JP2001228149A - 臨床検査用微粒子分散剤、検査用試薬、試薬の製造方法、検査方法および用途 - Google Patents

臨床検査用微粒子分散剤、検査用試薬、試薬の製造方法、検査方法および用途

Info

Publication number
JP2001228149A
JP2001228149A JP2000034931A JP2000034931A JP2001228149A JP 2001228149 A JP2001228149 A JP 2001228149A JP 2000034931 A JP2000034931 A JP 2000034931A JP 2000034931 A JP2000034931 A JP 2000034931A JP 2001228149 A JP2001228149 A JP 2001228149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
fine particle
monomer
fine particles
clinical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000034931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4240729B2 (ja
Inventor
Kenshiro Shudo
健志郎 首藤
Hidejiro Sakaki
秀次郎 榊
Satoshi Yamada
智 山田
Nobuyuki Sakamoto
伸行 坂元
Ken Suzuki
憲 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP2000034931A priority Critical patent/JP4240729B2/ja
Publication of JP2001228149A publication Critical patent/JP2001228149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4240729B2 publication Critical patent/JP4240729B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】微粒子含有試薬の分散安定性を向上させ、また
試薬調整の過程あるいは測定の過程で凝集させた臨床検
査用微粒子に対して、結合させている抗体や抗原等の活
性を落とすことなく再分散性を向上させ再現性が高く高
感度で自動分析機に適した簡単な方法で処理できる臨床
検査用微粒子分散剤を提供する。 【解決手段】ホスホリルコリン類似基含有単量体を含む
単量体組成物を重合してなる重合体を有効成分とする臨
床検査用微粒子分散剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臨床検査の分野に
おいて微粒子を使用する際の分散剤、それを用いた検査
試薬、検査方法、試薬の製造方法、生体関連物質の分離
精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査の分野では、高感度に抗原量を
測定する検査方法としてポリスチレン等のラテックスの
凝集反応による検査が行われている。ラテックス表面に
抗原(または抗体)を物理的あるいは化学的に担持(感
作)させ、検出対象である前記の抗原に対する抗体(ま
たは前記の抗体に対する抗原)との免疫反応によりラテ
ックスが凝集する際に変化する濁度、粒径分布等を検出
し、被測定物質量を評価する方法である。
【0003】このようなラテックス試薬は、年々自動化
及び高感度化が進められている。自動化を行うために
は、自動分析機内でラテックス試薬が経時的に凝集した
り、ラインやセルに吸着することのないように分散安定
化させる必要がある。高感度化を行うためには、検体が
入る前はラテックスの分散性が高く、検体導入後の免疫
反応による凝集は速やかに起こる必要があり、免疫反応
を阻害せずに分散安定化させることがやはり必要とな
る。
【0004】また、ラテックス試薬を調製する際には、
ラテックスに抗原(または抗体)を結合させた後に遠心
沈殿処理を行い、ラテックスを一度凝集させ未担持(未
感作)の抗原(または抗体)や不純物を上澄みと一緒に
取り除く操作を行う。この精製処理の際に、ラテックス
が凝集し完全に再分散することができないことがあり、
測定の再現性や感度が低下することになる。
【0005】このような場合には、ラテックスを調製す
る際に使用する界面活性剤や重合可能な親水性単量体を
利用することで表面の電荷を制御し再分散性を上げる方
法が一般的に行われる。しかしながら、このような表面
電荷を制御する方法では、結合させるべき抗原(または
抗体)を結合させることが困難となったり、免疫反応に
よる凝集を阻害することがあるため、結合させる抗原
(または抗体)の種類に応じて複雑で煩雑な調整が必要
となる。
【0006】その他に臨床検査の分野では、磁性微粒子
を使用する検査方法がある。この方法では通常、表面に
抗体を結合させた磁性微粒子を使用して、以下の方法に
準じて検査を行う。 (1)抗体(または抗原)を担持させた磁性微粒子(磁
性微粒子−抗体、とする)の入った反応容器に抗原(被
検出物質となる(または抗体)の入った検体を導入し免
疫反応を起こさせる(磁性微粒子−抗体−抗原、とす
る)。 (2)磁力により前記の磁性微粒子を凝集させ、検体液
を分離した後、磁力を落として分散状態とする。 (3)抗原と結合する酵素標識抗体液(酵素標識抗体)
を容器に導入し、免疫反応を起こさせ、磁性微粒子−抗
体−抗原−酵素標識抗体の複合体を形成させる。 (4)磁力により磁性微粒子を凝集させ、酵素標識抗体
液と分離させ未反応の酵素標識抗体を取り除いた後、磁
力を落として分散状態とする。 (5)酵素標識抗体の基質液を導入し、酵素反応により
生じた物質の量を測定することにより、抗原量を評価す
る。
【0007】このような手順で行われる検査において、
凝集させた磁性微粒子の再分散性が劣ると免疫反応の効
率に悪影響をおよぼす。通常は、界面活性剤等を使用し
て磁性微粒子の再分散性を向上させる方法が行われる
が、磁性微粒子に結合している抗体を変性させ活性を落
としたり、残留した界面活性剤が抗原との免疫反応を阻
害することがあるため、結合させる抗体や検体の種類に
応じて複雑で煩雑な調整が必要となる。
【0008】臨床検査の分野においては、磁性微粒子を
使用するのは単に検査をする場合だけではなく、磁性微
粒子表面に結合させた抗体と免疫反応する抗原を分離精
製する目的にも使用される。この場合には、例えば、磁
性微粒子−抗体−抗原の複合体を磁力で凝集させ不純物
を液とともに取り除いた後、再分散させpHの変化等に
より抗原を遊離回収させる方法が行われる。この時、磁
性微粒子−抗体−抗原の複合体の再分散性が低いと抗原
の回収率が低下するし、再分散性を向上させるために界
面活性剤を添加すると抗体や抗原の変性が起こる恐れが
ある。
【0009】同様な操作により、細胞、細菌、DNA、
酵素等についても、それぞれに対して特異的結合部位を
担持する磁性微粒子を用いた分離精製が行われている。
しかし、このような分離精製の場合には、上記と同様な
理由から高い再分散性を有する磁性微粒子が望まれてい
る。
【0010】一方、ホスホリルコリン基含有重合体は、
生体膜に由来するリン脂質類似構造に起因して、血液適
合性、補体非活性化、生体物質非吸着性等の生体適合性
に優れ、また防汚性、保湿性等の優れた性質を有するこ
とが知られており、それぞれの機能を生かした生体関連
材料の開発を目的とした重合体の合成およびその用途に
関する研究開発が活発に行われている。
【0011】その中でも特開平7−5177号公報、特
開平7−83923号公報、特開平10−114800
号公報には、ホスホリルコリン基含有重合体が容器等へ
のタンパク質の吸着を抑制することができることを利用
して、高精度の臨床検査が行える技術が開示されてい
る。
【0012】特に特開平10−114800号公報に
は、ラテックス状、微粒子状の固相に対してもタンパク
質の非特異的吸着を抑制することが開示されている。し
かしながら、このような臨床検査用微粒子に対して免疫
反応を阻害せずに臨床検査用微粒子の分散性を向上させ
る効果があることについては知られていない。
【0013】また、特開平10−109029号公報に
は、ホスホリルコリン基含有重合体を利用して水に溶解
あるいは分散させるのが困難なものを可溶化できる技術
が開示されている。しかしながら、微粒子を利用する臨
床検査の分野において、ホスホリルコリン基含有重合体
を利用して、免疫反応を阻害せずに臨床検査用微粒子を
分散させる効果及び凝集した臨床検査用微粒子を再分散
させる効果については知られていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、臨床検査試薬を調整する過程及び検査に使用する過
程において凝集させた臨床検査用微粒子に対し、結合さ
せている抗体や抗原等の活性を低下させることなく分散
性を向上させ、さらに凝集状態からの再分散性を向上さ
せる分散剤を提供することにある。また、本発明の第2
の目的は、前記の分散剤を用いて担持させた、臨床検査
用微粒子を使用する再現性が高く高感度で自動分析機に
適した検査試薬を提供することにある。また、本発明の
第3の目的は、前記の分散剤を用いて担持させた、臨床
検査用微粒子を使用する検査試薬の製造方法を提供する
ことにある。また、本発明の第4の目的は、前記の分散
剤を用いて担持させた、臨床検査用微粒子を使用する臨
床検査方法を提供することにある。またさらに、本発明
の第5の目的は、前記の分散剤を用いて担持させた、臨
床検査用微粒子を使用する生体関連物質の回収率を向上
させる分離精製方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点に鑑み、鋭意検討した結果、特定のホスホリルコリ
ン類似基含有単量体を含む単量体組成物を重合して得ら
れる重合体を、臨床検査用微粒子に処理すると、前記の
問題点を解決することの知見を得て、本発明を完成する
に至った。すなわち本発明は、以下の〔1〕〜〔7〕の
とおりである。
【0016】〔1〕 下記の式(1)
【0017】
【化3】
【0018】{ただし、式中、Xは2価の有機残基を示
し、Yは炭素数1〜6のアルキレンオキシ基を示し、Z
は水素原子もしくはR5−O−(C=O)−(ただし、
5は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数1〜1
0のヒドロキシアルキル基を示す)を示す。また、R1
は水素原子もしくはメチル基を示し、R2、R3及びR4
は同一もしくは異なる基であって、水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基またはヒドロキシアルキル基を示す。
mは0または1を示す。nは1〜4の整数である。}で
表されるホスホリルコリン類似基含有単量体を含む単量
体組成物を重合してなる重合体を有効成分とする臨床検
査用微粒子分散剤。
【0019】〔2〕 ホスホリルコリン類似基含有単量
体を含む単量体組成物が、A成分のホスホリルコリン類
似基含有単量体(A)20〜98mol%とB成分の疎
水性単量体(B)2〜80mol%とからなる単量体組
成物である前記〔1〕の臨床検査用微粒子分散剤。
【0020】〔3〕 A成分のホスホリルコリン類似基
含有単量体が、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル
−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート
であり、B成分の疎水性単量体が下記の式(2)
【0021】
【化4】
【0022】{ただし、式中、L1は、−C64−、−
610−、−(C=O)−O−、−O−、−(C=
O)NH−、−O−(C=O)−および−O−(C=
O)−O−からなる群より選ばれる基を示し、L2は、
水素原子、−(CH2g−L3、((CH2p−O)h
3から選ばれる疎水性官能基を示す。(g、hは1〜
24、pは3〜5の整数を示し、L3は、水素原子、メ
チル基、−C65、−O−C65から選ばれる官能基を
示す。)}で表される疎水性単量体である前記〔1〕ま
たは〔2〕の臨床検査用微粒子分散剤。
【0023】〔4〕 検査用微粒子に、前記の臨床検査
用微粒子分散剤と、生体関連物質に生化学的に特異的に
結合する部位とを担持させてなる微粒子を含有すること
を特徴とする微粒子含有臨床検査試薬。
【0024】〔5〕 検査用微粒子が、微粒子ラテック
スまたは磁性微粒子である前記〔4〕の微粒子含有臨床
検査試薬。
【0025】〔6〕 臨床検査用の水中分散微粒子と、
前記の臨床検査用微粒子分散剤の分散溶液とを接触させ
て、微粒子に前記の式(1)で表される単量体に基づく
構成成分を含有する重合体、及び生体関連物質に生化学
的に特異的に結合する部位を担持させてなることを特徴
とする臨床検査試薬の製造方法。
【0026】〔7〕 前記の臨床検査用微粒子分散剤
と、生体関連物質に生化学的に特異的に結合する部位と
を担持させた微粒子と、前記の生体関連物質とを接触さ
せて複合体を形成させ、分離し、さらにその複合体か
ら、前記の生体関連物質を分離して精製する方法。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の臨床検査用微粒子分散剤
は、特定のホスホリルコリン類似基含有単量体(以下、
PC単量体と略す)を含む単量体組成物を重合してなる
重合体(以下PC重合体と略す)を主成分とするもので
ある。PC単量体を含む単量体組成物は、PC単量体の
みでもよいし、その他に重合可能な他の重合性単量体を
含んでいてもよい。具体的には、さらに、前記のPC重
合体は、A成分としてPC単量体20〜98mol%と
B成分として疎水性単量体2〜80mol%とからなる
単量体組成物を重合してなる重合体を好ましく挙げるこ
とができる。より好ましくは、A成分としてPC単量体
40〜80mol%とB成分として疎水性単量体20〜
60mol%とからなる単量体組成物である。
【0028】B成分の疎水性単量体が2mol%未満で
は十分に微粒子の表面の疎水性成分に対する親和性を持
たせることができず、80mol%より多いとホスホリ
ルコリン類似基(PC基と略す)の効果を発揮させるの
が困難であるので好ましくない。
【0029】またさらに、前記のPC重合体は、A成分
としてPC単量体20〜88mol%と、B成分として
疎水性単量体2〜40mol%およびC成分として親水
性単量体10〜70mol%の単量体組成物を重合して
なる重合体を好ましく挙げることができる。より好まし
くは、A成分としてPC単量体40〜70mol%と、
B成分として疎水性単量体5〜30mol%およびC成
分として親水性単量体20〜50mol%の単量体組成
物である。
【0030】A成分のPC単量体が20mol%未満で
は、PC基の効果を発揮させるのが困難であるので好ま
しくなく、B成分の疎水性単量体が2mol%未満、C
成分の親水性単量体10mol%未満では、微粒子表面
の親水性成分に対する親和性を持たせることができず好
ましくない。A成分のPC単量体が88mol%より多
くなると、微粒子への親和性が小さくなるので好ましく
なく、B成分の疎水性単量体が40mol%より多いと
親水性の付与が少なくなり、C成分の親水性単量体70
mol%より多いと非特異吸着が増加するので好ましく
ない。
【0031】ここで、前記のPC単量体は、下記の式
(1)
【0032】
【化5】
【0033】{ただし、式中、Xは2価の有機残基を示
し、Yは炭素数1〜6のアルキレンオキシ基を示し、Z
は水素原子もしくはR5−O−(C=O)−(ただし、
5は炭素数1〜10のアルキル基または炭素数1〜1
0のヒドロキシアルキル基を示す)を示す。また、R1
は水素原子もしくはメチル基を示し、R2、R3及びR4
は同一もしくは異なる基であって、水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基またはヒドロキシアルキル基を示す。
mは0または1を示す。nは1〜4の整数。}で表され
る。
【0034】式(1)中のXの2価の有機残基として
は、例えば、−C64−、−C610−、−(C=O)
−O−、−O−、−CH2−O−、−(C=O)NH
−、−O−(C=O)−、−O−(C=O)−O−、−
64−O−、−C64−CH2−O−、−C64
(C=O)O−等が挙げられる。
【0035】式(1)中のYは、炭素数1〜6のアルキ
レンオキシ基であり、例えば、メチルオキシ、エチルオ
キシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ等の基が挙げられる。
【0036】式(1)中のZは、水素原子もしくはR5
−O−(C=O)−基を示す。ただし、R5は炭素数1
〜10のアルキル基または炭素数1〜10のヒドロキシ
アルキル基を示す。ここで、炭素数1〜10のアルキル
基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、ノニル基、デシル基等が挙げられる。
【0037】また、炭素数1〜10のヒドロキシアルキ
ル基としては、例えば、ヒドロキシメチル基、2−ヒド
ロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒド
ロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒド
ロキシブチル基、5−ヒドロキシペンチル基、2−ヒド
ロキシペンチル基、6−ヒドロキシヘキシル基、2−ヒ
ドロキシヘキシル基、7−ヒドロキシヘプチル基、2−
ヒドロキシヘプチル基、8−ヒドロキシオクチル基、2
−ヒドロキシオクチル基、9−ヒドロキシノニル基、2
−ヒドロキシノニル基、10−ヒドロキシデシル基、2
−ヒドロキシデシル基等が挙げられる。
【0038】PC単量体としては、具体的には例えば、
2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2’−
(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、3−
((メタ)アクリロイルオキシ)プロピル−2’−(ト
リメチルアンモニオ)エチルホスフェート、4−((メ
タ)アクリロイルオキシ)ブチル−2’−(トリメチル
アンモニオ)エチルホスフェート、5−((メタ)アク
リロイルオキシ)ペンチル−2’−(トリメチルアンモ
ニオ)エチルホスフェート、6−((メタ)アクリロイ
ルオキシ)ヘキシル−2’−(トリメチルアンモニオ)
エチルホスフェート、2−((メタ)アクリロイルオキ
シ)エチル−2’−(トリエチルアンモニオ)エチルホ
スフェート、2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチ
ル−2’−(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェ
ート、2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−
2’−(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェート、
2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2’−
(トリシクロヘキシルアンモニオ)エチルホスフェー
ト、2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2’
−(トリフェニルアンモニオ)エチルホスフェート、
【0039】2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチ
ル−2’−(トリメタノールアンモニオ)エチルホスフ
ェート、2−((メタ)アクリロイルオキシ)プロピル
−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェー
ト、2−((メタ)アクリロイルオキシ)ブチル−2’
−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
((メタ)アクリロイルオキシ)ペンチル−2’−(ト
リメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−((メ
タ)アクリロイルオキシ)ヘキシル−2’−(トリメチ
ルアンモニオ)エチルホスフェート、
【0040】2−(ビニルオキシ)エチル−2’−(ト
リメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(アリ
ルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エ
チルホスフェート、2−(p−ビニルベンジルオキシ)
エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフ
ェート、2−(p−ビニルベンゾイルオキシ)エチル−
2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、
2−(スチリルオキシ)エチル−2’−(トリメチルア
ンモニオ)エチルホスフェート、2−(p−ビニルベン
ジル)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチル
ホスフェート、2−(ビニルオキシカルボニル)エチル
−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェー
ト、2−(アリルオキシカルボニル)エチル−2’−
(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、
【0041】2−(アクリロイルアミノ)エチル−2’
−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
(ビニルカルボニルアミノ)エチル−2’−(トリメチ
ルアンモニオ)エチルホスフェート、
【0042】エチル−(2’−トリメチルアンモニオエ
チルホスホリルエチル)フマレート、ブチル−(2’−
トリメチルアンモニオエチルホスホリルエチル)フマレ
ート、ヒドロキシエチル−(2’−トリメチルアンモニ
オエチルホスホリルエチル)フマレート、エチル−
(2’−トリメチルアンモニオエチルホスホリルエチ
ル)マレート、ブチル−(2’−トリメチルアンモニオ
エチルホスホリルエチル)マレート、ヒドロキシエチル
−(2’−トリメチルアンモニオエチルホスホリルエチ
ル)マレート等を挙げることができる。
【0043】この中でも2−((メタ)アクリロイルオ
キシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチル
ホスフェートが好ましく、さらに2−(メタクリロイル
オキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチ
ルホスフェート(=2−(メタクリロイルオキシ)エチ
ルホスホリルコリンともいう、以下、MPCと略す)が
入手性等の点でより好ましい。
【0044】PC単量体を重合する際には、前記のPC
単量体の1種を単独で、もしくは2種以上を混合物とし
て用いることができる。
【0045】PC単量体は、公知の方法で製造できる。
例えば、特開昭54−63025号公報、特開昭58−
154591号公報等に示された公知の方法等に準じて
製造することができる。
【0046】PC単量体と共重合するB成分の疎水性単
量体は、式(2)
【0047】
【化6】
【0048】{ただし、式中、L1は、−C64−、−
610−、−(C=O)O−、−O−、−(C=O)
NH−、−O−(C=O)−および−O−(C=O)−
O−からなる群より選ばれる基を示し、L2は、水素原
子、−(CH2g−L3、−((CH2)p−O)h−L3
から選ばれる疎水性官能基を示す。(g、hは1〜2
4、pは3〜5の整数を示し、ここで、L3は、水素原
子、メチル基、−C65、−O−C65から選ばれる官
能基を示す。}で表される。
【0049】B成分の疎水性単量体としては、具体的に
は例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等
の直鎖または分岐アルキル(メタ)アクリレート;シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート等の環状アルキル(メ
タ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート、フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香族(メ
タ)アクリレート;ポリプロピレングリコール(メタ)
アクリレート等の疎水性ポリアルキレングリコール(メ
タ)アクリレート;スチレン、メチルスチレン、クロロ
メチルスチレン等のスチレン系単量体;メチルビニルエ
ーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル系単
量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエス
テル系単量体等が挙られる。これらの1種または2種以
上が用いられる。
【0050】C成分の親水性単量体は、例えば、ヒドロ
キシ基、カルボキシル基、ホスホン酸基、スルホン酸
基、アミド基、アミノ基、ジアルキルアミノ基、トリア
ルキルアミノ塩基、トリアルキルホスホニウム塩基およ
びポリオキシエチレン基からなる群より選ばれる親水性
基を有する単量体である。さらに、具体的には例えば、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アク
リレート;アクリル酸、メタクリル酸(MAc)等のカ
ルボン酸;スチレンスルホン酸、(メタ)アクリロイル
オキシホスホン酸、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アク
リルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド
等のイオン性基含有単量体;(メタ)アクリルアミド、
アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート等の含窒素単量体;ポリエチレン
グリコール(メタ)アクリレート等が挙げられる。これ
らの1種または2種以上が用いられる。
【0051】PC重合体は、前記A成分のPC単量体と
B成分の疎水性単量体との単量体組成物、あるいは、前
記A成分のPC単量体とB成分の疎水性単量体およびC
成分の親水性単量体との単量体組成物を重合したもので
あればよく、通常のラジカル共重合により製造すること
ができる。
【0052】本発明のPC重合体の分子量は、重量平均
で、5,000〜5,000,000の範囲がよく、さ
らに望ましくは100,000〜2,000,000の
範囲である。重合体の重量分子量が5,000未満では
十分に微粒子再分散性を発揮させるのが困難であり、重
合体の重量分子量が5,000,000より大きいとP
C重合体の水性溶液の粘性が高くなりすぎ微粒子の免疫
反応を阻害するおそれがあるため好ましくない。
【0053】本発明における臨床検査用微粒子とは、お
およそ10nm〜100μmの直径の水分散性の微粒子
を指し、ラテックス、リポソーム、磁性微粒子、磁性細
菌、赤血球等の臨床検査に使用することのできる微粒子
であればいずれでもよい。
【0054】本発明の微粒子再分散剤が適用できるラテ
ックスを使用した臨床検査方法としては、いずれの方法
でもよいが、ラテックス凝集反応による濁度、光散乱、
粒度分布等の変化を検出する方法等が挙げられる。
【0055】ラテックスとしては、乳化重合で製造され
たポリスチレン、ポリメチルメタクリレート等の微粒子
が一般的であるが、どのような素材、方法で製造された
ものでもよい。
【0056】本発明の微粒子再分散剤が適用できる磁性
微粒子としては、前記従来技術で説明したような検査方
法や分離精製方法で使用される磁性微粒子が一般的であ
るが、試薬調製、検査、分離精製の過程で一旦磁力で凝
集させた後再分散させる磁性微粒子には、いずれの場合
にも好適に使用できる。
【0057】磁性微粒子の構造としては、フェライト磁
石、サマリウム−コバルト磁石、希土磁石、鉄、マンガ
ン、コバルト、四三酸化鉄、三二酸化鉄、フェライト型
ステンレス、マルテンサイト型ステンレス、アモルファ
ス合金、シリコン鉄難磁性結晶、ニッケル、クロム等の
ように磁性を有する金属あるいは金属化合物の微粒子で
あり、必要に応じてポリマーや親油化剤で被覆したりあ
るいは含有させているものでもよい。
【0058】前記の検査用微粒子のなかでも、微粒子ラ
テックスまたは磁性微粒子がより好ましく挙げられる。
【0059】本発明の微粒子再分散剤が適用できる微粒
子に結合させ得る生体関連物質と生化学的な特異的な結
合部位を有する化合物としては、前記の特異的な結合部
位を有していれば、いずれのものでもよいが、例えば、
抗原、抗体等の免疫反応活性物質、DNA、RNA等の
核酸関連物質、酵素、蛍光物質、放射性物質、発光物質
等の標識関連物質等が挙げられる。
【0060】抗原、抗体等の免疫反応活性物質として
は、例えば、免疫グロブリン、血漿タンパク質、ホルモ
ン関連物質、腫瘍関連物質、ウイルス関連物質、薬剤に
対する抗体、酵素に対する抗体等が挙げられ、またこれ
らの物質に対する抗体も挙げられる。
【0061】血漿タンパク質としては、例えば、C反応
性タンパク質(CRP)、アポタンパク質関連物質、リ
ューマチ因子(RF)、トランスフェリン等が挙げられ
る。
【0062】ホルモン関連物質としては例えば、甲状腺
刺激ホルモン(TSH)、トリヨードサイロニン(T
3)、サイロキシン(T4)、チロキシン結合タンパク
質(TBG)等が挙げられる。
【0063】腫瘍関連物質としては、例えば、癌胎児性
抗原(CEA)、β2−マイクログロブリン、αフェト
プロテイン(AFP)等が挙げられる。
【0064】ウイルス関連物質としては、例えば、HB
s抗原、HBs抗体、HBe抗原、HBe抗体、ムンプ
ス、ヘルペス、麻疹、風疹、抗エイズ抗体等が挙げられ
る。
【0065】薬剤に対する抗体としては、例えば、フェ
ノバルビタール、アセトアミノフェノン、サリチル酸、
シクロスポリン等の抗体が挙げられる。
【0066】酵素としては具体的には、例えば、アセチ
ルコリンエステラーゼ、アルカリ性ホスファターゼ、β
−D−ガラクトシターゼ、ペルオキシターゼ、グルコア
ミラーゼ、グルコースオキシターゼ、リゾチーム等が挙
げられる。
【0067】蛍光物質としては、例えば、フルオロセイ
ンイソチオシアネート、4−クロロ−7−ニトロベンゼ
ンゾフラザン、4−フルオロ−7−ニトロベンゼンゾフ
ラザン、スルホローダミン101酸クロライド等が挙げ
られる。
【0068】発光物質としては、例えば、10−メチル
−9−[4−{2−(スクシンイミジルオキシカルボニ
ル)エチル}フェニルオキシカルボニル]アクリジニウ
ムフルオロサルフェート等が挙げられる。
【0069】前記の生体関連物質のなかでも、免疫グロ
ブリン、血漿タンパク質等がより好ましく挙げられる。
【0070】本発明のPC重合体により臨床検査用微粒
子の分散安定性を向上させる方法としては、微粒子を含
有する臨床検査試薬にPC重合体を0.001〜1重量
%となるように添加する方法である。
【0071】また、特に測定容器あるいはラインに対し
て吸着して凝集するような安定性の低い微粒子含有臨床
検査試薬を使用する場合には、微粒子を含有する臨床検
査試薬が測定容器あるいはラインに接触させる前に、前
記の測定容器あるいはラインに対して、PC重合体を
0.001〜1重量%含む液を加えて、接触させる方法
も有効である。
【0072】PC重合体が、0.001重量%より低い
濃度では微粒子分散安定化効果を十分に発揮させること
ができず、1重量%より高い濃度であるとPC重合体が
粒子表面で必要以上に残留し免疫反応を阻害する恐れが
あるため好ましくない。
【0073】本発明のPC重合体により臨床検査用微粒
子の再分散性を向上させる方法としては、微粒子を凝集
させる前の微粒子分散液にPC重合体を0.001〜1
重量%となるように添加する方法である。
【0074】本発明のPC重合体により臨床検査用微粒
子の再分散性を向上させる別の方法としては、凝集させ
た微粒子を再分散させる直前にPC重合体を0.001
〜1重量%となるように添加する方法である。
【0075】PC重合体が、0.001重量%より低い
濃度では微粒子再分散性を十分に発揮させることができ
ず、PC重合体が1重量%より高い濃度であるとPC重
合体が粒子表面で必要以上に残留し免疫反応を阻害する
恐れがあるため好ましくない。
【0076】微粒子を再分散させる前の凝集させる方法
としては、いずれの方法でもよいが、ポリスチレンラテ
ックスのように媒体と比重のわずかに異なる微粒子の場
合には遠心沈殿法が適当であり、磁性微粒子の場合には
磁力により凝集させる方法が適当である。
【0077】本発明の微粒子含有臨床検査試薬は、前記
の臨床検査用微粒子分散剤と検査用微粒子とを接触させ
て、前記の微粒子に担持させてなる微粒子を含有するこ
とを特徴とする微粒子含有臨床検査試薬である。特に臨
床検査用微粒子には、例えば、前記に記載の抗原、抗体
等の免疫反応活性物質、DNA、RNA等の核酸関連物
質、酵素、蛍光物質、放射性物質、発光物質等の標識関
連物質等あるいはこれらの関連物質の生物学的特異的な
結合部位を担持したものが好ましく挙げられる。より好
ましくは、抗原−抗体反応を用いる抗原(または抗体)
を担持させたものが挙げられる。
【0078】本発明の臨床検査試薬の製造方法は、前記
のように臨床検査用の水中分散微粒子と、前記に記載の
臨床検査用微粒子分散剤水溶液とを接触させて、微粒子
に前記の式(1)で表される単量体に基づく構成成分を
含有する重合体を担持させた微粒子を作成する、容易な
臨床検査試薬の製造方法である。
【0079】また、本発明の生体関連物質を分離精製す
る方法は、前記の臨床検査用微粒子分散剤と、生体関連
物質に生化学的に特異的に結合する部位とを担持させた
微粒子を用いる方法で、前記の微粒子と、さらに前記の
生体関連物質とを接触させて複合体を形成させ、分離
し、さらにその複合体から、前記の生体関連物質を分離
して精製する方法である。微粒子が磁性微粒子の場合に
も、生体関連物質としては、前記のものが使用でき、前
記と同様な操作により、細胞、細菌、DNA、酵素等に
ついても、それぞれに対して特異的結合部位を有する物
質を磁性微粒子に担体させて、同様に複合体の形成さ
せ、それを分離し、さらにその複合体から前記の生体関
連物質を分離して精製する方法である。このような分離
精製の場合には、前記と同様な理由から高い再分散性を
有する磁性微粒子がより好ましく挙げられる。
【0080】本発明の臨床検査用微粒子分散剤には、本
発明の効果を損なわない範囲において、界面活性剤、溶
剤、防腐剤等の他の成分を添加してもよい。
【0081】
【発明の効果】第1の発明の臨床検査用微粒子分散剤
は、臨床検査試薬を調整する過程及び検査に使用する過
程において凝集させた検査用微粒子に対し、結合させて
いる抗体や抗原等の活性を落とすことなく分散性を向上
させ、さらに凝集状態からの再分散性を向上させる分散
剤である。また、第2の発明の検査試薬は、前記の分散
剤を用いて、担持させた臨床検査用微粒子を使用する再
現性が高く高感度で自動分析機に適した検査試薬であ
る。また、第3の発明の検査試薬の製造方法は、前記の
分散剤を、微粒子に担持させた臨床検査用微粒子を使用
する簡単な検査試薬の製造方法である。また、第4の発
明の臨床検査方法は、前記の分散剤を用いて、担持させ
た臨床検査用微粒子を使用する臨床検査方法で容易に実
施することができる。またさらに、第5の発明の生体関
連物質の分離精製方法は、前記の分散剤を用いて、生体
関連物質{例えば抗体(または抗原)}を担持させた臨
床検査用微粒子を使用するので容易に回収率よく生体関
連物質の分離精製することができる方法である。
【0082】
【実施例】以下、実施例に基づいてさらに詳しく説明す
る。次に用いたポリマーの重量平均分子量の分析方法を
示す。 <重量平均分子量の測定>リン酸バッファー(pH7.
4、20mM)を溶離液としたゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー(GPC)、ポリエチレングリコール
標準、UV(210nm)及び屈折率を用いて検出し
た。
【0083】合成例1;ポリマー1(P−1)の合成 MPC;35.7g、n−ブチルメタクリレート(BM
A);4.3g(単量体組成モル比、MPC/BMA=
80/20)をエタノール;160gに溶解し4つ口フ
ラスコに入れ、30分間窒素を吹込んだ後、60℃でア
ゾビスイソブチロニトリル;0.82gを加えて8時間
重合反応させた。重合液を3リットルのジエチルエーテ
ル中にかき混ぜながら滴下し、析出した沈殿を濾過し、
48時間室温で真空乾燥を行って、粉末29.6gを得
た。得られた共重合体は、GPCにより評価した重量平
均分子量で153,000であった。これをポリマー1
(P−1)とする。
【0084】合成例2;ポリマー2(P−2)の合成 前記の合成例1のポリマー1に準じて単量体の種類、組
成比(モル組成比MPC0.5−BMA0.2−MAc
0.3)、溶媒種を変え、合成例1と同様の操作によ
り、重合体ポリマー2(P−2)を得た。得られた共重
合体のポリマーは、前記と同様にして測定した結果、重
量平均分子量で354,000であった。
【0085】
【表1】
【0086】注;表中に用いた略号は次のとおりであ
る。 MPC;2−(メタクリロイルオキシ)エチル−2’−
(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、 BMA;n−ブチルメタクリレート、 MAc;メタクリル酸
【0087】実施例1 平均粒径197nmのポリスチレン製ラテックス溶液
{ジェイエスアール(株)社製}1.0mL(50mg
/mL)に純水4mLを加え軽くかき混ぜた後、ポリマ
ー1を0.01g加え(ポリマー1濃度0.2%)かき
混ぜて溶解させた。その後、60000回転1時間で遠
心分離し、上澄み液を捨て、ポリマー1を0.01g溶
解させた純水5mLを加え超音波照射を行い再分散させ
た。この遠心分離操作をさらに4回繰り返して最終的に
ラテックス分散液5mLを得た。COULTER社製の
サブミクロン粒度分布計N4SD型を使用して、初期及
び5回の遠心分離後のラテックスの粒径(D)、標準偏
差(SD)およびCV値{(SD/D)×100%}を
求めた。結果を表2に示す。
【0088】比較例1 平均粒径197nmのポリスチレン製ラテックス溶液
{ジェイエスアール(株)社製}1.0mL(50mg
/mL)に純水4mLを加え軽くかき混ぜた。その後、
60000回転1時間で遠心分離し、上澄み液を捨て、
純水5mLを加え超音波照射を行い再分散させた。この
遠心分離操作をさらに4回繰り返して最終的にラテック
ス分散液5mLを得た。そのラテックスを用いて、実施
例1と同様にして数値を求めた。結果を表2に示す。
【0089】
【表2】
【0090】実施例2 平均粒径197nmのポリスチレン製ラテックス溶液
{ジェイエスアール(株)社製}1.0mL(50mg
/mL)に20mg/mLのヤギ抗(マウスIgG)抗
体溶液1.0mL(リン酸緩衝液)を添加して、室温に
て2時間かき混ぜた。かき混ぜた後、20mg/mLの
ウシ血清アルブミン溶液(リン酸緩衝液)を添加して、
室温で2時間かき混ぜた。かき混ぜ終了後、ポリマー1
を0.1%溶解させたリン酸緩衝液1.0mL加え軽く
更にかき混ぜた。その後、40000回転、1時間の遠
心分離を行った。遠心分離終了後、上清を除去した。そ
の後、ポリマー1を0.1%溶解させたリン酸緩衝液3
mL加え1分間の超音波照射で再分散させた。遠心分離
による洗浄操作を4回繰り返して、最終的にポリマー1
を0.1%溶解させたリン酸緩衝液を添加して、2mg
/mLのラテックス懸濁液を調製した。測定は自動分析
機器7070{(株)日立製作所社製}で行った。 <試薬と条件> 第1試薬(R1);ポリマー1を0.1%溶解させたリ
ン酸緩衝液200μL、 第3試薬(R3);先に調製した2mg/mlのラテッ
クス懸濁液50μL、 検体;マウス血清(3種類の検体で同一検体を5回測
定)3μL。 <条件> 測定形式;2ポイントエンドの10分間反応、 キャリブレーション;スプライン、 測定ポイント;18−31、 測定波長は、700−340nmである。結果を表3に
示す。
【0091】実施例3 実施例2で用いたポリマー1の代わりにポリマー2を用
いた以外は実施例2と同様に行った。結果を表3に示
す。
【0092】比較例2 実施例2のポリマー1の代わりにウシ血清アルブミンを
用いた以外は実施例2と同様に行った。結果を表3に示
す。
【0093】
【表3】
【0094】実施例4 下記の(1−1)〜(1−5)の操作手順で、ポリマー
1を微粒子再分散剤として使用し抗体を結合させた磁性
Fe微粒子分散液を作成し、抗原の測定を行った。 (1−1)粒径2.5μmのFe微粒子(ポリサイエン
ス社製、球状強磁性鉄粉)5.0mgにγ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン1.0mLを加え、1分間の超
音波照射で再分散させた後、室温で10分間インキュベ
ートさせた。 (1−2)磁石で容器の底にFe微粒子を凝集させなが
ら溶媒を除去し、磁力を解除した後、ポリマー1を0.
1%溶解させたリン酸緩衝液1.0mLを加え軽くかき
混ぜて洗浄した。 (1−3)(1−2)の洗浄操作を2回繰り返した後、
2.5%グルタルアルデヒドのリン酸緩衝液5mLを加
え1分間の超音波照射で再分散させ、室温で1時間イン
キュベートを行った。 (1−4)(1−2)の操作を3回繰り返し余分なグル
タルアルデヒドを取り除いた後、抗(マウスIgG)抗
体の1.0mg/mLのリン酸緩衝液1.0mLを加
え、室温で1時間インキュベートした。 (1−5)(1−2)の操作を3回繰り返した後、ポリ
マー1を0.1%溶解させたリン酸緩衝液1.0mLを
添加し、抗体固定化磁性Fe微粒子1mL(磁性微粒子
濃度;5mg/mL)を得た。上の操作により得られた
抗体固定化磁性Fe微粒子を使用して下記の(2−1)
〜(2−5)の手順で抗原の測定を行った。 (2−1)抗体固定化磁性Fe微粒子分散液100μL
づつを3本のガラス試験管(直径:12mm、長さ:7
5mm)に入れ、磁石で試験管の底に磁性Fe微粒子を
凝集させ分散媒を取り除いた。 (2−2)各容器に0ng/mL、10ng/mL、1
00ng/mLの3種類の濃度のマウスIgG溶液をそ
れぞれ500μLづつ加えて、1分間超音波をかけた
後、室温で1時間インキュベートを行って抗原−抗体反
応をさせた。 (2−3)磁石で容器の底に前記のFe微粒子を凝集さ
せながら溶媒を除去し、磁力を解除してポリマー1を
0.1%溶解させたリン酸緩衝液1.0mLを加え軽く
かき混ぜて洗浄した。 (2−4)(2−3)の洗浄操作を2回行った後、磁石
で前記のFe微粒子を凝集させ分散媒を除去し、9−
〔(6,6−ジメチル−3−イソプロピル−2,4,5
−トリオキサシクロヘキシノ)カルボニル〕アントラセ
ン標識抗(マウスIgG)抗体(以下、トリオキサン標
識抗体と略す)溶液溶液(濃度;330ng/mL)を
500μL加えて室温で1時間インキュベートを行っ
た。(なお、9−〔(6,6−ジメチル−3−イソプロ
ピル−2,4,5−トリオキサシクロヘキシノ)カルボ
ニル〕アントラセンは特開平6−228129号記載の
方法により合成し、N−ヒドロシキスクシンイミド及
び、ジシクロヘキシルカルボジイミドを用いてアントラ
セン標識抗体を調製した。) (2−5)(2−3)の洗浄操作を2回行った後、磁石
で前記のFe微粒子を凝集させ分散媒を除去し、ジメチ
ルホルムアミド200μL加え、10N水酸化ナトリウ
ム液200μLをトリガーとして加え化学発光させた。
発光量はLUMINESCENCE READER B
LR−201(アロカ社製)を用いて、1分間までの積
算発光カウントを測定した。測定結果を表4に示す。
【0095】実施例5 実施例4のポリマー1を溶解させたリン酸緩衝液の代わ
りに、ポリマー2を溶解させたリン酸緩衝液を用いた以
外は実施例4と同様に行い、1分間までの積算発光カウ
ントを測定した。測定結果を表4に示す。
【0096】比較例3 実施例4のポリマー1を溶解させたリン酸緩衝液の代わ
りに、ウシ血清アルブミンを添加したリン酸緩衝液を用
いた以外は実施例4と同様に行い、1分間までの積算発
光カウントを測定した。測定結果を表4に示す。
【0097】
【表4】
【0098】実施例6 実施例4の(1−1)〜(1−5)の操作手順で作成し
た抗体を担持させた磁性Fe微粒子を、100μLづつ
3本の試験管(直径;12mm、長さ;75mm)に入
れ、磁石で試験管の底に前記の磁性Fe微粒子を凝集さ
せ分散媒を取り除いた。これにマウス血清500μLづ
つを加えて、1分間超音波をかけた後、室温で1時間イ
ンキュベートを行って、抗原−抗体反応をさせた。次い
で、磁石で容器の底に前記のFe微粒子を凝集させなが
ら溶媒を除去し、磁力を解除して、ポリマー1を0.1
%溶解させたリン酸緩衝液1.0mlを加えて軽くかき
混ぜて洗浄した。この洗浄操作を2回行った後に、酢酸
緩衝液(pH4.5)500μLを加えて1分間超音波
をかけた後、室温で1時間インキュベートを行って結合
した抗原(マウスIgG)を遊離させた。次いで、磁石
で試験管の底に前記の磁性Fe微粒子を凝集させた後
に、上清を400μL回収した。この上清に含まれるマ
ウスIgG濃度を以下の方法で測定した。 <マウスIgGの測定>10μL/mgのヤギ抗(マウ
スIgG)抗体{和光純薬工業(株)社製}溶液(10
0mMリン酸緩衝液、pH7.5)をポリスチレン製9
6穴タイタープレート(イムノプレート、F96、マキ
シソープ、Nunc社製)に100μL/ウエルで加
え、4℃、一晩インキュベートして物理的に吸着させた
後に、生理的リン酸緩衝液(以下、PBSと略す)で4
回洗浄を行った。次いで、5%のウシ血清アルブミン
(以下、BSAと略す)を添加したPBSを300μL
/ウエルで加え、4℃、一晩インキュベートした後に、
BSA溶液を除去し、抗体吸着固相を調製した。次い
で、先の上清をPBSで100倍希釈したものを100
μL/ウエルで加え、25℃、2時間インキュベート
し、続いてPBSで4回洗浄した。次いでパーオキシダ
ーゼ標識−抗(マウス抗体)抗体{和光純薬工業(株)
社製}溶液をPBSで10000倍希釈して、100μ
L/ウエルで加え、25℃、2時間インキュベートし、
続いてPBSで4回洗浄した。次いで、ペルオキシダー
ゼ発色キットT{住友ベークライト(株)社製}で各ウ
エルを室温で、10分間発色させた後に、SPECTR
A MAX250(マイクロプレートリーダー、モレキ
ュラーデバイス社製)を用いて、各ウエルの450nm
の吸光度を測定した。既知量のIgGを含む溶液を用い
て検量線を作成し、それを用いて先の上清中のマウスI
gG濃度を求めた。1検体について8回測定した。結果
を表5に示す。
【0099】実施例7 実施例6で用いたポリマー1の代わりにポリマー2を用
いた以外は、実施例6と同様にして行い、マウスIgG
濃度を求めた。結果を表5に示す。
【0100】比較例4 実施例6で用いたポリマー1の代わりにウシ血清アルブ
ミンを用いた以外は、実施例6と同様にして行い、マウ
スIgG濃度を求めた。結果を表5に示す。
【0101】
【表5】
【0102】なおここでは、回収率(%)は、比較例4
を基準として実施例6および7で検出したマウスIgG
量を%で表示した。
【0103】以上の結果より、比較例1〜3に対して、
実施例1〜5の場合には、高い精度の結果が得られ、検
査方法として優れていることがわかる。また、比較例4
に比べて実施例6および7が回収率が高く、優れている
ことがわかる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式(1) 【化1】 {ただし、式中、Xは2価の有機残基を示し、Yは炭素
    数1〜6のアルキレンオキシ基を示し、Zは水素原子も
    しくはR5−O−(C=O)−(ただし、R5は炭素数1
    〜10のアルキル基または炭素数1〜10のヒドロキシ
    アルキル基を示す)を示す。また、R1は水素原子もし
    くはメチル基を示し、R2、R3及びR4は同一もしくは
    異なる基であって、水素原子、炭素数1〜6のアルキル
    基またはヒドロキシアルキル基を示す。mは0または1
    を示す。nは1〜4の整数である。}で表されるホスホ
    リルコリン類似基含有単量体を含む単量体組成物を重合
    してなる重合体を有効成分とする臨床検査用微粒子分散
    剤。
  2. 【請求項2】ホスホリルコリン類似基含有単量体を含む
    単量体組成物が、A成分のホスホリルコリン類似基含有
    単量体20〜98mol%と、B成分の疎水性単量体2
    〜80mol%とからなる単量体組成物である請求項1
    記載の臨床検査用微粒子分散剤。
  3. 【請求項3】A成分のホスホリルコリン類似基含有単量
    体が、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−
    (トリメチルアンモニオ)エチルホスフェートであり、
    B成分の疎水性単量体が下記の式(2) 【化2】 {ただし、式中、L1は、−C64−、−C610−、−
    (C=O)−O−、−O−、−(C=O)NH−、−O
    −(C=O)−および−O−(C=O)−O−からなる
    群より選ばれる基を示し、L2は、水素原子、−(C
    2g−L3、((CH2p−O)h−L3から選ばれる
    疎水性官能基を示す。(g、hは1〜24、pは3〜5
    の整数を示し、L3は、水素原子、メチル基、−C
    65、−O−C65から選ばれる官能基を示す。)}で
    表される疎水性単量体である請求項1または2記載の臨
    床検査用微粒子分散剤。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の臨床
    検査用微粒子分散剤と、生体関連物質に生化学的に特異
    的に結合する部位とを担持させてなる検査用微粒子を含
    有することを特徴とする微粒子含有臨床検査試薬。
  5. 【請求項5】検査用微粒子が、微粒子ラテックスまたは
    磁性微粒子である請求項4に記載の微粒子含有臨床検査
    試薬。
  6. 【請求項6】臨床検査用の水中分散微粒子と、前記の請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の臨床検査用微粒子分
    散剤の分散溶液とを接触させて、微粒子に前記の式
    (1)で表される単量体に基づく構成成分を含有する重
    合体と、生体関連物質に生化学的に特異的に結合する部
    位とを担持させてなることを特徴とする臨床検査試薬の
    製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1〜3のいずれか1項に記載の臨床
    検査用微粒子分散剤と生体関連物質に生化学的に特異的
    に結合する部位とを担持させた微粒子と、前記の生体関
    連物質とを接触させて複合体を形成させ、分離し、さら
    にその複合体から、前記の生体関連物質を分離して精製
    する方法。 【0009】
JP2000034931A 2000-02-14 2000-02-14 臨床検査用微粒子分散剤、検査用試薬、試薬の製造方法、検査方法および用途 Expired - Fee Related JP4240729B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000034931A JP4240729B2 (ja) 2000-02-14 2000-02-14 臨床検査用微粒子分散剤、検査用試薬、試薬の製造方法、検査方法および用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000034931A JP4240729B2 (ja) 2000-02-14 2000-02-14 臨床検査用微粒子分散剤、検査用試薬、試薬の製造方法、検査方法および用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001228149A true JP2001228149A (ja) 2001-08-24
JP4240729B2 JP4240729B2 (ja) 2009-03-18

Family

ID=18559193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000034931A Expired - Fee Related JP4240729B2 (ja) 2000-02-14 2000-02-14 臨床検査用微粒子分散剤、検査用試薬、試薬の製造方法、検査方法および用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4240729B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001318099A (ja) * 2000-02-29 2001-11-16 Kyowa Medex Co Ltd C−反応性蛋白質測定方法及び測定試薬
WO2005114193A1 (ja) * 2004-05-24 2005-12-01 Shiseido Company, Ltd. アフィニティー粒子及びアフィニティー分離方法
JP2008081662A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Nof Corp 撹拌処理方法、撹拌装置及び供給構造
US7368252B2 (en) 2001-06-05 2008-05-06 Wako Pure Chemical Industries, Ltd. Agglutination accelerator for immunological measurement
WO2009116309A1 (ja) * 2008-03-19 2009-09-24 株式会社資生堂 アフィニティー粒子の製造方法、アフィニティー粒子及び分離方法
KR101176905B1 (ko) * 2004-05-24 2012-08-30 가부시키가이샤 시세이도 어피니티 입자 및 어피니티 분리 방법
JP2013029524A (ja) * 2007-02-09 2013-02-07 Advanced Liquid Logic Inc 液滴アクチュエータデバイスおよび磁性ビーズを使用する方法
WO2024075847A1 (ja) * 2022-10-06 2024-04-11 積水メディカル株式会社 非特異反応抑制剤、非特異反応抑制剤の使用方法、非特異反応抑制方法、生化学的測定用試薬、検体前処理液、及び生化学的測定用試薬キット

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022005716A1 (en) 2020-07-02 2022-01-06 Applied Materials, Inc. Selective deposition of carbon on photoresist layer for lithography applications

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001318099A (ja) * 2000-02-29 2001-11-16 Kyowa Medex Co Ltd C−反応性蛋白質測定方法及び測定試薬
JP4716067B2 (ja) * 2000-02-29 2011-07-06 日油株式会社 C−反応性蛋白質測定方法及び測定試薬
US7368252B2 (en) 2001-06-05 2008-05-06 Wako Pure Chemical Industries, Ltd. Agglutination accelerator for immunological measurement
WO2005114193A1 (ja) * 2004-05-24 2005-12-01 Shiseido Company, Ltd. アフィニティー粒子及びアフィニティー分離方法
CN1956780B (zh) * 2004-05-24 2011-03-23 株式会社资生堂 亲和颗粒和亲和分离方法
KR101176905B1 (ko) * 2004-05-24 2012-08-30 가부시키가이샤 시세이도 어피니티 입자 및 어피니티 분리 방법
JP2008081662A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Nof Corp 撹拌処理方法、撹拌装置及び供給構造
JP2013029524A (ja) * 2007-02-09 2013-02-07 Advanced Liquid Logic Inc 液滴アクチュエータデバイスおよび磁性ビーズを使用する方法
US10379112B2 (en) 2007-02-09 2019-08-13 Advanced Liquid Logic, Inc. Droplet actuator devices and methods employing magnetic beads
WO2009116309A1 (ja) * 2008-03-19 2009-09-24 株式会社資生堂 アフィニティー粒子の製造方法、アフィニティー粒子及び分離方法
JP5421900B2 (ja) * 2008-03-19 2014-02-19 株式会社 資生堂 アフィニティー粒子の製造方法
WO2024075847A1 (ja) * 2022-10-06 2024-04-11 積水メディカル株式会社 非特異反応抑制剤、非特異反応抑制剤の使用方法、非特異反応抑制方法、生化学的測定用試薬、検体前処理液、及び生化学的測定用試薬キット

Also Published As

Publication number Publication date
JP4240729B2 (ja) 2009-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101511892B (zh) 含有多嵌段聚合物的颗粒
KR100206159B1 (ko) 자성입자 및 그것을 사용한 면역측정법
JP2536995B2 (ja) 酵素固定法
EP1617220B1 (en) Process for producing a particle having magnetic material incorporated therein
WO1989004373A1 (en) Process for producing magnetically responsive polymer particles and application thereof
EP0463144A4 (en) Magnetically responsive fluorescent polymer particles and application thereof
JP5184554B2 (ja) 検出対象の検出方法及び定量方法
JP4593146B2 (ja) 磁性体内包粒子の製造方法
JP4240729B2 (ja) 臨床検査用微粒子分散剤、検査用試薬、試薬の製造方法、検査方法および用途
CN109642899B (zh) 使用由不同的方式固定化抗原的抗原负载不溶性载体粒子的抗体测定法、抗体测定用试剂
JP6900207B2 (ja) プローブ結合担体の製造方法、および、標的物質を検出または分離する方法
WO2007066731A1 (ja) 抗リン脂質抗体測定試薬及び抗トレポネーマ・パリダム抗体測定試薬
JP2004163421A (ja) 磁性体内包粒子とその製造方法、及び磁性体内包粒子を用いた免疫測定用粒子
JP2006226689A (ja) 免疫検査用磁性粒子
JP2006226690A (ja) 免疫検査用磁性粒子
JP2545707B2 (ja) 免疫学的診断試薬
KR101690803B1 (ko) 항인지질 항체 측정 시약에 사용하는 불용성 담체, 항인지질 항체 측정 시약, 및 항인지질 항체의 측정 방법
JP4485823B2 (ja) 磁性体内包粒子及び免疫測定用粒子
EP3382394B1 (en) Method of producing a probe-bound carrier and method of detecting or separating a target substance
JP2021066841A (ja) 粒子およびその製造方法
WO2018110709A1 (ja) 着色ラテックス粒子及びそれを用いた免疫測定法用試薬
JP5048423B2 (ja) 凝集検査用微粒子
JP4359181B2 (ja) 磁性体内包粒子の製造方法
JP3954900B2 (ja) 免疫測定試薬及び免疫測定法
JP2006226691A (ja) 免疫検査用磁性粒子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4240729

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees