JP2001226075A - 移動式クレーンのジブ格納装置 - Google Patents

移動式クレーンのジブ格納装置

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JP2001226075A
JP2001226075A JP2000034670A JP2000034670A JP2001226075A JP 2001226075 A JP2001226075 A JP 2001226075A JP 2000034670 A JP2000034670 A JP 2000034670A JP 2000034670 A JP2000034670 A JP 2000034670A JP 2001226075 A JP2001226075 A JP 2001226075A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動式クレーンのジブ格納装置において、ジ
ブの張出・格納作業の簡略化と作業性の向上等を図る。 【解決手段】 基端ブーム3Aとジブ本体6の軸方向中
間部位との間に、該ジブ本体6の格納姿勢側への倒伏動
に伴って該ジブ本体6と上記基端ブーム3Aとを連結す
るとともにこの連結状態においては上記ジブユニット4
が上記連結部を中心として上記伸縮ブーム3の側面3c
に対して接離する方向へ揺動するのを許容するととも
に、上記ジブ本体6の上記格納姿勢からの起仰動に伴っ
て該ジブ本体6と上記基端ブーム3Aとの連結を解除す
る第1ジブ連結手段Pを備える。かかる構成により、上
記伸縮ブーム3の起仰動によって上記伸縮ブーム3の基
端ブーム3Aと上記ジブ本体6の軸方向中間部位との連
結・連結解除を行うことができ、ジブユニットの張出・
格納作業の簡略化及び作業性の向上が期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、移動式クレーン
のジブ格納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、移動式クレーンに備えられるジ
ブは、クレーン作業時には伸縮ブームの基端ブームの側
方に横抱き状態で格納保持される一方、ジブ作業時には
その格納状態からブーム先端前面側へ張り出して固定さ
れるようになっている。
【0003】このジブの張出・格納方式としては従来よ
り種々提案されており、例えば、下方チルト側方回動方
式と上方チルト側方回動方式とがあり、またこれら二つ
の張出・格納方式においては、張出・格納時の動作に対
応して、分割型のジブ、即ち、ブーム先端部に着脱され
るジブ基台と該ジブ基台に対して起伏自在に連結された
ジブ本体とからなるジブが採用されるのが通例である。
【0004】ここで、下方チルト側方回動方式とは、例
えばジブ格納時には、先ず伸縮ブームを起仰させてその
下方にジブ張出用のスペースを確保した後、上記ジブ本
体を上記ジブ基台に対して下方へチルトさせる。次に、
上記ジブ基台を上記ジブ本体と一体的に側方へ回動させ
てこれを伸縮ブームの先端部の前面側から該先端部の側
方に移動させ、しかる後、ジブ本体を上方へチルトさせ
て上記ジブを基端ブームの側方に位置する格納姿勢に設
定する方式である。
【0005】一方、上方チルト側方回動方式とは、例え
ばジブ格納時には、先ず、伸縮ブームを倒伏させた状態
で、ジブ基台に対してジブ本体を上方へチルトさせる。
次に、上記ジブ基台を上記ジブ本体と一体的に側方へ回
動させてこれを伸縮ブームの先端部の前面側から該先端
部の側方に移動させ、しかる後、ジブ本体を下方へチル
トさせて上記ジブを基端ブームの側方に位置する格納姿
勢に設定する方式である。
【0006】ところで、これら上記二方式の何れにおい
ても、ジブの格納時には、伸縮ブームを最縮小位置より
も少しだけ伸長させた状態で、上記ジブを該伸縮ブーム
の側方にその先端部を該伸縮ブームの基端部側に向けた
状態で位置させ、しかる後、上記伸縮ブームを最縮小側
に縮小させ、この伸縮ブームの縮小動に伴ってこれと一
体的に移動するジブの軸方向中間位置を、該伸縮ブーム
の断面高さ方向にその軸線方向をもつ揺動支持部におい
て該伸縮ブームの基端ブーム側に連結支持させる。さら
に、この状態で、上記ジブ基台と伸縮ブームの先端ブー
ムの先端部との間を回動自在に連結している回動支点ピ
ンを取り外して該ジブ基台(即ち、ジブ基台とジブ本体
とが一体化されてなるジブ)を該先端ブーム側から離脱
させ、しかる後、人力によって上記ジブを上記揺動支持
部を中心として適宜に揺動させてこれを上記基端ブーム
に対して適正な格納位置に位置決めするとともに、これ
ら両者を上記揺動支持部から適宜離間した位置に設けた
固定部材によって連結固定するようになっている。尚、
ジブの格納状態からの張出作業は、上記格納作業と逆の
手順にて行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各張出
・格納方式においては、ジブの張出・格納作業における
上記揺動支持部の連結・連結解除に伸縮ブームの伸縮動
作を利用するものであることから、該張出・格納作業に
おいてはジブのチルト操作と回動操作に加えて、伸縮ブ
ームの伸縮操作が必要であり、操作の簡略化という点に
おいて改善の余地がある。特に、下方チルト側方回動方
式にあっては、さらに伸縮ブームの起伏操作を必要とす
ることから尚更である。
【0008】一方、伸縮ブームの縮小動によって上記揺
動支持部の連結を自動的に行う場合、下方チルト側方回
動方式にあっては、伸縮ブームを起仰させた状態で作業
が行われるので、該伸縮ブームの先端部と上記ジブのジ
ブ基台とを連結している上記回動支点ピンよりもジブの
重心位置が下方に位置し、該ジブにはその自重によって
これを基端ブーム側へ回動させる方向のモーメントが作
用し、該ジブは基端ブーム側に沿って配置され、上記揺
動支持部の伸縮ブーム側支持点とジブ側支持点とが可及
的に伸縮ブームの伸縮方向の同一線上に並ぶこととな
る。従って、伸縮ブームの縮小動によってジブが基端ブ
ームに対して相対移動する際、該伸縮ブーム側支持点と
ジブ側支持点とが容易に嵌合し上記揺動支持部での連結
が迅速に且つ的確に行われることになる。
【0009】これに対して、上方チルト側方回動方式に
あっては、特に、伸縮ブームの格納状態において該伸縮
ブームが先端下がりの姿勢とされる所謂「スラントブー
ム」にあっては、該伸縮ブームが倒伏しているので該伸
縮ブームの先端部と上記ジブのジブ基台とを連結してい
る上記回動支点ピンよりもジブの重心位置が上方に位置
しており、該ジブにはその自重によってこれを基端ブー
ムから離間する方向へ回動させるモーメントが作用し、
上記揺動支持部の伸縮ブーム側支持点とジブ側支持点と
が該伸縮ブームの伸縮方向の同一線上に並ぶことなく側
方へオフセットした状態となる。このため、上記伸縮ブ
ームを縮小動させて上記伸縮ブーム側支持点とジブ側支
持点とを嵌合させる場合、その位置合わせが困難とな
り、上記揺動支持部での連結をスムーズに行えないとい
う問題がある。
【0010】このように、揺動支持部における連結・連
結解除作業における作業性という点においては、上方チ
ルト側方回動方式よりも下方チルト側方回動方式の方が
優れていると言える。しかし、上方チルト側方回動方式
には、下方チルト側方回動方式のように伸縮ブームの起
伏操作を必要とすることなくジブの張出・格納作業を行
えるという利点があることから、ジブの張出・格納作業
全体という広い観点からすれば、上方チルト側方回動方
式の方が下方チルト側方回動方式よりも実用上優れてい
るといえる。
【0011】このような事情から、ジブ付き移動式クレ
ーンにおいては、ジブの張出・格納方式として上方チル
ト側方回動方式を採用した上で、ジブの張出・格納操作
時における揺動支持部の連結・連結解除を容易且つ確実
に行うための技術の開発が要請されているところであ
る。
【0012】また一方、ジブの格納状態での保持は、上
記揺動支持部の外に、少なくとも他の一点で該ジブと基
端ブームとを連結固定する必要がある。この場合、上記
揺動支持部は、ジブの揺動操作を行う必要上、できるだ
けジブ重心位置に近い部位に位置設定する必要がある。
そうとすると、他の固定部は、ジブ支持の安定性という
観点からして、上記揺動支持部から離れた位置とするこ
とが望ましく、従来はこれを伸縮ブームの基端部側に位
置設定するのが通例であった。
【0013】ところが、このように伸縮ブームの基端部
側に上記固定部を設定すると、該固定部における固定作
業(ピン差し作業)を移動式クレーン上において行わな
ければならず、作業性及び作業上の安全性という点にお
いて好ましくない。
【0014】そこで本願発明では、以上の如き種々の問
題点に鑑み、上方チルト側方回動方式のジブを備えた移
動式クレーンにおいて、ジブの張出・格納作業における
作業の簡略化と作業性の向上等を図ることを目的として
なされたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0016】本願の第1の発明では、移動基台1上に旋
回動自在に搭載された旋回台2にその基端部3aが起伏
動自在に連結された伸縮ブーム3と、該伸縮ブーム3の
先端部3bに着脱自在に連結されるジブユニット4とを
備えるとともに、該ジブユニット4はこれを、上記伸縮
ブーム3の先端部3bに該伸縮ブーム3を最倒伏させた
格納状態においてその軸線方向が略鉛直又は該伸縮ブー
ム(3)の下面に略垂直となるように配置された回動支
点ピン15によってその基端部5aが回動自在に枢支さ
れ該伸縮ブーム3の先端部3bの側方においてその先端
部5bを該伸縮ブーム3の基端部3a側に向けた後方指
向姿勢と該伸縮ブーム3の先端部3bの前面側において
その先端部5bを該伸縮ブーム3の伸縮方向前方側へ向
けた前方指向姿勢との間において姿勢変更可能とされる
とともに上記前方指向姿勢においては着脱自在な固定ピ
ン16によって上記伸縮ブーム3の先端部3bに固定可
能とされたジブ基台5と、上記ジブ基台5の先端部5b
に対してその基端部6aが略水平方向に向けて配置した
水平ピン10により起伏動自在に連結されたジブ本体6
とを備えて構成し、上記伸縮ブーム3側への格納時に
は、上記ジブ基台5が後方指向姿勢とされ且つ上記ジブ
本体6が上記伸縮ブーム3の側面3cに沿ってその基端
部3a側に延出する格納姿勢に姿勢設定されるようにし
た移動式クレーンにおいて、上記伸縮ブーム3の基端ブ
ーム3Aと上記ジブ本体6の軸方向中間部位との間に、
上記ジブユニット4を上記格納姿勢において上記基端ブ
ーム3A側に連結する第1ジブ連結手段Pを備えるとと
もに、該第1ジブ連結手段Pを、上記ジブ本体6の上記
格納姿勢側への倒伏動に伴って該ジブ本体6と上記基端
ブーム3Aとを連結するとともにこの連結状態において
は上記ジブユニット4が上記連結部を中心として上記伸
縮ブーム3の側面3cに対して接離する方向へ揺動する
のを許容する一方、上記ジブ本体6の上記格納姿勢から
の起仰動に伴って該ジブ本体6と上記基端ブーム3Aと
の連結を解除するように構成したことを特徴としてい
る。
【0017】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる移動式クレーンのジブ格納装置において、上記第
1ジブ連結手段Pを、上記基端ブーム3Aの側面3Aa
又は上記ジブ本体6の側面6cの何れか一方側に設けら
れた第1連結部21と、何れか他方側に設けられた第2
連結部31とを備えて構成するとともに、上記第1連結
部21はこれを、上下方向に延びる嵌挿ピン22と該嵌
挿ピン22よりも大径の嵌合部23とを、該第1連結部
21が上記基端ブーム3A側に設けられたときには上記
嵌合部23が上記嵌挿ピン22の下端部側に位置し、該
第1連結部21が上記ジブ本体6側に設けられたときに
は上記嵌合部23が上記嵌挿ピン22の上端部側に位置
するように設けて構成し、また上記第2連結部31はこ
れを、上記嵌挿ピン22が嵌合されるピン嵌合孔32
と、該ピン嵌合孔32と同軸上に位置して上記嵌合部2
3が嵌合する略U字状形状をつ嵌合受部34とを、上記
第2連結部31が上記ジブ本体6側に設けられたときに
は上記嵌合受部34の上方側に上記ピン嵌合孔32が位
置し且つ該嵌合受部34の開口が上記基端ブーム3A側
に指向するように、また上記第2連結部31が上記基端
ブーム3A側に設けられたときには上記ピン嵌合孔32
の上方側に上記嵌合受部34が位置し且つ該嵌合受部3
4の開口が上記ジブ本体6側に指向するように、それぞ
れ設けて構成したことを特徴としている。
【0018】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる移動式クレーンのジブ格納装置において、上記伸
縮ブーム3はその格納状態ではその先端下がりに倒伏さ
れる一方、上記伸縮ブーム3の基端ブーム3Aの先端部
3Abと上記ジブユニット4の上記ジブ本体6の基端部
6aとの間には、上記ジブユニット4の格納姿勢におい
てこれら両者間を連結する第2ジブ連結手段Qを備える
とともに、上記第2ジブ連結手段Qはこれを、上記基端
ブーム3Aの先端部3Abと上記ジブ本体6の基端部6
aの何れか一方側に設けられた受け台46と、何れか他
方側に設けられた当接部40とを備えて構成し、上記当
接部40は上記ジブユニット4が格納姿勢に設定された
状態において上記受け台46によって支持されるととも
に、上記ジブユニット4の上記第1連結部21回りの揺
動に伴って移動可能で且つ所定位置において上記受け台
46と連結固定される構成としたことを特徴としてい
る。
【0019】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0020】 本願の第1の発明にかかる移動式クレ
ーンのジブ格納装置によれば、上記伸縮ブーム3の基端
ブーム3Aと上記ジブ本体6の軸方向中間部位との間
に、上記ジブ本体6の上記格納姿勢側への倒伏動に伴っ
て該ジブ本体6と上記基端ブーム3Aとを連結するとと
もにこの連結状態においては上記ジブユニット4が上記
連結部を中心として上記伸縮ブーム3の側面3cに対し
て接離する方向へ揺動するのを許容する一方、上記ジブ
本体6の上記格納姿勢からの起仰動に伴って該ジブ本体
6と上記基端ブーム3Aとの連結を解除するように構成
された第1ジブ連結手段Pを備えているので、上記ジブ
ユニット4の張出状態からの格納作業に際しては、該ジ
ブユニット4における上記ジブ本体6の格納姿勢側への
倒伏動に伴って上記伸縮ブーム3の基端ブーム3Aと上
記ジブ本体6の軸方向中間部位とが連結され、また上記
ジブユニット4の格納状態からの張出作業に際しては、
該ジブユニット4における上記ジブ本体6の格納姿勢か
らの起仰動に伴って上記伸縮ブーム3の基端ブーム3A
と上記ジブ本体6の軸方向中間部位との連結が解除され
るものであり、しかも上記ジブ本体6の倒伏・起仰動は
上記ジブユニット4の姿勢調整上、本来的に不可欠な操
作であることから、例えば、従来のようにジブの張出・
格納作業に際して、姿勢調整のためのジブの起仰動と、
ジブと伸縮ブーム側との連結・連結解除のための該伸縮
ブームの伸縮動とを必要とする構成の場合に比して、ジ
ブユニットの張出・格納作業の簡略化及び該作業におけ
る作業性の向上が期待できるものである。
【0021】 本願の第2の発明にかかる移動式クレ
ーンのジブ格納装置によれば、上記第1ジブ連結手段P
が上記第1連結部21と第2連結部31とから構成され
る簡単な構造でありながら、ジブユニット4の張出・格
納作業時における該ジブユニット4と上記伸縮ブーム3
の基端ブーム3Aとの連結・連結解除を上記ジブ本体6
の起仰動によって確実に行うことができ、上記ジブユニ
ットの張出・格納作業の簡略化及び該作業における作業
性の向上という上記第1の発明にかかる移動式クレーン
のジブ格納装置における効果に加えて、該装置の軽量化
及び低コスト化が期待できるものである。
【0022】 本願の第3の発明にかかる移動式クレ
ーンのジブ格納装置によれば、上記伸縮ブーム3が先端
下がりに倒伏された状態において、該伸縮ブーム3の基
端ブーム3Aの先端部3Abと格納姿勢にある上記ジブ
ユニット4の上記ジブ本体6の基端部6aとを、これら
両者間に設けた上記第2ジブ連結手段Qによって連結固
定するようにしているので、例えば該第2ジブ連結手段
Qが上記基端ブーム3Aの基端部3a側に設けられてい
るような場合に比して、該第2ジブ連結手段Qの地上高
さが可及的に低くなり、従って該第2ジブ連結手段Qの
操作を作業員が地上から行うことが可能となり、それだ
け上記ジブユニット4の張出・格納作業時における作業
上の安全性が向上することになる。
【0023】また、上記第2ジブ連結手段Qが、上記基
端ブーム3Aの先端部3Abと上記ジブ本体6の基端部
6aの何れか一方側に設けられた受け台46と、何れか
他方側に設けられた当接部40とを備えて構成され、し
かも上記当接部40は上記ジブユニット4が格納姿勢に
設定された状態において上記受け台46によって支持さ
れるとともに、上記ジブユニット4の上記第1連結部2
1回りの揺動に伴って移動可能で且つ所定位置において
上記受け台46と連結固定されるようになっているの
で、上記ジブユニット4を上記第1連結部21回りに揺
動させてこれを格納姿勢に姿勢設定する場合、作業者は
該ジブユニット4に対してその揺動方向にのみ操作力を
かければ良く、例えば、上記ジブユニット4の上記第1
連結部21回りの揺動操作時における上記基端ブーム3
Aの先端部3Abと上記ジブ本体6の基端部6aとの間
の支持機構がなく該ジブユニット4のモーメント荷重を
作業者が支持する必要があるような場合に比して、上記
第2ジブ連結手段Qの操作に係わる作業が容易で、且つ
作業上の安全性も確保されることになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0025】図1には、本願発明にかかるジブ格納装置
Xを備えた移動式クレーンZが示されている。この移動
式クレーンZは、移動基台1上に旋回動自在に搭載した
旋回台2に、伸縮ブーム3の基端部3aをブーム支点ピ
ン9によって起伏動自在に連結し且つこれを上記旋回台
2との間に配置した起伏シリンダ7によって起伏駆動可
能として構成されるものであって、該伸縮ブーム3の側
部には後述のジブユニット4が横抱き状態で格納保持さ
れている。
【0026】伸縮ブーム3 上記伸縮ブーム3は、最基端側に位置し上記旋回台2側
に連結された基端ブーム3Aの内部に、二段目ブーム3
B、三段目ブーム3C、四段目ブーム3D、五段目ブー
ム3E及び先端ブーム3Fを、順次伸縮自在に嵌挿して
構成される。この伸縮ブーム3は、図1に示すように、
これを最縮小位置まで縮小させ、且つその基端部3aか
ら先端部3bに向かって下降傾斜する先端下がり状態に
倒伏した姿勢で上記移動基台1側に格納される(以下、
この格納状態における伸縮ブーム3の姿勢を「ブーム格
納姿勢」という)。
【0027】上記伸縮ブーム3の先端側には、後述のジ
ブユニット4が着脱自在に装着可能とされる。このた
め、図2及び図4に示すように、該伸縮ブーム3の先端
部3b(即ち、上記先端ブーム3Fの先端部)の左右両
隅の一方には上下一対の支持ブラケット11,11が、
他方には上下一対の支持ブラケット12,12が、それ
ぞれ側方へ突出状態で取り付けられている。これら各支
持ブラケット11,11と支持ブラケット12,12の
うち、上記先端部3bの一方の隅部に設けられた上下一
対の上記支持ブラケット11,11には回動支点ピン1
5が着脱自在に装着され、また上記先端部3bの他方の
隅部に設けられた上下一対の支持ブラケット12,12
には固定ピン16が着脱自在に装着される。
【0028】上記回動支点ピン15は、後述のジブユニ
ット4を回動自在に支持するものであって、図1に示す
ように、上記伸縮ブーム3が「ブーム格納姿勢」に設定
された状態においてその軸線Lが略鉛直となるようにそ
の装着方向が設定されている。また、上記固定ピン16
は、上記ジブユニット4が上記伸縮ブーム3の先端部3
bの前面側に振り出された状態において上記回動支点ピ
ン15と共に該ジブユニット4を固定するものであっ
て、上記回動支点ピン15と平行に配置されている。
【0029】ジブユニット4 上記ジブユニット4は、図1〜図4に示すように、次述
のジブ基台5とジブ本体6とからなる二分割構造とされ
ている。
【0030】上記ジブ基台5は、図2及び図4に示すよ
うに、略三角状の側面形態をもつ構造体であって、その
一辺寄り部位を基端部5a、該基端部5aに対向する頂
点寄り部位を先端部5bとしている。このジブ基台5
は、その基端部5aの左右両隅部に、それぞれ上下一対
の支持ブラケット13,13及び同14,14を備えて
いる。そして、これら各支持ブラケット13,13及び
同14,14は、上記伸縮ブーム3側の上記各支持ブラ
ケット11,11及び同12,12に対応するようにそ
の取付位置が設定されており、該支持ブラケット13,
13は上記回動支点ピン15によって上記伸縮ブーム3
側の支持ブラケット11,11に連結され、また上記支
持ブラケット14,14は上記固定ピン16によって上
記伸縮ブーム3側の上記支持ブラケット12,12に連
結されるようになっている。
【0031】また、上記ジブ基台5は、上記回動支点ピ
ン15を中心として上記伸縮ブーム3の先端部3bの側
方において前後方向に回動自在とされ、図1及び図2に
実線図示するように該ジブ基台5が上記伸縮ブーム3の
先端部3bの側方においてこれと略平行で且つその先端
部5bを該伸縮ブーム3の基端部3a側に向けた姿勢
(以下、この時の姿勢を「後方指向姿勢」という)と、
同各図において鎖線図示(符号5′参照)するように該
ジブ基台5が上記伸縮ブーム3の先端部3bの前面側に
振り出されてその先端部5bを該伸縮ブーム3の前方へ
向けた姿勢(以下、この時の姿勢を「前方指向姿勢」と
いう)との間で姿勢変更可能とされている。そして、上
記「前方指向姿勢」においては、上記固定ピン16によ
って上記ジブ基台5側の支持ブラケット14と上記伸縮
ブーム3側の支持ブラケット12とが連結され、これに
よって上記ジブ基台5は上記伸縮ブーム3の基端部3a
に対して上記固定ピン16と上記回動支点ピン15の両
者で固定されることになる。尚、上記ジブ基台5の回動
は、図示しない回動駆動手段によって行われる。
【0032】上記ジブ本体6は、伸縮構造とされ、その
基端部6aは、上記ジブ基台5の先端部5bに上記回動
支点ピン15と直交するように水平方向に向けて設けた
水平ピン10によって該先端部5bに対して起伏自在に
連結されている。そして、このジブ本体6は、上記ジブ
基台5との間に配置したチルトシリンダ8の伸縮働によ
って起伏駆動され、図1において鎖線図示(符号6A,
6B参照)するように上記ジブ基台5から上方へ直交に
近い位置まで起仰した姿勢(以下、この姿勢を「回動時
姿勢」という)と、同図に鎖線図示(符号6C参照)す
るように上記ジブ基台5から下方へ斜めに倒伏した姿勢
(以下、この姿勢を「作業時姿勢」という)との間で起
仰姿勢が変更設定可能とされる。また、この「回動時姿
勢」と「作業時姿勢」の中間の起仰姿勢として、図1に
実線図示するように、側面視において上記伸縮ブーム3
の基端ブーム3Aの側面3Aaに重合した姿勢をとり得
るようになっている。この中間の起仰姿勢では、上記ジ
ブ本体6は上記ジブ基台5の先端部5bからその前方へ
延出した姿勢となっており、このときの上記ジブユニッ
ト4全体の姿勢が特許請求の範囲の「格納姿勢」に該当
する。尚、図1においては、説明の便宜上、上記「作業
時姿勢」を上記伸縮ブーム3が格納されている状態にお
いて示しているが、実際には該伸縮ブーム3がその格納
状態から起仰した状態において初めてとられる姿勢であ
ることは言うまでもない。
【0033】尚、図1及び図4において符号Gは、上記
ジブ本体6が全縮状態(即ち、格納状態)にあるときの
該ジブ本体6の重心位置を示している。
【0034】ジブ格納装置X 上記ジブ格納装置Xは、上記ジブユニット4を上記伸縮
ブーム3側に格納し且つこれを保持するためのものであ
って、次述する第1ジブ連結手段Pと第2ジブ連結手段
Q及び揺動規制手段Rとを備えて構成される。
【0035】第1ジブ連結手段P 上記第1ジブ連結手段Pは、上記ジブユニット4の格納
時にその軸方向の中間部位(具体的には、図1及び図4
に示すように、上記ジブ本体6の重心Gよりも所定寸法
だけその先端部6b寄り部位)を上記基端ブーム3A側
に支持させてこれを連結するとともに、該第1ジブ連結
手段Pを中心とする該ジブユニット4の横方向への揺動
を許容するものであって、その具体的構成は以下の通り
である。
【0036】即ち、上記第1ジブ連結手段Pは、後述す
るように、上記ジブ本体6を「回動時姿勢」から倒伏さ
せて上記ジブユニット4を上記「格納姿勢」に姿勢設定
する動作に伴って該ジブ本体6の軸方向中間部位と上記
伸縮ブーム3の基端ブーム3Aの側面3Aaとを連結し
且つその連結状態において該ジブユニット4の揺動を許
容するとともに、該ジブユニット4が「格納姿勢」にあ
る状態において上記ジブ本体6を「回動時姿勢」側へ起
仰させる時にはその起仰動作に伴って該ジブ本体6の軸
方向中間部位と上記伸縮ブーム3の基端ブーム3Aの側
面3Aaとの連結を解除いるように構成されるものであ
って、次述の第1連結部21と第2連結部31とを備え
て構成される。
【0037】上記第1連結部21は、図7に拡大図示す
るように、その上端22aを尖頭形状とした所定長さの
嵌挿ピン22と、該嵌挿ピン22の下端にこれと同軸上
に連続して設けられ且つ該嵌挿ピン22よりも大径の短
軸形状をもつ嵌合部23と、該嵌合部23下端にこれと
同軸上に連続して設けられ且つ該嵌合部23よりも大径
のジブ受部24とを備えてなり、ベース25上に立設固
定されるとともに、上記嵌挿ピン22の側部には鉤形の
アーム部28を設けて構成される。また、上記嵌挿ピン
22の軸心に対する上記アーム部28の延出方向に略直
交する方向において上記ジブ受部24の中心を挟んで対
向する該ジブ受部24の両側面にはガイドシュー26と
ストッパー27がそれぞれ設けられている。そして、こ
の第1連結部21は、図5及び図6に示すように、上記
基端ブーム3Aの側面3Aaに側方へ延出配置した下側
ブラケット62上に、上記アーム部28を該側面3Aa
側に向けた状態で上記ベース25を衝合させ且つこれを
固定ボルト64,64,・・により締結固定することで
該基端ブーム3A側に取り付けられている。また、この
第1連結部21の上部側は、上記アーム部28を上記基
端ブーム3Aの側面3Aaに延設された上側ブラケット
63に対して、対向配置された一対の調整ボルト66,
66によって挟着固定されている。
【0038】尚、上記ベース25は上記下側ブラケット
62上において、例えば長穴構造により、左右方向に位
置調整可能とされており、従って、上記第1連結部21
は、該ベース25側の位置調整と上記各調整ボルト6
6,66による上記アーム部28側における左右方向の
位置調整とによって、上記基端ブーム3Aの側面3Aa
からの離間距離が調整可能とされている。また、上記第
1連結部21の固定状態においては、上記ガイドシュー
26とストッパー27は、上記伸縮ブーム3の軸方向に
略平行な方向に並ぶように配置されている。
【0039】上記第2連結部31は、図8に示すよう
に、上記ジブ本体6の側面6cの上端部位に側方へ向け
て延設された第1プレート33と下端部位に側方へ向け
て延設された第2プレート35とを備えている。そし
て、上記第1プレート33には、上記第1連結部21の
嵌挿ピン22が嵌合されるピン嵌合孔32が設けられて
いる。また、上記第2プレート35の上記第1プレート
33のピン嵌合孔32と同軸上位置には、外方に向かっ
て開口する略U字状の切欠溝で構成され上記第1連結部
21の嵌合部23が嵌合される嵌合受部34が設けられ
ている。さらに、この第2プレート35の上記嵌合受部
34の開口部の両側部の一方には上記第1連結部21の
ガイドシュー26と係合する傾斜状のガイド面6aをも
つガイド部材36が、他方には上記ストッパー27と係
合するストッパー37が、それぞれ設けられている。ま
た、上記第1プレート33と第2プレート35の中間位
置には、ストッパー38が上記嵌合受部34側に適宜突
出した状態で設けられている。
【0040】尚、この実施形態においては、上述のよう
に、上記第1連結部21を上記基端ブーム3A側に、上
記第2連結部31を上記ジブ本体6側にそれぞれ設けて
いるが、本願発明はかかる配置構成に限定されるもので
はなく、この実施形態とは逆に、上記第1連結部21を
上記ジブ本体6側に上記第2連結部31を上記基端ブー
ム3A側にそれぞれ設けることも可能なことは勿論であ
る。但し、この場合には、上記第1連結部21は上記嵌
挿ピン22の先端部22aを下方に向けた倒立状態で、
また上記第2連結部31は上記第1プレート33が上記
第2プレート35の下側に位置する倒立状態で、それぞ
れ配置することが必要である。
【0041】第2ジブ連結手段Q 上記第2ジブ連結手段Qは、上記ジブユニット4のジブ
本体6が上記第1ジブ連結手段Pによって上記基端ブー
ム3A側に支持された状態において、該基端ブーム3A
の先端部3Abにおいて(即ち、上記第1ジブ連結手段
Pに対してジブ本体6の重心Gを挟んだ反対側部位にお
いて)該ジブ本体6の基端部6aを連結固定するための
ものであって、図9に示すように、当接部40と受け台
46とを備えて構成されている。
【0042】上記受け台46は、上記基端ブーム3Aの
先端部3Abにおいてその側面3Aaから側方へ延出状
態で配置され且つその上面を受面46aとしている。そ
して、この受面46aの先端部にはブーム側ブラケット
43とストッパー45がそれぞれ設けられている。
【0043】上記当接部40は、上記ジブ本体6の基端
部6aに設けられて上記受け台46の受面46aに載置
されることで該ジブ本体6の基端部6aを上記基端ブー
ム3Aの先端部3Ab側に支持させるものであって、ロ
ーラ42を備えたジブ側ブラケット41を、該ローラ4
2が上記ジブ本体6の軸方向に略直交する面に沿って転
動し得るように固定ボルト65によって上記ジブ本体6
側に固定して構成される。また、このジブ側ブラケット
41の先端は上記受け台46側の上記ストッパー45と
係合するストッパー面41aとされている。さらに、上
記ジブ側ブラケット41と上記受け台46側の上記ブー
ム側ブラケット43とは、上記ストッパー45に上記ジ
ブ側ブラケット41のストッパー面41aが当接した状
態においてこれら両者を連結固定する連結ピン44が着
脱自在に設けられている。
【0044】尚、この実施形態においては、上記受け台
46を上記基端ブーム3A側に、上記当接部40を上記
ジブ本体6側に、それぞれ設けているが、本願発明はか
かる配置構成に限定されるものではなく、これとは逆に
上記受け台46を上記ジブ本体6側に、上記当接部40
を上記基端ブーム3A側に設けることも可能なことは勿
論である。
【0045】揺動規制手段R 上記揺動規制手段Rは、後述するように、上記ジブユニ
ット4が「格納姿勢」に設定され且つ上記第1ジブ連結
手段Pと第2ジブ連結手段Qによって上記基端ブーム3
A側に連結された状態において、例えば移動式クレーン
Zの走行時に走行振動によって上記ジブ本体6の先端部
6b側部分が跳ね上がるのを規制するためのものであっ
て、図10に示すように、上記基端ブーム3Aの側面3
Aaから側方へ向けて延設されたブーム側係合部51
と、上記ジブ本体6の側面6cから側方へ向けて延設さ
れたジブ側係合部52とを備えて構成され、上記ジブユ
ニット4の「格納姿勢」においては、上記ブーム側係合
部51の下側に上記ジブ側係合部52が近接対向するよ
うにこれらの取付け位置が相対的に設定されている。
【0046】作動説明 続いて、上記ジブ格納装置Xを備えた移動式クレーンZ
における上記ジブユニット4の張出・格納操作時におけ
る作動を、格納操作を例にとって説明する。
【0047】上記ジブユニット4の格納操作は、上記伸
縮ブーム3を使用しての作業状態から開始される。即
ち、上記伸縮ブーム3を使用した作業状態においては、
該伸縮ブーム3は適宜伸長し且つ適宜起仰した状態とさ
れ、また該伸縮ブーム3の先端部3bの前面側には上記
ジブユニット4が張出され且つこれが適宜に倒伏した
「作業時姿勢」に設定されている。
【0048】この作業状態から上記ジブユニット4を格
納するには、先ず、その準備操作として、上記伸縮ブー
ム3を最小長さまで縮小させ、しかる後、上記ジブユニ
ット4のジブ本体6をその「作業時姿勢」から「回動時
姿勢」側へ起仰させながら上記伸縮ブーム3を最大倒伏
位置まで倒伏させてこれを「ブーム格納姿勢」に設定す
る。この状態が図1に示す状態であり、このとき上記ジ
ブユニット4のジブ基台5は同図に鎖線図示(符号
5′)する前方指向姿勢にあり、また上記ジブ本体6は
同図に鎖線図示(符号6B)する前方向きの「回動時姿
勢」にある。
【0049】次に、上記ジブ本体6を「回動時姿勢」に
設定したまま、上記固定ピン16を取り外し、上記ジブ
基台5を回動可能とする。そして、この状態で、上記ジ
ブ基台5を前方指向姿勢から回動させてこれを後方指向
姿勢に設定する。この状態では、上記ジブ基台5は図1
に実線図示する姿勢にあり、また上記ジブ本体6は同図
に鎖線図示(符号6A)する後方向きの「回動時姿勢」
にある。
【0050】次に、上記チルトシリンダ8によって上記
ジブ本体6を「回動時姿勢」から倒伏させてこれを上記
ジブユニット4の「格納姿勢」に対応する起伏位置に設
定する。このジブ本体6の「格納姿勢」に対応する起伏
位置への倒伏動作に伴って上記ジブ本体6が上記第1ジ
ブ連結手段Pによって上記基端ブーム3A側に連結され
る。
【0051】即ち、上記ジブ基台5が支持ブラケット1
1に設定された状態で、上記ジブ本体6が「回動時姿
勢」から倒伏されると、このジブ本体6の倒伏動作に伴
って上記第1ジブ連結手段Pの上記基端ブーム3A側に
設けられた上記第1連結部21に対して上記ジブ本体6
側に設けられた上記第2連結部31が、図6に示す弧状
の軌跡L0を描きながら次第に接近する。この場合、上
記伸縮ブーム3が先端下がりの姿勢で格納されていて
も、上記ジブ本体6の平面視における倒伏軌跡は上記ジ
ブ基台5によって鉛直面に沿うように規制されているこ
とから、上記伸縮ブーム3が先端下がりの姿勢で格納さ
れていてもこれに何ら影響を受けず、上記基端ブーム3
Aに対して予定した位置(図2に示す位置)に降下し、
上記第1連結部21と上記第2連結部31とは同一鉛直
面上に可及的に合致することになる。また、上記第2連
結部31の嵌合部23は上記第1連結部21の嵌挿ピン
22より大径とされており、上記第1連結部21に対し
て上記第2連結部31が弧状の軌跡をとって接近しても
これら両者が接触することはない。
【0052】従って、上記ジブ本体6の倒伏に伴って、
先ず、上記第2連結部31側の上記ガイド部材36のガ
イド面36aが上記第1連結部21側のガイドシュー2
6と係合し、上記第1連結部21と上記第2連結部31
との位置決めがなされる。この位置決め状態でさらに上
記ジブ本体6が倒伏することで、上記第1連結部21の
上記嵌挿ピン22が上記第2連結部31の嵌合受部34
を非接触状態で通過し、該嵌合受部34の上側に位置す
る上記ピン嵌合孔32に嵌合するとともに、上記嵌合受
部34には上記第1連結部21側の嵌合部23が嵌合
し、これら上下の嵌合部によって上記ジブ本体6は水平
方向への移動が規制される。また、この際、上記第2連
結部31の第2プレート35の下面が上記第1連結部2
1側の上記ジブ受部24の上面に当接することで該ジブ
本体6の自重の一部が上記第1ジブ連結手段Pにおいて
支持される。この状態が、図2、図5及び図6に示す状
態である(尚、正確には、図5は、この支持状態からさ
らに上記ジブユニット4を上記嵌挿ピン22を中心とし
て揺動させた状態を示している)。
【0053】この支持状態においては、上記回動支点ピ
ン15によって上記ジブ基台5が上記先端ブーム3F側
に連結された状態となっているため、次に、この固定ピ
ン15を取り外す。そして、この状態で、上記ジブユニ
ット4を人力によって上記第1ジブ連結手段Pの上記第
1連結部21を中心として上記ジブ基台5が上記先端ブ
ーム3Fから離間する方向へ揺動させ、該ジブユニット
4を所定の「格納姿勢」に位置設定する。このジブユニ
ット4の揺動操作によって、図5に示すように、上記第
2連結部31側のストッパー37がその揺動方向におい
て上記第1連結部21側のストッパー27に当接又は近
接し、これら両者の係合によって上記第1連結部21部
分において上記ジブユニット4が上記基端ブーム3Aか
ら離間する方向へ移動するのが規制される。この状態が
図3に示す状態である。
【0054】尚、上記ジブユニット4の揺動操作に際し
ては、上記第1ジブ連結手段Pと第2ジブ連結手段Qの
中間に上記ジブユニット4の重心Gが位置しているた
め、該ジブユニット4の揺動操作は、該ジブユニット4
の基端側、即ち、上記ジブ基台5側が浮き上がることも
なく、スムーズに且つ軽快に行われることになる。
【0055】上記ジブユニット4の揺動に伴って上記第
2ジブ連結手段Qにおいては、図9に示すように、上記
ジブ本体6側の上記当接部40のローラ42が上記基端
ブーム3A側の上記受け台46上を転動し、上記ジブ側
ブラケット41のストッパー面41aが上記受け台46
側のストッパー45に当接した時点で位置決めされる。
この位置決め状態において、上記連結ピン44によって
上記ジブ側ブラケット41とブーム側ブラケット43と
を連結固定することで、上記ジブユニット4は上記第1
ジブ連結手段Pと第2ジブ連結手段Qの双方において上
記基端ブーム3A側に連結固定され、姿勢保持される。
この場合、上記第2ジブ連結手段Qが上記ジブユニット
4の基端側に設けられているので、例えば該第2ジブ連
結手段Qが該ジブユニット4の先端側に設けられている
場合に比して、上記第1ジブ連結手段Pと第2ジブ連結
手段Qとの距離が短く、それだけ上記第2ジブ連結手段
Qにおける上記ジブ基台5の移動量が少なくなり、その
結果、上記下側ブラケット462の長さを短く且つ低強
度構造とすることができ、重量面あるいはコスト面にお
いて有利である。
【0056】一方、上記揺動規制手段R側においては、
図10に示すように、上記基端ブーム3A側のブーム側
係合部51の下面に上記ジブ本体6側の上記ジブ側係合
部52の上面が近接対向しており、これら両者が上下方
向において係合することで上記ジブユニット4の走行振
動に起因する上下方向のガタツキが防止されるものであ
る。
【0057】以上で、上記ジブユニット4の伸縮ブーム
3側への格納作業が完了する。
【0058】尚、上記ジブユニット4の伸縮ブーム3へ
の格納状態からの張出作業は、上記格納作業と逆手順に
よって行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかるジブ格納装置を備えた移動式
クレーンの側面図である。
【図2】図1に示した伸縮ブーム及びジブ部分の拡大平
面図である。
【図3】図2の状態変化図である。
【図4】図1に示した伸縮ブーム及びジブ部分の拡大側
面図である。
【図5】図4のV−V拡大矢視図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】図5に示した第1連結部の拡大斜視図である。
【図8】図5に示した第2連結部の拡大斜視図である。
【図9】図4のIX−IX拡大矢視図である。
【図10】図4のX−X拡大矢視図である。
【符号の説明】
1は移動基台、2は旋回台、3は伸縮ブーム、4はジブ
ユニット、5はジブ基台、6はジブ本体、7は起伏シリ
ンダ、8はチルトシリンダ、9はブーム支点ピン、10
は水平ピン、11〜14は支持ブラケット、15は回動
支点ピン、16は固定ピン、21は第1連結部、22は
嵌挿ピン、23は嵌合部、24はジブ受部、25はベー
ス、26はガイドシュー、27はストッパー、28はア
ーム部、31は第2連結部、32はピン嵌合孔、33は
第1プレート、34は嵌合受部、35は第2プレート、
36はガイド部材、37はストッパー、38はストッパ
ー、40は当接部、41はジブ側ブラケット、42はロ
ーラ、43はブーム側ブラケット、44は連結ピン、4
5はストッパー、46は受け台、51はブーム側係合
部、52はジブ側係合部、62は下側ブラケット、63
は上側ブラケット、64及び65は固定ボルト、66は
調整ボルト、Pは第1ジブ連結手段、Qは第2ジブ連結
手段、Rは揺動規制手段、Xはジブ格納装置、Zは移動
式クレーンである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動基台(1)上に旋回動自在に搭載さ
    れた旋回台(2)にその基端部(3a)が起伏動自在に
    連結された伸縮ブーム(3)と、 該伸縮ブーム(3)の先端部(3b)に着脱自在に連結
    されるジブユニット(4)とを備えるとともに、 該ジブユニット(4)は、 上記伸縮ブーム(3)の先端部(3b)に該伸縮ブーム
    (3)を最倒伏させた格納状態においてその軸線方向が
    略鉛直又は該伸縮ブーム(3)の下面に略垂直となるよ
    うに配置された回動支点ピン(15)によってその基端
    部(5a)が回動自在に枢支され該伸縮ブーム(3)の
    先端部(3b)の側方においてその先端部(5b)を該
    伸縮ブーム(3)の基端部(3a)側に向けた後方指向
    姿勢と該伸縮ブーム(3)の先端部(3b)の前面側に
    おいてその先端部(5b)を該伸縮ブーム(3)の伸縮
    方向前方側へ向けた前方指向姿勢との間において姿勢変
    更可能とされるとともに上記前方指向姿勢においては着
    脱自在な固定ピン(16)によって上記伸縮ブーム
    (3)の先端部(3b)に固定可能とされたジブ基台
    (5)と、 上記ジブ基台(5)の先端部(5b)に対してその基端
    部(6a)が略水平方向に向けて配置した水平ピン(1
    0)により起伏動自在に連結されたジブ本体(6)とを
    備え、 上記伸縮ブーム(3)側への格納時には、上記ジブ基台
    (5)が後方指向姿勢とされ且つ上記ジブ本体(6)が
    上記伸縮ブーム(3)の側面(3c)に沿ってその基端
    部(3a)側に延出する格納姿勢に姿勢設定されるよう
    にした移動式クレーンにおいて、 上記伸縮ブーム(3)の基端ブーム(3A)と上記ジブ
    本体(6)の軸方向中間部位との間に、上記ジブユニッ
    ト(4)を上記格納姿勢において上記基端ブーム(3
    A)側に連結する第1ジブ連結手段(P)を備えるとと
    もに、 該第1ジブ連結手段(P)は、 上記ジブ本体(6)の上記格納姿勢側への倒伏動に伴っ
    て該ジブ本体(6)と上記基端ブーム(3A)とを連結
    するとともにこの連結状態においては上記ジブユニット
    (4)が上記連結部を中心として上記伸縮ブーム(3)
    の側面(3c)に対して接離する方向へ揺動するのを許
    容する一方、 上記ジブ本体(6)の上記格納姿勢からの起仰動に伴っ
    て該ジブ本体(6)と上記基端ブーム(3A)との連結
    を解除するように構成されていることを特徴とする移動
    式クレーンのジブ格納装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1ジブ連結手段(P)が、上記基端ブーム(3
    A)の側面(3Aa)又は上記ジブ本体(6)の側面
    (6c)の何れか一方側に設けられた第1連結部(2
    1)と、何れか他方側に設けられた第2連結部(31)
    とを備えるとともに、 上記第1連結部(21)は、上下方向に延びる嵌挿ピン
    (22)と該嵌挿ピン(22)よりも大径の嵌合部(2
    3)とを、該第1連結部(21)が上記基端ブーム(3
    A)側に設けられたときには上記嵌合部(23)が上記
    嵌挿ピン(22)の下端部側に位置し、該第1連結部
    (21)が上記ジブ本体(6)側に設けられたときには
    上記嵌合部(23)が上記嵌挿ピン(22)の上端部側
    に位置するように設けて構成され、 上記第2連結部(31)は、上記嵌挿ピン(22)が嵌
    合されるピン嵌合孔(32)と、該ピン嵌合孔(32)
    と同軸上に位置して上記嵌合部(23)が嵌合する略U
    字状形状をつ嵌合受部(34)とを、上記第2連結部
    (31)が上記ジブ本体(6)側に設けられたときには
    上記嵌合受部(34)の上方側に上記ピン嵌合孔(3
    2)が位置し且つ該嵌合受部(34)の開口が上記基端
    ブーム(3A)側に指向するように、また上記第2連結
    部(31)が上記基端ブーム(3A)側に設けられたと
    きには上記ピン嵌合孔(32)の上方側に上記嵌合受部
    (34)が位置し且つ該嵌合受部(34)の開口が上記
    ジブ本体(6)側に指向するように、それぞれ設けて構
    成されていることを特徴とする移動式クレーンのジブ格
    納装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記伸縮ブーム(3)はその格納状態ではその先端下が
    りに倒伏される一方、上記伸縮ブーム(3)の基端ブー
    ム(3A)の先端部(3Ab)と上記ジブユニット
    (4)の上記ジブ本体(6)の基端部(6a)との間に
    は、上記ジブユニット(4)の格納姿勢においてこれら
    両者間を連結する第2ジブ連結手段(Q)を備えるとと
    もに、 上記第2ジブ連結手段(Q)は、上記基端ブーム(3
    A)の先端部(3Ab)と上記ジブ本体(6)の基端部
    (6a)の何れか一方側に設けられた受け台(46)
    と、何れか他方側に設けられた当接部(40)とを備
    え、上記当接部(40)は上記ジブユニット(4)が格
    納姿勢に設定された状態において上記受け台(46)に
    よって支持されるとともに、上記ジブユニット(4)の
    上記第1連結部(21)回りの揺動に伴って移動可能で
    且つ所定位置において上記受け台(46)と連結固定さ
    れる構成であることを特徴とする移動式クレーンのジブ
    格納装置。
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