JPH0865872A - ケーブルの端末処理部 - Google Patents

ケーブルの端末処理部

Info

Publication number
JPH0865872A
JPH0865872A JP6199581A JP19958194A JPH0865872A JP H0865872 A JPH0865872 A JP H0865872A JP 6199581 A JP6199581 A JP 6199581A JP 19958194 A JP19958194 A JP 19958194A JP H0865872 A JPH0865872 A JP H0865872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
sheath
insulating
rubber
spindle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6199581A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Takamatsu
伸市 高松
Osamu Kobayashi
修 小林
Mamoru Shiotsuki
護 塩月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP6199581A priority Critical patent/JPH0865872A/ja
Publication of JPH0865872A publication Critical patent/JPH0865872A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブルの端末処理部において、処理作業の
効率を向上させるとともに安定した良好な絶縁並びに防
水特性を有するようにし、また延線の際のケーブルグリ
ップの把持力を増大させ延線作業を容易にする。 【構成】 本発明の端末処理部では、ケーブル6端部の
シース10が剥ぎ取られて露出した絶縁コア9の中央部
に、くさび状の絶縁スペーサ11が挿入され、空隙部が
充填されると同時にコア9相互の間隔が広げられてい
る。また、その外側に蓋付き紡錘状のポリ塩化ビニルモ
ールド部12が密着形成されている。さらに、このよう
なモールド部12をケーブル6径より十分に膨大させて
形成し、その上にケーブルグリップ13を被嵌した構造
の延線用端末部では、ケーブルグリップ13の把持力が
大幅に増大され延線作業性が向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低圧分岐付きケーブル
のようなケーブルの端末処理部に関する。
【0002】
【従来の技術】工場やビル等の建屋内の配線作業は、高
所作業であるうえ、分岐部に水密性を要求されるなど非
常に手数がかかるため、従来から、VVケーブル(ビニ
ル絶縁ビニルシースケーブル)やCVケーブル(架橋ポ
リエチレン絶縁ビニルシースケーブル)等の幹線ケーブ
ルに予め分岐部を取り付けた分岐付きケーブルを使用
し、現場作業の省力化と信頼性向上を図っている。
【0003】このような分岐付きケーブル等の低圧ケー
ブルにおいては、製造後ケーブル端末部を段剥ぎ処理し
て電気試験を行った後、端末部の絶縁防水処理を行って
いる。ケーブル端末処理部の構造の一例を図4に示す。
すなわち、従来のケーブル端末処理部は、例えば3本の
絶縁コア1を撚り合わせ外側にポリ塩化ビニル等のシー
ス2を設けてなる低圧ケーブル3端末部のシース2を剥
ぎ取り、露出させた絶縁コア1の端部に、それぞれビニ
ルキャップ4を被せるとともに自己融着性ゴムテープお
よび粘着ビニルテープの巻回層5を設け、さらにこのよ
うに絶縁処理された絶縁コアを纏めて外側にビニルキャ
ップ4を一括して被せ、ビニルキャップ4の端部からケ
ーブルシース2に跨って、自己融着性ゴムテープおよび
粘着ビニルテープの巻回層5を設けた構造となってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような低圧ケーブ
ルの端末処理部においては、各絶縁コア1ごとに絶縁処
理がなされているため、作業に時間がかかるばかりでな
く、電気試験後に絶縁防水処理を実施しているため、ド
ラムに巻かれたケーブル3を巻き戻し端部を引き出して
処理する必要があった。また、絶縁防水処理作業が重複
して行われるため、作業の効率が悪いという問題があっ
た。
【0005】ところで、分岐付きケーブル等を工場やビ
ル等の建屋内に垂直布設する場合には、前記した構造の
絶縁並びに防水処理部の上に、鋼索(鋼線)を袋状に編
成したケーブルグリップを規定の長さまで挿嵌し、さら
にその上を数箇所バインド線により締結してなるケーブ
ル端末部を、吊り上げ用ロープに接続し、巻上げ機で徐
々に吊り上げて布設する方法が採られている。
【0006】しかしこのような延線用のケーブル端末処
理部においては、端末処理作業に時間がかかるばかりで
なく、延線時にケーブルグリップに十分な把持力を持た
せるために、その取付け長を長くしなければならず、ケ
ーブルグリップの挿嵌および延線作業がやりにくかっ
た。また、作業者の熟練度により仕上がり特性にバラツ
キが生じるという問題があった。
【0007】本発明はこれらの問題を解決するためにな
されたもので、分岐付き低圧ケーブルのようなケーブル
の端末処理部において、処理作業の効率を向上させると
ともに安定した良好な絶縁並びに防水特性を有するよう
にし、また延線の際のケーブルグリップの把持力を向上
させ延線作業を容易にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブルの端末
処理部は、複数本の絶縁コアを撚り合わせ外側にゴム、
プラスチックシースを設けてなるケーブル端末部の前記
シースを剥ぎ取り、露出した前記絶縁コアの間に絶縁ス
ペーサを挿入し、前記剥ぎ取り部の外側に前記シース上
に亘って、ゴム、プラスチックモールド部を形成してな
ることを特徴とする。ケーブルの端末処理部。
【0009】また、複数本の絶縁コアを撚り合わせ外側
にゴム、プラスチックシースを設けてなるケーブル端末
部の前記シースを剥ぎ取り、露出した前記絶縁コアの中
央空隙部に、前記空隙部とほぼ等しい断面形状を有する
くさび状の絶縁スペーサを挿入し、前記剥ぎ取り部の外
側に前記シース上に亘って、紡錘状の基部とこれに連接
された閉蓋部とからなり前記ケーブル径より膨大した径
を有するゴム、プラスチックモールド部を形成し、さら
にその上にケーブルグリップを被嵌してなることを特徴
とする。
【0010】本発明のケーブルの端末処理部において、
絶縁スペーサを構成する材料としては特に種類は限定さ
れず、絶縁ゴム、プラスチック等を使用することができ
る。また、絶縁スペーサの形状は、挿入し易さの点で、
絶縁コア群の中央の空隙部と等しい断面形状を有するく
さび形状とすることが望ましいが、テープまたはシート
状としこれを絶縁コア間に挟み込ようにしても、十分効
果を上げることができる。
【0011】さらに、剥ぎ取り部の外側に形成されるモ
ールド部を構成するゴム、プラスチック材料としては、
絶縁性と防水性に優れたゴム、プラスチック材料であれ
ば特に種類は限定されないが、特にCVケーブルのよう
にポリ塩化ビニルシースを有するケーブルの場合は、密
着性の点からケーブルシースと同じポリ塩化ビニルを使
用することが望ましい。
【0012】
【作用】本発明のケーブルの端末処理部においては、シ
ースを剥いで露出させた絶縁コアの間に、絶縁スペーサ
が挿入されて所定の絶縁間隔が保持され、かつその外側
にシースに跨がって、例えば先端が閉塞された紡錘形状
のゴム、プラスチックモールド部が形成された構造を有
し、外側のゴム、プラスチック一括モールド部により良
好な絶縁並びに防水特性を有しているので、電気試験に
十分に耐えることができ、試験に影響を与えることがな
い。また、端末処理部の形成に手間がかからず、作業効
率が良い。
【0013】また、ケーブルの延線用端末処理部におい
ては、絶縁コア群の中央に、先端にゆくほど細くなった
くさび形状の絶縁スペーサが挿入されて空隙部が充填さ
れるとともに、その外側にケーブル径より膨大したゴ
ム、プラスチックモールド部が形成されており、かつこ
のモールド部の上にケーブルグリップが被嵌されている
ので、ケーブルグリップの把持力が大幅に増大されてい
る。したがって、このようなグリップのケーブル端部へ
の挿入長を従来の半分程度に短くし、延線作業等の効率
を向上させることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は、本発明のケーブルの端末処理部の
一実施例を示す斜視図であり、図2は、同実施例の内部
の構造を示す分解斜視図である。
【0016】図において、符号6は低圧用のトリプレッ
クス形ケーブルを示し、これは、導体7上にポリエチレ
ン、架橋ポリエチレン、ポリ塩化ビニルのようなプラス
チック絶縁体8を設けた絶縁コア9の3本を撚り合わ
せ、その外側にポリ塩化ビニルのようなプラスチックシ
ース10を一括被覆して構成されている。そして、この
ようなケーブル6端部のシース10が剥ぎ取られ、露出
した3本の絶縁コア9の中央の空隙部に、3つの円弧に
囲まれた断面形状を有し、先端にゆくほど細くなったく
さび形状の絶縁スペーサ11が挿入され、空隙部が充填
されると同時に絶縁コア9相互の間隔が先端部において
若干広げられている。また、これらの外側にはシース1
0端部に亘って、紡錘状の基部とそれに連接された先端
閉蓋部とからなるポリ塩化ビニルモールド部12が密着
して形成されている。
【0017】このように構成される実施例のケーブル端
末処理部においては、絶縁コア9の中央空隙部に挿入さ
れた絶縁スペーサ11により、絶縁コア9相互の絶縁が
十分に保たれているうえに、これらの外側にポリ塩化ビ
ニルからなるモールド部12が密着して形成されている
ので、ケーブル6端部が良好な絶縁並びに防水特性を有
している。そして、絶縁スペーサ11の挿入とモールド
部12の一括形成を行うだけで、絶縁コア9ごとにテー
プ巻き等の絶縁防水処理を施す必要がないので、端末処
理部の形成に手間がかからず作業性が良好である。ま
た、このような端末処理部は、完成品に対する電気試験
にも十分に耐えることができ、試験に影響を与えること
がないため、試験前に端末処理作業を実施することで、
試験後の端末処理作業を重複して行う必要がない。
【0018】次に、本発明の別の実施例について説明す
る。
【0019】図3に示す実施例においては、前記実施例
と同様にして形成されたポリ塩化ビニルモールド部12
の径が、ケーブル6の直径より十分に大きくなってお
り、かつこのように膨大されたモールド部12におい
て、紡錘状基部のテーパ面の長さも十分に長くなってい
る。そして、このようなモールド部12の上に、鋼線を
袋状に編成したケーブルグリップ13が、モールド部1
2を完全に被包し端部がケーブルシース10に達する位
置まで被嵌されている。
【0020】このように構成される実施例のケーブル端
末処理部においては、絶縁コア9の中央に挿入された絶
縁スペーサ11とその外側に密着形成されたポリ塩化ビ
ニルモールド部12によって、ケーブル端部の絶縁並び
に防水処理が良好になされているうえに、ケーブル6の
径より十分に膨大されたモールド部12の上にケーブル
グリップ13が被嵌されているので、ケーブルグリップ
13の密着性が大きくなり把持力が大幅に増大されてい
る。そのため、ケーブルグリップ13の長さすなわちケ
ーブル6端部への挿入長を、従来の半分程度に短くする
ことができ、グリップの取り付けや延線の作業性を向上
させることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明のケーブルの
端末処理部は、安定した良好な絶縁並びに防水特性を有
するうえに、延線してそのまま端部を吊り下げることが
できるので、端末処理作業が重複せず作業が簡単で手間
がかからない。
【0022】また、特に延線用の端末処理部において
は、延線時のケーブルグリップの密着力増大の結果把持
力が大きくなっているので、ケーブル端部へのグリップ
の挿入長を大幅に短くすることができ、延線作業等の作
業性向上が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低圧ケーブルの端末処理部の一実施例
を示す斜視図。
【図2】同実施例の内部の構造を示す分解斜視図。
【図3】本発明の別の実施例を示す分解斜視図。
【図4】従来の分岐付き低圧ケーブルの端末処理部の一
例を示す縦断面図。
【符号の説明】 6………ケーブル 9………絶縁コア 10………プラスチックシース 11………絶縁スペーサ 12………ポリ塩化ビニルモールド部 13………ケーブルグリップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の絶縁コアを撚り合わせ外側にゴ
    ム、プラスチックシースを設けてなるケーブル端末部の
    前記シースを剥ぎ取り、露出した前記絶縁コアの間に絶
    縁スペーサを挿入し、前記剥ぎ取り部の外側に前記シー
    ス上に亘って、ゴム、プラスチックモールド部を形成し
    てなることを特徴とするケーブルの端末処理部。
  2. 【請求項2】 前記ゴム、プラスチックモールド部が、
    紡錘状の基部とこれに連接された閉蓋部とからなる請求
    項1記載のケーブルの端末処理部。
  3. 【請求項3】 複数本の絶縁コアを撚り合わせ外側にゴ
    ム、プラスチックシースを設けてなるケーブル端末部の
    前記シースを剥ぎ取り、露出した前記絶縁コアの中央空
    隙部に、前記空隙部とほぼ等しい断面形状を有するくさ
    び状の絶縁スペーサを挿入し、前記剥ぎ取り部の外側に
    前記シース上に亘って、紡錘状の基部とこれに連接され
    た閉蓋部とからなり前記ケーブル径より膨大した径を有
    するゴム、プラスチックモールド部を形成し、さらにそ
    の上にケーブルグリップを被嵌してなることを特徴とす
    るケーブルの端末処理部。
JP6199581A 1994-08-24 1994-08-24 ケーブルの端末処理部 Withdrawn JPH0865872A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6199581A JPH0865872A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 ケーブルの端末処理部

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6199581A JPH0865872A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 ケーブルの端末処理部

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0865872A true JPH0865872A (ja) 1996-03-08

Family

ID=16410232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6199581A Withdrawn JPH0865872A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 ケーブルの端末処理部

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0865872A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010231047A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Nippon Telegraph & Telephone East Corp コネクタ付きケーブル用けん引端部
JP2020054078A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 矢崎エナジーシステム株式会社 端末絶縁用介在

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010231047A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Nippon Telegraph & Telephone East Corp コネクタ付きケーブル用けん引端部
JP2020054078A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 矢崎エナジーシステム株式会社 端末絶縁用介在

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0865872A (ja) ケーブルの端末処理部
IE41389B1 (en) Telecommunication cables
JP2000357417A (ja) シース皮剥容易な平型ケーブル
JP2515202Y2 (ja) バイパスケーブル終端部
JPS6336616Y2 (ja)
JP2594208Y2 (ja) ケーブル接続部
US3439112A (en) Cable with molded strain relief and method of making same
JPH059784Y2 (ja)
JPH028505Y2 (ja)
GB2298081B (en) Electric cable
JPH0321167Y2 (ja)
JPS63250081A (ja) 低圧引込線の端末接続方法
JPS6134828Y2 (ja)
JPS6010060Y2 (ja) 耐火電線の接続部
JPS6140026Y2 (ja)
JPH0742192Y2 (ja) 低圧引込線用端末キャップ
JPS633061Y2 (ja)
JPS6343728Y2 (ja)
JPS6127060Y2 (ja)
JP3645019B2 (ja) 情報伝達用複合ケ−ブル
JPS6016049Y2 (ja) 絶縁分岐用スリ−ブ
JPH1042446A (ja) ゴム、プラスチック電力ケーブルの異径接続部
JPS6037768Y2 (ja) ケ−ブル線路
JPH03143210A (ja) ゴム・プラスチックケーブル接続部の形成方法
JPH0540485Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106