JP2009200003A - 高電圧電子機器用ケーブル - Google Patents

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【課題】高圧絶縁体の架橋工程が不要で、かつ、高電圧電子機器用ケーブルに要求される特性を十分に備える。
【解決手段】線心部外周に、内部半導電層、高圧絶縁体、外部半導電層、遮蔽層、およびシースを備える高電圧電子機器用ケーブルであって、前記高圧絶縁体が、比誘電率が2.4以下で、かつ熱老化(100℃、96時間)後の引張強さ残率および伸び残率がいずれも70%以上であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなる高電圧電子機器用ケーブルである。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用CT(computerized tomography)装置やレントゲン装置等の高電圧電子機器に用いられるケーブルに関する。
医療用CT装置やレントゲン装置等の高電圧電子機器用として高電圧直流電圧が課電されるケーブルにおいては、(i)外径が細く軽量であること、(ii)可撓性が良好で移動・屈曲に耐えられること、(iii)静電容量が小さく、高電圧の繰り返し課電に追従できること、(iv)X線管球部の発熱に耐え得る耐熱性を有すること等が要求される。
従来、かかる高電圧電子機器用ケーブル(例えば、レントゲンケーブル)としては、低圧線心の2条と裸導体の1〜2条とを撚り合わせ、この上に内部半導電層を設け、さらにこの上に、高圧絶縁体、外部半導電層、遮蔽層およびシースを順に設けてなるものが知られている。高圧絶縁体には、一般に、軽量で柔軟性があり、かつ電気特性が比較的良好なEPゴム(エチレンプロピレンゴム)が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、EPゴムは、電線製造時に特殊な架橋工程が必要であるため、製造工程が煩雑であるという問題があった。そこで、EPゴムに代えて、架橋工程が不要で、かつゴムのような柔軟性を有するオレフィン系熱可塑性エラストマーやα−オレフィンコポリマーを使用することが検討されている。
しかしながら、一般にオレフィン系熱可塑性エラストマーは比誘電率が2.6以上と大きいため、細径化と低静電容量を両立させることができない。また、EPゴムに匹敵する柔軟性を有するα−オレフィンコポリマーは融点が低く、高電圧電子機器用ケーブルの高圧絶縁体に適用するには、耐熱性が不十分である。したがって、架橋工程が不要で、かつ前述した(i)〜(iv)の要求特性を全て満足するような絶縁材料を用いた高電圧電子機器用ケーブルは未だ得られていない。
特開2002−245866号公報
本発明はこのような従来技術の課題を解決するためになされたもので、高圧絶縁体の架橋工程を不要とすることができ、しかも、外径が細く軽量である、可撓性が良好で移動・屈曲に耐えられる、静電容量が小さく、高電圧の繰り返し課電に追従できる、X線管球部の発熱に耐えうる耐熱性を有する等の要求特性を十分に満足する高電圧電子機器用ケーブルを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様である高電圧電子機器用ケーブルは、線心部外周に、内部半導電層、高圧絶縁体、外部半導電層、遮蔽層、およびシースを備える高電圧電子機器用ケーブルであって、前記高圧絶縁体が、比誘電率が2.4以下で、かつ熱老化(100℃、96時間)後の引張強さ残率および伸び残率がいずれも70%以上であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなるものである。
本発明の第2の態様は、第1の態様である高電圧電子機器用ケーブルにおいて、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、タイプAデュロメータ硬さが90以下、引張強さが4MPa以上で、かつ伸びが300%以上であるものである。
本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様である高電圧電子機器用ケーブルにおいて、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、タイプAデュロメータ硬さが90以下、引張強さが10MPa以上で、かつ伸びが600%以上であるものである。
本発明の第4の態様は、第1の態様乃至第3の態様のいずれかの態様である高電圧電子機器用ケーブルにおいて、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、密度が1000kg/m以下で、かつMFR(230℃)が0.1〜100g/10分であるものである。
本発明の第5の態様は、第1の態様乃至第4の態様のいずれかの態様である高電圧電子機器用ケーブルにおいて、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、結晶単位が互いに連結して網目構造を形成し、その結晶部の内部に非晶部が組み込まれ、さらにこの非晶部に周囲の非晶部が連結した結晶/非晶構造を有するものである。
本発明の高電圧電子機器用ケーブルによれば、高圧絶縁体の架橋工程が不要となり、製造工程の簡素化、製造コストの低減を図ることができ、しかも、外径が細く軽量で、可撓性に優れ、静電容量が小さく、X線管球部の発熱に耐えうる耐熱性を有する等、高電圧電子機器用ケーブルに要求される特性を十分に備えることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、説明は図面に基づいて行うが、それらの図面は単に図解のために提供されるものであって、本発明はそれらの図面により何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る高電圧電子機器用ケーブル(レントゲンケーブル)を示す横断面図である。
図1において、11は、線心部を示しており、この線心部11は、低圧線心12の2条と、低圧線心12の外径と同径かもしくはそれより小径の高圧線心13の2条とを撚り合わせて構成されている。低圧線心12は、例えば直径0.35mmのすずめっき軟銅線を19本集合撚りしてなる断面積が1.8mmの導体12aと、この導体12a上に設けられた、例えばポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂からなる、例えば厚さが0.25mmの絶縁体12bとから構成される。また、高圧線心13は、例えば直径0.18mmのすずめっき軟銅線を50本集合撚りしてなる断面積が1.25mmの裸導体13aから構成される。裸導体13a上には、場合により、半導電性の被覆が設けられていてもよい。
この線心部11の外周には、内部半導電層14、高圧絶縁体15および外部半導電層16が順に設けられている。内部半導電層14および外部半導電層16は、例えばナイロン基材、ポリエステル基材等からなる半導電性テープの巻き付け、および/または、半導電性EPゴム等の半導電性ゴム・プラスチックの押出被覆により形成されている。
また、高圧絶縁体15は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーの押出被覆により形成されている。ここで、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、架橋工程が不要で成形可能である。本発明においては、このようなポリオレフィン系熱可塑性エラストマーであって、高圧シェーリングブリッジ法により、電圧1kV、周波数50Hzの条件で測定される比誘電率が2.4以下で、かつ、100℃×96時間の熱老化条件で、JIS K 6257に準拠して測定される熱老化後の引張強さ残率および伸び残率がいずれも70%以上であるものが使用される。比誘電率が2.4を超えると、ケーブルの細径化と低静電容量化を両立させることが困難になる。また、熱老化後の引張強さ残率および伸び残率のいずれか一方でも70%に満たないと、耐熱性が不十分となる。なお、比誘電率は、2.3以下であることが好ましく、また、熱老化後の引張強さ残率および伸び残率は、いずれも80%以上であることが好ましい。
本発明において好適に使用されるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーとして、特定の結晶/非晶構造を有するポリオレフィン系熱可塑性エラストマーが挙げられる。すなわち、一般的なポリオレフィン系熱可塑性エラストマーが、非晶性の部分(「海」)に結晶性の部分が「島」状に存在する海島構造を有しているのに対し、このポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、結晶部が「島」ではなく長さ10〜50nm程度のらせん状の結晶単位が互いに連結して網目構造を形成し、その結晶部の内部に非晶部がnmオーダーで組み込まれ、さらにこの非晶部に周囲の非晶部が連結している構造を有する。
このような特定の結晶/非晶構造を有するポリオレフィン系熱可塑性エラストマーの市販品を例示すると、例えば三井化学(株)製のNOTIOTMPN−2070、NOTIOTMPN−3560、NOTIOTMPN−0040、NOTIOTMPN−2060(以上、商品名)等が挙げられる。
本発明において使用されるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、また、JIS K 6253により測定されるタイプAデュロメータ硬さが90以下であることが好ましく、30〜80であることがより好ましい。タイプAデュロメータ硬さが90を超えると、ケーブルの可撓性および取り扱い性が低下する。
また、JIS K 6251に準拠して測定される引張強さが4MPa以上、同伸びが300%以上であることが好ましく、引張強さが10MPa以上、伸びが600%以上であることがより好ましい。引張強さが4MPaに満たないと、高電圧電子機器用ケーブルに必要な機械的強度が不足する。また、伸びが300%に満たないと、同様に高電圧電子機器用ケーブルに必要な機械的強度が不足し、屈曲性等に問題が生じる。
さらに、23℃において球−平板電極によるAC破壊試験(AC電圧(50Hz)、昇圧速度0.5kV/秒)により測定される絶縁破壊強さが30kV/mm以上であることが好ましく、50kV/mm以上であることがより好ましい。絶縁破壊強さが30kV/mmに満たないと、細径の高電圧電子機器用ケーブルとして(例えばDC75kV級の高電圧電子機器用ケーブルでは外径14mm等の細径の場合)、絶縁特性に問題が生じるおそれがある。
本発明において使用されるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、さらに、軽量性、加工性等の観点から、ASTM D1505で規定する密度が1000kg/m以下、ASTM D1238に準拠して測定されるMFR(荷重10kgf、温度230℃)が0.1〜100g/10分であることが好ましい。密度が1000kg/mを超えると、ケーブル重量が重くなり取り扱い性が損なわれるおそれがある。また、MFRが0.1g/10分未満の場合は、加工時の流動性が小さく押出加工できなくなるおそれがある。MFRが100g/10分を超える場合は、加工時の流動性が大きく押出加工できなくなるおそれがある。
なお、内部半導電層14の外径は、例えば5.0mmとされ、高圧絶縁体4および外部半導電層5は、それぞれ、例えば4.4mm厚さおよび0.2mm厚さに被覆される。
そして、外部半導電層16上には、例えばすずめっき軟銅線の編組からなる厚さ0.3mmの遮蔽層17が設けられ、さらに、その上に例えば軟質塩化ビニル樹脂の押出被覆により厚さ1.0mmのシース18が設けられている。
このように構成される高電圧電子機器用ケーブル(レントゲンケーブル)においては、高圧絶縁体15が、特定の物性を有する架橋工程の不要なポリオレフィン系熱可塑性エラストマーにより形成されているので、従来に比べ製造工程の簡素化および製造コストの低減を図ることができるうえ、外径が細く軽量で、可撓性に優れ、静電容量が小さく、耐熱性に優れる等、高電圧電子機器用ケーブルに要求される特性も十分に備えることができる。
図2および図3は、それぞれ本発明の高電圧電子機器用ケーブルの他の実施形態を示す横断面図である。
図2に示す高電圧電子機器用ケーブルは、線心部11が、低圧線心12の2条と高圧線心13(図面の例では、裸導体13a上に半導電性の被覆13bが設けられている)の1条とを撚り合わせて構成されている以外は、図1に示す高電圧電子機器用ケーブルと同様に構成されている。また、図3に示す高電圧電子機器用ケーブルは、いわゆる単心型ケーブルの例であり、線心部11が導体13aのみで構成され、線心部(導体13a)上に、内部半導電層14、高圧絶縁体15、外部半導電層16、遮蔽層17およびシース18を順に設けた構成となっている。これらのケーブルにおいても、前述した実施形態と同様、製造工程の簡素化および製造コストの低減を図ることができるうえ、外径が細く軽量で、可撓性に優れ、静電容量が小さく、耐熱性に優れる等、高電圧電子機器用ケーブルに要求される特性を十分に備えることができる。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1
直径0.35mmのすずめっき軟銅線を19本集合撚りしてなる断面積が1.8mmの導体上にポリテトラフルオロエチレンからなる厚さ0.25mmの絶縁体を被覆した低圧線心2条と、直径0.18mmのすずめっき軟銅線を50本集合撚りしてなる断面積が1.25mmの裸導体からなる高圧線心2条とを撚り合わせ、その外周にナイロン基材からなる半導電性テープを巻き付けて厚さ約0.5mmの内部半導電層を設けた。この内部半導電層上にポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(三井化学(株)製 商品名 NOTIOTMPN−2070:密度867kg/m、MFR(230℃)7g/10分;熱可塑性エラストマーAと表記)を160℃で押出被覆して厚さ3.5mmの高圧絶縁体を形成し、さらに、その上にナイロン基材からなる半導電性テープを巻き付けて厚さ約0.15mmの外部半導電層を設けた。この外部半導電層上に、すずめっき軟銅線編組からなる厚さ0.3mmの遮蔽層を設け、その外側に軟質塩化ビニル樹脂シースを押出被覆して外径14mmの高電圧電子機器用ケーブル(レントゲンケーブル)を製造した。
実施例2、比較例1、2
高圧絶縁体の形成材料として、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(三井化学(株)製 商品名 NOTIOTMPN−3560;密度866kg/m、MFR(230℃)6g/10分;熱可塑性エラストマーBと表記)(実施例2)、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(三井化学(株)製 商品名 ミラストマー7030N;密度880kg/m、MFR(230℃)30g/10分;熱可塑性エラストマーCと表記)(比較例1)、またはα−オレフィンコポリマー(三井化学(株)製 商品名 タフマーA−1050)(比較例2)を用いるようにした以外は、実施例1と同様にして高電圧電子機器用ケーブルを製造した。なお、各高圧絶縁体材料の押出温度は、それぞれ160℃とした。
得られた高電圧電子機器用ケーブル(レントゲンケーブル)について、下記に示す方法で静電容量およびDC破壊電圧を測定した。但し、後述するように、比較例2については高圧絶縁体材料の熱老化特性が好ましくなかったため測定しなかった。
[静電容量]
JIS C 3005に基づき測定した。
[DC破壊電圧]
導体−遮蔽間にDC電圧を印加し、20kV/分の条件でステップ昇圧して、破壊に至る電圧を測定した。
これらの結果を、高圧絶縁体の物性とともに表1に示す。なお、高圧絶縁体の物性は、ケーブルの製造とは別に厚さ0.5mmと厚さ2mmの2種類の厚さのシート試料を作製して測定した。機械的特性(タイプAデュロメータ硬さ、引張強さ、伸び)の測定には厚さ2mmのシート試料を使用し、電気的特性(比誘電率、絶縁破壊強さ)の測定には厚さ0.5mmのシート試料を使用した。
Figure 2009200003
表1から明らかなように、実施例では、高圧絶縁体は100℃の熱老化試験に耐える耐熱性を有しており、かつ、ケーブル性能も、外径14mmという細径にもかかわらず、NEMA(NATIONAL ELECTRICAL MANUFACTURES ASSOCIATION)規格「High-Voltage X-ray Cable Assemblies and Receptacles」の要求性能(DC75kV級の場合、静電容量0.187μm/km以下)を満たす静電容量と、高電圧電子機器用ケーブル(レントゲンケーブル)として必要な絶縁特性(DC75kV級の場合、DC破壊電圧200kV以上)を満たすDC破壊電圧を有していた。これに対し、比較例1では、高圧絶縁体の比誘電率が2.6と大きく、ケーブルの静電容量がNEMA規格の要求性能を満たすことができなかった。また、比較例2では、耐熱性が不十分であった。すなわち、100℃の熱老化試験中にシート試料が形状を維持できず、熱老化後の物性を評価することができなかった。
このように、本発明においては、高圧絶縁体を、比誘電率が2.4以下で、かつ熱老化(100℃、96時間)後の引張強さ残率および伸び残率がいずれも70%以上であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーで構成したことにより、高圧絶縁体の架橋工程が不要で、製造工程の簡素化、製造コストの低減を図ることができ、しかも、外径が細く軽量で、可撓性に優れ、静電容量が小さく、X線管球部の発熱に耐えうる耐熱性を有する等の特性を十分に備える高電圧電子機器用ケーブルを得ることができた。
本発明の高電圧電子機器用ケーブルの一実施形態を示す横断面図である。 本発明の高電圧電子機器用ケーブルの他の実施形態を示す横断面図である。 本発明の高電圧電子機器用ケーブルのさらに他の実施形態を示す横断面図である。
符号の説明
11…線心部、12…低圧線心、13…高圧線心、14…内部半導電層、15…高圧絶縁体、16…外部半導電層、17…遮蔽層、18…シース。

Claims (5)

  1. 線心部外周に、内部半導電層、高圧絶縁体、外部半導電層、遮蔽層、およびシースを備える高電圧電子機器用ケーブルであって、
    前記高圧絶縁体が、比誘電率が2.4以下で、かつ熱老化(100℃、96時間)後の引張強さ残率および伸び残率がいずれも70%以上であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなることを特徴とする高電圧電子機器用ケーブル。
  2. ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、タイプAデュロメータ硬さが90以下、引張強さが4MPa以上で、かつ伸びが300%以上であることを特徴とする請求項1記載の高電圧電子機器用ケーブル。
  3. ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、タイプAデュロメータ硬さが90以下、引張強さが10MPa以上で、かつ伸びが600%以上であることを特徴とする請求項1または2記載の高電圧電子機器用ケーブル。
  4. ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、密度が1000kg/m以下で、かつMFR(230℃)が0.1〜100g/10分であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の高電圧電子機器用ケーブル。
  5. ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、結晶単位が互いに連結して網目構造を形成し、その結晶部の内部に非晶部が組み込まれ、さらにこの非晶部に周囲の非晶部が連結した結晶/非晶構造を有するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の高電圧電子機器用ケーブル。
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