JP2001222731A - ドライブレコーダ - Google Patents

ドライブレコーダ

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JP2001222731A
JP2001222731A JP2000033467A JP2000033467A JP2001222731A JP 2001222731 A JP2001222731 A JP 2001222731A JP 2000033467 A JP2000033467 A JP 2000033467A JP 2000033467 A JP2000033467 A JP 2000033467A JP 2001222731 A JP2001222731 A JP 2001222731A
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accident
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vehicle
vehicle state
state data
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JP2000033467A
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English (en)
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Mitsuo Yamada
光夫 山田
Katsuki Ishigaki
克記 石垣
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Denso Corp
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Denso Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライブレコーダにおいて、事故時のデータ
を保存するとともに事故後のデータも記録可能とするこ
と。 【解決手段】 車両が事故によって停止した場合を除き
(S4:NO)、フラッシュメモリ14のスタートアド
レスからエンドアドレスの間を飛ばして車両状態データ
を上書きするが(S5)、事故による走行停止なら(S
4:YES)、S5をジャンプするので、事故時までの
車両状態データを保存できる。事故が有って(S6:Y
ES)、走行が継続された場合は(S7:YES)、保
存データ領域を決定し、そのスタートアドレスとエンド
アドレスをサーチする(S8)。サーチされたスタート
アドレスとエンドアドレスは、次からのS5の処理で飛
び越されるので上書きされない。よって、事故時のデー
タを保存するとともに事故後のデータも記録可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の運行状態に
関する車両状態データを時系列的に記録するドライブレ
コーダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドライブレコーダは、電源が遮断
された際にも記憶保持が可能な記憶手段例えばフラッシ
ュメモリに車両の運行状態に関する車両状態データを時
系列的に記録していた。フラッシュメモリ等の記憶手段
は、その容量に限度があることから、古いデータを新し
いデータに更新する手法が採用されていた。そして、事
故の発生を検知するとその時点で車両状態データの記録
を停止することにより、事故時及びそれ以前の車両状態
データを保存していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、事故発
生の時点で車両状態データの記録を停止してしまうの
で、事故後の車両状態を記録できなかった。このため、
事故後から検査を受けるまでの期間のデータがなく、事
故後の車両状態を再現することができなかった。また、
一度事故を起こした車両がその後も走行を続けて二度目
の事故を起こした場合には、二度目の事故に関する車両
状態データがまったく記録されていないから、車両状態
データに基づく事故原因の解明はできなかった。
【0004】本発明は、事故時のデータは保存して事故
原因の解明や対策を可能としつつ、事故後においても車
両状態を記録可能とすることにより、上に例示したよう
な不都合を解消することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するための請求項1記載のドライブレコーダ
は、車両の運行状態に関する車両状態データを取得する
データ取得手段と、電源が遮断された際にも記憶保持が
可能な記憶手段と、前記データ取得手段により取得され
た車両状態データを時系列的に前記記憶手段に書き込む
書込手段と、事故の発生を検知すると該事故発生の時点
に対応する前記車両状態データが書き込まれている前記
記憶手段の記憶領域の書き換えを禁止する書換禁止手段
とを備えているので、事故が起こった場合には、その時
の車両状態データが記憶手段に保存され、この車両状態
データに基づく事故原因の解明が可能である。
【0006】さらに、前記書込手段は、前記事故後に前
記車両が走行した場合には、前記書き換えが禁止されて
いる記憶領域以外の領域に前記車両状態データを書き込
む、すなわち事故が発生しても車両状態データの記録が
停止されないから、例えば事故後から検査を受けるまで
の期間の車両状態データを保存でき、事故後の車両状態
を再現することができる。また、一度事故を起こした車
両がその後も走行を続けて二度目の事故を起こした場合
でも、二度目の事故までの車両状態データが記録されて
いるから、そのような場合でも車両状態データに基づく
事故原因の解明が可能である。
【0007】車両の運行状態に関する車両状態データと
しては、車速、操舵角、加速度、車両位置、ブレーキ状
態、スロットル開度、アクセル開度、外気温、車間距
離、車両に搭載されている電子制御装置(ECU)から
のデータ等が例示されるが、これらに限るものではな
い。
【0008】電源が遮断された際にも記憶保持が可能な
記憶手段としてはフラッシュメモリ、ハードディスク、
ミニディスク(MD)、CD−RW、DAT等が例示さ
れるが、車両に搭載するという条件があるので振動など
への耐性に優れ、小型で、しかもアクセス速度が速いも
のが好ましく、フラッシュメモリはこうした点で優れて
いる。
【0009】事故発生によって書き換えを禁止する記憶
領域は、事故の瞬間の車両状態データだけでなく、その
前後(適宜時間分)の車両状態データも保存されるよう
に過去のデータや経験則に基づいて設定するのが好まし
い。こう設定すれば、車両状態データに基づく事故原因
の解明が容易であり、また正確でもある。
【0010】請求項2記載のドライブレコーダは、車両
の運行状態に関する車両状態データを取得するデータ取
得手段と、電源が遮断された際にも記憶保持が可能な記
憶手段であって、記録領域と保存領域とが設定されてい
る記憶手段と、前記データ取得手段により取得された車
両状態データを前記記録領域に時系列的に書き込む書込
手段と、事故の発生後に車両が走行すると該事故発生の
時点に対応する前記車両状態データを前記記録領域から
前記保存領域にコピーするコピー手段とを備えるので、
事故が起こった場合には、事故発生までの車両状態デー
タが記録領域に保存され、この記録領域の車両状態デー
タに基づく事故原因の解明が可能である。
【0011】また、事故後に車両が走行した場合には、
事故発生の時点に対応する車両状態データが記録領域か
ら保存領域にコピーされているから、この保存領域の車
両状態データに基づいて事故原因を解明することができ
る。しかも、事故後の走行における車両状態データは記
録領域に記録されるから、例えば事故後から検査を受け
るまでの期間の車両状態データを記録でき、事故後の車
両状態を再現することができる。また、一度事故を起こ
した車両がその後も走行を続けて二度目の事故を起こし
た場合でも、二度目の事故までの車両状態データが記録
されているから、そのような場合でも車両状態データに
基づく事故原因の解明が可能である。
【0012】なお、事故発生後に走行した場合に保存領
域にコピーする車両状態データの範囲は、事故の瞬間の
車両状態データだけでなく、その前後(適宜時間分)の
車両状態データも含むように過去のデータや経験則に基
づいて設定するのが好ましい。こう設定すれば、車両状
態データに基づく事故原因の解明が容易であり、また正
確でもある。
【0013】この請求項2の場合も、車両状態データは
請求項1と同様であり、記憶手段は請求項1において述
べたのと同様である。記憶手段に記録領域と保存領域を
設定するには、例えば複数個のフラッシュメモリ等を使
用して、それぞれを記録領域と保存領域とに設定しても
よいし、1個のフラッシュメモリ等を複数領域に分割し
て各分割領域を記録領域及び保存領域としてもよい。
【0014】ところで、ドライブレコーダ自身(例えば
記憶手段)に異常があったり、車両状態データの出力元
に異常があって(センサ、ECU、ナビゲーションシス
テムやこれらとドライブレコーダとの回線等に異常があ
って)、車両状態データの記録ができなかったり、正常
でなくなることもあり得る。その場合は、正確な事故原
因を解明ができなくなる。
【0015】請求項3記載のドライブレコーダはこのよ
うな不都合に対処するもので、請求項1または2記載の
ドライブレコーダにおいて、該ドライブレコーダ自身ま
たは前記車両状態データの出力元の異常を検出すると、
前記車両の運行を制限する運行制限手段を備えたことを
特徴とする。
【0016】車両の運行を制限するというのは、走行速
度を制限したり、走行を禁止することであり、その制限
レベルは車両状態データの出力元の異常内容に応じて設
定すればよい。いくつか例をあげると、外気温のデータ
がなくても影響は小さいから外気温センサの異常なら走
行速度の制限を緩やかに設定(例えば30km/h程
度)し、車速データがないと事故原因の解明に対する影
響が大きいから車速センサの異常なら修理のための一時
的な移動のみが可能な速度(例えば10km/h程度)
に制限し、ドライブレコーダに異常があって車両状態デ
ータを記録できない場合には走行を禁止する、といった
設定が例示される。
【0017】このように車両の運行を制限することで、
車両状態データを正常に記録できない状態での事故を防
止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例により発明
の実施の形態を説明する。
【0019】
【実施例1】図1に示すのは本発明のドライブレコーダ
を車両のエンジン制御装置の一部として構成した例であ
る。エンジン制御装置10は、CPU、ROM、RAM
等(詳細の図示は省略)を備えるワンチップのマイコン
12、フラッシュメモリ14、入出力回路16、電源回
路18等からなり、車両のバッテリー20からの電力が
電源回路18を介してマイコン12や入出力回路16に
供給される。フラッシュメモリ14にはマイコン12か
ら電力が供給される。
【0020】入出力回路16には車速センサ31、操舵
角センサ32、加速度センサ33、ブレーキセンサ3
4、スロットルセンサ35、アクセルセンサ36等のセ
ンサ類が接続されており、これらからの車速信号、操舵
角信号、加速度信号、ブレーキ信号、スロットル開度信
号、アクセル開度信号等が入力される。また通信ライン
22を介してナビゲーション装置、エアコンECU、ク
ルーズECU、衝撃検出装置、その他のECU、車載通
信装置等が接続されており、車両位置、外気温、車間距
離、事故検出等の車両内部のデータや車外からのデータ
が入力される。これら入出力回路16に入力される信号
値やデータが、本発明の車両状態データに該当する。な
お、衝撃検出装置は車両の前後方向や左右方向の加速度
を監視していて、その加速度に基づいて事故の発生を検
出し、例えばエアバッグの点火装置を作動させる等の制
御を行う。本実施例の場合、マイコン12はこの衝撃検
出装置からの事故検出データに基づいて、事故の発生を
知ることができる。
【0021】マイコン12は、これらの信号やデータの
一部を使用してエンジン制御に関わる演算処理を行い、
点火や噴射等の制御信号を出力する。このエンジン制御
自体は公知のものと変わるところはないので、詳細の説
明は省略する。フラッシュメモリ14は本発明の記憶手
段に該当し、マイコン12はフラッシュメモリ14への
データの書き込み、読み出し、消去等を行うことができ
る。
【0022】次に図2〜6を参照して、フラッシュメモ
リ14への車両状態データの記録について説明する。図
2は、マイコン12が定期的に(例えば1秒毎のタイマ
割込で)繰り返し実行するデータ保持処理のフローチャ
ートである。
【0023】この処理では、マイコン12は、まずフラ
ッシュメモリ14にデータ書き込み可能な領域(データ
領域)があるか否か判断する(S1)。データ領域があ
れば(S1:YES)、車両状態データの記録に関わる
システムに異常がないか判断する(S2)。具体的に
は、入出力回路16に信号やデータが正常に入力されて
いるかやフラッシュメモリ14に正常に記録できるかと
いったことを調べる。システムに異常があれば(S2:
NO)、図3に示す車両走行制限処理を行う(S3)。
【0024】車両走行制限処理では、まずフラッシュメ
モリ14に異常がないかを例えばライト・リードによっ
て判断する(S31)。フラッシュメモリ14が異常な
ら、車両状態データの記録ができないので、車両状態デ
ータに基づく事故原因の解明ができなくなるから、車両
を停止させる(走行を禁止する)(S32)。ただし、
車両が走行している場合に、これをいきなり停止させる
とそれが原因となって事故を引き起こすおそれがあるか
ら、例えば音声や表示パネルで警告して運転者に停止を
求め、速やかな停止が実行されないときには徐々に減速
して停止するといった、事故回避の策を取る。
【0025】フラッシュメモリ14が正常であれば(S
31:NO)、異常レベルを判断する(S33)。本実
施例の場合、車速センサ31の異常や他のECU等との
通信異常の場合等、走行や事故原因の解明に重大な影響
がある場合を異常レベル1と設定し、異常レベル1なら
最高速度を10km/hに制限する(S34)。なお、
車速に対応する信号は、車速センサ31のみでなく、例
えばドライブシャフトの回転速度センサなどによって取
得できるので、車速センサ31が異常でもこのような速
度制限が可能である。また、アクセルセンサ36やスロ
ットルセンサ35の異常等、走行に重大な影響はないも
のの事故原因の解明には大きな影響がある場合を異常レ
ベル2と設定し、異常レベル2なら最高速度を20km
/hに制限する(S35)。そして、外気温や冷却水温
等のように、走行にも事故原因の解明にも大きな影響が
ないデータが正常に取得できない場合を異常レベル3と
設定し、異常レベル3なら最高速度を30km/hに制
限する(S36)。
【0026】図2に示すように、車両状態データの記録
に関わるシステムが正常なとき(S2:YES)または
車両走行制限処理からリターンした後に、車両が事故に
よって走行を停止したか否かを判断する(S4)。この
判断は、上述した衝撃検出装置からの事故検出データと
車速センサ31の信号値に基づいて行われる。事故によ
る停止でなければ(S4:NO)、フラッシュメモリ1
4のスタートアドレスからエンドアドレスの間を飛ばし
て車両状態データを上書きする(S5)。事故による走
行停止なら(S4:YES)、S5をジャンプする。な
お、スタートアドレスとエンドアドレスのセットは後述
する。
【0027】フラッシュメモリ14のデータ構造は図4
〜6に示すとおりで、図4は事故履歴が無い場合、図5
は1回の事故履歴があって保存データ領域のスタートア
ドレスとエンドアドレスがセットされている例(この例
ではスタートアドレス=1、エンドアドレス=3)、図
6は2回の事故履歴があって2つの保存データ領域のが
セットされている例(この例ではスタートアドレス=1
でエンドアドレス=3の領域とスタートアドレス=5で
エンドアドレス=7の領域)である。
【0028】つまり、事故履歴が無い場合(図4)に
は、保存データ領域のスタートアドレスとエンドアドレ
スがセットされていないから、その場合にはS5の処理
が行われる毎にアドレスn=0の領域からn=Nの領域
まで順に車両状態データを書き込み、n=Nの領域まで
一巡すると再びn=0から順に上書きすることが繰り返
される。
【0029】一方、事故履歴があって保存データ領域が
セットされている場合には、S5の処理ではスタートア
ドレス〜エンドアドレスを飛ばして車両状態データを上
書きする。図5の例ではスタートアドレス=1、エンド
アドレス=3なので、n=0に上書きした次にはn=1
〜3を飛ばしてn=4に上書きし、さらにn=5〜Nま
で順々に上書きする。図6の例では、n=1〜3とn=
5〜7が飛ばされることになる。
【0030】図2に戻り、S5に続くS6では事故が有
ったか否かを判断し、事故がなければ本処理を終了す
る。事故があった場合には(S6:YES)、その事故
後に走行を継続(あるいは再開)しているか否か判断す
る(S7)。走行が継続していなければ本処理を終了す
るが、走行が継続された場合は(S7:YES)、保存
データ領域を決定し、そのスタートアドレスとエンドア
ドレスをサーチする(S8)。ここでサーチされたスタ
ートアドレスとエンドアドレスが、上述のS5での飛び
越しに使用される。
【0031】このように、事故により走行が停止される
と、車両状態データの記録が停止され(S4:YESで
S5をジャンプ)、そのまま走行が停止されていれるか
ぎりは(S7:NO)車両状態データは更新されない。
したがって、事故発生に至るまでの車両状態データがフ
ラッシュメモリ14に確実に保存されるから、このデー
タを事故原因の解明等に十分に活用できる。
【0032】そして、事故後に走行が継続された場合に
は(S7:YES)、事故時の車両状態データが記録さ
れている領域を含む保存データ領域が設定され、その保
存データ領域には上書きされないから、事故後に車両が
走行した場合でも、例えば事故後から検査を受けるまで
の期間の車両状態データを保存でき、事故後の車両状態
を再現することができる。また、一度事故を起こした車
両がその後も走行を続けて二度目の事故を起こした場合
でも、二度目の事故までの車両状態データが記録されて
いるから、そのような場合でも車両状態データに基づく
事故原因の解明が可能である。
【0033】なお、本実施例では、フラッシュメモリ1
4に記録する車両状態データを、図4〜6に示すように
車速、操舵角、Gセンサ(加速度)、車両位置、ブレー
キ、スロットル、アクセル、外気温、車間距離の各デー
タとしているが、これは発明の説明を簡明にするためで
あり、実際にはもっと多数のデータが記録される。
【0034】また、本実施例では保存データ領域を図5
及び図6に示すように3アドレスにて構成して、事故直
前(図5の例ではn=1)、事故時(図5の例ではn=
2)及び事故直後(図5の例ではn=3)の車両状態デ
ータを保存する設定としているが、これも発明の説明を
簡明にし効果を明瞭に示すためであり、実際にはもっと
多数(特に事故発生前のデータを多数)保存するのが望
ましく、例えば事故時を中心にして前後2分間程度の車
両状態データを保存データ領域に保存するのが望まし
い。
【0035】この実施例では、エンジン制御装置10が
ドライブレコーダを兼ねており、入出力回路16がデー
タ取得手段に、フラッシュメモリ14が記憶手段にそれ
ぞれ該当し、マイコン12が書込手段及び書換禁止手段
として機能している。
【0036】
【実施例2】この実施例は事故後に走行した場合に、そ
れ以前の車両状態データを別の領域にコピーして保存す
る例である。なお、ハードウェアの構成は実施例1と同
じであるので、実施例1と同じ符号を使用して図示と説
明は省略する。
【0037】図7は、マイコン12が定期的に(例えば
1秒毎のタイマ割込で)繰り返し実行するデータ保持処
理のフローチャートである。この処理では、マイコン1
2は、まずフラッシュメモリ14にデータ書き込み可能
な領域(データ領域)があるか否か判断する(S1
1)。データ領域があれば(S11:YES)、車両状
態データの記録に関わるシステムに異常がないか判断し
(S12)、異常があれば(S2:NO)、車両走行制
限処理を行う(S13)。S12の処理は実施例1のS
2と同じであり、車両走行制限処理も実施例1と同じで
あるから、これらの説明は省略する。
【0038】車両状態データの記録に関わるシステムが
正常なとき(S12:YES)または車両走行制限処理
からリターンした後に、車両が事故によって走行を停止
したか否かを判断する(S14)。この判断も実施例1
のS4と同じに行われる。事故による停止でなければ
(S14:NO)、フラッシュメモリ14に車両状態デ
ータを記録領域に上書きする(S15)。事故による走
行停止なら(S14:YES)、S15をジャンプす
る。
【0039】本実施例の場合、フラッシュメモリ14は
記録領域(図8、9参照)と保存領域(図10参照)と
に分割されており、図8は無事故の記録領域を、図9は
事故が発生した場合の記録領域を例示している。無事故
の場合(図8)には、S15の処理が行われる毎に記録
領域のアドレスn=0からn=Nのまで順に車両状態デ
ータを書き込み、n=Nまで一巡すると再びn=0から
順に上書きすることが繰り返される。
【0040】S15に続くS16では事故が有ったか否
かを判断し、事故がなければ本処理を終了する。事故が
あった場合には(S16:YES)、その事故後に走行
を継続(あるいは再開)しているか否か判断する(S1
7)。走行が継続していなければ本処理を終了するが、
走行が継続された場合は(S17:YES)、事故発生
時に対応するアドレスとその前後のアドレス(図9の場
合n=3が事故発生時に対応するアドレスであるからn
=2〜4)の車両状態データを保存領域にコピーする
(S18)。図10の場合、記録領域のn=2〜4のデ
ータが保存領域のm=0〜2にコピーされている。
【0041】このように、事故により走行が停止される
と、車両状態データの記録が停止され(S14:YES
でS15をジャンプ)、そのまま走行が停止されていれ
るかぎりは(S17:NO)車両状態データは更新され
ない。したがって、事故発生に至るまでの車両状態デー
タがフラッシュメモリ14の記録領域に確実に保存され
るから、このデータを事故原因の解明等に十分に活用で
きる。
【0042】そして、事故後に走行が継続された場合に
は(S17:YES)、事故時及びその前後の車両状態
データが保存領域にコピーされ(図10参照)、記録領
域が上書き使用される。このため、事故時のデータが確
実に保存されるから、事故後に車両が走行した場合で
も、事故原因の解明ができる。また、事故後に車両が走
行した場合、例えば事故後から検査を受けるまでの期間
の車両状態データを記録領域に保存でき、事故後の車両
状態を再現することができる。そして、一度事故を起こ
した車両がその後も走行を続けて二度目の事故を起こし
た場合でも、二度目の事故までの車両状態データが記録
領域に記録されているから、そのような場合でも車両状
態データに基づく事故原因の解明が可能である。
【0043】なお、本実施例では、フラッシュメモリ1
4に記録する車両状態データを、図8〜10に示すよう
に車速、操舵角、Gセンサ(加速度)、車両位置、ブレ
ーキ、スロットル、アクセル、外気温、車間距離の各デ
ータとしているが、これは発明の説明を簡明にするため
であり、実際にはもっと多数のデータが記録される。
【0044】また、本実施例では保存領域にコピーする
データを事故直前(図9の例ではn=2)、事故時(図
9の例ではn=3)及び事故直後(図9の例ではn=
4)の3アドレス分に設定しているが、これは発明の説
明を簡明にし効果を明瞭に示すためであり、実際にはも
っと多数(特に事故発生前のデータを多数)保存するの
が望ましく、例えば事故時を中心にして前後2分間程度
の車両状態データを保存領域にコピーして保存するのが
望ましい。
【0045】この実施例では、エンジン制御装置10が
ドライブレコーダを兼ねており、入出力回路16がデー
タ取得手段に、フラッシュメモリ14が記憶手段にそれ
ぞれ該当し、マイコン12が書込手段及びコピー手段と
して機能している。以上、2実施例に従って、本発明の
実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のエンジン制御装置の構成の説明図
である。
【図2】 実施例1においてマイコンが実行するデータ
保持処理のフローチャートである。
【図3】 実施例1、2においてマイコンが実行するの
車両走行制限処理のフローチャートである。
【図4】 実施例1において事故履歴が無い場合のフラ
ッシュメモリのデータ構造の説明図である。
【図5】 実施例1において事故履歴が1回の場合のフ
ラッシュメモリのデータ構造の説明図である。
【図6】 実施例1において事故履歴が2回の場合のフ
ラッシュメモリのデータ構造の説明図である。
【図7】 実施例2においてマイコンが実行するデータ
保持処理のフローチャートである。
【図8】 実施例2において事故履歴が無い場合の記録
領域のデータ構造の説明図である。
【図9】 実施例2において1回の事故後の記録領域の
データ構造の説明図である。
【図10】 実施例2において1回の事故後に事故前後
のデータがコピーされた保存領域のデータ構造の説明図
である。
【符号の説明】
10…エンジン制御装置(ドライブレコーダ) 12…マイコン(書込手段、書換禁止手段、コピー手
段、運行制限手段) 14…フラッシュメモリ(記憶手段) 16…入出力回路(データ取得手段) 18…電源回路 20…車両のバッテリー 22…通信ライン 31…車速センサ 32…操舵角センサ 33…加速度センサ 34…ブレーキセンサ 35…スロットルセンサ 36…アクセルセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E038 AA07 BA09 BA12 BA20 BB01 CA03 CA07 CB05 DA06 EA02 HA04 HA05 HA06 5H180 AA15 CC09 FF10 9A001 BB03 JJ61 KK29 KK31 KK37 KK54

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運行状態に関する車両状態データ
    を取得するデータ取得手段と、 電源が遮断された際にも記憶保持が可能な記憶手段と、 前記データ取得手段により取得された車両状態データを
    時系列的に前記記憶手段に書き込む書込手段と、 事故の発生を検知すると該事故発生の時点に対応する前
    記車両状態データが書き込まれている前記記憶手段の記
    憶領域の書き換えを禁止する書換禁止手段とを備え、 前記書込手段は、前記事故後に前記車両が走行した場合
    には、前記書き換えが禁止されている記憶領域以外の領
    域に前記車両状態データを書き込むことを特徴とするド
    ライブレコーダ。
  2. 【請求項2】 車両の運行状態に関する車両状態データ
    を取得するデータ取得手段と、 電源が遮断された際にも記憶保持が可能な記憶手段であ
    って、記録領域と保存領域とが設定されている記憶手段
    と、 前記データ取得手段により取得された車両状態データを
    前記記録領域に時系列的に書き込む書込手段と、 事故の発生後に車両が走行すると該事故発生の時点に対
    応する前記車両状態データを前記記録領域から前記保存
    領域にコピーするコピー手段とを備えることを特徴とす
    るドライブレコーダ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のドライブレコー
    ダにおいて、 該ドライブレコーダ自身または前記車両状態データの出
    力元の異常を検出すると、前記車両の運行を制限する運
    行制限手段を備えたことを特徴とするドライブレコー
    ダ。
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