JP2001179586A - 板ガラスのコーナカット方法及びその装置 - Google Patents

板ガラスのコーナカット方法及びその装置

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JP2001179586A
JP2001179586A JP37033999A JP37033999A JP2001179586A JP 2001179586 A JP2001179586 A JP 2001179586A JP 37033999 A JP37033999 A JP 37033999A JP 37033999 A JP37033999 A JP 37033999A JP 2001179586 A JP2001179586 A JP 2001179586A
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plate glass
glass
cutting
grindstone
corner portion
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JP37033999A
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Itsuro Watanabe
逸郎 渡邉
Takao Oya
隆生 大矢
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Asahi Glass Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】二本の搬送ベルトで板ガラスを搬送しながら板
ガラスのコーナ部をカットする板ガラスのコーナカット
方法及びその装置において、板ガラスのコーナ部を高精
度にカットする。 【解決手段】本発明は、各砥石搬送台26、28と液晶
用基板12との位置ずれ量を検出し、その位置ずれを無
くした状態で砥石62を移動して液晶用基板12のコー
ナ部をカットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶用基板、家具用
鏡、建築用ガラス等の板ガラスのコーナ部をカットする
板ガラスのコーナカット方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶用基板のコーナカット方法及びその
装置に関し、本願出願人は特開平5−69301号公報
により、その一例を開示している。
【0003】このコーナカット方法及び装置は、液晶用
基板を二本の搬送ベルトで搬送しながら、二本の搬送ベ
ルトの両側に配設された各砥石搬送台を、液晶用基板の
搬送方向に液晶用基板とは独立して移動させ、各砥石搬
送台と液晶用基板との間の速度差を無くし、この状態で
各砥石搬送台の砥石を移動させて液晶用基板のコーナ部
をカットするものである。
【0004】また、前記コーナカット方法及び装置によ
れば、二本の搬送ベルトを一定の速度で駆動することに
よって、液晶用基板を砥石搬送台に対して位置ずれする
ことなく搬送するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のコーナカット方法及び装置は、搬送ベルトを一定の
速度で駆動しているのにもかかわらず、搬送ベルトの延
び及びその不均一が生じると、駆動部に対して板ガラス
の搬送速度が一定にならないという問題があった。
【0006】このような問題によって液晶用基板は、搬
送速度が一定である場合に対して位置ずれした状態で搬
送され、この状態でコーナ部がカットされるので、コー
ナ部が高精度にカットされないという欠点があった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、複数本の搬送ベルトで板ガラスを搬送しなが
ら板ガラスのコーナ部をカットする板ガラスのコーナカ
ット方法及びその装置において、板ガラスのコーナ部を
高精度にカットすることができるコーナカット方法及び
その装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、板ガラスを搬送する複数本の搬送ベルト
の両側に配設された円盤状の砥石を回転した状態で移動
して板ガラスのコーナ部をカットする板ガラスのコーナ
カット方法において、前記板ガラスを搬送しながら、前
記複数本の搬送ベルトの両側に配設された各砥石搬送台
を板ガラスの搬送方向に板ガラスとは独立して移動させ
るとともに、各砥石搬送台に取り付けられた板ガラス位
置検出センサによって、各砥石搬送台と板ガラスとの位
置ずれ量を検出し、その位置ずれ量に基づいて各砥石搬
送台と複数本の搬送ベルトとの相対速度を制御すること
により各砥石搬送台と板ガラスとの位置ずれを無くし、
この状態で各砥石搬送台の砥石を移動して板ガラスのコ
ーナ部をカットすることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、前記目的を達成するため
に、板ガラスを搬送する複数本の搬送ベルトの両側に配
設された円盤状の砥石を回転した状態で移動して板ガラ
スのコーナ部をカットする板ガラスのコーナカット方法
において、前記板ガラスを搬送しながら、前記複数本の
搬送ベルトの両側に配設された各砥石搬送台を板ガラス
の搬送方向に板ガラスとは独立して移動させるととも
に、各砥石搬送台に取り付けられた板ガラス位置検出セ
ンサによって、各砥石搬送台と板ガラスとの位置ずれ量
を検出し、その位置ずれ量に基づいて各砥石の移動方向
を制御することにより各砥石の位置と板ガラスとの位置
ずれを無くし、この状態で板ガラスのコーナ部をカット
することを特徴とする。
【0010】本発明は、前記目的を達成するために、板
ガラスを搬送する複数本の搬送ベルトの両側に配設され
た円盤状の砥石を回転した状態で移動して板ガラスのコ
ーナ部をカットする板ガラスのコーナカット装置におい
て、前記複数本の搬送ベルトの両側に配設されるととも
に、前記砥石を前記板ガラスのコーナ部をカットする方
向に移動して板ガラスのコーナ部をカットするカット手
段が搭載された砥石搬送台と、前記各砥石搬送台を板ガ
ラスの搬送方向と平行に板ガラスとは独立して移動させ
る移動手段と、前記各砥石搬送台に取り付けられ、各砥
石搬送台と板ガラスとの位置ずれ量を検出する板ガラス
位置検出センサと、前記各板ガラス位置検出センサで検
出された前記位置ずれ量に基づいて、各砥石搬送台と板
ガラスとの位置ずれを無くすように各砥石搬送台と複数
本の搬送ベルトとの相対速度を制御する制御部と、を備
え、前記位置ずれを無くした状態で、前記カット手段の
砥石が板ガラスのコーナ部をカットすることを特徴とす
る。
【0011】また、本発明は、前記目的を達成するため
に、板ガラスを搬送する複数本の搬送ベルトの両側に配
設された円盤状の砥石を回転した状態で移動して板ガラ
スのコーナ部をカットする板ガラスのコーナカット装置
において、前記複数本の搬送ベルトの両側に配設される
とともに、前記砥石を前記板ガラスのコーナ部をカット
する方向に移動して板ガラスのコーナ部をカットするカ
ット手段が搭載された砥石搬送台と、前記各砥石搬送台
を板ガラスの搬送方向と平行に板ガラスとは独立して移
動させる移動手段と、前記各砥石搬送台に取り付けら
れ、各砥石搬送台と板ガラスとの位置ずれ量を検出する
板ガラス位置検出センサと、前記各板ガラス位置検出セ
ンサで検出された前記位置ずれ量に基づいて、該位置ず
れ量が無くなるように前記カット手段による各砥石の移
動方向を制御する制御部と、を備え、前記位置ずれ量を
無くした状態で前記カット手段の砥石が板ガラスのコー
ナ部をカットすることを特徴とする。
【0012】請求項1、3に記載の発明によれば、各砥
石搬送台に取り付けられた板ガラス位置検出センサによ
って、各砥石搬送台と板ガラスとの位置ずれ量を検出
し、その位置ずれ量に基づいて各砥石搬送台と複数本の
搬送ベルトとの相対速度を制御することにより各砥石搬
送台と板ガラスとの位置ずれを無くし、この状態で各砥
石搬送台の砥石を移動して板ガラスのコーナ部をカット
するので、板ガラスのコーナ部を高精度にカットするこ
とができる。
【0013】請求項2、4に記載の発明によれば、各砥
石搬送台に取り付けられた板ガラス位置検出センサによ
って、各砥石搬送台と板ガラスとの位置ずれ量を検出
し、その位置ずれ量に基づいて各砥石の移動方向を制御
することにより、位置ずれ量を無くした状態で板ガラス
のコーナ部をカットするので、板ガラスのコーナ部を高
精度にカットすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る板ガラスのコーナカット方法及びその装置の好ましい
実施の形態について説明する。
【0015】図1に示すコーナカット装置10は、液晶
用基板(板ガラスに相当)12を搬送する二本の搬送ベ
ルト14、16を有し、この搬送ベルト14、16を挟
んで図1の上側には2台のカット装置(カット手段に相
当)18、20が配設されるとともに、搬送ベルト1
4、16を挟んで図1の下側には2台のカット装置(カ
ット手段に相当)22、24が配設されている。これら
のカット装置18、20、及びカット装置22、24
は、砥石搬送台26、28に所定の間隔をもって搭載さ
れ、また、砥石搬送台26、28は、砥石搬送装置(移
動手段に相当)30、32によって搬送ベルト14、1
6と平行方向に駆動される。更に、砥石搬送装置30、
32は、制御装置(制御部に相当)34によって各々独
立して駆動されるように制御されており、制御装置34
は、砥石搬送台26、28に取り付けられた位置検出セ
ンサ(板ガラス位置検出センサに相当)36、38から
出力される変位情報に基づいて砥石搬送装置30、32
を制御する。この制御方法は後述する。なお、本実施の
形態では、二本の搬送ベルト14、16で液晶用基板1
2を搬送するように構成したが、液晶用基板12の搬送
力(保持力)を高める場合には、3本以上の搬送ベルト
で液晶用基板12を搬送してもよい。
【0016】搬送ベルト14、16は、搬送ラインの始
端側に配設された一対の従動プーリ40、40と、搬送
ラインの終端側に配設された一対の駆動プーリ42、4
2とによって所定の張力で張設されている。従動プーリ
40、40は従動軸44を介して連結されるとともに、
駆動プーリ42、42は駆動軸46を介して連結され、
この駆動軸46は減速ギア機構48の出力軸50に連結
されている。また、減速ギア機構48の入力軸52には
プーリ54が固定され、プーリ54はベルト56を介し
てプーリ58に連結され、このプーリ58がモータ60
の駆動軸61に固定されている。したがって、モータ6
0が駆動されると、その動力がベルト56から減速ギア
機構48を介して駆動プーリ42、42に伝達されるの
で、二本の搬送ベルト14、16が、図1上矢印Aで示
す液晶用基板12の搬送方向に周回駆動される。なお、
搬送ベルト14、16は、図2の如く液晶用基板12の
両側縁部を挟持して搬送するように上下に一対設けられ
ている。
【0017】次に、図1のカット装置18〜24につい
て説明する。これらのカット装置18〜24は同一部材
で構成されているので、ここではカット装置18につい
て説明し、その他のカット装置20〜24については、
同一の符号を付してその説明は省略する。
【0018】カット装置18は、図2の如く円盤状の砥
石62を有し、砥石62はスピンドルモータ64の駆動
軸66に固定されている。スピンドルモータ64は、図
1に示すX−Y方向移動ロボット68に取り付けられ、
X−Y方向移動ロボット68によって図1上X−Y方向
(液晶用基板12の面と平行な方向)に移動される。ま
た、X−Y方向移動ロボット68は、液晶用基板12の
コーナ部をカットする方向に砥石62を移動させるよう
に、その移動軌跡が制御されている。
【0019】X−Y方向移動ロボット68は、図3の如
くX方向リニアガイド部70、X方向駆動モータ72、
Y方向リニアガイド部74、Y方向駆動モータ76から
構成される。X方向駆動モータ72が駆動されると、X
方向リニアガイド部70に設けられたボールねじ装置
(不図示)が回転され、このボールねじ装置に連結され
たY方向リニアガイド部74がX方向リニアガイド部7
0に沿ってX方向に移動される。また、Y方向駆動モー
タ76が駆動されると、Y方向リニアガイド部74に設
けられたボールねじ装置(不図示)が回転され、このボ
ールねじ装置に連結されたモータ保持部材78がY方向
リニアガイド部74に沿ってY方向に移動される。この
ようなX方向、及びY方向の動作を複合させることによ
り、モータ保持部材78に保持されたスピンドルモータ
64が、即ち、砥石62が所望の方向に移動される。
【0020】次に、図1の砥石搬送装置30、32につ
いて説明する。これらの砥石搬送装置30、32は同一
部材で構成されているので、ここでは図3に示した砥石
搬送装置32について説明し、図1の砥石搬送装置30
については、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0021】図3の砥石搬送装置32は、ボールねじ装
置であり、その構成は砥石搬送台28の底面に固定され
たボールナット(不図示)、ボールねじ80、及びサー
ボータ82等から構成される。
【0022】砥石搬送台28の底面の両側には、ガイド
部84、84が設けられ、ガイド部84、84がレール
86、86にスライド自在に支持されている。このレー
ル86、86は、砥石搬送装置本体88の上面に、図1
に示した搬送ベルト14、16と平行に敷設されてい
る。したがって、砥石搬送台28は、液晶用基板12の
搬送方向Aと平行に直進することができる。
【0023】このように直進ガイドされた砥石搬送台2
8の底面に、前述したボールナットが固定され、このボ
ールナットがボールねじ80に螺合されている。ボール
ねじ80は、搬送ベルト14、16と平行に配設される
とともに、図3上左端部が軸受90に支持され、図3上
右端部には不図示の軸受を介してプーリ92が固定され
ている。プーリ92は、ベルト94を介してプーリ96
に連結され、プーリ96は前記サーボモータ82の駆動
軸98に固定されている。したがって、サーボモータ8
2が駆動されると、その動力がベルト94を介してボー
ルねじ80に伝達されるので、送りねじの作用によって
砥石搬送台28が液晶用基板12の搬送方向Aと平行に
移動される。
【0024】図1に示す位置検出センサ36は、砥石搬
送台26に固定されたアーム100の下部に固定され、
また、位置検出センサ38は、砥石搬送台28に固定さ
れたアーム102の下部に固定されている。位置検出セ
ンサ36は、液晶用基板12の先端縁部12Aのうち搬
送方向Aに向かって右側の縁部との距離を検出するセン
サである。したがって、位置検出センサ36は、搬送ベ
ルト14で搬送されている液晶用基板12の縁部との距
離を検出することができる。また、位置検出センサ38
は、液晶用基板12の先端縁部12Aのうち搬送方向A
に向かって左側の縁部との距離を検出するセンサであ
る。したがって、位置検出センサ38は、搬送ベルト1
6で搬送されている液晶用基板12の縁部との距離を検
出することができる。
【0025】位置検出センサ36を備えた検出装置と位
置検出センサ38を備えた検出装置とは同一の構成なの
で、ここでは、前者の検出装置を説明し、後者の検出装
置についてはその説明を省略する。
【0026】位置検出センサ36を有する検出装置は、
図4、図5に示すように、逆L字状に形成された揺動プ
レート104、及びエアシリンダ106等を備えてい
る。揺動プレート104は、液晶用基板12の搬送方向
Aに沿って揺動するように、屈曲部105に取り付けら
れたピン108を介してアーム100に揺動自在に支持
される。この揺動プレート104の下端部は、アーム1
00の下端部から下方に突出され、二本の搬送ベルト1
4、16(図1参照)で搬送されてきた液晶用基板12
の先端縁12Aが当接される。これにより、図4の揺動
プレート104が液晶用基板12に押され、そして、ピ
ン108を支点として図4上時計回り方向に回動する。
この回動によって、渦電流センサである位置検出センサ
36と、揺動プレート104に取り付けられたターゲッ
ト部110との間の隙間Sが変化する。この変化を示す
情報が位置検出センサ36から図1の制御装置34に出
力される。
【0027】なお、図4の揺動プレート104の下端部
には、ゴム等のダンパ板112が取り付けられている。
また、カットが完了し、砥石搬送台26、28が減速、
停止又はスタート位置に戻る際は、エアシリンダ106
によって揺動プレート104をピン108を中心に矢印
方向に揺動させ、液晶用基板12に触れない高さに揺動
プレート104が保持される。
【0028】図1に示す制御装置34は、CPU118
及びコントローラ120、122等を備えている。CP
U118には、位置検出センサ36からの変位情報がア
ンプ124を介して入力されるとともに、位置検出セン
サ38からの変位情報がアンプ126を介して入力され
る。そして、CPU118は、これらの二つの変位情報
に基づいて二つの変位が零となる砥石搬送台26、28
の移動速度を演算し、この速度信号をコントローラ12
0、122に出力する。コントローラ120、122
は、前記速度信号に基づき、サーボアンプ128を介し
て砥石搬送装置30のサーボモータ82、及びサーボア
ンプ130を介して砥石搬送装置32のサーボモータ8
2を制御する。これにより、砥石搬送台26の移動速度
が、搬送ベルト14による液晶用基板12の搬送速度と
等しくなり、そして、砥石搬送台28の移動速度が、搬
送ベルト16による液晶用基板12の搬送速度と等しく
なる。
【0029】一方、コーナカット装置10の上流側に
は、液晶用基板12の搬送姿勢を規定する位置決め装置
132が設置されている。位置決め装置132は、搬送
ライン134を挟んで搬送方向左側に位置決め用ベルト
136を有し、ベルト136は複数のローラ137、1
37…で張設されて搬送ライン134と平行に配設され
ている。また、搬送ライン134を挟んで搬送方向右側
には、一対のローラ138、138とエアシリンダ14
0を有する押付装置142が配置されている。この位置
決め装置132によって液晶用基板12は、押付装置1
42のローラ138、138でベルト136に押し付け
られて図1に示す基準辺に位置決めされる。位置決めさ
れた液晶用基板12は、搬送ライン134によって搬送
ベルト14、16の始端部まで搬送される。
【0030】次に、前記の如く構成されたコーナカット
装置10の作用について図6〜図8を参照して説明す
る。
【0031】先ず、加工する液晶用基板12の大きさ、
コーナカットの角度に基づいてカット装置18〜24を
設定する。即ち、各カット装置18〜24の各X−Y方
向移動ロボット68、68…を駆動することにより、加
工する液晶用基板12の大きさに応じて各砥石62、6
2…の間隔を合わせる。そして、コーナカットの角度に
応じて各砥石62、62…の移動軌跡を設定する。この
後、カット装置20、24のX−Y方向移動ロボット6
8、68を駆動してカット装置20、24の砥石62、
62を互いに離間する方向に所定量移動させるととも
に、カット装置18、22のX−Y方向移動ロボット6
8、68を駆動してカット装置18、22の砥石62、
62を互いに離間する方向に所定量移動させる。これに
より、各砥石62、62、62、62が図6に示すコー
ナカット開始位置に位置される。
【0032】次に、位置決め装置132の搬送ライン1
34を駆動して、搬送ライン134に載置されている液
晶用基板12をコーナカット装置10に向けて搬送する
とともに、搬送中にこの液晶用基板12を押付装置14
2によってベルト136に押し付けて基準辺に位置決め
する。
【0033】この状態で液晶用基板12を、位置決め装
置132からコーナカット装置10に移送し、コーナカ
ット装置10の上下の搬送ベルト14、16で挟持して
搬送する。
【0034】そして、液晶用基板12の先端縁部12A
が図4の揺動プレート104、104に当接し、揺動プ
レート104、104が液晶用基板12に押されて揺動
すると、位置検出センサ36、38から制御装置34に
変位信号が出力される。この変位信号は、アンプ12
4、126を介してCPU118に入力される。
【0035】CPU118は、これらの二つの変位情報
に基づいて二つの変位が零となる砥石搬送台26、28
の移動速度を演算し、この速度信号をコントローラ12
0、122に出力する。コントローラ120、122
は、CPU118から出力された速度信号に基づいて砥
石搬送装置30のサーボモータ82、及び砥石搬送装置
32のサーボモータ82を制御する。
【0036】これにより、砥石搬送台26の移動速度
が、搬送ベルト14による液晶用基板12の搬送速度と
等しくなり、そして、砥石搬送台28の移動速度が、搬
送ベルト16による液晶用基板12の搬送速度と等しく
なる。
【0037】このように、砥石搬送台26の速度を搬送
ベルト14の速度に合わせ、砥石搬送台28の速度を搬
送ベルト16の速度に合わせると、搬送ベルト14、1
6に速度差が生じている場合でも、液晶用基板12のコ
ーナ部を高精度にカットすることができる。
【0038】この点について説明する。図6では、搬送
ベルト14の速度が搬送ベルト16の速度よりも小さい
ために、液晶用基板12が右斜め方向に位置ずれ(回
動)した状態で搬送されている例が示されている。同図
の如く位置ずれした状態で液晶用基板12が、図4の揺
動プレート104、104に当接すると、位置検出セン
サ38側の揺動プレート104の変位が、位置検出セン
サ36側の揺動プレート104の変位よりも大きくな
る。そして、CPU118は、位置検出センサ36、3
8から変位情報が出力された時点で砥石搬送台26、2
8を液晶用基板12の搬送方向に移動させるわけである
が、図7の如く砥石搬送台26の速度を砥石搬送台28
の速度よりも小さくし、砥石搬送台26の速度が搬送ベ
ルト14の速度と等しくなった時に、砥石搬送台26を
一定速度に制御する。
【0039】この状態で、各カット装置18〜24のX
−Y方向移動ロボット68、68…を駆動して、各砥石
62、62…を予め設定された軌跡に沿って移動させ
る。即ち、各砥石62、62…が図8に示す矢印方向に
移動する。これにより、液晶用基板12は、砥石62と
コーナ部との位置ずれが補正された状態でコーナカット
されるので、コーナ部が高精度にカットされる。したが
って、本実施の形態のコーナカット装置10では、従来
装置の持つ欠点を解消することができる。
【0040】上述した実施の形態では、砥石搬送台26
の速度を搬送ベルト14の速度に合わせ、砥石搬送台2
8の速度を搬送ベルト16の速度に合わせてコーナ部を
カットする例について述べたが、これに限られるもので
はない。たとえば、搬送ベルト14、16を独立して駆
動させる駆動装置を設ければ、搬送ベルト14の速度を
砥石搬送台26の速度に合わせ、搬送ベルト16の速度
を砥石搬送台28の速度に合わせるように、搬送ベルト
14、16の駆動装置を制御してもよい。要するに、砥
石搬送台26と搬送ベルト14の速度を相対的に合わ
せ、砥石搬送台28と搬送ベルト16の速度を相対的に
合わせれば、コーナ部を高精度にカットすることができ
る。
【0041】一方、以下に述べる方法でもコーナ部を高
精度にカットすることができる。
【0042】図9、図10は、液晶用基板12のコーナ
部13を45°の角度でカットする例が示されている。
図9は、液晶用基板12が位置ずれすることなく搬送さ
れてきた場合のカット方法であり、砥石62の移動方向
は搬送方向に対して45°に設定されている。
【0043】一方、図10の如く液晶用基板12が位置
ずれした状態で搬送されてくると、図1のCPU118
は、位置検出センサ36、38からの変位情報に基づい
て液晶用基板12の位置ずれ量を演算する。そして、C
PU118は、位置ずれ量を補正するようにX−Y方向
移動ロボット68を制御して、砥石62の移動方向を設
定する。これにより、位置ずれした状態で搬送されてく
る液晶用基板12のコーナ部13を45°の角度でカッ
トすることができる。したがって、本例でも、コーナ部
13を高精度にカットすることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る板ガ
ラスのコーナカット方法及びその装置によれば、各砥石
搬送台に取り付けられた板ガラス位置検出センサによっ
て、各砥石搬送台と板ガラスとの位置ずれ量を検出し、
その位置ずれ量に基づいて各砥石搬送台と複数本の搬送
ベルトとの相対速度を制御することにより各砥石搬送台
と板ガラスとの位置ずれを無くし、この状態で各砥石搬
送台の砥石を移動して板ガラスのコーナ部をカットする
ので、板ガラスのコーナ部を高精度にカットすることが
できる。
【0045】また、本発明によれば、各砥石搬送台に取
り付けられた板ガラス位置検出センサによって、各砥石
搬送台と板ガラスとの位置ずれ量を検出し、その位置ず
れ量に基づいて各砥石の移動方向を制御することによ
り、各砥石と板ガラスのコーナ部との位置ずれ量を無く
した状態で板ガラスのコーナ部をカットするので、板ガ
ラスのコーナ部を高精度にカットすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る液晶用基板のコーナ
カット装置の平面図
【図2】図1の2−2矢視図
【図3】図1に示したコーナカット装置の要部斜視図
【図4】位置検出センサを有する液晶用基板の位置検出
装置の正面図
【図5】図4に示した位置検出装置の斜視図
【図6】コーナカット装置の動作を示した説明図
【図7】コーナカット装置の動作を示した説明図
【図8】コーナカット装置の動作を示した説明図
【図9】ずれ角度が零の状態で液晶用基板のコーナ部を
45°にカットする説明図
【図10】ずれ角度がθ°の状態で液晶用基板のコーナ
部を45°にカットする説明図
【符号の説明】
10…コーナカット装置 12…液晶用基板(板ガラスに相当) 14、16…搬送ベルト 18、20、22、24…カット装置(カット手段に相
当) 26、28…砥石搬送台 30、32…砥石搬送装置(移動手段に相当) 34…制御装置(制御部に相当) 36、38…位置検出センサ(板ガラス位置検出センサ
に相当) 62…砥石

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板ガラスを搬送する複数本の搬送ベルト
    の両側に配設された円盤状の砥石を回転した状態で移動
    して板ガラスのコーナ部をカットする板ガラスのコーナ
    カット方法において、 前記板ガラスを搬送しながら、前記複数本の搬送ベルト
    の両側に配設された各砥石搬送台を板ガラスの搬送方向
    に板ガラスとは独立して移動させるとともに、各砥石搬
    送台に取り付けられた板ガラス位置検出センサによっ
    て、各砥石搬送台と板ガラスとの位置ずれ量を検出し、
    その位置ずれ量に基づいて各砥石搬送台と複数本の搬送
    ベルトとの相対速度を制御することにより各砥石搬送台
    と板ガラスとの位置ずれを無くし、この状態で各砥石搬
    送台の砥石を移動して板ガラスのコーナ部をカットする
    ことを特徴とする板ガラスのコーナカット方法。
  2. 【請求項2】 板ガラスを搬送する複数本の搬送ベルト
    の両側に配設された円盤状の砥石を回転した状態で移動
    して板ガラスのコーナ部をカットする板ガラスのコーナ
    カット方法において、 前記板ガラスを搬送しながら、前記複数本の搬送ベルト
    の両側に配設された各砥石搬送台を板ガラスの搬送方向
    に板ガラスとは独立して移動させるとともに、各砥石搬
    送台に取り付けられた板ガラス位置検出センサによっ
    て、各砥石搬送台と板ガラスとの位置ずれ量を検出し、
    その位置ずれ量に基づいて各砥石の移動方向を制御する
    ことにより各砥石の位置と板ガラスとの位置ずれを無く
    し、この状態で板ガラスのコーナ部をカットすることを
    特徴とする板ガラスのコーナカット方法。
  3. 【請求項3】 板ガラスを搬送する複数本の搬送ベルト
    の両側に配設された円盤状の砥石を回転した状態で移動
    して板ガラスのコーナ部をカットする板ガラスのコーナ
    カット装置において、 前記複数本の搬送ベルトの両側に配設されるとともに、
    前記砥石を前記板ガラスのコーナ部をカットする方向に
    移動して板ガラスのコーナ部をカットするカット手段が
    搭載された砥石搬送台と、 前記各砥石搬送台を板ガラスの搬送方向と平行に板ガラ
    スとは独立して移動させる移動手段と、 前記各砥石搬送台に取り付けられ、各砥石搬送台と板ガ
    ラスとの位置ずれ量を検出する板ガラス位置検出センサ
    と、 前記各板ガラス位置検出センサで検出された前記位置ず
    れ量に基づいて、各砥石搬送台と板ガラスとの位置ずれ
    を無くすように各砥石搬送台と複数本の搬送ベルトとの
    相対速度を制御する制御部と、 を備え、前記位置ずれを無くした状態で、前記カット手
    段の砥石が板ガラスのコーナ部をカットすることを特徴
    とする板ガラスのコーナカット装置。
  4. 【請求項4】 板ガラスを搬送する複数本の搬送ベルト
    の両側に配設された円盤状の砥石を回転した状態で移動
    して板ガラスのコーナ部をカットする板ガラスのコーナ
    カット装置において、 前記複数本の搬送ベルトの両側に配設されるとともに、
    前記砥石を前記板ガラスのコーナ部をカットする方向に
    移動して板ガラスのコーナ部をカットするカット手段が
    搭載された砥石搬送台と、 前記各砥石搬送台を板ガラスの搬送方向と平行に板ガラ
    スとは独立して移動させる移動手段と、 前記各砥石搬送台に取り付けられ、各砥石搬送台と板ガ
    ラスとの位置ずれ量を検出する板ガラス位置検出センサ
    と、 前記各板ガラス位置検出センサで検出された前記位置ず
    れ量に基づいて、該位置ずれ量が無くなるように前記カ
    ット手段による各砥石の移動方向を制御する制御部と、 を備え、前記位置ずれ量を無くした状態で前記カット手
    段の砥石が板ガラスのコーナ部をカットすることを特徴
    とする板ガラスのコーナカット装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113997431A (zh) * 2021-11-13 2022-02-01 深圳恩泽瑞显示科技有限公司 Lcd异形玻璃边角加工工艺
CN114505961A (zh) * 2022-03-01 2022-05-17 广州市海培自动化科技有限公司 一种反馈式角度微调玻璃倒角方法

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