JP2001218352A - 直流用ストレスコーン - Google Patents

直流用ストレスコーン

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JP2001218352A
JP2001218352A JP2000024747A JP2000024747A JP2001218352A JP 2001218352 A JP2001218352 A JP 2001218352A JP 2000024747 A JP2000024747 A JP 2000024747A JP 2000024747 A JP2000024747 A JP 2000024747A JP 2001218352 A JP2001218352 A JP 2001218352A
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JP
Japan
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stress cone
polyethylene
low density
ultra
stress
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JP2000024747A
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English (en)
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Terushi Katagai
昭史 片貝
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立て・施工が容易で、かつ、直流絶縁特
性に優れた直流用ストレスコーンを提供するものであ
る。 【解決手段】 ポリエチレン絶縁層を有する直流用のプ
ラスチック絶縁ケーブルの中間部又は終端部の接続に用
いるストレスコーンにおいて、上記ストレスコーンを、
超低密度ポリエチレンで形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流用プラスチッ
ク絶縁ケーブルの中間接続部又は終端接続部に用いられ
るストレスコーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流用プラスチック絶縁ケーブルの中間
接続部としては、テープ巻きモールドジョイント又は押
出しモールドジョイントが使用されている。また、直流
用プラスチック絶縁ケーブルの終端接続部としては、ケ
ーブル端末にポリエチレンシートを巻き付けてなる油浸
型終端接続部が広く使用されている。
【0003】しかし、テープ巻きモールドジョイント又
は押出しモールドジョイントを用いた中間接続部は、そ
の接続の際にモールド作業を伴うため、施工に時間がか
かると共に、コスト的にも高くなってしまうという問題
があった。また、油浸型終端接続部においては、ケーブ
ル端末を油に浸漬した状態でケーブルとポリエチレンシ
ートとの密着を行うものであるため、組み立て・施工が
容易でないと共に、油圧の管理も必要であるという問題
があった。すなわち、従来の直流用プラスチック絶縁ケ
ーブルの中間接続部又は終端接続部は施工が容易でなか
った。
【0004】施工が容易な中間接続部又は終端接続部と
して、プレモールド型接続部が挙げられる。このプレモ
ールド型接続部に用いるストレスコーンは、一般的に、
ゴムモールド成型によるものが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このゴムモールド成型
ストレスコーンは、交流化においては優れた絶縁特性を
有するものの、直流下ではケーブル絶縁体のポリエチレ
ンの抵抗率とゴムの抵抗率が大きく異なるため、電圧分
担が均等でなくなるばかりか、界面に電荷が蓄積してし
まい、十分な直流絶縁性能を有しないという問題があっ
た。
【0006】そこで本発明は、上記課題を解決し、組み
立て・施工が容易で、かつ、直流絶縁特性に優れた直流
用ストレスコーンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、ポリエチレン絶縁層を有する直流
用のプラスチック絶縁ケーブルの中間部又は終端部の接
続に用いるストレスコーンにおいて、上記ストレスコー
ンを、超低密度ポリエチレンで形成したものである。
【0008】請求項2の発明は、ポリエチレン絶縁層を
有する直流用のプラスチック絶縁ケーブルの中間部又は
終端部の接続に用いるストレスコーンにおいて、上記ス
トレスコーンを、超低密度ポリエチレンとゴム弾性が大
きい共重合体の混合物で形成したものである。
【0009】請求項3の発明は、上記超低密度ポリエチ
レンの密度が0.86〜0.90g/cm3 である請求
項1又は請求項2記載の直流用ストレスコーンである。
【0010】以上の構成によれば、超低密度ポリエチレ
ンでストレスコーンを形成することで、直流用のプラス
チック絶縁ケーブルと直流用ストレスコーンとの密着性
が高まる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基いて説明する。
【0012】本発明の直流用ストレスコーンの部分断面
図を図1に示す。
【0013】図1に示すように、本発明の直流用ストレ
スコーン1は、ポリエチレン絶縁層を有する直流用プラ
スチック絶縁ケーブル(以下、絶縁ケーブルと示す)の
中間部又は終端部の接続に用いられるプレモールド型ス
トレスコーンであって、かつ、超低密度ポリエチレンで
形成されたものである。
【0014】すなわち、直流用ストレスコーン1は、中
央にケーブル挿入孔3を有した絶縁部2と、同じく中央
にケーブル挿入孔5を有した導電部4とで構成され、絶
縁部2および導電部4が超低密度ポリエチレンで形成さ
れたプレモールド型ストレスコーンである。
【0015】絶縁部2は、超低密度ポリエチレンに、架
橋剤を添加して形成されるものであり、また、導電部4
は、超低密度ポリエチレンに、架橋剤およびカーボンブ
ラック等の導電性材料を添加して形成されるものであ
る。
【0016】超低密度ポリエチレンとしては、ゴム弾性
を有し、かつ、密度が0.86〜0.90g/cm3
ものが好ましい。ここで、超低密度のポリエチレンは、
一般的に柔らかい材料であるため、超低密度ポリエチレ
ンとして、ヤング率が2.0kg/mm2 以下のものを
用いてもよい。ゴム弾性を有し、かつ、密度が0.86
〜0.90g/cm3 (又はヤング率が2.0kg/m
2 以下)の超低密度ポリエチレンとしては、例えば、
ユニオンカーバイト(社)製「DEFD IZ10(商品
名)」、住友化学(社)製「エクセレン VL100(商品
名)」、三井石油化学(社)製「タフマー(商品名)」
等が挙げられる。
【0017】本発明の直流用ストレスコーン1によれ
ば、直流用ストレスコーン1の構成材として、絶縁ケー
ブルの絶縁層の構成材であるポリエチレンを用い、か
つ、そのポリエチレンとして超低密度のものを用いてい
る。
【0018】直流絶縁では、異種絶縁体が接すると界面
に電荷が蓄積するが、本発明においては、絶縁ケーブル
の絶縁層構成材とストレスコーン構成材がポリエチレン
同士であるため、絶縁ケーブルと直流用ストレスコーン
1との界面で電荷蓄積を抑止することができる。
【0019】また、直流用ストレスコーン1を構成する
ポリエチレンとして、ゴム弾性を有し、かつ、密度が
0.86〜0.90g/cm3 (又はヤング率が2.0
kg/mm2 以下)の超低密度ポリエチレンを用いてい
るため、絶縁ケーブルと直流用ストレスコーン1との密
着性が高まる。
【0020】さらに、本発明の直流用ストレスコーン1
は、モールド成型によるプレモールド型であるため、組
み立ての必要がないと共に、絶縁ケーブルの中間部又は
終端部接続の際の施工が容易であり、延いては、コスト
低減を図ることができる。
【0021】次に、本発明の他の実施の形態を添付図面
に基いて説明する。
【0022】図1に示した本発明の直流用ストレスコー
ン1は、絶縁部2を超低密度ポリエチレン単体で形成し
たものであった。
【0023】本実施の形態の直流用ストレスコーンは、
中央にケーブル挿入孔を有した絶縁部と、同じく中央に
ケーブル挿入孔を有した導電部とで構成され、その絶縁
部および導電部を超低密度ポリエチレンとゴム弾性が大
きい共重合体の混合物で形成したプレモールド型ストレ
スコーンである。
【0024】ゴム弾性が大きい共重合体を、超低密度ポ
リエチレン中に混合する比率は、超低密度ポリエチレン
の抵抗率を大幅に損なわない限り、例えば、抵抗率の減
少が1桁以内であれば、特に限定するものではない。
【0025】ゴム弾性の大きい共重合体としては、例え
ば、スチレン共重合体、エチレン共重合体、ブチレン‐
スチレン共重合体などが挙げられる。
【0026】本実施の形態の直流用ストレスコーンにお
いても、本発明の直流用ストレスコーン1と略同様の効
果を発揮する。また、本実施の形態の直流用ストレスコ
ーンにおいては、本発明の直流用ストレスコーン1と比
較して超低密度ポリエチレンの使用量が減る分、ストレ
スコーンの原料コストを低減することができるという新
たな効果も発揮する。
【0027】
【実施例】(実施例1)ポリエチレンとして、密度が
0.878g/cm3 、M.I.(Melt Index;メルト
インデックス)が0.76g/10min、ヤング率が
1.49kg/mm2 のものを、また、架橋剤として、
2,5‐メチル‐2,5ジ(ターシャル‐ブチルペルオ
キシ)ヘキサンを用いて、図1に示した絶縁部および導
電部をそれぞれモールド成型し、直流用ストレスコーン
を作製した。導電部には、導電性材料としてカーボンブ
ラックを添加した。
【0028】(比較例1)ゴムモールド成型により、交
流用ストレスコーンを作製した。
【0029】次に、実施例1の直流用ストレスコーンお
よび比較例1の交流用ストレスコーンと、ポリエチレン
絶縁層の層厚6mm、導体外径φ12mm、導体サイズ
100mm2 、コア外径φ28mmの直流CVケーブル
を用いて、プレモールド型終端接続部をそれぞれ形成す
る。
【0030】その後、各プレモールド型終端接続部に対
して直流破壊試験を行い、直流絶縁特性(直流破壊性
能)を評価した。その評価結果を表1に示す。直流破壊
試験は、初期値100kVの直流電圧(導体負極性)
を、50kV/10分の割合で昇圧することによって行
った。尚、試験温度は常温である。
【0031】
【表1】
【0032】表1に示すように、比較例1の交流用スト
レスコーンの直流破壊電圧が160kVであるのに対し
て、実施例1の直流用ストレスコーンの直流破壊電圧は
400kVであり、直流絶縁特性が著しく向上している
ことが伺える。また、このことから、実施例1の直流用
ストレスコーンは、終端接続部に対して有効であること
が伺える。
【0033】これは、実施例1の直流用ストレスコーン
の構成材と、直流CVケーブルの絶縁層材をポリエチレ
ンとしたことで、直流CVケーブルと実施例1の直流用
ストレスコーンとの界面における電荷蓄積を抑止できる
ためである。また、実施例1の直流用ストレスコーンの
構成材として、ヤング率の小さい超低密度ポリエチレン
を用いていることで、直流CVケーブルと実施例1の直
流用ストレスコーンとの密着性を向上できるためであ
る。
【0034】尚、本実施例では、プレモールド型終端接
続部についての評価を行ったが、直流用ストレスコーン
自体の構造は、プレモールド型中間接続部についても同
じであることから、中間接続部に対しても有効であるこ
とは言うまでもない。
【0035】以上、本発明の実施の形態は、上述した実
施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のもの
が想定されることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、超低密度
ポリエチレンを用いてストレスコーンを形成すること
で、直流絶縁特性に優れた直流用ストレスコーンを得る
ことができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直流用ストレスコーンの部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1 直流用ストレスコーン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン絶縁層を有する直流用のプ
    ラスチック絶縁ケーブルの中間部又は終端部の接続に用
    いるストレスコーンにおいて、上記ストレスコーンを、
    超低密度ポリエチレンで形成したことを特徴とする直流
    用ストレスコーン。
  2. 【請求項2】 ポリエチレン絶縁層を有する直流用のプ
    ラスチック絶縁ケーブルの中間部又は終端部の接続に用
    いるストレスコーンにおいて、上記ストレスコーンを、
    超低密度ポリエチレンとゴム弾性が大きい共重合体の混
    合物で形成したことを特徴とする直流用ストレスコー
    ン。
  3. 【請求項3】 上記超低密度ポリエチレンの密度が0.
    86〜0.90g/cm3 である請求項1又は請求項2
    記載の直流用ストレスコーン。
JP2000024747A 2000-01-28 2000-01-28 直流用ストレスコーン Pending JP2001218352A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012173041A1 (ja) * 2011-06-13 2012-12-20 株式会社ジェイ・パワーシステムズ 直流ケーブル用終端接続部

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012173041A1 (ja) * 2011-06-13 2012-12-20 株式会社ジェイ・パワーシステムズ 直流ケーブル用終端接続部
JP2013005500A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 J-Power Systems Corp 直流ケーブル用終端接続部

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