JP2001226795A - 粗化処理銅箔及びその製造方法 - Google Patents

粗化処理銅箔及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅箔の被接着面に電解処理によりコブ状銅を
形成させる際に、銅生箔の凸部だけでなく、凹部にもコ
ブ状銅を形成させることにより、粗面粗さを大きくする
ことなく、樹脂基材と銅箔間の接着強度に優れたプリン
ト配線板用銅箔として好適に用いられる粗化処理銅箔を
提供する。 【解決手段】 銅箔の被接着面に、銅並びにタングステ
ン及びモリブデンから選ばれる1種以上の金属と、ニッ
ケル、コバルト、鉄及び亜鉛から選ばれる少なくとも1
種以上の金属とからなる複合金属層を設け、更にこの層
の上に銅からなる粗化層を設けてなる粗化処理銅箔、及
び、銅並びにタングステン及びモリブデンから選ばれる
少なくとも1種以上の金属とニッケル、コバルト、鉄及
び亜鉛から選ばれる少なくとも1種以上の金属とからな
る複合金属層に銅イオンを含有するメッキ浴を用いて、
浴の限界電流密度以上の電流密度で電解処理して、樹枝
状銅電着層を形成し、更に浴の限界電流密度未満の電流
密度で電解処理してコブ状銅を形成することにより銅か
らなる粗化層を設ける粗化処理銅箔の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板等
に好適に用いられる粗化処理銅箔とその製造方法に関
し、更に詳しくは、FR−5等の高Tg樹脂基材との接
着強度に優れるプリント配線板用銅箔として好適に用い
られる粗化処理銅箔とその好適な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板用銅箔は、一般に、樹脂
基材と積層する銅箔との被接着面が何らかの方法によっ
て、より強固な接着強度が得られるように、予め粗化処
理されている。この粗化処理手段として適用されている
主流の方法は、電解銅箔の場合メッキ法である。メッキ
法には、例えば、特公昭53−39376号公報に開示
されている方法がある。この方法は酸性銅メッキ浴を用
いて、銅生箔を陰極として、まず限界電流密度以上の電
流によりいわゆるコガシメッキによる樹枝状銅電着層を
銅箔の少なくとも一方の被接着面に形成させ、更に該層
上に限界電流密度未満の電流により前記樹枝状銅電着層
に平滑な銅電着層(カブセメッキ)を形成して前記樹枝
状銅をいわゆるコブ状銅に変化させ、このコブ状銅によ
り、接着強度の増強を得ようとするものである。このコ
ブ状銅を形成することにより該銅箔面は、電解処理前に
比べて比表面積の増大が図られるとともにコブ状銅によ
るアンカー効果が発揮されて樹脂基材と銅箔間の接着強
度が向上する。このコブ状銅が形成される銅生箔が電解
銅箔の場合、一般に一方の面(粗面側)は他方の面(光
沢面側)に比べて凹凸があり、電流は主に凸部に集中し
やすく、コブ状銅は殆ど凸部の先端に集中して形成され
る。
【0003】近年、ノートパソコン、携帯電話等の普及
に伴い、樹脂基材として高TgタイプのFR−5材を使
用したガラスエポキシプリント配線板が増加している。
高Tgタイプのエポキシ樹脂は、従来のFR−4材と比
較すると高耐熱性である反面、銅箔との接着強度が低く
なる傾向がある。樹脂基材との接着強度を高める方法と
して、銅箔の被接着面の粗面粗さを大きくする方法があ
る。しかし、粗面粗さを大きくした場合、小さな摩擦力
でもコブ状銅が脱落するいわゆる銅粉落ち現象や、プリ
ント回路作製時に行うエッチング工程後において樹脂基
材の中にコブ状銅が残存する残銅現象が発生しやすくな
る。
【0004】これらを改良する手段として、特公昭54
−38053号公報等に酸性銅メッキ浴中に砒素、アン
チモン、ビスマス、セレン、テルルから選ばれた1種又
は2種以上を特定量添加し、限界電流密度前後で電解処
理する粗面形成方法がある。砒素、アンチモン、ビスマ
ス、セレン、テルルを微量含有させることにより微小な
突起が形成されるが、銅生箔の凸部に集中する現象は改
善されない。更に、毒物、劇物等である砒素、アンチモ
ン、ビスマス、セレン、テルルを含有する銅箔をプリン
ト配線板に用いた場合、エッチング廃液やプリント配線
板そのものの廃棄時に、環境汚染の問題が発生する。
【0005】また、酸性銅メッキ浴中にベンゾキノリン
を添加する方法(特公昭56−41196号公報)やモ
リブデンを添加する方法(特公昭62−56677号公
報)が開示されているが、接着強度の向上が十分に得ら
れなかった。
【0006】この課題を更に改良した方法として、特開
平8−236930号公報にクロム及びタングステンか
ら選ばれた1種以上の金属イオンと、バナジウム、ニッ
ケル、鉄、コバルト、亜鉛、ゲルマニウム及びモリブデ
ンから選ばれる1種以上の金属イオンを含む酸性銅メッ
キ浴を用いて、限界電流密度付近で電解し、添加金属を
含有する粗化処理層を形成する方法が開示されている。
また、特開平11−256389号公報にモリブデンと
鉄、コバルト、ニッケル、タングステンから選ばれる1
種以上の金属イオンを含む酸性銅メッキ浴を用いて、限
界電流密度付近で電解し、添加金属を含有するやけめっ
き層(コガシメッキ層)を形成する方法が開示されてい
る。
【0007】しかし、これらの方法を用いても、コブ状
銅は銅生箔凸部の先端に集中して形成されるため、銅粉
落ち現象や、残銅現象がなお発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
した従来技術の問題点を解消することにある。すなわ
ち、銅箔の被接着面に電解処理によりコブ状銅を形成さ
せる際に、銅生箔の凸部だけでなく、凹部にもコブ状銅
を形成させることにより、粗面粗さを大きくすることな
く、樹脂基材と銅箔間の接着強度に優れたプリント配線
板用銅箔として好適に用いられる粗化処理銅箔を提供す
ることにある。
【0009】本発明の他の目的は、上記の粗化処理銅箔
の好適な製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、銅
箔の被接着面に、銅並びにタングステン及びモリブデン
から選ばれる1種以上の金属とニッケル、コバルト、鉄
及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種以上の金属とから
なる複合金属層を設け、更にこの層の上に銅からなる粗
化層を設けてなることを特徴とする粗化処理銅箔を提供
するものである。
【0011】本発明はまた、銅箔を陰極として、銅イオ
ン並びにタングステンイオン及びモリブデンイオンから
選ばれる1種以上の金属イオンとニッケル、コバルト、
鉄及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種以上の金属イオ
ンを含有するメッキ浴を用いて、浴の限界電流密度未満
の電流密度で電解処理することにより、銅並びにタング
ステン及びモリブデンから選ばれる1種以上の金属とニ
ッケル、コバルト、鉄及び亜鉛から選ばれる少なくとも
1種以上の金属とからなる複合金属層を設け、次いでこ
の複合金属層上に、銅イオンを含有するメッキ浴を用い
て、浴の限界電流密度以上の電流密度で電解処理して、
樹枝状銅電着層を形成し、更に浴の限界電流密度未満の
電流密度で電解処理してコブ状銅を形成することにより
銅からなる粗化層を設けることを特徴とする粗化処理銅
箔の製造方法を提供するものである。ここで記述する浴
の限界電流密度とは、金属及び金属化合物の析出する陰
極反応において、水素ガスの発生を伴う電流密度を意味
する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる銅箔(銅生
箔)は主に電解銅箔が好適に用いられるが、圧延銅箔や
真空蒸着法等によって、例えば、プラスチックフィルム
上に銅膜を形成させたものであってもよい。また、銅箔
の厚さ、銅箔表面の粗さや形態については特に限定する
ものではない。更に銅箔の被接着面は両面であってもよ
い。
【0013】この銅生箔の被接着面には、銅の付着量が
好ましくは5,000〜10,000μg/dm2、タ
ングステン及びモリブデンから選ばれる1種以上の金属
の付着量が好ましくは10〜1,000μg/dm2
より好ましくは100〜1,000μg/dm2、ニッ
ケル、コバルト、鉄及び亜鉛から選ばれる少なくとも1
種以上の金属の付着量が好ましくは10〜1,000μ
g/dm2、より好ましくは10〜300μg/dm2
ある複合金属層が設けられている。
【0014】ニッケル、コバルト、鉄及び亜鉛から選ば
れる少なくとも1種以上の金属の付着量が10μg/d
2未満の場合には、メッキ法によりコブ状銅を形成し
てもコブ状銅は銅生箔の凹部まで形成されず、凸部に集
中して形成される傾向があり、1,000μg/dm2
を超える場合には、銅回路形成において、不要な銅をエ
ッチングにより除去するとき該メッキ層のエッチング時
間が著しく遅くなる傾向がある。ニッケル、コバルト、
鉄及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種以上の金属の付
着量は、メッキ浴の組成やその処理条件の設定などに関
連するものであり、後記する浴組成、電解条件等から適
宜選択される。
【0015】また、複合金属層の銅の付着量が5,00
0μg/dm2未満であると凹部全体にコブ状銅が形成
されない傾向にあり、10,000μg/dm2を超え
ると凹部全体にコブ状銅の形成効果は小さく、また、製
造コストが増大する傾向がある。複合金属層のタングス
テン及びモリブデンから選ばれる1種以上の金属の付着
量が10μg/dm2未満であると、凹部全体にコブ状
銅が形成されない傾向にあり、また1,000μg/d
2を超えるとコブ状銅が大きくならない傾向がある。
複合金属層の厚さは0.05〜0.15μmであること
が好ましい。更に好ましくは0.07〜0.12μmで
ある。
【0016】本発明における複合金属層の形成は、銅箔
の被接着面に銅イオン並びにタングステン及びモリブデ
ンから選ばれる1種以上の金属イオンとニッケル、コバ
ルト、鉄及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種以上の金
属イオンを含有するメッキ浴を用いて浴の限界電流密度
未満の電流密度で電解処理することにより行われる。銅
箔の被接着面は予め、酸洗、脱脂処理を施しておくこと
が好ましい。
【0017】このメッキ浴の各金属イオン源は水溶性の
金属塩から選ばれ用いられる。好適な浴組成は次のよう
な範囲から選択することが好ましいが、特に限定するも
のではない。 銅イオン源−硫酸銅5水和物:10〜100g/l タングステンイオン源−タングステン酸ナトリウム2水
和物:0.01〜20g/l モリブデンイオン源−モリブデン酸ナトリウム2水和
物:0.5〜20g/l ニッケルイオン源−硫酸ニッケル6水和物 コバルトイオン源−硫酸コバルト7水和物 鉄イオン源−硫酸第1鉄7水和物 亜鉛イオン源−硫酸亜鉛7水和物 硫酸ニッケル6水和物、硫酸コバルト7水和物、硫酸第
1鉄7水和物及び硫酸亜鉛7水和物の合計:10〜10
0g/l 好適な電解条件は、メッキ浴の限界電流密度未満であれ
ばよく、概ね次のような範囲から選択することが好まし
い。 電流密度:1〜10A/dm2、電解処理時間:1〜3
0秒、浴温度:10〜60℃ メッキ浴のpHは1.5〜5.0の範囲から選択される
ことが好ましい。pHが1.5より低い場合、複合金属
層中のタングステン及びモリブデンから選ばれる1種以
上の金属の付着量及び、ニッケル、コバルト、鉄及び亜
鉛から選ばれる少なくとも1種以上の金属の付着量が好
適な範囲が少なくなり、メッキ法によりコブ状銅を形成
してもコブ状銅は銅生箔の凹部まで形成されず、凸部に
集中して形成される傾向がある。また、pHが5.0よ
り高い場合、タングステンイオン及びモリブデンイオン
から選ばれる1種以上の金属イオンの溶解時間が著しく
遅くなり、生産性が悪化する傾向がある。より好ましい
pHは2.0〜4.0の範囲である。
【0018】複合金属層の形成により、銅生箔凸部に微
細粒が発生するがこのまま或は該層上をコガシメッキ又
はカブセメッキにより銅で被覆しただけでは十分な接着
強度は得られない傾向がある。そこで該層上に銅からな
る粗化層をコガシメッキ及びカブセメッキを併用して微
細粒を銅生箔の凹部にまで析出させることで接着強度の
向上を図る。
【0019】すなわち、上記の条件で得られた銅箔を水
洗し、得られた複合金属層上に、銅イオンを含有するメ
ッキ浴を用いて浴の限界電流密度以上の電流密度で電解
処理するコガシメッキにより樹枝状銅電着層を形成し、
更に浴の限界電流密度未満の電流密度で電解処理するカ
ブセメッキによりコブ状銅を形成することにより銅から
なる粗化層を設ける。
【0020】銅からなる粗化層の銅の付着量は30,0
00〜300,000μg/dm2であることが好まし
い。30,000μg/dm2未満であるとコブ状銅が
小さく十分な接着強度は得られない傾向がある。30
0,000μg/dm2を超えると接着強度は得られる
が、製造原価が増大するので好ましくない。より好まし
い付着量は100,000〜200,000μg/dm
2である。銅からなる粗化層の形成はコガシメッキ−カ
ブセメッキの工程を複数回繰り返して行うこともでき
る。
【0021】銅からなる粗化層の形成は、例えば一般的
な硫酸酸性硫酸銅浴を用いた場合、次のような浴組成及
び電解条件の範囲から選択することが好ましいが、特に
限定するものではない。 銅イオン源−硫酸銅5水和物:20〜300g/l 硫酸:10〜200g/l 電流密度:コガシメッキ(限界電流密度以上);10〜
200A/dm2、カブセメッキ(限界電流密度未
満);1〜20A/dm2 電解処理時間:コガシメッキ;1〜10秒、カブセメッ
キ;40〜100秒 浴温度:20〜60℃ 銅からなる粗化層を形成した銅箔は、必要に応じて、通
常の銅箔に設けられるクロメート層、亜鉛層、銅亜鉛合
金層、亜鉛合金層、ニッケル−モリブデン−コバルト
層、インジウム−亜鉛層などの防錆処理層やカップリン
グ剤処理層、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミ
ド樹脂等の接着樹脂層を設けて用いることが好ましい。
これらの層を設けた粗面化処理銅箔は、樹脂基材と加熱
加圧積層してプリント配線板用の銅張積層板として使用
される。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によって更
に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。
【0023】実施例1 (1)厚さ35μmの電解銅箔(粗面側表面粗さRa
0.9μm、JIS B0601に準拠して測定)を1
0%硫酸溶液で20秒間酸洗処理した。
【0024】(2)この銅箔を水洗し、硫酸銅5水和物
50g/l、モリブデン酸ナトリウム2水和物2g/l
及び硫酸ニッケル6水和物50g/lからなるメッキ浴
を、pH3.0、浴温度30℃に調整したメッキ浴を用
いて、前記銅箔の粗面側(被接着面)を電流密度6A/
dm2で4秒間電解処理して銅箔の被接着面側に銅、モ
リブデン及びニッケルを含む複合金属層を形成した。複
合金属層の各金属量をICP(誘導結合プラズマ発光)
分析装置で定量したところ、銅の付着量は7,900μ
g/dm2、モリブデンの付着量は178μg/dm2
ニッケルの付着量は145μg/dm2であった。処理
後の処理面の表面粗さはRa0.9μmであった。
【0025】(3)次に、この銅箔を水洗し、前記複合
金属層上に硫酸銅5水和物130g/l、硫酸100g
/l、浴温度30℃に調整したメッキ浴を用いて、電
流密度30A/dm2で3秒間電解処理(限界電流密度
以上)し、電流密度5A/dm2で80秒間電解処理
(限界電流密度未満)を施し、銅からなる粗化層を形成
した。銅からなる粗化層の銅の付着量は150,000
μg/dm2、表面粗さはRa1.4μmであった。得
られた粗化処理された電解銅箔は銅生箔の凹凸全体にコ
ブ状銅の形成が観察された。粗化処理面の走査型電子顕
微鏡写真(倍率:2000倍、撮影角度45°)を図1
に示す。
【0026】(4)次にこの銅箔を水洗し、重クロム酸
ナトリウム2水和物3.5g/l、pH4.2、浴温度
28℃に調整した水溶液に10秒間浸漬し、防錆層を形
成した。
【0027】(5)更に、この銅箔を水洗し、3−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン0.1重量%の水
溶液に10秒間浸漬後、直ちに80℃で乾燥しシランカ
ップリング剤処理層を形成した。
【0028】(6)引き続いて接着強度を測定するため
にFR−5相当ガラス・エポキシ樹脂含浸基材と前記銅
箔の被接着面を積層して銅張積層板とし、試験片を作製
した。この試験片の銅箔と樹脂基材間の接着強度をJI
S C 6481に準拠し、室温下で測定(銅箔幅1m
m)した。また、銅張積層板を塩化第2銅水溶液で銅箔
をエッチング除去した後、基材表面の任意の10ケ所を
スケールルーペ(倍率:60倍、視野:2mmφ)で樹
脂基材の中にコブ状銅が残存する残銅の有無を観察し
た。更に、銅箔の粗化処理面を、市販の粘着テープロー
ル(リンテック社製、CRローラー)で該銅箔粗化処理
面の全面を転がした後、ロール表面の粘着テープ(巾8
0mm×長さ200mm)を接着面を下にして白い紙に
貼り付け、テープ表面の任意の10ケ所をスケールルー
ペ(倍率:60倍、視野:2mmφ)でコブ状銅の脱落
(粉落ち)の有無を観察した。測定及び観察の結果を一
括して表1に示した。
【0029】実施例2 実施例1と同様の電解銅箔を用いて実施例1と同様の酸
洗、水洗を行った後、硫酸銅5水和物50g/l、モリ
ブデン酸ナトリウム2水和物2g/l、硫酸コバルト7
水和物30g/l及び硫酸第1鉄7水和物30g/lか
らなるメッキ浴を、pH2.0、浴温度30℃に調整し
たメッキ浴を用いて、前記銅箔の粗面側(被接着面)を
電流密度6A/dm2で4秒間電解処理して銅箔の被接
着面側に銅、モリブデン、コバルト及び鉄を含む複合金
属層を形成した。複合金属層の各金属量をICP(誘導
結合プラズマ発光)分析装置で定量したところ、銅の付
着量は7,900μg/dm2、モリブデンの付着量は
180μg/dm2、コバルトの付着量は12μg/d
2、鉄の付着量は50μg/dm2であった。処理後の
処理面の表面粗さはRa0.9μmであった。次に、実
施例1と同様に銅からなる粗化層を形成した。この粗化
層の銅の付着量は150,000μg/dm2、表面粗
さはRa1.5μmであった。得られた粗化処理された
電解銅箔は銅生箔の凹凸全体にコブ状銅の形成が観察さ
れた。
【0030】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0031】実施例3 実施例1と同様の電解銅箔を用いて実施例1と同様の酸
洗、水洗を行った後、硫酸銅5水和物50g/l、モリ
ブデン酸ナトリウム2水和物2g/l及び硫酸亜鉛7水
和物50g/lからなるメッキ浴を、pH2.5、浴温
度30℃に調整したメッキ浴を用いて、前記銅箔の粗面
側(被接着面)を電流密度7A/dm2で4秒間電解処
理して銅箔の被接着面側に銅、モリブデン及び亜鉛を含
む複合金属層を形成した。複合金属層の各金属量をIC
P(誘導結合プラズマ発光)分析装置で定量したとこ
ろ、銅の付着量は9,200μg/dm2、モリブデン
の付着量は230μg/dm2、亜鉛の付着量は159
μg/dm2であった。処理後の処理面の表面粗さはR
a0.9μmであった。次に実施例1と同様に銅からな
る粗化層を形成した。この粗化層の銅の付着量は15
0,000μg/dm2、表面粗さはRa1.4μmで
あった。得られた粗化処理された電解銅箔は銅生箔の凹
凸全体にコブ状銅の形成が観察された。
【0032】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0033】実施例4 実施例1と同様の電解銅箔を用いて実施例1と同様の酸
洗、水洗を行った後、硫酸銅5水和物50g/l、タン
グステン酸ナトリウム2水和物2g/l及び硫酸ニッケ
ル6水和物50g/lからなるメッキ浴を、pH3.
0、浴温度30℃に調整したメッキ浴を用いて、前記銅
箔の粗面側(被接着面)を電流密度6A/dm2で4秒
間電解処理して銅箔の被接着面側に銅、タングステン及
びニッケルを含む複合金属層を形成した。複合金属層の
各金属量をICP(誘導結合プラズマ発光)分析装置で
定量したところ、銅の付着量は7,900μg/d
2、タングステンの付着量は158μg/dm2、ニッ
ケルの付着量は145μg/dm2であった。処理後の
処理面の表面粗さはRa0.9μmであった。次に、実
施例1と同様に銅からなる粗化層を形成した。この粗化
層の銅の付着量は150,000μg/dm2、表面粗
さはRa1.4μmであった。得られた粗化処理された
電解銅箔は銅生箔の凹凸全体にコブ状銅の形成が観察さ
れた。
【0034】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0035】実施例5 実施例1と同様の電解銅箔を用いて実施例1と同様の酸
洗、水洗を行った後、硫酸銅5水和物50g/l、タン
グステン酸ナトリウム2水和物10g/l、硫酸コバル
ト7水和物30g/l及び硫酸第1鉄7水和物30g/
lからなるメッキ浴を、pH2.0、浴温度30℃に調
整したメッキ浴を用いて、前記銅箔の粗面側(被接着
面)を電流密度6A/dm2で4秒間電解処理して銅箔
の被接着面側に銅、タングステン、コバルト及び鉄を含
む複合金属層を形成した。複合金属層の各金属量をIC
P(誘導結合プラズマ発光)分析装置で定量したとこ
ろ、銅の付着量は7,900μg/dm2、タングステ
ンの付着量は200μg/dm2、コバルトの付着量は
12μg/dm2、鉄の付着量は50μg/dm2であっ
た。処理後の処理面の表面粗さはRa0.9μmであっ
た。次に、実施例1と同様に銅からなる粗化層を形成し
た。表面粗さはRa1.5μmであった。得られた粗化
処理された電解銅箔は銅生箔の凹凸全体にコブ状銅の形
成が観察された。
【0036】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0037】実施例6 実施例1と同様の電解銅箔を用いて実施例1と同様の酸
洗、水洗を行った後、硫酸銅5水和物50g/l、タン
グステン酸ナトリウム2水和物1g/l、モリブデン酸
ナトリウム2水和物2g/l及び硫酸亜鉛7水和物50
g/lからなるメッキ浴を、pH2.5、浴温度30℃
に調整したメッキ浴を用いて、前記銅箔の粗面側(被接
着面)を電流密度7A/dm2で4秒間電解処理して銅
箔の被接着面側に銅、タングステン、モリブデン及び亜
鉛を含む複合金属層を形成した。複合金属層の各金属量
をICP(誘導結合プラズマ発光)分析装置で定量した
ところ、銅の付着量は9,200μg/dm2、タング
ステンの付着量は50μg/dm2、モリブデンの付着
量は180μg/dm2、亜鉛の付着量は160μg/
dm2であった。処理後の処理面の表面粗さはRa0.
9μmであった。次に実施例1と同様に銅からなる粗化
層を形成した。表面粗さはRa1.4μmであった。得
られた粗化処理された電解銅箔は銅生箔の凹凸全体にコ
ブ状銅の形成が観察された。
【0038】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0039】実施例7 厚さ18μmの圧延銅箔(表面粗さRa0.1μm)を
使用した以外は実施例4と同様な処理を行い、銅、タン
グステン及びニッケルを含む複合金属層を形成した。複
合金属層の銅の付着量は7,900μg/dm2、タン
グステンの付着量は145μg/dm2、ニッケルの付
着量は128μg/dm2であった。処理後の処理面の
表面粗さはRa0.1μmであった。次に実施例1と同
様に銅からなる粗化層を形成した。表面粗さはRa0.
5μmであった。
【0040】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0041】実施例8 厚さ12μmの電解銅箔(粗面側表面粗さRa0.2μ
m)を使用した以外は実施例4と同様な処理を行い、
銅、タングステン及びニッケルを含む複合金属層を形成
した。複合金属層の銅の付着量は7,900μg/dm
2、タングステンの付着量は150μg/dm2、ニッケ
ルの付着量は135μg/dm2であった。処理後の処
理面の表面粗さはRa0.2μmであった。次に実施例
1と同様に銅からなる粗化層を形成した。表面粗さはR
a0.6μmであった。
【0042】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0043】比較例1 実施例1において(3)の硫酸銅を含有するメッキ浴に
よる粗化層を形成しなかったこと以外は、実施例1と同
様の処理をして得られた銅箔の粗面側表面粗さを測定し
たところRa0.9μmであった。また、実施例1の
(6)と同様に接着強度の測定及び残銅、粉落ち試験を
行った結果を表1に示した。
【0044】比較例2 実施例4において(3)の硫酸銅を含有するメッキ浴に
よる粗化層を形成しなかったこと以外は、実施例4と同
様の処理をして得られた銅箔の粗面側表面粗さを測定し
たところRa0.9μmであった。また、実施例1の
(6)と同様に接着強度の測定及び残銅、粉落ち試験を
行った結果を表1に示した。
【0045】比較例3 実施例1と同様の銅箔を用いて実施例4の(1)及び
(2)の処理を行った後、この銅箔を水洗し、硫酸銅5
水和物130g/l、硫酸100g/l、浴温度30℃
に調整したメッキ浴を用いて、電流密度30A/dm2
で3秒間電解処理(限界電流密度以上)を施し樹枝状銅
層(コガシメッキ)を形成した。樹枝状銅層の銅の付着
量は30,000μg/dm2、表面粗さはRa1.3
μmであった。
【0046】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0047】比較例4 実施例1と同様の銅箔を用いて実施例4の(1)及び
(2)の処理を行った後、この銅箔を水洗し、硫酸銅5
水和物130g/l、硫酸100g/l、浴温度30℃
に調整したメッキ浴を用いて、電流密度5A/dm2
80秒間電解処理(限界電流密度未満)を施し平滑銅層
(カブセメッキ)を形成した。平滑銅層の銅の付着量は
132,000μg/dm2、表面粗さはRa1.1μ
mであった。
【0048】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0049】比較例5 実施例1と同様の電解銅箔を用いて実施例1と同様の酸
洗、水洗を行った後、複合金属層を形成することなく硫
酸銅5水和物130g/l、硫酸100g/l、浴温度
30℃のメッキ浴を用いて、前記銅箔の粗面側(被接着
面)に電流密度30A/dm2で3秒間電解処理(限
界電流密度以上)し、電流密度5A/dm2で80秒
間電解処理(限界電流密度未満)を施し、銅からなる粗
化層を形成した。銅からなる粗化層の銅の付着量は15
0,000μg/dm2、表面粗さはRa1.8μmで
あった。得られた粗化処理された電解銅箔は銅生箔凹凸
の凸部に集中してコブ状銅の形成が観察された。粗化処
理面の走査型電子顕微鏡写真(倍率:2000倍、撮影
角度45°)を図2に示す。
【0050】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0051】比較例6 実施例7と同様の圧延銅箔を用いて実施例1と同様の酸
洗、水洗を行った後、複合金属層を形成することなく硫
酸銅5水和物130g/l、硫酸100g/l、浴温度
30℃のメッキ浴を用いて、前記銅箔の粗面側(被接着
面)に電流密度30A/dm2で3秒間電解処理(限
界電流密度以上)し、電流密度5A/dm2で80秒
間電解処理(限界電流密度未満)を施し、銅からなる粗
化層を形成した。銅からなる粗化層の銅の付着量は15
0,000μg/dm2、表面粗さはRa0.8μmで
あった。
【0052】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0053】比較例7 実施例8と同様の電解銅箔を用いて実施例1と同様の酸
洗、水洗を行った後、複合金属層を形成することなく硫
酸銅5水和物130g/l、硫酸100g/l、浴温度
30℃のメッキ浴を用いて、前記銅箔の粗面側(被接着
面)に電流密度30A/dm2で3秒間電解処理(限
界電流密度以上)し、電流密度5A/dm2で80秒
間電解処理(限界電流密度未満)を施し、銅からなる粗
化層を形成した。銅からなる粗化層の銅の付着量は15
0,000μg/dm2、表面粗さはRa1.0μmで
あった。
【0054】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0055】比較例8 実施例1と同様の電解銅箔を用いて実施例1と同様の酸
洗、水洗を行った後、複合金属層を形成することなく
硫酸銅5水和物100g/l、硫酸120g/l、タン
グステン酸ナトリウム2水和物0.6g/l及び硫酸第
1鉄7水和物15g/l、浴温度35℃のメッキ浴を用
いて、前記銅箔の粗面側(被接着面)に電流密度40A
/dm2で3.5秒間電解処理(限界電流密度以上)
し、次いで硫酸銅5水和物250g/l、硫酸100
g/l、浴温度50℃のメッキ浴を用いて、電流密度5
A/dm2で80秒間電解処理(限界電流密度未満)を
施し、タングステン及び鉄を含有する銅粗化層を形成し
た。表面粗さはRa1.7μmであった。
【0056】更に実施例1の(4)及び(5)の処理を
行った後、実施例1の(6)と同様に接着強度の測定及
び残銅、粉落ち試験を行った結果を表1に示した。
【0057】
【表1】 図1と図2を対比すると明らかなように、実施例1で得
られた粗化処理銅箔は、比較例5で得られた粗化処理銅
箔のようにコブ状銅が銅箔面の凸部領域に集中して電析
することなく、凹凸部全体にコブ状銅が電析している。
その結果表面粗さ(Ra)が小さいにもかかわらず、接
着強度が向上し、また、Raの値が小さいのでプリント
回路作製時に行われるエッチング後の基材面の残銅や、
小さな摩擦力による銅粉落ちの発生が防止される。
【0058】
【発明の効果】本発明の粗化処理銅箔は、これを用いて
プリント配線板にしたときに、樹脂基材と銅箔間の接着
強度に優れ、かつ残銅及び粉落ちの発生を防止するのに
有効である。特に、FR−5等の高Tg材に適用する
と、樹脂基材と銅箔間の接着強度を効果的に向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1により得られた粗化処理銅箔の粗化処
理面を示す走査型電子顕微鏡写真。
【図2】比較例5により得られた粗化処理銅箔の粗化処
理面を示す走査型電子顕微鏡写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/00 H05K 3/00 R 3/24 3/24 A 3/38 3/38 C // B32B 15/08 B32B 15/08 J Fターム(参考) 4E351 AA01 BB01 BB23 BB24 BB30 BB33 BB38 CC06 DD04 DD17 DD19 DD21 DD53 DD54 DD56 GG01 4F100 AB02B AB02H AB10A AB15B AB15H AB16B AB16H AB17A AB17C AB18B AB18H AB31B AB33A AB33C AK01D BA04 BA07 BA10D BA13 DD07C DD17A EC182 EG001 EH711 GB43 JK06 YY00C 4K023 AA04 AA19 AB17 AB28 AB38 AB49 BA06 BA16 DA02 DA06 DA07 4K024 AA09 AA15 AB02 AB03 AB19 BA09 BB11 BC02 CA01 CA03 CA06 5E343 AA02 AA12 BB06 BB16 BB24 BB53 BB61 BB67 BB71 CC33 CC47 CC55 CC78 DD44 DD47 DD80 EE55 GG02 GG04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅箔の被接着面に、銅並びにタングステ
    ン及びモリブデンから選ばれる1種以上の金属と、ニッ
    ケル、コバルト、鉄及び亜鉛から選ばれる少なくとも1
    種以上の金属とからなる複合金属層を設け、更にこの層
    の上に銅からなる粗化層を設けてなることを特徴とする
    粗化処理銅箔。
  2. 【請求項2】 複合金属層における銅の付着量が5,0
    00〜10,000μg/dm2、タングステン及びモ
    リブデンから選ばれる1種以上の金属の付着量が10〜
    1,000μg/dm2、ニッケル、コバルト、鉄及び
    亜鉛から選ばれる少なくとも1種以上の金属の付着量が
    10〜1,000μg/dm2である請求項1記載の粗
    化処理銅箔。
  3. 【請求項3】 銅からなる粗化層における銅の付着量が
    30,000〜300,000μg/dm2である請求
    項1又は2記載の粗化処理銅箔。
  4. 【請求項4】 銅箔を陰極として、銅イオン並びにタン
    グステン及びモリブデンから選ばれる1種以上の金属イ
    オンとニッケル、コバルト、鉄及び亜鉛から選ばれる少
    なくとも1種以上の金属イオンを含有するメッキ浴を用
    いて浴の限界電流密度未満の電流密度で電解処理するこ
    とにより、銅並びにタングステン及びモリブデンから選
    ばれる少なくとも1種以上の金属とニッケル、コバル
    ト、鉄及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種以上の金属
    とからなる複合金属層を設け、次いでこの複合金属層上
    に銅イオンを含有するメッキ浴を用いて、浴の限界電流
    密度以上の電流密度で電解処理して、樹枝状銅電着層を
    形成し、更に浴の限界電流密度未満の電流密度で電解処
    理してコブ状銅を形成することにより銅からなる粗化層
    を設けることを特徴とする粗化処理銅箔の製造方法。
  5. 【請求項5】 銅イオン並びにタングステン及びモリブ
    デンから選ばれる1種以上の金属イオンとニッケル、コ
    バルト、鉄及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種以上の
    金属イオンとを含有するメッキ浴のpHが1.5〜5.
    0である請求項4記載の粗化処理銅箔の製造方法。
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