JP2594208Y2 - ケーブル接続部 - Google Patents

ケーブル接続部

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JP2594208Y2
JP2594208Y2 JP1993022573U JP2257393U JP2594208Y2 JP 2594208 Y2 JP2594208 Y2 JP 2594208Y2 JP 1993022573 U JP1993022573 U JP 1993022573U JP 2257393 U JP2257393 U JP 2257393U JP 2594208 Y2 JP2594208 Y2 JP 2594208Y2
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layer
insertion hole
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Inventor
信博 三堂
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はケーブル接続部に係り、
さらに詳しくは、フリーストリッピングタイプの外部半
導電層を有するゴム・プラスチック絶縁ケーブルの接続
に有用なケーブル接続部に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、外部半導電層を離型性の良い材料
で形成した、いわゆるフリーストリッピングタイプと呼
ばれる外部半導電層を設けたゴム・プラスチック絶縁ケ
ーブルが開発され、ケーブル接続時の段剥ぎ作業が容易
で、かつ平滑なケーブル絶縁体露出面が得られることか
ら注目されている。
【0003】ところで、この種のケーブルの接続部は、
従来のボンドタイプの外部半導電層を有するケーブルの
場合と同様、図3に示すように、端部を段剥して露出さ
せたケーブル1の外部半導電層2からケーブル絶縁体3
に跨って、非架橋の半導電性ゴム・プラスチックテープ
を巻回し、加熱してテープ巻モールド層4を形成し、こ
の上に、電解緩和のためのゴムストレスコーン5を装着
して構成されている。テープ巻モールド層4を形成する
のは、外部半導電層2の切断端の段差をなくし、ゴムス
トレスコーン5下にギャップを生ずるのを防止するため
である。なお、図3中、6は導体、7はケーブル内部半
導電層である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなケーブル接続部では、外部半導電層2の切断端の段
差をなくすために設けるテープ巻モールド層4の形成に
時間がかかるため(通常ほぼ 1日)、外部半導電層のフ
リーストリッピング化による接続作業の効率向上の実効
がさほど上がらないという問題があった。そのうえ、テ
ープ巻作業は熟練を要し、しかも出来上りにバラツキを
生じるという問題もあった。
【0005】そこで、外部半導電層2の切断端をナイフ
やヤスリなどで面取りしてテーパ処理を施すことによ
り、テープ巻モールド層4の形成を省略することも検討
されたが、フリーストリッピングタイプの外部半導電層
2は軟質であるため、ボンドタイプの外部半導電層のよ
うに容易に削ることができず、作業に多大な時間と熟練
を要し、しかも、ケーブル絶縁体3を損傷させるおそれ
があった。そのうえ、このようなテーパ処理ができたと
しても、外部半導電層2自身が軟質であるために、切断
端がめくれ上がってしまうおそれがあった。
【0006】本考案はこのような従来の事情に対処して
なされたもので、外部半導電層の切断端の段差をなくす
処理を容易かつ短時間に、仕上がりにバラツキを生ずる
ことなく行うことができ、したがって、接続作業全体の
効率を大幅に向上させるとともに、特性も安定化するこ
とのできるケーブル接続部を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のケ−ブル接続部
は、ケ−ブル端部を段剥して露出させたケ−ブル外部半
導電層の端部上からケ−ブル絶縁体上に跨がって、半導
電性ゴム・プラスチックからなり、中心にケ−ブル外部
半導電層端部挿入孔とそれに続くケ−ブル絶縁体挿入孔
を有し、外周に前記ケ−ブル外部半導電層からケ−ブル
絶縁体外周面に向かって先細りする円弧状外周面を備え
るスペ−サを、前記円弧状外周面の先細り状部が前記ケ
−ブル絶縁体外周面に、非先細り状部がケ−ブル外部半
導電層外周面にそれぞれ当接する如く装着し、この上
に、前記ケ−ブル外部半導電層上からケ−ブル絶縁体上
に跨がってプレモ−ルドストレスコ−ンを装着してなる
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】本考案のケーブル接続部においては、従来、テ
ープ巻モールド処理により行っていたケーブル外部半導
電層切断端の段差処理を、予め所定の形状に成形された
スペーサを装着することにより行っているので、接続作
業性が改善され、作業時間を大幅に短縮することができ
る。また、スペーサの装着は、テープ巻のように熟練を
要することがなく、仕上がりにバラツキを生ずることも
ないので、良好かつ安定した接続部特性が得られる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0010】図1は、本考案の一実施例の66kV級CVケ
ーブルの接続部の要部を拡大して示す断面図である。
【0011】同図において、8は、導体9上に、内部半
導電層10、および架橋ポリエチレンからなる絶縁体1
1を順に設け、その上に、酢酸ビニルの重合度が高いE
VA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)をベースポリマ
ーとする半導電性組成物の押出しよりなる外部半導電
層、すなわち架橋ポリエチレン絶縁体11と融着せず容
易に剥取ることができるフリーストリッピングタイプの
外部半導電層12を設け、さらにその上に、図示を省略
したが、銅テープの巻回よりなる遮蔽層および塩化ビニ
ル樹脂の押出しよりなるシースを順に施した構造のCV
ケーブルの段剥された端部を示している。フリーストリ
ッピングタイプの外部半導電層12は、ケーブル軸に垂
直な面で切断され、端部がナイフなどにより面取りされ
ない状態になっている。
【0012】しかして、この実施例では、フリーストリ
ッピングタイプの外部半導電層12の端部上からケーブ
ル絶縁体11上に跨って、予め半導電性ゴム・プラスチ
ック材料によりモールド成形された、中心にケーブル外
部半導電層端部挿入孔13aとそれに続くケーブル絶縁
体挿入孔13bを有し、両端が前記ケーブル外部半導電
層12およびケーブル絶縁体11外周面にそれぞれ当接
する円弧状外周面13cを有するスペーサ13が装着さ
れ、この上に、その両側のケーブル外部半導電層12上
からケーブル絶縁体11上に跨ってプレモールドストレ
スコーン14が、その半導電導電層14a下にスペーサ
13が位置するように装着されて構成されている。な
お、ここで、スペーサ13を構成する半導電性ゴム・プ
ラスチックとしては、半導電EPゴム(エチレン・プロ
ピレンゴム)などの弾性を有するものが密着性の点から
好ましく、その場合に、中心のケーブル外部半導電層端
部挿入孔13aおよびケーブル絶縁体挿入孔13bは、
ケーブル外部半導電層12の端部およびケーブル絶縁体
11の外径よりやや小径とすることが好ましい。また、
プレモールドストレスコーン14も、面圧を高め界面に
おる絶縁耐圧を向上させるため、中心のケーブル挿通孔
14bの内径をできるだけ小さくすることが望ましい。
【0013】このようなケーブル接続部を形成するに
は、まず、CVケーブルの端部8を段剥して露出させた
フリーストリッピングタイプの外部半導電層12の切断
端に向けてケーブル端末側よりスペーサ13を挿入し、
ケーブル外部半導電層端部挿入孔13aをケーブル外部
半導電層12の端部に、ケーブル絶縁体挿入孔13bを
ケーブル絶縁体9にそれぞれ嵌合させて装着する。次い
で、予めケーブル外部半導電層12上のケーブルシース
寄りに嵌挿させておいたプレモールドストレスコーン1
4を引き寄せ、所定の位置に装着するようにすればよ
い。これにより、良好かつ安定した特性を有するケーブ
ル接続部が形成される。
【0014】このように、上記構成のケーブル接続部
は、スペーサ13を装着するだけでケーブル外部半導電
層12切断端の段差処理ができるので、作業時間が大幅
に短縮されるとともに、接続部特性も向上かつ安定化さ
れる。
【0015】なお、上記実施例は、ケーブル外部半導電
層12切断端の段差処理をスペーサ13の装着によって
のみ行った例であるが、本考案においては、スペーサ1
3のケーブル外部半導電層12およびケーブル絶縁体1
1との界面の密着性を高め、また、プレモールドストレ
スコーン14下の表面平滑性を高め、これによって絶縁
特性のより向上したケーブル接続部を得るために、図2
に示すように構成してもよい。
【0016】すなわち、図2に示す実施例においては、
図1に示す実施例の場合において、ケーブル外部半導電
層12の切断端から適当な間隔をおいて所定の長さの第
1の半導電性熱収縮チューブ15を装着し、この第1の
半導電性熱収縮チューブ15上から、フリーストリッピ
ングタイプの外部半導電層12の端部からケーブル絶縁
体11上に跨って装着したスペーサ13上、さらにケー
ブル外部半導電層12上に跨って第2の半導電性熱収縮
チューブ16を装着した構造とされ、図示は省略する
が、プレモールドストレスコーン14は、これらの上に
装着される。なお、半導電性熱収縮チューブは、一般
に、導電性が増すほど収縮率が低下し、逆に導電性が下
がると収縮率が上昇する傾向にあるため、上記第1の半
導電性熱収縮チューブ15には、収縮率はやや低いが導
電性が高く薄肉のものを、また、第2の半導電性熱収縮
チューブ16には、導電性はやや低いが収縮率が高くか
つ比較的厚肉のものを用いることが望ましい。
【0017】この実施例では、図1に示す実施例に比べ
て、第1および第2の半導電性熱収縮チューブ15、1
6を装着する手間は増すものの、これらの作業はテープ
巻モールドに比べてはるかに簡単で、しかも、特性のば
らつきを生ずるおそれもない。そして、このような第1
および第2の半導電性熱収縮チューブ15、16を装着
することにより、スペーサ13の界面密着性が高まり、
プレモールドストレスコーン14下の表面平滑性も向上
するので、より優れた絶縁特性が得られる。
【0018】このように図2に示す実施例においても、
容易かつ短時間に形成可能で、しかも、良好かつ安定し
た接続部特性を有する。
【0019】なお、本考案においては、上記各実施例の
場合において、さらに、スペーサ13や半導電性熱収縮
チューブ15、16、あるいはプレモールドストレスコ
ーン14の界面に微小空隙を生ずるのを防止するため
に、これらを装着する部分の表面に各種半導電性塗料、
半導電性シリコーンオイル、半導電性シリコーンゲルな
どを塗布するようにしてもよい。これにより、密着性が
より高まり、絶縁特性をさらに向上させることができ
る。
【0020】また、上記各実施例は、本考案をフリース
トリッピングタイプの外部半導電層を有する66kV級CV
ケーブルの接続部に適用した例であるが、本考案はこの
ような実施例に限定されるものではなく、従来のボンド
タイプの外部半導電層を有するケーブルを含む、低圧乃
至超高圧の各種ケーブルに適用して、上記実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のケーブル
接続部によれば、ケーブル外部半導電層切断端の段差処
理を、スペーサを用いて行うようにしたので、接続作業
時間を大幅に短縮することができる。しかも、作業は熟
練を必要とせず、また、仕上がりにバラツキを生じるこ
ともないので、接続部特性を向上かつ安定化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のケーブル接続部の要部を拡
大して示す断面図。
【図2】本考案の他の実施例の要部を拡大して示す断面
図。
【図3】従来のケーブル接続部を示す断面図。
【符号の説明】
8………段剥されたCVケーブル端部 11………ケーブル絶縁体 12………フリーストリッピングタイプの外部半導電層 13………スペーサ 13a………ケーブル外部半導電層端部挿入孔 13b………ケーブル絶縁体挿入孔 13c………円弧状外周面 14………プレモールドストレスコーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 15/00 - 15/196

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケ−ブル端部を段剥して露出させたケ−ブ
    ル外部半導電層の端部上からケ−ブル絶縁体上に跨がっ
    て、半導電性ゴム・プラスチックからなり、中心にケ−
    ブル外部半導電層端部挿入孔とそれに続くケ−ブル絶縁
    体挿入孔を有し、外周に前記ケ−ブル外部半導電層から
    ケ−ブル絶縁体外周面に向かって先細りする円弧状外周
    面を備えるスペ−サを、前記円弧状外周面の先細り状部
    が前記ケ−ブル絶縁体外周面に、非先細り状部がケ−ブ
    ル外部半導電層外周面にそれぞれ当接する如く装着し、
    この上に、前記ケ−ブル外部半導電層上からケ−ブル絶
    縁体上に跨がってプレモ−ルドストレスコ−ンを装着し
    てなることを特徴とするケ−ブル接続部。
JP1993022573U 1993-04-28 1993-04-28 ケーブル接続部 Expired - Lifetime JP2594208Y2 (ja)

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JPH0680341U JPH0680341U (ja) 1994-11-08
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JP2002010425A (ja) * 2000-06-16 2002-01-11 Furukawa Electric Co Ltd:The 電力ケーブル端末部処理構造
KR102096111B1 (ko) * 2013-03-20 2020-04-02 엘에스전선 주식회사 Dc 케이블용 중간접속함

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