JP2001242130A - ガスセンサ素子 - Google Patents

ガスセンサ素子

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JP2001242130A JP2000054004A JP2000054004A JP2001242130A JP 2001242130 A JP2001242130 A JP 2001242130A JP 2000054004 A JP2000054004 A JP 2000054004A JP 2000054004 A JP2000054004 A JP 2000054004A JP 2001242130 A JP2001242130 A JP 2001242130A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒータ部が一体的に形成され、急速昇温などの
熱衝撃性に優れた円筒状の一体型のNOxガスなどの濃
度検知に好適なガスセンサ素子を得る。 【解決手段】少なくとも酸素イオン導電性を有するセラ
ミック固体電解質からなり一端が封止された円筒管2の
外側表面に、所定の空間領域を具備し、且つその空間領
域の周囲に発熱体3が埋設されてなるセラミック絶縁層
4を形成し、セラミック絶縁層4の空間領域を塞ぐ位置
に固体電解質層5を形成し、空間領域をガス透過性隔壁
6によって第1空間室7および第2空間室8とに分離形
成し、固体電解質層5の第1空間室7側内面とその外面
の互いに対向する位置に第1の電極対9、10を形成
し、円筒管2の第2空間室8側面と円筒管2内面の互い
に対向する位置に第2の電極対11、12と形成し、固
体電解質層5に第1空間室7に被測定ガスを取り込むた
めの拡散孔13とを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の内燃機
関における排気ガス中の窒素酸化物(以下、単にNOx
という場合がある。)などのガスを直接検出するガスセ
ンサ素子に関するもので、具体的にはセンサ部とヒータ
部とが一体化されてなり、熱衝撃性に優れ、且つ活性化
時間の短いヒータ一体型のガスセンサ素子に係わる。
【0002】
【従来技術】従来、自動車等の内燃機関においては、燃
焼制御のためにNOxセンサが設けられている。上記N
Oxセンサは、例えば酸素イオン導電性を有するZrO
2を利用して排気ガス中に存在するNOxガス濃度を検
出するものが知られている。
【0003】このようなNOxセンサは、図15の概略
断面図に示すように、酸素イオン導電性の平板状の固体
電解質板51、52と、絶縁板53との積層体からな
り、固体電解質板51、52との間には、ガス拡散体5
4および多孔質隔壁55をもって2つの測定室a,bが
形成されている。また、固体電解質板51の測定室側と
反対の面には、大気に通じる小さな大気導入孔56が形
成されている。
【0004】そして、固体電解質板52の測定室a側と
その反対側には、一対の電極57、58が形成されてお
り第1のポンプセルを形成している。また、固体電解質
板51の測定室a側と大気導入孔56側にも一対の電極
59、60が形成されており濃淡電池セルを形成してい
る。さらに、固体電解質板51の測定室b側にも電極6
1が形成され、電極60と電極61間で第2のポンプセ
ルを形成している。
【0005】このような素子では、外部よりガス拡散体
54を通して排気ガスを測定室aに導入し、まず第1ポ
ンプ電極57、58により排気ガス中の酸素を素子の外
部に排出した後、さらに多孔質隔壁55を通して測定室
bに残りの排気ガスを導き、測定室bで同様にポンプ電
極60、61により、残存するNOxを分解させてその
酸素濃度を測定することにより排気ガス中のNOxの濃
度を検出するものである。
【0006】この際、測定室a内では、排気ガス中のN
Oxの分解を抑制するため、ポンプ電極60、61と共
通に用いられている電極60と電極59を用い測定室a
内の酸素分圧の測定が行なわれる。また、上記のNOx
センサ素子の下部には、絶縁層62中に発熱体63が埋
設されたヒータ部が上記センサ部とスペーサ64を介し
て一体的に形成されており、このヒータ部によってセン
サ部を700〜900℃の温度まで加熱することによっ
てセンサを作動させる仕組みとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
平板型素子では、作動温度が700〜900℃と高いた
め、室温から作動温度までの温度サイクルが繰り返し付
加されると、素子形状が平板形状であるために固体電解
質板51、52のエッジ部に応力が集中しやすく、その
結果、NOxセンサ素子の固体電解質板51、52にク
ラックが発生し、測定室a,bの封止性が損なわれて測
定精度が著しく低下したり、場合によってはセンサ素子
が破壊してしまうという致命的な問題があった。
【0008】従って、本発明は上述のようなガスセンサ
素子に対してヒータ部が一体的に形成され、急速昇温な
どの熱衝撃性に優れた円筒状のヒータ一体型のガスセン
サ素子を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題について検討した結果、酸素イオン導電性を有するセ
ラミック固体電解質からなる円筒管の外側に、所定の空
間領域を介して固体電解質層を設け、その空間をガス透
過性のある隔壁で分離して第1空間室と第2空間室を形
成し、且つ前記第1および第2空間室の周囲に素子を加
熱するための発熱体を埋設したセラミック絶縁層を配設
した、全体として円筒型構造とすることにより温度サイ
クルに対しても強いヒータ一体型のガスセンサ素子を提
供できることを見出し本発明に至った。
【0010】即ち、本発明のガスセンサ素子は、少なく
とも酸素イオン導電性を有するセラミック固体電解質か
らなり一端が封止された円筒管と、該円筒管の外側表面
に形成され、所定の空間領域を具備し、且つその空間領
域の周囲に発熱体が埋設されてなるセラミック絶縁層
と、前記セラミック絶縁層の空間領域を塞ぐ位置に形成
された固体電解質層と、前記空間領域をガス透過性隔壁
によって分離形成された第1空間室および第2空間室
と、前記固体電解質層の第1空間室側内面とその外面の
互いに対向する位置に形成された第1の電極対と、前記
円筒管の前記第2空間室側面と前記円筒管内面の互いに
対向する位置に形成された第2の電極対と、前記第1空
間室に被測定ガスを取り込むための拡散孔と、を具備し
たこと特徴とするものである。
【0011】この際、前記拡散孔は前記固体電解質層ま
たは前記セラミック絶縁層に形成することが望ましい。
【0012】従来のヒータを一体化した平板型のガスセ
ンサ素子では、急速に昇温すると素子のエッジ部に熱応
力が集中して素子が破壊し易い。これに対して、本発明
のガスセンサ素子は、酸素イオン導電性を有するセラミ
ック固体電解質からなり一端が封止された円筒管の外側
にセンサ部を設けることによって全体として円筒形状か
らなるため、熱応力が素子全体にわたり均等に分散され
るため、熱応力の集中が防止され、平板型素子では得ら
れない優れた熱衝撃性が得られる。
【0013】また、本発明のセンサ素子によれば、発熱
体を内蔵したセラミック絶縁層をセンサ部の周囲に配置
したことによって、発熱体によるセンサ部の加熱効率を
高め、急速昇温を行うことができる結果、センサ素子の
活性化時間を短縮することができる。
【0014】なお、本発明のガスセンサ素子は、後述す
るように、製造にあたって、固体電解質からなる円筒管
を具備するセンサ素体の表面に、固体電解質シート表面
に電極パターン、セラミック絶縁層および発熱体パター
ンを埋設したシート状積層体を巻き付け、ヒータ素体と
センサ素体とを同時焼成して作製できるため、製造コス
トが極めて安価になり、経済性の観点からも優れてい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のヒータ一体型のガ
スセンサ素子として、NOxセンサ素子を例として説明
する。本発明のNOxセンサ素子の構造を、図1の概略
斜視図および図2(a)に示す図1のX1−X1の断面
図、図2(b)に示すX2−X2の断面図を用い説明す
る。
【0016】本発明のNOxセンサ素子1によれば、酸
素イオン導電性を有するセラミック固体電解質からなる
一端が封止された、言い変えれば縦断面図がU字状の円
筒管2の外側表面には、所定の空間領域を具備し、且つ
その空間領域の周囲に発熱体3が埋設されてなるセラミ
ック絶縁層4が形成されており、さらにそのセラミック
絶縁層4の空間領域には、空間領域を塞ぐ位置に所定の
厚さの固体電解質層5が形成されている。
【0017】そして、セラミック絶縁層4および固体電
解質層5によって囲まれた空間領域は、ガス透過性を有
する隔壁6によって第1空間室7および第2空間室8と
に分離形成されている。
【0018】また、固体電解質層5の第1空間室7側内
面とその外面の互いに対向する位置には第1の電極対
9、10が被着形成されている。さらに、円筒管2の第
2空間室8側面と円筒管2内面の互いに対向する位置に
も第2の電極対11、12が被着形成されている。
【0019】そして、第1空間室7の固体電解質層5、
第1の電極対9、10には、第1空間室7に被測定ガス
を取り込むための拡散孔13が設けられている。
【0020】上記のNOxセンサ素子1においては、固
体電解質層5と第1の電極対9、10によって、第1空
間室7内のNOxが分解しない程度で酸素濃度が一定に
なるように酸素イオンをポンピングで第1空間室7から
汲み出し、この一定の酸素濃度に保たれた排気ガスは、
さらにガス透過性隔壁6を通り、第2空間室8に導かれ
る。この第2の空間室8では排気ガス中のNOxは電極
12によって完全に分解され生成した酸素を酸素イオン
を円筒管2と第2の電極対11、12によってポンピン
グして円筒管2内部に排出する。本発明のNOxセンサ
素子1は、電極対11、12のポンピング電流値から排
気ガス中のNOxの濃度を検出する仕組みとなってい
る。
【0021】この際、セラミック絶縁層4中に埋設され
た発熱体3は、リード電極14を経由して端子電極15
と接続されており、これらを通じて発熱体3に電流を流
すことにより発熱体3が加熱され、第2の電極対11、
12を具備する固体電解質からなる円筒管2および第1
の電極対9、10を具備する固体電解質層5からなるセ
ンサ部を効率的に加熱する仕組みとなっている。
【0022】NOxセンサ素子全体の大きさとしては、
外径を3〜6mm、特に3〜4mmとすることにより、
素子の消費電力を低減するとともに、センシング性能を
高めることができる。
【0023】なお、図1および図2には、説明の便宜
上、図示していないが、円筒管2の内側の電極11を除
き、固体電解質層5に形成された第1電極対9、10、
第2の電極対11、12のうち、第2空間室8側に形成
された電極12には、排気ガスによる被毒を防止する観
点から、表面に多孔質のセラミック保護層を形成するこ
とが望ましい。
【0024】また、本発明においては、第1空間室7内
での急激なNOxの分解を抑制し酸素分圧を一定値(1
-8atm)以上に保つため、図3に示すように第1空
間室7の円筒管2表面と円筒管2内面に第3の電極対1
6、17を形成することが望ましい。その際、第2の電
極対11、12のうちの円筒管2内部の電極11と第3
の電極対16、17のうち円筒管2内部の電極17とを
同一の電極として形成することも可能である。
【0025】この円筒管2に形成した第3の電極対1
6、17を用いて、円筒管2の内外部で発生する起電力
を測定し、第1空間室7の酸素分圧が一定になるように
制御することにより、第1の電極対9、10のポンピン
グ電流の制御を行うことがNOx濃度の測定精度と感度
の観点から好ましい。
【0026】次に、本発明のセンサ素子に用いられる材
料と素子の各部の構造について説明する。 (固体電解質材質)本発明のNOxセンサ素子におい
て、円筒管2および固体電解質層5を形成する固体電解
質は、ZrO2を含有するセラミックスからなることが
好適で、具体的には、ZrO2に、Y23およびYb2
3、Sc23、Sm23、Nd23、Dy23等の希土
類酸化物を酸化物換算で1〜30モル%、好ましくは3
〜15モル%含有する部分安定化ZrO2あるいは安定
化ZrO2が用いられている。また、ZrO2中のZrを
1〜20原子%をCeで置換したZrO2を用いること
により、酸素イオン導電性が大きくなり、応答性がさら
に改善されるといった効果がある。
【0027】さらに、焼結性を改善する目的で、上記Z
rO2に対して、Al23やSiO2を添加含有させるこ
とができるが、多量に含有させると、高温におけるクリ
ープ特性が悪くなることから、Al23およびSiO2
の添加量は総量で5重量%以下、特に2重量%以下であ
ることが望ましい。 (セラミック絶縁層)一方、発熱体3を埋設するセラミ
ック絶縁層4としては、アルミナ、スピネル、フォルス
テライト、ジルコニア、ガラス等のセラミック材料が好
適に用いられる。さらに、セラミック絶縁層4としてガ
ラス絶縁層にはガラスを用いることができるが、この場
合は耐熱性の観点から、BaO、PbO、SrO、Ca
O、CdOのうちの少なくとも1種を5重量%以上含有
するガラスであり、特に結晶化ガラスであることが望ま
しい。
【0028】また、このセラミック絶縁層4は、相対密
度が80%以上、開気孔率が5%以下の緻密質なセラミ
ックスによって構成されていることが望ましい。これ
は、セラミック絶縁層4が緻密質であることにより絶縁
層の強度が高くなる結果、センサ素子自体の機械的な強
度を高めることができるためである。 (発熱体)また、上記セラミック絶縁層4の内部に埋設
される発熱体3としては、白金、ロジウム、パラジウ
ム、ルテニウムの群から選ばれる1種の金属、または2
種以上の合金からなることが望ましく、特に、セラミッ
ク絶縁層4との同時焼結性の点で、そのセラミック絶縁
層4の焼成温度よりも融点の高い金属または合金を選択
することが望ましい。
【0029】また、発熱体3中には上記の金属の他に焼
結防止と絶縁層との接着力を高める観点からアルミナ、
スピネル、アルミナ/シリカの化合物、フォルステライ
トあるいは上述の電解質となり得るジルコニア等を体積
比率で5〜50%、特に10〜20%の範囲で混合する
ことが望ましい。 (ヒータ部構造)セラミック絶縁層4の内部に発熱体3
を埋設してなるヒータ部の構造は、図3の断面図に示す
ように、固体電解質からなる円筒管2の表面に内部に発
熱体3が埋設されたセラミック絶縁層4を積層した構造
を有する。すなわち、円筒管2の外面に、内部に発熱体
3が埋設されたアルミナ、スピネル、フォルステライト
等のセラミック絶縁層4が形成されているが、このその
セラミック絶縁層4の外面には、第1および第2の空間
室7、8上のみならず、固体電解質層5を形成すること
が望ましい。
【0030】このセラミック絶縁層上の固体電解質層5
は、発熱体3からの熱の放散を防止するとともに、固体
電解質の円筒管2セラミック絶縁層4間の熱膨張差や焼
成収縮差等に起因する応力を緩和させ熱応力をできる限
り小さくする作用をなす。
【0031】発熱体3は、円筒管2や固体電解質層5お
よび電極と直接接することがないようにセラミック絶縁
層4内に配設されていることが必要であって、発熱体7
と円筒管2、および発熱体7と固体電解質層5との間の
セラミック絶縁層の厚みは、それぞれ2〜100μmの
範囲が好ましい。これは上記セラミック絶縁層の厚みが
2μmより薄いと、電気絶縁性が悪くなり漏れ電流が発
生し、センシングに影響を与える。逆に、上記セラミッ
ク絶縁層の厚みが100μmを超えると、固体電解資質
との熱膨張係数の差による熱応力が大きくなり素子の熱
衝撃性が悪くなる。絶縁層の厚みとしては、特に5〜3
0μmであることが望ましい。 (電極)第1空間室7上部の固体電解質層5および第2
空間室8の円筒管2の表面に被着形成される第1電極対
9、10、第2電極対11、12、第3電極対16、1
7は、いずれも白金、ロジウム、パラジウム、ルテニウ
ムおよび金の群から選ばれる1種、または2種以上の合
金が用いられる。また、センサ動作時の電極中の金属の
粒成長を防止する目的と、応答性に係わる金属粒子と固
体電解質と気体との、いわゆる3相界面の接点を増大す
る目的で、上述のセラミック固体電解質成分を1〜50
体積%、特に10〜30体積%の割合で上記電極中に混
合してもよい。
【0032】第1空間室7の固体電解質層5に形成され
る第1の電極対9、10および16、17は、NOxの
分解を抑制する観点からNOxに対して不活性電極とす
る必要があり、そのため金を重量換算で1〜30%、特
に1〜10%含有させた白金を用いることが望ましい。
一方、第2の電極対11、12について、固体電解質か
らなる円筒管2の内面の電極11や電極17は、第2空
間室8側または第1空間室7の電極12や電極16の面
積よりも大きい面積、例えば、円筒管2の内面全面に形
成されていてもよい。 (空間室)空間室7、8の形状としては、図1に示すよ
うに平面的にみて矩形形状である他、楕円形状であるこ
とが好ましいが、空間室7、8とも形状が矩形形状の場
合は、その角部は緩やかな曲線とするかc面をとった構
造とすることが、空間室7、8の角部への熱応力の集中
を緩和する観点から好ましい。また、空間室7、8は、
完全に空間であってもよいが、固体電解質層5の強度を
保持する目的で、図4の概略断面図に示すように、空間
部7、8内に多孔質体18を充填した構造であってもよ
い。この場合、ガス透過性の観点から、多孔質体18
は、開気孔率が20〜80%、特に50〜60%の範囲
であることが望ましい。多孔質体18としては、アルミ
ナ、スピネル、フォルステライト、ジルコニア、ガラス
の群から選ばれる少なくとも1種のセラミック材料が好
適に用いられる。 (拡散孔)本発明のNOxセンサ素子においては、図
1、図2に示したように、第1空間室7の上部に位置す
る固体電解質層5に拡散孔13を有するものであるが、
この拡散孔13の直径が100〜500μmであること
が望ましく、この拡散孔13は2個以上形成されていて
もよい。
【0033】また、この拡散孔13は、他の形態とし
て、固体電解質層5に形成するのみならず、図5の概略
断面図に示すように、先端側のセラミック絶縁層4を貫
通するように、円筒管2の長手方向に溝状に形成するこ
ともできる。
【0034】さらに他の形態として、図6の概略断面図
に示すように、センサ素子の先端側のセラミック絶縁層
4の一部を多孔質体19によって一部置換し、この多孔
質体19を拡散孔13として代用することも可能であ
る。 (ガス透過性隔壁)本発明のNOxセンサ素子、第1空
間室7と第2空間室8をガス透過性隔壁6で分離するこ
とが必要である。この隔壁6は、ガスを透過し得る性質
を有するものであればよく、緻密体に小さな拡散孔を形
成したものや、多孔質体からなるものであってもよい。
隔壁6を形成する材料としては、アルミナ、スピネル、
フォルステライト、ジルコニア、ガラスの群から選ばれ
る少なくとも1種のセラミック材料が好適に用いられ
る。ガラスを用いる場合には耐熱性の観点から、Ba
O、PbO、SrO、CaO、CdOのうちの少なくと
も1種を5重量%以上含有するガラスであり、特に結晶
化ガラスであることが望ましい。隔壁を多孔質体によっ
て形成する場合には、気孔サイズにもよるが、開気孔率
として20〜70%、特に40〜50%の範囲が好まし
い。 (電極保護層)図面に図示していない電極保護層は、円
筒管内部の電極11、17を除き、排気ガスに晒される
その他の電極9、10、12、16が被毒することを防
止することを目的として設けるものであり、排ガスに晒
される上記電極の表面にアルミナ、スピネル、フォルス
テライト、ジルコニア、マグネシアの群から選ばれる少
なくとも1種からなる多孔質の保護層として形成され、
その開気孔率が20〜60%のセラミック多孔質体から
なることが望ましく、厚みとしては、開気孔率にもよる
が10〜200μm、特に50〜150μmの範囲が望
ましい。
【0035】また、空間室7、8内部の電極10、12
を保護する目的で、図7に示すように拡散孔13の周囲
の第1空間室7内に多孔質体20を形成することにより
空間室7、8内の電極10、12が直接排気ガスに晒さ
れないようにしてもよい。 (素体の作製方法)次に、本発明のセンサ素子の製造方
法について、特に図1および図2の構造のNOxセンサ
素子の製造方法を例に説明する。 (1)まず図8(a)に示すような一端が封止された中
空の円筒管21を作製する。この円筒管21は、ジルコ
ニア等の酸素イオン導電性を有するセラミック固体電解
質粉末に対して、適宜、成形用有機バインダーを添加し
て押出成形や、静水圧成形(ラバープレス)あるいはプ
レス形成などの周知の方法により作製される。
【0036】この時、用いられる固体電解質粉末として
は、ジルコニア粉末に対して、前述したような種々の安
定化剤を添加した混合粉末、あるいはジルコニアと上記
安定化剤との共沈原料粉末が用いられる。また、ZrO
2中のZrを1〜20原子%をCeで置換したZrO2
末、または共沈原料を用いることもできる。さらに、焼
結性を改善する目的で、上記固体電解質粉末に、Al2
3やSiO2を5重量%以下、特に2重量%以下の割合
で添加することも可能である。 (2)そして、図8(b)のように上記固体電解質から
なる円筒管21の内面および外面に、第2の電極対1
1、12となる電極パターン22、23を例えば、白金
を含有する導電性ペーストを用いてスラリーデッィプ
法、あるいはスクリーン印刷、パット印刷、ロール転写
で形成する。この時、円筒管21内面への電極の印刷
は、導体ペーストを充填して排出して、内面全面に塗布
形成すると効率がよい。このようにして素体Aを作製す
る。 (3)次に、図9(a)に示すように、上記のジルコニ
ア粉末に適宜成形用有機バインダーを添加してスラリー
を調製し、この絶縁体スラリーを用いてドクターブレー
ド法、押し出し成形法、プレス法などにより所定厚さの
セラミック絶縁層4を形成するためのジルコニアグリー
ンシート24を作製する。グリーンシート24の1枚の
厚みは、シートの取り扱いの観点から50〜500μ
m、特に100〜300μmの範囲が特に好ましい。
【0037】この後、図9(a)に示すようにグリーン
シート24両面の所定の位置に金を含有する白金の導電
性ペーストを用いてスラリーデッィプ法、あるいはスク
リーン印刷、パット印刷、ロール転写で第1の電極9、
10を形成するためリードを含む電極パターン25、2
6を形成する。
【0038】また、一方、図9(b)のようにアルミ
ナ、スピネル、フォルステライト、ジルコニア、ガラス
等のセラミック粉末を用いて、適宜成形用有機バインダ
ーを添加してスラリーを調製し、このスラリーを第1空
間室7および第2空間室8を形成する領域を除きグリー
ンシート24の片面にスクリーン印刷等でセラミック絶
縁層27を所定の厚みで塗布形成する。その後、図9
(c)のように、セラミック絶縁層27表面に白金粉末
を含む導電性ペーストをスクリーン印刷法、パット印刷
法、ロール転写法等により印刷して発熱体パターン28
を形成する。そして、さらにもう一度、図10(d)に
示すように上記の絶縁体スラリーを塗布して、発熱体パ
ターン29を絶縁層27内に埋設させる。この際、第1
空間室7と、第2空間室8との隔壁28も同様に上記と
同様に多孔質体を形成し得るスラリーを用いてスクリー
ン印刷等で印刷形成して図10の概略斜視図に示される
ような素体Bを作製する。 (4)そして、図11に示すように、上記円筒状の素体
Aの表面に、平板状の素体Bを巻き付けて円筒状積層体
を作製する。この際、素体Bを素体Aに巻き付けるに
は、素体Bと素体Aとの間にアクリル樹脂や有機溶媒な
どの接着剤を介在させて接着させるか、あるいはローラ
等で圧力を加えながら機械的に接着することができる。
【0039】この時、図2(b)のX2−X2の断面に示
すように、本発明においては、巻き付けされた素体Bの
合わせ目は、焼成後、端面の開きθが円周角でθ=5〜
50°の範囲になるようにすることが望ましい。この端
面の開きが、5°より小さくすると素体Bの大きさおよ
び素体Aの製造ばらつきの観点から、ヒータ素体の端面
が一部重なり合うものが発生しやすく、素子の量産時の
歩留まりに影響が出る虞がある。それに対して、端面の
開きが50°を越えると、焼成時に素子が楕円形に変形
して、その結果、熱衝撃性が低下するおそれがある。端
面の開きθは、円周角で10〜20°が特に望ましい。 (拡散孔の形成)なお、図1の拡散孔13の形成にあた
っては、図9(d)に示すように、素体Bと素体Aとを
一体化する前に、素体Bにマイクロドリルなどを用いて
焼成後に直径が100〜500μmとなるような孔30
を形成する。また、この孔30は、上記の素体Aと素体
Bとの一体化によって円筒状の積層体を形成した後に形
成してもよいし、さらには、後述する焼成後に形成する
ことも可能であるが、作業性および歩留まりの観点から
は焼成前に上記の方法で形成することが好ましい。
【0040】また、図5に示したように、拡散孔13を
セラミック絶縁層4の先端側に形成する場合も、前記と
同様に焼成前の図9による素体Bを作成する段階で、セ
ラミック絶縁層4に先端への貫通する溝を形成すること
もできる。また、焼成後に、先端からマイクロドリルを
用いて形成することも可能である。
【0041】さらに、図6のように拡散孔を多孔質体1
9によって代用する場合には、図9(b)〜(d)の段
階で、先端部に粒子径の大きなアルミナ、スピネル、フ
ォルステライト、ジルコニア、ガラス等のセラミック粉
末からなるスラリー、あるいは上記の原料粉末に有機物
からなるポア形成添加したスラリーを塗布すればよい。 (焼成)そして、上記の素体Aと素体Bとの一体物から
なる円筒状積層体を素体Aと素体Bとが同時に焼成可能
な温度で焼成することにより、素体Aと素体Bとを完全
に一体化することができる。例えば、固体電解質として
ジルコニアを用いた場合には、アルゴンガス等の不活性
雰囲気中あるいは大気中1300〜1700℃で1〜1
0時間程度焼成することにより同時焼成することができ
る。 (電極保護層の形成)電極保護層は、円筒状積層体の焼
成前に、上記の素体Bの電極パターンの表面や、素体B
における電極パターン25、26や、素体Aにおける電
極パターン22の表面に、焼成後多孔質となるようなア
ルミナ、スピネル、フォルステライト、ジルコニア、マ
グネシア等のセラミックスラリーを、スクリーン印刷
法、スラリーディップ法により形成した後、素体Aと素
体Bとを巻き付けて一体化した後、焼成すればよい。こ
のセラミック電極保護層としては、ガス透過性の観点か
20〜60%、特に30〜40%の開気孔率を有するこ
とが望ましい。 (他の製造方法)また、素体Bの製造方法として、図9
に示した方法以外に、次の方法も採用し得る。図12に
示すように、上記ジルコニアなどの固体電解質からなる
グリーンシート31の両面の所定の位置に金を含有する
白金を含有する導電性ペーストを用いてスラリーデッィ
プ法、あるいはスクリーン印刷、パット印刷、ロール転
写で第1電極対となる電極パターン32、33を形成す
るとともに、その一方の表面に、多孔質スラリーを塗布
して第1空間室と第2空間室を分離するための隔壁28
を形成する。
【0042】一方、セラミック絶縁材料からなるグリー
ンシート34に、第1空間室と第2空間室を形成するた
めにパンチング等の方法で開口部35を形成する。ま
た、セラミック絶縁材料からなるグリーンシート36に
同様の開口部35を形成するとともにその開口部35の
周辺に発熱パターン37を印刷塗布する。
【0043】その後、これらグリーンシート31、3
4、36を位置合わせして積層一体化して図10の素体
Bを作製することができる。
【0044】さらに、前記素体Aの表面に素体Bを巻き
付けるにあたって、素体Aの外表面側の電極パターン2
2を図13に示すように円筒管21と同じ固体電解質か
らなるグリーンシート38の表面に印刷し、素体Bとあ
らかじめ積層した後、円筒管21の内部に電極パターン
23のみを形成した素体Aの表面に、素体Bとグリーン
シート38との積層体を巻き付けて一体化処理し、焼成
することも可能である。これは、円筒管21の曲面に電
極パターンを形成することが難しいことから、パターニ
ングをすべて素体B側で行うことによって量産性を高め
ることができる。その場合、円筒管21内部の電極パタ
ーン23は、円筒管21の内部に電極ペーストを充填、
排出し、円筒管21の内部全面に電極パターン23を形
成することが容易に形成できる。
【0045】本発明のNOxセンサ素子は、上記図1乃
至図13の構造および製造方法に限定されるものではな
く、例えば、第1空間室7と第2空間室8とを入れ換
え、円筒管2の先端側に第2空間室8を設けてもよい。
また、本発明のセンサ素子は、自動車用内燃機関の排ガ
ス中のNOx濃度を検出するNOxセンサ素子の他に、
測定精度と感度の優れたSOxセンサ素子やHCセンサ
素子としても用いることができる。
【0046】
【実施例】(実施例1)実施例として、図1に示すガス
センサ素子構造を例に、図9の作製方法を用いて本発明
の素子を説明する。市販のアルミナ粉末と、平均粒子径
が0.5μmと3μmの5モル%Y23含有のジルコニ
ア粉末と、10体積%のZrO2を含有する白金粉末、
および金を5重量%およびZrO2を10重量%含有す
る白金粉末をそれぞれ準備した。
【0047】まず、図8(a)に示すように、粒子径が
0.5μmの5モル%Y23含有のジルコニア粉末にポ
リビニルアルコール溶液を添加して坏土を作製し、押出
成形により焼結後、外径が約4mm、内径が1mmにな
るように一端が封じた円筒状成形体を作製した。
【0048】そして、その円筒状成形体の表面に、図8
(b)のように第2の電極対として、ZrO2を10体
積%含有する白金ペーストからなる長方形状の電極パタ
ーンを印刷塗布するとともに、円筒状成形体の内部全面
に前記白金ペーストを充填、排出して円筒状成形体の内
面全面に電極を形成し、素体Aを作製した。なお、この
際、電極の厚みは焼成後に約10μmとなるように調整
した。
【0049】また、粒子径が0.5μmの5モル%Y2
3含有のジルコニア粉末にアクリル系バインダーとト
ルエン溶液を加えてスラリーを作製し、ドクターブレー
ド法により厚みが約300μmのジルコニアグリーンシ
ートを作製した。
【0050】このグリーンシートを用いて、図9(a)
に示すように、シートの両面に対向する位置に、金を5
重量%およびZrO2を10体積%含有する白金ペース
トを用いて第1の電極対を形成した。その後、絶縁層を
形成するために、図9(b)のようにアルミナ粉末を含
むスラリーをスクリーン印刷で焼成後約10μmの厚み
になるように塗布した。また、多孔質の隔壁を形成する
ため、粒子径が3μmの5モル%Y23含有のジルコニ
ア粉末からなるスラリーを用いて、スクリーン印刷によ
り隔壁パターンを印刷した。
【0051】さらに、絶縁層の表面に、図9(c)の白
金の発熱体パターンを形成し、さらに図9(d)のよう
に上記の方法によりアルミナの絶縁層を約10μmの厚
み形成し、発熱体パターンを絶縁層中に埋設し、素体B
を作製した。
【0052】この後、図11に示すように上記の第2電
極を形成した円筒状の素体A表面に、上述のシート状積
層体からなる素体Bをアクリル系バインダを用いて巻き
付け、円筒状積層体を作製し、1400℃、大気中で1
時間行いヒータ一体型の窒素酸化物(NOx)センサ素
子を完成させた。この際、素体Bによる端面の開き角
(θ)を約15°とした。
【0053】作製したガスセンサ素子を、室温から10
00℃まで20秒で昇温し、1000℃から室温まで空
冷するという温度サイクルを1サイクルとし、これを5
万回繰り返し素子が破壊する確率を求めた。この際、試
料は100個とした。また、比較のため市販のヒータが
一体化した平板型NOxセンサ素子についても同様な試
験を行った。
【0054】その結果、市販の平板型のNOxセンサ素
子においては、破損率は92%であったのに対して、本
発明の円筒型のNOxセンサ素子は、32%と低いもの
であり、本発明の構造のガスセンサ素子は、市販の平板
型センサ素子に比較して、熱サイクルによる破損率が極
めて低いことがわかる。この結果から、本発明の円筒型
センサ素子が優れた熱衝撃性を有するものであることが
充分理解できる。 (実施例2)実施例1の試料を用いて、800℃で酸素
濃度を0.4と4.0%(バランスガスとしてN2使
用)とした場合の、NOx濃度と第2電極対のポンピン
グ電流の関係を求めた。結果を図14に示す。これよ
り、雰囲気の酸素濃度によらず、本発明の素子は広い酸
素濃度範囲で安定したNOx濃度の検出能力を有するこ
とがわかる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のヒータ一体
型のガスセンサ素子は、酸素イオン導電性を有するセラ
ミック固体電解質からなり一端が封止された円筒管の外
側に空間を介して、ガス透過性を有する隔壁で分離され
た第1空間室と第2空間室を設け、第1空間室を形成す
る固体電解質層の内面および外面の対向する位置に第1
電極対を、さらに第2空間室を形成する円筒管の内面と
外面に第2電極対を形成し、且つ前記空間の周囲に素子
を加熱するための発熱体を埋設した円筒形状の構造を採
用することにより、従来の平板型のセンサ素子では得ら
れない急速昇温などの熱衝撃性に優れたガスセンサ素子
が提供できる。また、その結果、センサ素子の活性化時
間を短縮することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスセンサ素子の一例としてNOxセ
ンサ素子の概略斜視図である。
【図2】図1のNOxセンサ素子のX1−X1概略断面図
と、X2−X2概略断面図である。
【図3】本発明によるNOxセンサ素子の他の例を説明
するための概略断面図である。
【図4】本発明によるNOxセンサ素子のさらに他の例
を説明するための概略断面図である。
【図5】本発明によるNOxセンサ素子のさらに他の例
を説明するための概略断面図である。
【図6】本発明によるNOxセンサ素子のさらに他の例
を説明するための概略断面図である。
【図7】本発明によるNOxセンサ素子のさらに他の例
を説明するための概略断面図である。
【図8】本発明による図1のガスセンサ素子の製造方法
を説明するためのもので、素体Aの作製方法を説明する
ための工程図である。
【図9】本発明による図1のガスセンサ素子の製造方法
を説明するためのもので、素体Bの作製方法を説明する
ための工程図である。
【図10】本発明による図9によって作製された素体B
の概略斜視図である。
【図11】本発明による図1のガスセンサ素子の製造方
法を説明するためのもので、素体Aを素体Bに巻き付け
処理する工程を説明するための図である。
【図12】本発明による図1のガスセンサ素子の製造方
法を説明するためのもので、素体Bの他の作製方法を説
明するための工程図である。
【図13】本発明による図1のガスセンサ素子の製造方
法を説明するためのもので、素体Bの他の作製方法を説
明するための工程図である。
【図14】本発明によるNOxセンサ素子のNOx濃度
とポンピング電流との関係を示した図である。
【図15】従来の平板型のNOxセンサ素子の概略断面
図である。
【符号の説明】
1 ガスセンサ素子 2 円筒管 3 発熱体 4 セラミック絶縁層 5 固体電解質層 6 ガス透過性隔壁 7 第1空間室 8 第2空間室 9、10 第1電極対 11、12 第2電極対 13 拡散孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも酸素イオン導電性を有するセラ
    ミック固体電解質からなり一端が封止された円筒管と、
    該円筒管の外側表面に形成され、所定の空間領域を具備
    し、且つその空間領域の周囲に発熱体が埋設されてなる
    セラミック絶縁層と、前記セラミック絶縁層の空間領域
    を塞ぐ位置に形成された固体電解質層と、前記空間領域
    をガス透過性隔壁によって分離形成された第1空間室お
    よび第2空間室と、前記固体電解質層の第1空間室側内
    面とその外面の互いに対向する位置に形成された第1の
    電極対と、前記円筒管の前記第2空間室側面と前記円筒
    管内面の互いに対向する位置に形成された第2の電極対
    と、前記第1空間室に被測定ガスを取り込むための拡散
    孔と、を具備したこと特徴とするガスセンサ素子。
  2. 【請求項2】前記拡散孔が、前記固体電解質層に形成さ
    れてなる請求項1および2記載のガスセンサ素子。
  3. 【請求項3】前記拡散孔が前記セラミック絶縁層に形成
    されてなる請求項1および2記載のガスセンサ素子。
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