JPH11254930A - タイヤ用滑止め装置及びタイヤ用滑止め装置の外側締付け具 - Google Patents
タイヤ用滑止め装置及びタイヤ用滑止め装置の外側締付け具Info
- Publication number
- JPH11254930A JPH11254930A JP5850998A JP5850998A JPH11254930A JP H11254930 A JPH11254930 A JP H11254930A JP 5850998 A JP5850998 A JP 5850998A JP 5850998 A JP5850998 A JP 5850998A JP H11254930 A JPH11254930 A JP H11254930A
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- Japan
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- main body
- tire
- opening
- tightening
- shaped
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長手方向中間の開口部を周方向に沿って狭め
るようにして、走行振動の改善を図る。 【解決手段】 タイヤ3のトレッド面を被覆可能とする
帯状の装置本体5を有し、当該装置本体5は長手方向に
分割された複数の本体構成片6が連結されてなり、且つ
装置本体5の長手方向中間には本体構成片6のない開口
部11が設けられ、当該開口部11へ臨む両側の本体構
成片6に、装置本体5の幅方向外側寄りを互いに連結す
るための開口部連結具23を備え、前記開口部連結具2
3は、その連結する長さを変更自在なロック体51を備
えている。
るようにして、走行振動の改善を図る。 【解決手段】 タイヤ3のトレッド面を被覆可能とする
帯状の装置本体5を有し、当該装置本体5は長手方向に
分割された複数の本体構成片6が連結されてなり、且つ
装置本体5の長手方向中間には本体構成片6のない開口
部11が設けられ、当該開口部11へ臨む両側の本体構
成片6に、装置本体5の幅方向外側寄りを互いに連結す
るための開口部連結具23を備え、前記開口部連結具2
3は、その連結する長さを変更自在なロック体51を備
えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ用滑止め装
置及びタイヤ用滑止め装置の外側締付け具に関するもの
である。
置及びタイヤ用滑止め装置の外側締付け具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】タイヤに巻回装着して用いるタイヤ用滑
止め装置として、ネット構造やラダー構造又はこれらの
複合構造を具備しつつ、全体がタイヤのトレッド面を被
覆可能なように略帯状に形成されたゴム製又は樹脂製の
帯状本体を有したものは、今日では広く知られるところ
となっているが、このタイプの滑止め装置の中には、更
に、帯状本体がその長手方向を複数の本体構成要素に分
割されているタイプがある(特開平9−156334号
公報参照)。
止め装置として、ネット構造やラダー構造又はこれらの
複合構造を具備しつつ、全体がタイヤのトレッド面を被
覆可能なように略帯状に形成されたゴム製又は樹脂製の
帯状本体を有したものは、今日では広く知られるところ
となっているが、このタイプの滑止め装置の中には、更
に、帯状本体がその長手方向を複数の本体構成要素に分
割されているタイプがある(特開平9−156334号
公報参照)。
【0003】このような、いわゆる分割式の帯状本体を
有するタイプの滑止め装置において、帯状本体の幅方向
内側(タイヤへの装着時にタイヤハウス内へ向けられる
側)では、各本体構成要素相互が紐部材を介して一連に
連結されている。また、帯状本体の幅方向外側(タイヤ
への装着時に外側方へ向けられる側)では、相隣関係と
される本体構成要素同士が連結具を介して別々に連結さ
れている。
有するタイプの滑止め装置において、帯状本体の幅方向
内側(タイヤへの装着時にタイヤハウス内へ向けられる
側)では、各本体構成要素相互が紐部材を介して一連に
連結されている。また、帯状本体の幅方向外側(タイヤ
への装着時に外側方へ向けられる側)では、相隣関係と
される本体構成要素同士が連結具を介して別々に連結さ
れている。
【0004】但し、この帯状本体の長手方向中間には、
本体構成要素がなく、紐部材によってのみ繋げられた開
口部が設けられている。この開口部へ臨む両側の本体構
成要素には、帯状本体の幅方向外側寄りを互いに連結す
るための開口部連結具が設けられている。なお、この開
口部は、帯状本体をタイヤへ巻回させるときに、タイヤ
と路面との接地部へこれを回避させるように嵌め入れる
部分であって、この作業途中でいちいち自動車を移動さ
せたりジャッキアップさせたりする手間を省けるように
している。
本体構成要素がなく、紐部材によってのみ繋げられた開
口部が設けられている。この開口部へ臨む両側の本体構
成要素には、帯状本体の幅方向外側寄りを互いに連結す
るための開口部連結具が設けられている。なお、この開
口部は、帯状本体をタイヤへ巻回させるときに、タイヤ
と路面との接地部へこれを回避させるように嵌め入れる
部分であって、この作業途中でいちいち自動車を移動さ
せたりジャッキアップさせたりする手間を省けるように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記タイヤ滑止め装置
における開口部連結具は、帯状本体の長手方向両端に設
けられた連結具と共に、帯状本体の幅方向外側よりを単
にエンドレス状(ループ状)に連結するためのものにす
ぎなかった。すなわち、開口部へ臨む両側の本体構成要
素に対して、開口部を周方向に沿って狭めるような作用
を生じさせるものではなかった。
における開口部連結具は、帯状本体の長手方向両端に設
けられた連結具と共に、帯状本体の幅方向外側よりを単
にエンドレス状(ループ状)に連結するためのものにす
ぎなかった。すなわち、開口部へ臨む両側の本体構成要
素に対して、開口部を周方向に沿って狭めるような作用
を生じさせるものではなかった。
【0006】そのため、この開口部が広いままとされる
ことが多々あり、この開口部による走行振動が発生する
ということがあった。本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであって、開口部を周方向に沿って狭めるよう
にして、走行振動の改善を図ることができるタイヤ滑止
め装置を提供することを目的とする。
ことが多々あり、この開口部による走行振動が発生する
ということがあった。本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであって、開口部を周方向に沿って狭めるよう
にして、走行振動の改善を図ることができるタイヤ滑止
め装置を提供することを目的とする。
【0007】また、タイヤ滑止め装置には、タイヤへ装
着する際に、特開平8−310208号公報に示すよう
な緊締具を用いるものがある。この緊締具は、タイヤ用
滑止め装置の幅方向外側に沿接保持される非伸縮性の緊
締紐体と、紐係止機構を内蔵して前記緊締紐体の各端部
が挿通可能になった緊締具本体と、この緊締具本体から
出た緊締紐体の各端部に連結されて滑止め装置の幅方向
外側の適所に引っ掛け保持される伸縮紐体とを備え、前
記緊締具本体の紐係止機構が伸縮紐体による緊締紐体の
引き出しを許容するが逆方向移動を阻止する状態にセッ
ト可能なされたものである。
着する際に、特開平8−310208号公報に示すよう
な緊締具を用いるものがある。この緊締具は、タイヤ用
滑止め装置の幅方向外側に沿接保持される非伸縮性の緊
締紐体と、紐係止機構を内蔵して前記緊締紐体の各端部
が挿通可能になった緊締具本体と、この緊締具本体から
出た緊締紐体の各端部に連結されて滑止め装置の幅方向
外側の適所に引っ掛け保持される伸縮紐体とを備え、前
記緊締具本体の紐係止機構が伸縮紐体による緊締紐体の
引き出しを許容するが逆方向移動を阻止する状態にセッ
ト可能なされたものである。
【0008】本発明では、このような緊締具を開口部を
有するタイヤ用滑止め装置に採用する場合おいて、開口
部を周方向に沿って確実に狭めるようにすることも目的
とする。
有するタイヤ用滑止め装置に採用する場合おいて、開口
部を周方向に沿って確実に狭めるようにすることも目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成すべく、以下の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明の特徴は、タイヤのトレッド面を被覆可能とする帯状
の帯状本体を有し、当該帯状本体は長手方向に分割され
た複数の本体構成要素が連結されてなり、且つ帯状本体
の長手方向中間には本体構成要素のない開口部が設けら
れ、当該開口部へ臨む両側の本体構成要素に、帯状本体
の幅方向外側寄りを互いに連結するための開口部連結具
を備え、前記開口部連結具は、その連結する長さを変更
自在なロック体を備えている点にある。
成すべく、以下の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明の特徴は、タイヤのトレッド面を被覆可能とする帯状
の帯状本体を有し、当該帯状本体は長手方向に分割され
た複数の本体構成要素が連結されてなり、且つ帯状本体
の長手方向中間には本体構成要素のない開口部が設けら
れ、当該開口部へ臨む両側の本体構成要素に、帯状本体
の幅方向外側寄りを互いに連結するための開口部連結具
を備え、前記開口部連結具は、その連結する長さを変更
自在なロック体を備えている点にある。
【0010】この場合、タイヤ用滑止め装置をタイヤに
装着した後に、開口部連結具の連結長さ(連結間隔)を
短縮させることによって、開口部に臨む本体構成要素同
士を近づけて、開口部を周方向に沿って狭めることがで
きる。また、タイヤ用滑止め装置が、その帯状本体の幅
方向外側にフック具を備え、タイヤへ巻回したときに、
前記フック具に引っ掛けられてエンドレス状に保持され
る伸縮紐体により帯状本体をタイヤ中心へ向けて絞り込
む緊締具によって幅方向外側が締め付けられるものの場
合、前記開口部連結具を、前記伸縮紐体とは別に、開口
部へ臨む両側の本体構成要素を締め付けるように設ける
ことが好ましい。
装着した後に、開口部連結具の連結長さ(連結間隔)を
短縮させることによって、開口部に臨む本体構成要素同
士を近づけて、開口部を周方向に沿って狭めることがで
きる。また、タイヤ用滑止め装置が、その帯状本体の幅
方向外側にフック具を備え、タイヤへ巻回したときに、
前記フック具に引っ掛けられてエンドレス状に保持され
る伸縮紐体により帯状本体をタイヤ中心へ向けて絞り込
む緊締具によって幅方向外側が締め付けられるものの場
合、前記開口部連結具を、前記伸縮紐体とは別に、開口
部へ臨む両側の本体構成要素を締め付けるように設ける
ことが好ましい。
【0011】上記のような緊締具が採用されるタイヤ用
滑止め装置では、緊締具(伸縮紐体)の伸縮力を利用し
て、開口部に臨む本体構成要素同士の幅方向外側を連結
し・締め付けるようにすることも考えられる。しかし、
タイヤを激しく空転させた場合には、遠心力によって開
口部が広がるように力が働き、緊締具には伸び縮みする
伸縮紐体が採用されているため、伸縮紐体が伸て開口部
が広がってしまう。開口部が広がると帯状本体が偏心し
てタイヤから外れることがある。
滑止め装置では、緊締具(伸縮紐体)の伸縮力を利用し
て、開口部に臨む本体構成要素同士の幅方向外側を連結
し・締め付けるようにすることも考えられる。しかし、
タイヤを激しく空転させた場合には、遠心力によって開
口部が広がるように力が働き、緊締具には伸び縮みする
伸縮紐体が採用されているため、伸縮紐体が伸て開口部
が広がってしまう。開口部が広がると帯状本体が偏心し
てタイヤから外れることがある。
【0012】本発明のように、緊締具を採用する滑止め
装置において、非伸張性を有する開口部連結具を、前記
伸縮紐体とは別に、開口部へ臨む両側の本体構成要素を
締め付けるように設けることで、伸びてしまう可能性の
ある緊締具の影響を受けることなく、開口部が広がって
しまうという不具合を回避して開口部を狭めた状態を確
実に保持でき、滑止め装置がタイヤから外れることを防
止することができる。
装置において、非伸張性を有する開口部連結具を、前記
伸縮紐体とは別に、開口部へ臨む両側の本体構成要素を
締め付けるように設けることで、伸びてしまう可能性の
ある緊締具の影響を受けることなく、開口部が広がって
しまうという不具合を回避して開口部を狭めた状態を確
実に保持でき、滑止め装置がタイヤから外れることを防
止することができる。
【0013】なお、このような作用については、後述の
実施の形態においても具体例を示しつつ説明する。ま
た、本発明では、前記開口部連結具は、本体構成要素に
対して着脱自在とされているものとすることができる。
この場合、まず開口部連結具を本体構成要素から外した
状態で、滑止め装置をタイヤに装着させる。このとき、
開口部の幅方向外側は非連結状態であるので、タイヤと
路面の接地部へこれを回避させるように嵌め入れるのが
容易である。
実施の形態においても具体例を示しつつ説明する。ま
た、本発明では、前記開口部連結具は、本体構成要素に
対して着脱自在とされているものとすることができる。
この場合、まず開口部連結具を本体構成要素から外した
状態で、滑止め装置をタイヤに装着させる。このとき、
開口部の幅方向外側は非連結状態であるので、タイヤと
路面の接地部へこれを回避させるように嵌め入れるのが
容易である。
【0014】そして、タイヤへの装着後、開口部は広が
った状態にある。この状態で、開口部連結具を伸ばして
連結間隔を長くしておけば、開口部が広い状態にある本
体構成要素にも容易に取り付けることができる。こうし
て、開口部連結具により開口部に臨む本体構成要素同士
を連結した後、開口部連結具を短縮させると開口部を狭
くすることができる。
った状態にある。この状態で、開口部連結具を伸ばして
連結間隔を長くしておけば、開口部が広い状態にある本
体構成要素にも容易に取り付けることができる。こうし
て、開口部連結具により開口部に臨む本体構成要素同士
を連結した後、開口部連結具を短縮させると開口部を狭
くすることができる。
【0015】また、本発明に係る外側締付け具は、上記
したタイヤ用滑止め装置(すなわちタイヤのトレッド面
を被覆可能とする帯状の帯状本体を有し、当該帯状本体
は長手方向に分割された複数の本体構成要素が連結され
てなり、且つ帯状本体の長手方向中間には本体構成要素
のない開口部が設けられたタイヤ用滑止め装置)の幅方
向外側を締め付けるためのものであって、上記のような
伸縮紐体を有する緊締具と、当該緊締具とは別に、前記
開口部へ臨む両側の本体構成要素の帯状本体幅方向外側
寄りを互いに連結して締め付ける開口部連結具とからな
るものである。
したタイヤ用滑止め装置(すなわちタイヤのトレッド面
を被覆可能とする帯状の帯状本体を有し、当該帯状本体
は長手方向に分割された複数の本体構成要素が連結され
てなり、且つ帯状本体の長手方向中間には本体構成要素
のない開口部が設けられたタイヤ用滑止め装置)の幅方
向外側を締め付けるためのものであって、上記のような
伸縮紐体を有する緊締具と、当該緊締具とは別に、前記
開口部へ臨む両側の本体構成要素の帯状本体幅方向外側
寄りを互いに連結して締め付ける開口部連結具とからな
るものである。
【0016】ここで緊締具は、具体的には、タイヤ用滑
止め装置の幅方向外側に沿接保持される緊締紐体と、紐
係止機構を内蔵して前記緊締紐体の各端部が挿通可能に
なった緊締具本体と、当該緊締具本体から出た緊締紐体
の各端部に連結されて滑止め装置の幅方向外側適所に引
っ掛け保持される伸縮紐体とを備え、前記緊締具本体の
紐係止機構が伸縮紐体による緊締紐体の引き出しを許容
するが逆方向移動を阻止する状態にセット可能になされ
たものが採用できる。
止め装置の幅方向外側に沿接保持される緊締紐体と、紐
係止機構を内蔵して前記緊締紐体の各端部が挿通可能に
なった緊締具本体と、当該緊締具本体から出た緊締紐体
の各端部に連結されて滑止め装置の幅方向外側適所に引
っ掛け保持される伸縮紐体とを備え、前記緊締具本体の
紐係止機構が伸縮紐体による緊締紐体の引き出しを許容
するが逆方向移動を阻止する状態にセット可能になされ
たものが採用できる。
【0017】そして、前記開口部連結具は、その連結す
る長さを変更自在なロック体を備えているものとするこ
とができる。
る長さを変更自在なロック体を備えているものとするこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図10は、本発明に係るタ
イヤ用滑止め装置1を示しており、この滑止め装置1
は、外側締付け具2を用いてタイヤ3に装着されるもの
である。図1及び図3に示すように、この滑止め装置1
は、タイヤ3のトレッド面を被覆可能なようにその全体
で略帯状を呈するように形成された帯状本体5が、その
長手方向を複数の本体構成要素6に分割されて成る、い
わゆる分割式とされている。
施の形態を説明する。図1〜図10は、本発明に係るタ
イヤ用滑止め装置1を示しており、この滑止め装置1
は、外側締付け具2を用いてタイヤ3に装着されるもの
である。図1及び図3に示すように、この滑止め装置1
は、タイヤ3のトレッド面を被覆可能なようにその全体
で略帯状を呈するように形成された帯状本体5が、その
長手方向を複数の本体構成要素6に分割されて成る、い
わゆる分割式とされている。
【0019】各本体構成要素6はゴム又は樹脂等を素材
として形成されており、その板面には、ネット構造やラ
ダー構造又はこれらの複合構造を具備すべく、各種形状
をした貫通口6aが所定配置で設けられている。また、
タイヤ3への装着時に踏面とされる領域中に、複数のス
パイクピン6bが適宜配置で埋設されている。スパイク
ピン6bは、図2に示すように、鉄製のスパイクシャン
ク部6cと、その上端に嵌合される超鋼のマカロニピン
6dとから構成されている。スパイクシャンク部6cの
上端は凸状であって、リング状のマカロニピン6dがそ
の凸状部に外嵌するように形成されている。
として形成されており、その板面には、ネット構造やラ
ダー構造又はこれらの複合構造を具備すべく、各種形状
をした貫通口6aが所定配置で設けられている。また、
タイヤ3への装着時に踏面とされる領域中に、複数のス
パイクピン6bが適宜配置で埋設されている。スパイク
ピン6bは、図2に示すように、鉄製のスパイクシャン
ク部6cと、その上端に嵌合される超鋼のマカロニピン
6dとから構成されている。スパイクシャンク部6cの
上端は凸状であって、リング状のマカロニピン6dがそ
の凸状部に外嵌するように形成されている。
【0020】ここで、マカロニピン6dとスパイクシャ
ンク部6cとは、銅ロウ6eによって接着される。銅ロ
ウ6eは、図2に示すように、ボール状のものがスパイ
クシャンク部6cの上端に載置され、溶融させてマカロ
ニピン6dとスパイクシャンク6cの接合面が接着させ
られる。帯状本体5の幅方向内側(図1上側)には、各
本体構成要素6に取り付けられた取付具7を介して、可
撓性は有するが伸縮性は有しない紐部材8が全長にわた
って沿接保持されている。すなわち、この紐部材8によ
り、各本体構成要素6が一連の連結状態を保持されてい
るものである。
ンク部6cとは、銅ロウ6eによって接着される。銅ロ
ウ6eは、図2に示すように、ボール状のものがスパイ
クシャンク部6cの上端に載置され、溶融させてマカロ
ニピン6dとスパイクシャンク6cの接合面が接着させ
られる。帯状本体5の幅方向内側(図1上側)には、各
本体構成要素6に取り付けられた取付具7を介して、可
撓性は有するが伸縮性は有しない紐部材8が全長にわた
って沿接保持されている。すなわち、この紐部材8によ
り、各本体構成要素6が一連の連結状態を保持されてい
るものである。
【0021】紐部材8の両端部には、相互連結が可能な
ように係合端8aと被係合端8bとが設けられている。
なお、取付具7は紐部材8に対してカシメ状態で取り付
けられているため、各本体構成要素6が紐部材8の長手
方向で位置ズレすることはない。一方、帯状本体5の幅
方向外側(図1下側)では、隣接する本体構成要素6同
士が連結具10を介して別々に連結されている。
ように係合端8aと被係合端8bとが設けられている。
なお、取付具7は紐部材8に対してカシメ状態で取り付
けられているため、各本体構成要素6が紐部材8の長手
方向で位置ズレすることはない。一方、帯状本体5の幅
方向外側(図1下側)では、隣接する本体構成要素6同
士が連結具10を介して別々に連結されている。
【0022】但し、帯状本体5の長手方向中央部には、
本体構成要素6のない開口部11が設けられており、こ
の開口部11に臨む本体構成要素6同士は連結具10に
よる連結がされておらず、上記した紐部材8のみによっ
て本体構成要素6相互の連結状態が保持されている。こ
の開口部11は、本体構成要素6の約1個分程度の広さ
に相当しており、タイヤ3への装着時に、タイヤ3と路
面との接地部を回避するときに用いられる。
本体構成要素6のない開口部11が設けられており、こ
の開口部11に臨む本体構成要素6同士は連結具10に
よる連結がされておらず、上記した紐部材8のみによっ
て本体構成要素6相互の連結状態が保持されている。こ
の開口部11は、本体構成要素6の約1個分程度の広さ
に相当しており、タイヤ3への装着時に、タイヤ3と路
面との接地部を回避するときに用いられる。
【0023】そして、この開口部11へ臨む両側の本体
構成要素6には、帯状本体5の幅方向外側寄りに第1連
結用孔14が設けられている。全ての本体構成要素6に
は、帯状本体5としての幅方向外側へ向けるようにして
複数のフック具18が取り付けられており、タイヤ3へ
の装着時に、タイヤ3の中心へ向けた絞り込みを行わせ
るための緊締具(本発明に係るものに限らず、従来公知
の種々様々なものをも含む)を引っ掛けられるようにし
てある。
構成要素6には、帯状本体5の幅方向外側寄りに第1連
結用孔14が設けられている。全ての本体構成要素6に
は、帯状本体5としての幅方向外側へ向けるようにして
複数のフック具18が取り付けられており、タイヤ3へ
の装着時に、タイヤ3の中心へ向けた絞り込みを行わせ
るための緊締具(本発明に係るものに限らず、従来公知
の種々様々なものをも含む)を引っ掛けられるようにし
てある。
【0024】なお、帯状本体5としての長手方向両端側
となる部分では、フック具18を設けず、第2連結用孔
19として開口させた状態にしてある。次に、本発明に
係る外側締付け具2について説明する。外側締付け具2
は、緊締具21と開口部連結具23とからなり、緊締具
21は、図4にその全体図を示すように、緊締具本体2
5を核として、これに緊締紐体26と伸縮紐体27とが
付属されたものである。
となる部分では、フック具18を設けず、第2連結用孔
19として開口させた状態にしてある。次に、本発明に
係る外側締付け具2について説明する。外側締付け具2
は、緊締具21と開口部連結具23とからなり、緊締具
21は、図4にその全体図を示すように、緊締具本体2
5を核として、これに緊締紐体26と伸縮紐体27とが
付属されたものである。
【0025】そして、緊締紐体26はその両端部をそれ
ぞれ紐係止装置25へ挿入させたかたちで全体としてエ
ンドレス状(ループ状)にされ、伸縮紐体27は、その
両端部を緊締具本体25から出た緊締紐体26の各端部
26aに連結され、やはりエンドレス状(ループ状)に
されている。緊締紐体26には綿や麻又は合成繊維等を
編んだものが用いられており、非伸縮性を有している。
なお、金属線材(ワイヤ)、樹脂線材等を束ねたり編ん
だりしたものや、樹脂材等を延伸して形成したようなも
のでもよい。
ぞれ紐係止装置25へ挿入させたかたちで全体としてエ
ンドレス状(ループ状)にされ、伸縮紐体27は、その
両端部を緊締具本体25から出た緊締紐体26の各端部
26aに連結され、やはりエンドレス状(ループ状)に
されている。緊締紐体26には綿や麻又は合成繊維等を
編んだものが用いられており、非伸縮性を有している。
なお、金属線材(ワイヤ)、樹脂線材等を束ねたり編ん
だりしたものや、樹脂材等を延伸して形成したようなも
のでもよい。
【0026】伸縮紐体27は、ゴムや樹脂、又はコイル
状に巻回して形成したケーブル材等によって形成されて
おり、長手方向に沿った伸縮性を有している。なお、緊
締紐体26と伸縮性バンド体27との連結部分は、紐係
止装置25を通り抜けることができないものとなってい
る。図5及び図6に示すように緊締具本体25は、ケー
ス30とこの正面を覆う蓋31とによって、その内部へ
紐係止機構32を装備させたものである。
状に巻回して形成したケーブル材等によって形成されて
おり、長手方向に沿った伸縮性を有している。なお、緊
締紐体26と伸縮性バンド体27との連結部分は、紐係
止装置25を通り抜けることができないものとなってい
る。図5及び図6に示すように緊締具本体25は、ケー
ス30とこの正面を覆う蓋31とによって、その内部へ
紐係止機構32を装備させたものである。
【0027】ケース30の外部には、支持台35を介し
て二股フック36が前後揺動自在に保持されている。ま
た、この支持台35を中央においた両側位置には、緊締
紐体26用の出入口37が開口形成されている。二股フ
ック36は、滑止め装置1の帯状本体5をタイヤ3へ巻
回させた後に、この帯状本体5の長手方向両端部に設け
られた第2連結用孔19(図3参照)相互へ引っ掛け
て、帯状本体5を輪状に連結するために用いられる。
て二股フック36が前後揺動自在に保持されている。ま
た、この支持台35を中央においた両側位置には、緊締
紐体26用の出入口37が開口形成されている。二股フ
ック36は、滑止め装置1の帯状本体5をタイヤ3へ巻
回させた後に、この帯状本体5の長手方向両端部に設け
られた第2連結用孔19(図3参照)相互へ引っ掛け
て、帯状本体5を輪状に連結するために用いられる。
【0028】紐係止機構32は、各出入口37に対応し
て設けられた一対の紐掛け片40に緊締紐体26を折り
返し状に掛け回し、この緊締紐体26へ、バネ41によ
り付勢された紐締具42を押し付けるようにしたもの
で、紐締具42において紐掛け片40に向けられる面に
はギザギザの噛み歯突起42aが複数設けられている。
従って、緊締紐体26をその入側26bへ向けて引っ張
ったとき、この緊締紐体26に対して噛み歯突起42a
が噛み込み、それ以降の移動が阻止されることになり、
緊締紐体26をこれとは逆向き(出側26c方向)に引
っ張ったときには、紐締具42が紐掛け片40から離れ
る方向へ揺動するので、緊締紐体26の移動は許容され
るものとなる。
て設けられた一対の紐掛け片40に緊締紐体26を折り
返し状に掛け回し、この緊締紐体26へ、バネ41によ
り付勢された紐締具42を押し付けるようにしたもの
で、紐締具42において紐掛け片40に向けられる面に
はギザギザの噛み歯突起42aが複数設けられている。
従って、緊締紐体26をその入側26bへ向けて引っ張
ったとき、この緊締紐体26に対して噛み歯突起42a
が噛み込み、それ以降の移動が阻止されることになり、
緊締紐体26をこれとは逆向き(出側26c方向)に引
っ張ったときには、紐締具42が紐掛け片40から離れ
る方向へ揺動するので、緊締紐体26の移動は許容され
るものとなる。
【0029】この紐係止機構32には、係止解放部材4
5が設けられている。この係止解放部材45(図7も合
わせて参照)は、紐係止装置25の支持台35に設けら
れた縦溝35aに沿って移動自在に保持される摺動ガイ
ド片46に対し、その一端部から両側の紐締具42へ向
けて突出する解除片47と、同他端部から紐係止装置2
5の蓋31を介して外部へ露出される操作片48とを有
している。
5が設けられている。この係止解放部材45(図7も合
わせて参照)は、紐係止装置25の支持台35に設けら
れた縦溝35aに沿って移動自在に保持される摺動ガイ
ド片46に対し、その一端部から両側の紐締具42へ向
けて突出する解除片47と、同他端部から紐係止装置2
5の蓋31を介して外部へ露出される操作片48とを有
している。
【0030】解除片47は、係止解放部材45が移動し
たときに押圧面47a,47bによって両紐締具42の
先端部に当接し、これらをバネ41に抗して押圧可能と
なったものである。次に外側締付け具2を構成する前記
開口部連結具23について説明する。図3に示すよう
に、開口部連結具23は、第1連結用孔14に引っ掛け
て係止される一対のフック部50を有するロック体51
として構成されている。このロック体51は、フック部
50間の間隔を長い状態と短い状態とに変更可能であ
り、少なくとも短い状態を保持可能なようにロックする
ことができるものである。また、この開口部連結具23
は、フック部50によって本体構成要素6の第1連結用
孔14に対して着脱自在である。
たときに押圧面47a,47bによって両紐締具42の
先端部に当接し、これらをバネ41に抗して押圧可能と
なったものである。次に外側締付け具2を構成する前記
開口部連結具23について説明する。図3に示すよう
に、開口部連結具23は、第1連結用孔14に引っ掛け
て係止される一対のフック部50を有するロック体51
として構成されている。このロック体51は、フック部
50間の間隔を長い状態と短い状態とに変更可能であ
り、少なくとも短い状態を保持可能なようにロックする
ことができるものである。また、この開口部連結具23
は、フック部50によって本体構成要素6の第1連結用
孔14に対して着脱自在である。
【0031】図8は、開口部連結具23の具体的構成の
第1例を示している。図8(a)は、開口部連結具23
の締付け前の状態、すなわち連結間隔が長い状態を示し
ており、図8(c)は、開口部連結具23の締付け後の
状態、すなわち連結間隔が短い状態を示している。この
開口部連結具23のロック体51は、外端に第1連結用
孔14に引っ掛けられる(係止される)フック部50を
有する2枚のコ字状片53,53と、この2枚のコ字状
片53,53をそのコ字状の口部54,54を向き合わ
せ得る方向に配置して前記コ字状片53,53の内端を
それぞれ軸着55,55している介在盤56とからなっ
ている。
第1例を示している。図8(a)は、開口部連結具23
の締付け前の状態、すなわち連結間隔が長い状態を示し
ており、図8(c)は、開口部連結具23の締付け後の
状態、すなわち連結間隔が短い状態を示している。この
開口部連結具23のロック体51は、外端に第1連結用
孔14に引っ掛けられる(係止される)フック部50を
有する2枚のコ字状片53,53と、この2枚のコ字状
片53,53をそのコ字状の口部54,54を向き合わ
せ得る方向に配置して前記コ字状片53,53の内端を
それぞれ軸着55,55している介在盤56とからなっ
ている。
【0032】介在盤56の中心部には角孔57が穿設さ
れており、図8(a)の状態から、角孔57に図8
(b)に示す工具58の先端59を差込んで工具58を
回すと、介在盤56が図8(c)のように回動されて締
付状態が保たれる。すなわち、タイヤ用滑止め装置1を
緊締具21を用いて装着した後、図8(a)のようにフ
ック部50間の長い状態で、フック部50を第1連結用
孔14に引っ掛けて開口部連結具23を取付け、図8
(c)のようにフック部50の間隔を短縮させると、開
口部11を狭くすることができる。
れており、図8(a)の状態から、角孔57に図8
(b)に示す工具58の先端59を差込んで工具58を
回すと、介在盤56が図8(c)のように回動されて締
付状態が保たれる。すなわち、タイヤ用滑止め装置1を
緊締具21を用いて装着した後、図8(a)のようにフ
ック部50間の長い状態で、フック部50を第1連結用
孔14に引っ掛けて開口部連結具23を取付け、図8
(c)のようにフック部50の間隔を短縮させると、開
口部11を狭くすることができる。
【0033】図9は、開口部連結具23の具体的構成の
第2例を示している。図9(a)は、開口部連結具23
のロック体51の正面図、図9(b)は、同一部断面し
た側面図、図9(c)は開口部連結具23の締付け前の
使用状態を示す図、図9(d)は、開口部連結具23の
締付け後の使用状態を示す図である。これらの図におい
て、61はロック体51を形成する金属製等のプレート
で、このプレート61を心材として合成ゴムや軟質合成
樹脂等によるモールド成形62によって、図9(a)に
おいて左上隅および右下隅にロック突起62aが形成さ
れており、また図9(c)(d)に示すように、ロック
体51の左右位置に第1連結孔14に形成するフック部
50,50が回動自在に係止される孔63,63が表裏
に貫通して形成され、さらに、ロック体51の中心部お
よびその左右位置にこのロック体51を回動させる工具
の三つの爪が嵌合される孔64,64,64が表裏に貫
通して形成されている。
第2例を示している。図9(a)は、開口部連結具23
のロック体51の正面図、図9(b)は、同一部断面し
た側面図、図9(c)は開口部連結具23の締付け前の
使用状態を示す図、図9(d)は、開口部連結具23の
締付け後の使用状態を示す図である。これらの図におい
て、61はロック体51を形成する金属製等のプレート
で、このプレート61を心材として合成ゴムや軟質合成
樹脂等によるモールド成形62によって、図9(a)に
おいて左上隅および右下隅にロック突起62aが形成さ
れており、また図9(c)(d)に示すように、ロック
体51の左右位置に第1連結孔14に形成するフック部
50,50が回動自在に係止される孔63,63が表裏
に貫通して形成され、さらに、ロック体51の中心部お
よびその左右位置にこのロック体51を回動させる工具
の三つの爪が嵌合される孔64,64,64が表裏に貫
通して形成されている。
【0034】そして、図9(c)に示すような状態でフ
ック部50,50を第1連結用孔14に係止する。次
に、前記孔64,64,64に工具の3つの爪を嵌合し
てロック体51を時計方向に回動すると、図9(d)に
示すようになって締付け状態が保たれ、開口部11を狭
くすることができる。図10は、開口部連結具23の具
体的構成の第3例を示している。図10(a)は、開口
部連結具23のフック部50,50を延ばした締付け前
の状態の背面図、図10(b)は同正面図、図10
(c)は同平面図、図10(d)は開口部連結具23の
フック部50,50間を短縮させた締付け状態の背面図
である。
ック部50,50を第1連結用孔14に係止する。次
に、前記孔64,64,64に工具の3つの爪を嵌合し
てロック体51を時計方向に回動すると、図9(d)に
示すようになって締付け状態が保たれ、開口部11を狭
くすることができる。図10は、開口部連結具23の具
体的構成の第3例を示している。図10(a)は、開口
部連結具23のフック部50,50を延ばした締付け前
の状態の背面図、図10(b)は同正面図、図10
(c)は同平面図、図10(d)は開口部連結具23の
フック部50,50間を短縮させた締付け状態の背面図
である。
【0035】これらの図において、67はロック体51
を形成する略長方形状の剛性板で、その対角部にそれぞ
れ取付孔68,68を穿設し、それぞれの取付孔68,
68にフック部50のL字状に曲がった基端部50a,
50aを前記剛性板67の背面側から貫通し、この剛性
板67の正面側に貫通した基端部50a,50aに順次
弾性ワッシャー70,70および剛性ワッシャー71,
71を嵌挿した後に、前記基端部50a,50aの端が
抜けないようにかしめてかしめ部50cを形成する。
を形成する略長方形状の剛性板で、その対角部にそれぞ
れ取付孔68,68を穿設し、それぞれの取付孔68,
68にフック部50のL字状に曲がった基端部50a,
50aを前記剛性板67の背面側から貫通し、この剛性
板67の正面側に貫通した基端部50a,50aに順次
弾性ワッシャー70,70および剛性ワッシャー71,
71を嵌挿した後に、前記基端部50a,50aの端が
抜けないようにかしめてかしめ部50cを形成する。
【0036】73,73は、前記剛性板67の背面側の
他方の対角部に前記フック部50を回動させたとき傾斜
部73a,73aを容易に乗り越えた後は逆に乗り越え
難く形成したロック突起である。74は前記剛性板67
の中央部に穿設しこの剛性板67を回動させる工具の先
が嵌合できる嵌合部である。嵌合部74は、これに工具
の先を嵌合して前記剛性板67を回動できるものであれ
ば、三角孔、四角孔、六角孔、星形孔、鉤孔等の如何な
る嵌合孔でもよく、また、この嵌合部74の正面側から
工具の先を嵌合できれば、貫通してなくてもよい。ま
た、この嵌合部26の回りに工具の先が安定に嵌合でき
るようにリブ74aを形成してもよい。
他方の対角部に前記フック部50を回動させたとき傾斜
部73a,73aを容易に乗り越えた後は逆に乗り越え
難く形成したロック突起である。74は前記剛性板67
の中央部に穿設しこの剛性板67を回動させる工具の先
が嵌合できる嵌合部である。嵌合部74は、これに工具
の先を嵌合して前記剛性板67を回動できるものであれ
ば、三角孔、四角孔、六角孔、星形孔、鉤孔等の如何な
る嵌合孔でもよく、また、この嵌合部74の正面側から
工具の先を嵌合できれば、貫通してなくてもよい。ま
た、この嵌合部26の回りに工具の先が安定に嵌合でき
るようにリブ74aを形成してもよい。
【0037】そして、前記のように構成した開口部連結
具23のロック体51のフック部50を第1連結用孔1
4に引っ掛け、嵌合部74に図示しない工具の先を嵌合
して、剛性板67を図10(b)の状態から時計方向に
回動させると、フック部50,50はそれぞれロック突
起73,73を乗り越えて、図10(d)に示すように
フック部50,50間が短くなった状態がロック突起7
3によってロックされるので、開口部11を狭くするこ
とができる。
具23のロック体51のフック部50を第1連結用孔1
4に引っ掛け、嵌合部74に図示しない工具の先を嵌合
して、剛性板67を図10(b)の状態から時計方向に
回動させると、フック部50,50はそれぞれロック突
起73,73を乗り越えて、図10(d)に示すように
フック部50,50間が短くなった状態がロック突起7
3によってロックされるので、開口部11を狭くするこ
とができる。
【0038】図11及び図12は、本発明に係るタイヤ
用滑止め装置1及び外側締付け具2とと対比説明するた
めのものである(なお、この内容は本願出願人により特
願平9−305795号として出願されたものであ
る)。図11は、緊締具81を示しており、既述の緊締
具21と異なる点は、伸縮紐体27がループ状でなく、
緊締具本体25から出た緊締紐体26の各端部26aに
対して、それぞれ別々に2本のものが連結されている点
にある。
用滑止め装置1及び外側締付け具2とと対比説明するた
めのものである(なお、この内容は本願出願人により特
願平9−305795号として出願されたものであ
る)。図11は、緊締具81を示しており、既述の緊締
具21と異なる点は、伸縮紐体27がループ状でなく、
緊締具本体25から出た緊締紐体26の各端部26aに
対して、それぞれ別々に2本のものが連結されている点
にある。
【0039】そして、伸縮紐体27の各端部27a寄り
は、それらが相互に交差した状態とされたうえで、この
交差部分が、短筒状に形成された交点保持具82によっ
て外嵌されている。したがって、それらの交差状態が保
持されるようになっている。また、伸縮紐体27の端部
27aは、リング形状に形成され、第1連結用孔14に
設けられたフック状の係合部84へ係合可能になってい
る。
は、それらが相互に交差した状態とされたうえで、この
交差部分が、短筒状に形成された交点保持具82によっ
て外嵌されている。したがって、それらの交差状態が保
持されるようになっている。また、伸縮紐体27の端部
27aは、リング形状に形成され、第1連結用孔14に
設けられたフック状の係合部84へ係合可能になってい
る。
【0040】なお、図4に示す緊締具21と同様な構成
については、同一の符号を附して説明を省略する。この
緊締具18を用いて滑止め装置1をタイヤに装着させる
には、以下のようにする。まず、帯状本体5の長手方向
両端部に設けた第2連結用孔19に、緊締具2の緊締具
本体25の二股フック36を引っ掛けて、この両端部の
接続を行い、緊締具の緊締紐体26を、滑止め装置1に
おける帯状本体5の各フック具18に引っ掛けてゆく。
ここまでは、図4に示す緊締具21と同様である。
については、同一の符号を附して説明を省略する。この
緊締具18を用いて滑止め装置1をタイヤに装着させる
には、以下のようにする。まず、帯状本体5の長手方向
両端部に設けた第2連結用孔19に、緊締具2の緊締具
本体25の二股フック36を引っ掛けて、この両端部の
接続を行い、緊締具の緊締紐体26を、滑止め装置1に
おける帯状本体5の各フック具18に引っ掛けてゆく。
ここまでは、図4に示す緊締具21と同様である。
【0041】そして、この引っ掛けが終わった段階で、
両伸縮紐体27を緊締具本体25の両側へそれぞれ引き
出し、緊締紐体26の締め込みを行う。次に、図12に
示すように各伸縮紐体27のうち、交点保持具82を出
て左を向く方の端部27aを、帯状本体5の開口部11
に対して左側となる係合部84へ引っ掛ける。またこれ
とは反対に、伸縮紐体27のうち、交点保持具82を出
て右側を向く方の端部27aを、帯状本体5の開口部1
1に対して右側となる係合部14へ引っ掛ける。
両伸縮紐体27を緊締具本体25の両側へそれぞれ引き
出し、緊締紐体26の締め込みを行う。次に、図12に
示すように各伸縮紐体27のうち、交点保持具82を出
て左を向く方の端部27aを、帯状本体5の開口部11
に対して左側となる係合部84へ引っ掛ける。またこれ
とは反対に、伸縮紐体27のうち、交点保持具82を出
て右側を向く方の端部27aを、帯状本体5の開口部1
1に対して右側となる係合部14へ引っ掛ける。
【0042】そして、各伸縮紐体27をそれぞれ引き延
ばしながら、これを帯状本体の5の各フック具18に掛
け止めて、滑止め装置1が装着される。このとき、開口
部11に臨む本体構成要素6は、伸縮紐体27の弾性復
元力により、開口部11が狭くなる方向に引っ張られ、
開口部を狭くすることができる。ところが、タイヤを激
しく空転させた場合、伸縮紐体27が、空転の遠心力に
よって引き延ばされ、開口部11が広がってしまう場合
がある。開口部11が広がると帯状本体5がタイヤ3に
対して偏心してタイヤから外れてしまう場合がある。
ばしながら、これを帯状本体の5の各フック具18に掛
け止めて、滑止め装置1が装着される。このとき、開口
部11に臨む本体構成要素6は、伸縮紐体27の弾性復
元力により、開口部11が狭くなる方向に引っ張られ、
開口部を狭くすることができる。ところが、タイヤを激
しく空転させた場合、伸縮紐体27が、空転の遠心力に
よって引き延ばされ、開口部11が広がってしまう場合
がある。開口部11が広がると帯状本体5がタイヤ3に
対して偏心してタイヤから外れてしまう場合がある。
【0043】一方、本発明に係る滑止め装置1および外
側締付け具2の場合、短縮状態でロックされる非伸縮性
の開口部連結具23によって、開口部11を狭くしてい
るから、上記のようにタイヤが空転しても開口部11が
広がることがなく、図11及び図12に示すものより有
利である。なお、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではない。
側締付け具2の場合、短縮状態でロックされる非伸縮性
の開口部連結具23によって、開口部11を狭くしてい
るから、上記のようにタイヤが空転しても開口部11が
広がることがなく、図11及び図12に示すものより有
利である。なお、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではない。
【0044】
【発明の効果】以上本発明によれば、開口部を周方向に
沿って狭めることができ、走行振動の改善を図ることが
できる。また、タイヤの空転によって滑止め装置がタイ
ヤから外れることも防止することができる。
沿って狭めることができ、走行振動の改善を図ることが
できる。また、タイヤの空転によって滑止め装置がタイ
ヤから外れることも防止することができる。
【図1】本発明に係る滑止め装置の帯状本体を展開して
示す平面図である。
示す平面図である。
【図2】スパイクピンを示す側面図である。
【図3】本発明に係る滑止め装置をタイヤに装着した状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図4】本発明に係る外側締付け具の緊締具を示す正面
図である。
図である。
【図5】図4の一部(緊締具本体)を拡大し正面の蓋を
外して示す正面図である。
外して示す正面図である。
【図6】図4の一部(緊締具本体)を拡大側面図であ
る。
る。
【図7】緊締本体に用いられる係止開放部材を拡大して
示したもので、(a)は正面下側からの斜視図であり、
(b)は側面図であり、(c)は裏面下側からの斜視図
である。
示したもので、(a)は正面下側からの斜視図であり、
(b)は側面図であり、(c)は裏面下側からの斜視図
である。
【図8】(a)は第1例に係る開口部連結具の締付け前
の正面図である。(b)は第1例に係る開口部連結具の
締付けに使用する工具の斜視図である。(c)は第1例
に係る開口部連結具の締付け後の正面図である。
の正面図である。(b)は第1例に係る開口部連結具の
締付けに使用する工具の斜視図である。(c)は第1例
に係る開口部連結具の締付け後の正面図である。
【図9】(a)は第2例に係る開口部連結具のロック体
の正面図である。(b)は(a)の一部断面した側面図
である。(c)は第2例に係る開口部連結具の締付け前
の使用状態を示す図である。(d)は第2例に係る開口
部連結具の締付け後の使用状態を示す図である。
の正面図である。(b)は(a)の一部断面した側面図
である。(c)は第2例に係る開口部連結具の締付け前
の使用状態を示す図である。(d)は第2例に係る開口
部連結具の締付け後の使用状態を示す図である。
【図10】(a)は第3例に係る開口部連結具の締付け
前の状態の背面図である。(b)は(a)の正面図であ
る。(c)は(a)の平面図である。(d)は第3例に
係る開口部連結具の締付け後の状態の背面図である。
前の状態の背面図である。(b)は(a)の正面図であ
る。(c)は(a)の平面図である。(d)は第3例に
係る開口部連結具の締付け後の状態の背面図である。
【図11】比較例に係る緊締具の正面図である。
【図12】比較例に係る緊張締具を用いて滑止め装置を
タイヤに装着させる状態を示す斜視図である。
タイヤに装着させる状態を示す斜視図である。
1 タイヤ用滑止め装置 2 外側締付け具 3 タイヤ 5 帯状本体 6 本体構成要素 11 開口部 14 第1連結用孔 18 フック具 21 緊締具 23 開口部連結具 25 緊締具本体 26 緊締紐体 27 伸縮紐体 50 フック部 51 ロック体
Claims (5)
- 【請求項1】 タイヤ(3)のトレッド面を被覆可能と
する帯状の帯状本体(5)を有し、当該帯状本体(5)
は長手方向に分割された複数の本体構成要素(6)が連
結されてなり、且つ帯状本体(5)の長手方向中間には
本体構成要素(6)のない開口部(11)が設けられ、 当該開口部(11)へ臨む両側の本体構成要素(6)
に、帯状本体(5)の幅方向外側寄りを互いに連結する
ための開口部連結具(23)を備え、 前記開口部連結具(23)は、その連結する長さを変更
自在なロック体(51)を備えていることを特徴とする
タイヤ用滑止め装置。 - 【請求項2】 前記帯状本体(5)の幅方向外側には、
フック具(18)が設けられ、 前記帯状本体(5)は、タイヤへ巻回したときに、前記
フック具(18)に引っ掛けられてエンドレス状に保持
される伸縮紐体(27)により帯状本体(5)をタイヤ
中心へ向けて絞り込む緊締具(21)によって幅方向外
側が締め付けられるものであって、 前記開口部連結具(23)は、前記伸縮紐体(27)と
は別に、開口部(11)へ臨む両側の本体構成要素
(6)を締め付けるものであることを特徴とする請求項
1記載のタイヤ用滑止め装置。 - 【請求項3】 前記開口部連結具(23)は、本体構成
要素(6)に対して着脱自在とされていることを特徴と
する請求項1又は2記載のタイヤ用滑止め装置。 - 【請求項4】 タイヤ(3)のトレッド面を被覆可能と
する帯状の帯状本体(5)を有し、当該帯状本体(5)
は長手方向に分割された複数の本体構成要素(6)が連
結されてなり、且つ帯状本体(5)の長手方向中間には
本体構成要素(6)のない開口部(11)が設けられた
タイヤ用滑止め装置(1)の幅方向外側を締め付けるた
めの、外側締付け具であって、 タイヤ用滑止め装置(1)の幅方向外側に沿接保持され
る緊締紐体(26)と、紐係止機構(32)を内蔵して
前記緊締紐体(26)の各端部が挿通可能になった緊締
具本体(25)と、当該緊締具本体(25)から出た緊
締紐体(26)の各端部に連結されて滑止め装置(1)
の幅方向外側適所に引っ掛け保持される伸縮紐体(2
7)とを備え、前記緊締具本体(25)の紐係止機構
(32)が伸縮紐体(27)による緊締紐体(26)の
引き出しを許容するが逆方向移動を阻止する状態にセッ
ト可能になされた緊締具(21)と、 当該緊締具(21)とは別に、前記開口部(11)へ臨
む両側の本体構成要素(6)の帯状本体(5)幅方向外
側寄りを互いに連結して締め付ける開口部連結具(2
3)と、 からなることを特徴とするタイヤ用滑止め装置の外側締
付け具。 - 【請求項5】 前記開口部連結具(23)は、その連結
する長さを変更自在なロック体(51)を備えているこ
とを特徴とする請求項4記載のタイヤ用滑止め装置の外
側締付け具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5850998A JPH11254930A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | タイヤ用滑止め装置及びタイヤ用滑止め装置の外側締付け具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5850998A JPH11254930A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | タイヤ用滑止め装置及びタイヤ用滑止め装置の外側締付け具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11254930A true JPH11254930A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13086401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5850998A Withdrawn JPH11254930A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | タイヤ用滑止め装置及びタイヤ用滑止め装置の外側締付け具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11254930A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9520747B2 (en) | 2010-05-27 | 2016-12-13 | Jageson Electronic Technology (Shenzhen) Co., Ltd. | Two-input uninterruptible voltage converting device and method thereof |
-
1998
- 1998-03-10 JP JP5850998A patent/JPH11254930A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9520747B2 (en) | 2010-05-27 | 2016-12-13 | Jageson Electronic Technology (Shenzhen) Co., Ltd. | Two-input uninterruptible voltage converting device and method thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041216 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20051220 |