JPH10294827A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH10294827A
JPH10294827A JP9101195A JP10119597A JPH10294827A JP H10294827 A JPH10294827 A JP H10294827A JP 9101195 A JP9101195 A JP 9101195A JP 10119597 A JP10119597 A JP 10119597A JP H10294827 A JPH10294827 A JP H10294827A
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JP
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base
light
shielding cover
spring member
optical
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JP9101195A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Shiraishi
隆一 白石
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電波ノイズ対策を兼ねる故にどうしても遮光
カバーが大型になり、また遮光カバーの取り付けに際し
て光学読取系の位置に狂いが生じていた。 【解決手段】 原稿からの光学像を読み取る光学読取系
3,4と、この光学読取系3,4を搭載してなる基台1
と、光学読取系3,4を覆う状態で基台1に取り付けら
れた導電性の遮光カバー19と、光学読取系3,4を位
置調整するための偏心カム10,18を有する調整手段
とを備えた画像読取装置において、調整手段の偏心カム
10,18よりも内側の領域で遮光カバー19により光
学読取系3,4を覆うとともに、基台1における光学読
取系3,4の搭載領域に、遮光カバー19に圧接する状
態で導電性のスプリング部材20,21を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿からの光学像
を読み取る光学読取系を備えた画像読取装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタル複写機や、PPC(Pla
in Paper Copier)ファクシミリ装置又はそれらの複合機
では、原稿からの光学像を撮像素子に結像して読み取る
画像読取装置が組み込まれている。図14はこの種の画
像読取装置の基本構成を示す側面概略図である。図14
に示す画像読取装置50においては、装置フレーム51
の上端部にプラテンガラス(原稿台)52が設けられ、
このプラテンガラス52上に原稿が載置されるようにな
っている。プラテンガラス52の下方には、第1の走査
体53及び第2の走査体54が配設されている。第1の
走査体53は、上記プラテンガラス52と平行に副走査
方向(図中左右方向)に移動するもので、発光源となる
露光ランプ55と、この露光ランプ55が発する光を原
稿面に反射させるリフレクタ56と、原稿からの光学像
を反射させる第1ミラー57とを有している。一方、第
2の走査体54は、上記第1の走査体53と同方向に1
/2の速度で移動するもので、上記第1ミラー57で反
射させた光像を画像読取ユニット58側へと導く第2,
第3ミラー59,60を有している。
【0003】画像読取ユニット58は、装置フレーム5
1に支持された基台61と、この基台61に搭載された
結像レンズ62と、この結像レンズ62で結像させた光
学像を読み取る撮像素子63とを備えている。結像レン
ズ62は、レンズブラケット64を介して基台61に固
定されている。一方、撮像素子63は、これを駆動する
ための回路基板65に実装されている。この回路基板6
5は、図15に示すように、基板取付用の第1ブラケッ
ト66にスタッド67、圧縮コイルバネ68を介してネ
ジ69により連結されるもので、その連結状態において
は圧縮コイルバネ68によって回路基板65が常時一方
向に付勢されるようになっている。また、第1ブラケッ
ト66の中央には光透過用の開口窓66aが設けられ、
この開口窓66aを通して撮像素子63に光学像が結像
されるようになっている。さらに第1ブラケット66は
第2ブラケット70に取り付けられ、この第2ブラケッ
ト70を介してベースプレート71に支持されている。
そして、撮像素子63を含む撮像系がベースプレート7
1を介して基台61上に搭載されている。
【0004】上記構成からなる画像読取装置50におい
ては、プラテンガラス52に原稿を載置した状態で、露
光ランプ55及びリフレクタ56により原稿面に光が照
射されて主走査方向(副走査方向と直交する方向)の走
査がなされ、さらに第1,第2の走査体53,54の移
動により副走査方向(図の左右方向)の走査がなされ
る。このとき、原稿からの光学像が第1ミラー57、さ
らには第2,第3ミラー59,60を経由して、結像レ
ンズ62により撮像素子63の撮像面に結像され、これ
によって原稿の画像が電気的に読み取られる。
【0005】ところで、第2,第3ミラー59,60に
よって導かれた光学像は結像レンズ62を通して撮像素
子63の撮像面に結像されるが、その際に撮像素子63
に外乱光が入射すると、原稿の画像を正確かつ鮮明に読
み取ることが困難になる。そこで通常は、結像レンズ6
2や撮像素子63を含む光学読取系を遮光カバー(不図
示)で覆い、この遮光カバーで外乱光の侵入を阻止する
ようにしている。また、遮光カバーを金属で形成するこ
とにより、光学読取系(撮像系)から発生する電波ノイ
ズを遮光カバーを介して装置フレーム51側に逃がすよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来にお
いては、撮像素子63への外乱光の入射を阻止し且つ遮
光カバーから装置フレーム51へと電波ノイズを効率良
く逃がすために、結像レンズ62や撮像素子63を含む
光学読取系の全体を遮光カバーで覆うようにしていたの
で、どうしても遮光カバーが大型になり、カバー自体の
重量もかさむという難点があった。また従来では、光学
読取系を位置調整するための操作部までも遮光カバーで
覆うようにしていたので、遮光カバーを取り付ける前に
光学読取系の位置調整を行う必要があった。しかし、光
学読取系の位置調整には非常に高い精度が要求されるこ
とから、これを調整した後に遮光カバーをネジ止め固定
すると、ネジの締結力によって基台61が歪み、その歪
みの影響で光学読取系の位置に狂いが生じるという問題
があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
みてなされたもので、原稿からの光学像を読み取る光学
読取系と、この光学読取系を搭載してなる基台と、光学
読取系を覆う状態で基台に取り付けられた導電性の遮光
カバーと、光学読取系を位置調整するための操作部を有
する調整手段とを備えた画像読取装置において、調整手
段の操作部よりも内側の領域で遮光カバーにより光学読
取系を覆うとともに、基台における光学読取系の搭載領
域に、遮光カバーに圧接する状態で導電部材を設けた構
成を採用している。
【0008】上記構成からなる画像読取装置によれば、
基台に遮光カバーを取り付けた状態で、その遮光カバー
の外側に調整手段の操作部が配置されるため、遮光カバ
ーを取り付けた後に操作部を介して光学読取系の位置調
整を行うことが可能となる。また、基台に遮光カバーを
取り付けた状態では、そのカバー自体に導電部材が圧接
されているため、光学読取系から発生する電波ノイズを
遮光カバー及び導電部材を介して効率良く装置フレーム
側に逃がすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係
る画像読取装置の一実施形態を示す平面図である。図1
においては、光学読取系の搭載ベースとなる基台1が、
平面視略長方形に形成されている。この基台1は、図示
せぬ装置フレームに対して、その両側縁に設けられた二
対の長孔2を貫通するネジ(不図示)により光軸方向
(副走査方向)xに位置調整可能に取り付けられる。
【0010】基台1には、光学読取系の主要部となる結
像レンズ系3と撮像系4とが搭載されている。結像レン
ズ系3は、図2にも示すように、原稿からの光学像を結
像させるための結像レンズ5と、この結像レンズ5を搭
載するレンズブラケット6とを有している。結像レンズ
5は、図示せぬレンズ固定具によりレンズブラケット6
に固定されている。レンズブラケット6には、光軸方向
xに所定の距離を隔てて一対の長孔7が明けられてい
る。これに対して基台1上には、レンズブラケット6の
搭載位置に対応して一対のガイドピン8が突設されてい
る。そして、基台1上のガイドピン8,8にレンズブラ
ケット6側の長孔7,7を嵌合し、これらの嵌合状態に
よってレンズブラケット6と一体に結像レンズ5を光軸
方向xに移動可能に支持している。
【0011】さらに、レンズブラケット6には、上述の
長孔7,7の間に位置して、主走査方向yに延びる位置
調整用の長孔9が穿設され、この長孔9に偏心カム10
が嵌合されている。この偏心カム10は、結像レンズ系
3を位置調整する際の操作部となるもので、この偏心カ
ム10を適宜方向に回転操作することでレンズブラケッ
ト6がガイドピン8,8に案内されて移動し、これによ
って光軸方向xにおける結像レンズ5の位置を微調整し
得るようになっている。また、レンズブラケット6に
は、結像レンズ3の両側に位置して図示せぬ取付用孔が
設けられ、この取付用孔を貫通するネジ(不図示)によ
り結像レンズ系3が基台1に固定されるようになってい
る。
【0012】一方、撮像系4は、主として、上記結像レ
ンズ3によって結像された光学像を光電的に読み取る、
例えばCCDイメージセンサからなる撮像素子11と、
この撮像素子11を実装する回路基板12と、この回路
基板12に左右一対のスタッド13,13を介して連結
されたブラケット対14と、このブラケット対14を介
して回路基板12及び撮像素子11を搭載してなるベー
スプレート15とを有している。
【0013】ベースプレート15は、基台1の上に摺動
自在に載置され、この状態で基台1側に設けられた支軸
16に回動自在に係合されている。また、ベースプレー
ト15の一端側には位置調整用の切欠部17が設けら
れ、この切欠部17に偏心カム18が嵌合されている。
この偏心カム18は、撮像系4を位置調整する際の操作
部となるもので、この偏心カム18を適宜方向に回転操
作することで上記支軸16を中心にベースプレート15
が回動(揺動)し、これによって光軸方向xに対する撮
像素子11の傾きを微調整し得るようになっている。
【0014】これに加えて、上述の如く光学読取系を搭
載してなる基台1には、上記結像レンズ系3及び撮像系
4を覆う状態で金属製の遮光カバー19が取り付けられ
るようになっている。遮光カバー19の周縁部には、複
数(図では2つのみ表示)の取付用孔19aが設けら
れ、この取付用孔19aを利用して遮光カバー19が基
台1にネジ止めされるようになっている。この遮光カバ
ー19は、回路基板12に実装された撮像素子11の周
辺領域を覆うことで、該撮像素子11への外乱光の入射
を阻止するとともに、撮像系4から発生する電波ノイズ
を装置フレーム(不図示)へと逃がし、これによって装
置外部への電波ノイズの洩出を防止する役目を果たす。
【0015】なお、本実施形態においては、金属製の遮
光カバー19を採用することでカバー自体に導電性をも
たせているが、これ以外にも例えば、非金属製の遮光カ
バー19の表面に導電材料をコーティングしたものであ
ってもかまわない。
【0016】ここで本実施形態においては、従来の如く
結像レンズ系3及び撮像系4の全体を遮光カバー19で
覆うのではなく、光学読取系を位置調整する際の操作部
となる偏心カム10,18よりも内側で且つ撮像素子1
1への外乱光の入射を防止するために必要最小限の領
域、即ち結像レンズ5の後端部から、撮像素子11を実
装する回路基板12の周辺に至る領域のみを遮光カバー
19で覆うようにしている。
【0017】また、光学読取系(3,4)から発生する
電波ノイズを、遮光カバー19を介して効率良く装置フ
レーム側に逃がすために、基台1における光学読取系の
搭載領域に、遮光カバー19に圧接する状態で導電部材
を設けるようにしている。この導電部材は、例えば結像
レンズ系3の上部に配設された第1スプリング部材20
と、撮像系4の両端部に配設された一対の第2スプリン
グ部材21とから成るもので、いずれも導電性を有する
バネ材、例えばリン青銅、ステンレス鋼(SUS材)、
ベイナイト鋼、SK5M、共銅板等から構成され、且つ
薄板構造とすることで適度なバネ性を有したものとなっ
ている。
【0018】このうち、第1スプリング部材20は、図
2に示すように、クランプ部20aと可動部20bとか
ら成るもので、結像レンズ5を搭載したレンズブラケッ
ト6に装着されている。レンズブラケット6の上端部に
は撮像素子4側に向かって水平に延出する延出部6aが
設けられ、この延出部6aを挟み込むように第1スプリ
ング部材20のクランプ部20aが嵌め込まれている。
また、レンズブラケット6への装着に際しては、第1ス
プリング部材20の可動部20bが、遮光カバー19の
天板19aの位置よりも所定寸法(0.5〜1mm程
度)だけ上方に位置し、これによって実際に遮光カバー
19を取り付けた際には、その天板19aによって可動
部20aが押下されるようになっている。さらに、レン
ズブラケット6の延出部6aから第1スプリング部材2
0を引き抜く際に要する引抜力は、偏心カム10の回転
操作によって結像レンズ系3を光軸方向に移動させた際
の、遮光カバー19とスプリング部材20(可動部20
b)との摺動摩擦による負荷力よりも大きく設定されて
いる。
【0019】一方、一対の第2スプリング部材21,2
1は、ベースプレート15の両端部に載置状態で取り付
けられている。これらの第2スプリング部材21,21
は、ベースプレート15上への装着に際して、それぞれ
の形状を識別しなくても済むように、互いに同じ形状に
成形されており、その斜視図を図3に示す。図示のよう
に第2スプリング部材21は、平面視矩形状をなすベー
ス部21aと、このベース部21aの両端部からそれぞ
れ外側に延出し且つ下方に向けて略直角に折曲された一
対の係止爪21b,21bと、ベース部21aの一側縁
から湾曲状に起立した可動部21cとを有している。
【0020】このうち、一対の係止爪21b,21b
は、ベース部21aの長手方向に沿う同一の軸線上に配
置形成されている。また、可動部21cは、ベース部2
1aの長手方向において複数(図例では5つ)に分割さ
れ、これによって後述の如く遮光カバー19の内面に可
動部21cを圧接させた際には、各々の分割部分が独立
に変位することで、遮光カバー19に対する可動部21
cの片当たりを防止するようにしている。因みに、先程
の第1スプリング部材20についても、その幅方向にお
いて可動部20bが複数に分割され、これによって遮光
カバー19に対する可動部20bを片当たりを防止する
ようにしている。
【0021】また、第2スプリング部材21のベース部
21aには、その一部を円形に絞ったかたちで絞り部2
1dが設けられ、この絞り部21dを貫通するようにス
プリング固定用の貫通孔21eが形成されている。ここ
で、絞り部21dは、第2スプリング部材21の板厚分
よりも下側に凸となるように形成されている。よって、
ベース部21aの絞り部21dを斜め上方から見ると図
4(a)のようになり、同部を斜め下方から見ると図4
(b)のようになる。
【0022】さらに、ベース部21aには、その一側縁
から起立する可動部21cの近傍に、該可動部21cに
沿って補強用のビード21fが一体に形成されている。
このビード21fは、図4(c)にも示すように、例え
ばベース部21aの一部を断面略半円状に隆起させたか
たちで、ベース部21aの長手方向に沿って直線的に形
成されている。
【0023】次に、上記構成からなる第2スプリング部
材21の取付構造について図5を参照しつつ説明する。
なお、撮像系4の両端部においては、一対の第2スプリ
ング部材21,21がそれぞれ同様の構造をもって取り
付けられることから、ここでは一方の第2スプリング部
材21の取付構造についてのみ説明する。
【0024】図5においては、基台1上に撮像系4のベ
ースプレート15が載置され、さらにそのベースプレー
ト15上に第2スプリング部材21(ベース部21a)
が載置されている。ベースプレート15には、光学読取
系の光軸方向に沿って長孔22が設けられ、この長孔2
2に第2スプリング部材21の絞り部21dが数ミリ程
度のガタをもって嵌入されている。このようにベースプ
レート15の長孔22にガタをもたせて絞り部21dを
嵌入する理由は、偏心カム18を回転操作して撮像系4
を位置調整した際に、ベースプレート15と第2スプリ
ング部材21との位置的な干渉を避けるためである。
【0025】また、図6に示すように、ベースプレート
15と第2スプリング部材21との接触界面を基準とし
た絞り部21dの深さ寸法Dは、ベースプレート15の
板厚tよりも小さく設定され、これによって絞り部21
dの下端と基台1の上面との間に隙間ΔGが確保される
ようになっている。また、第2スプリング部材21の絞
り部21dは、ベースプレート15を基台1に固定する
ための固定用ネジ23に嵌合されており、この固定用ネ
ジ23がベースプレート15の長孔22を貫通して基台
1側に螺合されている。これにより固定用ネジ23を基
台1に螺合した際には、その締め付け力が第2スプリン
グ部材21を介してベースプレート15に作用すること
から、第2スプリング部材21とベースプレート15と
を一体に固定することが可能となる。
【0026】さらに、第2スプリング部材21の絞り部
21dは、固定用ネジ23のネジ部23aに殆どガタの
無い状態で挿脱可能に嵌合されている。この固定用ネジ
23への嵌合に際しては、先の図3で示したように、第
2スプリング部材21のベース部21aに部分的な厚み
をもたせて絞り部21dを形成することにより、固定用
ネジ23のネジ部23aに第2スプリング部材21が引
っ掛かるなどしてガタツクことがないように配慮してあ
る。
【0027】また、基台1には図1に示すように第2ス
プリング部材21の取付位置に対応して角孔1aが穿設
されている。そして、固定用ネジ23に第2スプリング
部材21を嵌合させた状態では、第2スプリング部材2
1の一対の係止爪21bのうち、一方の係止爪21bが
基台1の角孔1aに嵌入され、他方の係止爪21bが基
台1の外側に配置されるようになっている。
【0028】ここで、基台1の角孔1aは、上記固定用
ネジ23が螺合されるネジ孔に対し、該ネジ孔の中心を
通る、光軸と平行な軸線Lから所定の距離だけずらした
状態で穿設してあり、この位置関係に合わせて第2スプ
リング部材21でも絞り部21dと係止爪21b,21
bとの位置関係が設定されている。
【0029】一方、第2スプリング部材21と遮光カバ
ー19との位置関係については、図7に示すように、遮
光カバー19を上から被せる際に、その遮光カバー19
の両側板19bが必ず第2スプリング部材21の可動部
21cに係合するように設定されている。さらに詳述す
ると、遮光カバー19の両側板19bの下端部には裾広
部19cが形成されており、この裾広部19cの下端エ
ッジよりも第2スプリング部材21の可動部21cの上
端エッジがカバー内側に位置するよう、遮光カバー19
及び第2スプリング部材21の部品寸法及び公差が設定
されている。
【0030】因みに、本実施形態においては、基台1の
支軸16(図1参照)を基準位置Zとして、その基準位
置Zから遮光カバー19の裾広部19cの下端エッジま
での距離を「L1 」とし、基準位置Zから第2スプリン
グ部材21の可動部21cの上端エッジまでの距離を
「L2 」とした場合、「L1 >L2 」の条件を満たすよ
うに、遮光カバー19及び第2スプリング部材21の部
品寸法及び公差を設定している。
【0031】上記構成からなる画像読取装置において
は、基台1に結像レンズ系3を搭載するとともに、レン
ズブラケット6の上端に第1スプリング部材20を装着
した状態で遮光カバー19を被せると、図2に示すよう
に、第1スプリング部材20の可動部20bが遮光カバ
ー19の天板19aによって押下され、これに伴うスプ
リング自体のバネ性により、遮光カバー19の天板19
aの内面に第1スプリング部材20の可動部20bが圧
接状態に保持される。
【0032】また、基台1に撮像系4を搭載するととも
に、固定用ネジ23に嵌合させて第2スプリング部材2
1を取り付けた状態で遮光カバー19を被せると、図5
及び図8に示すように、カバー両側板19bの裾広部1
9cに案内されながら第2スプリング部材21の可動部
21cが図中矢印方向に押し込まれ、これに伴うスプリ
ング自体のバネ性により、遮光カバー19の両側板19
bの内面に第2スプリング部材21の可動部21cが圧
接状態に保持される。
【0033】その際、遮光カバー19の両側板19bに
よって第2スプリング部材21の可動部21cが押し込
まれると、図9に示すように、その押し込みに伴う反力
によって第2スプリング部材21のベース部21aに固
定用ネジ23を支点とした反りが発生することも懸念さ
れるが、本実施形態では、先の図3に示したように第2
スプリング部材21のベース部21aにその長手方向に
わたってビード21fを形成し、このビード21fによ
ってベース部21aに十分な剛性を確保していることか
ら、遮光カバー19の取り付けに伴うベース部21aの
変形は最小限(圧接状態に影響を与えないレベル)にと
どめられる。
【0034】さらに、遮光カバー19を基台1に取り付
けた状態では、その遮光カバー19の外側に位置調整用
の偏心カム10,18が配置されることから、カバー取
付後であっても、偏心カム10,18を回転操作して結
像レンズ系3及び撮像系4の位置調整を行うことができ
る。
【0035】ここで、偏心カム10を回転操作して結像
レンズ系3を位置調整すると、基台1側のガイドピン
8,8に案内されてレンズブラケット6が光軸方向xに
移動し、これに伴って第1スプリング部材20の可動部
20bが遮光カバー19の天板19aに沿って摺動す
る。このとき、可動部20bの圧接力が作用している高
さ方向においては、遮光カバー19と第1スプリング部
材20との位置関係に何ら変化が生じないことから、結
像レンズ系3の位置調整に際しても、遮光カバー19に
対する第1スプリング部材20の圧接状態(接触圧等)
を一定に保持することができる。
【0036】一方、撮像系4の位置調整を行う場合は、
図10に示すように、固定用ネジ23を緩めた状態で偏
心カム18を回転操作し、これによって図11に示すよ
うに基台1側の支軸16を中心に撮像系4のベースプレ
ート15を揺動させる。このとき、一対の第2スプリン
グ部材21,21は、ベースプレート15の両端に載置
された状態でそれぞれ固定用ネジ23に嵌合され、この
状態で一方の係止爪21bが基台1の角孔1aに嵌入さ
れることで、その位置が規制されている。つまり、第2
スプリング部材21に設けた係止爪21bと基台1に設
けた角孔1aとが、第2スプリング部材21の位置を規
制する位置決め機構として機能する。そのため、上述の
如くベースプレート15を揺動させても、これに追従し
て第2スプリング部材21が動いてしまうことはない。
これにより、撮像系4の位置調整に際しても、遮光カバ
ー19に対する第2スプリング部材21の圧接状態を一
定に保持することができる。
【0037】また、光学読取系の位置調整に際しては、
それに先立って取り付けられる遮光カバー19の内面に
第1スプリング部材20と第2スプリング部材21とが
圧接状態に保持されることから、これらの第1、第2ス
プリング部材20,21が光学読取系の位置精度に悪影
響を及ぼすこともない。
【0038】因みに、光学読取系の位置調整のうち、撮
像系4の位置調整に関しては、操作カム18の回転操作
によってベースプレート15の向きを調整する以外に
も、ベースプレート15上でブラケット対14に対する
回路基板12の取付位置を調整したり、回路基板12に
実装された撮像素子11の高さ位置を調整することも行
われるが、こうしたベースプレート15上での位置調整
については、遮光カバー19の適所に小孔を穿設し、そ
の小孔に例えばドライバー等の調整用ツールを挿し込む
ことで、カバー取付状態でも容易に調整できるようにし
ている。
【0039】このように本実施形態の画像読取装置にお
いては、位置調整用の偏心カム10,18よりも内側に
領域で遮光カバー19により光学読取系(3,4)を覆
うようにしているため、基台1に遮光カバー19を取り
付けた後でも、偏心カム10,18を回転操作して光学
読取系の位置調整を行うことができる。これにより、遮
光カバー19の小型軽量化が図られることは勿論のこ
と、遮光カバー19の取り付けに伴う光学読取系の位置
の狂いについても解消することができる。
【0040】また、結像レンズ系3の上部に第1スプリ
ング部材20を設けるとともに、撮像系4の両端部に一
対の第2スプリング部材21を設け、これら第1スプリ
ング部材20及び一対の第2スプリング部材21を遮光
カバー19の内面に圧接させるようにしたので、上述の
如く遮光カバー19を小型化しても、撮像系4から発生
する電波ノイズを、遮光カバー19とそのカバー内面に
圧接する第1スプリング部材20及び第2スプリング部
材21,21を介して効率良く装置フレーム側に逃がす
ことができる。
【0041】特に、結像レンズ系3の上部や撮像系4の
両端部に関しては、これらの位置調整に際して遮光カバ
ー19が結像レンズ系3や撮像系4に接触しないよう、
遮光カバー19との間に若干の間隙が確保されるため、
上述の如く結像レンズ系3の上部に第1スプリング部材
20を配設し、撮像系4の両端部に一対の第2スプリン
グ部材21を配設することは、上記隙間部分からの電波
ノイズの洩れを防止するうえでもきわめて有効である。
【0042】また、一対の第2スプリング部材21につ
いては、偏心カム18の回転操作に伴う撮像系4の位置
調整を阻害しないよう、例えば図12に示すように、ベ
ースプレート15の端部を跨ぐように取り付けることも
できるが、その場合にはベースプレート15を固定する
ための固定用ネジ23に加えて、第2スプリング部材2
1を固定するためのネジ24,24が別途必要になり、
同時に基台1側においてもネジ24,24を螺合するた
めのネジ孔を追加する必要がある。
【0043】これに対して本実施形態においては、撮像
系4を固定するための固定用ネジ23に第2スプリング
部材21を嵌合し、その固定用ネジ23によって撮像系
4(ベースプレート15)と第2スプリング部材21と
を一体に固定するようにしているため、部品点数が少な
くて済むうえ、組立性も良好なものとなる。
【0044】さらに、ベースプレート15の両端に固定
用ネジ23によって第2スプリング部材21,21を取
り付ける場合、各々の第2スプリング部材21を正規の
向きとは逆向きに(双方の可動片21cを外向きにし
て)装着しようとしても、先の図1に示したように、固
定用ネジ23が螺合されるネジ孔を通る軸線Lから角孔
1aをずらして穿設してあるため、第2スプリング部材
21の係止爪21dを基台1側の角孔1aに嵌入させる
ことはできない。つまり、第2スプリング部材21を正
規の向きで装着した場合にのみ、その係止爪21bを基
台1側の角孔1aに嵌入できる構成となっている。その
ため、第2スプリング部材21を逆向きに取り付けてし
まうなどの人為的な取付ミスを未然に防止することがで
きる。
【0045】また、画像読取装置の装置フレームには、
その設置時又は移動時に装置全体を容易に持ち上げられ
るよう、例えば図13に示すように、装置フレーム25
の端部に絞り部25aを作製する場合がある。そうした
場合、絞り部25aの作製によって形成された水平部2
5bを利用して以下のような接地構造をとることができ
る。即ち、図1及び図13に示すように、遮光カバー1
9の後端部に別途、導電性のスプリング部材26を装着
し、このスプリング部材26の可動部26aを装置フレ
ーム25の水平部25bに圧接させる。
【0046】これにより、基台1に遮光カバー19を取
り付けた状態で、例えばレンズ共役長を調整すべく基台
1を光軸方向xに移動させた場合にも、装置フレーム2
5の水平部25bに沿ってスプリング部材26の可動部
26aが摺動するため、その圧接状態(接触圧等)を一
定に保持することができる。したがって、レンズ共役長
の調整による基台1の取付位置に多少のバラツキがあっ
ても、遮光カバー19に装着されたスプリング部材25
を通して電波ノイズを装置フレーム26側に安定的に逃
がすことができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像読取装
置によれば、調整手段の操作部よりも内側の領域で遮光
カバーにより光学読取系を覆うことで、遮光カバーの小
型軽量化が図られるとともに、遮光カバーを取り付けた
状態で光学読取系の位置調整を行うことが可能となるた
め、遮光カバーの取り付けに起因した光学読取系の位置
の狂いを解消することができる。また、光学読取系の搭
載領域に導電部材を設け、この導電部材を遮光カバーに
圧接させるようにしたので、光学読取系から発生する電
波ノイズを遮光カバー及び導電部材を介して効率良く装
置フレーム側に逃がすことができる。これにより、遮光
カバーを小型化しても、装置外部への電波ノイズの洩出
を有効に阻止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取装置の一実施形態を示
す平面図である。
【図2】 図1のJ−J矢視図である。
【図3】 第2スプリング部材の全体構造を示す斜視図
である。
【図4】 第2スプリング部材の部分構造を示す図であ
る。
【図5】 図1のK−K矢視図である。
【図6】 第2スプリング部材の取付構造を示す部分断
面図である。
【図7】 第2スプリング部材と遮光カバーの配置図で
ある。
【図8】 カバー装着時のスプリング圧接状態を示す図
である。
【図9】 ビード形成による効果を説明する図である。
【図10】 撮像系の位置調整操作を説明する図であ
る。
【図11】 撮像系の位置調整動作を説明する図であ
る。
【図12】 第2スプリング部材の他の形態例を示す図
である。
【図13】 他の接地構造を説明する図である。
【図14】 画像読取装置の基本構成を示す側面概略図
である。
【図15】 撮像素子の実装例を説明する図である。
【符号の説明】
1 基台 1a 角孔 3 結像レンズ系 4 撮像系 10,18 偏心カム(操作部) 19 遮光カバー 20 第1スプリング部材(導電部材) 21 第2スプリング部材(導電部材) 21a 係止爪 23 固定用ネジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿からの光学像を読み取る光学読取系
    と、この光学読取系を搭載してなる基台と、前記光学読
    取系を覆う状態で前記基台に取り付けられた導電性の遮
    光カバーと、前記光学読取系を位置調整するための操作
    部を有する調整手段とを備えた画像読取装置において、 前記調整手段の操作部よりも内側の領域で前記遮光カバ
    ーにより前記光学読取系を覆うとともに、 前記基台における前記光学読取系の搭載領域に、前記遮
    光カバーに圧接する状態で導電部材を設けてなることを
    特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記導電部材は、前記光学読取系の上部
    に配設されることを特徴とする請求項1記載の画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 前記導電部材は、前記光学読取系を前記
    基台に固定するための固定用ネジに嵌合され、 該固定用ネジによって前記光学読取系と前記導電部材と
    を一体に固定してなることを特徴とする請求項1記載の
    画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記固定用ネジに前記導電部材を嵌合し
    た状態で該導電部材の位置を規制する位置決め機構を設
    けてなることを特徴とする請求項3記載の画像読取装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006189670A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像形成装置
US7554702B2 (en) 2003-12-15 2009-06-30 Fuji Xerox Co., Ltd. Image input apparatus

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