JP2001218564A - 容器入り即席麺 - Google Patents

容器入り即席麺

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JP2001218564A
JP2001218564A JP2000031681A JP2000031681A JP2001218564A JP 2001218564 A JP2001218564 A JP 2001218564A JP 2000031681 A JP2000031681 A JP 2000031681A JP 2000031681 A JP2000031681 A JP 2000031681A JP 2001218564 A JP2001218564 A JP 2001218564A
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container
soup
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instant
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Ikuo Goto
幾雄 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体に麺類とスープまたはソース袋の内
容物をあけ次いで蓋をした後に容器全体をシェイクして
喫食するに適する容器入り即席麺を提供する。 【解決手段】 容器内に少なくとも麺類とスープまたは
ソース袋とを収納した容器入り即席麺において、該容器
が該麺類と該スープまたはソースとを該容器内に収納し
た後に該容器をシェイクする際に液密を保持できること
を特徴とする、容器入り即席麺である。該容器入り即席
麺は、内容物が収容されていた麺類にスープまたはソー
ス袋の内容物をかけ、次いで該容器本体と蓋体とを液密
に結合し、容器全体をシェイクした後に喫食する。この
ように、容器内に麺とスープとをいれ容器全体をシェイ
クして麺とスープとを撹拌した後に喫食すると、極めて
歯触り、舌触り、喉越し、香り、旨味に優れ、かつ見た
目も良い即席麺を喫食することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に麺類とス
ープまたはソース袋とを収納した容器入り即席麺に関
し、より詳細には、該容器本体に麺類とスープまたはソ
ース袋の内容物をあけ次いで蓋をした後に容器全体をシ
ェイクして内容物を混合して喫食する容器入り即席麺、
および該容器入り即席麺の料理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】麺類を簡便に喫食する容器入り即席麺と
しては、容器内に乾麺、スープ、具材などを収納し、該
乾麺に湯を注ぐだけで食べるものがある。このような乾
物に属するものは味、歯触りの点で生麺には及ばない
が、麺類および具材が乾燥しており保存食として特に優
れる食材である。
【0003】これに対し、生うどんや生ラーメンを袋に
詰めて殺菌処理したものを味付けした油揚げや他の具材
とともに容器に入れた、生タイプの即席麺も出回ってい
る。このような容器入り即席麺は、麺を袋から出して容
器に移した後、湯を注いで食べたり、注いだ湯を切りソ
ース等の液状具をかけて食べるものである。乾麺と比較
すると、麺自体の食感に優れ、かつ具材も生に近いため
に風味に優れる特徴がある。
【0004】一方、日販品の中には、蓋付きの透明プラ
スチック容器や薄手の発泡スチロール製容器に、冷し中
華麺、冷しそば、冷しうどんなどの冷し麺を収納し、添
付された具材やスープなどをかけて喫食するものがあ
り、具材には千切りのキュウリやハムなど使用され、持
ち帰り弁当として多用されるものがある。
【0005】このように、従来から目的に応じて各種の
容器入り即席麺が開発されているが、麺類の特徴は歯触
りや風味にある。そしてこのような麺類において、例え
ば、ひやむぎやざるそばのような茹で麺は、つゆにつけ
て引上げ、つゆが適量についている茹で麺が喉を通る喉
越しの感覚が大切にされる食品である。この喉越しの感
覚を味わうには、麺類とスープ類とをほぐして混合する
ことが重要な要素であり、従来はこのような混合は、箸
によって行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、ひやむぎやざるそばを食する際に、容器入り即席麺
における表面の水分が早期に蒸発し、内部水分も蒸発し
て茹で麺が乾燥して麺同士がくっついて塊状になる場合
がある。家庭などにおいて水道水などを容易に得ること
ができる場合には、その水に漬けてほぐし、このように
充分に保水させた茹で麺を携行容器に盛りなおして食す
ることができるが、麺の味覚を味わうには、水と手数が
必須となる。しかも、塊状になった麺をほぐす水が得ら
れない場合には、塊状のものから一口分の麺を小分け
し、乾燥が進んだ麺をつゆにつけて食するのであり、と
ても喉越しの感覚を味わうことなどできない。
【0007】一方、同じ食材を同量用いても調理法によ
って風味や食感が異なることが一般的である。例えば、
乾麺に湯を注いで食する場合にも、湯の温度や湯を入れ
てから喫食するまでの時間によっても麺の歯ごたえや舌
触りが変化するために、総合的な旨味が異なる。特に麺
類の場合には、麺とスープとの混ざり具合によっても食
感が異なる。上記のごとく、従来は麺とスープとを箸ま
たはフォークなどで撹拌し他後に喫食する事が一般的で
あるため、麺類がほぐれ辛い場合には風味や喉越しなど
の麺独特の特徴を損することも多かった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
鑑み容器入り即席麺の調理方法について詳細に検討した
結果、容器内に麺類とスープとを入れ蓋をし、容器全体
をシェイクして麺とスープとを混合撹拌すると、麺のほ
ぐれが良いことにとどまらず、極めて食材の風味が増す
ことを見いだし、本発明を完成させた。
【0009】すなわち、本発明は下記(1)〜(7)を
提供するものである。
【0010】(1) 容器内に少なくとも麺類とスープ
またはソース袋とを収納した容器入り即席麺において、
該容器が該麺類と該スープまたはソース袋の内容物とを
該容器内に収納して該容器をシェイクする際に液密を保
持できることを特徴とする、容器入り即席麺。
【0011】(2) 該容器が容器本体と蓋体とを有
し、該麺類が容器本体に収納され、かつ該スープまたは
ソース袋が容器本体に内蔵された落とし蓋内に収納され
ることを特徴とする、上記(1)記載の容器入り即席
麺。
【0012】(3) 更に、該容器本体内に具材を収納
したことを特徴とする、上記(1)または(2)記載の
容器入り即席麺。
【0013】(4) 該容器本体の底部が溝状に形成さ
れ、その溝の巾は麺類の太さよりも狭いこと特徴とする
上記(1)〜(3)のいずれかに記載の容器入り即席
麺。
【0014】(5) 該麺類が、乾麺、揚げ麺または茹
で麺のいずれかであることを特徴とする、上記(1)〜
(4)のいずれかに記載の容器入り即席麺。
【0015】(6) 該麺の長さが、12〜50cmで
あることを特徴とする、上記(1)〜(5)のいずれか
に記載の容器入り即席麺。
【0016】(7) 上記(1)〜(6)記載の容器入
り即席麺を調理する方法であって、内容物が収容されて
いた麺類にスープまたはソース袋の内容物をかけ、次い
で該容器本体と蓋体とを結合し、容器全体をシェイクし
て内容物を混合することを特徴とする、容器入り即席麺
の調理方法。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は容器内に少なくとも麺類
とスープまたはソース袋とを収納した容器入り即席麺に
おいて、該容器が該麺類と該スープまたはソース袋の内
容物とを該容器内に収納して該容器をシェイクする際に
液密を保持できることを特徴とする、容器入り即席麺で
ある。
【0018】従来は、容器入り即席麺の喫食方法として
箸またはフォークで麺とスープなどとを撹拌した後に食
することが一般的であり、特に日本そばなどの分野では
喫食方法の伝統に裏付けられた食習慣に基づく風味があ
る。しかしながら、容器入り即席麺は多様化した現代に
開発された食材であり、必ずしも伝統的な喫食方法に制
限されずに食されてもよい。また、このような容器入り
即席麺においては、麺類とスープやソースとの絡み具合
によって食味が変化する場合がある。このような容器入
り即席麺の料理方法について検討したところ、容器内に
麺とスープとを入れ容器全体をシェイクして麺とスープ
とを撹拌した後に喫食すると、麺とスープとの混合に優
れ、極めて歯触り、舌触り、喉越し、香り、旨味に優
れ、かつ見た目も良いことが判明したのである。本発明
は、このようなシェイク後に喫食する食材である、容器
入り即席麺である。
【0019】本発明において、麺類としては小麦粉やそ
ば粉に、必要により澱粉、卵粉、塩、かんすい、着色料
などを添加し、常法により製造した茹で麺を熱処理した
後油で揚げ、α化した揚げ麺類、麺類をα化したのち乾
燥させた乾燥麺類、レトルト処理した麺類等、開封後直
ちに食することが可能な麺類や、上記生麺を茹でた茹で
麺が例示される。更に、茹で麺、乾麺を油で揚げた揚げ
麺も好ましい。このような揚げ麺の場合には、酸化しに
くい揚げ油を使用して揚げることが望ましい。従って麺
類とは、乾麺、揚げ麺、茹で麺などのいずれでも良く、
スープやソースとの混合撹拌した後にそのまま食するこ
とができれば特に制限はない。従って、麺も中華麺、ス
パゲティー、そば、うどん、きしめん、冷麺などのいず
れでもよい。なお、乾麺、揚げ麺としてはあんなどを掛
けてそのまま食することができる堅い焼きそばなどが例
示できる。なお、本発明においては加温を要さず、冷し
麺として好んで喫食されるものが好ましい。シェイク後
の風味の向上に優れるからである。
【0020】また、茹で麺の場合には、麺表面に植物性
油脂やデキストリン水溶液を被覆したものでも良い。こ
れらによって麺のほぐれが向上するからである。なおデ
キストリン水溶液の被覆方法としては、デキストリン水
溶液が噴霧または浸漬などにて塗布させることができ
る。このようなデキストリン水溶液は10重量%〜50
重量%で、好ましくは20重量%程度である。
【0021】また、麺類そのものの保存性の観点から
は、別添するスープやソース袋から麺線を保護するため
に、通気性の少ない材質の包材で密封されていることが
好ましい。この場合、麺類は必要量を計量し、通気性の
少ない材質の包材、例えばポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニリデン等を使用して密封するとよい。
なお、容器本体にスープやソース袋と別個に収納できる
場合には、特に袋に収納する必要はない。更に、容器本
体に麺類とスープ袋などとを一緒に収納する場合であっ
ても、麺類とスープ袋との間にビニールシートなどで隔
壁を設けることで麺線を保護することができる。
【0022】本発明においては、麺は長さが12〜50
cmであることが好ましく、より好ましくは15〜30
cm、特には17〜25cmである。12cmを下回る
と箸やフォークによる喫食が困難となり、その一方、5
0cmを越えると麺とスープとがシェイクによって撹拌
されず、風味の向上が困難となる場合があるからであ
る。
【0023】なお、麺の太さは麺の種類に適したものを
適宜選択することができ、中華麺、日本そば、スパゲテ
ィーなどの種類に応じて調整することができる。
【0024】本発明において添付するスープまたはソー
スは、従来から公知の麺類に適した付け汁を適宜選択す
ることができる。従って、麺類がそばやうどんの場合に
は、醤油ベースの付け汁を添付し、中華麺の場合には醤
油にゴマ油や酢などを配合した冷し中華味の付け汁を、
麺類がスパゲティーの場合には、ミートソースなどを用
いる。
【0025】本発明の容器入り即席麺に添付するスープ
またはソースは必ずしも液状である必要はなく、粉末状
であって、これを熱湯などで溶かしてあんやスープを作
る形式のものであってもよい。このような粉末状のあん
としては、食塩、粉末スープ、粉末調味料、香辛料を含
有し、さらに冷水膨潤性澱粉を4〜8%含有し(粘度
1,000〜100,000cpsの範囲)、温湯によ
ってとろみをつけることができるものが例示できる。な
お、その他、食塩、粉末スープ、粉末調味料(醤油、味
噌、豆板醤、酒など)、香辛料などを添加混合してもよ
く、一食分を計量し包装したものを添付する。
【0026】また、スープやソースの液量は、麺類10
0gに対して、10〜50mlであることが好ましく、
より好ましくは15〜40ml、特に好ましくは20〜
30mlである。本発明の容器入り即席麺は、容器内で
麺類とスープなどとをシェイクして撹拌し、麺類とスー
プとを混合しこれによって風味などを向上させるのであ
り、スープなどの液量が10mlを下回ると味の染み込
みが足りず、その一方50mlを越えると重量が重すぎ
てシェイクが困難となるからである。
【0027】このようなスープやソースを収納する袋の
材料としては、一般に包装用に使用されるプラスチック
フィルムが使用可能であり、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ナイロン等のフィルム又はこれらの2種以上をラミ
ネートしたフィルムを使用した袋が例示できる。袋はフ
ィルムをヒートシールにより成形したものでもブロー成
形したものでも構わない。ただし、材料より人体に有害
な物質、たとえば可塑剤等がブリードして出てくるもの
は不適切である。また、抗菌剤を配合した樹脂を使用
し、若しくはフィルムに抗菌コーティングを行う等の処
理により袋材料自体に抗菌性を付与しておくことは好ま
しい。熱水による解凍を目的とするものについては、袋
の材料の一部もしくは全部を金属を含む素材としても構
わない。袋には、麺等の取り出しの容易のために端部に
切欠きを設けたり、また袋の幅全体に及ぶミシン目を入
れ、袋内より麺や具を容易に取り出すことが出来るよう
にすることも好ましい態様である。
【0028】本発明においては、麺類とスープやソース
に加えて、更にこれらに適した具材を添付することがで
きる。このような具材としては、葱、ゴマ、揚げ玉、紅
生薑、とろろ、海苔、シナチク、わさび、芥子、粉チー
ズ、味付け油上げ、なると、錦糸卵、千切りキュウリな
どの野菜、ハムなどの肉類、蒲鉾などの魚類、その他、
野菜、キノコ類、魚介類および/または肉類の乾燥品が
例示できる。特に野菜や茸類の乾燥品は、熱風乾燥、凍
結乾燥等の製法により得られた乾燥具材を、必要量計量
して包装する。キャベツ、ネギ、人参、キクラゲなどの
野菜、キノコ類、エビ、イカ、あわび、鶏肉などの魚介
類、肉類などをそのままの形、あるいは厚さ2〜10m
mの範囲で薄切りにしたものを調味せず、あるいは醤
油、砂糖、ミリン、食塩、調味料などで味付けしたもの
を、通常の乾燥法、例えば熱風乾燥、天日乾燥、凍結乾
燥などにより水分3〜20%に調整した乾燥品を具材と
して使用してもよい。乾燥具材としてキャベツ、ネギ、
人参、キクラゲおよびイカの乾燥品の組み合わせが色、
味、栄養、湯戻りについてバランスがとれており好まし
い組み合わせとして例示される。
【0029】本発明の容器入り即席麺の外観を図1に示
す。図1において、1は容器本体、2は蓋部、3は落と
し蓋、11は麺類、12はスープまたはソース袋、13
は具材を示す。
【0030】本発明で使用する容器は、麺類(11)と
スープまたはソース袋の内容物をその容器本体(1)内
に収納した後に、該容器全体をシェイクして麺類(1
1)とスープ(12)などとを混合撹拌でき、食材の収
納としての衛生面を確保できるものであれば、特に材質
や形状についての制限はない。しかしながら、麺類(1
1)、スープやソース、更に具材を混合するために容器
全体をシェイクする際に、液密が保持されていることが
必要である。
【0031】このような容器として図2aに示す容器本
体(1)と図2bに示す蓋部(2)とを有するものが例
示できる。液密は容器本体(1)の上部に設けられたリ
ム(4)と蓋部(2)に設けらた該リム(4)と嵌合す
る凹部(5)の組み合わせがある。この際、該リム
(4)の外周長によっても異なるが、一般には、該リム
(4)の外周長を、該凹部(5)の内径よりも0.02
〜0.2mm、より好ましくは0.05〜0.15mm
小さくすることで液密が確保できる。0.02mmを下
回ると液密の確保が十分でなく、その一方0.2mmを
越えると、蓋部(2)に割れが発生し、やはり液密の確
保が困難となるからである。しかもこのような形状とす
ることで、該容器入り即席面の製造工程においても、麺
類(11)やスープ(12)を容器本体(1)に収納
後、蓋部(2)を容易に容器本体(1)に結合すること
ができ、ネジ蓋式等と比較してはるかに製造工程を簡略
化する事ができる。
【0032】本発明で使用する容器には、図2のcに示
すように、落とし蓋(3)を有することが好ましい。こ
の落とし蓋(3)は、容器本体(1)内に収納して使用
する。落とし蓋(3)の上にスープまたはソース袋(1
2)または必要に応じて具材(13)などを乗せれば麺
類とこれらとが接触しないために、スープや具材の重さ
で麺がつぶれたり、麺相互の接触による麺の破壊などか
ら麺線を保護することができ、この結果、麺類(11)
を袋などにいれずにそのまま容器本体(1)内に収納す
ることができ、かつ麺類(11)の袋詰めという製造の
一工程を省略することができるからである。また、喫食
に際しても、麺類(11)を袋から出す必要がなく、簡
便である。更に、このように落とし蓋(3)を設けるこ
とで、具材(13)と麺類(11)とを別個に収納する
ことで喫食前の味や色の移りを防止できる。なお、落と
し蓋(3)は、必ずしも容器本体(1)と係合する必要
はなく、容器入り即席麺の製造工程において、麺類を収
納した後に麺類の上に該落とし蓋を直接にのせることが
でばよい。なお、この落とし蓋(3)の底部中央には通
気孔が設けてあってもよい。
【0033】このような容器本体、蓋部および落とし蓋
の部材としては、それぞれ異なってもよいが、好ましい
部材としてポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、HIポリスチレン、GPポリスチレン、ポリ
スチレンなどが例示でき、これらのなかでも、撹拌時の
硬度、液密の程度、製造の簡便性、コストなどから、高
密ポリエチレンまたはGPポリスチレンが好ましい。な
お、該容器を製造するには、通常の、押出成形法で簡便
に製造することができる。
【0034】また、図2のc示すような落とし蓋(3)
を使用しない場合には、例えば、ポリエチレン、ポリプ
リピレンなどのフィルムを麺類を収納した後に麺上に被
覆させるように設置すれば、麺類と例えば具材とを喫食
前に混合させることなく保持できる。このようなフィル
ムとしては、厚さ200μのポリプロピレンに50μの
イージーピールフィルムをドライラミネートしてなる厚
さ250μのフィルムが例示できる。
【0035】また、該容器は、外径が65〜90cm、
より好ましくは70〜85cm、特には72〜82cm
であることが好ましい。この範囲の外径であれば、シェ
イクする際の握りサイズに適するからである。
【0036】なお、図2に示す容器本体(1)と蓋部
(2)とはリム(4)とその凹部(5)との嵌合によっ
て脱着できるが、本発明では、液密を保持できる構造で
あればこのような嵌合にかぎられず、ネジ式であった
り、パッキンを介在される構成であってもよく、液密確
保の構成は種々設計変更可能である。
【0037】更に、容器本体(1)の底部は、麺類とス
ープやソースとを撹拌した後の余剰のスープを溜める溜
部が形成されていることが好ましい。浸漬による麺のふ
やけを防止し、スープ類の浸透を回避して麺の腰がなく
なるのを防止することができるからである。特に、麺の
ほぐれを向上するためにデキストリン水溶液や植物性油
脂を添加した場合にはこのようなほぐれ向上剤を溜部に
納めることができ、風味を向上させることができる。従
って、このような溝部は、麺と水分とを隔離するもので
あるから、溝部の間隔は麺類が落ちないように麺の太さ
よりも狭いことが好ましい。容器本体(1)と底部の拡
大を図3に示す。なお、図3のbにおいて、Dは麺1本
の太さを示し、Lは底部溝部の間隔を示す。
【0038】本発明の容器入り即席麺を製造するには、
まず、容器本体(1)に所定量の麺類(11)を投入す
る。麺類(11)は1食分で、容器本体(1)の容積の
略半分とされる上記空間部に若干の余裕をもって収納可
能な量である。そして、落とし蓋(3)を装着し、容器
本体(1)の上部から落とし蓋(3)を被せ、次いで該
落とし蓋上にスープまたはソース袋(12)、その他必
要に応じて添加される具材(13)をのせる。最後に、
蓋部(2)の凹部(5)と容器本体(1)のリム(4)
と嵌合するように、蓋部を押して結合する。これによっ
て容器入り即席麺が出来上がる。
【0039】こうして出来た即席麺を食するには、例え
ば、蓋部(2)を取り外し、次いで落とし蓋(3)上の
スープまたはソース袋(12)を出して、落とし蓋
(3)を除去するともに麺類(11)上に該スープまた
はソース袋(12)の内容物、必要に応じて具材(1
3)の内容物を麺類(11)の上にかける。蓋部(2)
を容器本体(1)の上部から圧力をかけて押し込むとリ
ム(4)部が嵌合し、液密が確保できるため、その後容
器全体をシェイクして内容物を混合撹拌する。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例により具体的に説明す
る。
【0041】(実施例1)図2に示す形状の容器本体、
蓋部、および落とし蓋を押型成形方で製造した。この容
器は、GPポリスチレン(旭化成プロマックス(株)
製)である。
【0042】次に、まず、容器本体(1)に160gの
中華麺を投入した。中華麺は1食分で、容器本体(1)
の容積の略半分の上記空間部に若干の余裕をもって収納
可能な量であった。そして、落とし蓋(3)を装着し、
次いで該落とし蓋(3)上にスープ袋(12)および具
材(13)をのせた。次いで、蓋部(2)を容器本体
(1)の上部から押し込んで結合させた。
【0043】なお、収納した麺としては、茹でた中華麺
を水冷したものを使用した。
【0044】一方、スープ袋の内容物は、米酢、ゴマ
油、食塩、鰹節、オイスターソース、ブドウ糖液糖、調
味料、香辛料、酸味料、パプリカ色素、肉エキスを適量
混合して調製し、スープ量40gを一食分とした。ま
た、具材(13)として、一食分のキュウリ、ハム、薄
焼き卵の千切りを使用した。
【0045】(実施例2、比較例1)実施例1で調製し
た容器入り即席麺を喫食し、食感について官能試験を行
った。蓋部(2)を取り外し、次いで落とし蓋(3)上
のスープ袋(12)を取り出して、落とし蓋(3)を除
去するともに麺類(11)上に該スープ袋(12)の内
容物と具材(13)とを麺類(11)の上にのせた。蓋
部(2)を容器本体(1)の上部から圧力をかけて押し
込み、リム(4)部とこれに対応する蓋部の凹部とを嵌
合させると液密を確保した。その後、この容器全体をシ
ェイクして内容物を混合撹拌した。シェイク回数を3回
とした場合を実施例2として、食感を試験した。また、
箸で、麺、スープ、具材との全体を3回撹拌した場合を
比較例1として食感を試験した。測定項目および結果を
表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】(実施例3)実施例1で調製した容器入り
即席麺を喫食し、食感について官能試験を行った。実施
例2と同様に、蓋部(2)を取り外し、次いで落とし蓋
(3)上のスープ袋(12)を取り出して、落とし蓋
(3)を除去するともに麺類(11)上に該スープ袋
(12)の内容物と具材(13)とを麺類(11)の上
にのせた。蓋部(2)を容器本体(1)の上部から圧力
をかけて押し込み、リム(4)部とこれに対応する蓋部
の凹部とを嵌合させると液密を確保した。その後、この
容器全体をシェイクして内容物を混合撹拌した。シェイ
ク回数を5回とした場合を実施例3として食感を試験し
た。また、箸で、麺、スープ、具材との全体を5回撹拌
した場合を比較例2として食感を試験した。測定項目お
よび結果を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】(実施例4)実施例1で調製した容器入り
即席麺を喫食し、食感について官能試験を行った。実施
例2と同様に、蓋部(2)を取り外し、次いで落とし蓋
(3)上のスープ袋(12)を取り出して、落とし蓋
(3)を除去するともに麺類(11)上に該スープ袋
(12)の内容物と具材(13)とを麺類(11)の上
にのせた。蓋部(2)を容器本体(1)の上部から圧力
をかけて押し込み、リム(4)部とこれに対応する蓋部
の凹部とを嵌合させると液密を確保した。その後、この
容器全体をシェイクして内容物を混合撹拌した。シェイ
ク回数を7回とした場合を実施例4として食感を試験し
た。また、箸で、麺、スープ、具材との全体を7回撹拌
した場合を比較例3として食感を試験した。測定項目お
よび結果を表3に示す。
【0050】
【表3】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、簡便な容器によって液
密が確保される容器入り即席麺を提唱することができ
る。
【0052】該液密の確保によって容器内で麺類とスー
プ類とを容器全体をシェイクすることで簡便に麺類とス
ープ類とを混合することができ、これによって風味に優
れる即席麺を喫食する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の容器入り即席麺の好ましい
態様を示す外観図である。
【図2】 図2において、aは本発明で使用する容器の
容器本体(1)、bは蓋部(2)、cは落とし蓋(3)
を示す側面図である。
【図3】 図3において、aは本発明で使用する容器の
容器本体(1)に麺類を模式的に乗せた際の断面図、b
はその一部の拡大図を示すものである。
【符号の説明】
1 容器本体 2 蓋部 3 落とし蓋 4 リム 5 凹部 11 麺類 12 スープまたはソース袋 13 具材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に少なくとも麺類とスープまたは
    ソース袋とを収納した即席麺において、該容器が該麺類
    と該スープまたはソース袋の内容物を該容器内に収納し
    て該容器をシェイクする際に液密を保持できることを特
    徴とする、容器入り即席麺。
  2. 【請求項2】 該容器が容器本体と蓋体とを有し、該麺
    類が容器本体に収納され、かつ該スープまたはソース袋
    が容器本体に内蔵された落とし蓋内に収納されることを
    特徴とする、請求項1記載の容器入り即席麺。
  3. 【請求項3】 更に、該容器本体内に具材を収納したこ
    とを特徴とする、請求項1または2記載の容器入り即席
    麺。
  4. 【請求項4】 該容器本体の底部が溝状に形成され、そ
    の溝の巾は麺類の太さよりも狭いこと特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の容器入り即席麺。
  5. 【請求項5】 該麺類が、乾麺、揚げ麺または茹で麺の
    いずれかであることを特徴とする、請求項1〜4のいず
    れかに記載の容器入り即席麺。
  6. 【請求項6】 該麺の長さが、12〜50cmであるこ
    とを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の容器
    入り即席麺。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載の容器入り即席麺を調
    理する方法であって、内容物が収容されていた麺類にス
    ープまたはソース袋の内容物をかけ、次いで該容器本体
    と蓋体とを結合し、容器全体をシェイクして内容物を混
    合することを特徴とする、容器入り即席麺の調理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180048037A (ko) * 2016-11-02 2018-05-10 강훈 흔들어 떡볶이 조리방법
JP2019199300A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 悟司 西口 茹で麺をほぐす携帯式の即席連結可能な容器

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