JP2001239443A - ガラス板を隅取りする方法及びその装置 - Google Patents

ガラス板を隅取りする方法及びその装置

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JP2001239443A
JP2001239443A JP2000052597A JP2000052597A JP2001239443A JP 2001239443 A JP2001239443 A JP 2001239443A JP 2000052597 A JP2000052597 A JP 2000052597A JP 2000052597 A JP2000052597 A JP 2000052597A JP 2001239443 A JP2001239443 A JP 2001239443A
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glass plate
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス板の移動速度に変化が生じても、ガラ
ス板と砥石との位置関係に誤差が生じることなく、ガラ
ス板の隅部を所望に隅取りするガラス板を隅取りする方
法及びその装置を提供すること。 【解決手段】 ガラス板2をその一縁6と平行なX方向
に移動させる移動手段7と、ガラス板2の一縁6側の隅
部3を研削する研削工具としての環状の砥石4と、砥石
4をX方向に直交するY方向に移動させる移動手段8
と、ガラス板2の一縁6に対向するX方向に伸びた他の
一縁11側の隅部3aを研削する研削工具としての環状
の砥石5と、砥石5をY方向に移動させる移動手段9
と、ガラス板2をX方向に移動させながら、ガラス板2
のX方向の移動に応答して、砥石4及び5をY方向に移
動させるように、移動手段8及び9を制御する制御手段
10とを具備しているガラス板隅取り装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶用基板、家具
用鏡等のガラス板を隅取りする方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】板ガラスのコーナーカ
ット装置の一つは、特公平7−14585号公報に記載
されており、この公報に記載された板ガラスのコーナー
カット装置は、板ガラス検出用リミットスイッチからの
板ガラス検出信号により作動するタイマーを介して研磨
台を相互に離反させ、板ガラス離脱信号により作動する
タイマーを介して研磨台を相互に近接させて板ガラスに
コーナーカットを行うようになっている。
【0003】しかし、タイマーにより研磨台の移動開始
時を設定してガラス板に隅取り(コーナーカット)を行
う場合、ガラス板の搬送速度は、摩擦抵抗の変化等を原
因として刻々と変化するのに対して、タイマーに設定さ
れた時間は、ガラス板の搬送速度とは関係なく経過する
ため、タイマー設定時間経過後、研磨台を移動させて
も、ガラス板と研磨台との位置関係に誤差が生じてしま
い、ガラス板の隅部と砥石とを接触させるべき位置(隅
部切り始め位置)で、これらを接触させることができ
ず、加えて、接触後においてガラス板の搬送速度に変化
が生じると、それに対応して研磨台の移動速度が変化し
ないため、設定された形状に隅取りされず、いずれにし
てもガラス板の隅部を所望の公差±0.2mmで正確に
隅取りすることが困難である。
【0004】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ガラス板の搬送速度
(ガラス板の移動速度)に変化が生じても、ガラス板と
砥石との位置関係に誤差が生じることなく、ガラス板の
隅部を所望の形状に正確に隅取りするガラス板を隅取り
する方法及びその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のガラス板を隅取
りする方法は、ガラス板を一の方向に移動させながら、
ガラス板の一の方向の移動に応答して、ガラス板の隅部
を研削する研削工具を一の方向に交差する他の一の方向
に移動させる。
【0006】本発明のガラス板を隅取りする方法に依れ
ば、ガラス板の一の方向の移動に応答して研削工具を他
の一の方向に移動させるため、ガラス板の一の方向の移
動に変化が生じても、ガラス板と研削工具との位置関係
に誤差が生じることなく、ガラス板の隅部を所望の形状
に正確に隅取りできる。
【0007】本発明のガラス板を隅取りする方法は、好
ましくは、ガラス板の隅取りすべき隅部の形状を設定入
力し、ガラス板の一の方向の移動を検出して、設定入力
された当該隅部の形状に沿って研削するように、研削工
具を、検出されたガラス板の一の方向の移動に応答させ
て、他の一の方向に移動させる。ガラス板の隅取りすべ
き隅部の形状は、好ましくは、当該隅部の一の方向及び
他の一の方向における距離を設定入力することにより特
定する。ガラス板の一の方向の移動を検出し、検出され
たガラス板の一の方向の移動に応答させて研削工具を他
の一の方向に移動させて、設定入力したガラス板の隅取
りすべき隅部の形状に沿って研削するため、当該隅部を
任意の形状にすることができる。
【0008】本発明のガラス板を隅取りする方法は、好
ましくは、ガラス板の一の方向における移動速度と、設
定入力された一の方向及び他の一の方向における距離と
に基づいて、研削工具の他の一の方向における移動速度
を算出し、当該算出した移動速度で研削工具を他の一の
方向に移動させる。ガラス板の一の方向における移動速
度から算出された研削工具の他の一の方向における移動
速度で、研削工具を他の一の方向に移動させるため、ガ
ラス板の一の方向の移動速度に変化が生じても、ガラス
板と研削工具との位置関係に誤差が生じることなく、ガ
ラス板の隅部を所望の形状に正確に隅取りできる。
【0009】本発明のガラス板を隅取りする方法は、好
ましくは、ガラス板の所定位置への到来を検出し、ガラ
ス板の所定位置への到来検出以後、ガラス板の一の方向
における移動速度と、設定入力された一の方向及び他の
一の方向における距離とに基づいて、研削工具を、その
待機位置から他の一の方向に移動させる移動開始時を演
算する。ガラス板が所定位置に到来してからのガラス板
の一の方向における移動速度に基づいて、研削工具の他
の一の方向への移動開始時を演算するため、ガラス板の
一の方向における移動速度に変化が生じても、当該変化
に応答して研削工具の移動開始時を変化させることがで
きる結果、ガラス板の隅部と研削工具とを接触させるべ
き位置で、これらを正確に接触させることができる。
【0010】本発明のガラス板を隅取りする方法は、好
ましくは、一の方向と、他の一の方向とが直交してい
る。
【0011】本発明のガラス板隅取り装置は、ガラス板
を一の方向に移動させる第一の移動手段と、ガラス板の
隅部を研削する研削工具と、この研削工具を一の方向に
交差する他の一の方向に移動させる第二の移動手段と、
ガラス板を一の方向に移動させながら、ガラス板の一の
方向の移動に応答して、研削工具を他の一の方向に移動
させるように、第二の移動手段を制御する制御手段とを
具備している。
【0012】本発明のガラス板隅取り装置に依れば、ガ
ラス板の一の方向の移動に応答して研削工具を他の一の
方向に移動させるため、ガラス板の一の方向の移動に変
化が生じても、ガラス板と研削工具との位置関係に誤差
が生じることなく、ガラス板の隅部を所望の形状に正確
に隅取りできる。
【0013】本発明のガラス板隅取り装置の制御手段
は、好ましくは、ガラス板の隅取りすべき隅部の形状を
設定入力する設定入力手段と、ガラス板の一の方向の移
動を検出する移動検出手段とを具備しており、設定入力
手段により設定入力された当該隅部の形状に沿って研削
するように、研削工具を、移動検出手段により検出され
たガラス板の一の方向の移動に応答させて、他の一の方
向に移動させるべく、第二の移動手段を制御するように
なっている。この制御手段は、移動検出手段によりガラ
ス板の一の方向の移動を検出し、検出したガラス板の一
の方向の移動に応答させて研削工具を他の一の方向に移
動させて、設定入力手段により設定入力したガラス板の
隅取りすべき隅部の形状に沿って研削するため、当該隅
部を任意の形状にすることができる。設定入力手段は、
好ましくは、ガラス板の隅取りすべき隅部の形状を特定
すべく、当該隅部の一の方向及び他の一の方向における
距離を設定入力できるようになっている。
【0014】本発明のガラス板隅取り装置の制御手段
は、好ましくは、ガラス板の一の方向における移動速度
と、設定入力された一の方向及び他の一の方向における
距離とに基づいて、研削工具の他の一の方向における移
動速度を演算し、当該演算した移動速度で研削工具を他
の一の方向に移動させるべく、第二の移動手段を制御す
るようになっている。この制御手段は、ガラス板の一の
方向における移動速度から算出された移動速度で、研削
工具を他の一の方向に移動させるため、ガラス板の一の
方向における移動速度に変化が生じても、ガラス板と研
削工具との位置関係に誤差が生じることなく、ガラス板
の隅部を所望の形状に正確に隅取りできる。
【0015】本発明のガラス板隅取り装置の制御手段
は、好ましくは、ガラス板の所定位置への到来を検出す
る到来検出手段を具備しており、到来検出手段によるガ
ラス板の所定位置への到来検出以後、ガラス板の一の方
向における移動速度と、設定入力された一の方向及び他
の一の方向における距離とに基づいて、研削工具をその
待機位置から他の一の方向に移動させる移動開始時を演
算し、当該演算した移動開始時に、研削工具をその待機
位置から他の一の方向に移動させるべく、第二の移動手
段を制御するようになっている。この制御手段は、ガラ
ス板が所定位置に到来してからのガラス板の一の方向に
おける移動速度に基づいて、研削工具の他の一の方向へ
の移動開始時を演算するため、ガラス板の一の方向にお
ける移動速度に変化が生じても、当該変化に応答して研
削工具の移動開始時を変化させることができるため、ガ
ラス板の隅部と研削工具とを接触させるべき位置で、こ
れらを正確に接触させることができる。
【0016】本発明のガラス板隅取り装置は、好ましく
は、一の方向と、他の一の方向とが直交している。
【0017】本発明の他のガラス板隅取り装置は、ガラ
ス板を一の方向に移動させる第一の移動手段と、ガラス
板の一縁側の隅部を研削する第一の研削工具と、第一の
研削工具を一の方向に交差する他の一の方向に移動させ
る第二の移動手段と、ガラス板の一縁に対向する他の一
縁側の隅部を研削する第二の研削工具と、第二の研削工
具を他の一の方向に移動させる第三の移動手段と、ガラ
ス板を一の方向に移動させながら、ガラス板の一の方向
の移動に応答して、第一及び第二の研削工具を他の一の
方向に移動させるように、第二及び第三の移動手段を制
御する制御手段とを具備している。
【0018】本発明の他のガラス板隅取り装置に依れ
ば、ガラス板の一の方向の移動に応答して第一及び第二
の研削工具を他の一の方向に移動させるため、ガラス板
の一の方向の移動に変化が生じても、ガラス板と第一又
は第二の研削工具との位置関係に誤差が生じることな
く、ガラス板の隅部を所望の形状に正確に隅取りでき
る。
【0019】本発明の他のガラス板隅取り装置の制御手
段は、好ましくは、ガラス板の夫々の隅取りすべき隅部
の形状を設定入力する設定入力手段と、ガラス板の一の
方向の移動を検出する移動検出手段とを具備しており、
設定入力手段により設定入力された夫々の隅取りすべき
隅部の形状に沿って研削するように、第一及び第二の研
削工具を移動検出手段により検出されたガラス板の一の
方向の移動に応答させて、他の一の方向に移動させるべ
く、第二及び第三の移動手段を制御するようになってい
る。この制御手段は、移動検出手段によりガラス板の一
の方向の移動を検出し、検出したガラス板の一の方向の
移動に応答させて第一及び第二の研削工具を他の一の方
向に移動させて、設定入力手段により設定入力したガラ
ス板の夫々の隅取りすべき隅部の形状に沿って研削する
ため、当該夫々の隅部をそれぞれ任意の形状にすること
ができる。設定入力手段は、好ましくは、ガラス板の隅
取りすべき隅部の形状を特定すべく、当該ガラス板の夫
々の隅取りすべき隅部の一の方向及び他の一の方向にお
ける距離を設定入力できるようになっている。
【0020】本発明の他のガラス板隅取り装置の制御手
段は、好ましくは、ガラス板の一の方向における移動速
度と、夫々設定入力された一の方向及び他の一の方向に
おける距離とに基づいて、第一及び第二の研削工具の他
の一の方向における夫々の移動速度を演算し、当該演算
した夫々の移動速度で第一及び第二の研削工具を他の一
の方向に移動させるべく、第二及び第三の移動手段を制
御するようになっている。この制御手段は、ガラス板の
一の方向における移動速度から算出された夫々の移動速
度で、第一及び第二の研削工具をそれぞれ他の一の方向
に移動させるため、ガラス板の一の方向の移動速度に変
化が生じても、ガラス板と第一及び第二の研削工具との
夫々の位置関係に誤差が生じることなく、ガラス板の隅
部を所望の形状に正確に隅取りできる。
【0021】本発明の他のガラス板隅取り装置の制御手
段は、好ましくは、ガラス板の所定位置への到来を検出
する到来検出手段を具備しており、到来検出手段による
ガラス板の所定位置への到来検出以後、ガラス板の一の
方向における移動速度と、夫々設定入力された一の方向
及び他の一の方向における距離とに基づいて、第一及び
第二の研削工具を、夫々の待機位置から他の一の方向に
移動させる夫々の移動開始時を演算し、当該演算した夫
々の移動開始時に、第一及び第二の研削工具を夫々の待
機位置から他の一の方向に移動させるべく、第二及び第
三の移動手段を制御するようになっている。この制御手
段は、ガラス板が所定位置に到来してからのガラス板の
一の方向における移動速度に基づいて、第一及び第二の
研削工具の他の一の方向への夫々の移動開始時を演算す
るため、ガラス板の一の方向における移動速度に変化が
生じても、当該変化に応答して第一及び第二の研削工具
の夫々の移動開始時を変化させることができるため、ガ
ラス板の隅部と第一及び第二の研削工具とを接触させる
べき夫々の位置で、これらを正確に接触させることがで
きる。
【0022】本発明の他のガラス板隅取り装置は、好ま
しくは、この第一及び第二の研削工具が、他の一の方向
で互いに対向して配されており、この制御手段は、第一
及び第二の研削工具を相互に近接又は離反させて、ガラ
ス板の一縁側及び他の一縁側の隅部を同期的に研削する
べく、第二及び第三の移動手段を制御するようになって
いる。この他のガラス板隅取り装置は、互いに対向して
配されている第一及び第二の研削工具を、相互に近接又
は離反させるため、ガラス板の一縁側及び他の一縁側の
隅部を同期的に研削できる。
【0023】本発明の他のガラス板隅取り装置は、好ま
しくは、一の方向と、他の一の方向とが直交している。
【0024】
【発明の実施の形態】次に本発明及びその実施の形態を
図に示す好ましい例に基づいて説明する。尚、本発明
は、これら例に何等限定されないのである。
【0025】図1から図13において、本例のガラス板
隅取り装置1は、方形状のガラス板2をその一縁6と平
行なX方向に移動させる移動手段7と、ガラス板2のX
方向に伸びた一縁6側の隅部3を研削する研削工具とし
ての環状の砥石4と、砥石4をX方向に直交するY方向
に移動させる移動手段8と、ガラス板2の一縁6に対向
するX方向に伸びた他の一縁11側の隅部3aを研削す
る研削工具としての環状の砥石5と、砥石5をY方向に
移動させる移動手段9と、ガラス板2をX方向に移動さ
せながら、ガラス板2のX方向の移動に応答して、砥石
4及び5をY方向に移動させるように、移動手段8及び
9を制御する制御手段10とを具備している。
【0026】砥石4及び5は、Y方向で互いに対向して
おり、砥石4は、ガラス板2の一縁6の外側に配されて
おり、砥石5は、ガラス板2の他の一縁11の外側に配
されている。砥石4及び5は、相互に近接又は離反して
一縁6側及び他の一縁11側の隅部3及び3aを同期的
に研削するようになっている。
【0027】ガラス板隅取り装置1は、更に、砥石4を
回転させる電動モータ12と、砥石5を回転させる電動
モータ13とを具備しており、砥石4及び5は、電動モ
ータ12及び13のX方向及びY方向に直交するZ方向
に伸びる出力回転軸の一端に夫々取り付けられており、
電動モータ12及び13の作動により砥石4及び5が回
転するようになっている。
【0028】移動手段7は、ガラス板2の一縁6の内側
を挟持する無端ベルト15及び16と、ガラス板2の他
の一縁11の内側を挟持する無端ベルト17及び18
と、無端ベルト15及び16並びに無端ベルト17及び
18を互いに同期してX方向に走行させる走行手段20
とを具備しており、ガラス板2を挟持しながら、X方向
に直進搬送するようになっている。ガラス板2の下面2
1側の無端ベルト15及び17は、ガラス板2の上面2
2側の無端ベルト16及び18よりも長く、X方向に伸
びて配されており、これにより、ガラス板2の搬入23
側では、無端ベルト15及び17上にガラス板を容易に
載置できるようになっている。
【0029】走行手段20は、Z方向に伸びて基台25
に取り付けられた搬出24側の一対のフレーム26及び
26aの一方のフレーム26に取り付けられた電動モー
タ27と、電動モータ27の出力回転軸に連結され、フ
レーム26及び他方のフレーム26aに夫々軸受28を
介して回転自在に支持された駆動軸29と、駆動軸29
に固着したプーリー30及び31と、フレーム26及び
フレーム26aに夫々軸受32を介して回転自在に支持
された回転軸33と、回転軸33に取り付けられたプー
リー34及び35と、プーリー30に隣接して駆動軸2
9に固着した歯車36と、プーリー31に隣接して駆動
軸29に固着した歯車37と、歯車36と歯合している
プーリー34に隣接して回転軸33に取り付けられた歯
車38と、歯車37と歯合しているプーリー35に隣接
して回転軸33に取り付けられた歯車39と、フレーム
26及びZ方向に伸びて基台25に取り付けられた搬入
23側の一対のフレーム40及び40aの一方のフレー
ム40にX方向に伸びて取り付けられた支持板41及び
42と、フレーム26a及び他方のフレーム40aにX
方向に伸びて取り付けられた支持板43及び44と、支
持板41、42、43及び44に搬入23側で回転自在
に支持されたプーリー45、46、47及び48とを具
備しており、プーリー30と、プーリー45とには、無
端ベルト15が掛け回されており、プーリー31と、プ
ーリー46とには、無端ベルト17が掛け回されてお
り、プーリー34と、プーリー47とには、無端ベルト
16が掛け回されており、プーリー35と、プーリー4
8とには、無端ベルト18が掛け回されている。
【0030】支持板41は、その上縁が無端ベルト15
の裏面と摺動自在に当接するようになっており、支持板
41の上縁により、無端ベルト15の垂れ下がりが防止
されている。支持板42は、その下縁が無端ベルト16
の裏面と摺動自在に当接するようになっており、支持板
42の下縁により、無端ベルト16の浮き上がりが防止
されている。支持板43は、その上縁が無端ベルト17
の裏面と摺動自在に当接するようになっており、支持板
43の上縁により、無端ベルト17の垂れ下がりが防止
されている。支持板44は、その下縁には、無端ベルト
18の裏面が摺動自在に当接するようになっており、支
持板44の下縁により、無端ベルト18の浮き上がりが
防止されている。
【0031】走行手段20は、電動モータ27の作動に
より、その出力回転軸の回転で駆動軸29を回転させ、
この回転でプーリー30及び31と歯車36及び37と
を回転させ、歯車36及び37の回転でこれらに歯合し
た歯車38及び39を回転させ、この回転でプーリー3
4及び35を回転させ、プーリー30、31、34及び
35の回転で、プーリー30とプーリー45とに掛け回
された無端ベルト15、プーリー31とプーリー46と
に掛け回された無端ベルト17、プーリー34とプーリ
ー47とに掛け回された無端ベルト16及びプーリー3
5とプーリー48とに掛け回された無端ベルト18を同
期して搬入23側から搬出24側に向かってX方向に走
行させるようになっている。これにより、無端ベルト1
5及び17上に載置されたガラス板2は、無端ベルト1
5及び16並びに17及び18に挟持されながらX方向
に移動する。
【0032】移動手段8は、フレーム26にブラケット
61を介して取り付けられた電動モータ60と、電動モ
ータ60の出力回転軸の一端に連結し、且つブラケット
61に回転自在に支持されたY方向に伸びるねじ軸62
と、ねじ軸62に螺合したナット(図示せず)と、この
ナットを固着した可動台63と、ブラケット61に取り
付けられたY方向に伸びる一対のレール64と、レール
64と嵌合し、且つ可動台63に固着されたスライダ
(図示せず)とを具備しており、可動台63は、電動モ
ータ12を固定している。ブラケット61には、原点位
置検出用リミットスイッチ65が設けられており、リミ
ットスイッチ65は、砥石4及び5が相互に離反した際
に、可動台63に当接して砥石4のY方向における原点
位置を検出する。移動手段8は、電動モータ60の作動
により、その出力回転軸の回転がねじ軸62を回転さ
せ、ねじ軸62の回転がナットを固着した可動台63を
Y方向に移動させると共に、可動台63に固定された電
動モータ60を介して砥石4をY方向に移動させる。
【0033】移動手段9は、フレーム26aにブラケッ
ト71を介して取り付けられた電動モータ70と、電動
モータ70の出力回転軸の一端に連結し、且つブラケッ
ト71に回転自在に支持されたY方向に伸びるねじ軸7
2と、ねじ軸72に螺合したナット(図示せず)と、こ
のナットを固着した可動台73と、ブラケット71に取
り付けられたY方向に伸びる一対のレール74と、レー
ル74と嵌合し、且つ可動台73に固着されたスライダ
(図示せず)とを具備しており、可動台73は、電動モ
ータ13を固定している。ブラケット71には、原点位
置検出用リミットスイッチ75が設けられており、リミ
ットスイッチ75は、砥石4及び5が相互に離反した際
に、可動台73に当接して砥石5のY方向における原点
位置を検出する。移動手段9は、電動モータ70の作動
により、その出力回転軸の回転がねじ軸72を回転さ
せ、ねじ軸72の回転がナットを固着した可動台73を
Y方向に移動させると共に、可動台73に固定された電
動モータ13を介して砥石5をY方向に移動させる。
【0034】制御手段10は、ガラス板2の夫々の隅取
りすべき隅部3及び3aの形状を設定入力する設定入力
手段80と、ガラス板2のX方向の移動を検出する移動
検出手段81と、ガラス板の所定位置82への到来を検
出する到来検出手段83と、電動モータ60に取り付け
られており、電動モータ60の出力回転軸の回転を検出
するエンコーダ60aと、電動モータ70に取り付けら
れており、電動モータ70の出力回転軸の回転を検出す
るエンコーダ70aと、電動モータ27の出力回転軸の
回転を制御するサーボドライバー27bと、電動モータ
60の出力回転軸の回転を制御するサーボドライバー6
0bと、電動モータ70の出力回転軸の回転を制御する
サーボドライバー70bと、移動検出手段81からの検
出信号から無端ベルト15及び17上に載置されたガラ
ス板2のX方向における移動速度V1を算出すると共
に、この算出した移動速度V1、設定入力手段80から
の設定値及び到来検出手段83からの到来検出信号に基
づいて、砥石4及び5のY方向における移動速度V2並
びに砥石4及び5の移動開始時を演算する演算装置90
と、無端ベルト15、16、17及び18を一定速度で
走行させるべく、サーボドライバー27bを制御すると
共に、演算装置90からの演算結果に基づいて、サーボ
ドライバー60b及び70bを制御する制御装置84と
を具備している。サーボドライバー27b、60b及び
70bは、制御装置84からの指令信号と、エンコーダ
60a及び70a並びに後述のエンコーダ27aからの
夫々の回転検出信号(フィードバック信号)とに基づい
て、電動モータ27、60及び70の所定の回転が保た
れるように、当該電動モータ27、60及び70を作動
させる。
【0035】設定入力手段80は、表示入力装置(タッ
チパネル)85を具備しており、これを操作することに
よって夫々の隅取りすべき隅部3及び3aの形状を特定
するために、これらの設定値を設定入力できるようにな
っており、本例では、ガラス板2の搬出24側のY方向
に伸びた前縁87側の隅取りすべき隅部3のX方向にお
ける距離A1及びY方向における距離B1と、前縁87
側の隅取りすべき隅部3aのX方向における距離A2及
びY方向における距離B2と、ガラス板2の搬入23側
のY方向に伸びた後縁88側の隅取りすべき隅部3のX
方向における距離A3及びY方向における距離B3と、
後縁88側の隅取りすべき隅部3aのX方向における距
離A4及びY方向における距離B4とを設定入力できる
ようになっている。
【0036】移動検出手段81は、電動モータ27に取
り付けられており、電動モータ27の出力回転軸の回転
を検出して、ガラス板2の移動を検出するエンコーダ2
7aを具備している。
【0037】尚、移動検出手段81としては、上記に代
えて、ガラス板2に直接当接し、このガラス板2がX方
向に移動すると共に回転するローラを設け、このローラ
の回転を検出して、ガラス板2の移動を検出するエンコ
ーダであってもよい。
【0038】到来検出手段83は、支持板44に取り付
けられており、砥石4及び5の位置よりも搬入23側に
位置しているガラス板検出器86を具備しており、ガラ
ス板検出器86は、ガラス板2の前縁87と、ガラス板
2後縁88とが所定位置82に到来するのを検出するよ
うになっている。
【0039】演算装置90は、砥石4を、ガラス板2の
前縁87側の隅部3を隅取りする際の砥石4の待機位置
D1からY方向に移動させて前縁87側の隅部3を隅取
りする場合に、ガラス板2のX方向における移動速度V
1と、設定入力されたX方向における距離A1と、Y方
向における距離B1とに基づいて、砥石4のY方向にお
ける移動速度V2を演算(演算式V2=(B1/A1)
V1)し、且つ、ガラス板検出器86によるガラス板2
の前縁87の所定位置82への到来検出以後、砥石4
が、当該移動速度V2で、待機位置D1からガラス板2
の前縁87側の隅部3と砥石4とが接触すべき位置C1
までY方向に移動する移動時間を算出し、この移動時間
で、ガラス板2が位置C1まで移動できる位置Q1を算
出して砥石4の移動開始時を算出する。即ち、当該算出
した位置Q1にガラス板2が到達したときが、砥石4の
待機位置D1からの移動開始時となる。
【0040】演算装置90は、砥石5を、ガラス板2の
前縁87側の隅部3aを隅取りする際の砥石5の待機位
置D2からY方向に移動させて前縁87側の隅部3aを
隅取りする場合に、ガラス板2のX方向における移動速
度V1と、設定入力されたX方向における距離A2と、
Y方向における距離B2とに基づいて、砥石5のY方向
における移動速度V2を演算(演算式V2=(B2/A
2)V1)し、且つ、ガラス板検出器86によるガラス
板2の前縁87の所定位置82への到来検出以後、砥石
5が、当該移動速度V2で、待機位置D2からガラス板
2の前縁87側の隅部3aと砥石5とが接触すべき位置
C2までY方向に移動する移動時間を算出し、この移動
時間で、ガラス板2が位置C2まで移動できる位置Q2
を算出して砥石5の移動開始時を算出する。即ち、当該
算出した位置Q2にガラス板2が到達したときが、砥石
5の待機位置D2からの移動開始時となる。
【0041】演算装置90は、砥石4を、ガラス板2の
後縁88側の隅部3を隅取りする際の砥石4の待機位置
D3からY方向に移動させて後縁88側の隅部3を隅取
りする場合に、ガラス板2のX方向における移動速度V
1と、設定入力されたX方向における距離A3と、Y方
向における距離B3とに基づいて、砥石4のY方向にお
ける移動速度V2を演算(演算式V2=(B3/A3)
V1)し、且つ、ガラス板検出器86によるガラス板2
の後縁88の所定位置82への到来検出以後、砥石4
が、当該移動速度V2で、待機位置D3からガラス板2
の後縁88側の隅部3と砥石4とが接触すべき位置C3
までY方向に移動する移動時間を算出し、この移動時間
で、ガラス板2が位置C3まで移動できる位置Q3を算
出して砥石4の移動開始時を算出する。即ち、当該算出
した位置Q3にガラス板2が到達したときが、砥石4の
待機位置D3からの移動開始時となる。
【0042】演算装置90は、砥石5を、ガラス板2の
後縁88側の隅部3aを隅取りする際の砥石5の待機位
置D4からY方向に移動させて後縁88側の隅部3aを
研削する場合に、ガラス板2のX方向における移動速度
V1と、設定入力されたX方向における距離A4と、Y
方向における距離B4とに基づいて、砥石5のY方向に
おける移動速度V2を演算(演算式V2=(B/A)V
1)し、且つ、ガラス板検出器86によるガラス板2の
後縁88の所定位置82への到来検出以後、砥石5が、
当該移動速度V2で、待機位置D4からガラス板2の後
縁88側の隅部3aと砥石5とが接触すべき位置C4ま
でY方向に移動する移動時間を算出し、この移動時間
で、ガラス板2が位置C4まで移動できる位置Q4を算
出して砥石5の移動開始時を算出する。即ち、当該算出
した位置Q4にガラス板2が到達したときが、砥石5の
待機位置D4からの移動開始時となる。
【0043】演算装置90は、ガラス板2の前縁87及
び後縁88の到来検出以後、砥石4及び5の夫々の移動
開始時を常時算出するようになっているため、ガラス板
2の移動速度V1の変化にともない、当該算出される砥
石4及び5の夫々の移動速度V2も変化し、これによ
り、砥石4及び5の夫々の移動開始時も変化する。
【0044】制御装置84は、砥石4及び5が、演算装
置90により演算された夫々の移動開始時に、演算され
た夫々の移動速度V2で移動を開始するように、サーボ
ドライバー60b及び70bに指令する。
【0045】尚、制御装置84及び演算装置90は、マ
イクロコンピュータ84aと、このマイクロコンピュー
タ84aに、ガラス板2のX方向における移動速度V1
を算出すると共に、砥石4及び5のY方向における夫々
の移動速度V2並びに砥石4及び5の夫々の移動開始時
を演算し、且つ、サーボドライバー27b、60b及び
70bの作動を制御するように、予め記憶されたプログ
ラムとで具体化されてもよい。
【0046】本例のガラス板隅取り装置1により、ガラ
ス板2の前縁87側の隅部3及び3aを隅取りし、その
後に、このガラス板2の後縁88側の隅部3及び3aを
隅取りする場合は、まず、設定入力手段80の表示入力
装置85を操作して、前縁87側の隅取りすべき隅部3
のX方向における距離A1及びY方向における距離B1
と、前縁87側の隅取りすべき隅部3aのX方向におけ
る距離A2及びY方向における距離B2と、後縁88側
の隅取りすべき隅部3のX方向における距離A3及びY
方向における距離B3と、後縁88側の隅取りすべき隅
部3aのX方向における距離A4及びY方向における距
離B4とを設定入力する。次に、ガラス板2を、搬入2
3側の無端ベルト15及び17上に載置し、このガラス
板2の一縁6内側と一縁11内側とを無端ベルト15及
び16並びに17及び18により挟持しながら、走行手
段20により搬入23側から搬出24側に向かってX方
向に移動、即ち、直進搬送する。無端ベルト15及び1
6並びに17及び18の走行中、電動モータ27は、エ
ンコーダ27aからの検出信号に基づいて、サーボドラ
イバー27bにより、その出力回転軸の回転が所定の回
転を保つようにフィードバック制御されており、演算装
置90は、当該エンコーダ27aからの検出信号から無
端ベルト15及び17上に載置されたガラス板2のX方
向における移動速度V1を算出している。次に、直進搬
送されているガラス板2の前縁87が所定位置82に到
来したときに、ガラス板検出器86により、当該前縁8
7の所定位置82への到来を検出する。当該前縁87の
所定位置82到来検出以後、演算装置90により、当該
ガラス板2のX方向における移動速度V1と、設定入力
されたX方向における距離A1と、Y方向における距離
B1とに基づいて、砥石4のY方向における移動速度V
2を演算し、砥石4が、当該移動速度V2で、待機位置
D1から位置C1までY方向に移動する移動時間を算出
し、この移動時間で、ガラス板2が位置C1まで移動で
きる位置Q1を算出し、且つ、当該ガラス板2のX方向
における移動速度V1と、設定入力されたX方向におけ
る距離A2と、Y方向における距離B2とに基づいて、
砥石5のY方向における移動速度V2を演算し、砥石5
が、当該移動速度V2で、待機位置D2から位置C2ま
でY方向に移動する移動時間を算出し、この移動時間
で、ガラス板2が位置C2まで移動できる位置Q2を算
出する。次に、ガラス板2が位置Q1に到達したとき
に、砥石4を、その待機位置D1からガラス板2の外側
に向かってY方向に移動させ、ガラス板2の前縁87側
の隅部3と砥石4とを位置C1で接触させ、ガラス板2
が距離A1を移動する間、砥石4を、その移動速度V2
で距離B1をY方向に移動させてガラス板2の前縁87
側の隅部3を研削し、且つ、ガラス板2が位置Q2に到
達したときに、砥石5を、その待機位置D2からガラス
板2の外側に向かって(砥石4の移動方向とは反対の方
向に)Y方向に移動させ、ガラス板2の前縁87側の隅
部3aと砥石5とを位置C2で接触させ、ガラス板2が
距離A2を移動する間、砥石5を、その移動速度V2で
距離B2をY方向に移動させてガラス板2の前縁87側
の隅部3aを研削する。ガラス板2の前縁87側の隅部
3及び3aを隅取り研削した後に、可動台63及び可動
台73のリミットスイッチ65及び75への接触によ
り、当該砥石4及び5のY方向における移動を停止し
て、砥石4及び5を相互に離反させた夫々の外側の待機
位置D3及びD4に待機させる。次に、直進搬送されて
いるガラス板2の後縁88が所定位置82に到来したと
きに、ガラス板検出器86により、当該後縁88の所定
位置82への到来を検出する。当該後縁88の所定位置
82到来検出以後、演算装置90により、当該ガラス板
2のX方向における移動速度V1と、設定入力されたX
方向における距離A3と、Y方向における距離B3とに
基づいて、砥石4のY方向における移動速度V2を演算
し、砥石4が、当該移動速度V2で、待機位置D3から
位置C3までY方向に移動する移動時間を算出し、この
移動時間で、ガラス板2が位置C3まで移動できる位置
Q3を算出し、且つ、当該ガラス板2のX方向における
移動速度V1と、設定入力されたX方向における距離A
4と、Y方向における距離B4とに基づいて、砥石5の
Y方向における移動速度V2を演算し、砥石5が、当該
移動速度V2で、待機位置D4から位置C4までY方向
に移動する移動時間を算出し、この移動時間で、ガラス
板2が位置C4まで移動できる位置Q4を算出する。次
に、ガラス板2が位置Q3に到達したときに、砥石4
を、その待機位置D3からガラス板2の内側に向かって
Y方向に移動させ、ガラス板2の後縁88側の隅部3と
砥石4とを位置C3で接触させ、ガラス板2が距離A3
を移動する間、砥石4を、その移動速度V2で距離B3
をY方向に移動させてガラス板2の後縁88側の隅部3
を研削し、且つ、ガラス板2が位置Q4に到達したとき
に、砥石5を、その待機位置D4からガラス板2の内側
に向かって(砥石4の移動方向とは反対の方向に)Y方
向に移動させ、ガラス板2の後縁88側の隅部3aと砥
石5とを位置C4で接触させ、ガラス板2が距離A4を
移動する間、砥石5を、その移動速度V2で距離B4を
Y方向に移動させてガラス板2の後縁88側の隅部3a
を研削する。ガラス板2の後縁88側の隅部3及び3a
を隅取り研削した後に、可動台63及び可動台73の夫
々のリミットスイッチ(図示せず)への接触により、当
該砥石4及び5のY方向における移動を停止して、砥石
4及び5を相互に近接させた夫々の内側の待機位置D1
及びD2に待機させる。而して、隅取りされたガラス板
2の夫々の隅部3及び3aは、図14又は15に示すよ
うな形状に隅取りされる。尚、砥石4及び5は、これら
がガラス板2と接触するまでに、電動モータ12及び1
3の作動により回転しており、演算装置90は、ガラス
板2の前縁87及び後縁88の到来検出以後、砥石4及
び5の夫々の移動開始時を常時算出しているため、ガラ
ス板2の移動速度V1に変化が生じるにともない、当該
算出される砥石4及び5の夫々の移動速度V2並びに夫
々の移動開始時も変化し、夫々の隅部3及び3aの研削
中、ガラス板2の移動速度V1に変化が生じるにともな
い、砥石4及び5の夫々の移動速度V2も変化する。
【0047】本例のガラス板隅取り装置1は、演算装置
90により位置Q1、Q2、Q3及びQ4を算出するこ
となく、砥石4及び5が、夫々の移動速度V2で、夫々
の待機位置D1、D2、D3及びD4から夫々の位置C
1、C2、C3及びC4までのY方向における移動に要
する移動時間に基づいて、砥石4及び5の移動を開始さ
せるようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明に依れば、ガラス板の一の方向の
移動に応答して研削工具を他の一の方向に移動させるた
め、ガラス板の一の方向の移動に変化が生じても、ガラ
ス板と研削工具との位置関係に誤差が生じることなく、
ガラス板の隅部を所望の形状に正確に隅取りするガラス
板を隅取りする方法及びその装置を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス板隅取り装置の実施の形態の好
ましい例の平面図である。
【図2】図1に示す例の側面図である。
【図3】図1に示す例のII−II線矢視図である。
【図4】図1に示す例のIII−III線断面図である
【図5】図1に示す例の主に研削工具及び移動手段の説
明図である。
【図6】図1に示す例の平面説明図である。
【図7】図1に示す例の主に制御手段のブロック図であ
る。
【図8】図1に示す例の動作説明図である。
【図9】図1に示す例の動作説明図である。
【図10】図1に示す例の動作説明図である。
【図11】図1に示す例の動作説明図である。
【図12】図1に示す例の動作説明図である。
【図13】図1に示す例の動作説明図である。
【図14】図1に示すガラス板隅取り装置により隅取り
されたガラス板の平面図である。
【図15】図1に示すガラス板隅取り装置により図14
に示すガラス板とは他の形状(オリフラカット)に隅取
りされた他のガラス板の平面図である。
【符号の説明】
1 ガラス板隅取り装置 2 ガラス板 3、3a 隅部 4、5 砥石 6、11 一縁 7、8、9 移動手段 10 制御手段

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス板を一の方向に移動させながら、
    ガラス板の一の方向の移動に応答して、ガラス板の隅部
    を研削する研削工具を一の方向に交差する他の一の方向
    に移動させてガラス板を隅取りする方法。
  2. 【請求項2】 ガラス板の隅取りすべき隅部の形状を設
    定入力し、ガラス板の一の方向の移動を検出して、設定
    入力された当該隅部の形状に沿って研削するように、研
    削工具を、検出されたガラス板の一の方向の移動に応答
    させて、他の一の方向に移動させる請求項1に記載のガ
    ラス板を隅取りする方法。
  3. 【請求項3】 ガラス板の隅取りすべき隅部の形状を、
    当該隅部の一の方向及び他の一の方向における距離を設
    定入力して特定する請求項2に記載のガラス板を隅取り
    する方法。
  4. 【請求項4】 ガラス板の一の方向における移動速度
    と、設定入力された一の方向及び他の一の方向における
    距離とに基づいて、研削工具の他の一の方向における移
    動速度を算出し、当該算出した移動速度で研削工具を他
    の一の方向に移動させる請求項3に記載のガラス板を隅
    取りする方法。
  5. 【請求項5】 ガラス板の所定位置への到来を検出し、
    ガラス板の所定位置への到来検出以後、ガラス板の一の
    方向における移動速度と、設定入力された一の方向及び
    他の一の方向における距離とに基づいて、研削工具を、
    その待機位置から他の一の方向に移動させる移動開始時
    を演算する請求項3又は4に記載のガラス板を隅取りす
    る方法。
  6. 【請求項6】 一の方向と、他の一の方向とが直交して
    いる請求項1から5のいずれか一項に記載のガラス板を
    隅取りする方法。
  7. 【請求項7】 ガラス板を一の方向に移動させる第一の
    移動手段と、ガラス板の隅部を研削する研削工具と、こ
    の研削工具を一の方向に交差する他の一の方向に移動さ
    せる第二の移動手段と、ガラス板を一の方向に移動させ
    ながら、ガラス板の一の方向の移動に応答して、研削工
    具を他の一の方向に移動させるように、第二の移動手段
    を制御する制御手段とを具備しているガラス板隅取り装
    置。
  8. 【請求項8】 制御手段は、ガラス板の隅取りすべき隅
    部の形状を設定入力する設定入力手段と、ガラス板の一
    の方向の移動を検出する移動検出手段とを具備してお
    り、設定入力手段により設定入力された当該隅部の形状
    に沿って研削するように、研削工具を、移動検出手段に
    より検出されたガラス板の一の方向の移動に応答させ
    て、他の一の方向に移動させるべく、第二の移動手段を
    制御するようになっている請求項7に記載のガラス板隅
    取り装置。
  9. 【請求項9】 設定入力手段は、ガラス板の隅取りすべ
    き隅部の形状を特定すべく、当該隅部の一の方向及び他
    の一の方向における距離を設定入力できるようになって
    いる請求項8に記載のガラス板隅取り装置。
  10. 【請求項10】 制御手段は、ガラス板の一の方向にお
    ける移動速度と、設定入力された一の方向及び他の一の
    方向における距離とに基づいて、研削工具の他の一の方
    向における移動速度を演算し、当該演算した移動速度で
    研削工具を他の一の方向に移動させるべく、第二の移動
    手段を制御するようになっている請求項9に記載のガラ
    ス板隅取り装置。
  11. 【請求項11】 制御手段は、ガラス板の所定位置への
    到来を検出する到来検出手段を具備しており、到来検出
    手段によるガラス板の所定位置への到来検出以後、ガラ
    ス板の一の方向における移動速度と、設定入力された一
    の方向及び他の一の方向における距離とに基づいて、研
    削工具をその待機位置から他の一の方向に移動させる移
    動開始時を演算し、当該演算した移動開始時に、研削工
    具をその待機位置から他の一の方向に移動させるべく、
    第二の移動手段を制御するようになっている請求項9又
    は10に記載のガラス板隅取り装置。
  12. 【請求項12】 ガラス板を一の方向に移動させる第一
    の移動手段と、ガラス板の一縁側の隅部を研削する第一
    の研削工具と、第一の研削工具を一の方向に交差する他
    の一の方向に移動させる第二の移動手段と、ガラス板の
    一縁に対向する他の一縁側の隅部を研削する第二の研削
    工具と、第二の研削工具を他の一の方向に移動させる第
    三の移動手段と、ガラス板を一の方向に移動させなが
    ら、ガラス板の一の方向の移動に応答して、第一及び第
    二の研削工具を他の一の方向に移動させるように、第二
    及び第三の移動手段を制御する制御手段とを具備してい
    るガラス板隅取り装置。
  13. 【請求項13】 制御手段は、ガラス板の夫々の隅取り
    すべき隅部の形状を設定入力する設定入力手段と、ガラ
    ス板の一の方向の移動を検出する移動検出手段とを具備
    しており、設定入力手段により設定入力された夫々の隅
    取りすべき隅部の形状に沿って研削するように、第一及
    び第二の研削工具を移動検出手段により検出されたガラ
    ス板の一の方向の移動に応答させて、他の一の方向に移
    動させるべく、第二及び第三の移動手段を制御するよう
    になっている請求項12に記載のガラス板隅取り装置。
  14. 【請求項14】 設定入力手段は、ガラス板の隅取りす
    べき隅部の形状を特定すべく、当該ガラス板の夫々の隅
    取りすべき隅部の一の方向及び他の一の方向における距
    離を設定入力できるようになっている請求項13に記載
    のガラス板隅取り装置。
  15. 【請求項15】 制御手段は、ガラス板の一の方向にお
    ける移動速度と、夫々設定入力された一の方向及び他の
    一の方向における距離とに基づいて、第一及び第二の研
    削工具の他の一の方向における夫々の移動速度を演算
    し、当該演算した夫々の移動速度で第一及び第二の研削
    工具を他の一の方向に移動させるべく、第二及び第三の
    移動手段を制御するようになっている請求項14に記載
    のガラス板隅取り装置。
  16. 【請求項16】 制御手段は、ガラス板の所定位置への
    到来を検出する到来検出手段を具備しており、到来検出
    手段によるガラス板の所定位置への到来検出以後、ガラ
    ス板の一の方向における移動速度と、夫々設定入力され
    た一の方向及び他の一の方向における距離とに基づい
    て、第一及び第二の研削工具を、夫々の待機位置から他
    の一の方向に移動させる夫々の移動開始時を演算し、当
    該演算した夫々の移動開始時に、第一及び第二の研削工
    具を夫々の待機位置から他の一の方向に移動させるべ
    く、第二及び第三の移動手段を制御するようになってい
    る請求項14又は15に記載のガラス板隅取り装置。
  17. 【請求項17】 第一及び第二の研削工具は、他の一の
    方向で互いに対向して配されており、制御手段は、第一
    及び第二の研削工具を相互に近接又は離反させて、ガラ
    ス板の一縁側及び他の一縁側の隅部を同期的に研削する
    べく、第二及び第三の移動手段を制御するようになって
    いる請求項12から16のいずれか一項に記載のガラス
    板隅取り装置。
  18. 【請求項18】 一の方向と、他の一の方向とが直交し
    ている請求項7から17のいずれか一項に記載のガラス
    板隅取り装置。
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