JP2001233029A - タイヤ滑り止め具用バックル装置 - Google Patents

タイヤ滑り止め具用バックル装置

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JP2001233029A
JP2001233029A JP2000044657A JP2000044657A JP2001233029A JP 2001233029 A JP2001233029 A JP 2001233029A JP 2000044657 A JP2000044657 A JP 2000044657A JP 2000044657 A JP2000044657 A JP 2000044657A JP 2001233029 A JP2001233029 A JP 2001233029A
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stopper
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trailing
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JP2000044657A
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English (en)
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Manabu Ooto
学 大音
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Original Assignee
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先行解除部の背面がケーシングの包囲壁に近
接するときには、後行解除部の押動が略完了できるよう
にする。 【解決手段】 ケーシング33に、外側緊締索5の両端
側をループ状にして巻き掛ける巻き掛け部34を前後一
対設け、この各巻き掛け部34に対して近づいて外側緊
締索5を挟持ロックするストッパ体35を揺動可能に枢
支し、前後ストッパ体35間に両ストッパ体35をロッ
ク解除方向に揺動する解除部材36を移動自在に設け
る。前後各ストッパ体35は解除部材36と当接する解
除部40f、40rを有し、前記解除部材36には前後
解除部40f、40rを時差押動する段違い押動面F、
Rを有し、前記両解除部40f、40rの内の後行解除
部40rの押動が略完了したときに先行解除部40fの
背面がケーシング33の包囲壁に近接すべく、先行解除
部40fを後行解除部40rよりも肉厚を薄くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外側緊締索を緊締
状態にロックするタイヤ滑り止め具用バックル装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】タイヤ滑り止め具は、タイヤの外周を被
覆する帯状のネット本体と、このネット本体の幅方向一
端側に連結された非伸長ロープよりなる内側緊締索と、
ネット本体の幅方向他端側に掛止されて同他端側をタイ
ヤ中心方向へ引っ張る外側緊締索とを備えている。前記
外側緊締索は非伸長ロープと弾性ロープをループ状に連
結し、非伸長ロープの両端側を折り返し部して内外二重
ループ状にし、ネット本体に巻き掛けた状態で両折り返
し部間のループ長さを、バックル装置で固定するように
なっている。
【0003】例えば、図7に示す特開平11−1055
17号公報では、略箱形状のケーシング33に、外側緊
締索5の前後折り返し部を巻き掛ける巻き掛け部34を
前後一対設け、この各巻き掛け部34に対して近づいて
外側緊締索5を挟持ロックするストッパ体35を揺動可
能に枢支し、各ストッパ体35を巻き掛け部34側に付
勢するばね部材38をストッパ体35とケーシング33
の包囲壁下部との間に設け、前記前後ストッパ体35間
に両ストッパ体35をロック解除方向に揺動する解除部
材36を上下方向移動自在に設けており、前後各ストッ
パ体35は対向内方向に突出していて解除部材36と当
接する解除部40、40を有し、前記解除部材36の下
端には前後解除部40、40を時差押動する段違い押動
面を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、ケーシング33の包囲壁下部が前後ストッパ体35
に近接して位置しており、両解除部40、40の内の後
行解除部の押動が完了する前に先行解除部の背面がケー
シング33の包囲壁下部に当接して、外側緊締索5のロ
ック解除に必要な後行解除部の完全な押動が阻害される
ことがある。これを解消するには、ケーシング33を大
きくして包囲壁下部がもう少し下方に離れるように形成
すればよいのであるが、装置の大型化、重量増加につな
がり、タイヤと共に回転するバックル装置としては好ま
しい解決策ではない。
【0005】本発明は、先行解除部を後行解除部よりも
肉厚を薄くすることにより、先行解除部の背面がケーシ
ングの包囲壁に近接するときには、後行解除部の押動が
略完了できるようにしたタイヤ滑り止め具用バックル装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、ケーシング33に、外側
緊締索5の両端側をループ状にして巻き掛ける巻き掛け
部34を前後一対設け、この各巻き掛け部34に対して
近づく方向に付勢されかつ外側緊締索5を挟持ロックす
るストッパ体35を揺動可能に枢支し、前後ストッパ体
35間に両ストッパ体35をロック解除方向に揺動する
解除部材36を移動自在に設けており、前後各ストッパ
体35は解除部材36と当接する解除部40f、40r
を有し、前記解除部材36には前後解除部40f、40
rを時差押動する段違い押動面F、Rを有し、前記両解
除部40f、40rの内の後行解除部40rの押動が略
完了したときに先行解除部40fの背面がケーシング3
3の包囲壁に近接すべく、先行解除部40fを後行解除
部40rよりも肉厚を薄くしていることである。
【0007】これによって、解除部材36の押動面Rを
後行解除部40rに当接させて、ストッパ体35を揺動
して外側緊締索5の一端側のロックを解除させるとき、
押動面Fによって先行して押動される先行解除部40f
は肉厚が薄いので、後行解除部40rの押動操作を完了
するまでケーシング33の包囲壁に当接することはな
く、解除部材36の移動操作量を十分に確保できる。本
発明における課題解決のための第2の具体的手段は、略
箱形状のケーシング33に、外側緊締索5の前後折り返
し部を巻き掛ける巻き掛け部34を前後一対設け、この
各巻き掛け部34に対して近づいて外側緊締索5を挟持
ロックするストッパ体35を揺動可能に枢支し、各スト
ッパ体35を巻き掛け部34側に付勢するばね部材をス
トッパ体35とケーシング33の包囲壁下部との間に設
け、前記前後ストッパ体35間に両ストッパ体35をロ
ック解除方向に揺動する解除部材36を上下方向移動自
在に設けており、前後各ストッパ体35は対向内方向に
突出していて解除部材36と当接する解除部40f、4
0rを有し、前記解除部材36の下端には前後解除部4
0f、40rを時差押動する段違い押動面F、Rを有
し、前記両解除部40f、40rの内の後行解除部40
rの押動が略完了したときに先行解除部40fの背面が
ケーシング33の包囲壁下部に近接すべく、先行解除部
40fを後行解除部40rよりも肉厚を薄くしかつ包囲
壁下部33aを解除部材36に近接配置していることで
ある。
【0008】これによって、解除部材36の押動面Rを
後行解除部40rに当接させて、ストッパ体35を揺動
して外側緊締索5の一端側のロックを解除させるとき、
押動面Fによって先行して押動される先行解除部40f
は肉厚が薄いので、後行解除部40rの押動操作を完了
するまでケーシング33の包囲壁に当接することはな
く、解除部材36の移動操作量を十分に確保でき、しか
も、略箱形状のケーシング33が可及的にコンパクトに
なる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図3〜6において、タイヤ滑り止
め具1は、タイヤ2の外周を被覆する帯状のネット本体
3と、このネット本体3の幅方向一端側(タイヤ2の内
側)に連結された非伸長ロープよりなる内側緊締索4
と、ネット本体3の幅方向他端側(タイヤ2の外側)に
掛止されて同他端側をタイヤ中心方向へ引っ張る外側緊
締索5とを備えている。
【0010】前記ネット本体3は、その長手方向(タイ
ヤ周方向)に6枚のネット構成片(ネット構成要素)6
を並設して構成してある分割型とされており、各ネット
構成片6のネット長手方向両端縁は、その幅方向一端側
では内側緊締索4を介して互いに連結され、その幅方向
他端側では連結金具7によって互いに連結されている。
また、ネット本体3の長手方向中央部におけるネット構
成片6間は若干間隔を広くとってあり、この部分では、
ネット構成片6は連結金具7を用いずに幅方向一端側だ
けが内側緊締索4で連結されている。なお、長手方向中
央部の前記間隔は後述する接地用の開口部8を構成して
いる。
【0011】各ネット構成片6は、所定のネット模様に
張りめぐらした芯材(図示略)に合成ゴム又は天然ゴム
等の非金属製の弾性材料を被覆することにより形成され
ている。ネット構成片6の幅方向中央部は、タイヤトレ
ッドに対応して地面に接地するトレッド対応領域(接地
領域)9とされ、このトレッド対応領域9の幅方向両側
が、タイヤ2のショルダ部に対応するショルダ対応領域
10とされ、このショルダ対応領域10の幅方向両側
が、タイヤのサイドウォール部に対応して前記内側緊締
索4及び外側緊締索5が連結される内連結部12及び外
連結部13が設けられたサイドウォール対応領域11と
されていて、内・外連結部12、13には連結金具7、
内・外連結具15、16等が掛止(カシメ止め)される
ことからやや厚肉に形成されている。
【0012】なお、前記トレッド対応領域9は、タイヤ
滑り止め具1の主たる滑り止め機能を果たす部分であ
り、この部分に複数のスパイクピン9aが埋設されてい
る。前記ネット構成片6の長手方向両端は、幅方向に真
っ直ぐに伸びる細帯状に形成されており、この帯状部1
4の幅方向他端側(タイヤ2の外側)に、各ネット構成
片6を相互に連結する前記連結金具7が設けられてい
る。そして、ネット構成片6のタイヤ周方向中央でトレ
ッド対応領域9からショルダ対応領域10にかかる位置
にあるネット交差部6aには、幅方向外方及び前後方向
に向けて傾斜しながら延伸する傾斜部6bが連設されて
おり、この傾斜部6bの前後端が前記帯状部14の両端
に連設されている。
【0013】帯状部14の幅方向他端側(タイヤ外側)
には、外側緊締索5を掛止するための掛止フック(外連
結具)15が設けられており、この帯状部14の一端部
と掛止フック15とによって前記外連結部13が構成さ
れている。また、帯状部14の幅方向一端側(タイヤ内
側)には、内側緊締索4を連結するためのフック金具よ
りなる内連結具16が設けられており、この内連結具1
6と帯状部14の他端部とによって前記内連結部12が
構成されている。更に、ネット構成片6のネット長手方
向中央部には、前記傾斜部6bの中途からこの傾斜部6
bと反対方向に傾斜しながら幅方向外方に突出する前後
対の掛止片17が設けられており、この前後対の掛止片
17の先端は互いに連結して略V字をなし、この交差部
分にも前記掛止フック15及び内連結具16がかしめ止
めされている。
【0014】従って、この掛止片17及びこれに取り付
けられた内外連結具15、16も前記内連結部12及び
外連結部13を構成しており、1枚のネット構成片6に
対してネット長手方向両端部と中央部との3箇所に、内
連結部12及び外連結部13が形成されている。ネット
長手方向端部寄りの各2枚ずつのネット構成片6につい
ては、その内連結具16が内側緊締索4に対してカシメ
固定され、この内連結具16が帯状部14及び掛止片1
7に対してカシメ固定されて、これら各4枚のネット構
成片6は内側緊締索4のロープ長手方向に移動できない
よう固定されている。
【0015】他方、ネット長手方向中央の開口部8を挟
んだ2枚のネット構成片6については、開口部8と反対
側に位置する1つの内連結部12aの連結具16が内側
緊締索4にカシメ固定され、この内連結具16が帯状部
14にカシメ固定されているが、開口部8側の2つの内
連結部12bの連結具16は、内側緊締索4に対して長
手方向に移動できるように連結されている。従って、開
口部8を挟んだ2枚のネット構成片6は、二つの内連結
部12b、12bが内側緊締索4に沿ってその長手方向
に摺動できるようになっている。このように内側緊締索
4に対して開口部8側の内連結部12bをロープ長手方
向に移動可能にすると、タイヤ2への装着時において、
これら内連結部12bを介してネット構成片6を締結ロ
ープ4に沿って撓ませることで接地用の開口部8を拡げ
ることができ、これは後述する滑り止め装置1の装着の
際に役立つ。
【0016】前記開口部8の両側に位置する両ネット構
成片6、6における帯状部14のタイヤ外側に対応する
端部には、前記掛止フック15とは別に、締め付け装置
43の第1・2フック体45、46のフック45C、4
6Cを掛止するための引っ掛け孔(引っ掛け部)18が
形成されている。他方、ネット本体3の長手方向両端側
の2枚のネット構成片6、6は、そのネット長手方向外
端の外連結部13を構成する掛止フック15は設けられ
ておらず、この部分には、バックル装置27の連結フッ
ク41が係合される係合孔19が形成されている。
【0017】前記内側緊締索(索状体)4は張力を受け
ても実質的に伸びない非伸長ロープよりなり、その一端
に接続バックル71の雄部材72が連結されている。ま
た、内側緊締索4の他端には、雄部材72と雌雄係合さ
れる雌部材73が連結されている。図1〜6において、
前記外側緊締索5は、内径ループ部23と外径ループ部
24とを折り返し部25を介して内外二重ループ状に接
続してなるロープ部材26と、このロープ部材26の折
り返し部25がその長さ方向に移動自在に挿通されたバ
ックル装置27と、このバックル装置27内に設けられ
たストッパ機構28とを備え、前記折り返し部25はタ
イヤ2の周方向に前後2個所形成され、従って、前記ス
トッパ機構28も前後2組配置されている。
【0018】ロープ部材26は、内径ループ部23から
折り返し部25を経て外径ループ部24の一部が張力を
受けても実質的に伸びない一本の非伸長ロープ29で構
成され、外径ループ部24の残りの一部がゴム等の弾性
材よりなる一本の弾性ロープ30で構成されている。な
お、上記非伸長ロープ29(内側緊締索4の場合も含
む)及び弾性ロープ30における「ロープ」とは、紐状
の長尺体という程度の意味で使用しており、その材質や
断面形状を特に限定するために使用しているものではな
い。従って、この場合の「ロープ」には、断面丸形のも
のは勿論のこと、断面が偏平なベルトないしバンド状の
ものも含まれるものである。
【0019】前記締め付け装置43は、ネット本体3の
幅方向外側縁をタイヤ周方向に締め付けるもので、前記
開口部8の両側に位置するネット構成片6、6の幅方向
外側端同士を互いに近づけるように締め付け、かつ開口
部8の拡大を規制する。図5、6で示すように、この締
め付け装置43は、略長方体状でその中央部に工具係合
部47を有する装置本体44と、工具係合部47を挟ん
で直線上に位置する第1フック体45及び第2フック体
46と、これらフック体45、46の中央に位置する第
3フック体52とを有し、装置本体44の裏面側には各
フック体45、46に対応して止め部48が形成されて
いる。
【0020】第1・2フック体45、46の先端部は、
ネット構成片6の連結片6Aに形成した係合孔18に係
止され、根元部は装置本体44に枢支されている。第1
・2フック体45、46を装置本体44から遠方方向に
伸ばした状態から、装置本体44の工具係合部47に回
転操作工具を係合して装置本体44を略180度回転
(図6の白抜き矢印方向の回転)すると、第1フック体
45の先端部は第2フック体46の基部に近づけられ、
第2フック体46の先端部は第1フック体45の基部に
近づけられ、両フック体45、46は止め部48を乗り
越える。
【0021】これにより、ネット構成片6、6の幅方向
外側端同士を互いに近づけるように締め付け、両フック
体45、46が止め部48に係止することにより戻り回
転が阻止されて締め付け状態が保持され、ネット本体を
3タイヤ2に締め付け装着することになる。図1〜3に
示すように、バックル装置27は、前記折り返し部25
の挿通部32を幅方向両側に有するケーシング33と、
このケーシング33に一体成形又は固着された周方向前
後(図1では左右)一対の巻き付け部34と、この各巻
き付け部34に対してロープ部材26を挟持ロックする
前後一対のストッパ体35と、両ストッパ体35をロー
プロック解除方向へ移動させる解除部材36とを備えて
いる。
【0022】このうち、前後の巻き付け部34には、挿
通部32に挿通された前記折り返し部25が巻き付けら
れ、ストッパ体35の上面には、巻き付け部34に巻き
付いている折り返し部25に当接する歯部37が形成さ
れている。この歯部37は、一端から他端までストッパ
体35の揺動中心から次第に遠くなる円弧面に、円錐又
は角錐状の突起を多数設けて形成しており、鋸歯形状で
もよい。また、ストッパ体35とケーシング33の包囲
壁33aの下部との間には、その歯部37を巻き付け部
34に近づけるように付勢するばね部材38が設けられ
ており、ストッパ体35はこの付勢力により巻き付け部
34との間でロープ部材26を挟持ロックする。
【0023】そして、これら前後各組の巻き付け部3
4、ストッパ体35及びばね部材38により、ロープ部
材26が内径ループ部23の拡径方向(図1の矢印A方
向)へ移動するのを規制するが、外径ループ部24の拡
径方向(図1の矢印B方向)へ移動するのは許容するス
トッパ機構28が構成されている。すなわち、巻き付け
部34に巻き付いている折り返し部25を図1の矢印A
方向に引っ張っても、ストッパ体35の歯部37が前記
折り返し部25に対してますます食い込むことになるの
で、折り返し部25を前記矢印A方向へ移動させること
はできない。
【0024】他方、巻き付け部34に巻き付いている折
り返し部25を図1の矢印B方向に引っ張ると、巻き付
け部34が下方へ揺動してストッパ体35の歯部37が
折り返し部25から解除されるので、折り返し部25を
前記矢印B方向へ強制的に移動させることができる。ケ
ーシング33の中央部には、前後ストッパ機構28間に
解除部材36が上下スライド自在に設けられ、この解除
部材36の下端は、各ストッパ体35の対向内側に舌片
状に突設された解除部40f、40rに当接可能になっ
ている。
【0025】このため、ケーシング33から突出してい
る解除部材36の摘み部36aを人指で押して解除部材
36を下方に移動させると、解除部40に当接してこれ
を下方に移動し、それによってストッパ体35が揺動し
てその歯部37を折り返し部25から次第に遠ざけ、ス
トッパ体35によるロープの移動規制を解除することが
できる。前記解除部材36の下端の押動面は上下2段の
段違いになっており、前押動面Fは後押動面Rよりも下
方に位置し、後押動面Rに先行して前解除部40fと当
接して前側のストッパ体35を解除方向に押動し、さら
に解除部材36を下移動させると、後行側の後押動面R
が後解除部40rと当接して後側のストッパ体35を解
除方向に押動する。
【0026】前記後押動面Rは、前押動面Fが前側スト
ッパ体35を完全解除した後又は完全解除する前から後
側ストッパ体35の解除をし始める。この後押動面Rに
よる後側ストッパ体35の完全解除(ロープ部材26を
余り抵抗を受けることなく移動できる状態)を可能にす
るために、前解除部40fの肉厚tは後解除部40rの
肉厚Tよりも薄く形成されており、後押動面Rで後側ス
トッパ体35を完全解除したときに、前側ストッパ体3
5の下面がケーシング33の下壁33aに略近接する。
【0027】即ち、先行作動される前解除部40fの肉
厚tを薄くすることにより、ケーシング33を大きく形
成しなくとも、解除部材36の移動量が多くなって、ロ
ープ部材26のロックを解除できるまで、後側ストッパ
体35を解除方向に押動することができるようになる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形することができる。例えば、ネット本体3
は1枚でタイヤ2の全周を被うものでもよく、バックル
装置27の上部には、2つのネット本体3の前記係合孔
19に着脱自在に引っ掛けられるように二股状に形成さ
れた連結フック41が設けられているが、バックル装置
27を上下反転した構造にしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、解除部材
36の押動面Rを後行解除部40rに当接させて、スト
ッパ体35を揺動して外側緊締索5の一端側のロックを
解除させるとき、押動面Fによって先行して押動される
先行解除部40fは肉厚が薄いので、後行解除部40r
の押動操作を略完了するまでケーシング33の包囲壁に
当接することはなく、解除部材36の移動操作量を十分
に確保でき、しかも、略箱形状のケーシング33を可及
的にコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面正面図である。
【図2】同要部の拡大断面正面図である。
【図3】外側緊締索及びバックル装置の正面図である。
【図4】タイヤ滑り止め具の説明図である。
【図5】タイヤ滑り止め具のタイヤ装着状態を示す正面
図である。
【図6】締め付け装置の正面図である。
【図7】バックル装置の従来技術を示す断面正面図であ
る。
【符号の説明】
1 タイヤ滑り止め具 23 内径ループ部 24 外径ループ部 25 折り返し部 26 ロープ部材 27 バックル装置 28 ストッパ機構 29 非伸張ロープ 33 ケーシング 34 巻き付け部 35 ストッパ体 36 解除部材 40 解除部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングに、外側緊締索の両端側をル
    ープ状にして巻き掛ける巻き掛け部を前後一対設け、こ
    の各巻き掛け部に対して近づく方向に付勢されかつ外側
    緊締索を挟持ロックするストッパ体を揺動可能に枢支
    し、前後ストッパ体間に両ストッパ体をロック解除方向
    に揺動する解除部材を移動自在に設けており、前後各ス
    トッパ体は解除部材と当接する解除部を有し、前記解除
    部材には前後解除部を時差押動する段違い押動面を有
    し、前記両解除部の内の後行解除部の押動が略完了した
    ときに先行解除部の背面がケーシングの包囲壁に近接す
    べく、先行解除部を後行解除部よりも肉厚を薄くしてい
    ることを特徴とするタイヤ滑り止め具用バックル装置。
  2. 【請求項2】 略箱形状のケーシングに、外側緊締索の
    前後折り返し部を巻き掛ける巻き掛け部を前後一対設
    け、この各巻き掛け部に対して近づいて外側緊締索を挟
    持ロックするストッパ体を揺動可能に枢支し、各ストッ
    パ体を巻き掛け部側に付勢するばね部材をストッパ体と
    ケーシングの包囲壁下部との間に設け、前記前後ストッ
    パ体間に両ストッパ体をロック解除方向に揺動する解除
    部材を上下方向移動自在に設けており、前後各ストッパ
    体は対向内方向に突出していて解除部材と当接する解除
    部を有し、前記解除部材の下端には前後解除部を時差押
    動する段違い押動面を有し、前記両解除部の内の後行解
    除部の押動が略完了したときに先行解除部の背面がケー
    シングの包囲壁下部に近接すべく、先行解除部を後行解
    除部よりも肉厚を薄くしかつ包囲壁下部を解除部材に近
    接配置していることを特徴とするタイヤ滑り止め具用バ
    ックル装置。
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