JP2001223206A - 基板処理方法および装置 - Google Patents

基板処理方法および装置

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JP2001223206A JP2000118433A JP2000118433A JP2001223206A JP 2001223206 A JP2001223206 A JP 2001223206A JP 2000118433 A JP2000118433 A JP 2000118433A JP 2000118433 A JP2000118433 A JP 2000118433A JP 2001223206 A JP2001223206 A JP 2001223206A
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辰雄 片岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に供給された湿潤オゾン含有ガスのオゾ
ン量と蒸気量との比率を制御することにより、処理速度
の飛躍的な向上を図ることができる基板処理方法および
装置を提供する。 【解決手段】 処理液により湿潤した湿潤オゾン含有ガ
スを基板2の表面の被処理物に供給して被処理物を処理
する基板処理装置であって、前記基板2を室温より高い
温度に保持する基板加熱手段4と、オゾン含有ガスを処
理液により湿潤させて湿潤オゾン含有ガスを得る湿潤手
段7と、前記基板表面被処理物に湿潤オゾン含有ガスを
供給する供給手段5と、前記湿潤手段と供給手段をつな
ぐ送気管8と、前記湿潤手段、供給手段および送気管を
それぞれ前記基板の温度と同等程度あるいはそれ以上と
なるように加熱する加熱手段81とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC、LSI等に
代表される半導体やLCD、プリント基板などの製造工
程をはじめとした微細加工工程における例えばフォトレ
ジスト膜や付着した好ましくない有機化合物あるいは無
機化合物などの被処理物を除去する等の基板処理方法お
よび装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】IC、LSI等に代表される半導体装置
の製造工程をはじめとした微細加工工程においては、シ
リコン等の半導体基板やガラス基板等に、感光性の有機
高分子化合物を塗布し、所定の回路等のパターンを形成
したフォトマスクを介して紫外線等で露光した後にフォ
トレジストを現像して、基板上にフォトレジストのパタ
ーンを形成し、フォトレジストの形成されていない基板
上にCVD、スパッタリング等で成膜を行ったり、薬剤
によるエッチング、RIE(反応性イオンエッチン
グ)、不純物の元素の加熱による拡散やイオン注入を行
っている。そして、一連の処理が終了した基板上のフォ
トレジストの膜は化学的な処理によって除去されるが、
LSI等の製造工程では、一般にこのようなフォトレジ
ストを塗布して各種の処理を施した後に行うフォトレジ
スト膜を除去する操作は、1回にとどまらず数回行われ
る。
【0003】フォトレジスト膜の除去は各種の方法が採
用されているが、フォトレジスト膜の除去が不完全であ
るとその後の工程に悪影響を与えるためにフォトレジス
ト膜を完全に除去することが必要である。特に、最近の
ように半導体装置の集積度が高まり、形成される半導体
装置の回路の線幅が細くなると、フォトレジスト膜の残
渣の影響は集積度の低い場合に比べて大きな問題となる
ので完全に除去することが求められており、通常は薬液
による湿式法あるいは酸素プラズマ等を使用する乾式法
によって行われている。
【0004】フォトレジスト膜の湿式による除去方法で
は、通常は硫酸が使用されており、硫酸の酸化能力を高
めるために過酸化水素を混合することが行われている。
同様にLCD製造工程では、専用の106液(ジメチル
スルホキシド30%、モノエタノールアミン70%)な
どが使用される。また、プリント基板のスミアの除去に
は過マンガン酸などの薬液が利用される。これら薬液を
使用してフォトレジスト膜や好ましくない付着物の除去
を行う場合には、除去を行った後に付着している薬液を
除去し、さらに残渣あるいはその他の付着物を除去する
ために超純水等で洗浄することが広く行われている。
【0005】しかしながら、これらの方法では高価で環
境負荷の大きい薬液を大量に使用する必要があり、代替
の処理方法の開発が急務となっている。そこで環境に優
しい基板処理方法としてオゾンガスを用いて有機物など
の好ましくない付着物を除去する方法が提案されてい
る。その中で、除去速度を大幅に改善することができる
極めて有望な方法として特開平5−152270号公報
に開示されている基板処理方法がある。この方法は、湿
潤のオゾンガスを用いて除去速度を高速化するものであ
る。装置の構成を図27に示す。この図において、処理
室1内に設けられた基板載置台3に基板2が設置されて
おり、また、処理室1には処理室1内の気体を排出する
排気管13が設けられており、排気管13にはオゾン分
解装置40が連結されている。オゾン含有ガスによる処
理に先立って、処理室1内を密閉して排気管13から処
理室1内のガスを吸引除去する。処理室1の基板載置台
3は回転軸に取り付けられており、オゾン含有気体によ
る処理の際には基板2を回転し、処理が均一に行われる
構造を有している。
【0006】オゾンガス発生器6には酸素貯槽43から
酸素が供給され、オゾンガス発生器6で発生したオゾン
含有ガスは気液接触装置7において、超純水と接触して
湿潤となり、オゾン含有気体供給管8から処理室1内へ
供給されて気体分散板5に設けた孔24から基板2の被
処理物に作用する。気体分散板5は、石英、フッ素樹脂
等から形成されており、基板2の表面に均一にオゾン含
有気体を供給可能なように、多孔板あるいは気体が通過
できる多孔性の焼結体から形成されている。
【0007】処理室1内から排出される気体中のオゾン
は、オゾン分解装置40によって分解されて排出され
る。処理室1には基板2を洗浄するための超純水供給ノ
ズル25が設けられており、処理の終了した基板2面を
超純水によって洗浄する。処理の終了後に処理室1の内
部を窒素等の気体によって置換し処理室1から基板2を
取り出して乾燥する。処理室1の内部には極めて反応性
が大きな湿潤なオゾンが供給されるので、処理室1の内
面および処理室1内部の装置類の表面は石英、あるいは
フッ素樹脂等で構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−15227
0号公報に開示されている基板処理方法は、同公報によ
れば、湿潤オゾンを用いることでフォトレジスト膜の除
去速度が大幅に改善され、室温でも約0.2μm/分の
除去速度が得られると記載されている。しかし、これに
対し従来の硫酸と過酸化水素水の混合液や専用の106
液を用いた場合の除去速度は1μm/分以上であり、上
述の湿潤オゾン含有ガスによる基板処理方法を実用化す
るには、さらなる除去速度の改善が必要不可欠な条件で
あり、現在のところ実用化された例がない。
【0009】一般に、化学反応では温度上昇とともに反
応速度が速くなる。したがって、基板温度を上げること
により、実用的な除去速度を得ようとする取り組みが考
えられる。しかし、特開平5−152270号公報の段
落0017にも明記されているように、湿潤オゾン含有
ガスを供給する上述の従来の方法では、基板を加熱して
も除去速度を高速化することはできなかった。
【0010】本発明は、上記のような従来のものの問題
点を解決するためになされたものであり、基板に供給さ
れた湿潤オゾン含有ガスのオゾン量と蒸気量との比率を
制御することにより、処理速度の飛躍的な向上を図るこ
とができる基板処理方法および装置を提供することを目
的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の方法に係
る基板処理方法は、処理液により湿潤した湿潤オゾン含
有ガスを基板表面の被処理物に供給して被処理物を処理
する湿潤オゾン含有ガスによる処理工程を備えた基板処
理方法であって、前記湿潤オゾン含有ガスは前記基板温
度における飽和蒸気量より多い処理液の蒸気を含むもの
である。
【0012】また、本発明の第2の方法に係る基板処理
方法は、処理液により湿潤した湿潤オゾン含有ガスを基
板表面の被処理物に供給して被処理物を処理する湿潤オ
ゾン含有ガスによる処理工程を備えた基板処理方法であ
って、この湿潤オゾン含有ガスによる処理工程におい
て、前記基板を室温より高い温度に保持すると共に、前
記湿潤オゾン含有ガスの温度を前記基板と同等程度ある
いはそれ以上となるように制御するものである。
【0013】また、本発明の第3の方法に係る基板処理
方法は、第1または第2の方法において、前記湿潤オゾ
ン含有ガスの温度が基板温度より5℃〜15℃度高くな
るように制御されているものである。
【0014】また、本発明の第4の方法に係る基板処理
方法は、第1または第2の方法において、前記湿潤オゾ
ン含有ガスによる処理工程の後に、前記基板を純水、酸
性水溶液、アルカリ性水溶液、およびケトンまたはアル
コールを含む有機溶媒のうちの少なくとも1つを含む洗
浄液で洗浄する洗浄工程を備えたものである。
【0015】また、本発明の第5の方法に係る基板処理
方法は、第4の方法において、前記洗浄液は室温より温
度が高いものである。
【0016】また、本発明の第6の方法に係る基板処理
方法は、第4の方法において、前記湿潤オゾン含有ガス
による処理工程と前記洗浄工程とを複数回繰り返すもの
である。
【0017】また、本発明の第7の方法に係る基板処理
方法は、第1または第2の方法において、前記湿潤オゾ
ン含有ガスによる処理工程の前に、波長が300nm以
上の紫外光を前記基板表面の被処理物に照射する前処理
工程を備えたものである。
【0018】また、本発明の第8の方法に係る基板処理
方法は、第1または第2の方法において、前記湿潤オゾ
ン含有ガスによる処理工程において、波長が250nm
付近の紫外光を前記湿潤オゾン含有ガスに照射するもの
である。
【0019】また、本発明の第9の方法に係る基板処理
方法は、第1の方法において、前記湿潤オゾン含有ガス
による処理工程において、処理時間の経過につれ前記湿
潤オゾン含有ガスから前記基板の処理面に供給される蒸
気量を低減するものである。
【0020】また、本発明の第10の方法に係る基板処
理方法は、第1の方法において、前記湿潤オゾン含有ガ
スによる処理工程において、処理時間の経過につれ前記
基板の温度を上げることにより、前記湿潤オゾン含有ガ
スから前記基板の処理面に供給される蒸気量を低減する
ものである。
【0021】また、本発明の第11の方法に係る基板処
理方法は、第1の方法において、前記湿潤オゾン含有ガ
スによる処理工程において、処理時間の経過につれ前記
湿潤オゾン含有ガスの温度を下げることにより、前記湿
潤オゾン含有ガスから前記基板の処理面に供給される蒸
気量を低減するものである。
【0022】また、本発明の第12の方法に係る基板処
理方法は、第9,10または11の方法において、前記
湿潤オゾン含有ガスによる処理工程は、複数の処理槽に
より行われるとともに、後段の処理槽になるほど前記湿
潤オゾン含有ガスと前記基板との温度差を小さく設定し
たものである。
【0023】また、本発明の第1の構成に係る基板処理
装置は、基板を室温より高い温度に保持する基板加熱手
段と、オゾン含有ガスを処理液により湿潤させて湿潤オ
ゾン含有ガスを得る湿潤手段と、前記基板表面の被処理
物に湿潤オゾン含有ガスを供給する供給手段と、前記湿
潤手段と前記供給手段とをつなぐ送気管と、前記湿潤手
段、前記供給手段および前記送気管をそれぞれ前記基板
の温度と同等程度あるいはそれ以上となるように加熱す
る湿潤オゾン含有ガスの加熱手段とを備えたものであ
る。
【0024】また、本発明の第2の構成に係る基板処理
装置は、第1の構成において、前記供給手段は、前記基
板表面の被処理物の幅方向に複数個の孔が一列に並んだ
列状孔を複数列有し、この複数列の孔がこの列に直交す
る方向で隣接する列の孔と重ならないように構成したガ
ス分散板からなり、該ガス分散板および前記基板の少な
くとも一方が前記列と直交する方向に移動するように構
成されているものである。
【0025】また、本発明の第3の構成に係る基板処理
装置は、第2の構成において、前記ガス分散板の隣接す
る列間の間隔が5mm以上であるものである。
【0026】また、本発明の第4の構成に係る基板処理
装置は、前記基板表面の被処理物に対し、該被処理物と
対向して配置された処理剤供給板からオゾン含有ガスお
よび処理液を供給する基板処理装置であって、前記被処
理物表面と前記処理剤供給板との距離が0.1mm〜
1.0mmの間であるものである。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1による基板処理装置の構成を模式的に示す構
成図である。処理室1内に収容した基板2は、基台3に
付属した平板ヒータ4上に置かれている。基板2上には
ガスの流れを制御して湿潤オゾン含有ガスを基板2の処
理面に均一に供給するためのヘッダ5を設置しており、
ヘッダ5には図示していないが例えば温水を流通した
り、あるいはヒータ等の加熱機構が設けられている。ま
た、オゾン含有ガスを発生させるためのオゾンガス発生
器6、オゾン含有ガスを加湿するための加湿器7、加湿
したオゾン含有ガスを送るための送気管8、送気管加熱
用のリボンヒータ81、基板2をオゾン処理した後洗浄
するための純水タンク9、送水のためのポンプ10、オ
ゾン含有ガスを排気するための排気管13、排気量を調
整する為の流量調整バルブ14が設けられている。加湿
器7は、例えば図7(a)で示すようなバブリングボト
ル20に溜めた処理液26中にオゾン含有ガスをバブリ
ングする構成のものが用いられ、処理液26を加熱する
機構が備えられている。なお、各部材のオゾン含有ガス
に直接曝される部分には耐オゾン性の高い材料、例えば
石英ガラスやフッ素樹脂等が用いられている。なお、図
示していないが、排気管13にはオゾン分解装置が結合
されている。
【0028】基板処理方法は、まず、基板2を、平板ヒ
ータ4を用いて所定の温度まで加熱する。また、加湿器
7の処理液26、送気管8、ヘッダ5も予め加熱し基板
温度の設定値以上の温度に安定化させておく。基板2の
温度が安定した時点で、オゾン含有ガスを加湿器7内を
通過させて湿度を混入させた湿潤オゾン含有ガスを基板
2の表面の被処理物(以下、基板の処理面または単に基
板と略すこともある)に供給する。ここで、後にも詳述
するが、オゾン含有ガスは、加湿器7内を通過するとき
に、オゾン含有ガスと処理液との接触時間を調整するこ
とにより、その温度における飽和蒸気量相当の蒸気を含
ませるようにしている。そして、所定時間の処理によっ
て被処理物が分解された後は、湿潤オゾン含有ガスの供
給を停止し、ポンプ10および純水タンク9を用いて基
板2の表面をリンスし、分解物等を除去する。次いで、
窒素ボンベ11より窒素ガスを供給して基板2の乾燥を
行う。
【0029】次に、具体的な実施例を基に本実施の形態
1をさらに詳細に説明する。実施例1. まず実施例1について説明する。表面を清浄
化した基板2(ガラス基板上にCr膜400nm成膜済
み)に、ポジ型フォトレジスト(東京応化工業(株)
製:TFR−B)をスピンコーターによって塗布してポ
ストベークを120℃で3分行うことで、被処理物とし
て厚さが約1550nmのフォトレジスト膜を形成し
た。図1において、10cm×10cmの大きさの基板
2のフォトレジスト膜を上向きにして処理室1内の平板
ヒータ4上に設置し、68℃まで加熱させた。送気管8
およびヘッダ5も80℃に加熱し、それぞれの温度が安
定した後、80℃に加熱した純水中を通過させて加湿器
7で加湿した湿潤オゾン含有ガス(オゾン濃度:200
g/Nm3)を1.25l/分の供給量で供給した。湿
潤オゾン含有ガス中の湿度は80℃における飽和蒸気量
となるように調整した。
【0030】そして、1分間の湿潤オゾン含有ガスによ
る基板処理(以下、オゾン処理ということもある。)
後、300ml/分の流量で80℃の純水を基板2に供
給し、分解したフォトレジストを除去した。同様の条件
で基板2の温度を62℃、72℃、78℃、82℃と変
えて、フォトレジスト膜の除去速度を検証した。この実
施例1の結果を図2に示す。図2から分かるように湿潤
オゾン含有ガスの温度が80℃の場合、湿潤オゾン含有
ガスの温度より12℃低い基板温度68℃において1.
25μm/分の最も早い除去速度が得られ、従来の特開
平5−152270号公報に開示された方法が約0.2
μm/分であったのと比べると、数倍高い除去速度であ
った。また、基板温度が62℃〜82℃の範囲におい
て、従来の方法よりもはるかに高い除去速度が得られ
た。本実施例によって、基板2を室温より高い温度に保
持すると共に、基板2の処理面すなわちフォトレジスト
膜に供給する湿潤オゾン含有ガスの温度を基板2と同等
程度あるいはそれ以上となるように制御することによ
り、フォトレジスト膜の除去速度を高められることが証
明された。特に、図2から明らかなように、湿潤オゾン
含有ガスの温度より12℃低い基板温度68℃におい
て、1.25μm/分の最も早い除去速度が得られたこ
とから、湿潤オゾン含有ガス中の蒸気量が基板温度にお
ける飽和蒸気量より多い蒸気を含む場合に、フォトレジ
スト膜の除去速度を高め得ることが証明された。
【0031】実施例2.次に、実施例2について説明す
る。この実施例2は先の実施例1において、湿潤オゾン
含有ガスの温度を95℃としたものである。この実施例
2についても実施例1と同じく基板温度と除去速度との
関係を検討した。表1にこの実施例2の結果を示す。こ
の表1から分かるように、湿潤オゾン含有ガスの温度よ
り9℃低い基板温度86℃において、1.36μm/分
の最も早い除去速度が得られた。
【0032】
【表1】
【0033】上記実施例1および本実施例2の結果は、
除去速度の高速化の実現と共に非常に重要な発見を与え
た。すなわち、湿潤オゾン含有ガスの温度に対して、除
去処理に最適な基板温度が存在するということであり、
最も早い除去速度を与える基板温度は、湿潤オゾン含有
ガスよりも約10℃程度低い温度であった。熱化学反応
論的には基板温度が高い方が除去速度は高くなるが、実
施例1および実施例2の場合には最適な温度差が存在し
た。この現象について以下で詳しく説明する。
【0034】ここで基板2と湿潤オゾン含有ガスとの温
度差を利用したフォトレジスト膜の除去プロセスを詳細
に説明する。オゾンガスのみを基板2に供給した場合に
は、フォトレジストの成分を二酸化炭素や水蒸気などの
ガス状の極めて小さい分子にまで酸化させる必要がある
ので、除去速度は非常に遅い。これに対し、オゾン分子
によってある程度まで低分子化させて水によって洗い流
す方法が最もよい方法としてこれまで知られていた。例
えば、オゾン分子を水の中に強制的に溶解させたオゾン
水処理方法や、回転する基板の処理面に対してオゾンガ
スと水を交互に作用させ、回転によって基板上の水膜厚
を制御する方法などである。しかし、これらの方法でも
期待したほどには除去速度の向上はみられなかった。そ
こで本発明者らはオゾンとフォトレジストとの反応機構
において、フォトレジストの酸化にはオゾン分子と水分
子の両方が必要なことを明らかにした。オゾンと水のど
ちらかが大過剰に存在したものではなく、かつ、均一に
混合された系でフォトレジストに供給することが非常に
重要であることが分かった。特開平5−152270号
公報にはそのメカニズムは記載されていなかったが、こ
の公報に開示された湿潤オゾンを用いるフォトレジスト
除去方法は、反応に適切な水分量を与える方法としては
極めて理にかなった有効な方法であった。
【0035】また、一般に化学反応は温度上昇とともに
反応速度が速くなるが、特開平5−152270号公報
には、この公報に開示された湿潤オゾン供給方法では、
基板温度を高くしてもフォトレジストの除去速度が改善
されないことが明記されており、本発明者らも同様の現
象を確認した。これは、以下の原因によるものであるこ
とを本発明者らは初めて明らかにした。すなわち、特開
平5−152270号公報に開示されている方法では、
(1)高温下で高速に反応を起すためには、常温時より
も多量の水分が必要であること、(2)常温の水を潜ら
せたオゾンガスでは高温の基板に十分な湿度を与えるこ
とができないこと、に起因することを発見した。また、
この発見により、水の結露現象を利用した新しい水分供
給方法を見出したわけである。高温の湿潤オゾン含有ガ
スよりも低い温度に基板温度を設定すると、湿潤オゾン
含有ガス中の水分は結露現象によって基板上に付着す
る。ただし、その温度差を適切に条件設定する必要があ
ることを、図3を用いて説明する。なお、図3におい
て、15はオゾン分子、16は水分子、17はフォトレ
ジスト分子である。
【0036】(1) 湿潤オゾン含有ガスの温度が基板
の温度に比べて高すぎる場合 具体的には、図2においては、基板2の温度が、62℃
より低く、かつ、湿潤オゾン含有ガスの温度より低く、
また、湿潤オゾン含有ガスと基板との温度差が18℃以
上ある場合に相当する。この場合は、図3(a)に示す
ように、水分子16のフォトレジスト分子17上への結
露量が多くなり過ぎる為に、フォトレジスト17の膜全
面が水膜で覆われ、この水膜によりオゾン分子15のフ
ォトレジスト分子17への到達が阻害され、フォトレジ
スト分子17の酸化が進行しにくくなる。 (2) 湿潤オゾン含有ガスの温度が基板の温度に比べ
て低すぎる場合 具体的には、図2においては、基板2の温度が、82℃
より高く、かつ、湿潤オゾン含有ガスの温度より高い場
合に相当する。この場合は、図3(b)に示すように、
水分子16はフォトレジスト17の膜全面に結露するこ
とができない。そのため、オゾン分子15のみが基板2
に供給されることになり、あたかも乾燥オゾン処理のよ
うになってしまう。したがって、フォトレジスト分子1
7の酸化はほとんど進行しない。 (3) 湿潤オゾン含有ガスと基板との温度差が適切な
場合 具体的には、図2においては、基板2の温度が、65℃
〜75℃の範囲で湿潤オゾン含有ガスの温度より低く、
湿潤オゾン含有ガスと基板との温度差が5℃〜15℃の
範囲場合に相当する。この場合は、図3(c)に示すよう
に水分子16の基板2の表面への結露量が最適となり、
オゾン分子15もフォトレジスト17の膜全面に作用す
ることができるので、フォトレジスト分子17の酸化が
多く起こる。そして、この酸化したフォトレジスト分子
19を大量の水で洗うことによって、高速でのフォトレ
ジスト除去が可能となる。なお、図2において、基板温
度が62℃〜65℃の範囲は水分量がやや多すぎる状
態、また、基板温度が75℃〜82℃の範囲は水分量が
やや少なすぎる状態であるものの、反応温度が室温に比
べて高いことにより、これら範囲においては、反応速度
が向上したものと考えられ、除去速度が特開平5−15
2270号公報の場合よりもはるかに向上しており、十
分な除去速度が得られた。以上のごとく、本発明は、オ
ゾン分子15と水分子16の共存によるフォトレジスト
17の酸化反応を明らかにすることによって、基板温度
と湿潤オゾン含有ガス温度との差を利用した水の供給量
制御というこれまでのオゾン処理方法と全く異なる概念
での水供給方法を見出したものである。
【0037】上記概念を装置化する場合、極めて重要な
点があるため、ここに明記しておく。図1において、加
湿器7で基板2の温度よりも高い温度の湿潤オゾン含有
ガスを生成しても、湿潤オゾン含有ガスを送気する送気
管8、あるいは、基板2に噴射するためのヘッダ5が基
板2の温度よりも低くなっていると、十分な効果を発揮
することができない。すなわち、送気管8の温度が低い
場合には、送気管8内で結露して十分な水分を基板2に
供給することもできない。また、ヘッダ5の温度が低い
とヘッダ5部分で結露現象が起こり、十分な水分を基板
2の処理面に供給することができないだけでなく、結露
した水滴が基板2上に落下することもあり得る。基板2
上に水滴の形で部分的に必要以上の水分が付着すると、
その水膜が抵抗となって、オゾンガスが十分に基板2の
処理面に供給されず、その部分のフォトレジストが残渣
として残ることがある。したがって、オゾン含有ガスを
湿潤させた後は、基板2に噴射するまで、基板2と同程
度あるいはそれ以上の温度で保持しておくことが肝要で
ある。すなわち、湿潤オゾン含有ガス、送気管8、ヘッ
ダ5の温度をほぼ一定に制御し、かつ、基板2の温度と
同程度あるいはそれ以上の温度、望ましくは基板2より
数℃〜十数℃程度、具体的一例として5℃〜15℃高く
保っておくことが有効である。
【0038】実施の形態2.図4は、本発明の実施の形
態2による基板処理装置の要部の構成を模式的に示す説
明図である。本実施の形態2では、処理室1内の石英ガ
ラスヘッダ5の上方に赤外線ヒータ12を設置し、赤外
線ヒータ12を用いて基板2を加熱する構成とした。他
の構成については図1と同様としている。
【0039】実施例3.ここで、実施例により本実施の
形態を具体的に説明する。まず、表面を清浄化した基板
2(ガラス基板上にCr膜を400nm成膜済み)にポ
ジ型フォトレジスト(東京応化工業(株)製:TFR−
B)をスピンコーターによって塗布し、ポストベークを
120℃で3分行うことで被処理物として厚さが約15
50nmのフォトレジスト膜を形成した。次に、図4に
おいて、10cm×10cmの大きさの基板2のフォト
レジスト膜を上向きにして処理室1内の基台3上に設置
し、赤外線ヒータ12によって基板2を68℃まで加熱
させた。送気管8およびヘッダ5も80℃に加熱し、そ
れぞれの処理面温度が安定した後、オゾン含有ガスを8
0℃に加熱した純水中に通過させて加湿し、湿潤オゾン
含有ガス(オゾン濃度:200g/Nm3)を生成す
る。そして、この湿潤オゾン含有ガスを1.25l/分
の供給量で供給した。なお、湿潤オゾン含有ガス中の湿
度は80℃における飽和水蒸気量となるように調整し
た。また、1分間のオゾン処理後、300ml/分の流
量で80℃の純水を基板2に供給し、分解したフォトレ
ジストを除去した。同様の条件で基板2の温度を変え
て、フォトレジスト膜の除去速度を検証した。この実施
例3の処理結果は図2とほぼ同様であった。また、基板
2の加熱を基板2の上部および下部どちらから行っても
同様の結果が得られることを確認した。
【0040】実施の形態3.図5は、本発明の実施の形
態3による基板処理装置の要部の構成を模式的に示す説
明図である。本実施の形態では、基台3がモータ32に
より回転するように構成されている。また、この図にお
いて、27はスペーサ、31は回転軸、32はモータ、
33はモータ32の回転を制御するコントローラ、40
はオゾン分解装置であり、他の構成は図1と同様であ
る。
【0041】この実施の形態における基板処理方法は、
オゾン含有ガスを加湿器7内に通過させて湿度を混入さ
せ、これにより得られた湿潤オゾン含有ガスを基板2に
所定時間供給する。また、湿潤オゾン含有ガスの供給時
間は、被処理物が全て分解される時間より短い時間とす
る。そして、所定時間の処理によって被処理物の一部が
分解された後は、湿潤オゾン含有ガスの供給を停止し、
ポンプ10および純水タンク9を用いて基板2の表面を
洗浄して、分解物等を除去する。上記の湿潤オゾン含有
ガスによる処理工程と、洗浄工程とを複数回繰り返す。
次いで窒素ボンベ11より窒素ガスを供給して基板2の
乾燥を行う。
【0042】このように、湿潤オゾン含有ガスによる処
理工程を複数回に分け、処理工程とと洗浄工程とを複数
回繰り返すことにより、一度の処理工程を長時間行う場
合に比べて処理速度を大きくすることができ、基板の処
理面全面にわたって均質にかつ高速に処理することが可
能となる。なお、実施の形態1および2で説明したのと
同様に、上記基板処理は、基板2を室温より高い温度に
保持すると共に、基板2の処理面に供給する湿潤オゾン
含有ガスの温度を基板2と同等程度あるいはそれ以上と
なるように制御して行うことにより、さらに処理速度を
向上させることができるのは言うまでもない。また、本
実施の形態は図1や図4に示したような基板2を回転さ
せないタイプの基板処理装置にも適用でき、同様の効果
が得られることは言うまでもない。
【0043】次に、本実施の形態3による効果を検証す
るための実施例について説明する。実施例4. まず、表面を清浄化した基板(ガラス基板上
にCr膜を400nm成膜済み)にポジ型フォトレジス
ト(東京応化工業(株)製:TFR−B)をスピンコー
ターによって塗布して、ポストベークを120℃で3分
行うことで約1550nmのフォトレジスト膜を形成し
た。次に、フォトレジスト膜を形成した基板2を図5の
ように基台3に固定して、回転数250rpmで回転し
た。濃度約170g/Nm3、流量3l/分に設定した
オゾン含有ガスは、加湿器7によって、約2.7%の湿
度を含有させた。本実施例での加湿器7は、ボトル内に
水を入れたものであり、オゾン含有ガスを純水中に一度
くぐらせることによって、湿度を同伴するようにしてい
る。また、スペーサ27により、基板2とヘッダ5との
間隔を2.3mmとした。そして、この湿潤オゾン含有
ガスをヘッダ5から基板2に15秒間供給してオゾン処
理し、その後はポンプ10によって純水を4cc/秒で
10秒間供給して洗浄を行った。同様の条件で湿潤オゾ
ン含有ガスの供給時間を30秒、1分、3分、5分と変
えて、各オゾン処理時間に対する水洗の前後でのフォト
レジスト膜の厚さを測定した。この実施例4の結果を表
2に示す。なお、基板2や湿潤オゾン含有ガスを加熱す
ることなく、これらの処理は全て室温で行ったが、基板
2や送気管8やヘッダ5を加熱した場合にはさらに良好
な結果が得られる。
【0044】
【表2】
【0045】表2に示されるように、いずれの処理時間
においても水洗前では、フォトレジスト膜厚に大きな変
化は見られなかったが、その表面は変色し、べとべとし
ていた。その度合いは処理時間が長い程顕著であり、湿
潤オゾンによって分解されていることが分かった。ま
た、これらの水洗後では、処理時間に依存してフォトレ
ジスト膜厚の減少が見られた。したがって、湿潤オゾン
処理でフォトレジストを分解し、その後の水洗で分解物
を取り除くことにより、フォトレジストを除去できるこ
とが、本実施例によって証明された。また、表2の平均
除去速度の項を見て分かるように、処理速度は処理時間
が長くなるに従い遅くなる傾向が見られた。これはフォ
トレジスト上部から反応が進行しており、処理時間が長
くなるほど、上部で反応したフォトレジストがオゾンガ
スの侵入を妨害し、湿潤オゾンガスがフォトレジスト下
部に作用し難くなっていることを反映している。
【0046】実施例5.実施例5は、実施例4で得られ
たフォトレジスト剥離速度をさらに向上させるために、
繰返し実験を行ったものである。まず、実施例4と同条
件で作製したフォトレジスト膜を形成した基板を、図5
のように基台3に固定して、回転数250rpmで回転
させた。濃度約170g/Nm3、流量3l/分に設定
したオゾン含有ガスは、加湿器7によって、約2.7%
の湿度を含有させた。基板2の処理面とヘッダ5下部と
の間隔は2.3mmとした。オゾン処理の繰返し効果を
検証するために、図6にタイムチャートで示す2種類の
実験を行った。図6(a)は、本実施例のものであり、
図6(b)は、参考例である。なお、この参考例は、後
記するようにオゾン処理を繰り返さないものであり、前
述の実施例4−4に近いものである。本実施例では、ヘ
ッダ5から湿潤オゾン含有ガスを1分間供給、その後に
ポンプ10によって純水を4cc/秒で10秒間供給す
ることを1サイクルとして、これを3回繰り返した。ま
た、参考例では、ヘッダ5から湿潤オゾン含有ガスを3
分間供給後、純水を4cc/秒で30秒間供給した。し
たがって、実施例5および参考例においては、湿潤オゾ
ンガスおよび水の総供給量は互いに同じということにな
る。次に、実施例5および参考例それぞれについてオゾ
ン処理を行った後のフォトレジスト膜厚を表3に示す。
なお、基板2や湿潤オゾン含有ガスを加熱することな
く、これらの処理は全て室温で行ったが、基板2や送気
管8やヘッダ5を加熱した場合にはさらに良好な結果が
得られる。
【0047】
【表3】
【0048】表3からも分かるように、オゾン処理と洗
浄の繰返し処理である本実施例による処理の方が、参考
例に比し剥離速度が大きかった。また、表3の実施例5
の剥離速度と表2の実施例4−2、4−3の剥離速度と
が同等であることから、実施例5の場合はオゾン処理の
総時間が3分の場合でも、実施例4で見られたような、
剥離速度が頭打ちになる傾向は見られなかった。本実施
例5によって、湿潤オゾン含有ガスによる処理と水洗処
理とを一定時間毎に繰り返し行うことで、さらに剥離速
度を向上できることが証明された。
【0049】なお、本実施例では、繰返し時の湿潤オゾ
ン含有ガスの供給時間を1分、水洗処理を4cc/秒で
10秒としたが、湿潤オゾン含有ガスの供給時間をそれ
ぞれ30秒,45秒,1.5分とし、その後水洗処理を
4cc/秒で10秒というサイクルを3回繰返した場合
にも、それぞれの処理時間に対応する1回の長時間処理
よりも剥離速度は大きかった。
【0050】また、水洗処理で導入した純水が基板表面
に残留することによって水膜が形成されると、引き続く
湿潤オゾン含有ガスによるフォトレジストの酸化反応を
阻害する可能性があるが、本実施の形態の場合では図5
における基板2の処理面とヘッダ5との間隔を2.3m
mと非常に短く設定しているため、続いて導入される湿
潤オゾン含有ガスによって、水洗処理で導入された過剰
な水分が効率的に吹き飛ばされ、水膜による酸化反応の
阻害を防ぐことができたことも効果の1つとして挙げる
ことができる。なお、基板2の処理面とヘッダ5との間
隔は、2.3mmに限定されないが、基板2の回転速度
やヘッダ5からの湿潤オゾン含有ガスの噴出速度などと
の兼ね合いもあり、1mm〜20mm程度に設定するこ
とが好ましい。また、実施例5ではオゾン処理と水洗処
理の時間はそれぞれ各繰返しで同じとしたが、各繰返し
毎に違えてもよく、この場合も同様の効果が得られる。
【0051】実施の形態4.図7は本発明の実施の形態
4による基板処理装置の要部の構成を模式的に示す説明
図であり、この図において、20はバブリングボトル、
21は超音波発振子、22は超音波発振子制御器、23
はホットプレート、26は処理液であり、例えば純水で
ある。図7(a)、(b)、(c)はそれぞれ加湿器の
構成が異なり、他の構成はそれぞれ実施の形態1の場合
と同じである。。図7(a)は、オゾン含有ガスをバブ
リングボトル20内に所要量入れた純水26にバブリン
グさせることによって、湿潤オゾン含有ガスを生成する
構成の加湿器を用いた場合を示し、図7(b)は、超音
波発振子21をガラス製のバブリングボトル20の下部
に設置し、超音波発振子制御器22の出力を調整するこ
とにより気相中に水分子を追い出し、オゾン含有ガスと
接触させることにより湿潤オゾン含有ガスを生成する構
成の加湿器を用いた場合を示し、図7(c)は、ホット
プレート23を用いてバブリングボトル20内の純水を
任意の温度に加熱し、気相中に水分子を追い出し、オゾ
ン含有ガスと接触させることにより湿潤オゾン含有ガス
を生成する構成の加湿器を用いた場合を示している。実施例6. 次に、この実施の形態4を実施例6に基づき
さらに説明する。実施例6は、上記3種類の構成による
加湿方法について、前記実施例4の場合と同様に、基板
2の回転数:250rpm、オゾン濃度:約170g/
Nm3、オゾン含有ガス流量:3l/分、絶対湿度:約
2.7%、基板2の処理面とヘッダ6との間隔:2.3
mmとし、湿潤オゾン含有ガスによる処理を1分、水洗
処理を4cc/秒で10秒の条件で検討したものであ
る。この実施例6の結果を表4に示す。なお、基板2や
送気管8やヘッダ5を加熱することなく、これらの処理
を室温で行ったが、基板2や送気管8やヘッダ5を加熱
した場合にはさらに良好な結果が得られる。
【0052】
【表4】
【0053】表4に示されるように、何れの加湿器構成
においても平均除去速度に差はみられなかった。これは
オゾン含有ガスの加湿時には湿度が異なったとしても、
送気管8を通る間に、送気管8の温度に相当する飽和水
蒸気量以上の水分が結露現象により液体化して管部に付
着したりするためと考えられる。したがって、何れの加
湿方法においても、基板2に到達する水分量は、常に雰
囲気温度すなわち送気管8やヘッダ5の温度における飽
和水蒸気量であり、何れの加湿方法も湿潤オゾン含有ガ
スの生成に有効であることが証明された。また、基板2
に供給される水分量は送気管8やヘッダ5の温度に大き
く依存することが明らかになった。その意味でも送気管
8やヘッダ5の温度を高く保つことが必要であることが
分かる。
【0054】比較例1.比較例1は、湿潤オゾンの効果
をさらに明らかにするために、加湿器7を通さない乾燥
オゾンガスを用いて同様の実験を行ったものである。ま
ず、表面を清浄化したガラス基板(表面にCr膜を40
0nm成膜済み)にポジ型フォトレジスト(東京応化工
業(株)製:TFR−B)をスピンコーターによって塗
布して、ポストベークを120℃で3分行うことで約1
550nmのフォトレジスト膜を形成した。
【0055】次に、フォトレジスト膜を形成した基板2
を図5のように基台3に固定して、回転数250rpm
で回転した。基板2とヘッダ5との間隔は2.3mmと
した。濃度約170g/Nm3、流量3l/分に設定し
たオゾン含有ガス(露点:−50℃)をヘッダ5から基
板2に1分間供給し、その後はポンプ10によって純水
を4cc/秒で10秒間供給して洗浄を行った。なお、
基板2等を加熱することなく、上記処理は室温で行っ
た。また、同様の条件でオゾン含有ガスの供給時間を3
分、5分と変えて各オゾン処理時間に対する、洗浄の前
後でのフォトレジスト膜の厚さを測定した。この比較例
異の結果を表5に示す。
【0056】
【表5】
【0057】表5から分かるように、フォトレジスト膜
厚の減少量は水洗後においても処理時間に依存せず、ほ
とんど減少しなかった。したがって、本比較例によって
乾燥オゾンではフォトレジストの酸化分解が進行し難い
ことが証明された。
【0058】表4および表5において、湿潤オゾン含有
ガスと乾燥オゾン含有ガスとでは、フォトレジスト剥離
速度において明らかな違いがみられた。そこで表4の実
施例6−1と表5の比較例1−1について、水洗後の水
の分析を行った。総有機物量を比較するためにTOC
(Total Organic Carbon)測定、
イオン性化合物を比較する為にイオンクロマト分析を行
った。表6にその結果を示す。
【0059】
【表6】
【0060】この表6から分かるように、湿潤オゾン含
有ガスによる処理(実施例6−1の処理)後の水のTO
C分析値は高い値を示しており、フォトレジスト分解物
が多く含まれる。イオンクロマト分析でも同様に総検出
量は剥離(除去)量に依存して湿潤オゾン含有ガス処理
後の水洗水の方が大きかった。検出されたイオンはいず
れもカルボン酸類であった。これは有機物とオゾンとの
反応における最終生成物として知られている。湿潤オゾ
ン含有ガスとフォトレジストとの反応により生成した分
子であって、かつ、イオンクロマト分析で検出されたそ
れらの有機カルボン酸の総濃度と、TOC濃度とがほぼ
等しかったことから、湿潤オゾンとフォトレジスト分子
とが反応して生成されたものの殆どがカルボン酸類で示
される有機酸であることが分かった。一方、乾燥オゾン
処理(参考例の処理)後の水洗水には有機物が殆ど含ま
れていなかった。この結果は、フォトレジストの酸化反
応に水分子の存在が必要不可欠であることを示すものと
いえる。すなわち、これまでオゾンによるフォトレジス
ト剥離は、オゾン分子によるフォトレジストの酸化、酸
化分解した断片化フォトレジスト分子の水による溶解・
除去と考えられていた。しかし、本実施例で得られた結
果により、オゾンによるフォトレジスト膜の除去処理
は、オゾンと水分子によるフォトレジストのオゾン酸化
と加水分解、および分解した断片化フォトレジスト分子
の水への溶解・除去という反応機構で進行することが明
らかとなった。
【0061】実施の形態5.これまで小型の基板の場合
を中心に説明したが、LCD用基板などサイズの大きな
板では基板を回転して処理する方法はあまり実用的でな
い。図8は本発明の実施の形態5による基板処理装置の
構成を模式的に示す説明図であり、特にLCDなどの大
型基板の処理に有効な処理装置の構成を示している。こ
の基板処理装置は、基板2の予備加熱部51、オゾン処
理部(オゾン処理槽)52、水洗部53、乾燥部54か
ら構成される。基板2はローラー55によって一方向に
装置の中を例えば連続的に搬送され、基板2上のフォト
レジスト膜が除去される。なお、搬送は連続的でなく、
各処理が終わる毎に段階的に行われてもよい。
【0062】予備加熱部51はあらかじめ基板2を加熱
しておく部分であり、図9のように構成されている。図
9において、61は送風機、62はヒータ、63はフィ
ルタ、64は送風ダクト、65は熱風噴射ヘッダ、66
は温度検出器、67はコントローラである。ヒータ62
で加熱した温風を送風機61により送風ダクト64を介
して基板2に噴射し、加熱する。なお、基板2にごみ等
が付着しないように送風回路にはフィルタ63が設置さ
れている。また、加熱時に基板2が表裏面の熱膨張の差
により反らないように、熱風は基板2の表面と裏面の両
方に設けられた熱風噴射ヘッダ65から噴射される。基
板2のサイズが730mm×920mmの場合、ヒータ
容量3kW、ガス流量20m3/分、ガス温度100℃
で基板2に空気等のガスを噴射することで約30秒程度
で基板2を所定の温度(例えば80℃)に昇温すること
ができた。あまり速く基板2の温度を上げると、ガラス
板の歪みや歪みに起因するワレが発生するので、昇温時
間は20秒以上に設定することが望ましい。また、ガス
温度の制御には、ヒータ62のガス出口温度を温度計6
6で計測し、ガス温度が一定になるようにコントローラ
67でヒータ62の電圧を調整することで実施した。な
お、温風を用いなくても例えば温水中に基板2を浸漬す
ることによっても予備加熱は可能である。しかし、この
場合、加熱後の基板2を完全に乾燥させる必要がある。
基板2が完全に乾いていないと、次段での湿潤オゾン処
理のとき水滴の部分が処理できなくなるからである。装
置コスト、装置の大きさから考えると温風による加熱の
ほうが有利である。もちろんランプ加熱等でも同様に有
効である。
【0063】オゾン処理部52には長さが基板2の幅
(すなわち基板の移動方向と直交する方向の長さ)に相
当するスリット状の細長い開口をもつ直線状ノズル56
が設けられており、このスリット状ノズル56から湿潤
オゾン含有ガスを基板2に噴射し、基板2上のフォトレ
ジストを除去する。また、オゾン処理部52にはガスガ
イド57が設けられており、ノズル56から噴射された
湿潤オゾン含有ガスは矢印のように流れて基板2の処理
に有効に用いられる。スリットの開口幅は0.1mm〜
1mmの範囲が有効であった。ただし、あまり開口幅を
小さく設定すると、開口幅のバラツキによって噴射する
湿潤オゾン含有ガス量が場所的に変化し、フォトレジス
トの除去性能にバラツキを生じることが明らかになっ
た。この装置では、スリットの開口幅のバラツキは全域
に渡って±50%、望ましくは±10%以下の精度に保
っておく必要がある。また、高温の湿潤オゾン含有ガス
がノズル56部に到達したとき、ノズル56部の温度が
低いと、そこで結露し、基板2への供給水分量が不足し
たり、結露した水分が基板2上に水滴として落下する恐
れがあるので、ノズル56部を湿潤オゾンのガス温度と
同程度以上に高く設定しておく必要がある。また、同様
にローラー55等のオゾン処理部52全体を湿潤オゾン
ガス温度程度に昇温できるような加熱手段を配設してお
くと、結露の問題も無く、基板2が冷えることもないた
め有効である。また、図示していないが、オゾン含有ガ
スを加湿する加湿器や加湿器とノズル56をつなぐ送気
管にも加熱手段が設けられている。また、オゾン処理部
52のオゾンに曝される部分には、石英ガラスやフッ素
樹脂等の耐オゾン性の材料が用いられている。
【0064】水洗部53には、図示していないが、基板
2に対してその上下から洗浄液を噴射する洗浄液噴射ノ
ズルが設けられており、オゾン処理部52でオゾン処理
された基板2を洗浄できるように構成されている。ま
た、乾燥部54には、図示していないが、基板2に対し
てその上下から窒素ガスを噴射する窒素ガス噴射ノズル
が設けられており、洗浄部53で洗浄された基板2を乾
燥できるように構成されている。
【0065】実施の形態6.本発明の実施の形態6は、
先の実施の形態5に記載した基板処理装置を用いるもの
であって、この基板処理装置に用いられる湿潤オゾン含
有ガス噴射ノズルを図10に記載のように構成したもの
である。図10(a)はこのノズルの断面図、図10
(b)は同じくこのノズルの側面図である。本実施の形
態では、湿潤オゾンガス噴射ノズル121はスリット幅
を調整できるように構成されており、フォトレジスト除
去性能の均質化に有効である。図10において、121
は流量調整ノズル、122は流量調整用ネジ、123は
湿潤オゾン含有ガス供給口、124は保温水供給口、1
25は直線状ノズル部である。125aはノズル部12
5に設けられた可動板であり、例えばアルマイト処理さ
れた薄いアルミニウム板が用いられ、一部が溶接等によ
りノズル部125に接合されている。湿潤オゾン含有ガ
スは供給口123から導入され、ノズル部125から噴
射される。ノズル121には複数の流量調整用ネジ12
2が設けられており、このネジ122を調整することに
より可動板125aを移動させてノズル部125の開口
幅を変化し、全域に渡って均質なガス流量が得られるよ
う調整することができる。また、ノズル121内部に保
温水供給口124から保温水を流すことにより、湿潤オ
ゾン含有ガス中の蒸気が基板2に到達する前にノズル部
125で結露してフォトレジスト除去性能が低下するこ
とを防止している。
【0066】実施の形態7.本発明の実施の形態7を発
案するに際しては、より安価なノズルを提供するため
に、スリット型ノズルに代えてホール型ノズルの試験を
実施した。図11は、一般的なホール型ノズルの作用を
説明する図である。この図において、130はホール型
ノズル、131は湿潤オゾンを噴射するためのホール、
132は湿潤オゾン含有ガス供給口である。このよう
に、ノズルを複数個の穴(ホール)131で形成するこ
とにより、高精度にかつ、安価にノズルを製作すること
ができる。一方、最適なホール131間のピッチpは、
ノズル130と基板2間の距離dに依存し、概略p≒d
を満たすことで、良好なフォトレジスト除去特性が得ら
れた。しかし、微細に見ると、図11に示すように、ホ
ール131の直下ではフォトレジストが除去されやす
く、ホール131間では除去されにくいことが確認され
た。これは同じく図11に示すように、ホール131直
下では、ガス流のため余分な水分が除去されるが、ホー
ル131間では、逆にホール131直下で除去された水
分が溜まるために、水分過剰の状態になり、フォトレジ
ストの除去作用が低下することが判明した。
【0067】上記課題を解決し、さらに高性能のフォト
レジスト除去を実現したのが、本発明の実施の形態7で
り、この実施の形態7に係るノズルの構成を図12を用
いて説明する。なお、この実施の形態7も基板処理装置
全体の構成は実施の形態5に記載したものと同様のもの
である。図12に示すように、基板2の進行方向に対し
ホール型のノズル140、141を2列直列に配設し、
1列目のノズル140のホールとホールとの中央部に2
列目のノズル141のホールを配設し、ホールを千鳥状
に配置している。このように構成することにより、基板
2をノズル140,141に対して相対的に移動させた
場合、前列のノズルではホール間に水分が蓄積される
が、次列のノズルでは前列のノズルにより蓄積された水
分が除去され、基板2上の水分厚みが均質化され、フォ
トレジストの除去性能が改善される。この場合、両ノズ
ル140と141の間隔が近すぎると効果は小さく、両
ノズル140と141間の距離xは5mm以上、望まし
くは20mm以上に設定すると効果的である。この場合
も最適なホール間のピッチpはノズル140,141と
基板2間の距離dに対し、概略p≒dを満たすときであ
った。もちろんノズルを3列以上の直列に配設し、さら
にホールの位置を各列のノズルが重ならないように配置
すれば効果はより高くなることはいうまでもない。
【0068】以上説明したように、湿潤オゾン含有ガス
の供給手段として、基板2の処理面の幅方向(すなわ
ち、基板2のノズル140,141に対する相対移動方
向と直行する方向)に複数個の孔が一列に並んだ列状孔
(ホール140,141)を、列に直交する方向すなわ
ち基板の相対移動方向の隣接する列間で孔が重ならない
ように複数列備えたガス分散板を用い、このガス分散板
および基板2の少なくとも一方を列状孔(ホール14
0,141)の列と直交する方向に移動させるように構
成することにより、安価で高精度に製作することができ
るホール型のガス分散板を用いて、処理効率を低下させ
ることなく基板処理をすることが可能となる。
【0069】実施の形態8.図13は本発明の実施の形
態8に係る傾斜型ノズルの作用を説明する図であり、本
実施の形態では、上記各実施の形態5〜8において、湿
潤オゾン含有ガスを噴射するノズルの構成を、基板2の
進行方向(すなわち、基板2のノズル140,141に
対する相対移動方向)に対してある程度の角度θを持た
せて湿潤オゾン含有ガスを噴射するように、傾斜型とし
たものである。基板2に対して垂直方向にガスを噴射す
るより、図13に示すように、基板2の進行方向に対し
てある程度の角度θを持たせて噴射するほうがフォトレ
ジスト除去性能が改善されることを確認した。傾斜角度
θは10度から30度の範囲で良好な結果が得られた。
これは、湿潤オゾン含有ガスの基板2への衝突時に、ガ
スの噴射速度に基板2の進行速度が加算され、フォトレ
ジストの除去性能が改善されたためと考えられる。
【0070】実施の形態9.図14は本発明の実施の形
態9による基板処理装置の構成を模式的に示す説明図で
ある。この図において、58は高圧紫外線ランプであ
る。図14に示すように、基板の予備加熱部51などに
高圧紫外線ランプを設置し、オゾン処理を施す前に波長
350nm付近の紫外光を放射する高圧紫外線ランプを
設置しておくとフォトレジストの除去速度が改善され
る。通常のフォトレジストでは末端にアジド基が存在
し、このアジド基の処理のためにオゾンガスが消費され
る。しかし、紫外線を前もって照射しておくことで、こ
のアジド基は分解処理され、オゾン消費量の低減、処理
速度の高速化が実現できることを見出した。なお、アジ
ド基を処理するためには紫外線であれば波長に関係無
く、エネルギー的には十分であるが、あまり短い波長の
紫外線ではフォトレジスト表面だけで吸収されて、フォ
トレジスト材料の内部まで浸透しにくいため、300n
m以上の比較的長い波長の光を用いたほうがフォトレジ
スト全体を処理できて有効である。
【0071】実施の形態10.図15は本発明の実施の
形態10による基板処理装置の構成を模式的に示す説明
図である。図15において、59は波長250nm付近
の紫外光を放射する低圧水銀ランプであり、本実施の形
態では、ガスガイド57を紫外光を透過する石英ガラス
で形成し、ノズル56から噴射された湿潤オゾン含有ガ
スに対してガスガイド57の上方から波長250nm付
近の紫外光を照射するように構成している。 波長25
0nm付近の紫外光はオゾンを分解し、オゾンよりも酸
化分解力の強い酸素ラジカルを生成する。この酸素ラジ
カルにより、フォトレジストの残り(残渣)を分解でき
るとともに、排ガス中のオゾン濃度を低める効果があ
る。
【0072】実施の形態11.洗浄は、通常、室温の洗
浄液例えば純水で実施するが、ここで温水を用いると、
さらにフォトレジストの除去速度を改善することができ
る。実施の形態11は洗浄液として温水を用いたもので
ある。図16は、この実施の形態11による基板処理方
法を説明するための図であり、室温の純水と70℃の純
水で洗浄したときの溶解物の組成を示している。図16
において、(a)は湿潤酸素ガスを噴射したのち室温の
純水で洗浄した場合について、(b)は79℃の湿潤オ
ゾン含有ガスを噴射したのち室温の純水で洗浄した場合
について、(c)は79℃の湿潤オゾン含有ガスを噴射
したのち85℃の純水で洗浄した場合について、(d)
は室温の湿潤オゾンを噴射したのち室温の純水で洗浄し
た場合について、それぞれ処理水中の有機酸の成分およ
び濃度を本発明者らが実験により測定した結果を示して
いる。この図より、(c)の場合のように温水で洗浄す
ることにより、除去速度は速くなり、また、溶融物には
シュウ酸などのより高次の有機酸の比率が増加している
ことが分かる。すなわち、温水で洗浄することにより、
有機酸の水中への溶解度が高くなり、高次の有機酸でも
溶解除去されるために、フォトレジストの除去速度が速
くなるといえる。
【0073】実施の形態12.上記各実施の形態では、
洗浄液として純水を用いる場合について説明したが、低
分子化されたフォトレジスト分子を溶解しやすい溶液を
用いればさらにフォトレジストの除去速度は改善され
る。実施の形態12はこのような観点からなされたもの
である。この実施の形態11における洗浄液としては、
オゾンと反応後のフォトレジスト膜を溶解しやすい溶液
が好ましく、純水、超純水;硫酸、塩酸、硝酸、酢酸、
過酸化水素等の酸性水溶液;水酸化アンモニウム等のア
ルカリ性水溶液;アセトン等のケトン類およびイソプロ
パノール等のアルコール類を含む有機溶媒;並びにそれ
らの混合物からなる群より選択できる。特に、半導体製
造プロセスにおいて、高濃度(例えば1015個/c
2)にイオンをドープした場合やエッチング後に固ま
った残渣などの除去には、洗浄液として上記酸性水溶
液、アルカリ性水溶液、ケトン類、アルコール類などの
薬液を微量添加することは有用である。
【0074】実施の形態13.実施の形態12で示した
ようなオゾンと反応後のフォトレジスト膜を溶解しやす
い溶液はもちろん洗浄時に用いるだけでなく、オゾン含
有ガスを湿潤させるための処理液として用いてもよい。
実施の形態13はこのような観点からなされたものであ
る。具体的には、例えば、図7においてバブリングボト
ル20に上記実施の形態12で示したような溶液を処理
液として入れればよい。この場合、実施の形態12に比
べて使用する溶液の量を少なくすることができ、より有
効である。
【0075】実施の形態14.次に、図17を用いて本
実施の形態14による基板処理方法を、液晶(LCD)
のフォトレジスト除去プロセスに適用した場合の処理工
程の例を用いて、従来の一般的なLCDのフォトレジス
ト除去工程と比較して説明する。従来の一般的なLCD
のフォトレジスト除去工程は、図17(b)に示すよう
に、2回の106液による洗浄工程71、バブルジェッ
ト(登録商標)による洗浄工程72、超音波印加による
水洗浄工程73、超純水による最終洗浄(ファイナルリ
ンス)工程74、回転乾燥(スピンドライ)工程75と
6段の洗浄工程からなる。また、この従来一般のLCD
のフォトレジスト除去工程では、次の製造工程に移るた
めには、薬液(106液)の完全除去と基板表面の改質
(濡れ性改善)のための前処理洗浄工程が必要になる。
この工程は、図17(c)に示すように、紫外線処理工
程76、ブラシ洗浄工程77、バブルジェット洗浄工程
72、超音波水洗浄工程73、回転乾燥工程75からな
る。したがって、上記従来一般の除去方法は、フォトレ
ジスト除去と前処理洗浄のために11段もの工程を必要
とし、それらに対応した処理槽も必要となるため、コス
トアップやフットプリント(装置敷地面積)の増大を招
いていた。
【0076】これに対して、本発明の実施の形態14に
よる基板処理方法は、図17(a)に示すように、予備
加熱工程51、湿潤オゾン含有ガスによる処理工程5
2、アクアナイフによる洗浄工程53、エアナイフによ
る乾燥工程54を基本工程とするものである。アクアナ
イフ、エアナイフはそれぞれ水、空気を基板に噴射して
基板を洗浄、乾燥させるものである。また、除去しにく
いフォトレジストの場合は、さらに湿潤オゾン含有ガス
による処理工程52、アクアナイフによる洗浄工程5
3、エアナイフによる乾燥工程54を直列に追加すれば
よい。この場合、水洗乾燥後の基板温度の低下を防ぐた
め前段の水洗、乾燥工程53、54には温水および温風
を用いたほうが効果的である。
【0077】本発明者らは、本実施の形態によれば、薬
液(106液)を全く使用せずに、従来(6槽)と同等
程度の処理槽数(7槽)でフォトレジスト除去プロセス
が実現できることを確認した。純度が高く高価な薬液
(106液)を用いることがなく、ランニングコストは
大幅に低減でき、さらに環境負荷も小さい基板処理方法
および基板処理装置が実現できた。なお、ここでは湿潤
オゾン含有ガスによる処理工程52、アクアナイフによ
る洗浄工程53、エアナイフによる乾燥工程54を2回
繰り返す場合について示したが、除去しやすい処理対象
の場合には1回でもよいし、また、除去し難い対象の場
合には3回以上繰り返し処理を行ってもよい。
【0078】さらに湿潤オゾンには紫外線照射と同様に
表面改質効果があり、湿潤オゾン処理を実施すると、従
来行っていた前処理洗浄が全く不要であることが判明し
た。すなわち、図17(a)に示した本実施の形態によ
る基板処理方法によれば、従来のフォトレジスト除去工
程だけでなく、次のステップである前処理洗浄工程も同
時に実現できることが分かった。これにより処理槽数も
大幅に低減でき、フットプリント、インシャルコスト等
の大幅低減が実現できた。
【0079】実施の形態15.以上の各実施の形態は、
基板2の処理面に供給される湿潤オゾン含有ガスからの
蒸気量(水分量)を処理時間内において意図的に変化さ
せるものではなく、一定とすることを前提としている
が、本発明者らはさらに研究を続けたところ、このよう
に湿潤オゾン含有ガスから基板2の処理面に供給される
蒸気量(水分量)を一定にして処理する方法において
は、さらに改良する余地のあることを見出した。実施の
形態15はこの知見に基づくものであり、まず、このよ
うな改良の余地のある点について述べる。
【0080】前述の実施例1において、その最適条件で
ある基板2の温度68℃、温度80℃で処理を続けたと
ころ、処理工程の初期においては平均速度1,25μm
/分で高速にフォトレジスト膜を除去できるものの、処
理工程途中からは基板2上に直径1mm前後の粒状の残
膜が残り、処理時間を増大しても、この粒状の残膜はな
かなか除去できないことが明らかになった。そこで、こ
の残膜成分を分析した結果、もとのフォトレジスト成分
と同様であり、この粒状残膜についてはオゾンによる酸
化処理が全く成されていないことが判明した。その後基
板2の処理面の結露状態やフォトレジストの除去過程を
詳細に調べた結果、この粒状残膜は図18に示すような
プロセスで発生することが明らかになった。なお、図1
8(a)は、処理開始後間もない初期段階の基板表面に
おける処理液の集合状態を示し、図18(b)は、処理
後半の基板表面における処理液の集合状態を示す。ま
た、図18において、31,32はそれぞれ基板2の処
理面に付けられたCrなどの下地およびフォトレジスト
膜を示し、33は水分子を示す。湿潤ガスと基板2の温
度差を用いて基板2の処理面に湿度を与える方法では、
図18(a)に示すように、液体の表面張力などで基板
2の処理面で処理液が球状に集まる部分(液球34)が
生成される。この部分では処理液の厚みが1mm程度以
上と厚くなり、この処理液層がオゾンのフォトレジスト
への接触を阻害し、フォトレジストの除去速度が極端に
低下する。一方液球34が発生しなかった部分では、オ
ゾンによるフォトレジストの酸化分解と処理液による加
水分解が良好に働き、極めて早い速度でフォトレジスト
が分解される。このようにして処理液の液球34のない
部分のフォトレジストが除去され、液球34の下の部分
のフォトレジストが粒状残膜35として残ったものと考
えられる。また、さらに処理が進み、フォトレジスト成
分が完全に除去され、下地31が表面に露出すると(図
18(b)参照)、通常下地31は疎水性のため、この
部分の処理液がはじかれ、親水性である粒状残膜35の
表面をさらに多量の処理液が覆うことになる。このよう
な状態になると厚い処理液層を通してオゾンが供給され
ることになり、全く除去反応が進まなくなる。
【0081】実施の形態15は、このような研究を踏ま
え、実施の形態1をさらに改良するためになされたもの
で、処理開始直後には,必要量の蒸気を含む湿潤オゾン
含有ガスを基板2に供給して高速に大半のフォトレジス
トを除去し、処理が進行するにつれ、湿潤オゾン含有ガ
スから基板2の処理面へ供給される蒸気量を低減するよ
うにしたものである。実施の形態15は、このような方
法を取ることにより、粒状残膜へ過剰な蒸気の供給を防
ぎ、高速に粒状残膜を除去することに成功した。なお、
粒状残膜の残り方によっては、処理の最終段階では完全
に乾燥状態のオゾン含有ガスを供給した方が効果がある
場合も見られた。いずれにせよ、湿潤オゾン含有ガスに
よる処理が進むにつれ、この湿潤オゾン含有ガスから基
板2の処理面に供給される蒸気量を低減することによ
り、粒状残膜の処理時間が早くなり、フォトレジストを
完全に除去するために必要な時間を激減することができ
た。
【0082】図19は、実施の形態15による基板2の
処理方法の温度設定条件を示したものである。図19に
示すように、処理の初期には基板2の温度と湿潤オゾン
含有ガス温度とに適度な差(たとえば5℃程度)を与え
ておき、基板2の処理面に供給される蒸気量、すなわち
基板2を覆う処理液量を適度なものとして、高速にフォ
トレジストを酸化分解する。処理が進むにつれ基板2の
処理面を覆う処理液量が増大するため、基板2の温度を
上昇させて、基板2の処理面に供給される蒸気量、すな
わち基板2を覆う処理液量を制限する。さらに、処理が
最終段階にさしかかり粒状残膜が発生する状態になる前
に、基板2の温度をさらに上昇させて基板2の処理面に
供給される蒸気量、すなわち基板2の処理面を覆う処理
液量をさらに低減する。最終的には、湿潤オゾン含有ガ
スの温度は、(除去対象材料や下地31の種類によって
必ずしも必要とは限らないが)基板2の温度よりも高く
した方がフォトレジストの除去効果が高くなる。また、
基板2の温度は、図19に示すように処理時間の経過に
つれスムーズに変化させる必要はなく、図20に示すよ
うに段階的に変化させても同様の効果がある。
【0083】実施の形態16.実施の形態16は、上記
実施の形態17,18の処理方法をLCDなどの大型基
板2の処理に有効な処理装置に発展させたものであり、
この装置を図21に示す。図21において、基板処理装
置は、基板2の予備加熱部51、オゾン処理部52、水
洗部53、乾燥部54などから構成される。基板2は,
ローラ55によって一方方向に装置の中を例えば連続的
に搬送され、基板2の処理面のフォトレジスト膜が除去
される。なお、搬送は連続的ではなく、各処理が終わる
毎に搬送させても良い。なお、予備加熱部51は予め処
理基板2を加熱しておく部分である。また、オゾン処理
部(オゾン処理槽)52には長さが基板2の幅(すなわ
ち、基板2の移動方向と直交する方向の長さ)に相当す
る細長い開口を持つ直線状ノズル56が設けられてお
り、このスリット状ノズルから湿潤オゾン含有ガスを基
板2に噴射し、基板2の処理面のフォトレジストを除去
する。また、オゾン処理部52にはガスダクト57が設
けられており、ノズルから噴射された湿潤オゾン含有ガ
スは矢印のように流れて基板2の処理に有効に用いられ
る。さらに、ガスダクト57の上部には基板2を加熱す
るためのヒータ58が設置されている。そして、それぞ
れのヒータ58の設定温度を調整して図21の下部に示
すように基板2の温度を制御した。なお、図19および
図20では、横軸は処理時間としていたが図21のよう
なライン型の装置では位置xの関数として変換すること
ができる。すなわち、基板2の搬送速度をvとおくと、
x=vtと表すことができる。図中に示すように基板2
を一定温度で処理した場合に比較して半分以下の時間で
全面のフォトレジストを完全に除去することができた。
【0084】実施の形態17.実施の形態15、16で
は、処理の進行とともに基板2の温度を上昇させていた
が、この実施の形態17では、処理の進行とともに湿潤
オゾン含有ガスの温度を低下させることによりこの湿潤
オゾン含有ガスに含まれる蒸気量を低減させるようにし
て、基板2の処理面に供給される蒸気量、すなわち基板
2の処理面を覆う処理液量を低減させたものである。図
22にこの実施の形態による基板処理方法の温度設定条
件を示す。横軸は処理時間、縦軸は基板2および湿潤オ
ゾン含有ガスの各温度をそれぞれ示す。図22に示すよ
うに、処理の初期には基板2の温度と湿潤オゾン含有ガ
スの温度に適度な差(例えば10℃程度)を与えてお
き、適度な湿度のもと高速にフォトレジストを酸化分解
する。そして、処理が進むにつれ基板2の処理面を覆う
処理液量が増大するため、湿潤オゾン含有ガスの温度を
低下して同伴蒸気量を制限する。さらに、処理が最終段
階にさしかかり粒状残膜が発生する状態になる前に、湿
潤オゾン含有ガスの温度をさらに低下して供給する蒸気
量を低減する。基本原理は実施の形態15と同じであ
る。
【0085】実施の形態18.実施の形態18は、原理
的には前述の実施の形態16と同じであるが、図23に
示すように複数のオゾン処理部52を使用する場合にお
いて、オゾン処理部52毎に段階的に温度を変化させる
とともに、後段のオゾン処理部52ほど基板2の温度を
高く設定することにより、粒状残膜の対策を可能とした
ものである。この場合、低分子化されたレジスト成分が
処理液中に蓄積されていくため、オゾン処理部52の後
段に水洗工程を導入することが好ましい。
【0086】実施の形態19.実施の形態19は、原理
的には前述の実施の形態17と同じであるが、図24に
示すように複数のオゾン処理部52を使用する場合にお
いて、後段ほど湿潤オゾン含有ガスの温度を低く設定す
ることにより、前記実施の形態18と同様の効果を奏す
るようにしたしたものである。この場合、最終段のオゾ
ン処理部52では、湿潤ガスを供給せずに乾燥ガスを供
給した方がレジスト除去性能が優れる場合もある。
【0087】実施の形態20.前述の各実施の形態1〜
19においては、オゾン処理部52で処理基板の処理面
を上にセットし、処理面の上方から湿潤オゾン含有ガス
を噴射していたが、この実施の形態20は、図25に示
すように処理面を下向きにセットし、湿潤オゾン含有ガ
スを下方から基板2に噴射するようにしたものである。
このようにすると図18に示した液球34が発生しにく
く、基板2や湿潤オゾン含有ガスの温度制御幅を大きく
することができるので、安価な装置を提供することがで
きる。
【0088】実施の形態21.本発明の基本的発想は、
オゾンガスを用いた有機物などの除去において、有機酸
を溶かしこむだけの必要最小限の処理液を含み、オゾン
ガスのフォトレジストへの供給の抵抗にならない程度に
処理液の膜厚を薄くすることが重要であることを見出し
たことにある。そして、この具体化方法として飽和蒸気
量を多くした湿潤オゾン含有ガスを用いる方法について
述べてきたが、この実施の形態21では新たな方法につ
いて開示する。
【0089】図26は、本発明の実施の形態21による
基板処理装置の要部の構成を示す図である。本実施の形
態による装置は、密閉された空間である処理室1内に基
板2を固定する基台3、およびその基台3と対向して設
置された処理剤供給板すなわちヘッダ5を装備してい
る。ヘッダ5には、処理剤供給孔が複数個設けられてお
り、それらの供給孔より基板2の処理面にオゾン含有ガ
スおよび処理液(フォトレジスト除去液)を供給する。
ヘッダ5と基板2との間隔は0.1mm〜1mmであ
る。図26では、オゾン含有ガスと処理液をエジェクタ
100で混合してからヘッダ5に導入するように構成し
ているが、別々に導入してもよく、さらにオゾン含有ガ
スと処理液とを別々の供給孔から基板2の処理面に供給
してもよい。
【0090】次に、図26で示した本実施の形態による
装置を用いたフォトレジスト膜の除去プロセスを説明す
る前に、基板を回転させるタイプの一般的な基板処理装
置によるフォトレジスト膜の除去プロセスについて以下
に説明する。まず、基板を基板ステージに固定し、基板
を所定の回転数で回転させる。その後、オゾン含有ガス
および処理液をヘッダから基板に向けて供給する。この
とき、オゾンと基板上のフォトレジスト膜が反応し、フ
ォトレジスト膜は酸化分解されるとともに、処理液中の
水分と反応して加水分解され、低分子量化される。低分
子量化されたフォトレジスト膜は、処理液中に溶解さ
れ、処理液とともに基板表面から除去される。したがっ
て、処理液は、オゾンと反応後のフォトレジスト膜を溶
解しやすい溶液が好ましく、純水、超純水;硫酸、塩
酸、硝酸、酢酸、過酸化水素等の酸性水溶液;水酸化ア
ンモニウム等のアルカリ性水溶液;アセトン等のケトン
類、イソプロパノール等のアルコール類を含む有機溶
媒、並びにそれらの混合物からなる群より選択すること
ができる。特に、前述のように、半導体製造プロセスに
おいて、高濃度(例えば1015個/cm2)にイオンを
ドープした場合やエッチング後に固まった残渣などの除
去には、上記酸性水溶液、アルカリ性水溶液、ケトン
類、アルコール類などの薬液の微量添加は有用である。
【0091】また、フォトレジスト膜を高速で除去する
ためには、オゾン含有ガスを連続的に供給し、かつ処理
液を間欠的に供給することが望ましい。何故なら、処理
液を連続的に供給すると、フォトレジスト膜表面が処理
液の膜で覆われてしまい、オゾンがフォトレジスト膜表
面に到達することが困難になり、フォトレジスト膜除去
速度が低下してしまう。これに対し、処理液を間欠的に
供給すると、フォトレジスト膜除去液は基板の回転とガ
ス流とによってフォトレジスト膜表面から取り除かれ、
オゾンが効率的にフォトレジスト膜表面に到達し、反応
することができる。一方、フォトレジスト膜除去液の供
給量および供給頻度が少ないと、フォトレジスト膜表面
が乾燥し、加水分解に必要な水分やオゾンと反応後の低
分子量化されたフォトレジスト膜成分を溶解させるのに
必要なフォトレジスト膜除去液が不足するため、フォト
レジスト膜の除去速度が低下する。したがって、フォト
レジスト膜を高速で除去するためには、フォトレジスト
膜上に最適な量のフォトレジスト膜除去液を供給する必
要がある。
【0092】また、フォトレジスト膜除去速度を向上さ
せるためには、フォトレジスト膜の加水分解および溶解
に必要な量のフォトレジスト膜除去液を供給するととも
に、フォトレジスト膜表面に効率よくオゾンを供給する
必要がある。しかしながら、この要件を満たすために
は、オゾン含有ガス流量、回転数、処理液の供給頻度、
処理液の供給量という多くのパラメーターの最適化を行
わなければならない。また、フォトレジスト膜を均一に
速く除去しようとすると、基板が回転しているので、基
板上の径方向の位置が外側になればなるほど遠心力が大
きくなり、その位置における処理液の滞留時間が短くな
る。このため、処理液供給孔を径方向に配置し、かつ、
その流量を調整する必要がある。
【0093】本実施の形態22は、このような問題に対
し、基板2と処理剤を供給するヘッダ5との間隔を0.
1mm〜1mmと狭くすることにより、最適化のパラメ
ータを低減するようにしたものである。すなわち、基板
2とヘッダ5との間隔を0.1mm〜1mmと非常に狭
くすると、基板2とヘッダ5との間に形成されるオゾン
含有ガスおよび処理液の通路が狭くなるので、処理液は
オゾン含有ガスによって基板2の外側に押し出される。
そのため、フォトレジスト膜表面に処理液の液膜が形成
されることがなく、オゾン含有ガスは効率的にフォトレ
ジスト表面に接触することができる。このように、オゾ
ン含有ガスによって処理液が基板2の外側に押し出され
るので、基板2を回転させる必要がなく、また、オゾン
含有ガスおよび処理液をともに連続的に供給することも
できる。したがって、フォトレジスト膜除去速度を向上
させるためのパラメーターは、基板2とヘッダ5との間
隔、オゾン含有ガスの流量、および処理液の流量とな
り、少なくなる。この基板2とヘッダ5との間隔が1m
mより大きい場合には、フォトレジスト膜表面に接触す
ることなく系外に排気されるオゾン分子が多くなった
が、基板2とヘッダ5との間隔を0.1mm〜1mmと
狭くすることにより、オゾン分子がフォトレジスト膜に
接触する確立が高くなり、オゾン含有ガスを効率よく反
応させることができた。なお、本実施の形態によるフォ
トレジスト膜の除去処理は、基板2や処理液の温度を室
温より高くして行うことが好ましく、この場合には、処
理速度がさらに向上する。
【0094】実施の形態22.これまでの実施の形態1
〜21ではフォトレジスト膜の除去についてのみ説明し
てきたが、本発明は、基本的にはオゾンを用いた基板処
理、すなわち、オゾンを用いた酸化反応制御に関わるも
のであり、主に有機物の分解に有効なものである。本発
明の実施の形態22は、このようなフォトレジスト膜の
除去以外の分野へ応用したものである。この応用例とし
ては、半導体基板や液晶基板の洗浄、プリント配線板の
デスミア処理、実装基板の洗浄、精密部品の脱脂洗浄な
どを掲げることができる。さらには、金属の酸化処理に
関わる分野やプリント配線板の黒化処理など従来金属含
有薬液を用いていた分野においても有効である。
【0095】このような応用分野の一例をさらに具体的
に説明する。携帯電話用など広い分野で使われている多
層構造のビルドアップ基板では、レーザで止まり穴(ビ
アホール)をあけ、その穴に無電解めっきを施すこと
で、上下層を電気的につなぐ導通穴を形成する、いわゆ
るレーザビア法が一般に使用されている。ところが穴あ
け過程において、母材(ガラスエポキシなど)の有機物が
穴内に残り、めっきの接着強度を落としたり、ひどいと
きには層間の導通を阻害することになり、大きな問題と
なっている。この有機物の残りかすをスミアと呼び、こ
の残りかすを除去する工程をデスミア工程と呼んでい
る。従来は、一般に過マンガン酸ソーダなどの環境負荷
の大きい薬液を用いてデスミアを行っている。しかし、
廃液処理が問題であること、過マンガン酸の粘度が高
く、小さい径の穴内のデスミアが困難なことから代替プ
ロセスとしてオゾンが有望視されている。実施例7. 以下実施例により本実施の形態をさらに説明
する。実施例7は上述のデスミア工程に、実施の形態1
で説明したのと同じような処理を施したものである。す
なわち、基板温度を60℃とし、基板温度より20℃程
度高い湿潤オゾン含有ガスを基板に噴射した。そして、
この場合が最も速い速度でデスミアを実現できることが
分かった。また、この実施例7より、基板と湿潤オゾン
含有ガスとの最適な温度差は、これまでのフォトレジス
ト除去のプロセスにおいては10℃程度であったが、上
記デスミアの場合は、この温度差よりも高い温度差が適
していることが分かった。これはガラスエポキシ基板へ
の水分の膨潤効果によるところが大きいと考えられる。
なお、湿潤しない乾燥したオゾンガスを基板に噴射した
場合は、ほとんどデスミアはできなかった。また、径の
小さい穴のデスミアも可能で、ノズルで湿潤オゾン含有
ガスを高速に吹き付けることで、径50μm、深さ10
0μmの穴の底のデスミアも可能であった。このように
湿潤オゾン含有ガスを用いることで、従来の薬液では成
し得なかった領域、すなわち短径、高アスペクト比の穴
のデスミアが実現できたことは意義が大きい。
【0096】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の方法によ
る基板処理方法は、処理液により湿潤した湿潤オゾン含
有ガスを基板表面の被処理物に供給して被処理物を処理
する湿潤オゾン含有ガスによる処理工程を備えた基板処
理方法であって、前記湿潤オゾン含有ガスは前記基板温
度における飽和蒸気量より多い処理液の蒸気を含むの
で、反応に最適な水分量を基板に与えることができるた
め、基板の処理速度を向上させることができる。
【0097】また、本発明の第2の方法による基板処理
方法は、処理液により湿潤した湿潤オゾン含有ガスを基
板表面の被処理物に供給して被処理物を処理する湿潤オ
ゾン含有ガスによる処理工程を備えた基板処理方法であ
って、この湿潤オゾン含有ガスによる処理工程におい
て、前記基板を室温より高い温度に保持すると共に、前
記湿潤オゾン含有ガスの温度を前記基板と同等程度ある
いはそれ以上となるように制御するので、反応温度を高
くする共に反応に最適な水分量を基板に与えることがで
きるため、基板の処理速度を向上させることができる。
【0098】また、本発明の第3の方法による基板処理
方法は、第1または第2の方法において、前記湿潤オゾ
ン含有ガスの温度が基板温度より5℃〜15℃度高くな
るように制御されているので、基板の処理速度をより速
めることができる。
【0099】また、本発明の第4の方法による基板処理
方法は、第1または第2の方法において、前記湿潤オゾ
ン含有ガスによる処理工程の後に、前記基板を純水、酸
性水溶液、アルカリ性水溶液、およびケトンまたはアル
コールを含む有機溶媒のうちの少なくとも1つを含む洗
浄液で洗浄する洗浄工程を備えたので、基板の処理速度
をより速めることができる。
【0100】また、本発明の第5の方法による基板処理
方法は、第4の方法において、前記洗浄液は室温より温
度が高いので、基板の処理速度をより速めることができ
る。
【0101】また、本発明の第6の方法による基板処理
方法は、第4の方法において、前記湿潤オゾン含有ガス
による処理工程と前記洗浄工程とを複数回繰り返すの
で、基板の処理速度をより速めることができる。
【0102】また、本発明の第7の方法による基板処理
方法は、第1または第2の方法において、前記湿潤オゾ
ン含有ガスによる処理工程の前に、波長が300nm以
上の紫外光を前記基板表面の被処理物に照射する前処理
工程を備えたので、例えばフォトレジストでは、末端に
アジド基が存在するが、波長が300nm以上の紫外光
を照射することでアジド基は分解処理され、オゾン消費
量の低減、処理速度の高速化が実現できる。
【0103】また、本発明の第8の方法による基板処理
方法は、第1または第2の方法において、前記湿潤オゾ
ン含有ガスによる処理工程において、波長が250nm
付近の紫外光を前記湿潤オゾン含有ガスに照射するの
で、波長が250nm付近の紫外光はオゾンを分解し、
オゾンよりも酸化分解力の強い酸素ラジカルを生成する
ので、この酸素ラジカルにより、基板処理速度を向上さ
せると共に、排ガス中のオゾン濃度を低めることができ
る効果がある。
【0104】また、本発明の第9の方法による基板処理
方法は、第1の方法において、前記湿潤オゾン含有ガス
による処理工程において、処理時間の経過につれ前記湿
潤オゾン含有ガスから前記基板の処理面に供給される蒸
気量を低減するので、フォトレジストが粒状に残ること
がなく、基板の処理速度を向上させ得ることができる。
【0105】また、本発明の第10の方法による基板処
理方法は、第1の方法において、前記湿潤オゾン含有ガ
スによる処理工程において、処理時間の経過につれ前記
基板の温度を上げることにより、前記湿潤オゾン含有ガ
スから前記基板の処理面に供給される蒸気量を低減する
ので、フォトレジストが粒状に残ることがなく、基板の
処理速度を向上させ得ることができる。
【0106】また、本発明の第11の方法による基板処
理方法は、第1の方法において、前記湿潤オゾン含有ガ
スによる処理工程において、処理時間の経過につれ前記
湿潤オゾン含有ガスの温度を下げることにより、前記湿
潤オゾン含有ガスから前記基板の処理面に供給される蒸
気量を低減するので、フォトレジストが粒状に残ること
がなく、基板の処理速度を向上させ得ることができる。
【0107】また、本発明の第12の方法による基板処
理方法は、第1の方法において、前記湿潤オゾン含有ガ
スによる処理工程は、複数の処理槽により行われるとと
もに、後段の処理槽になるほど前記湿潤オゾン含有ガス
と前記基板との温度差を小さく設定したので、フォトレ
ジストが粒状に残ることがなく、基板の処理速度を向上
させ得ることができる。
【0108】また、本発明の第1の構成による基板処理
装置は、処理液により湿潤した湿潤オゾン含有ガスを基
板表面の被処理物に供給して被処理物を処理する、請求
項1ないし8の何れかに記載の方法に使用する基板処理
装置であって、前記基板を室温より高い温度に保持する
基板加熱手段と、オゾン含有ガスを処理液により湿潤さ
せて湿潤オゾン含有ガスを得る湿潤手段と、前記基板表
面被処理物に湿潤オゾン含有ガスを供給する供給手段
と、前記湿潤手段と供給手段をつなぐ送気管と、前記湿
潤手段、供給手段および送気管をそれぞれ前記基板の温
度と同等程度あるいはそれ以上となるように加熱する加
熱手段とを備えたので、反応温度を高くする共に反応に
最適な水分量を基板に与えることができるため、基板の
処理速度を向上させることができる。
【0109】また、本発明の第2の構成による基板処理
装置は、第1の構成において、供給手段として、基板表
面の被処理物の幅方向に複数個の孔が一列に並んだ列状
孔を列に直交する方向で隣接する列の孔と重ならないよ
うに複数列備えたガス分散板を用い、該ガス分散板およ
び基板の少なくとも一方を前記列と交わる方向に移動さ
せるように構成したので、安価で高精度に製作すること
ができるホール型のガス分散板を用いて、処理効率を低
下させることなく基板処理をすることが可能となる。
【0110】また、本発明の第3の構成による基板処理
装置は、第2の構成において、ガス分散板の隣接する列
間の間隔が5mm以上であるので、基板の処理効率がよ
り向上する。
【0111】また、本発明の第4の構成による基板処理
装置は、基板表面の被処理物に、該被処理物と対向して
配置された処理剤供給板から、オゾン含有ガスおよび処
理液を供給する基板処理装置において、被処理物表面と
処理剤供給板との距離が0.1mm〜1.0mmの間で
あるので、基板上の水分量を制御するための回転機構等
がなくても、反応に最適な水分量を基板に与えることが
できるため、極めて安価な装置で基板の処理速度を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による基板処理装置の
構成を模式的に示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係り、湿潤オゾン含
有ガス温度80℃における基板温度と剥離速度の関係を
示す説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係りフォトレジスト
の剥離メカニズムを説明する図であって、(a)は湿潤
オゾン含有ガスの温度が基板の温度に比べて低い場合で
あり、(b)は、湿潤オゾン含有ガス温度が基板の温度
に比べて低すぎる場合であり、(c)は湿潤オゾン含有
ガスと基板との温度差が適切な場合である。
【図4】 本発明の実施の形態2による基板処理装置の
要部の構成を模式的に示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態3による基板処理装置の
要部の構成を模式的に示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態3による基板処理方法を
説明する図であって、(a)は実施例5についてのタイ
ムチャートであり、(b)は参考例についてのタイムチ
ャートである。
【図7】 本発明の実施の形態4による基板処理装置の
要部の構成を模式的に示す図であって、(a)はバブリ
ングボトル応用の加湿器を用いた例を示し、(b)は超
音波応用の加湿器を用いた例を示し、(c)はホットプ
レート応用の加湿器を用いた例を示す。
【図8】 本発明の実施の形態5による基板処理装置の
構成を模式的に示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態5に係る基板の予備加熱
部の構成を説明する図である。
【図10】 本発明の実施の形態6に係る湿潤オゾン含
有ガス噴射ノズルの構成を説明する図であり、(a)は
断面図、(b)は側面図である。
【図11】 本発明の実施の形態7に係り、一般的なホ
ール型ノズルの作用を説明する図である。
【図12】 本発明の実施の形態7に係るホール型ノズ
ルの構成を説明する図である。
【図13】 本発明の実施の形態8に係る傾斜型ノズル
の作用を説明する図である
【図14】 本発明の実施の形態9による基板処理装置
の構成を模式的に示す図である。
【図15】 本発明の実施の形態10による基板処理装
置の構成を模式的に示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態11による基板処理方
法を説明するための図である。
【図17】 本発明の実施の形態14による基板処理方
法を、従来の一般的なLCDのフォトレジスト除去工程
と比較して説明する図であり、(a)は実施の形態14
の基板処理方法の説明図であり、(b)は従来のフォト
レジスト除去工程図であり、(c)はフォトレジスト除
去工程から次の工程に移る前の前処理工程を示す。
【図18】 本発明の実施の形態15に係り粒状残膜の
発生メカニズムを説明する図であり、(a)は処理工程
初期の基板表面における処理液の状態を説明する図であ
り、(b)は処理工程後半の基板表面における処理液の
状態を説明する図である。
【図19】 本発明の実施の形態15に係り基板温度と
湿潤オゾン含有ガス温度との関係を説明する図である。
【図20】 本発明の実施の形態15に係る他の例の基
板温度と湿潤オゾン含有ガス温度との関係を説明する図
である。
【図21】 本発明の実施の形態16による基板処理装
置の構成を模式的に示す図である。
【図22】 本発明の実施の形態17に係り基板温度と
湿潤オゾン含有ガス温度との関係を説明する図である。
【図23】 本発明の実施の形態18による基板処理装
置の構成を模式的に示す図である。
【図24】 本発明の実施の形態19による基板処理装
置の構成を模式的に示す図である。
【図25】 本発明の実施の形態20による基板処理装
置の構成を模式的に示す図である。
【図26】 本発明の実施の形態21による基板処理装
置の要部の構成を示す図である。
【図27】 従来の湿潤オゾンによる基板処理装置の構
成を示す図である
【符号の説明】
1 処理室、2 基板、3 基台、4 平板ヒータ、5
ヘッダ、6 オゾンガス発生器、7 加湿器、8 送
気管、9 純水タンク、10 ポンプ、11窒素ガスボ
ンベ、12 赤外線ヒータ、13 排気管、15 オゾ
ン分子、16水分子、17 フォトレジスト分子、19
酸化したフォトレジスト分子、20 バブリングボト
ル、21 超音波発振子、22 超音波発振子制御器、
23ホットプレート、24 孔、25 純水供給ノズ
ル、26 処理液、27 スペーサ、31 下地、32
レジスト膜、33 水分子、34 液球、35 粒状
残膜、40 オゾン分解装置、43 酸素貯槽、51
予備加熱部、52 オゾン処理部、53 水洗部、54
乾燥部、55 ローラー、56 直線状ノズル、57
ガスガイド、58 高圧紫外線ランプ、59 低圧水
銀ランプ、61送風機、62 ヒータ、63 フィル
タ、64 送風ダクト、65 ヘッダ、66 温度検出
器、67 コントローラ、81 リボンヒータ、100
エジェクタ、121 流量調整ノズル、122 流量
調整用ネジ、123,132 湿潤オゾン含有ガス供給
口、124 保温水供給口、125 直線状ノズル部、
125a 可動板、130 ホール型ノズル、131
穴、140,141 ノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 清治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大家 泉 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宮本 誠 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 堀邊 英夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 片岡 辰雄 静岡県島田市阿知ヶ谷25番地 島田理化工 業株式会社島田製作所内 (72)発明者 大石 哲士 静岡県島田市阿知ヶ谷25番地 島田理化工 業株式会社島田製作所内 Fターム(参考) 2H096 AA25 LA01 LA02 4K053 PA09 PA17 QA04 RA02 RA07 SA19 SA20 TA06 TA18 XA01 XA07 XA11 XA50 YA02 YA03 YA04 5F004 AA16 BB02 BB28 BC07 BD01 CA04 DA00 DA27 DB26 FA08 5F046 MA13

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液により湿潤した湿潤オゾン含有ガ
    スを基板表面の被処理物に供給して被処理物を処理する
    湿潤オゾン含有ガスによる処理工程を備えた基板処理方
    法であって、前記湿潤オゾン含有ガスは前記基板温度に
    おける飽和蒸気量より多い処理液の蒸気を含むことを特
    徴とする基板処理方法。
  2. 【請求項2】 処理液により湿潤した湿潤オゾン含有ガ
    スを基板表面の被処理物に供給して被処理物を処理する
    湿潤オゾン含有ガスによる処理工程を備えた基板処理方
    法であって、この湿潤オゾン含有ガスによる処理工程に
    おいて、前記基板を室温より高い温度に保持すると共
    に、前記湿潤オゾン含有ガスの温度を前記基板と同等程
    度あるいはそれ以上となるように制御することを特徴と
    する基板処理方法。
  3. 【請求項3】 前記湿潤オゾン含有ガスの温度が基板温
    度より5℃〜15℃度高くなるように制御されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の基板処理方法。
  4. 【請求項4】 前記湿潤オゾン含有ガスによる処理工程
    の後に、前記基板を純水、酸性水溶液、アルカリ性水溶
    液、およびケトンまたはアルコールを含む有機溶媒のう
    ちの少なくとも1つを含む洗浄液で洗浄する洗浄工程を
    備えたことを特徴とする請求項1または2記載の基板処
    理方法。
  5. 【請求項5】 前記洗浄液は室温より温度が高いことを
    特徴とする請求項4記載の基板処理方法。
  6. 【請求項6】 前記湿潤オゾン含有ガスによる処理工程
    と前記洗浄工程とを複数回繰り返すことを特徴とする請
    求項4記載の基板処理方法。
  7. 【請求項7】 前記湿潤オゾン含有ガスによる処理工程
    の前に、波長が300nm以上の紫外光を前記基板表面
    の被処理物に照射する前処理工程を備えたことを特徴と
    する請求項1または2記載の基板処理方法。
  8. 【請求項8】 前記湿潤オゾン含有ガスによる処理工程
    において、波長が250nm付近の紫外光を前記湿潤オ
    ゾン含有ガスに照射することを特徴とする請求項1また
    は2記載の基板処理方法。
  9. 【請求項9】 前記湿潤オゾン含有ガスによる処理工程
    において、処理時間の経過につれ前記湿潤オゾン含有ガ
    スから前記基板の処理面に供給される蒸気量を低減する
    ことを特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
  10. 【請求項10】 前記湿潤オゾン含有ガスによる処理工
    程において、処理時間の経過につれ前記基板の温度を上
    げることにより、前記湿潤オゾン含有ガスから前記基板
    の処理面に供給される蒸気量を低減することを特徴とす
    る請求項1記載の基板処理方法。
  11. 【請求項11】 前記湿潤オゾン含有ガスによる処理工
    程において、処理時間の経過につれ前記湿潤オゾン含有
    ガスの温度を下げることにより、前記湿潤オゾン含有ガ
    スから前記基板の処理面に供給される蒸気量を低減する
    ことを特徴とする請求項1記載の基板処理方法。
  12. 【請求項12】 前記湿潤オゾン含有ガスによる処理工
    程は、複数の処理槽により行われるとともに、後段の処
    理槽になるほど前記湿潤オゾン含有ガスと前記基板との
    温度差を小さく設定したことを特徴とする請求項9,1
    0または11記載の基板処理方法。
  13. 【請求項13】 基板を室温より高い温度に保持する基
    板加熱手段と、オゾン含有ガスを処理液により湿潤させ
    て湿潤オゾン含有ガスを得る湿潤手段と、前記基板表面
    の被処理物に湿潤オゾン含有ガスを供給する供給手段
    と、前記湿潤手段と前記供給手段とをつなぐ送気管と、
    前記湿潤手段、前記供給手段および前記送気管をそれぞ
    れ前記基板の温度と同等程度あるいはそれ以上となるよ
    うに加熱する湿潤オゾン含有ガスの加熱手段とを備えた
    ことを特徴とする基板処理装置。
  14. 【請求項14】 前記供給手段は、前記基板表面の被処
    理物の幅方向に複数個の孔が一列に並んだ列状孔を複数
    列有し、この複数列の孔がこの列に直交する方向で隣接
    する列の孔と重ならないように構成したガス分散板から
    なり、該ガス分散板および前記基板の少なくとも一方が
    前記列と直交する方向に移動するように構成されている
    ことを特徴とする請求項13記載の基板処理装置。
  15. 【請求項15】 前記ガス分散板の隣接する列間の間隔
    が5mm以上であることを特徴とする請求項14記載の
    基板処理装置。
  16. 【請求項16】 前記基板表面の被処理物に対し、該被
    処理物と対向して配置された処理剤供給板からオゾン含
    有ガスおよび処理液を供給する基板処理装置であって、
    前記被処理物表面と前記処理剤供給板との距離が0.1
    mm〜1.0mmの間であることを特徴とする基板処理
    装置。
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