JP2001241932A - 接合検査装置、方法、及び接合検査方法を実行するプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

接合検査装置、方法、及び接合検査方法を実行するプログラムを記録した記録媒体

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JP2001241932A JP2000057099A JP2000057099A JP2001241932A JP 2001241932 A JP2001241932 A JP 2001241932A JP 2000057099 A JP2000057099 A JP 2000057099A JP 2000057099 A JP2000057099 A JP 2000057099A JP 2001241932 A JP2001241932 A JP 2001241932A
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勝 市原
Noriyuki Suzuki
規之 鈴木
Haruko Kubota
晴子 窪田
Kazumasa Okumura
一正 奥村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像系による画像の濃度のダイナミックレン
ジと分解能の制限を克服し、又、両面実装回路基板に対
しても検査可能な、接合検査装置、接合検査方法、及び
該接合検査方法を実行するプログラムを記録した記録媒
体を提供する。 【解決手段】 X線発生器111及び撮像装置120を
用いて、複数の撮像条件において、制御装置121に
て、濃度と厚さの関係の対数グラフを予め求めておく。
制御装置にて、この対数グラフを使って検査対象物の蓄
積時間の異なる複数のX線透視画像から複数の厚さ画像
を求め、この画像を加算合成することにより接合部の高
さ方向を含む3次元の合成画像を生成し、高精度な検査
を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路実装の分
野におけるフリップチップ、BGA(ボールグリッドア
レイ)、CSP(チップスケールパッケージ)などのよ
うに電子部品の裏面に電極がある電子部品を含む表面実
装部品の電極と回路基板の電極との間のろう接状態を、
X線透視画像で検査する、接合検査装置及び方法、並び
に上記接合検査方法を実行するプログラムを記録した記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、透過型X線検査機を用いた、部品
実装済の回路基板における電子部品の電極と当該基板の
電極との接合の良否を検査する方法としては、部品実装
後の上記回路基板にX線を垂直に照射するように配置し
たX線発生器と、当該回路基板を透過したX線を検出す
るX線検出器とにより、回路基板及び回路基板上の電子
部品を透過したX線を画像に変換して、目視、又は画像
認識装置による自動検査により、接合部分の位置ずれ、
電極間のショート、半田等の接合材の過不足やボイド、
半田ボールの飛散や異物の混入等を検査していた。
【0003】上記電子部品と上記回路基板との接合材
は、一般にX線の吸収率が高い鉛や錫等の重金属材料が
使われているので、X線透視画像では上記接合材が黒く
写り、該接合材の周辺部と区別することが出来る。特
に、半田等の上記接合材の過不足を検出するためには、
上記接合材の厚さを3次元的に求める必要があり、物質
を透過するX線量は物質の厚さ対して指数関数的に減衰
するため、検査対象物の厚さとX線透視画像の濃度の関
係を求める工夫が必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術で
は、物質を透過するX線量は物質の厚さ対して指数関数
的に減衰するという性質と、撮像系による画像の濃度の
ダイナミックレンジ及び分解能の制限により、図12に
示すように、厚い対象物に合わせてX線の蓄積時間を長
く取ると、薄い対象物のX線画像は画像の濃度のダイナ
ミックレンジを超えて飽和してしまう。逆に、薄い対象
物に合わせてX線の蓄積時間を短くすると、厚い対象物
のX線画像は画像の最低濃度信号以下となり、計測出来
ないという問題点があった。又、上記透過型X線装置に
よる両面実装回路基板の検査では、回路基板の表面の部
品と裏面の部品とが重なって写るため、通常の撮像方法
及び認識方法で検査することが困難であるという問題点
があった。本発明はこのような問題点を解決するために
なされたもので、撮像系による画像の濃度のダイナミッ
クレンジと分解能の制限を克服し、即ち検査対象物の
厚、薄にかかわらず接合材の高さを測定でき、又、両面
実装回路基板に対しても検査可能な、接合検査装置、接
合検査方法、及び該接合検査方法を実行するプログラム
を記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様におけ
る接合検査装置は、部材間の接合部分に照射条件を不変
として放射線を照射する照射部と、上記接合部分を透過
した上記放射線を可視光に変換するシンチレータと、上
記シンチレータから発した上記接合部分の透視画像につ
いて蓄積時間を異ならせて複数回の撮像を行う撮像装置
と、上記撮像装置から供給される、上記蓄積時間の互い
に異なる複数の上記透視画像について、上記透視画像に
おける明るさの濃度と上記接合部分の厚みとの関係に基
づいてそれぞれの上記蓄積時間におけるそれぞれの上記
透視画像に対応して副厚さ画像を作成する副厚さ画像生
成装置と、複数の上記副厚さ画像を加算して上記接合部
分の厚さ合成画像を作成する合成画像生成装置と、を備
え、上記接合部分の接合検査を行うことを特徴とする。
【0006】又、上記合成画像生成装置は、上記複数の
副厚さ画像からそれぞれ有効部分のみを抽出し該有効部
分を集めて厚さ合成画像を作成することもできる。
【0007】又、上記画像生成装置は、上記接合部分が
上記放射線の照射方向に沿って一つ存在するとき、それ
ぞれの上記蓄積時間におけるそれぞれの上記透視画像に
対応して第1副厚さ画像を作成するとともに、さらに上
記接合部分が上記放射線の照射方向に沿って重なり合っ
て複数存在するとき、上記接合部分が重なり合った状態
における、それぞれの上記蓄積時間の異なるそれぞれの
上記透視画像に対応して第2副厚さ画像を作成し、上記
合成画像生成装置は、複数の上記第1副厚さ画像を加算
して第1厚さ合成画像を作成するとともに、複数の上記
第2副厚さ画像を加算して第2厚さ合成画像を作成し、
上記第2厚さ合成画像から上記第1厚さ合成画像を差し
引いて上記厚さ合成画像を作成することもできる。
【0008】又、上記接合部分が板状体において対向す
る一方及び他方の面に存在するとき、上記第1厚さ合成
画像は上記一方の面における上記接合部分に対応し、上
記第2厚さ合成画像は上記一方及び他方の両面における
上記接合部分に対応し、上記第2厚さ合成画像から上記
第1厚さ合成画像を差し引くことで上記他方の面におけ
る上記接合部分における厚さ合成画像が求まるように構
成することもできる。
【0009】又、上記合成画像生成装置は、複数の上記
第1副厚さ画像からそれぞれ有効部分のみを抽出し該有
効部分を集めて上記第1厚さ合成画像を作成し、かつ複
数の上記第2副厚さ画像からそれぞれ有効部分のみを抽
出し該有効部分を集めて上記第2厚さ合成画像を作成す
ることもできる。
【0010】又、上記透視画像における上記明るさの濃
度と上記接合部分の厚みとの上記関係は、上記放射線の
上記接合部分と同じ透過率を有する材料にて製作した予
め厚さの分かっている教示治具を用いて得られるように
構成することもできる。
【0011】又、本発明の第2態様における接合検査方
法は、部材間の接合部分に照射条件を不変として放射線
を照射して、上記接合部分を透過した上記放射線を可視
光に変換し、上記可視光が表す上記接合部分の透視画像
について蓄積時間を異ならせて複数回の撮像を行い、上
記蓄積時間の互いに異なる複数の上記透視画像につい
て、上記透視画像における明るさの濃度と上記接合部分
の厚みとの関係に基づいてそれぞれの上記蓄積時間にお
けるそれぞれの上記透視画像に対応して複数の副厚さ画
像を作成し、上記複数の副厚さ画像を加算して厚さ合成
画像を作成し、上記接合部分の接合検査を行う、ことを
特徴とする。
【0012】又、本発明の第3態様における、上記第2
態様の接合検査方法を実行するプログラムを記録した記
録媒体は、部材間の接合部分に照射条件を不変として放
射線を照射して、上記接合部分を透過した上記放射線を
可視光に変換する処理、上記可視光が表す上記接合部分
の透視画像について蓄積時間を異ならせて複数回の撮像
を行う処理、上記蓄積時間の互いに異なる複数の上記透
視画像について、上記透視画像における明るさの濃度と
上記接合部分の厚みとの関係に基づいてそれぞれの上記
蓄積時間におけるそれぞれの上記透視画像に対応して複
数の副厚さ画像を作成する処理、上記複数の副厚さ画像
を加算して厚さ合成画像を作成する処理、を記録したこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態である、接合検
査装置、接合検査方法、及び接合検査方法を実行するプ
ログラムを記録した記録媒体について、図を参照しなが
ら以下に説明する。尚、各図において同じ構成部分につ
いては同じ符号を付している。又、上述の「課題を解決
するための手段」欄に記載した「放射線」の一例として
本実施形態ではX線を例に採るが、これに限定されるも
のではなくガンマ線等であってもよい。又、上述の「課
題を解決するための手段」欄に記載した「副厚さ画像生
成装置」及び「合成画像生成装置」の機能を果たす一例
として本実施形態では制御装置121が相当する。又、
上述の「課題を解決するための手段」欄に記載した「部
材間の接合部分」として、本実施形態では、回路基板上
に実装された電子部品において上記回路基板の電極と上
記電子部品の電極との接合部分を例に採るが、これに限
定されるものではなく、例えば複数の電子部品同士の接
合部分等も含む概念である。
【0014】第1実施形態;図1に示すように、本実施
形態の接合検査装置101は、大別して、照射部の機能
を果たす一例としてのX線発生器111と、X線シンチ
レータ115と、撮像装置120と、制御装置121と
を備える。又、上記撮像装置120は、カメラ117、
及び該カメラ117が送出する撮像情報が供給される画
像処理装置118から構成される。上記X線発生器11
1は、電子部品104の裏面に形成された部品側電極
と、該電子部品104が装着される回路基板103に形
成された被装着体側電極との接合により回路基板103
上に電子部品104が装着された装着部分151に照射
するX線152を発生する。尚、本実施形態では、X線
152は上記装着部分151の範囲に照射されるが、少
なくとも、上記部品側電極と上記被装着体側電極との接
合部分の範囲に照射されれば良い。又、本実施形態で
は、X線発生器111は50kV〜200kV程度、例
えば90kV、0.5mA程度の出力にてX線152を
発生する。上記X線シンチレータ115は、上記装着部
分151を透過したX線を、該X線のX線強度に比例し
た光量を有する可視光に変換する。このとき、X線15
2は、透過した少なくとも一つの物質の厚みと、該物質
におけるX線吸収係数に応じて減衰されるので、回路基
板103及び電子部品104の上記装着部分115にお
ける各部分のX線減衰量に応じたX線透視画像がX線シ
ンチレータ115に映し出される。よってX線シンチレ
ータ115は、上記X線透視画像に対応して可視光を発
生する。
【0015】X線シンチレータ115から発した上記可
視光は、ミラー116にて反射させてカメラ117に入
射させる。このようにミラー116を設けるのは、X線
の照射範囲外にカメラ117を配置しX線の直射による
カメラ116のダメージを避けるためである。カメラ1
17にて撮像された上記装着部分151の画像は、画像
処理装置118にて画像処理される。電子部品104の
上記部品側電極と、回路基板103の上記被装着体側電
極との接合部分には、一般的にX線の吸収率が高い鉛や
錫等の重金属材料が使われることから、X線による透視
画像に対応する上記可視光を画像処理することで、上記
接合部分は、上記装着部分151内での上記接合部分の
周辺部に比べて黒く表示される。よって、上記接合部分
とその周辺部とを区別することができる。画像処理後の
画像は、制御装置121及び表示装置の一例としてのモ
ニタテレビ119に送出される。制御装置121は、上
記X線発生器111、カメラ117、及び画像処理装置
118に接続され、これらの動作制御を行うとともに、
後述するように装着部分151内の上記接合部分におけ
る厚さ情報を生成する。
【0016】このように構成される接合検査装置101
における動作を以下に説明する。尚、該動作の制御は、
上記制御装置121にて実行される。図6のステップ
(図内では「S」にて示す)1では、回路基板と電子部
品との上記接合部分の本検査に先立って、図2に示すよ
うに、予め接合前の回路基板103−1と電子部品10
4−1を準備し、回路基板103−1と電子部品104
−1との間に階段状の教示治具125を配置して検査準
備動作を行う。該教示治具125は、図3に示すよう
な、上記部品側電極と上記被装着体側電極との上記接合
部分に同じ材質にてなり例えば階段状やくさび状等の形
状にてなり複数の測定点1251−1、1251−2、
…を有し、その厚み方向である上記X線の透過方向12
52に沿った厚みが互いに異なりかつ各厚みが既知であ
る治具である。尚、本実施形態では、教示治具125は
9つの測定点1251−1〜1251−9を有するが、
厚みの異なる測定点の数はこれに限定されるものではな
い。又、上記教示治具125について、上記接合部分と
同じ材質とは、上記X線の透過率が上記接合部分と同一
であることであり、具体的には上記接合部分の構成成分
と、該構成部分の含有量とが同一であることをいう。
【0017】上述の配置状態において、X線発生器11
1の管電圧や管電流等のX線照射条件、及びカメラ11
7における上記可視光による透過画像の蓄積時間を一定
にしてX線撮影を行う。該X線撮影によるX線透視画像
は、図4に示すように、教示治具125の厚さに対応し
て階段状に濃度差のある画像になる。ここで、教示治具
125の厚さの分かっている各測定点1251−1〜1
251−9の画像濃度を画像処理装置118で測定し、
横軸がX線透過物質の厚さ、縦軸が画像濃度を表すグラ
フに各測定点の濃度値をプロットして各点を結ぶ近似曲
線を作成すれば、図5に示すような対数グラフを作成す
ることができる。
【0018】ステップ2では、上記接合部分における検
査対象となる厚みの範囲が上記教示部材125にてカバ
ーできているか否かが判断され、カバーできているとき
には後述の本検査動作へ移行し、カバーできていないと
きには次のステップ3へ進む。即ち、検査対象としてい
る接合部分の厚み範囲が例えば100μmから1500
μmまであり、これに対して、ある教示部材では100
μmから500μmまでの範囲しかカバーできないとき
には、さらに例えば500μmから1000μm、10
00μmから1500μmのそれぞれの範囲をカバーす
る第2、第3の教示部材が必要となる。このように複数
の教示部材が必要なときには上記ステップ3へ移行する
ことになる。
【0019】ステップ3では、上記教示治具125にて
カバーできていない厚み範囲の全部又は一部をカバーす
るような厚み範囲を有する階段状やくさび状の第2の教
示治具125−1を、教示治具125に代えて回路基板
103−1と電子部品104−1の間に配置する。そし
て、X線発生器111の管電圧や管電流等のX線照射条
件は変更せずに、カメラ117における上記蓄積時間を
教示治具125−1の厚さ変化にあわせて調整してX線
撮影を行う。該教示治具125−1を使用したときも、
X線透視画像は、図4に類似した画像であって、教示治
具125−1の厚さに対応して階段状に濃度差のある画
像になる。ここで、教示治具125−1の厚さの分かっ
ている各測定点の画像濃度を画像処理装置118で測定
し、横軸がX線透過物質の厚さ、縦軸が画像濃度を表す
グラフに各測定点の濃度値をプロットして各点を結ぶ近
似曲線を作成すれば、図5に示すグラフと同様に、X線
透過物質の厚さと画像濃度の関係を示す対数グラフを作
成することができる。このようにして、上記接合部分の
全厚さ範囲を網羅するまで、厚み範囲がそれぞれ異なる
教示治具を順次使用して、上記対数グラフを作成してい
く。例えば同じ回路基板上に同じ電子部品が装着された
複数の製品を検査する場合のように、同一のそれぞれの
接合部分を検査するときには、実際には、予め求めた上
記対数グラフのデータを制御装置121の記憶装置12
2に格納しておき、該データを読み出して使用する形態
を採ることになる。尚、上記対数グラフデータの格納方
法は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク等の記録
媒体から供給してもよいし、又、通信回線を使用して供
給する方法等、公知の方法を採ることができる。
【0020】以上の準備段階を経て、実際に回路基板と
電子部品との上記接合部分の本検査を行う場合について
説明する。尚、一つの接合部分について複数の教示治具
125を使用して撮像が行われた場合を例に採る。図7
のステップ5にて、上述の教示治具125、125−1
等を使用して測定したそれぞれの場合と、同じX線照射
条件及びカメラ117の蓄積時間条件にて、上記接合部
分についてX線撮影を複数回行う。次のステップ6で
は、ステップ5にて得た、それぞれの教示治具125等
に対応したそれぞれのX線透視画像について、上述のよ
うにして予め求めた上記対数グラフと、各対数グラフに
対応する上記接合部分における上記X線透視画像の画像
濃度とに基づいて、上記それぞれのX線透視画像をそれ
ぞれの副厚さ画像に変換する。次のステップ7では、こ
れら複数の副厚さ画像を、最も広い測定範囲の厚さをカ
バーする副厚さ画像を基準として、画像毎の測定範囲に
合わせて、上記複数の副厚さ画像からそれぞれ有効部分
のみを抽出し該有効部分を集めて厚さ合成画像を作成す
る。この合成画像より求めた検査個所の厚さを良品の厚
さとを比較することにより良品と不良品を判定すること
ができる。尚、上記良品の厚さ情報は、本実施形態で
は、予め制御装置121の記憶装置122に格納してお
く。
【0021】上記ステップ7の動作について、例を用い
て具体的に説明すると、上記蓄積時間がT1にて得られ
たX線透視画像から求めた上記副厚さ画像を図8に示
し、上記蓄積時間がT1より長いT2にて得られたX線
透視画像から求めた上記副厚さ画像を図9に示す。図8
では、領域164の画像濃度が最低レベル以下で使え
ず、一方、図9では領域165の画像濃度がダイナミッ
クレンジを超えて飽和している状態を示している。この
場合に、最も広い測定範囲の厚さをカバーする副厚さ画
像を基準として、領域164については図9に示す厚さ
画像を上記有効部分として抽出し、領域165について
は図8に示す厚さ画像を上記有効部分として抽出する。
そして、それぞれの抽出部分を集めて厚さ合成画像が作
成される。
【0022】このように第1実施形態によれば、蓄積時
間のそれぞれ異なるそれぞれのX線透過画像に対応して
それぞれの副厚さ画像を作成し、これらの副厚さ画像の
それぞれから有効部分のみを抽出して合成して厚さ合成
画像を生成する。即ち、厚い対象物に合わせてX線の蓄
積時間を長く取った画像では、薄い対象物のX線画像は
画像の濃度のダイナミックレンジを超えて飽和してしま
っており、逆に、薄い対象物に合わせてX線の蓄積時間
を短くした画像では、厚い対象物のX線画像は画像の最
低濃度信号以下となってしまっているが、それぞれの副
厚さ画像から、上記飽和せずかつ上記最低濃度信号以下
となっていない有効画像のみを抽出して抽出画像を合成
して厚さ合成画像を生成する。したがって、撮像系によ
る画像の濃度のダイナミックレンジと分解能との制限を
克服して接合部分の厚みを高精度で検査することが出来
る。
【0023】本実施形態では上述のように、複数の副厚
さ画像についてそれぞれ有効部分を抽出し、抽出した有
効部分を集めて厚さ合成画像を作成した。しかしながら
該動さに限定されるものではない。即ち、例えば、接合
部分の検査すべき部分の厚みの最小値と最大値との差が
例えば2倍程度内に収まっているのであれば、それぞれ
の上記副厚さ画像間においても大きく相違することな
い。よって、このような場合には、上記有効部分の抽出
動作を行わずに各副厚さ画像を単に加算して厚さ合成画
像を作成することもできる。よって、上述の有効部分を
抽出する方法に比べて、簡易な方法にて、撮像系による
画像の濃度のダイナミックレンジ制限を超えて接合部分
の厚みを高精度で検査することが出来る。
【0024】第2実施形態;上述の第1実施形態では、
回路基板103の片面に電子部品104を実装している
場合を対象としている。この第2実施形態では、回路基
板103の両面に電子部品104が実装されている場合
を対象とする。図10は、当該第2実施形態における接
合検査装置201を示している。図10に示すように、
上述した接合検査装置101からなら2台の接合検査装
置101Aと接合検査装置101Bとについて、上記接
合検査装置101Aに備わり、上記制御装置121に相
当する制御装置121Aと、上記接合検査装置101B
に備わり、上記制御装置121に相当する制御装置12
1Bとを接続する。このように構成される接合検査装置
201は、回路基板103の両面に電子部品104を装
着したものに対して上記接合部分の接合検査を可能とす
る。該接合検査装置201は、概略、以下のように動作
する。
【0025】電子部品104の両面実装工程において、
回路基板103の対向する一方の面をA面、他方の面を
B面としたとき、上記A面に電子部品104を実装する
A面実装工程では、回路基板103の片面のみに電子部
品104が実装されている。よって、この状態では上述
の第1実施形態にて説明したX線検査方法にて、接合部
分の検査が可能である。しかし、回路基板103を反転
して上記B面に電子部品104を実装すると、回路基板
103のA面には既に電子部品104が存在するので、
上記X線の照射方向に沿って上記接合部分が二つ存在す
る。よって、X線透視画像ではA面における接合部分と
B面における接合部分とが重なった画像となり、このま
までは検査が困難になる。そのため、A面のX線検査機
101AのX線透視画像を基板反転に合わせて画像を反
転し、B面のX線検査機101BのX線透視画像から前
記A面の反転X線透視画像を減算することにより、B面
のみのX線透視画像を抽出して検査する。このとき、そ
れぞれのX線透視画像の濃度は透過物質の厚さの対数関
数で表されるので、これらを単純に減算してもB面だけ
の画像を抽出することは出来ない。
【0026】そのため、上記減算動作は、それぞれのX
線透視画像を対数変換して作成した上記副厚さ画像によ
り行う。又、A面画像とB面画像とを対応させる為に、
回路基板103にバーコード等で基板IDを印刷してお
き、A面検査機101Aで読み取った基板IDとA面の
副厚さ画像を一緒にしてB面検査機101Bに送信す
る。B面検査機101Bでは検査対象基板から読み取っ
た基板IDとA面検査機101Aから送られた基板ID
が一致した時、B面検査機101Bの副厚さ画像からA
面検査機101Aの副厚さ画像を減算して検査を行う。
【0027】図11を用いて説明する。図11のA面検
査機101Aの工程において、ステップ11でA面に電
子部品104が実装された後のA面実装回路基板103
1を搬入し、ステップ12で教示治具125を用いたと
きの測定時と同じX線照射条件でX線を上記回路基板1
031に照射する。次に、ステップ13で教示治具12
5を用いたときの測定時と同じカメラ117の蓄積時間
条件で回路基板1031のX線撮影を行いX線透過画像
を入力する。次のステップ14では、事前に求めた画像
濃度から厚さへの変換用対数グラフを用いて、上記X線
透過画像を副厚さ画像に変換する。ステップ15では、
教示治具測定時に行った複数の撮像条件の全てについて
X線透過画像を得て、かつ副厚さ画像への変換が終了す
るまで、ステップ12からステップ14を繰り返し行
い、複数の副厚さ画像を得る。
【0028】次にステップ16では、第1実施形態にて
説明したように、これら複数の副厚さ画像を、最も広い
測定範囲の厚さをカバーする画像を基準として、画像毎
の測定範囲に合わせて、各副厚さ画像から有効部分のみ
を抽出して抽出した有効部分を集合させて一つのA面厚
さ合成画像を得る。このA面厚さ合成画像で得られた形
状と、これらそれぞれの形状の存在する位置情報とを、
予め求めている良品における厚さ情報と比較すること
で、ステップ17で接合検査を行う。次に、ステップ1
8にて、図10に示すように、上記A面厚さ合成画像及
び上記A面実装回路基板1031の基板IDの各データ
をB面検査機101Bに送信し、ステップ19にてX線
照射を停止する。ステップ20では、生産を続行するか
どうかの判断を行い、続行するときにはステップ11に
戻ってステップ11からステップ19を繰り返す。
【0029】一方、B面検査機101Bの検査工程で
は、図11に示すように、ステップ21にて、予めA面
検査機101Aから供給された上記A面厚さ合成画像及
び上記基板IDの各データを受信して、B面検査機10
1Bの制御装置121Bに備わる記憶装置122Bに記
憶しておく。次に、ステップ22にて、上記B面にも電
子部品104を実装した両面実装基板1032をB面検
査機101Bに搬入し、ステップ23にて、搬入された
両面実装基板1032に対して行われた教示治具125
を用いた測定時と同じX線照射条件で両面実装基板10
32に対してX線を照射する。次に、ステップ24に
て、両面実装基板1032のX線透過画像を入力し、ス
テップ25で当該X線透過画像を副厚さ画像に変換す
る。ステップ26では、教示治具測定時に行った複数の
撮像条件の全てについてX線透過画像を得て、かつ副厚
さ画像への変換が終了するまでステップ23からステッ
プ25を繰り返し、複数の副厚さ画像を得る。
【0030】次に、ステップ27では、上述のステップ
16と同様に、これら複数の副厚さ画像を、最も広い測
定範囲の厚さをカバーする画像を基準として、画像毎の
測定範囲に合わせて、各副厚さ画像から有効部分のみを
抽出して抽出した有効部分を集合させて一つの両面厚さ
合成画像を得る。ステップ28では、この両面厚さ合成
画像から、A面検査機101Aから送られた同じ基板I
Dを有する上記A面厚さ合成画像データを反転、即ちA
面厚さ合成画像の明暗を逆転させた画像を減算すること
によりB面における接合部分のみのB面厚さ合成画像を
生成する。
【0031】次に、ステップ29で、上記B面厚さ合成
画像より得られた形状と位置情報とを、予め求めている
良品における厚さ情報と比較することで、B面における
接合部分を検査した後、ステップ30でX線照射を停止
する。ステップ31では生産を続行するかどうかの判断
を行い、続行するときには、ステップ22に戻ってステ
ップ22からステップ30を繰り返す。
【0032】このように、上記第1実施形態の検査方法
を応用して、両面実装された回路基板についても、それ
ぞれの面における各接合部分について、撮像系による画
像の濃度のダイナミックレンジ制限を超えて高精度にて
それぞれ接合検査することができる。
【0033】尚、第2実施形態では、回路基板を例に採
り、該回路基板の両面に電子部品が実装されている場合
を例に採ったが、例えば部品同士を接合した場合であっ
て、3以上の部品が放射線の照射方向に沿って重なって
存在するような形態においても上述の第2実施形態を適
用することができる。即ち、例えば接合部分が第1〜第
3の3つ存在した場合、まず、第1接合部分についての
み第1厚さ合成画像を得て、次に、第1及び第2接合部
分が重なり合った部分についての第2厚さ合成画像を得
る。ここで、第2厚さ合成画像から第1厚さ合成画像を
差し引くことで、第2接合部分についての厚さ合成画像
を得ることができる。さらに、第1、第2、第3の接合
部分が重なり合った部分についての第3厚さ合成画像を
得て、該第3厚さ合成画像から第2厚さ合成画像を差し
引くことで第3接合部分についての厚さ合成画像を得る
ことができる。このように、放射線の照射方向に沿って
複数の接合部分が重なって存在するときでも、上述の第
2実施形態を適用することができる。
【0034】又、両面実装された回路基板に対しても、
上述したように、例えば、接合部分の検査すべき部分の
厚みの最小値と最大値との差が例えば2倍程度内に収ま
っているのであれば、上記有効部分の抽出動作を行わず
に各副厚さ画像を単に加算して厚さ合成画像を作成する
こともできる。この場合、図11に示すステップ14及
びステップ25における動作が省略されることになる。
【0035】上述の第1実施形態において、図6、図7
を参照して説明した動作、並びに第2実施形態において
図11を参照して説明した動作の制御は、第1実施形態
及び第2実施形態では予め制御装置121等に格納され
たプログラムに従い実行しているが、これに限定される
ものではない。即ち、図6、図7を参照して説明した動
作、並びに図11を参照して説明した動作を実行するプ
ログラムを記録した、例えばCD−ROM123−1や
フロッピーディスク123−2等のリムーバブルな記録
媒体123から制御装置121等が読み出し、読み出し
たプログラムに従い制御動作を実行するように構成する
こともできる。又、通信回線を利用して制御装置121
等に供給するようにすることもできる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1態様の
接合検査装置、及び第2態様の接合検査方法によれば、
副厚さ画像生成装置及び合成画像生成装置を備え、蓄積
時間の互いに異なる複数の透視画像について、該透視画
像における明るさの濃度と接合部分の厚みとの関係に基
づいてそれぞれの上記蓄積時間におけるそれぞれの上記
透視画像に対応して副厚さ画像を作成し、複数の上記副
厚さ画像を加算して上記接合部分の厚さ合成画像を作成
するようにした。よって、それぞれの上記副厚さ画像に
おいては、画像濃度のダイナミックレンジを超えた部
分、及び画像の最低濃度信号以下となった部分は存在せ
ず、このような各副厚さ画像を加算することで、接合部
分の厚みを高精度で検査することが出来る。
【0037】又、上記それぞれの副厚さ画像から有効部
分のみを抽出して厚さ合成画像を作成することもでき
る。このように構成することで、さらに、撮像系による
画像の濃度のダイナミックレンジ制限を超えて接合部分
の厚みを高精度で検査することが出来る。
【0038】又、上記動作の応用として、接合部分が放
射線の照射方向に沿って重なり合って複数存在するとき
であっても、まず第1厚さ画像を求め、次に第2厚さ画
像を求めて、第2厚さ画像から第1厚さ画像を差し引い
て厚さ合成画像を得るように構成することで、照射方向
に沿って重なり合って存在するそれぞれの接合部分につ
いて、その厚みを高精度にて検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における接合検査装置の構
成を示す図である。
【図2】 図1に示す接合検査装置にて本検査を実行す
る前に、透視画像における明るさの濃度と接合部分の厚
みとの関係を得るための動作を説明するための図であ
る。
【図3】 図2に示す教示治具の斜視図である。
【図4】 図2に示す接合検査装置にて教示治具を撮像
したときのX線透視画像を示す図である。
【図5】 図1に示す接合検査装置にて作成した、画像
濃度と透過物質の厚さとの関係を示すグラフである。
【図6】 本発明の第1実施形態において、画像濃度と
透過物質の厚さとの関係を得るときの動作を示すフロー
チャートである。
【図7】 本発明の第1実施形態において、接合検査動
作を示すフローチャートである。
【図8】 図7に示す副厚さ画像を示す模式図である。
【図9】 図7に示す副厚さ画像を示す模式図である。
【図10】 本発明の第2実施形態における接合検査装
置の構成を示す図である。
【図11】 図10に示す接合検査装置において実行さ
れる接合検査動作のフローチャートである。
【図12】 従来のX線検査装置における問題点を説明
するための図である。
【符号の説明】
101…接合検査装置、111…X線発生器、115…
X線シンチレータ、120…撮像装置、121…制御装
置、201…接合検査装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 規之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 窪田 晴子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 奥村 一正 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2F067 AA27 AA67 CC14 EE04 GG04 GG07 HH04 JJ03 KK06 LL14 LL16 RR40 2G001 AA01 BA01 CA01 DA01 DA02 FA02 GA03 HA12 HA13 JA11 JA16 JA20 KA03 KA11 LA11 5E319 AA03 AB05 CD53

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材間の接合部分に照射条件を不変とし
    て放射線を照射する照射部(111)と、 上記接合部分を透過した上記放射線を可視光に変換する
    シンチレータ(115)と、 上記シンチレータから発した上記接合部分の透視画像に
    ついて蓄積時間を異ならせて複数回の撮像を行う撮像装
    置(120)と、 上記撮像装置から供給される、上記蓄積時間の互いに異
    なる複数の上記透視画像について、上記透視画像におけ
    る明るさの濃度と上記接合部分の厚みとの関係に基づい
    てそれぞれの上記蓄積時間におけるそれぞれの上記透視
    画像に対応して副厚さ画像を作成する副厚さ画像生成装
    置(121)と、 複数の上記副厚さ画像を加算して上記接合部分の厚さ合
    成画像を作成する合成画像生成装置(121)と、を備
    え、上記接合部分の接合検査を行うことを特徴とする接
    合検査装置。
  2. 【請求項2】 上記合成画像生成装置は、上記複数の副
    厚さ画像からそれぞれ有効部分のみを抽出し該有効部分
    を集めて厚さ合成画像を作成する、請求項1記載の接合
    検査装置。
  3. 【請求項3】 上記画像生成装置は、上記接合部分が上
    記放射線の照射方向に沿って一つ存在するとき、それぞ
    れの上記蓄積時間におけるそれぞれの上記透視画像に対
    応して第1副厚さ画像を作成するとともに、さらに上記
    接合部分が上記放射線の照射方向に沿って重なり合って
    複数存在するとき、上記接合部分が重なり合った状態に
    おける、それぞれの上記蓄積時間の異なるそれぞれの上
    記透視画像に対応して第2副厚さ画像を作成し、 上記合成画像生成装置は、複数の上記第1副厚さ画像を
    加算して第1厚さ合成画像を作成するとともに、複数の
    上記第2副厚さ画像を加算して第2厚さ合成画像を作成
    し、上記第2厚さ合成画像から上記第1厚さ合成画像を
    差し引いて上記厚さ合成画像を作成する、請求項1記載
    の接合検査装置。
  4. 【請求項4】 上記接合部分が板状体において対向する
    一方及び他方の面に存在するとき、上記第1厚さ合成画
    像は上記一方の面における上記接合部分に対応し、上記
    第2厚さ合成画像は上記一方及び他方の両面における上
    記接合部分に対応し、上記第2厚さ合成画像から上記第
    1厚さ合成画像を差し引くことで上記他方の面における
    上記接合部分における厚さ合成画像が求まる、請求項3
    記載の接合検査装置。
  5. 【請求項5】 上記合成画像生成装置は、複数の上記第
    1副厚さ画像からそれぞれ有効部分のみを抽出し該有効
    部分を集めて上記第1厚さ合成画像を作成し、かつ複数
    の上記第2副厚さ画像からそれぞれ有効部分のみを抽出
    し該有効部分を集めて上記第2厚さ合成画像を作成す
    る、請求項3又は4記載の接合検査装置。
  6. 【請求項6】 上記透視画像における上記明るさの濃度
    と上記接合部分の厚みとの上記関係は、上記放射線の上
    記接合部分と同じ透過率を有する材料にて製作した予め
    厚さの分かっている教示治具を用いて得られる、請求項
    1ないし5のいずれかに記載の接合検査装置。
  7. 【請求項7】 部材間の接合部分に照射条件を不変とし
    て放射線を照射して、上記接合部分を透過した上記放射
    線を可視光に変換し、 上記可視光が表す上記接合部分の透視画像について蓄積
    時間を異ならせて複数回の撮像を行い、 上記蓄積時間の互いに異なる複数の上記透視画像につい
    て、上記透視画像における明るさの濃度と上記接合部分
    の厚みとの関係に基づいてそれぞれの上記蓄積時間にお
    けるそれぞれの上記透視画像に対応して複数の副厚さ画
    像を作成し、 上記複数の副厚さ画像を加算して厚さ合成画像を作成
    し、上記接合部分の接合検査を行う、ことを特徴とする
    接合検査方法。
  8. 【請求項8】 上記厚さ合成画像を作成する際、上記複
    数の副厚さ画像からそれぞれ有効部分のみを抽出し該有
    効部分を集めて上記厚さ合成画像を作成する、請求項7
    記載の接合検査方法。
  9. 【請求項9】 上記接合部分が上記放射線の照射方向に
    沿って重なり合って複数存在するとき、 上記副厚さ画像の作成動作は、 まず、上記接合部分が上記放射線の照射方向に沿って一
    つ存在する状態において、上記複数の第1副厚さ画像を
    作成し、 次に、上記接合部分が上記放射線の照射方向に沿って重
    なり合って複数存在する状態において、上記蓄積時間の
    異なる複数の第2副厚さ画像を作成し、 上記厚さ合成画像の作成動作は、 次に、上記複数の第1副厚さ画像を加算して第1厚さ合
    成画像を作成するとともに、上記複数の第2副厚さ画像
    を加算して第2厚さ合成画像を作成し、 次に、上記第2厚さ合成画像から上記第1厚さ合成画像
    を差し引く、請求項7記載の接合検査方法。
  10. 【請求項10】 複数の上記第1副厚さ画像からそれぞ
    れ有効部分のみを抽出し該有効部分を集めて上記第1厚
    さ合成画像を作成し、 複数の上記第2副厚さ画像からそれぞれ有効部分のみを
    抽出し該有効部分を集めて上記第2厚さ合成画像を作成
    する、請求項9記載の接合検査方法。
  11. 【請求項11】 部材間の接合部分に照射条件を不変と
    して放射線を照射して、上記接合部分を透過した上記放
    射線を可視光に変換する処理、 上記可視光が表す上記接合部分の透視画像について蓄積
    時間を異ならせて複数回の撮像を行う処理、 上記蓄積時間の互いに異なる複数の上記透視画像につい
    て、上記透視画像における明るさの濃度と上記接合部分
    の厚みとの関係に基づいてそれぞれの上記蓄積時間にお
    けるそれぞれの上記透視画像に対応して複数の副厚さ画
    像を作成する処理、 上記複数の副厚さ画像を加算して厚さ合成画像を作成す
    る処理、をコンピュータに実行させるためのプログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 上記厚さ合成画像を作成する際、上記
    複数の副厚さ画像からそれぞれ有効部分のみを抽出し該
    有効部分を集めて上記厚さ合成画像を作成する処理をさ
    らにコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
    した、請求項11記載の記録媒体。
  13. 【請求項13】 上記接合部分が板状体において対向す
    る一方及び他方の面に存在するとき、 上記副厚さ画像を作成する処理は、 上記一方の面に存在する上記接合部分について、それぞ
    れの上記蓄積時間におけるそれぞれの上記透視画像に対
    応して第1副厚さ画像を作成する処理と、 上記放射線の照射方向に沿って重なり合って上記一方及
    び他方の両面に存在する上記接合部分について、上記接
    合部分が重なり合った状態における、それぞれの上記蓄
    積時間の異なるそれぞれの上記透視画像に対応して第2
    副厚さ画像を作成する処理とを備え、 上記厚さ合成画像を作成する処理は、 複数の上記第1副厚さ画像を加算して第1厚さ合成画像
    を作成する処理と、 複数の上記第2副厚さ画像を加算して第2厚さ合成画像
    を作成する処理と、 上記第2厚さ合成画像から上記第1厚さ合成画像を差し
    引いて上記他方の面に存在する上記接合部分の厚さ合成
    画像を作成する処理とを備え、これらの処理をさらにコ
    ンピュータに実行させるためのプログラムを記録した、
    請求項11記載の記録媒体。
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