子R2の抵
抗値で一意的に定まるコレクタ電流が流れる。トランジ
スタQ33とQ34は、カレントミラー回路を構成して
いるため、トランジスタQ33とQ34のコレクタ電流
の比率は、トランジスタQ33とQ34のサイズ比(例
えば、1:1)に等しくなる。
【0076】ただし、トランジスタQ33のエミッタ電
極には抵抗素子R2が接続されているため、上記のよう
にコレクタ電流に、例えば1:1の比率が保たれるの
は、抵抗素子R2での電圧降下が十分に小さいときであ
り、抵抗素子R2に電流が流れることにより発生する電
圧降下の分だけ、トランジスタQ34のコレクタ電流に
対するトランジスタQ33のコレクタ電流の比率は、上
記の所定の比率よりも小さくなる。
【0077】トランジスタQ33のコレクタ電流によっ
て、トランジスタQ4のベース電極から電流が吸い出さ
れる。この電流が起動電流として機能するので、バッフ
ァ回路は、正常動作を開始することができる。トランジ
スタQ4のコレクタ電流が増加すると、トランジスタQ
4のベース電極に接続されたトランジスタQ32のコレ
クタ電流は、カレントミラー回路の動作に由来して増加
する。トランジスタQ32のコレクタ電流が増加する
と、起動電流を決定する抵抗素子R2の電圧降下が増大
し、トランジスタQ33のコレクタ電流が減少する。ト
ランジスタQ4のコレクタ電流が一定量以上になると、
起動用電流はほとんど流れなくなる。その結果、バッフ
ァ回路が正常動作を維持するときには、起動用回路SC
のために誤差電圧が発生するという不都合が解消され
る。
【0078】以上のように、実施の形態7のバッファ回
路は、起動用回路SCが、バッファ回路を流れる一部の
電流を検出し、検出電流が一定限度より小さい場合には
起動電流を供給し、検出電流が一定限度以上に大きを超
えて大きいときには起動電流を制限するように構成され
ている。このため、正常な動作状態ではオフセット電圧
の原因となる誤差電流が抑制される。
【0079】なお、トランジスタQ34と抵抗素子R2
は、トランジスタQ33のベース電極の電位を一定に保
持する働きをなすものであり、トランジスタQ33のベ
ース電極の電位を一定に保持する他の回路に置き換える
ことも可能である。
【0080】(8. 実施の形態8)実施の形態1〜7の
いずれかのバッファ回路において、出力信号線OUTと
安定電位線の間に容量素子を介挿することによって、ホ
ールド回路を構成することが可能である。ここで、ホー
ルド回路とは、ピークホールド回路およびボトムホール
ド回路の総称である。図10〜図12は、そのように構
成されたホールド回路の一部を示す回路図である。
【0081】図10に示す例では、一端が出力信号線O
UTに接続される容量素子CCの他端は、接地電位電源
線GNDに接続されており、図11に示す例では、高電
位電源線VCCに接続されている。容量素子CCの他端
が接続される相手は、接地電位電源線GNDまたは高電
位電源線VCCのいずれかに限らず、一般に、図12に
示すように、接地電位電源線GNDまたは高電位電源線
VCCに対して、一定(ゼロを含む)の電圧を保持する
安定電位線STLであってもよい。
【0082】実施の形態1,3〜7のいずれかのバッフ
ァ回路、すなわち、出力電流を出力信号線OUTに吐き
出すタイプのバッファ回路が用いられた場合には、図1
0〜図12に示すホールド回路は、いずれもピークホー
ルド回路として機能する。一方、実施の形態2のバッフ
ァ回路、すなわち、出力電流を出力信号線OUTから吸
い込むタイプのバッファ回路が用いられた場合には、図
10〜図12に示すホールド回路は、いずれもボトムホ
ールド回路として機能する。
【0083】本実施の形態では、出力電流の広い範囲に
わたってオフセット電圧が抑制される各実施の形態のバ
ッファ回路が用いられるので、容量素子CCの容量を大
きくしつつ、同時にオフセット電圧の低いホールド回路
が実現する。
【0084】(9. 実施の形態9)実施の形態1〜7の
バッファ回路では、バイポーラトランジスタが用いられ
たが、バイポーラトランジスタに代えて、例えばMOSFET
など、他の形態のトランジスタを用いることも可能であ
る。図13は、その一例として、MOSFETが用いられたバ
ッファ回路を示す回路図である。図13に示すバッファ
回路は、図1に示した実施の形態1のバッファ回路にお
いて、pnp型のバイポーラトランジスタQ1〜Q5
が、nチャネル型のMOSFETQ81〜Q85に置き換えら
れ、npn型のバイポーラトランジスタQ6,Q8が、
pチャネル型のMOSFETQ86,Q87に置き換えられて
いる。
【0085】起動用回路SCとして、図2の起動用回路
SCと同一に構成される図14の回路を用いることが可
能である。また、図8または図9の起動用回路SCを用
いることも、図8または図9の起動用回路においてバイ
ポーラトランジスタをMOSFETへ置き換えた回路を用いる
ことも可能である。
【0086】MOSFETのゲート電極、ソース電極、およ
び、ドレイン電極は、バイポーラトランジスタのベース
電極、エミッタ電極、および、コレクタ電極に、それぞ
れ対応するように、各回路素子が接続されている。実施
の形態1のバッファ回路に対応して、トランジスタQ8
1,Q82,Q83のサイズ比は、m:n:1に設定さ
れ、トランジスタQ86,Q87のサイズ比は、1:p
に設定され、トランジスタQ84,Q85のサイズ比
は、{(m:n;1)/p}:1に設定されている。
【0087】二つのMOSFETのサイズ比がa:bであると
は、同一のソース・ゲート間電圧に対するドレイン電流
の比率がa:bになるように、それら二つのMOSFETが形
成されていることを意味する。すなわち、一般に、二つ
のトランジスタのサイズ比が、a:bであるとは、第1
主電極と制御電極との間の同一の電圧に対する主電流の
比率がa:bになるように、それら二つのトランジスタ
が形成されていることを意味する。言い換えると、二つ
のトランジスタのサイズ比がa:bであるとは、a:b
の比に等しい整数の比A:Bを想定して、特性が同一の
単位トランジスタがA個並列に接続されて成るトランジ
スタと、B個並列に接続されて成るトランジスタとに、
二つのトランジスタが、特性の上で等価であることを意
味する。ここで、トランジスタの並列とは、第1主電極
どうし、第2主電極どうし、および、制御電極どうし
が、互いに接続される接続形態を意味する。
【0088】図13に示すバッファ回路も、図1に示し
たバッファ回路と同様に、出力電流の広い範囲にわたっ
て、オフセット電圧を解消することが可能である。ただ
し、カレントミラー回路を流れる電流を、高い精度で、
所定の比率に設定する上で、バイポーラトランジスタを
用いた方が、素子の設計が容易であるという利点があ
る。また、出力電流を大きくして、駆動能力を高める上
でも、バイポーラトランジスタを用いたバッファ回路は
有利である。
【0089】(10. サイズ比の設定に関する実施例)こ
こでは、各実施の形態のバッファ回路に用いられるトラ
ンジスタのサイズ比の設定に関する一つの実施例につい
て説明する。図15は、npn型で横型のバイポーラト
ランジスタの構造を示す平面図である。図16は、図1
5のX−X切断線に沿った断面図である。このトランジ
スタでは、p型基板10の上に、n-エピタキシャル層
11が形成されている。p型基板10とn-エピタキシ
ャル層11との接合部には、n+埋め込み拡散層が選択
的に形成されている。
【0090】n-エピタキシャル層11には、その表面
に露出するように、pベース層14,および、n+コレ
クタ層16が選択的に形成されており、さらに、それら
を包囲するように、p型分離層12が、p型基板10に
達する深さに形成されている。pベース層14の内側に
は、表面に露出するように、n+エミッタ層15が選択
的に形成されている。n+エミッタ層15、pベース層
14、および、n+コレクタ層16には、絶縁膜17に
設けられた開口部21,22,23を通じて、エミッタ
電極18、ベース電極19、および、コレクタ電極20
が、接続されている。
【0091】図17は、pnp型で横型のバイポーラト
ランジスタの構造を示す平面図である。図18は、図1
7のY−Y切断線に沿った断面図である。このトランジ
スタでは、n-エピタキシャル層11に、その表面に露
出するように、n+ベース層31,pコレクタ層34、
および、pエミッタ層33が選択的に形成されている。
これらのn+ベース層31,pコレクタ層34、およ
び、pエミッタ層33には、絶縁膜17に設けられた開
口部38,39,40を通じて、ベース電極35、コレ
クタ電極36、および、エミッタ電極37が、接続され
ている。
【0092】これらの横型のバイポーラトランジスタに
おいて、その特性を決定づける領域は、図16および図
18において点線で囲んだ領域(「ベース領域」と仮称
する)である。npn型のトランジスタでは、n+エミ
ッタ層15とn-エピタキシャル層11とに挟まれたp
ベース層14の中で、挟まれた領域の幅が最も短くなる
領域、すなわち、n+エミッタ層15の直下のベース領
域が、特性を決定づけ、その他の領域は特性にあまり影
響しない。このため、ベース領域の面積Aの比率によっ
て、トランジスタのサイズ比を決定することができる。
pnp型のトランジスタでは、pエミッタ層33および
pコレクタ層34が向かい合う領域が有効なベース領域
となるので、このベース領域の周長であるベース対向長
Lの比率によって、トランジスタのサイズ比を決定する
ことができる。
【0093】また、図示を略するが、MOSFETでは、ゲー
ト幅の比率でサイズ比を設定することが可能である。こ
のように、トランジスタのサイズ比は、その製造工程の
中で、所望の比率に設定することが可能である。
【0094】(11. 変形例) (1) 実施の形態1のバッファ回路に対して対称な実施の
形態2のバッファ回路を構成することができたように、
実施の形態3〜7、9の各バッファ回路に対しても、対
称なバッファ回路を構成することができることは云うま
でもない。そのように構成されたバッファ回路では、実
施の形態2のバッファ回路と同様に、出力電流の吸い込
みが可能である。
【0095】(2) 実施の形態9のバッファ回路に、図1
0〜図12が示すように容量素子CCを接続することに
よって、ホールド回路を構成することも可能である。こ
のように構成されたホールド回路においても、容量素子
CCの容量を大きくしつつ、同時にオフセット電圧を低
減することができる。
【0096】
【発明の効果】第1の発明の回路では、第1および第2
カレントミラー回路の働きによって、第3トランジスタ
を流れる電流の(m+n+1)倍の電流が、第1ないし
第3トランジスタの第1主電極へ供給される。したがっ
て、第1および第2トランジスタを流れる電流の比率
は、それらのサイズ比と同一のm:nとなるので、第1
および第2トランジスタの間で、第1主電極と制御電極
との間の電位差が同一となる。このため、第1トランジ
スタの制御電極に入力された電圧信号が、オフセットな
しで第2トランジスタの第2主電極から出力される。す
なわち、簡素な回路構成で、広い出力電流範囲にわたっ
て入力−出力間のオフセット電圧を低減したバッファ回
路が実現する。
【0097】第2の発明の回路では、第2カレントミラ
ー回路が、二つのトランジスタ素子で構成されるので、
回路構成が簡単であるとともに、電流比の精度が高い。
【0098】第3の発明の回路では、第1カレントミラ
ー回路が、二つのトランジスタ素子で構成されるので、
回路構成が簡単であるとともに、電流比の精度が高い。
【0099】第4の発明の回路では、起動用回路が備わ
るので、電源電圧が供給された後に、各トランジスタ素
子が、確実に遮断状態を脱して正常な動作を開始するこ
とができる。
【0100】第5の発明の回路では、第8トランジスタ
と第1抵抗素子が起動用回路として機能するので、電源
電圧が供給された後に、各トランジスタ素子が、確実に
遮断状態を脱して正常な動作を開始することができる。
また、起動用回路が二つの素子で構成されるので、回路
構成が簡単である。
【0101】第6の発明の回路では、起動用回路が、第
1および第2トランジスタの制御電極の間の電位差が基
準値を超えたときに限り、第4トランジスタを、その電
流が増大する方向へ駆動するので、バッファ回路が正常
な動作状態を維持しているときには、第1ないし第3ト
ランジスタに供給される電流が、起動用回路によって乱
されない。したがって、起動用回路による微小なオフセ
ットの発生をも、防止することができる。
【0102】第7の発明の回路では、起動用回路が単一
のトランジスタで構成されるので、回路構成が簡単であ
る。
【0103】第8の発明の回路では、第10トランジス
タの働きにより、第4トランジスタの第1主電極と制御
電極との間の電位差に応じた電流が第2抵抗素子に流れ
る。第2抵抗素子の制御電極の電位が一定に保持される
ので、第2抵抗素子の電圧降下が大きいほど、第11ト
ランジスタを流れる主電流は減少する。このため、バッ
ファ回路が正常に動作するときには、起動用回路による
第4トランジスタへの干渉が弱まるので、起動用回路に
よる微小なオフセットの発生を緩和することができる。
【0104】第9の発明の回路では、第12トランジス
タの制御電極へ入力された電圧信号がオフセットなしで
第13トランジスタの第2主電極から出力される。しか
も、第12および第13トランジスタの各々の第1主電
極と制御電極との間に生じる電位差のために、入力され
た電圧信号が第1電源線の電位に過度に近接しても、バ
ッファ回路としての正常な動作が維持される。
【0105】第10の発明の回路では、第14および第
15トランジスタが備わるので、第15トランジスタの
制御電極へ、クランプ信号として一定の電圧を入力する
ことにより、出力電圧をクランプ電圧へクランプするこ
とができる。
【0106】第11の発明の回路では、入力電圧が第2
電源線の電位に近接しても正常な動作を維持する第1バ
ッファ回路と、第1電源線の電位に近接しても正常な動
作を維持する第2バッファ回路とが、並列に接続されて
いるので、入力電圧の幅広い範囲にわたって正常なバッ
ファ動作が実現する。
【0107】第12の発明の回路では、本発明のバッフ
ァ回路が利用されるので、容量素子の容量を大きくしつ
つ、同時にオフセット電圧の低いホールド回路が実現す
る。
【0108】第13の発明の回路では、本発明のバッフ
ァ回路が利用されるので、容量素子の容量を大きくしつ
つ、同時にオフセット電圧の低いホールド回路が実現す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のバッファ回路の回路図であ
る。
【図2】 図1の起動用回路の一例を示す回路図であ
る。
【図3】 実施の形態2のバッファ回路の回路図であ
る。
【図4】 図3の起動用回路の一例を示す回路図であ
る。
【図5】 実施の形態3のバッファ回路の回路図であ
る。
【図6】 実施の形態4のバッファ回路の回路図であ
る。
【図7】 実施の形態5のバッファ回路の回路図であ
る。
【図8】 実施の形態6のバッファ回路の回路図であ
る。
【図9】 実施の形態7のバッファ回路の回路図であ
る。
【図10】 実施の形態8のバッファ回路の一部の回路
図である。
【図11】 実施の形態8のバッファ回路の一部の回路
図である。
【図12】 実施の形態8のバッファ回路の一部の回路
図である。
【図13】 実施の形態9のバッファ回路の回路図であ
る。
【図14】 図13の起動用回路の一例を示す回路図で
ある。
【図15】 サイズ比を設定する実施例を示す平面図で
ある。
【図16】 サイズ比を設定する実施例を示す断面図で
ある。
【図17】 サイズ比を設定する実施例を示す平面図で
ある。
【図18】 サイズ比を設定する実施例を示す断面図で
ある。
【図19】 従来のバッファ回路の回路図である。
【符号の説明】
Q1、Q71 トランジスタ(第1トランジスタ)、Q
2,Q72 トランジスタ(第2トランジスタ)、Q
3,Q73 トランジスタ(第3トランジスタ)、Q
4,Q74 トランジスタ(第4トランジスタ)、Q
5,Q75 トランジスタ(第5トランジスタ)、Q
6,Q76 トランジスタ(第6トランジスタ)、Q
7,Q77 トランジスタ(第7トランジスタ)、Q4
0,Q41 トランジスタ(第8トランジスタ)、Q3
1 トランジスタ(第9トランジスタ)、Q32 トラ
ンジスタ(第10トランジスタ)、Q33 トランジス
タ(第11トランジスタ)、Q9 トランジスタ(第1
2トランジスタ)、Q10 トランジスタ(第13トラ
ンジスタ)、Q11 トランジスタ(第14トランジス
タ)、Q12 トランジスタ(第15トランジスタ)、
SC 起動用回路、R1 抵抗素子(第1抵抗素子)、
R3 抵抗素子(第2抵抗素子)、CC 容量素子、G
ND 接地電位電源線(第1電源線)、VCC 高電位
電源線(第2電源線)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J056 AA04 CC02 DD02 DD13 DD25 DD28 DD51 FF08 GG04 HH01 HH02 KK02 5J091 AA01 AA45 CA13 FA16 FA20 HA07 HA08 HA10 HA16 HA17 HA19 HA25 HA29 KA05 KA09 KA21 MA21 QA02 QA03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが第1主電極、第2主電極、お
    よび、制御電極を有し、それぞれの第1主電極どうしが
    接続され、導電型式が同一でサイズ比がm:n(m,n
    =正の実数)である第1および第2トランジスタと、 前記第1トランジスタの前記第2主電極に接続された第
    1電源線と、 第1主電極が前記第1および第2トランジスタの第1主
    電極に接続され、制御電極が前記第2トランジスタの制
    御電極に接続され、前記第2トランジスタと導電型式が
    同一で当該第2トランジスタに対するサイズ比が1/n
    倍である第3トランジスタと、 前記第3トランジスタの前記第2主電極と前記第1電源
    線とに接続され、前記第3トランジスタの主電流のp倍
    (p=正の実数)の電流を出力する第1カレントミラー
    回路と、 第2電源線と、 前記第1ないし第3トランジスタの前記第1主電極と前
    記第1カレントミラー回路と前記第2電源線とに接続さ
    れ、前記第1カレントミラー回路が出力する前記電流の
    (m+n+1)/p倍の電流を前記第1ないし第3トラ
    ンジスタの前記第1主電極へ供給する第2カレントミラ
    ー回路と、 を備えるバッファ回路。
  2. 【請求項2】 前記第2カレントミラー回路が、 第1主電極が前記第2電源線に接続され、第2主電極が
    前記第1ないし第3トランジスタの前記第1主電極に接
    続された第4トランジスタと、 第1主電極が前記第2電源線に接続され、第2主電極と
    制御電極とが前記第1カレントミラー回路と前記第4ト
    ランジスタの前記制御電極とに接続され、前記第4トラ
    ンジスタと導電型式が同一で、当該第4トランジスタに
    対するサイズ比がp/(m+n+1)倍の第5トランジ
    スタと、 を備える、請求項1に記載のバッファ回路。
  3. 【請求項3】 前記第1カレントミラー回路が、 第1主電極が前記第1電源線に接続され、第2主電極と
    制御電極とが前記第3トランジスタの前記第2主電極に
    接続された第6トランジスタと、 第1主電極が前記第1電源線に接続され、第2主電極が
    前記第2カレントミラー回路に接続され、制御電極が前
    記第6トランジスタの前記制御電極および前記第1主電
    極に接続され、前記第6トランジスタと導電型式が同一
    で、当該第6トランジスタに対するサイズ比がp倍の第
    7トランジスタと、 を備える、請求項1または請求項2に記載のバッファ回
    路。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2電源線の間に電圧が
    印加されたときに、前記第1ないし第3トランジスタを
    遮断状態から導通状態へ移行させる起動用回路を、さら
    に備える、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
    バッファ回路。
  5. 【請求項5】 前記第1電源線に一端が接続された第1
    抵抗素子と、 第1主電極が前記第1抵抗素子の他端に接続され、第2
    主電極が前記第2電源線に接続され、制御電極が前記第
    4トランジスタの前記制御電極に接続された、第8トラ
    ンジスタと、をさらに備える、請求項2に記載のバッフ
    ァ回路。
  6. 【請求項6】 前記第1トランジスタの前記制御電極と
    前記第2トランジスタの前記制御電極と前記第4トラン
    ジスタの前記制御電極とに接続され、前記第1トランジ
    スタの前記制御電極と前記第2トランジスタの前記制御
    電極との間の電位差が基準値を超えたときに限り、前記
    第4トランジスタの前記制御電極を、当該第4トランジ
    スタの電流が増大する方向へ駆動する起動用回路を、さ
    らに備える、請求項2に記載のバッファ回路。
  7. 【請求項7】 前記起動用回路が、 第1主電極が前記第2トランジスタの前記第2主電極に
    接続され、制御電極が前記第1トランジスタの前記制御
    電極に接続され、第2主電極が前記第4トランジスタの
    前記制御電極に接続された第9トランジスタを備える、
    請求項6に記載のバッファ回路。
  8. 【請求項8】 一端が前記第1電源線に接続された第2
    抵抗素子と、第1主電極が前記第2電源線に接続され、
    制御電極が前記第4トランジスタの前記制御電極に接続
    され、第2主電極が前記第2抵抗素子の他端に接続さ
    れ、前記第4トランジスタと導電型式が同一の第10ト
    ランジスタと、 第1主電極が前記第2抵抗素子の前記他端に接続され、
    第2主電極が前記第4トランジスタの前記制御電極に接
    続された、第11トランジスタと、 前記第11トランジスタの制御電極と前記第1電源線と
    の間の電位差を一定に保持する回路と、をさらに備え
    る、請求項2に記載のバッファ回路。
  9. 【請求項9】 第1主電極が前記第1トランジスタの前
    記第2主電極および前記制御電極に接続され、第2主電
    極が前記第1電源線に接続され、前記第1トランジスタ
    と導電型式が同一の第12トランジスタと、 第1主電極が前記第2トランジスタの前記第2主電極お
    よび前記制御電極に接続され、第2主電極が制御電極に
    接続され、前記第12トランジスタと導電型式が同一
    で、当該第12トランジスタに対するサイズ比がn/m
    倍の第13トランジスタと、 をさらに備える、請求項1ないし請求項8のいずれかに
    記載のバッファ回路。
  10. 【請求項10】 第1主電極が前記第1ないし第3トラ
    ンジスタの前記第1主電極に接続され、第2主電極が制
    御電極に接続され、前記第1トランジスタと導電型式が
    同一で、当該第1トランジスタに対するサイズ比が1倍
    である第14トランジスタと、 第1主電極が前記第2トランジスタの前記第2主電に接
    続され、第2主電極が前記第1電源線に接続され、前記
    第12トランジスタと導電型式が同一で、当該第12ト
    ランジスタに対するサイズ比が1倍である第15トラン
    ジスタと、をさらに備える、請求項9に記載のバッファ
    回路。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項8のいずれかに
    記載のバッファ回路と同一に構成される第1バッファ回
    路と、 請求項9または請求項10に記載のバッファ回路と同一
    に構成される第2バッファ回路と、を備え、 前記第1および第2バッファ回路の間で、前記第1電源
    線どうし、前記第2電源線どうし、前記第1トランジス
    タの前記制御電極と前記第12トランジスタの前記制御
    電極、ならびに、前記第2トランジスタの前記第2主電
    極と前記第13トランジスタの前記第2主電極が、接続
    されている、バッファ回路。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項8のいずれかに
    記載のバッファ回路と、 一端が前記第2トランジスタの前記第2主電極に接続さ
    れ、他端が前記第1電源線、前記第2電源線、または、
    これら第1および第2電源線に対して一定の電位を保持
    する安定電位線のいずれかに接続された容量素子と、 を備えるホールド回路。
  13. 【請求項13】 請求項9または請求項10に記載のバ
    ッファ回路と、 一端が前記第13トランジスタの前記第2主電極に接続
    され、他端が前記第1電源線、前記第2電源線、また
    は、これら第1および第2電源線に対して一定の電位を
    保持する安定電位線のいずれかに接続された容量素子
    と、 を備えるホールド回路。
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