JPH0421685Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、タイヤ滑止具に取り付けてタイヤへ
の装着時に使用するタイヤ滑止具用引張具に関す
るもので、タイヤへの装着が簡単にできるように
改良したものである。

（従来の技術） 従来より市販されているタイヤチエーンの緊締
部の一端に係合させて引つ張るためのタイヤ滑止
具用引張具は、棒や紐等でできた本体の先端に鉤
状の係合部を設けただけのものであつた。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来例においては、緊締部の一端を手元に
引つ張ることができるため、連結する操作がし易
くなるが、略Ｓ字状のフツクを引つ掛けるのと同
じ鎖輪にタイヤ滑止具用引張具の鉤状の係合部を
引つ掛けるので、タイヤ滑止具用引張具を引つ張
ると係合部が鎖輪の中央に寄つてしまい、フツク
を引つ掛けようとすると、フツクがタイヤ滑止具
用引掛具にからまつてしまい、係合ができなつた
り、係合ができてもタイヤ滑止具用引張具が外せ
なかつたりするという問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記の問題点を解決するために、タイ
ヤ滑止具の緊締部４の一端部に係合させるタイヤ
滑止具用引張具において、本体１の先端に螺旋状
の係合部２を設けて成るものである。

（実施例） 次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

タイヤ滑止具用引張具の本体１は３本の棒状体
１ａ，１ｂ，１ｃがそれぞれ回動自在に枢着され
ている。棒状体１ａの一端には円形の把手部３が
設けられている。また、棒状体１ｃの一端には螺
旋状の係合部２が形成されている。

なお、本実施例では、収納時にコンパクトにな
るようにするために、本体１は３本の棒状体１
ａ，１ｂ，１ｃを回動自在に枢着して構成してい
るが、直径が相違する複数の長円筒体を収縮自在
に結合するようにしても同様の効果が得られる。
また、本考案の本体１は、これらの実施例に限定
されるものではなく、単なる１本の棒状体等でも
よい。

また、螺旋状の係合部２の内径は係合されるタ
イヤ滑止具の緊締部４一端の鎖輪等の太さよりや
や大きめであることが望ましい。なお、螺旋状の
係合部２を引き伸ばせばピツチが伸びてしまう
が、内径は小さくなるので鎖輪等の太さに合わせ
てある程度は調整することができる。

また、本実施例では適用されるタイヤ滑止具は
従来よりあるタイヤチエーンであるが、本考案は
もちろんこれだけではなく、螺旋状の係合部２が
回転・係合できるものが緊締部４の一端にあれば
よい。

（作用） 本考案は上記のように構成され、これを使用す
るには、まず、タイヤ滑止具をタイヤに被せ、螺
旋状の係合部２をタイヤの裏側に位置する緊締部
４一端の鎖輪の側辺に回転させて係合させる。そ
して、一方の手で把手部３を持つてフツク６側に
引つ張りながら、もう一方の手でフツク６と緊締
部４一端の鎖輪との係合操作を行ない、エンドリ
ング５に取り付けられたストツパ−７をスライド
させてフツク６の先端部に引つ掛ける。そして、
緊締部４の両端の連結が終わつたら把手部３を逆
に回転させて螺旋状の係合部２の係合を解き、タ
イヤ滑止具用引張具を外す。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、本体の先端に螺
旋状の係合部を設けたので、タイヤ滑止具の緊締
部一端に取り付けられた鎖輪等の側部に回転・係
合することができるため、緊締部の両端を連結す
る操作の邪魔になることがなく、タイヤ滑止具の
タイヤへの装着が迅速かつ確実にできるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものである。第
１図は斜視図、第２図は折り畳んだ状態の拡大斜
視図、第３図は使用状態の要部の斜視図、第４図
は係合部が回転・係合する途中を示す斜視図であ
る。 符号、１は本体、２は係合部、４はタイヤ滑止
具の緊締部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. タイヤ滑止具の緊締部４の一端部に係合させる
   タイヤ滑止具用引張具において、本体１の先端に
   螺旋状の係合部２を設けたことを特徴とするタイ
   ヤ滑止具用引張具。