JPH09233665A - 電力ケーブル油浸型終端接続部 - Google Patents

電力ケーブル油浸型終端接続部

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JPH09233665A
JPH09233665A JP8040947A JP4094796A JPH09233665A JP H09233665 A JPH09233665 A JP H09233665A JP 8040947 A JP8040947 A JP 8040947A JP 4094796 A JP4094796 A JP 4094796A JP H09233665 A JPH09233665 A JP H09233665A
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JP
Japan
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polyethylene
oil
tape
terminal connection
type terminal
Prior art date
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Pending
Application number
JP8040947A
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English (en)
Inventor
Michihiro Shimada
道宏 島田
Hitoshi Kimura
人司 木村
Shunichi Shindo
俊一 進藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたって補強絶縁体の変形がなく、絶
縁性能劣化の起こりにくいゴム・プラスチック絶縁電力
ケーブル用の油浸型終端接続部を提供する。 【解決手段】 ゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルの
終端接続に用いる油浸型終端接続部において、該接続部
を構成する補強絶縁体が、低圧法で製造された密度0.
93〜0.95g/cm3のポリエチレンからなるテー
プの卷回層で形成されていることを特徴とする電力ケー
ブル油浸型終端接続部。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム・プラスチッ
ク絶縁電力ケーブルの終端接続に用いる電力ケーブル油
浸型終端接続部に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、超高圧用ゴム・プラスチック絶縁
電力ケーブル(CVケーブル)の終端接続には、絶縁性
能の向上のため、油浸型終端接続部が採用されている。
【0003】図1は油浸型終端接続部の代表的な構造を
示す断面図である。図示した油浸型終端接続部の基本構
造は、CVケーブル1の端末部絶縁体上に補強絶縁体6
とベルマウス7とから構成されるストレスコーン部を設
け、これにフランジ9および上部金具15が一体的に設
けられたをエポキシ樹脂製碍管8、下部金具10、12
等の部品を取り付け、内部に絶縁油13を充填したもの
である。ここで、補強絶縁体6は、通常ポリエチレンテ
ープの卷回層で形成されていることが多い。なお、図1
において、2は導体圧着スリーブ、3、4は油密モール
ド部、5は油密金具、11は油密シールド金具、14は
シースである。
【0004】ポリエチレンテープは、ポリエチレンを押
出機などで溶融した後、Tダイ押出、インフレーショ
ン、カレンダーロールなどによりテープに成形される。
油浸型終端接続部の補強絶縁体に使用する場合、卷回し
たテープの間に油が十分浸透するように上記テープの表
面に凹凸をつけたいわゆるエンボステープにして使用す
ることが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た油浸型終端接続部を設けたCVケーブルの実使用後に
この終端接続部を解体調査したところ、ポリエチレンテ
ープ卷回層からなる補強絶縁体6が変形し、終端接続部
の絶縁性能が低下するという問題が存在することがわか
った。補強絶縁体6の変形の原因としては、補強絶縁体
6で使用されているポリエチレンテープに亀裂が入った
り、切断してしまうということ、さらには、使用時の加
熱による変形が考えられる。
【0006】本発明の目的は、上記のような従来の油浸
型終端接続部の欠点を解消し、長期にわたって補強絶縁
体の変形がほとんど起こらず、したがって絶縁性能劣化
の起こりにくいゴム・プラスチック絶縁電力ケーブル用
の油浸型終端接続部を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明においては、ゴム・プラスチック絶縁電力
ケーブルの終端接続に用いる油浸型終端接続部におい
て、該接続部を構成する補強絶縁体が、低圧法で製造さ
れた密度0.93〜0.95g/cm3のポリエチレン
からなるテープ卷回層で形成されていることを特徴とす
る電力ケーブル油浸型終端接続部が提供される。
【0008】
【発明の実施の態様】本発明の電力ケーブル油浸型終端
接続部の補強絶縁体に使用するポリエチレンについて以
下に説明する。ポリエチレンの製造方法は通常二種に分
類されている。第一の方法は、酸素及び/または過酸化
物を重合開始剤に使用して高圧下で製造する方法であ
る。第2の方法は、有機金属系の触媒を使用して低圧下
で製造する方法である。前者は高圧法、後者は低圧法と
呼ばれている。
【0009】本発明では、低圧法で製造されたポリエチ
レンが使用される。具体的には、高密度ポリエチレン
(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDP
E)と呼ばれるものを挙げることができる。なお、高圧
法で製造したポリエチレンは、一般に、低密度ポリエチ
レン(LDPE)と呼ばれる。
【0010】本発明で使用するポリエチレンは、低圧法
で製造されたもので、密度が0.95g/cm3以下
0.93g/cm3以上であることが必要である。密度
が0.95g/cm3を上回るか、0.93g/cm3を
下回ると、補強絶縁体の変形を抑えることができない。
なお、密度はASTM D 1505により測定する。
【0011】また、本発明で使用するポリエチレンは、
メルトインデックス(MI)が0.5〜3(g/10分)の
範囲であることが好ましい。MIが0.5を下回るとテ
ープへの成形加工が困難であり、MIが3.0を越える
と補強絶縁体の変形を抑えることが難しい。製造方法に
よっては、テープへの成形加工が困難となる。なお、M
Iは、ASTM D 1238により測定したものであ
る。
【0012】本発明で使用するポリエチレンには、特性
を妨げない範囲で、適量の老化防止剤、滑剤、充填剤等
の添加剤を配合することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明する。 実施例1、2および比較例1〜5 表1に示すポリエチレンを用いたエンボステープおよび
そのテープを補強絶縁体に用いた油浸型終端接続部を以
下のように製造した。ポリエチレンエンボステープは、
60mmφ押出機を使用してTダイから約0.15mm
厚に押出し、押し出されたテープをエンボスロールに通
すことにより製造した。
【0014】次いで、275kV1400mm2CVケ
ーブルの端部から約1000mmの部分の外部半導電層
を除去して絶縁体を露出させ、その外周に上記のポリエ
チレンエンボステープを卷回して厚さ約50mm(最も
厚い部分)のテープ卷回層からなる補強絶縁体を形成し
た。さらに、図1のように、ベルマウス7を設け、油密
モールド部3、4を形成し、さらにフランジ9および上
部金具15が一体的に設けられたをエポキシ樹脂製碍管
8、下部金具10、12等の部品を取り付け、内部に絶
縁油(シリコーン油)13を充填して、油浸型終端接続
部を製造した。
【0015】このようにして製造した各油浸型終端接続
部を70℃に加温して、2週間放置し、その後、解体し
て、ポリエチレンテープ卷回層からなる補強絶縁体を観
察した。観察の結果、補強絶縁体の変形が著しいものを
×、変形がほとんど無いものを○と評価した。なお、密
度はASTM D 1505により測定した。また、M
Iは、ASTM D 1238により測定した。表1に
評価結果をまとめて示した。
【0016】
【表1】
【発明の効果】本発明の電力ケーブル用油浸型終端接続
部は、補強絶縁体が、低圧法で製造された密度0.93
〜0.95g/cm3のポリエチレンからなるテープの
卷回層で形成されているため、実使用に当たって補強絶
縁体の変形がほとんど起こらず、したがって絶縁性能劣
化のおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電力ケーブル油浸型終端接続部の一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 CVケーブル 2 導体圧着スリーブ 3 油密モールド部 4 油密モールド部 5 油密金具 6 補強絶縁体 7 ベルマウス 8 エポキシ樹脂製碍管 9 フランジ 10 下部金具1 11 油密シールド金具 12 下部金具2 13 絶縁油 14 シース 15 上部金具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルの
    終端接続に用いる油浸型終端接続部において、該接続部
    を構成する補強絶縁体が、低圧法で製造された密度0.
    93〜0.95g/cm3のポリエチレンからなるテー
    プの卷回層で形成されていることを特徴とする電力ケー
    ブル油浸型終端接続部。
JP8040947A 1996-02-28 1996-02-28 電力ケーブル油浸型終端接続部 Pending JPH09233665A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8040947A JPH09233665A (ja) 1996-02-28 1996-02-28 電力ケーブル油浸型終端接続部

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JP8040947A JPH09233665A (ja) 1996-02-28 1996-02-28 電力ケーブル油浸型終端接続部

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JPH09233665A true JPH09233665A (ja) 1997-09-05

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ID=12594709

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JP8040947A Pending JPH09233665A (ja) 1996-02-28 1996-02-28 電力ケーブル油浸型終端接続部

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