JP2001217991A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP2001217991A
JP2001217991A JP2000027505A JP2000027505A JP2001217991A JP 2001217991 A JP2001217991 A JP 2001217991A JP 2000027505 A JP2000027505 A JP 2000027505A JP 2000027505 A JP2000027505 A JP 2000027505A JP 2001217991 A JP2001217991 A JP 2001217991A
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signal processing
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signal cable
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Koui You
宏偉 楊
Toshihiro Maruta
敏浩 丸田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学調整時に基台を移動させると、これに伴
う信号ケーブルの姿勢変化によって撮像ユニットに位置
ずれが生じる。 【解決手段】 結像光学系7と撮像ユニット10とを搭
載するとともに、副走査方向Yに移動調整可能に設けら
れた基台11と、撮像ユニット10と信号処理基板15
とを電気的に接続する信号ケーブル14とを備える。基
台11にはこれと一体構造で基板受け部23を形成し、
この基板受け部23に信号処理基板15を搭載すること
により、基台11と一体に信号処理基板15が移動し得
る構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等の画像形
成装置に組み込まれる画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機、ファクシミリ装置又は
それらの複合機などの画像形成装置には、原稿からの反
射光像を撮像素子に結像して読み取る画像読み取り装置
が組み込まれている。
【0003】図9は画像読み取り装置の構成を示す概略
図である。図示した画像読み取り装置1は、装置フレー
ム2、プラテンガラス等の原稿台3、光源ランプ4、第
1〜第3ミラー5A〜5C、結像用のレンズ6を有する
結像光学系7、CCDラインセンサ等からなる撮像素子
8とこれを支持する駆動基板9とを有する撮像ユニット
10、基台11、原稿検知センサ12等を備えて構成さ
れている。また、画像読み取り装置1の上部には自動原
稿送り装置13が搭載されている。
【0004】装置フレーム2は金属材料(導電材料)に
よって構成されたもので、その上方を開口した略箱型構
造に成形されている。原稿台3は、上記開口を塞ぐかた
ちで装置フレーム2の上部に取り付けられている。光源
ランプ4と第1ミラー5Aは図示しないフルレートキャ
リッジに搭載され、第2ミラー5Bと第3ミラー5Cは
図示しないハーフレートキャリッジに搭載されている。
【0005】レンズ6は、結像光学系7の主要部品とな
るもので、基台11に搭載されている。基台11は装置
フレーム2と同様に金属材料によって構成されたもの
で、平面視長方形に成形されている。この基台11は、
副走査方向Yに移動調整可能な状態で装置フレーム2に
支持されている。
【0006】ここで、上述した副走査方向Yとは、原稿
台3に置かれた原稿(不図示)の画像を光学的に読み取
るにあたって、撮像素子8により走査される主走査方向
と直交する方向をいう。この副走査方向Yは、結像光学
系7と撮像ユニット10を結ぶ光軸方向と一致する方向
となる。
【0007】原稿検知センサ12は、原稿台3に置かれ
た原稿サイズを検知するためのもので、例えば反射型の
光センサによって構成される。撮像素子8はこれを駆動
する駆動基板9に取り付けられている。駆動基板9は後
述する支持調整機構を介して基台11に支持されてい
る。
【0008】また、駆動基板9からは信号ケーブル14
が引き出されている。この信号ケーブル14は、上記駆
動基板9と信号処理基板15とを電気的に接続するもの
で、フレキシブルプリント配線板(FPC)、ワイヤー
ハーネス、フラットケーブル等によって構成されてい
る。信号処理基板15は、撮像ユニット10(撮像素子
58、駆動基板59)に画像読み取りのための信号(ク
ロック信号等)を送出するとともに、その撮像ユニット
10によって得られる信号(画像信号等)を処理するも
ので、装置フレーム2の底部に取り付けられている。
【0009】図10は画像読み取り装置内での各構成部
品の取り付け状態を示す斜視図である。図10におい
て、装置フレーム2は、図示しないキャリッジ移動用の
ガイドレール16を備えて構成されている。基台11
は、その長手方向の両端部をガイドレール16側部の基
台受け部16Aに載置した状態で支持されている。また
基台11は、装置フレーム2への固定用孔11Aを長孔
状に形成することにより、副走査方向Yに移動調整可能
な状態で装置フレーム2に取り付けられるようになって
いる。
【0010】結像光学系7のレンズ6は、レンズ取り付
けプレート17を介して基台11上に搭載されている。
またレンズ6は、帯板状の固定部材18を用いて基台1
1に固定されている。撮像素子8はレンズ6と対向する
状態で位置決め配置されている。駆動基板9は、撮像素
子8の光学的な位置決め(位置調整)機能を持つ支持調
整機構19にネジ止めされている。また、駆動基板9の
グランド部(不図示)は支持調整機構19を介して基台
11に接地(アース)されている。支持調整機構19と
結像用レンズ6との間には遮光カバー20が取り付けら
れている。
【0011】一方、信号ケーブル14の一端は第1のコ
ネクタ21を介して駆動基板9に接続され、同他端は第
2のコネクタ22を介して信号処理基板15に接続され
ている。この信号ケーブル14は、図11にも示すよう
に駆動基板9からの引き出し部分が略U字形に曲げられ
て基台11の下面側に導出されている。そして、装置フ
レーム2の底面部2Aに沿って信号処理基板15まで延
ばされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで一般に、画像
読み取り装置1の光学調整時には、結像光学系7が搭載
された基台11を副走査方向Yに移動させることによ
り、レンズ6固有の共役長(被写体〜像面距離)のバラ
ツキを補正している。そうした場合、基台11の移動に
伴って、副走査方向Yにおける第1、第2のコネクタ
1、2間の距離L(図10参照)が変化する。そうする
と、例えば図11に示すように基台11を副走査方向の
一方y1に移動させたときに、駆動基板9と信号処理回
路15を繋ぐ信号ケーブル14の姿勢が図の実線で示す
状態から二点鎖線で示す状態へと変化する。
【0013】このように信号ケーブル14の姿勢が変化
すると、ケーブル自身の剛性によって駆動基板9にかか
る負荷が変動し、これに伴う引っ張り作用や圧縮作用に
よって撮像ユニット10(駆動基板9、撮像素子8)に
位置ずれが発生してしまう。その結果、撮像素子8によ
って得られる画像の品質低下を招くことになる。特に最
近では、電波ノイズ対策の要求が厳しく、これに伴って
信号ケーブル14の厚みも厚くなっているため、光学調
整時(共役長補正時)に駆動基板9にかかる負荷やその
変動が大きくなっている。
【0014】このような不具合は、例えば図12に示す
ように装置フレーム2の底部に基板収容部2Bを形成
し、この基板収容部2Bに信号処理基板15を取り付け
て、駆動基板9との間を信号ケーブル14で繋いだもの
でも同様に生じる。
【0015】即ち、光学調整時に基台11を副走査方向
Yに移動調整すると、基台11と信号処理基板15の相
対位置がずれて信号ケーブル14の姿勢が変化し、この
ときの負荷の影響で駆動基板9等が位置ずれを起こして
しまう。また、基台11上で支持調整機構19により撮
像素子の位置を調整した場合にあっては、図13に示す
ように駆動基板9と信号処理基板15の相対位置がず
れ、これに伴う信号ケーブル14からの負荷により、光
学調整後に駆動基板9や撮像素子に位置ずれが生じやす
くなる。
【0016】さらに、先の図11に示した画像読み取り
装置1のように、装置フレーム2の底面部2Aに沿って
信号ケーブル14を配置したものでは、ケーブル自身の
姿勢変化によって装置フレーム2の底面部2Aと信号ケ
ーブル14との接触状態(接触面積等)が変化する。そ
のため、電波ノイズの放射レベルの悪化やバラツキを助
長するなどの弊害を招いてしまう。
【0017】こうした問題点に対して、例えば特開平8
−111750号公報には、信号ケーブルをその幅方向
から見てく字状に折り曲げて駆動基板の位置ずれを防止
するものが提示されているが、かかる公報に記載の技術
を採用しても、レンズ共役長補正に伴う基台の移動によ
って信号ケーブルに姿勢変化が生じることから、画像品
質の低下や電波ノイズの放射を十分に抑制することがで
きなかった。また、電波ノイズ対策としてコア等を用い
た場合には、装置コストが上昇するという不具合があっ
た。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読み取り装
置においては、結像光学系と撮像ユニットの少なくとも
いずれか一方を搭載するとともに、所定の方向に移動調
整可能に設けられた基台と、この基台と一体に移動し得
る状態で設けられた信号処理基板と、撮像ユニットと信
号処理基板とを電気的に接続する信号ケーブルとを備え
た構成を採用している。
【0019】上記構成からなる画像読み取り装置におい
ては、光学調整時に基台を所定の方向に移動させると、
これと一体に信号処理基板が移動するため、両者の相対
位置に変化が生じない。これにより、レンズ共役長補正
等に伴って基台を移動した場合でも、信号ケーブルの姿
勢が一定に保持されるようになる。
【0020】また、本発明の他の画像読み取り装置にお
いては、少なくとも撮像ユニットを搭載するとともに、
所定の方向に移動調整可能に設けられた基台と、撮像ユ
ニットと信号処理基板とを電気的に接続する信号ケーブ
ルと、撮像ユニットと信号ケーブルとの接続部近傍で、
該信号ケーブルを固定するケーブル固定手段とを備えた
構成を採用している。
【0021】上記構成からなる画像読み取り装置におい
ては、光学調整時に基台を所定の方向に移動させた際に
信号ケーブルの姿勢が変化しても、撮像ユニットとの接
続部近傍で信号ケーブルを固定し、これによって信号ケ
ーブルの動きを規制しているため、信号ケーブルの姿勢
変化による負荷が撮像ユニット側に作用しなくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施の形態においては、先の従来技術で挙げた構成部
分と同様の部分に同じ符号を付し、重複する説明は省略
する。
【0023】図1は本発明に係る画像読み取り装置の第1
実施形態を示す側面図であり、図2はその斜視図であ
る。図1及び図2において、結像光学系7と撮像ユニッ
ト10とを搭載する基台11には、基板受け部23が形
成されている。この基板受け部23は、基台11のレン
ズ6搭載側の端部からクランク状に折れ曲がった状態で
延設されている。基板受け部23は、基台11と同様に
金属材料(導電材料)からなるもので、基台11の加工
(プレス加工等)時に該基台11と一体に成形される
か、あるいはネジ止め、溶接等の固着手段により、基台
11に一体に形成されている。
【0024】このようにして基台11に形成された基板
受け部23には、信号処理基板15が搭載されている。
信号処理基板15はその四隅をネジ止めすることによ
り、基板受け部23の上面に固定されている。また、信
号処理基板15の四隅には、それぞれグランド部15A
が設けられている。各々のグランド部15Aには、信号
処理基板15を基板受け部23に固定するための固定用
孔(不図示)が形成され、この固定用孔を用いて信号処
理基板15を金属製のネジ24で固定することにより、
信号処理基板15のグランド部15Aが基台11に接地
(アース)されている。この状態において、基台10は
その支持構造上、装置フレーム2に電気的に接続(導
通)されているため、信号処理基板15のグランド部1
5Aは基台11を介して装置フレーム2に接地された状
態となる。
【0025】一方、撮像ユニット10の駆動基板9から
引き出された信号ケーブル14は、その引き出し部分が
略コ字状(或いは略U字状)に曲げられて基台11の下
面側に導かれている。そして、装置フレーム2の底面部
2Aと略平行をなして信号処理基板15まで延ばされて
いる。この場合、信号ケーブル14は、基台11の下面
側で装置フレーム2の底面部2Aから浮いた状態で配置
されている。
【0026】このような構成においては、光学調整時に
おけるレンズ共役長補正に際して、基台11を副走査方
向Yに移動させると、その基台11と一体に信号処理基
板15が移動するため、両者の相対位置に変化が生じな
い。したがって、基台11の移動前後において、信号ケ
ーブル14両端のコネクタ21、22間の距離L(図2
参照)が一定に保持される。
【0027】これにより、レンズ共役長補正に伴って基
台11を移動した場合でも、信号ケーブル14の姿勢が
一定に保持されるようになるため、駆動基板9にかかる
負荷やその変動を解消して撮像ユニット10の位置ずれ
を確実に防止することができる。その結果、撮像ユニッ
ト10の位置ずれに伴う画像品質の低下を有効に防止す
ることが可能となる。
【0028】また、信号処理基板15のグランド部15
Aを基台11に接地しているため、電波ノイズの放射を
有効に抑制することができるとともに、信号処理基板1
5と駆動基板9とを同一(共通)の媒体(基台11)に
接地したことで、電波ノイズをより安定的に抑制するこ
とができる。
【0029】図3は本発明に係る画像読み取り装置の第
1実施形態の応用例を示す側面図である。この応用例に
おいては、駆動基板9から引き出された信号ケーブル1
4の一部14Aを装置フレーム2の底面部2Aに接触さ
せた状態で配置している。このように信号ケーブル14
を装置フレーム2に接触状態で配置することにより、信
号ケーブル14からの電波ノイズの放射を有効に抑制す
ることができる。
【0030】また、装置フレーム2の底面部2Aを所定
の範囲、即ち光学調整時(レンズ共役長補正時)に基台
11を副走査方法Yの一方と他方に最も移動させたとき
に信号ケーブル14がフレーム底面部2A上を移動する
範囲にわたって平面状に形成することにより、基台11
の移動調整に際して信号ケーブル14と装置フレーム2
との接触状態を一定に保持することができる。これによ
り、信号ケーブル14からの電波ノイズの放射をより安
定的に抑制することができる。
【0031】図4は本発明に係る画像読み取り装置の第
2実施形態を示す側面図であり、図5はその上側斜視
図、図6はその下側斜視図である。図4〜図6におい
て、基台11の下面には4本のスタッド25が取り付け
られ、これらのスタッド25を介して信号処理基板15
が基台11に一体に取り付けられている。
【0032】さらに詳述すると、各々のスタッド25
は、軸方向の一方に雄ネジ部を有し他方に雌ネジ部を有
する金属材料(導電材料)からなるもので、雄ネジ部を
基台11に螺合することにより、基台11の下面から垂
下した状態に取り付けられている。これに対して、信号
処理基板15の四隅には固定用孔(不図示)が設けられ
ている。各々の固定用孔にはネジ26が挿し込まれ、こ
のネジ26がスタッド25の雌ネジ部に螺合されて信号
処理基板15が固定されている。
【0033】こうして取り付けられた信号処理基板15
は、基台11の真下に配置されている。また、撮像ユニ
ット10の駆動基板9から引き出された信号ケーブル1
4は、略コ字状に曲げられて基台11の下面側に導か
れ、そこに配置された信号処理基板15に接続されてい
る。
【0034】このような構成においては、光学調整時に
おけるレンズ共役長補正に際して、基台11を副走査方
向Yに移動させた場合に、先の第1実施形態と同様に信
号処理基板15が基台11と一体に移動するため、信号
ケーブル14の姿勢を一定に保持して、撮像ユニット1
0の位置ずれに伴う画像品質の低下を防止することがで
きる。
【0035】また、信号処理基板15四隅の固定用孔
(不図示)を、該信号処理基板15のグランド部(不図
示)に形成し、これによって信号処理基板15をスタッ
ド25を介して基台11に接地することにより、先の第
1実施形態と同様に電波ノイズの放射を安定的に抑制す
ることができる。
【0036】さらに、撮像ユニット10(駆動基板9)
の近傍に信号処理基板15が配置されるため、駆動基板
9から信号処理基板15までの距離を短縮して信号ケー
ブル14の長さを短くすることができる。これにより、
電波ノイズの放射抑制効果がより高められることにな
る。
【0037】なお、上記第1、第2実施形態において
は、いずれも基台11に信号処理基板15を一体に取り
付けることにより、光学調整時に基台11と信号処理基
板15を一体に移動し得る構成としたが、本発明はこれ
に限定されるものではない。即ち、例えば副走査方向Y
に移動自在な基板受け台を基台11と別個に設けるとと
もに、その基板受け台に信号処理基板15を取り付け
て、かつ基板受け台を基台11に連結した構成として
も、先の第1、第2実施形態と同様に基台11と一体に
信号処理基板15を移動し得る構成となる。
【0038】図7は本発明に係る画像読み取り装置の第
3実施形態を示す側面図であり、図8はその要部を示す
斜視図である。図7及び図8において、撮像ユニット1
0の撮像素子(不図示)を光学的に位置決めする支持調
整機構19は、基台11にネジ止め等によって固定され
るベース部材27と、このベース部材27に嵌通するか
たちで基台11に螺合された一対の調整ネジ28と、こ
れら一対の調整ネジ28の頭部にコイルバネ29の付勢
力をもって係止された保持部材30と、この保持部材3
0と駆動基板9とを連結する一対の連結部材31とを備
えて構成されている。このうち、保持部材30は、調整
ネジ28やベース部材27を介して基台10に電気的に
接続(導通)されている。
【0039】上記調整支持機構19においては、例えば
一対の調整ネジ28を同じ方向に同量ずつ廻すことによ
り、撮像素子の高さ位置を調整することができる。ま
た、いずれか一方の調整ネジ28を廻すことにより、高
さ方向における撮像素子の傾きを調整することができ
る。なお、撮像素子の光学調整項目は他にもあるが、い
ずれにしても、撮像素子を支持する駆動基板9を保持部
材30で保持しているため、撮像素子の光学位置調整に
際しては、撮像素子と一体に保持部材30も位置調整さ
れることになる。
【0040】ここで本第3実施形態の特徴とするところ
は、撮像ユニット10と信号ケーブル14との接続部近
傍で、該信号ケーブル14を固定するケーブル固定手段
を備えた点にある。このケーブル固定手段は、上述のよ
うに基台11に支持された保持部材30と、この保持部
材30に信号ケーブル14を固定する固定部材32と、
一対の固定用ネジ33とを備えて構成されている。これ
らの保持部材30、固定部材32及び一対の固定用ネジ
33は、いずれも金属材料(導電材料)によって構成さ
れている。
【0041】さらに詳述すると、保持部材30の下端部
は部分的にクランク状に延設され、これによって保持部
材30と一体構造をなす保持アーム34が形成されてい
る。この保持アーム34の上端部は駆動基板9の近傍位
置で基台11と略平行状態に曲げ成形され、これによっ
て保持アーム34の上端面にケーブル受け面34Aが形
成されている。さらに、ケーブル受け面34Aには、一
対の突出ピン35と一対のネジ孔36が設けられてい
る。
【0042】固定部材32は、上記ケーブル受け面34
Aとの間で信号ケーブル14を挟み込んで固定するもの
である。この固定部材32は、金属製の板状部材で構成
され、その両端部には上記突出ピン35に嵌合する嵌合
孔37が形成されている。また、各々の嵌合孔37の近
傍(内側)には、上記ネジ孔36に対応する貫通孔38
が形成されている。
【0043】一方、信号ケーブル14の一端は先述のよ
うに第1のコネクタ21を介して駆動基板9に接続さ
れ、同他端は第2のコネクタ22を介して信号処理基板
15に接続されている。信号処理基板15は図示しない
装置フレームにネジ止め等によって固定されている。ま
た、信号ケーブル14の一端側には、そのケーブル最表
面に露出する状態でグランド部39が形成されている。
【0044】ここで、上記ケーブル固定手段を用いて信
号ケーブル14を固定する場合は、駆動基板9に第1の
コネクタ21を介して信号ケーブル14を接続し、この
状態で信号ケーブル14の下面を保持部材30(保持ア
ーム34)のケーブル受け面34Aに当接させる。この
とき、信号ケーブル14の下面に沿うようにケーブル受
け面34Aを配置しておけば、信号ケーブル14に無理
な力を加えずに済むため好適である。これにより信号ケ
ーブル14は、そのグランド部39をケーブル受け面3
4Aの上に配置した状態で、保持アーム34の上端部
(ケーブル受け面34A)に載置される。
【0045】次に、保持アーム34のケーブル受け面3
4A上に固定部材32を被せる。このとき、固定部材3
2両端部の嵌合孔37をケーブル受け面34A上の突出
ピン35に嵌合させることにより、互いに対応するネジ
孔36と貫通孔38とが略同軸上に位置決め配置され
る。
【0046】続いて、固定部材32の貫通孔37に固定
用ネジ33を挿し込んでネジ穴36に螺合させる。これ
により信号ケーブル14は、保持アーム34上端部のケ
ーブル受け面34Aと固定部材32の下面との間に挟み
込まれた状態で固定され、この状態で信号ケーブル14
の動きが、撮像ユニット10との接続部(コネクタ2
1)近傍で規制される。
【0047】このように信号ケーブル14を固定した状
態では、光学調整時のレンズ共役長補正に伴って基台1
1を副走査方向Yに移動させた際に信号ケーブル14の
姿勢が変化しても、撮像ユニット10(駆動基板9)と
の接続部(コネクタ21)近傍で信号ケーブル14の動
きが規制されるため、信号ケーブル14の姿勢変化によ
る負荷が撮像ユニット10側に作用しなくなる。
【0048】これにより、レンズ共役長補正に伴って基
台11を移動した場合でも、駆動基板9にかかる負荷や
その変動を解消して撮像ユニット10の位置ずれを確実
に防止することができる。その結果、撮像ユニット10
の位置ずれに伴う画像品質の低下を有効に防止すること
が可能となる。
【0049】また、固定部材32を一対のネジ33で締
結した際には、信号ケーブル14のグランド部39に固
定部材32の下面が接触(導通)した状態となる。この
状態では、信号ケーブル14のグランド部39がケーブ
ル固定手段(30、32、33)を介して基台11に接
地(アース)され、さらに基台11を介して装置フレー
ム(不図示)に接地されるため、電波ノイズの放射を有
効に抑制することができる。
【0050】さらに、光学調整に際して先の調整支持機
構19により撮像素子を光学的に位置決めする場合で
も、その撮像素子と一体に保持部材30(保持アーム3
4)の位置も調整されることから、駆動基板9とその近
傍位置で固定された信号ケーブル14との間に相対的な
位置変動が発生しない。これにより、光学調整後におい
ては、駆動基板9上での撮像素子の取り付け位置を高精
度に保持することができる。
【0051】また、上記固定用ネジ33をネジ孔36に
螺合させるにあたっては、固定用ネジ33の締め付けに
よる回転力が固定部材32に作用し、これに伴う固定部
材32の位置ずれにより、ケーブル受け面34A上で信
号ケーブル14にねじれ力が作用することが想定され
る。そうした場合、信号ケーブル14には上記ねじれ力
による負荷がかかり、この負荷によって駆動基板9及び
撮像素子(不図示)に位置ずれが生じることが懸念され
る。
【0052】これに対して、本第3実施形態において
は、上述のように突出ピン35と嵌合孔37とを嵌合さ
せ、これによって固定部材32の位置ずれを阻止してい
るため、ケーブル受け面34A上で信号ケーブル14に
ねじれ力が作用することがない。したがって、上記ねじ
れ力やこれに伴う駆動基板9及び撮像素子の位置ずれを
回避することができる。
【0053】また、駆動基板9は一般的な中心分け2点
固定式により一対の連結部材31にネジ止めされている
が、それらの固定点に加えて駆動基板9の長手方向中間
部に第1のコネクタ21を配置し、そのコネクタ接続部
分を信号ケーブル14の剛性を利用して保持した構成、
つまり駆動基板9の長手方向の両端部と中間部の3点を
固定したものとなっているため、上記2点固定式におい
て起こり得る駆動基板9の固有振動を抑制することが可
能となる。
【0054】さらに、撮像ユニット10の位置ずれを防
止する構成として、接着剤やはんだ等による固着手段を
使用していないため、分解性や交換性に優れたものとな
る。
【0055】なお、上記第3実施形態においては、信号
処理基板15を装置フレームに固定するものとしたが、
先の第1、第2実施形態のように信号処理基板15を基
台11に取り付けることも可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像読み取
り装置によれば、光学調整時に基台を所定の方向に移動
させた場合でも、基台と信号処理基板の相対位置が一定
に保持されるため、信号ケーブルの姿勢変化やこれに伴
う撮像ユニットの位置ずれを防止して画質劣化の少ない
画像読み取りを実現することができる。
【0057】また、本発明の他の画像読み取り装置によ
れば、光学調整時に基台を所定の方向に移動させた場
合、信号ケーブルの姿勢が変化しても、これに伴う負荷
が撮像ユニット側に作用しなくなるため、該撮像ユニッ
トの位置ずれを防止して画質劣化の少ない画像読み取り
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読み取り装置の第1実施形
態を示す側面図である。
【図2】 本発明に係る画像読み取り装置の第1実施形
態を示す斜視図である。
【図3】 本発明に係る画像読み取り装置の第1実施形
態の応用例を示す側面図である。
【図4】 本発明に係る画像読み取り装置の第2実施形
態を示す側面図である。
【図5】 本発明に係る画像読み取り装置の第2実施形
態を示す上側斜視図である。
【図6】 本発明に係る画像読み取り装置の第2実施形
態を示す下側斜視図である。
【図7】 本発明に係る画像読み取り装置の第3実施形
態を示す側面図である。
【図8】 本発明に係る画像読み取り装置の第3実施形
態の要部を示す斜視図である。
【図9】 画像読み取り装置の構成を示す概略図であ
る。
【図10】 画像読み取り装置内での各構成部品の取り
付け状態を示す斜視図である。
【図11】 従来の課題を説明する図(その1)であ
る。
【図12】 画像読み取り装置の他の構成を示す概略図
である。
【図13】 従来の課題を説明する図(その2)
【符号の説明】 1…画像読み取り装置、2…装置フレーム、2B…底面
部、7…結像光学系、8…撮像素子、9…駆動基板、1
0…撮像ユニット、11…基台、14…信号ケーブル、
15…信号処理基板、19…支持調整機構、21,22
…コネクタ、23…基板受け部、15A…グランド部、
25…スタッド、30…保持部材、34…保持アーム、
34A…ケーブル受け面、32…固定部材、33…固定
用ネジ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像光学系と撮像ユニットの少なくとも
    いずれか一方を搭載するとともに、所定の方向に移動調
    整可能に設けられた基台と、 前記基台と一体に移動し得る状態で設けられた信号処理
    基板と、 前記撮像ユニットと前記信号処理基板とを電気的に接続
    する信号ケーブルとを備えることを特徴とする画像読み
    取り装置。
  2. 【請求項2】 前記信号ケーブルの一部を、導電性を有
    する装置フレームの底面部に接触状態に配置してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記信号処理基板を前記基台の下面側に
    取り付けてなることを特徴とする請求項1記載の画像読
    み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記基台は導電性を有し、この基台に前
    記信号処理基板のグランド部を接地してなることを特徴
    とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記装置フレームの底面部を所定の範囲
    にわたって平面状に形成してなることを特徴とする請求
    項2記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも撮像ユニットを搭載するとと
    もに、所定の方向に移動調整可能に設けられた基台と、 前記撮像ユニットと信号処理基板とを電気的に接続する
    信号ケーブルと、 前記撮像ユニットと前記信号ケーブルとの接続部近傍
    で、該信号ケーブルを固定するケーブル固定手段とを備
    えることを特徴とする画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 前記ケーブル固定手段によって固定され
    る前記信号ケーブルの表面にグランド部を形成し、この
    グランド部を前記ケーブル固定手段を介して前記基台に
    接地してなることを特徴とする請求項6記載の画像読み
    取り装置。
  8. 【請求項8】 前記ケーブル固定手段は、前記撮像ユニ
    ットの撮像素子と一体に位置調整されることを特徴とす
    る請求項6記載の画像読み取り装置。
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