JP2001146107A - タイヤ滑り止め装置 - Google Patents

タイヤ滑り止め装置

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JP2001146107A
JP2001146107A JP32995699A JP32995699A JP2001146107A JP 2001146107 A JP2001146107 A JP 2001146107A JP 32995699 A JP32995699 A JP 32995699A JP 32995699 A JP32995699 A JP 32995699A JP 2001146107 A JP2001146107 A JP 2001146107A
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JP
Japan
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tire
slip
tightening
joint
cable
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JP32995699A
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English (en)
Inventor
Shigeru Matsunami
茂 松並
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Original Assignee
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤの外周面上に装着した分割型の滑り止
め本体を、外側緊締索で締め付けることを容易とする。 【解決手段】 分割型の滑り止め本体3の外側縁に外連
結具15を設け、この連結具15に2本の外側緊締索5
を掛止しておき、ジョイントロック具6の第1・2フッ
ク体19,20で外側緊締索5の端部同士を接続してお
いて、ロック具6を転回することで第1・2フック体1
9,20を折込んで外側緊締索5と連結具15によって
締め付け、前記ロック具6は開口部9とこれと位相ずれ
した位置の2箇所に備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明、自動車等のタイヤに
装着して氷雪路面に対する滑り止めを行う為のタイヤ滑
り止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】非金属製の滑り止め構成要素をタイヤの
外周面上で周方向に並べてなる滑り止め本体と、この滑
り止め本体の幅方向両側(表側と裏側)に内側緊締索と
外側緊締索を設け、該外側緊締索を長さ可変のジョイン
トロック具(表側締付部材)で締め付けるように構成し
た所謂分割型タイヤ滑り止め装置は、特開平9−156
333号(従来例1)、特開平9−156334号公報
(従来例2)等で公知であり、この従来1・2において
は、ジョイントロック具を2個用いることが当該公報の
図に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例1は、表側緊締
具の少なくともひとつが弾性伸縮部材であることによ
り、タイヤ外周の異なるタイヤ相互間の互換性ができる
ようにしたものであった。従来例2は、ジョイント(内
・外連結具又はフックに相当する)を周方向に傾動自在
に連結することにより、タイヤへの装着が容易にできる
ようにしたものであった。すなわち、分割型のタイヤ滑
り止め装置は、タイヤ周方向に並べられている滑り止め
構成要素のうち、周方向において間隔を広げて開口部を
形成しておき、この開口部を接地側に位置づけするよう
にして装着の容易化を図ったものであり、この開口部に
対応してジョイントロック具を配置し、該ジョイントロ
ック具の締め付け動作で前記開口部を縮小化しなければ
ならず、従来例1・2のように、開口部以外の位置にジ
ョイントロック具を2個配置しても、該ロック具による
締め付けが不充分であり、これ故、タイヤ回転中(走行
中)において、滑り止め具が遠心力によって浮上した
り、タイヤとの間で空転したり等々して、滑り止め具と
しての機能が発揮でき難く、滑り止め具の早期損傷、自
動車との接触による傷発生等々の課題があった。
【0004】そこで本発明は、2個又は3個のジョイン
トロック具を用いて滑り止め具(滑り止め本体)のタイ
ヤに対する装着を容易迅速にできながら、該ジョイント
ロック具のひとつを、前記開口部に対応させて配するこ
とによって、締め付けを確実にできるようにしたことを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は次のような技術的手段を講じている。す
なわち、請求項1に係る本発明のタイヤ滑り止め装置
は、非金属製の滑り止め構成要素7をタイヤ2の外周面
上で周方向に並べてなる滑り止め本体3と、この滑り止
め本体3の幅方向内側縁に取り付けられた内側緊締索4
と前記滑り止め本体3の幅方向外側縁にタイヤ周方向の
間隔を有して取り付けられた外連結具15に係合される
外側緊締索5と、この外側緊締索6と前記外連結具15
とを介して前記滑り止め本体3の幅方向外側縁を締め付
けるジョイントロック具6と、を備え、前記外側緊締索
5は少なくとも2本であり、該外側緊締索5の周方向端
部を互いに接続して周方向に締め付けるジョイントロッ
ク具6は少なくとも2個備えられ、該ジョイントロック
具6のひとつは、周方向で隣接する前記滑り止め構成要
素7同士の間隔を広く開けてなる開口部9に対応して備
えられていることを特徴とするものである。
【0006】このように少なくとも2本の外側緊締索5
と少なくとも2個のジョイントロック具6を備えて該ジ
ョイントロック具6を締め付け動作することによって非
金属製の滑り止め要素7をタイヤ2の外周面上で周方向
に並べて構成した滑り止め本体3のタイヤ2に対する装
着が容易迅速にできるし、このとき、ジョイントロック
具6のひとつは開口部9に対応しているので、大きな締
め付け力を確保できる。ここで、前記外側緊締索5は、
ジョイントロック具6を締め付け動作したとき、その長
手方向に伸長しない低伸張性の材料で作成されているこ
とが推奨される(請求項2)。
【0007】このように構成したことによって、滑り止
め本体3のタイヤ2に対する装着を容易にしながら、装
着後においては外側緊締索5の低伸張性によって締め付
け状態を保持乃至維持することから、タイヤ2に装着
(被覆)した滑り止め本体3の浮き上がり乃至空転等は
確実に阻止される。更に、前記ジョイントロック具6を
締め付け動作するとき、各外連結具15は滑り止め本体
3に対してタイヤ周方向に揺動し、前記ジョイントロッ
ク具6を締め付けた後、各外連結具15は外側緊締索5
に係合してタイヤ方向に不動とされていることが推奨さ
れる(請求項3)。
【0008】このように構成したことによって、外連結
具15の揺動により滑り止め本体3のタイヤ2への装着
(被せ)は容易、迅速になるし、装着後にあっては外側
緊締索5と外連結具15とが不動となって締め付け状態
を確実に保持乃至維持する。また、請求項1〜3のいず
れかにおいて、タイヤ2の表側から転回可能な本体18
と、この本体18に各基端部が枢支されていて折畳み状
態と伸展した状態とに前記本体18の転回によって姿勢
変更可能とされた第1・2フック体19,20を備えて
前記ジョイントロック具6が構成されており、該ジョイ
ントロック具6の第1・2フック体19,20のいずれ
か一方が外側緊締索5に固定され、他方のフック体は他
の外側緊締索5に係脱自在とされていることが推奨され
る(請求項4)。
【0009】このようなジョイントロック具6を採用す
ることによって、タイヤ2の表側(正面側)から、本体
18を転回しての操作が容易にできて、滑り止め本体3
のタイヤ2への装着乃至離脱作業が容易・迅速にできて
取扱い性が向上する。前述の請求項4において、前記ジ
ョイントロック具6における本体18は、偏平四角形に
形成されており、該本体18の対角部に、折畳み状態の
第1・2フック体19,20の伸展を阻止するストッパ
24,25を形成していることが推奨される(請求項
5)。
【0010】このような構成を採用したことによって、
折畳み(折込み)状態の第1・2フック体19,20が
不測に伸展するのを確実に阻止するのである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図4で示すように、本実施
形態のタイヤ滑り止め装置1は、タイヤ2の外周を被覆
する帯状のネットで例示した滑り止め本体3と、この本
体3の幅方向一端側(タイヤ2の内側)に連結された非
伸長ロープよりなる内側緊締索4と、ネット本体3の幅
方向他端側(タイヤ2の外側)に掛止されて同他端側を
タイヤ中心方向へ引っ張る少なくとも2本の外側緊締索
5と、この外側緊締索5の周方向端部を互いに接続して
周方向に締め付ける少なくとも2個のジョイントロック
具6とを備えて構成されている。
【0012】前記滑り止め本体3は、6枚のネット構成
片(滑り止め構成要素)7をタイヤ2の外周面上で周方
向に並設して構成してある分割型とされており、各ネッ
ト構成片7のネット長手方向両端縁は、その幅方向一端
側では内側緊締索4を介して互いに連結され、その幅方
向他端側では連結金具8によって互いに連結されてい
る。また、滑り止め本体3の長手方向中央部におけるネ
ット構成片7間は若干間隔を広くとってあり、この部分
では、ネット構成片7は連結金具8を用いずに幅方向一
端側だけが内側緊締索4で連結されている。なお、長手
方向中央部の前記間隔は後述する接地用の開口部9を構
成している。
【0013】図4に示すように、各ネット構成片7は、
所定のネット模様に張りめぐらした芯材(図示略)に合
成ゴム又は天然ゴム等の非金属製の弾性材料を被覆する
ことにより形成されている。ネット構成片7の幅方向中
央部は、タイヤトレッドに対応して地面に接地するトレ
ッド対応領域(接地領域)10とされ、このトレッド対
応領域10の幅方向両側が、タイヤ2のショルダー部に
対応するショルダー部対応領域11とされ、このショル
ダー対応領域11の幅方向両側が、タイヤのサイドウォ
ール部に対応して前記内側緊締索4及び外側緊締索5が
連結される内連結部13及び外連結部14が設けられた
サイドウォール対応領域12とされていて、内・外連結
部13,14には連結金具8、内・外連結具15,16
等が掛止(カシメ止め)又は揺動自在に枢着されること
から、図4で示すようにやや厚肉に形成されている。
【0014】なお、前記トレッド対応領域10は、タイ
ヤ滑り止め装置1の主たる滑り止め機能を果たす部分で
あることから、該部分に複数のスパイクピン10Aが埋
設されている。前記ネット構成片7の長手方向両端は、
幅方向に真っ直ぐに伸びる細帯状に形成されており、こ
の帯状部17の幅方向他端側(タイヤ2の外側)に、各
ネット構成片6を相互に連結する前記連結金具8が設け
られている。そして、ネット構成片7のタイヤ周方向中
央でトレッド対応領域10からショルダー対応領域11
にかかる位置にあるネット交差部7Aには、幅方向外方
及び前後方向に向けて傾斜しながら延伸する傾斜部7B
が連設されており、この傾斜部7Bの前後端が前記帯状
部17の両端に連設されている。
【0015】帯状部17の幅方向他端側(タイヤ外側)
には、外側緊締索5を掛止するための掛止フック(外連
結具)15が周方向に揺動自在として設けられており、
この帯状部17の一端部と掛止フック15とによって前
記外連結部14が構成されている。また、帯状部17の
幅方向一端側(タイヤ内側)には、内側緊締索4を連結
するためのフック金具よりなる内連結具16が設けられ
ており、この内連結具16と帯状部17の他端部とによ
って前記内連結部12が構成されている。更に、ネット
構成片7のネット長手方向中央部には、前記傾斜部7B
の中途から該傾斜部7Bと反対方向に傾斜しながら幅方
向外方に突出する前後対の掛止片7Cが設けられてお
り、この前後対の掛止片7Cの先端は互いに交差して略
V字をなし、この交差部分にも前記掛止フック15及び
内連結具16がかしめ止めされている。
【0016】従って、この掛止片7C及びこれに取り付
けられた内外連結具15,16も前記内連結部13及び
外連結部14を構成しており、1枚のネット構成片7に
対してネット長手方向両端部と中央部との3箇所に、内
連結部13及び外連結部14が形成されている。図3及
び図4に示すように、ネット長手方向端部寄りの各2枚
ずつのネット構成片7については、その内連結具16が
内側緊締索4に対してカシメ固定され、この内連結具1
6が帯状部17及び掛止片7Cに対してカシメ固定され
て、これら各4枚のネット構成片7は内側緊締索4のロ
ープ長手方向に移動できないよう固定されている。
【0017】他方、ネット長手方向中央の開口部9を挟
んだ2枚のネット構成片7については、図3で示すよう
に開口部9と反対側に位置する1つの内連結部13Aの
連結具16が内側緊締索4にカシメ固定され、この内連
結具16が帯状部17にカシメ固定されているが、開口
部9側の2つの内連結部13Bの連結具16は、内側緊
締索4に対して長手方向に移動できるように連結されて
いる。従って、開口部9を挟んだ2枚のネット構成片7
は、二つの内連結部13B,13Bが内側緊締索4に沿
ってその長手方向に摺動できるようになっている。この
ように内側緊締索4に対して開口部9側の内連結部13
Bをロープ長手方向に移動可能にすると、タイヤ2への
装着時において、これら内連結部13Bを介してネット
構成片7を締結ロープ4に沿って撓ませることで接地用
の開口部9を拡げることができ、これは後述する滑り止
め装置1の装着の際に役立つ。
【0018】図4に示すネット構成片7の展開状態にお
いて、ネット長手方向中央における内外連結部13,1
4の掛止片7Cは、ネット長手方向両端における内外連
結部13,14の帯状部17の端部位置よりも幅方向中
央寄り(接地領域寄り)に配置されている。従って、3
箇所の内外連結具15,16に連結された内側緊締索4
及び外側緊締索5はネット構成片7の展開状態において
若干の角度α,βだけ幅方向内方側へ屈曲するようにな
っている。図1(1)(2)および図3で示すように、
外側緊締索5は2本であり、その1本で3個の構成要素
7を外側連結具15を介して周方向に連結(接続)して
おり、2個のジョイントロック具6のひとつは、図1
(1)で示すように開口部9に対応して備えられている
とともに、この開口部9と180°位相をずらした位置
に他のひとつのジョイントロック具6が備えられてい
て、この2個のジョイントロック具6によって2本の外
側緊締索5の周方向端部を互いに連結して(接続し
て)、環状(ループ状)とされ、ここに2個のジョイン
トロック具6の締め付け動作によって2本の外側緊締索
5と前記外連結具15を介して滑り止め本体3の幅方向
外側縁を締めつけて該本体3でタイヤ2を被覆してい
る。
【0019】ジョイントロック具6は、図1(2)およ
び図5〜図8で示しているように、本体18と一対(第
1・2)のフック体19,20とを備えて構成されてい
る。本体18は、硬質プラスチック金属又はこれらの複
合材料等によりある程度の厚みをもった方形の板状片
(偏平四角形)として形成されたもので、その板面中央
部には工具係合部21が設けられており、またこの工具
係合部21の左右両側部には第1・2フック体19,2
0を揺動自在に保持するための枢支基部22が設けられ
ている。
【0020】工具係合部21は、この形成位置を中心と
して本体18を転回させるときに、適宜の転回操作工具
(図示略)を係合させるための部位とするところであっ
て、例えば転回操作工具が先端を角棒状としたものであ
れば、工具係合部21もこれに対応する(嵌合可能な)
角孔として形成される。図5に示すように、本実施形態
における工具係合部21は、本体18を表裏方向に貫通
する貫通孔よりなり、この貫通孔は操作工具の先端と同
じ断面の角孔部21Aと、この角孔部21Aよりも小径
の円形に形成された小孔部21Bとを有する段差付き孔
に形成されている。
【0021】このように、本実施形態では、工具係合部
21が本体18を表裏方向に貫通する貫通孔よりなるの
で、同係合部21内に氷雪が溜まって操作工具を挿通で
きなくなるのを未然に防止することができる。また、そ
の貫通孔はが角孔部21Aよりも小径の小孔部21Bを
有する段差付き孔に形成されているので、本体18の表
面側から挿通した操作工具の先端が貫通孔の段差部(小
孔部の周辺)に当たって本体18の裏面側から突き出る
ことがなく、操作工具の先端でタイヤを傷めることもな
くなる。
【0022】なお、本体18は、工具係合部21の挿通
側の面18Aを外へ向け、他方の面18Bをタイヤへ当
接させる向きで使用するようになっている。そこで以下
では、説明の便宜上、工具係合部21の挿通側の面18
Aを「正面」と言い、他方面18Bを「裏面」と言うも
のとする。図5〜図8で示すように、本第1実施形態に
おいて枢支基部22は、本体18の対角部において肉厚
方向に貫通する貫通孔22Aとこの貫通孔22Aの正面
18Aで突出した円形部22Bで形成されている。
【0023】そして、本体18の正面18Aでは、図5
で示すようにこの枢支基部22の開口まわりに正面視で
J型の段差部23が形成されている。この段差部23
は、枢支基部22(貫通孔22A)の開口縁部のうち一
点と接線状に外接する水平方向に延伸した第1段差部2
3Aとこの一端で起立した円弧状のガイド段差部23B
とで構成されており、第1・2フック体19,20を伸
張状態から貫通孔22Aを中心として折り込み状態(折
畳み状態)に切り替えるとき、第1・2フック体19,
20の抜止め部(フック)19A,20Aがガイド段差
部23Bによって案内されつつ第1段差部23Aに当接
すると、抜止め部19A,20Aを介して折り込み状態
を保持するようになっている。
【0024】上記第1・2フック体19,20は、金属
製線材を折り曲げるか又は高強度プラスチックにより形
成されたものであって、その基部に枢軸部19B,20
Bを介して形成した抜止め部19A,20Aを装置本体
18の裏面18B側から枢支基部22の貫通孔22Aに
挿通して揺動自在に係合されている。そして、図8で示
すように、第1・2フック体19,20の先端部にはフ
ック部19C,20Cが設けられ、このフック部19
C,20Cは、図1(2)で示すように、開口部9にお
いて相対する2本の外側緊締索5の各端部に形成した係
合孔5Aおよび開口部9と180°位相をずらした2本
の外側緊締索5の各端部に形成した係合孔5Aにそれぞ
れ係止されるものであり、そのフック部(フック)19
C,20Cの一方は、図8で示すように角形に折曲して
2本の外側緊締索5の各端部に回動自在としてカシメ止
めされており、他方のフック部は対応する係止孔5Bに
係脱自在として係合され、このため、挿脱を容易にすべ
く先端は外方に折曲されている(図8参照)。このよう
に、フック部19C,20Cのいずれか一方を2本の外
側緊締索5の各端部に回動(揺動)自在に係止しておく
ことにより、ジョイントロック具6自体を紛失すること
はなく、しかも取扱いおよび格納も容易となる。
【0025】いま、第1・2フック体19,20が図7
および図8で示すように、その一方のフック19Cが係
止孔5Aにカシメ止めされていて本体18の左右両側方
へ延び出す伸長状態にあるものとして、他方のフック2
0Cを係止孔5Bに挿通係合した状態から本体18を工
具係合部21まわりで正面18Aに形成した矢示記号2
1Cで示すように180°転回させたとすると、第1・
2フック体19,20は、図1(2)および図5,6で
示すように、工具係合部21を挟んだ近接位置で相互並
行する折り込み状態へと切り替えられることになり、滑
り止め本体3の開口部9を縮小するかたちで滑り止め本
体を3を2本の外側緊締索5および外側連結体15を介
してタイヤ2に締め付け装着することになる。なお、開
口部9と180°位相ずれして配置したジョイントロッ
ク具6も同様に締め付けられる。
【0026】また、本体18をこれと逆向きに180°
転回させたとすると、第1・2フック体19,20は、
図1(2)で示す折り込み状態から伸長状態(図7)へ
切り替えられることになる。ここで、本体18の裏面1
8Bには、第1・2フック体19,20が伸長状態から
折り込み状態とされるときには乗り越えが容易でありな
がら、折り込み状態から伸長状態とされるときには乗り
越えにある程度の力が必要とされたストッパ24,25
が本体18の対角部にそれぞれ突設されている。
【0027】このストッパ24,25は図5・6で示す
ように装置本体18の辺部から突隆(T)されていて折
り込み状態の第1・2フック体19,20が離脱するの
に対抗すべく剛性が上げられているとともに、折り込み
時のガイド面24A,25Aはそれぞれ傾斜面とされて
乗り越えを容易にしているとともに、図6で示すように
裏面18Bに対して近接して折込まれたときは、係合面
24B,25Bとの係合によって折り込み状態を保持し
て装置本体18の不測の反転が防止され、さらに、スト
ッパ24,25の突出端24C,25Cが面部に形成さ
れていてタイヤ2との接触圧をおさえ、該タイヤ2の損
傷を防止している。
【0028】更に、第1・2フック体19,20は、図
6等で示すように「く」字状に折曲されており、このよ
うな折曲構造にしておくと、図6で示すように両フック
体19,20を折り込み状態としたとき(ネット本体を
締め付けたとき)、これら両フック体19,20におけ
る枢軸部19B,20Bの各中心間を結ぶ仮想線Tに対
して、各フック部19C,20Cはこの仮想線Tを超え
て折り込まれるような位置関係となる。そのため、両フ
ック体19,20のフック部19C,20Cに対し、外
側緊締索5を介して相反する引張力Pが作用するときで
も、これらの引張力Pが、第1・2フック体19,20
を伸長状態へ戻すように作用することはなく、むしろ、
フック体19,20に対して、それらの折り込み度を強
めるように作用することになって、このため、両フック
体19,20のフック部19C,20Cに対し、外側緊
締索を介して相反する引張力Pが作用するときでも、こ
れらの引張力Pが、フック体19,20を本体18から
更に剥がすように作用することはなく、装置本体18の
反転が防止できて、滑り止め本体3の締め付け状態をタ
イヤ2が走行中であっても確実に維持する。
【0029】また、第1・2体45,46の中途折曲部
19D,20Dがストッパ24,25によって折込み状
態を確実に維持する(図6参照)。2本の外側緊締索5
は、伸張性(伸長性)を有する材料でも良いが望ましく
は低伸張性の材料(ロープ、紐)で作成されており、そ
の両端には前述したようにジョイントロック具6におけ
る第1・2フック体19,20の係合孔5A,5Bが開
設されているとともに、長手方向において間隔を有して
外連結具15を着脱自在に係止するか若しくは固定する
ための係合部5Cが形成されている。
【0030】図1(2)で示した実施の形態では、係合
部5Cは対の突隆によって構成され、図10(1)にお
いては孔によって構成され、図10(2)においては長
孔と凹み5Dによって構成されている。2本の外側緊締
索5の係合部5Cに各外連結具15をカシメ止めして固
着しているときは、2個のジョイントロック具6のそれ
ぞれを締め付け方向に転回させるとき、外連結具15が
タイヤ周方向に揺動し、ジョイントロック具6を締め付
けた後は、各外連結具15は外側緊締索5に係合してタ
イヤ周方向に不動であり、ここに、外側緊締索5が低伸
張性であることもあって、確実にして強力なタイヤ2に
対する滑り止め本体3の装着(被覆)とすることができ
る。
【0031】係合部5Cを図10(2)で示すように構
成したときは、長孔を介しての外連結具15の挿入係合
が容易となり、凹み5Dによって周方向に対して不動と
なるように係合することになる。このように、2本の外
側緊締索5に対して外連結具15を着脱自在にしても良
いが、外連結具15に対して外側緊締索5をカシメ止め
等によって固着しておく方が取扱い性等において有利で
ある。これ故、本実施の形態では、3個の構成要素7を
1本の外緊締索5に対して外連結具15を介して連結し
ているとともに、1本の外緊締索5の一端部にひとつの
ジョイントロック具6が固着され、これらのセットが2
組とされているのである。
【0032】一方、図2に示すように、本実施形態のタ
イヤ滑り止め装置1は、索状体の両端接続をワンタッチ
で簡単に行える接続バックル26を備えており、本実施
形態においては、この接続バックル26を前記内側緊締
索4の両端を接続するために使用している。図2に示す
ように、この接続バックル26は、前記内側緊締索4の
一端に連結された雄部材27と、同緊締索4の他端に連
結されかつ雄部材27を着脱自在に挿通することのでき
る雌部材28と、を備えている。
【0033】このうち、雄部材27は、ほぼ方形に形成
された取付体29と、この取付体29の先端面に突設さ
れた挿入ピン30とを備えている。この挿入ピン30
は、円柱状に形成された先端部31と、断面正方形状に
形成された根元部32とから段付き棒状に形成されてお
り、その先端部31に係合周溝33を備えている。他
方、雌部材28は、上記挿入ピン30が挿通される挿通
孔34を有する取付体35と、この取付体35内に揺動
自在に枢着された操作部材36と、を備えている。挿通
孔34の開口側は、前記挿入ピン30の根元部が丁度嵌
まり込む断面正方形状に形成されており、挿通孔34の
奥側は、下方に拡大されて操作部材36の収納スペース
とされている。
【0034】操作部材36は、挿入孔34に挿入された
挿入ピン30に係合して同ピンを抜け止めする抜け止め
部37を上端部に備え、この抜け止め部37を挿入ピン
30から離脱させるリリース部38を下端部に備えてい
る。すなわち、この操作部材36は、抜け止め部37が
取付体35の内部に位置しかつリリース部38が取付体
35の外部に露出するように同取付体35に挿通されて
おり、中央部を貫通する支点ピン39により挿入ピン3
0の挿通方向に対して傾斜した状態で上下揺動自在に雌
部材28の取付体35に枢着されている。また、支点ピ
ン39には、当該操作部材36の抜け止め部37を挿入
ピン30側へ付勢するばね部材が巻き付けられている。
【0035】また、本実施形態では、雄部材27の挿入
ピン30と雌部材28の挿入孔34は、それらの中心線
が内側緊締索4の延長線とほぼ一致するように各取付体
29,35に対してそれぞれ配置されている。前記雄部
材27及び雌部材28の各取付体29,35には、内側
緊締索4の各端部が挿通されるU字孔の連結孔が形成さ
れ、このU字孔に挿通された内側緊締索4の挿通端を締
め金具40で縛り付けることにより、雄部材27及び雌
部材28が内側緊締索4の一端及び他端にそれぞれ連結
されている。また、各取付体29,35は、ネット構成
片7の帯状部に前記内連結具16を介して固定されてい
る。
【0036】本実施形態の接続バックル26によれば、
図2に示す離脱状態から、雄部材27の挿入ピン30を
雌部材28の挿入孔34に挿入して行くと、操作部材3
6の抜け止め部37がいったん下方揺動して挿入ピン3
0の係合周溝33に嵌合し、この係合によって挿入ピン
30が挿入孔34から抜け止めされて両部材27,28
が瞬時に接続される。このため、雄部材27を雌部材2
8に強制的に挿通させるだけで、内側緊締索4の両端接
続とネット本体3の帯状部同士の接続をワンタッチで行
うことができる。
【0037】また、挿入ピン30の根元部32が挿入孔
34の開口側に嵌合することによって、雄部材27が雌
部材28に対して相対回動が規制された状態で接続され
るので、接続後における内側緊締索4の捩じれが有効に
防止される。更に、雄部材27の挿入ピン30と雌部材
28の挿入孔34の中心線が内側緊締索4の延長線とほ
ぼ一致しているので、内側緊締索4に作用する張力によ
り雄部材27と雌部材28の接続部分に分離方向のモー
メントが発生することがなく、内側緊締索4に発生した
過大な張力によって当該接続バックル26が不意に外れ
るのが防止される。
【0038】なお、雄部材27を雌部材28から離脱す
るには、操作部材36のリリース部38を押し上げて両
者を強制的に引き離せばよい。図9は本発明の他の実施
の形態を示しており、2個の構成要素7を外連結具15
を介して1本の外緊締索5で連結(接続)しており、該
索5の一端部にジョイントロック具6の第1・2フック
体24,25のうち一方が固着されている。すなわち、
外緊締索5は3本、ジョイントロック具6は3個で構成
されており、ひとつのジョイントロック具6が開口部9
に対応しており望ましくは120°の位相をもって他の
残り2個のジョイントロック具6が配置されているので
あり、この実施の形態においても、前述したような要領
で滑り止め本体3をタイヤ2の外周上に被覆装着した
り、取り外したりすることができる。
【0039】なお、内側緊締索およびバックルについて
は、図2と同様のものを採用できる。本発明の実施の形
態は以上の通りであるが、種々の設計変更は可能であ
る。すなわち、ネット構成片7としては、前記したよう
なネット模様のもの以外に、帯長手方向に間隔を有して
複数のラダー状部を備えたものや、ネット状部とラダー
状部とを組み合わせたものを採用することができる。ま
た、ネット構成片7として、芯材にゴム等の弾性材料を
被覆したものに限らず、弾性材料内にレーヨン,ポリア
ミド系繊維,ポリエステル系繊維,ポリオレフィン系繊
維,ポリウレタン系繊維,綿,羊毛,ガラス繊維,カー
ボン繊維,ロックウール,アスベスト等の有機、無機の
各種短繊維を混入したものとしてもよく、また、樹脂材
料にて成形したものを採用してもよい。
【0040】前記内連結部13や外連結部14の数も上
記に限らず変更可能で、また、内側緊締索4としては一
本の長尺のものを使用するに限らず、各ネット構成片7
に対応する短尺のものを長手方向に連結したものとして
もよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
滑り止め本体のタイヤに対する締め付け作業を簡便に行
えるので、タイヤ滑り止め装置の装着作業が容易にな
る。また、外側緊締索の伸びはなく、ロック具の外れも
なく、タイヤ走行中における滑り止め機能は確実で、車
体の損傷等を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)は全体の正面図であり、(2)は要部の
拡大図である。
【図2】全体の裏面図(背面図)とバックルの拡大図で
ある。
【図3】展開状態の全体平面図である。
【図4】展開状態の構成要素の平面図である。
【図5】折込み状態のジョイントロック具の正面図であ
る。
【図6】折込み状態のジョイントロック具の背面図であ
る。
【図7】伸張(展開)状態のジョイントロック具の正面
図である。
【図8】伸張(展開)状態のジョイントロック具の平面
図である。
【図9】他の実施の形態を示す全体の正面図である。
【図10】外側緊締索の2例を示す部分図である。
【符号の説明】
1 タイヤ滑り止め装置 2 タイヤ 3 滑り止め本体 4 内側緊締索 5 外側緊締索 6 ジョイントロック具 7 構成要素 8 開口部 15 外連結具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非金属製の滑り止め構成要素(7)をタ
    イヤ(2)の外周面上で周方向に並べてなる滑り止め本
    体(3)と、この滑り止め本体(3)の幅方向内側縁に
    取り付けられた内側緊締索(4)と前記滑り止め本体
    (3)の幅方向外側縁にタイヤ周方向の間隔を有して取
    り付けられた外連結具(15)に係合される外側緊締索
    (5)と、この外側緊締索(6)と前記外連結具(1
    5)とを介して前記滑り止め本体(3)の幅方向外側縁
    を締め付けるジョイントロック具(6)と、を備え、前
    記外側緊締索(5)は少なくとも2本であり、該外側緊
    締索(5)の周方向端部を互いに接続して周方向に締め
    付けるジョイントロック具(6)は少なくとも2個備え
    られ、該ジョイントロック具(6)のひとつは、周方向
    で隣接する前記滑り止め構成要素(7)同士の間隔を広
    く開けてなる開口部(9)に対応して備えられているこ
    とを特徴とするタイヤ滑り止め装置。
  2. 【請求項2】 前記外側緊締索(5)は、ジョイントロ
    ック具(6)を締め付け動作したとき、その長手方向に
    伸長しない低伸張性の材料で作成されていることを特徴
    とする請求項1記載のタイヤ滑り止め装置。
  3. 【請求項3】 ジョイントロック具(6)を締め付け動
    作するとき、各外連結具(15)は滑り止め本体(3)
    に対してタイヤ周方向に揺動し、前記ジョイントロック
    具(6)を締め付けた後、各外連結具(15)は外側緊
    締索(5)に係合してタイヤ周方向に不動とされている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ滑り止め
    装置。
  4. 【請求項4】 タイヤ(2)の表側から転回可能な本体
    (18)と、この本体(18)に各基端部が枢支されて
    いて折畳み状態と伸展した状態とに前記本体(18)の
    転回によって姿勢変更可能とされた第1・2フック体
    (19)(20)を備えて前記ジョイントロック具
    (6)が構成されており、該ジョイントロック具(6)
    の第1・2フック体(19)(20)のいずれか一方が
    外側緊締索(5)に固定され、他方のフック体は他の外
    側緊締索(5)に係脱自在とされていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ滑り止め装
    置。
  5. 【請求項5】 ジョイントロック具(6)における本体
    (18)は、偏平四角形に形成されており、該本体(1
    8)の対角部に、折畳み状態の第1・2フック体(1
    9)(20)の伸展を阻止するストッパ(24)(2
    5)を形成していることを特徴とする請求項4記載のタ
    イヤ滑り止め装置。
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