JP3110658B2 - 具材調味料付き包装麺 - Google Patents

具材調味料付き包装麺

Info

Publication number
JP3110658B2
JP3110658B2 JP07203357A JP20335795A JP3110658B2 JP 3110658 B2 JP3110658 B2 JP 3110658B2 JP 07203357 A JP07203357 A JP 07203357A JP 20335795 A JP20335795 A JP 20335795A JP 3110658 B2 JP3110658 B2 JP 3110658B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seasoning
noodles
ingredients
packaged
taste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP07203357A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0947246A (ja
Inventor
昌 藤原
好啓 加納
Original Assignee
明星食品株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 明星食品株式会社 filed Critical 明星食品株式会社
Priority to JP07203357A priority Critical patent/JP3110658B2/ja
Publication of JPH0947246A publication Critical patent/JPH0947246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3110658B2 publication Critical patent/JP3110658B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調味料付きの包装
麺に関し、特に、一定量の具材用調味料が別途ついた具
材も麺も美味しく食べられる具材調味料付きの包装麺に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生活の変化、特に食生活の多様化
に伴い、種々のインスタント食品が嗜好されており、な
かでも包装麺は、主食の一部として、生活に欠かせない
ものとなっている。
【0003】すなわち、包装麺は、従来の非常食や夜食
等としての簡便で、臨時的な食物という位置づけから、
主食としての、本格的な味付けや風味を楽しみ、あるい
は健康面を考慮して食するという位置づけに変化し、い
わゆる包装麺愛好家(消費者)の数は年々増加している
ものである。
【0004】そこで、本格的な味付けを堪能すべく、一
定量のいわゆるかやくや、予め豚肉、たけのこ、しいた
け等の具材を調味料を用いて調理したものを、包装麺に
添付した包装麺も市販されている。しかしながら、具材
等のコストがかかり、包装麺全体として、若干高価にな
ったり、あるいは包装形態が大きくなるなどの問題が見
られた。
【0005】また、調理済みの具材等は添付されていな
いにもかかわらず、包装麺単独で食されることは少なく
なっており、アンケート調査の結果によると、約80〜
90%の人が、包装麺を食する時に、野菜、肉等の具材
を包装麺と併用していることが判明している。すなわ
ち、別途、個人的に用意した野菜、肉等の具材を、予め
湯がいたり、食用油、塩、胡椒、醤油等で味付けして、
包装麺の上にのせて、食味や嗜好性を向上させて包装麺
を食しているのである。
【0006】しかしながら、一般に包装麺には粉末状、
液状もしくはペースト状の麺用の調味料が添付されてい
るものの、具材の調味までは考慮しておらず、そのまま
麺用の調味料のみで味つけると、全体の味が薄くなると
いう問題があった。
【0007】そこで、具材を市販の食用油や調味料で味
つける必要が生じるが、かかる市販の調味料等で味つけ
られた野菜、肉等の具材を、麺の上にのせると、包装麺
の調味料とマッチングしなかったり、麺全体の味が薄く
なったり、あるいは再現性が得られないなどの問題を生
じていた。
【0008】なんとならば、家庭内で野菜、肉等の具材
に味付けする場合の調味料は、一般的に入手容易な、食
用油、塩、胡椒、醤油等であり、使用量も定まらず、ま
た包装麺に添付等された調味料と必ずしもマッチするも
のではないためである。特に、昨今では、包装麺自体
も、和風、洋風、中華風と多様化しており、さらに包装
麺の調味料と家庭に常備された具材用調味料とをマッチ
ングさせることは困難となっている。
【0009】また、単に、ゆがいた具材や軽く調味料で
味付けした具材を用いると、具材自体を食することは可
能であるものの、包装麺用の調味料を吸収してしまい、
麺用の調味料分が減少して、麺全体の味が薄くなるとい
う問題があった。
【0010】さらに、レトルト食品において、一品料理
用の調味料や調理済み具材が販売されているが、特定の
包装麺のために調整されているわけではなく、包装麺の
調味料とマッチングさせることは困難であった。また、
かかる一品料理用の調味料や調理済み具材を用いること
は、別途購入する必要が生じ、コストや手間がかかると
いう問題も見られた。
【0011】従って、包装麺の味とのマッチングが困難
で、味のバランスをくずすために、不満ではあるが、具
材の添加を我慢する消費者もいた。
【0012】そこで、予め包装麺用の調味料を、増加さ
せておき、一部を野菜、肉等の具材に使用することも考
えられるが、包装麺用の調味料と具材用の調味料の比率
が定まらず、時には麺や具材の味が、濃くなったり、時
には具材の味が、薄くなったりして、一定時間後でなけ
れば、全体として適度な味にならないなどの問題があっ
た。特に、簡易性、即効性を目的として、食味する包装
麺の消費者にとって目分量にしろ、包装麺用の調味料と
具材用の調味料を分けて使用させることは、人間工学的
に困難である。
【0013】また、具材として野菜や肉等の一般に炒め
る必要のあるものが使用される場合が多いが、従来の調
味料は、単に調味のみを考慮しており、炒めてかつ調味
するということまで考慮したものではない。
【0014】一方、個人嗜好性により、家庭内で使用す
る野菜、肉等の具材量が一定にならず、別途包装麺の製
造段階で具材用調味料を添付するのは困難ではないかと
いう問題も考えられるが、しかしながら、アンケート調
査の結果によると、個人差は少なく、1個の包装麺に対
して、使用する具材量は、かなり一致したものであるこ
とがわかっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、個
人的に用意した野菜、肉等の具材を、包装麺と併用する
場合であっても、簡便で、再現性良く、包装麺や具材の
食味を十分に引き出し、そしてかつ味を効率的にマッチ
ングさせることを可能とする具材調味料付きの包装麺を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、調味料付き包
装麺において、麺用の調味料の外に、麺用の調味料10
0重量部に対して、40〜400重量部の具材用調味料
が別途付いていることを特徴とする具材調味料付き包装
麺である。以下、本発明につき、構成要件等に分けて説
明する。
【0017】(包装麺)本発明において、包装麺とは、
即席麺、調味料、食品添加物、かやく等を包装用のフィ
ルム等を用いて袋詰めしたものと定義される。ここで、
包装麺における即席麺の種類は、特に限定されるもので
はないが、例えば、主原料としての小麦粉、そば粉、油
脂、副原料としての食塩、味付け用調味料、食品添加
物、かんすい等からなる一般的な即席麺が好適である。
また、かかる即席麺の製法も、特に限定されるものでは
ないが、製麺、蒸し、型詰め、油処理、乾燥、冷却等に
より作られた油揚げ麺が好適であり、また、油処理以下
の工程として、油揚げをしないで熱風で乾燥する乾燥麺
(アルファ麺)であっても本発明に好適に使用可能であ
る。その他、包装麺のなかには、いわゆるうどんやそば
の生めんや麺を押し出してつくるスパゲッテイの麺等に
ついても、広く解して、本発明に含まれる。
【0018】(麺用の調味料)本発明において、麺用の
調味料について、特に限定されるものではないが、例え
ば、食塩、酸味類としての、食酢、コハク酸、醤油、味
噌、ウスターソース類等、糖類としての、蔗糖やぶどう
糖等、天然エキス類としての、畜肉エキス、野菜エキ
ス、海産エキス等、化学調味料としての、グルタミン酸
ソーダ、イノシン酸ナトリウム等、着色料としてのカラ
メル、着色剤等、香辛料としの、オールスパイス、ペッ
パー、ニクズク、ローリエ、にんにく、トウガラシ等、
野菜類としての、ネギ、ショウガ、ニンジン等を組み合
わせたものが好適である。
【0019】具体的には、中華風の醤油ラーメンに最適
な、醤油、肉エキス、食塩、食用油脂、化学調味料、糖
類、香辛料等からなるもの、中華風のゴマダレラーメン
に最適な味噌、醤油、食塩、食用油脂、糖類、化学調味
料、香辛料からなるもの、洋風のスープスパゲッテイに
最適な海産エキス、動植物エキス、食塩、食用油脂、化
学調味料、香辛料等からなるものが好適である。
【0020】また、麺用の調味料の形態についても、軽
量性や耐酸化性に優れ、取り扱い性も良好な観点から粉
末状が好適である。但し、生うどん等の場合には、和風
の本格的な醤油の味を味わうべく、だし成分やとろみ成
分を含む液状の麺用の調味料が好適である。
【0021】次に、麺用の調味料の添加量について説明
すると、即席麺100重量部に対して、5〜20重量部
が好適である。麺用の調味料が、5重量部未満では、麺
の味が薄くなったり、具材用の調味料とのマッチングが
困難となるおそれがあるためであり、一方で、20重量
部を超えると、麺の味が濃くなったり、コストが高くな
り、さらには具材用の調味料とのマッチングが困難とな
るおそれがあるためである。
【0022】(具材用の調味料)本発明において、使用
される具材用の調味料が、麺用の調味料の外に、麺用の
調味料100重量部に対して、40〜400重量部の具
材用調味料が別途付いていることが必要である。
【0023】すなわち、具材用の調味料が、40重量部
未満では、調理済みの具材を麺と合わせたときに、麺用
の調味料とのマッチングが困難となるおそれがあり、ま
た麺全体の味が薄くなるおそれが生じるためである。一
方、具材用の調味料が、400重量部を超えると、同様
に、調理済みの具材を麺と合わせたときに、麺用の調味
料とのマッチングが困難となったり、また麺全体の味が
濃すぎるおそれが生じるためである。
【0024】従って、かかるバランスを考慮して、具材
用の調味料の量としては、麺用の調味料100重量部に
対して、麺用の調味料が粉末状の場合には200〜30
0重量部がより好適であり、麺用の調味料が液状または
ペースト状の場合には100〜200重量部がより好適
である。
【0025】また、具材用の調味料の添付量は、即席麺
の重量も考慮して決めることが好適である。即席麺の重
量は、一般に、1個あたり、70〜100g程度である
が、最近の消費者ニーズの多様化に伴い、1個あたり、
70g未満のものや、100gを超える即席麺も見ら
れ、かかる即席麺の重量は、具材用の調味料と麺用の調
味料との味のマッチングに、色濃く関係しているためで
ある。
【0026】従って、具材用の調味料の添付量は、麺1
00重量部に対して、10〜70重量部が好適である。
10重量部未満では、調理済みの具材を麺と合わせたと
きに、麺用の調味料とのマッチングが困難となるおそれ
があり、また麺全体の味が薄くなるおそれが生じるため
である。一方、具材用の調味料が、70重量部を超える
と、同様に、調理済みの具材を麺と合わせたときに、麺
用の調味料とのマッチングが困難となったり、また麺全
体の味が濃すぎるおそれが生じるためである。
【0027】さらに、具材用の調味料の形態としては、
中華風または洋風の包装麺の場合には、液状またはペー
スト状であることが好適である。包装麺に添付するに
は、軽量性等の観点から粉末状の調味料が最適である
が、中華風または洋風の味を出すべく、野菜や肉類の具
材を炒めて、調味するには、液状またはペースト状の調
味料のほうが分散性がよく、味が染み込みやすいため都
合が良いためである。但し、和風の包装麺の場合や具材
を水煮する場合、さらにはより保存性を重視する場合に
は、粉末タイプの具材用の調味料も好適である。一般
に、あっさりとした味が好まれ、食用油脂等の使用を嫌
う場合が多く、そのため、具材も食用油脂を使用せずに
処理できるものが好まれるためである。
【0028】次に、本発明において、具材用の調味料の
具体的種類について説明する。すなわち、具材用の調味
料も麺用の調味料と配合例が同一のものを使用すること
も可能であるが、より具材用の調味料のほうが、麺用の
調味料よりも濃厚なものが好適である。野菜や肉類等の
具材は、一般に水分を多く含み、具材用の調味料が吸収
された場合に希釈される可能性が高いためであり、ま
た、麺の上に乗せたときに、麺のほうに比重で落下して
移行しやすいためでもあり、さらには、調味料を濃厚な
ものとすることにより、重量やかさをより小さくできる
ためである。
【0029】具体的には、中華風用としては、醤油、海
産エキス、食用油脂、糖類、化学調味料、香辛料等を配
合した液状タイプや練りゴマ、味噌、醤油、糖類、化学
調味料、食用油脂等を配合したペーストタイプ、和風用
としては、馬澱、醤油パウダー、魚介パウダー、糖類、
香辛料、化学調味料等を配合した粉末タイプ、洋風用と
しては、ワイン、オリーブ油、ガーリックエキス、香辛
料、化学調味料等を配合した液状タイプが好適である。
これらの配合により、中華風、和風、洋風のそれぞれの
本格的、専門的な味が出せ、家庭では簡単に味わえない
味が出せるとともに、成分としても、海産エキス、オリ
ーブ油等については家庭内で必ずしも常備しておらず、
また別途用意するには、コストや手間がかかるため、消
費者の要求が高くなるためである。
【0030】ここで、具材用の調味料と麺用の調味料と
共通成分を含んでいることが好適である。調理済みの具
材を麺の上に乗せたときに、具材用の調味料と麺用の調
味料とが、すばやくマッチングして、全体として素晴ら
しい食味を発揮できるためである。
【0031】従って、具材用の調味料と麺用の調味料と
が、それぞれ、醤油成分、エキス成分及び食用油脂等を
含んでいること、あるいはそれぞれが醤油成分、味噌成
分及び食用油脂等を含んでいることが好適である。但
し、前述のとおり、具材用の調味料のほうが、麺用の調
味料よりも濃厚なものが好適なため、共通成分の量は、
具材用調味料において100%未満であることが好適で
ある。
【0032】なお、かかる共通成分の量が、好適には、
液状物の具材用の調味料の場合には、具材用の調味料
中、50%以上、さらに好適には、60%以上、最適に
は80%以上であり、ペースト状物の具材用の調味料の
場合には30%以上、さらに好適には、40%以上、最
適には50%以上である。
【0033】また、粉末状の具材用の調味料の場合に
は、具材用の調味料中、10%以上、さらに好適には、
20%以上、最適には30%以上である。但し、前述の
とおり、具材用の調味料のほうが、麺用の調味料よりも
濃厚なものが好適なため、共通成分の量は、100%未
満であることが好適である。
【0034】なお、ペースト状物の具材用の調味料の場
合に、共通成分の量が、比較的少なくてすむのは、ペー
スト状物の味が濃く、また練りゴマ等の風味物を大量に
添加できるため、結果として、具材用の調味料と麺用の
調味料とのマツチングが容易になるためと考えられる。
【0035】また、粉末状の具材用の調味料の場合に、
共通成分の量が少なくてすむのは、澱粉等のとろみ成分
を大量に添加できるため、味が濃厚となり、結果として
味のマッチングが容易になるためと考えられる。
【0036】その他、中華風や洋風の包装麺において
は、乗せる具材も炒める場合が一般には多く、そのため
食用油脂(なたね油、ラード、オリーブオイル等)や油
脂含有物(ねりごま等)を、具材用の調味料において、
20〜70wt%含むことが好適である。
【0037】食用油脂等が、20wt%未満では、具材
を炒めて調味することが困難となるおそれがあるためで
あり、一方、70wt%を超えると、他の成分との分離
が顕著になり、味がばらつくおそれが生じるためであ
る。また、かかるバランスがさらに良好な観点から、食
用油脂や油脂含有物の最適範囲としては、23〜55w
t%である。
【0038】(添付方法等)本発明において、具材用調
味料の添付方法や包装形態は、特に限定されるものでは
ないが、別途、具材用調味料の容器が増えるため、かさ
張らないように注意すべきである。
【0039】従って、平型形状のパック容器等を用いる
べきであり、あるいは即席麺を取り出さなくとも、具材
用調味料のみ取り出し可能とすべく、包装麺の外装の一
部を袋状にして添付するのも好適である。また、液状や
ペースト状の調味料は、空気と接して酸化しやすいと考
えられため、防湿材料等のフィルムを容器材料として使
用するのが好適である。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例を通してさらに説明す
る。但し、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0041】(実施例1) (1)供食態の作成 表1に示す、具材用調味料(液状タレ)A、麺用粉末状
調味料B、具材C、及び即席麺Dを用意した。次に、フ
ライパンに、具材Cと具材用調味料Aを入れ、熱が通る
まで炒めた。それから、鍋に、熱湯500ccを注ぎ、
即席麺Dをその中に戻した。
【0042】そして、それから、麺用粉末状調味料Bを
鍋に加えて、良く溶かして、即席麺Dとなじませ、その
後、別容器であるラーメンどんぶりに盛り付けた。そし
て最後に、即席麺の上に、調理済みの具材Cを乗せて、
海産物味の醤油ラーメンとしての供食態とした。
【0043】(2)パネラー試験 パネラー5名により、供食態のおいしさのパネラー試験
を行った。すなわち、上記の供食態を、実際に食味し
て、以下の判断基準により採点した。
【0044】結果を表6に示すが、麺の食味と具材の食
味が、見事にマッチングして、麺全体として非常に美味
という評価が得られた。
【0045】 *評価基準 非常に美味 5点 美味 4点 普通(一応食せる) 3点 不味い 2点 非常に不味い 1点
【0046】表1 A:具材用調味料(液状タレ) 25g 醤油 30wt% 貝エキス 25wt% 植物油 24wt% 肉エキス 15wt% 糖類 3wt% 化学調味料 2.5wt% 香辛料 0.5wt% B:麺用粉末状調味料 12g 醤油 40wt% 食塩 20wt% 肉エキス 15wt% 化学調味料 13wt% 糖類 10wt% 植物油 1wt% 香辛料 1wt% C:具材 キャベツ 70g バラ肉 50g ニンジン(水煮済み) 30g ネギ 20g D:即席麺(熱風乾燥麺) 80g
【0047】(実施例2)実施例1と同様に、表2に示
す、具材用調味料(ペースト状)A、麺用粉末状調味料
B、具材C、及び即席麺Dを用意し、調理して、ゴマダ
レラーメンとしての供食態とした。そして、パネラー試
験を行った結果、表6に示すように麺の食味と具材の食
味が、見事にマッチングして、麺全体として優れた食味
が得られた。
【0048】表2 A:具材用調味料(ペースト状)35g ねりごま 40wt% 醤油 20wt% 味噌 15wt% ゴマ油 11wt% ラード 10wt% 糖類 2wt% 化学調味料 2wt% B:麺用粉末状調味料 12g 味噌 40wt% 醤油 25wt% 食塩 16wt% 化学調味料 10wt% 植物油 5wt% 糖類 3wt% 香辛料 1wt% C:具材 タケノコ(水煮済み) 70g シイタケ(水煮済み) 50g カシューナッツ 30g ひき肉 20g D:即席麺(熱風乾燥麺) 80g
【0049】(実施例3)実施例1と同様に、表3に示
す、具材用調味料(粉末状)A、麺用液状調味料B、具
材C、及びなまうどんDを用意し、調理して、あんかけ
うどんとしての供食態とした。そして、パネラー試験を
行った結果、表6に示すように麺の食味と具材の食味
が、見事にマッチングして、麺全体として優れた食味が
得られた。
【0050】表3 A:具材用調味料(粉末) 40g 馬澱 50wt% 魚介パウダー 18wt% 醤油パウダー 12wt% 糖類 10wt% 化学調味料 8wt% 香辛料 2wt% B:麺用液状調味料 40g 醤油 20wt% 化学調味料 10wt% 食塩 6wt% 魚介エキス 5wt% 糖類 4wt% 水 55wt% C:具材 白菜 10g シイタケ(水煮済み) 10g にんじん(水煮済み) 10g さやえんどう 10g かまぼこ 10g D:なまうどん(茹で麺) 200g
【0051】(実施例4)実施例1と同様に、表4に示
す、具材用調味料(液状)A、麺用液状調味料B、具材
C、及びスパゲッテイ用麺Dを用意し、調理して、ボン
ゴレ風味のスパゲッテイとしての供食態とした。そし
て、パネラー試験を行った結果、表6に示すように、麺
の食味と具材の食味が、見事にマッチングして、麺全体
として優れた食味が得られた。
【0052】表4 A:具材用調味料(液状) 40g 白ワイン 32wt% オリーブ油 30wt% 貝エキス 10wt% チキンエキス 10wt% 香辛料 7wt% ガーリックエキス 6wt% 化学調味料 5wt% B:麺用液体調味料 40g 食塩 16wt% 化学調味料 15wt% 貝エキス 10wt% 植物油 10wt% チキンエキス 3wt% ガーリックエキス 3wt% 香辛料 1wt% 水 42wt% C:具材 アサリ(からつき) 80g オニオン(水煮済み) 20g ガーリック 3g パセリ 1g D:スパゲッテイ用麺 200g
【0053】(比較例1)実施例1と同様に、表5に示
す、家庭で一般に使用される具材用調味料A、麺用粉末
状調味料B、具材C、及び即席麺Dを用意し、調理し
て、醤油ラーメンとしての供食態とした。そして、パネ
ラー試験を行ったが、表6に示すように、具材の味が薄
く、また麺の味も同時に薄くなり、食味が低下したこと
が確認された。
【0054】表5 A:具材用調味料(液状) 3g 植物油 60wt% 醤油 30wt% 食塩 4wt% 化学調味料 4wt% 香辛料 2wt% B:麺用粉末状調味料 12g 醤油 40wt% 食塩 20wt% 肉エキス 15wt% 化学調味料 13wt% 糖類 10wt% 植物油 1wt% 香辛料 1wt% C:具材 キャベツ 70g バラ肉 50g ニンジン(水煮済み) 30g ネギ 20g D:即席麺(熱風乾燥麺) 80g
【0055】 表6 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 比較例1 パネラー1 5 5 4 4 3 2 5 5 5 4 3 3 4 4 3 4 3 4 3 4 3 4 3 5 5 3 5 5 2 平均点 4.4 4.2 4.0 4.2 2.8
【0056】
【発明の効果】本発明により、個人的に用意した野菜、
肉等の具材を、包装麺と併用して食する場合であって
も、簡便で、再現性良く、包装麺や具材の食味を十分に
引き出し、そしてかつ味を効率的にマッチングさせるこ
とが可能となった。
【0057】従って、包装麺を調理してすぐに、個人的
に用意した野菜、肉等の具材とともに、おいしく食べら
れることとなった。
【0058】また、具材として野菜や肉等の一般に炒め
る必要のあるものが使用される場合が多いが、従来の調
味料は、単に調味のみを考慮しており、炒めてかつ調味
するということまで考慮したものではなく、さらには食
用油脂を添加すると、粉末状にすることが困難となった
り、他の成分どおしが分離しやすくなるという問題があ
ったのに対し、本発明においては、食用油脂をふんだん
に使用できるようになり、具材を炒めつつ調味すること
が可能となった。
【0059】その他、実際には、身近に野菜等がなく、
別途具材を使用しない場合であっても本発明の包装麺
は、おいしい即席麺として食べられるものであった。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調味料付き包装麺において、麺用の調味
    料の外に、麺用の調味料100重量部に対して、40〜
    400重量部の具材用調味料が別途添付されていること
    を特徴とする、具材調味料付き包装麺。
  2. 【請求項2】 前記麺用の調味料が粉末状または液状で
    あって、具材用調味料が、粉末状、液状またはペースト
    状であることを特徴とする請求項1に記載の具材調味料
    付き包装麺。
  3. 【請求項3】 前記具材用の調味料が、麺用調味料より
    も、濃厚な味であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の具材調味料付き包装麺。
  4. 【請求項4】 前記具材用調味料が、麺100重量部に
    対して、10〜70重量部含まれていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の具材調味料付き
    包装麺。
  5. 【請求項5】 前記具材用調味料と前記麺用の調味料
    が、それぞれ醤油成分、エキス成分及び食用油脂を含ん
    でいることを特徴とする、中華風に適した包装麺であっ
    て、請求項1〜4のいずれか1項に記載の具材調味料付
    き包装麺。
  6. 【請求項6】 前記具材用調味料と前記麺用の調味料
    が、醤油成分、味噌成分及び食用油脂を含んでいること
    を特徴とする、中華風に適した包装麺であって、請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の具材調味料付き包装麺。
  7. 【請求項7】 前記具材用調味料が、粉末状であって、
    醤油成分及び魚介成分を含んでいることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の具材調味料付き包
    装麺。
JP07203357A 1995-08-09 1995-08-09 具材調味料付き包装麺 Expired - Lifetime JP3110658B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07203357A JP3110658B2 (ja) 1995-08-09 1995-08-09 具材調味料付き包装麺

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07203357A JP3110658B2 (ja) 1995-08-09 1995-08-09 具材調味料付き包装麺

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0947246A JPH0947246A (ja) 1997-02-18
JP3110658B2 true JP3110658B2 (ja) 2000-11-20

Family

ID=16472698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07203357A Expired - Lifetime JP3110658B2 (ja) 1995-08-09 1995-08-09 具材調味料付き包装麺

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3110658B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102399154A (zh) * 2011-08-08 2012-04-04 江苏福斯特化工制造有限公司 硝基甲苯液相加氢还原生产甲基苯胺的方法
JP2015188363A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 日清食品ホールディングス株式会社 ペースト状調味料、その製造方法、および即席食品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0947246A (ja) 1997-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108125194A (zh) 一种粉状复合调味料
CA2366182C (en) Balsamic sauce for alimentary use, with a basis of balsamic vinegar of modena
CN101536785A (zh) 方便香酥十六宝营养粉
KR101190171B1 (ko) 고춧가루를 함유한 조미료 조성물
KR100446006B1 (ko) 다목적 장어소스 및 그의 제조방법
JP3110658B2 (ja) 具材調味料付き包装麺
KR102157292B1 (ko) 황태구이용 양념장의 제조방법 및 이를 이용한 황태양념구이
CN107212332A (zh) 一种莲藕即食食品的加工方法
KR102254689B1 (ko) 땅콩버터를 포함하는 고기잼
JP4913611B2 (ja) 冷凍食品
JP3084480B2 (ja) 天にぎり
KR20200128312A (ko) 딸기고추장을 포함하는 고기잼
CN1251614C (zh) 一种风味香炸鸡的制作方法
JP2018161123A (ja) 食品の照り艶を保持させる方法
KR20180123876A (ko) 문어라면
JP7132863B2 (ja) ウニ風味ソース
Marcus Enhancing umami taste in foods
JP6999345B2 (ja) 植物性食材用組成物及び植物性食材の調理方法
CN107125539A (zh) 一种竹笋小食及其加工方法
KR20090054418A (ko) 소비자 기호에 따라 즉석면류에 넣어 먹는 양념 고명 조성물 및 그 제조방법
CN114568682A (zh) 一种烤面筋专用酱复合调味料的制备方法
JP2012034709A (ja) 冷凍食品
Datta Prospects of value added products and it’s future in Indian market
JPH11308975A (ja) 緑茶とバジルの調味料並びにその製造法
CN117882842A (zh) 一种便于食用的预制胡辣汤配方

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term