JP2001214272A - 成膜装置の排気系構造及び不純物ガスの除去方法 - Google Patents

成膜装置の排気系構造及び不純物ガスの除去方法

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JP2001214272A JP2000304132A JP2000304132A JP2001214272A JP 2001214272 A JP2001214272 A JP 2001214272A JP 2000304132 A JP2000304132 A JP 2000304132A JP 2000304132 A JP2000304132 A JP 2000304132A JP 2001214272 A JP2001214272 A JP 2001214272A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未反応の原料ガスやその反応副生成物等を完
全に除去することが可能な成膜装置の排気系構造を提供
する。 【解決手段】 高融点金属化合物ガスを用いて被処理体
Wに成膜処理を施す成膜装置2の排気系構造4におい
て、前記成膜装置に接続された排気通路30と、この排
気通路に介設されて排気ガス中に含まれる不純物ガスを
除去するためのトラップ機構32と、このトラップ機
構、或いはこのトラップ機構よりも上流側の前記排気通
路に設けられて前記トラップ機構内、或いは前記排気通
路内に前記不純物ガスと反応する反応ガスを導入する反
応ガス導入手段44とを備える。これにより、未反応の
原料ガスやその反応副生成物等を完全に除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成膜装置の排気ガ
ス系構造及び不純物ガスの除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICなどの集積回路や論理素子
を形成するためには、半導体ウエハ、ガラス基板、LC
D基板等の表面に、所望の薄い成膜を施す行程やこれを
所望のパターンにエッチングする行程が繰り返して行な
われる。ところで、成膜工程を例にとれば、この工程に
おいては、所定の処理ガス(原料ガス)を処理容器内に
て反応させることによってシリコンの薄膜、シリコンの
酸化物や窒化物の薄膜、或いは金属の薄膜、金属の酸化
物や窒化物の薄膜等を被処理体の表面に形成するが、こ
の成膜反応と同時に余分な反応副生成物が発生し、これ
が排気ガスと共に排出されてしまう。また、未反応の処
理ガスも排出される。
【0003】この反応副生成物や未反応の処理ガスは、
そのまま大気中に放出されると環境汚染等の原因になる
ことから、これを防止するために一般的には処理容器か
ら延びる排気ガス系にトラップ機構を介設し、これによ
り排気ガス中に含まれている反応副生成物や未反応の処
理ガス等を捕獲して除去するようになっている。このト
ラップ機構の構成は、捕獲除去すべき反応副生成物等の
特性に応じて種々提案されているが、例えば常温で液化
乃至固化して凝縮する反応副生成物を除去する場合に
は、このトラップ機構はその一例として排気ガスの導入
口と排出口を有する筐体内に多数のフィンを設けて構成
されている。そして、このフィンは、排気ガスの流れる
方向に対して、順次配列してこれらのフィン間を排気ガ
スが通過する時に排気ガス中の反応副生成物等をフィン
表面に付着させて捕獲するようになっている。また、こ
のフィンを冷却流体等により冷却して捕獲効率を上げる
ことも行なわれている。
【0004】ここで、原料ガスとして高融点金属ハロゲ
ン化合物のTiCl4 (四塩化チタン)を用いてTi金
属膜を成膜する場合を例にとって説明すると、原料ガス
としてはTiCl4 の他にH2 ガスを用い、これをAr
ガスの存在下にてプラズマにより活性化して水素で還元
し、Ti膜を半導体ウエハ表面に堆積させている。この
時、反応副生成物としてTiClx(X<4)が発生
し、また、未反応のTiCl4 ガスも存在し、これらの
TiClxやTiCl4 等が排気ガスに含まれて流出す
る。これらのTiClxやTiCl4 等は大気汚染等の
原因となる不純物ガスであることから、上記したような
トラップ機構により捕獲されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した未
反応ガスであるTiCl4 や反応副生成物であるTiC
lx等の不純物ガスは、比較的蒸気圧が高いため、上述
したようにトラップ機構内を冷却していても、このトラ
ップ機構内で完全に捕獲して除去することがかなり困難
であり、十分な回収率が得られない場合があった。この
ため、トラップ機構よりも下流側に設けられている除害
装置で、上記トラップ機構を通り抜けた不純物ガスを完
全に除去して無害化するためにかなりの負担がかかり、
この除害装置のランニングコストが高騰するのみなら
ず、この除害装置自体の寿命も短くなる、といった問題
があった。このような問題は、TiCl4 やWF6
(Ta(OE)52 (ペントエトキシタンタル)など
の高融点金属化合物ガスを用いる成膜装置の共通の問題
である。
【0006】また、TiCl4 を用いる他の成膜方法と
して、TiN膜を成膜する方法が知られている。すなわ
ち、原料ガスとして高融点金属ハロゲン化合物のTiC
4(四塩化チタン)を用いてTiN膜を成膜する場合
を例にとって説明すると、原料ガスとしてはTiCl4
の他にNH3 ガスを用い、両ガスを反応させることによ
ってTiN膜を半導体ウエハ表面に堆積させている。こ
の時、反応副生成物としてNH4 ClやTiCl4 (N
3 )n(nは正の整数)が発生し、また、未反応のT
iCl4 ガスも存在し、これらのガス成分は排気ガスに
含まれて流出し、上記したようなトラップ機構により捕
獲されることになる。
【0007】また、成膜装置の処理容器の内壁面や容器
内構造物の表面には、上記成膜処理に伴ってパーティク
ルの原因となる不要な膜が付着するので、必要に応じて
定期的に、或いは不定期的にクリーニングガスを処理容
器内へ流して上記不要な膜を除去するクリーニング操作
が行われる。この場合、クリーニングガスとして種々の
フッ素ハロゲン系ガス、例えばClF3 ガスが用いられ
る。このClF3 ガスは、上記容器内壁面等に付着した
不要な膜をエッチングにより除去すると同時に、トラッ
プ機構内にて捕獲されているTiCl4 (NH3 )n反
応副生成物と反応して別の反応副生成物であるTiF4
(NH3 )n等を形成することになる。
【0008】ところで、上述したように、トラップ機構
内には反応副生成物としてNH4 Cl、TiCl4 (N
3 )n、TiF4 (NH3 )n等が順次蓄積して行く
ので、このトラップ機構は定期的に、或いは不定期的に
真空排気系より取り外し、内部を開放して上記反応副生
成物を洗浄により除去することが行われる。この場合、
トラップ機構を開放する時、NH4 Clは比較的安定し
ていることからそれほど問題は生じないが、TiCl4
(NH3 )nやTiF4 (NH3 )nは大気中の酸素と
接触すると、下記の化1、化2に示すように、人体に対
して好ましからざる影響を与えるHClガス、HFガ
ス、NH3 ガスを発生することから、何らかの対策が望
まれていた。 TiCl4 (NH3 )n+O2 →TiO2 +HCl+NH3 … 化1 TiF4 (NH3 )n+O2 →TiO2 +HF+NH3 … 化2 本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に
解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、未
反応の原料ガスやその反応副生成物等を完全に除去する
ことが可能な成膜装置の排気系構造及び不純物ガスの除
去方法を提供することにある。本発明の他の目的は、ト
ラップ機構で捕獲された反応副生成物を安定化させるこ
とができる不純物ガスの除去方法及び成膜装置の排気系
構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に規定する発明
は、高融点金属化合物ガスを用いて被処理体に成膜処理
を施す成膜装置の排気系構造において、前記成膜装置に
接続された排気通路と、この排気通路に介設されて排気
ガス中に含まれる不純物ガスを除去するためのトラップ
機構と、このトラップ機構、或いはこのトラップ機構よ
りも上流側の前記排気通路に設けられて前記トラップ機
構内、或いは前記排気通路内に前記不純物ガスと反応す
る反応ガスを導入する反応ガス導入手段とを備えるよう
にしたものである。これにより、反応ガス導入手段から
反応ガスをトラップ機構、或いはその上流側の排気通路
内へ導入するようにしたので、この反応ガスは排気ガス
中の不純物ガスと反応して、これよりも蒸気圧が小さな
反応生成物となり、この反応生成物は、元の不純物ガス
よりも蒸気圧が小さいので、トラップ機構により容易に
凝縮させて液化し、捕獲することが可能となる。
【0010】この場合、請求項2に規定するように、前
記反応ガス導入手段を、前記成膜装置の排気口の近傍に
位置させて設けることにより、排気ガスがトラップ機構
に到達するまでの間に、反応ガスと排気ガスとの混合拡
散が促進されるので、その分、反応が促進し、高融点金
属化合物ガス等の不純物ガスをより確実に捕獲して除去
することが可能となる。また、請求項3に規定するよう
に、例えば前記高融点金属化合物は、チタン含有ガスと
タングステン含有ガスとタンタル含有ガスの内のいずれ
か1つである。また、請求項4に規定するように、例え
ば前記反応ガスは、アンモニアガスと酸素含有ガスと水
蒸気の内の少なくともいずれか1つである。
【0011】また、請求項5に規定するように、前記ト
ラップ機構或いは前記トラップ機構よりも上流側の前記
排気通路には、前記トラップ機構内の反応副生成物と反
応して酸化させる酸化性ガスを導入する酸化性ガス導入
手段が設けられる。これによれば、トラップ機構を排気
系から外す前に、この排気系に酸化性ガスを流すことに
より不安定な反応副生成物を酸化してこれを安定化させ
ることができる。これにより、トラップ機構を排気系よ
り取り外して、これを安全に開放して内部を洗浄等する
ことが可能になる。更に、請求項6に規定する発明は、
上記成膜装置の排気系構造で行なわれる方法発明を規定
したものであり、高融点金属化合物ガスを用いて被処理
体に成膜処理を施す成膜装置から排出される排気ガス中
の不純物ガスを除去する不純物ガスの除去方法におい
て、前記排気ガス中に前記不純物ガスと反応を起こし易
い反応ガスを混入させて反応生成物を形成し、この反応
生成物をトラップ機構によって捕獲するようにしたもの
である。
【0012】請求項7に係る発明は、高融点金属化合物
ガスを用いて被処理体に成膜処理を施す成膜装置の排気
系構造において、前記成膜装置に接続された排気通路
と、前記排気通路に介設された排気ガス中に含まれる不
純物ガスを反応副生成物として除去するトラップ機構
と、このトラップ機構或いは前記トラップ機構よりも上
流側の前記排気通路に設けられて前記トラップ機構内の
反応副生成物と反応して酸化させる酸化性ガスを導入す
る酸化性ガス導入手段とを備えたことを特徴とする成膜
装置の排気系構造である。この場合、例えば請求項8に
規定するように、前記トラップ機構を迂回するように前
記成膜装置側へ接続されたバイパス通路を有するように
してもよい。請求項9に係る発明は、上記装置発明を用
いて実施される方法発明であり、すなわち、高融点金属
化合物ガスを用いて被処理体に成膜処理を施す成膜装置
から排出される排気ガス中の不純物ガスを反応副生成物
としてトラップ機構により除去する不純物ガスの除去方
法において、前記反応副生成物に酸化性ガスを接触させ
て酸化させることにより前記反応副生成物を安定化させ
るようにする。
【0013】このように、トラップ機構を排気系から外
す前に、この排気系に酸化性ガスを流すことにより不安
定な反応副生成物を酸化してこれを安定化させることが
できる。これにより、トラップ機構を排気系より取り外
して、これを安全に開放して内部を洗浄等することが可
能になる。この場合、例えば請求項10に規定するよう
に、前記トラップ機構内にて前記酸化性ガスと前記反応
副生成物とを接触させている時には、前記トラップ機構
を迂回するように設けたバイパス通路を介して逆拡散係
数が大きい状態で前記成膜装置側を真空引きする。これ
により、成膜装置側へ酸化性ガスが逆拡散して流入する
ことを防止することができるので、例えば成膜装置の処
理容器内壁等に形成してあるプリコート膜等が酸化性ガ
スにより変質されることを防止することが可能となる。
【0014】また、例えば請求項11に規定するよう
に、前記反応副生成物を安定化させる工程は、前記トラ
ップ機構内に真空引き時よりも高い圧力で前記酸化性ガ
スを閉じ込めるステップと、前記閉じ込めた酸化性ガス
を排気するステップとを順次複数回繰り返し行うように
してもよい。これによれば、真空引き時よりも高い圧力
で酸化性ガスをトラップ機構内に閉じ込めるようにして
いるので、反応副生成物と酸化性ガスとの反応が促進さ
れることになり、反応副生成物の安定化操作を迅速に行
うことが可能となる。この場合、例えば請求項12に規
定するように、前記高融点金属化合物は、チタン含有ガ
スとタングステン含有ガスとタンタル含有ガスの内のい
ずれか1つである。また、例えば請求項13に規定する
ように、前記酸化性ガスは、酸素含有ガスと水蒸気の内
の少なくともいずれか1つである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の成膜装置の排気
系構造及び不純物ガスの除去方法の一実施例を添付図面
に基づいて詳述する。図1は本発明に係る成膜装置の排
気系構造を示す構成図、図2は反応ガスノズルの取り付
け状態を示す断面図である。本実施例では、被処理体と
しての半導体ウエハの表面に高融点金属化合物ガスとし
て高融点金属ハロゲン化合物ガスであるTiCl4 ガス
を用いてプラズマCVD(Chemical Vapo
r Deposition)によりTi膜を成膜する場
合を例にとって説明する。図1に示すように、この成膜
システムは、半導体ウエハWに対してTi膜の成膜を実
際に施す成膜装置2と、この成膜装置2内の雰囲気を真
空引きして排気する排気系構造4とにより主に構成され
る。
【0016】まず、成膜装置2について説明すると、こ
の成膜装置2は、例えばアルミニウム製の筒体状の処理
容器6を有しており、この処理容器6は接地されてい
る。この処理容器6内には、底部より導電性の支柱8を
介して載置台10が設けられており、この上面に半導体
ウエハWを載置して保持するようになっている。この載
置台10は、例えばNi等の導電性材料よりなって下部
電極を兼用するものであり、内部には、半導体ウエハW
を加熱する抵抗加熱ヒータ12が埋め込まれている。
【0017】また、処理容器6の天井部には、原料ガス
等の必要なガスを処理容器6内へ導入するシャワーヘッ
ド14が絶縁材16を介して設けられており、このシャ
ワーヘッド14には、途中に供給側開閉弁18を介設し
たガス供給通路20が接続されて、それぞれ流量制御さ
れたTiCl4 ガス、H2 ガス、Arガス等の必要なガ
スを供給できるようになっている。尚、各ガスをそれぞ
れ独立した供給通路から供給するようにしてもよい。ま
た、このシャワーヘッド14は、上部電極を兼ねるもの
であり、これには、マッチング回路22を介して例えば
450kHzの高周波電源24が接続されて、載置台1
0とシャワーヘッド14との間に高周波によるプラズマ
を発生させるようになっている。また、処理容器6の側
壁には、ウエハWの搬出入を行なうゲートバルブ26が
設けられ、底部周辺部には排気口28が設けられる。
【0018】一方、上述のように形成された成膜装置2
に接続される排気系構造4は、上記排気口28に接続さ
れる、例えば内径が10cm程度のステンレス製の排気
通路30を有している。この排気通路30には、排気ガ
ス中の不純物ガスを除去するためのトラップ機構32、
処理容器6内の雰囲気を真空引きする真空ポンプ33及
び排気ガス中に残留する不純物ガスを完全に除去する除
害装置34が、この順序で下流側に向けて順次介設され
ている。また、この排気通路30の最上流側には、この
排気通路30を開閉する排気開閉弁36及び排気通路3
0の流路面積を制御する圧力制御弁38がそれぞれ介設
される。また、前記ガス供給通路20と上記圧力制御弁
38の直ぐ下流側の排気通路30とを連絡するようにし
て、途中にバイパス開閉弁42を介設したバイパス通路
40が接続されており、ガス流量を安定化させる時など
に流す原料ガスを、処理容器6を経ることなく直接的に
排気通路30側へ廃棄するようになっている。
【0019】そして、上記排気口28の近傍の排気通路
30、具体的には、上記バイパス通路40の排気通路3
0に対する接続部P1の直ぐ下流側には、本発明の特徴
とする反応ガス導入手段44が接続されている。具体的
には、この反応ガス導入手段44は、図2にも示すよう
に上記排気通路30内にその側壁を貫通させて先端を挿
入した反応ガスノズル46と、これに接続された反応ガ
ス通路48と、反応ガス源50とにより構成される。そ
して、この反応ガス通路48には、反応ガス開閉弁52
及び反応ガスの流量を制御する流量制御器54が順次介
設される。この反応ガスとしては、排気ガス中に含まれ
る不純物ガス、ここではTiCl4 ガスと反応して元の
ガスよりも蒸気圧が低くなるような化合物を形成するガ
ス、すなわちここではNH3 (アンモニア)ガスが用い
られる。
【0020】また、上記トラップ機構32には、常温
の、或いは図示例のように冷却水により冷却される多数
のフィン32Aが設けられる。そして、上記ガス供給通
路20、バイパス通路40及びトラップ機構32よりも
上流側の排気通路30には、それぞれ図中点線で示すよ
うにテープヒータ55A、55B、55Cが巻回され
て、それぞれの通路を所定の温度に加熱しており、通路
内でガス成分が凝縮して液化することを防止している。
【0021】次に、以上のように構成された成膜装置と
排気系構造に基づいて行なわれる不純物ガスの除去方法
について説明する。まず、Ti膜の成膜時には、処理容
器6内の載置台10上に半導体ウエハWを載置し、そし
て、これを所定の温度に昇温加熱維持する。これと同時
に、下部電極である載置台10と上部電極であるシャワ
ーヘッド14との間に高周波電圧を印加し、また、シャ
ワーヘッド14からTiCl4 ガス、H2 ガス、Arガ
ス等の所定のガスを流量制御しつつ流し、処理空間にプ
ラズマを立ててTi膜の成膜を行なう。これと同時に、
排気系構造4も駆動して処理容器6内の雰囲気を真空引
きして内部を所定の圧力に維持する。
【0022】この時のプロセス条件に関しては、ウエハ
サイズが8インチサイズと仮定すると、プロセス圧力は
665Pa(≒5Torr)、プロセス温度は650℃
程度、TiCl4 ガスの流量は5sccm程度、H2
スの流量は2000sccm程度、Arガス流量は50
0sccm程度である。上記Ti膜の成膜反応により、
TiCl4 ガスは約10%程度消費されるが、残りの約
90%程度は未反応ガスとして、また、TiCl2 やT
iCl3 やHClなどの反応副生成物として排気ガスと
共に排気口28より排気通路30内へ流入してこれを流
下し、排気ガスは更にトラップ機構32、真空ポンプ3
3及び除害装置34の順に順次流れて行く。ここで、上
記未反応ガスや反応副生成物の内、特にTiCl4 ガス
は比較的蒸気圧が高いので、トラップ機構32で十分に
除去しきれない場合がある。
【0023】そこで、本発明では、反応ガス導入手段4
4の反応ガスノズル46から反応ガスとしてNH3 ガス
を排気通路30中に導入しており、これにより、NH3
ガスと主にTiCl4 ガスとを反応させてTiCl4
2NH3 の錯体よりなる化合物を形成している。この錯
体は、TiCl4 ガスよりもかなり蒸気圧が低く、例え
ば図3に示すようにTiCl4 ガスは21.3℃におい
て1300Paであるが、上記錯体は21.3℃におい
て1×10-4Pa程度である。また、HClガスもNH
3 ガスと反応してNH4 Clガスとなるが、これも蒸気
圧が低い。尚、図3中には、TiCl3 、NH4 Clの
蒸気圧曲線も併せて記載してある。
【0024】このように、主として未反応残留ガスを、
NH3 ガスと反応させて蒸気圧の低い化合物に変換する
ようにしたので、また、反応副生成物であるHClをN
3ガスと反応させて蒸気圧の低い化合物に変換するよ
うにしたので、これをトラップ機構32内で容易に且つ
略完全に凝縮固化させて、捕獲することが可能となる。
この場合、トラップ機構32内の温度及び圧力は、上記
蒸気圧曲線に基づいて上記錯体やNH4 Cl等の化合物
を凝縮固化(液化)し得るような条件に設定しておけば
よい。例えば、上記錯体に着目すると、トラップ機構3
2内の温度が21.3℃ならば、この圧力を1300P
a以下に設定すればよい。当然のこととして、収率をよ
り高くするには、冷却水等によりフィン32Aをより低
温に維持するのがよい。
【0025】この場合、他の反応副生成物、TiCl
2 、TiCl3 及びNH4 Cl等は上記TiCl4 ガス
よりも蒸気圧が低いので、これらの生成物もトラップ機
構により捕獲されて除去されるのは勿論である。また、
上記した不純物ガスを確実に除去するには、TiCl4
ガスの供給量5sccmの2倍以上、例えば10scc
m以上のNH3 ガスを供給するのが好ましい。このよう
に、上記したような各不純物ガスの収率を向上させたの
で、トラップ機構32の下流側に位置する除害装置34
のランニングコストも低減でき、また、この寿命も長期
化できる。更に、真空ポンプ32内に上記不純物ガス成
分が凝縮して付着することも防止できる。
【0026】また、ここでは、排気通路30の最も上流
側に反応ガスノズル46を設けているので、排気ガスが
トラップ機構32に到達するまでに反応ガスが排気ガス
中に十分に拡散し、TiCl4 ガスとの反応を促進させ
ることができるので、その分、更に収率を向上させるこ
とが可能となる。尚、トラップ機構32よりも上流側の
排気通路30はテープヒータ55Cにより、上記化合物
の内で蒸気圧が最も高いTiCl4 ・2NH3 錯体の凝
縮温度よりも高い温度、例えば170℃程度に加熱され
ているので、これが途中で凝縮して配管詰まりを起こす
こともない。また、成膜処理に先立って、TiCl4
ス等の流れを安定化できる目的で、TiCl4 ガス等
を、処理容器6内へ流すことなくバイパス通路40を介
して直接排気通路30へ流す場合もあるが、この場合に
も、上記反応ガスとしてNH3ガスを排気通路30内へ
流すことにより、前述したようにTiCl4 ガスを確実
に除去することができる。
【0027】また、上記実施例では、図2に示すように
反応ガスノズル46の先端46Aは、排気通路30の側
壁よりも僅かに内側に臨ませただけであるが、これに限
定されず、例えば図4(A)に示すように反応ガスノズ
ル46の先端46Aを排気通路30の断面の略中心に位
置させ、導入した反応ガスの拡散を促進させるようにし
てもよい。また、上記したようなパイプ構造のノズル形
状に限定されず、図4(B)に示すように、ノズル46
の先端にリング状の環状管56を接続し、この環状管5
6に多数のガス噴射孔58を設けて反応ガスを供給する
ようにしてもよいし、更には、図4(C)に示すように
上記環状管56に連通させてクロス状に直管60を設
け、この直管60にもガス噴射孔58を設けて反応ガス
を供給するようにしてもよい。
【0028】図4(B)及び図4(C)に示す構造によ
れば、導入した反応ガスの拡散を一層高めることがで
き、収率を更に向上させることが可能となる。また、図
1に示す装置例では、排気通路30の上流側に反応ガス
ノズル46を設けたが、これに限定されず、トラップ機
構30よりも上流側の排気通路30ならどこでもよく、
更には、図5に示すように、トラップ機構32自体に設
けてもよい。このトラップ機構32に反応ガスノズル4
6を設ける場合には、できるだけこのトラップ機構32
のガス導入口32Aの近傍に設けるのが、反応効率を上
げる上から好ましい。
【0029】また、上記実施例では、TiCl4 ガスと
2 ガスとArガス(プラズマ用)とを用いてプラズマ
CVDによりTi膜を成膜する場合を例にとって説明し
たが、これに限定されず、例えばTiCl4 ガスとNH
3 ガスとを用いて熱CVDによりTiN膜を成膜する場
合にも本発明を適用し得る。この点については後述す
る。この場合、NH3 ガスが原料ガスとして予め含まれ
ているが、TiCl4 ガスの流量安定化のために、NH
3 ガスを流さないでTiCl4 ガスのみをバイパス通路
に流す場合もあるし、或いは、NH3 ガスを化学当量的
に不足気味に流す場合もあるので、このような場合に、
排気ガス中に残留するTiCl4 ガスを、排気通路に導
入したNH3 ガスと反応させて確実に除去する。
【0030】更には、ここでは高融点金属ハロゲン化合
物ガスとしてTiCl4 ガスを用いた場合を例にとって
説明したが、他の化合物、例えばWF6 を用いた場合に
も適用することができる。例えばWF6 ガスとNH3
スを用いてWN膜を形成する場合、WF6 ガスとSiH
4 ガスを用いてタングステン膜を形成する場合、WF6
ガスとSiH2 Cl2 ガスを用いてWSi膜を形成する
場合等にも、本発明を適用することができる。また、高
融点金属化合物ガスとして高融点金属有機化合物ガスの
(Ta(OE)52 ガスを用いた場合は、(Ta(O
E)52 とO2 により、Ta25膜を形成する場合
にも、本発明は適用可能である。更には、ここでは反応
ガスとしてNH3 ガスを用いた場合を例にとって説明し
たが、これに代えて、O2 含有ガス(純粋な酸素を含
む)或いはH2 O(水蒸気)を排気ガス中へ導入するよ
うにしてもよい。この場合には、TiCl4 ガスがO2
含有ガス或いはH2 Oと化合してTiO2 化合物を形成
することになる。このTiO2 は蒸気圧がかなり低くて
例えば排気通路30の加熱温度である170℃でも容易
に凝縮固化するので、O2 含有ガス或いは水蒸気を排気
ガス中に供給する場合は、トラップ機構32内に直接導
入するのがよい。
【0031】次に、TiN膜を成膜する際に形成される
反応副生成物を安定化させる方法について説明する。こ
の方法は、後述するように前述したTi膜の形成時に発
生する反応副生成物を安定化させる際にも用いることが
できる。図6は本発明に係る成膜装置の排気系構造の他
の実施例を示す構成図である。本実施例では、被処理体
としての半導体ウエハの表面に高融点金属化合物ガスと
して高融点金属ハロゲン化合物ガスであるTiCl4
スとNH3 ガスとを用いてCVD(Chemical
Vapor Deposition)によりTiN膜を
成膜する場合を例にとって説明する。図6に示すよう
に、この成膜システムは、半導体ウエハWに対してTi
N膜の成膜を実際に施す成膜装置102と、この成膜装
置102内の雰囲気を真空引きして排気する排気系構造
104とにより主に構成される。
【0032】まず、成膜装置102について説明する
と、この成膜装置102は、例えばアルミニウム製の筒
体状の処理容器106を有している。この処理容器10
6内には、底部より支柱108を介して載置台110が
設けられており、この上面に半導体ウエハWを載置して
保持するようになっている。この載置台110は、例え
ば窒化アルミニウム等のセラミックスよりなり、内部に
は、半導体ウエハWを加熱する抵抗加熱ヒータ112が
埋め込まれている。また、処理容器106の天井部に
は、原料ガス等の必要なガスを処理容器106内へ導入
するシャワーヘッド114が設けられており、このシャ
ワーヘッド114には、途中に供給側開閉弁116を介
設したガス供給通路118が接続されて、それぞれ流量
制御されたTiCl4 ガス、NH3 ガス、N2 ガス等の
必要なガスを供給できるようになっている。尚、各ガス
をそれぞれ独立した供給通路から供給するようにしても
よい。また、N2 ガスは例えばTiCl4 ガスのキャリ
アガスとして用いられたり、必要に応じて単独でも流す
ことができるようになっている。また、処理容器106
の側壁には、ウエハWの搬出入を行なうゲートバルブ1
20が設けられ、底部周辺部には排気口122及びバイ
パス用排気口124が設けられる。
【0033】一方、上述のように形成された成膜装置1
02に接続される排気系構造104は、上記排気口12
2に接続される、例えば内径が10cm程度のステンレ
ス製の排気通路130を有している。この排気通路13
0には、排気ガス中の不純物ガスを除去するためのトラ
ップ機構132、処理容器106内の雰囲気を真空引き
する真空ポンプ134及び排気ガス中に残留する不純物
ガスを完全に除去する除害装置136が、この順序で下
流側に向けて順次介設されている。また、この排気通路
130の最上流側には、排気通路130の流路面積を制
御する圧力制御弁138及びこの排気通路130を開閉
する第1排気用開閉弁140がそれぞれ介設される。こ
の第1排気用開閉弁140の直ぐ下流側の排気通路13
0と上記ガス供給通路118との間に、必要時に上記処
理容器106を迂回させてガスを流すために、途中にバ
イパス開閉弁131を介設したバイパス通路133が接
続されている。
【0034】また、トラップ機構132の直ぐ上流側及
び下流側には、このトラップ機構132内を密閉する時
に閉じる密閉用開閉弁142、144が設けられると共
に、これらの直ぐ上流側及び下流側には、それぞれこの
トラップ機構132を排気通路130に接続する時に接
合する上流側フランジ継手146及び下流側フランジ継
手148が設けられている。また、この下流側フランジ
継手148と真空ポンプ134との間には、第2排気用
開閉弁150が設けられている。そして、上記処理容器
106のバイパス用排気口124とこの第2排気用開閉
弁150の直ぐ下流側の排気通路130とを連絡するよ
うにして排気バイパス通路152が設けられており、こ
のバイパス通路152には、バイパス開閉弁154が介
設されている。このバイパス通路152の内径は、メイ
ン排気を行うことになる上記排気通路130の内径より
も遥かに小さく、例えば20mm程度に設定されてお
り、後述するように逆拡散係数が大きい状態で処理容器
106内を真空引きできるようになっている。
【0035】そして、上記第1排気用開閉弁140の直
ぐ下流側の排気通路130には、本発明の特徴とする酸
化性ガス導入手段160が接続されている。具体的に
は、この酸化性ガス導入手段160は、上記排気通路1
30内にその側壁を貫通させて先端を挿入したガスノズ
ル162と、これに接続された酸化性ガス通路164
と、酸化性ガス源166とにより構成される。そして、
この酸化性ガス通路164には、酸化性ガス開閉弁16
8及び酸化性ガスの流量を制御する流量制御器170が
順次介設される。この酸化性ガスとしては、反応副生成
物を酸化して安定化させるガスであれば、どのようなガ
スでもよく、ここではO2 ガスを用いるが、他にO3
(オゾン)、乾燥空気等等の酸素含有ガス、或いはH2
O(水蒸気)を用いることができる。尚、このノズル1
62をトラップ機構132に設けて、この中に直接的に
酸化性ガスを導入するようにしてもよい。
【0036】また、上記トラップ機構132の外周は筐
体172として構成され、その内部には、常温の、或い
は図示例のように冷却水により冷却される多数のフィン
174が設けられ、このフィン174に反応副生成物等
が付着して捕獲されることになる。トラップ機構132
よりも上流側の排気通路130には、それぞれ図中点線
で示すようにテープヒータ176が巻回されて、通路を
所定の温度に加熱しており、通路内でガス成分が凝縮し
て液化することを防止している。また、上記ガス供給通
路118及びパイパス通路133にも、同様に原料ガス
の液化を防止するテープヒータ180が巻回されてい
る。
【0037】次に、以上のように構成された成膜装置と
排気系構造に基づいて行なわれる不純物ガスの除去方法
について図7及び図8も参照して説明する。まず、Ti
N膜の成膜時には、処理容器106内の載置台110上
に半導体ウエハWを載置し、そして、これを所定の温度
に昇温加熱維持する。これと同時に、シャワーヘッド1
14からTiCl4 ガス、NH3 ガス、N2 ガス等の所
定のガスを流量制御しつつ流し、処理空間内で反応させ
てTiN膜の成膜を行なう。これと同時に、排気系構造
104も駆動して処理容器106内の雰囲気を真空引き
して内部を所定の圧力に維持する。
【0038】この時のプロセス条件に関しては、例えば
ウエハサイズが8インチサイズと仮定すると、プロセス
圧力は39.9Pa(≒0.3Torr)、プロセス温
度は680℃程度、TiCl4 ガスの流量は30scc
m程度、NH3 ガスの流量は400sccm程度、N2
ガス流量は340sccm程度である。上記TiN膜の
成膜反応により、NH4 ClやTiCl4 (NH3 )n
などが反応副生成物として排気ガスと共に排気口122
より排気通路130内へ流入してこれを流下し、排気ガ
スは更にトラップ機構132、真空ポンプ134及び除
害装置136の順に順次流れて行く。また、未反応のT
iCl4 ガスも排気ガスと共に流下して行く。ここで、
上記未反応ガスや反応副生成物ガスはトラップ機構13
2で冷却されて液化し、このトラップ機構132で除去
されることになる。
【0039】また、このトラップ機構132にて除去し
きれない不純物ガスは下流側に流れて除外装置136に
より略確実に除去されて排気ガスは無害化される。ここ
で、ある程度の枚数のウエハに対して成膜処理が完了す
ると、処理容器106の内壁面や載置台110の表面等
にパーティクル発生の原因となる不要な膜が付着するの
で、定期的或いは不定期的にクリーニング処理を行って
上記不要な膜を除去することになる。この場合、前述し
たように、クリーニングガスとして例えばClF3 ガス
を用い、このガスをシャワーヘッド114から処理容器
106内へ供給しつつクリーニング効率を上げるために
載置台110を例えば250℃に加熱維持し、容器内部
を真空引きする。この時、トラップ機構132内を流れ
るClF3 ガスはここで捕獲されていたTiCl4 (N
3 )nと反応して反応副生成物としてTiF4 (NH
3 )nが生成されることになる。
【0040】このようにして、成膜処理とクリーニング
処理とを適当回数繰り返して行って行くと、トラップ機
構132には次第に上述したような反応副生成物が蓄積
されてくるので、このトラップ機構132を排気系から
取り外して反応副生成物を洗浄して除去する必要が生ず
る。ここで、何ら処理することなく、トラップ機構13
2を大気開放すると、反応副生成物が空気と接触して前
述した化1、化2に示す反応が生じて反応副生成物から
人体に対して好ましからざる影響を与える不純物ガスが
発生するので好ましくない。そこで、本発明では、トラ
ップ機構132を排気系から取り外す前に、これに酸化
性ガスとして例えばO2 ガスを流して上記化1、化2に
示す反応を予め生じさせ、反応副生成物を安定化させて
からトラップ機構132を排気系から取り外すようにし
ている。この反応副生成物の安定化処理の一例について
図7を参照しつつ具体的に説明する。
【0041】まず、成膜処理或いはクリーニング処理が
終了したならば、成膜ガスやクリーニングガスの供給を
停止し、そして、真空ポンプ134の回転は適当回転数
を維持して真空引きを継続して行う(S1)。そして、
載置台110の温度を室温程度まで下げると、この昇降
温に時間を要してスループットの低下の原因となること
から、ここでは載置台110の温度をプロセス温度に維
持したまま、或いは室温よりも温度の高い所定のアイド
リング温度まで降温してその温度を維持したまま(S
2)、この処理容器106内へ所定の流量のN2 ガスを
流しておく(S3)。このようにN2 ガスを流す理由
は、高温状態の処理容器106の壁面や載置台110か
ら発生する不要な金属成分やガス成分を排除するためで
ある。
【0042】次に、まず、排気通路130の第1排気用
開閉弁140を閉にして排気通路130を遮断すると共
に、排気バイパス通路152のバイパス開閉弁を開にし
てこの排気バイパス通路152を連通させる(S4)。
これにより、処理容器106内へ供給されていたN2
スはメイン排気通路130よりも内径の細い排気バイパ
ス通路152を介して真空ポンプ134により真空引き
されることになる。この状態を維持しつつ、次に、酸化
性ガス通路164に介設してある酸化性ガス開閉弁16
8を開にして所定の流量で酸化性ガス、すなわちO2
スを供給する(S5)。このO2 ガスは、トラップ機構
132内に流れ込んで更に下流側へ真空引きされて行く
が、トラップ機構132内にてここに捕獲されている前
述した反応副生成物と接触して先に示したような化1、
化2の反応が行われて安定化して行く。すなわち、化
1、化2に示したようにTiCl4 (NH3 )nやTi
4 (NH3 )nはO2 と反応してTiO2 、HCl、
HF、NH3 ガスを発生させるが、TiO2 は安定な化
合物であってトラップ機構132内に固着しており、ま
た、HCl、HF、NH3 はそれぞれガス化して下流側
に流れて行き、除外装置136にてそれぞれ無害化され
ることになる。この時のトラップ機構132内は例えば
665Pa(5Torr)程度である。そして、このよ
うな反応副生成物の安定化処理を十分な長さだけ所定の
時間、例えば数時間程度行ったならば(S6)、先の酸
化性ガス開閉弁168を閉にしてトラップ機構132に
対するO2 ガスの供給を停止する(S7)。
【0043】次に、排気通路130の下流側の第2排気
用開閉弁150を閉にすると共に(S8)、トラップ機
構132の上下流側の両密閉用開閉弁142、144を
閉にしてトラップ機構132内を密閉状態としてこれを
孤立化させる(S9)。次に、トラップ機構132を排
気系に接続している両フランジ継手146、148を緩
めてトラップ機構132を排気通路130から取り外す
(S10)。この状態では、前述したように処理容器1
06内へはN2 ガスが供給されて排気バイパス通路15
2を介して継続して真空引きされている。そして、取り
外したトラップ機構132を所定の場所にて開放して内
部に付着しているTiO2 等を洗浄して除去すればよい
(S11)。この際、上記した反応副生成物は酸化され
てTiO2 等に変換されて安定化しているので、トラッ
プ機構132の開放時に、人体に対して好ましからざる
影響を与える不純物ガスがほとんど発生することはな
い。
【0044】このように、本発明ではトラップ機構13
2を排気通路130から取り外す前に、トラップ機構1
32内へ酸化性ガスを供給して捕獲されている反応副生
成物を酸化させて安定化しまうので、トラップ機構13
0を取り外してからこの内部を安全に洗浄することが可
能となる。また、酸化性ガスが逆流して処理容器106
内に入ると、この壁面等に付着していたプリコート膜に
悪影響を与えるので好ましくないが、本実施例では酸化
性ガス供給中は、排気バイパス通路152を介して逆拡
散係数が大きい状態で処理容器106内を真空引きして
いるので、酸化性ガスが処理容器106内へ逆流するこ
とを防止でき、従って、載置台110を加熱状態でトラ
ップ機構132の取り外し洗浄を行うことができること
から、スループットも向上させることができる。
【0045】ここで上記排気バイパス通路152の逆拡
散係数について説明する。上記した処理中において排気
バイパス通路152におけるペクレ数Peが10以上で
あれば、一応、酸化性ガスが逆拡散して処理容器106
内へ逆流することは略生じないものと経験的に略実証さ
れている。ここで、ペクレ数Peとは無次元数で逆拡散
係数と呼ばれるものであり、次の式で表される。 Pe=Vs・Ls/D ここで、Vsは排気バイパス通路152内のガスの流
速、Lsは排気バイパス通路152の長さ、Dはガスの
拡散定数(相互拡散)である。本実施例において、排気
バイパス通路152の長さを2.5m程度、内径を20
mm程度に設定するとPe≒170程度となり、このペ
クレ数は”10”よりも十分に大きいことから、酸化性
ガスの処理容器106内への逆流は略確実に阻止するこ
とができる。
【0046】また、ここでは例えば665Paの圧力で
所定の時間、例えば数時間だけO2ガスを流すことによ
り反応副生成物の安定化処理を行ったが、これに限定さ
れず、図8に示すように酸化性ガスを加圧状態でトラッ
プ機構内に一時的に閉じ込めるステップとこれを排気す
るステップとを繰り返し行うようにしてもよい。この図
8に示すフローは、図7に示すフロー中のA1〜A2の
ステップを入れ替えたフローとなる。すなわち、図7中
のS4に示す工程が終了したら、すなわち第1排気用開
閉弁140を閉にし、且つバイパス用開閉弁154を開
にしたならば、図8中のS21に示すように、第2排気
用開閉弁150を閉にし、且つ酸化性ガス開閉弁168
を開にしてO2 ガスをトラップ機構132内へ流し込ん
でこれを貯留する。尚、第2排気用開閉弁150に代え
て、下流側の密閉用開閉弁144を閉にしてもよい。
【0047】このO2 ガスの貯留はトラップ機構132
内が所定の圧力、例えば大気圧になるまで行う(S2
2)。そして、トラップ機構132内が大気圧になった
ならば、上記酸化性ガス開閉弁168を閉にしてO2
スの供給を停止すると共に、トラップ機構132を孤立
化させる(S23)。尚、この酸化性ガス開閉弁168
に代えて上流側の密閉用開閉弁142を閉にしてもよ
い。このようにして、O2 ガスを真空引き時よりも高い
圧力、すなわち大気圧下で所定の時間だけ閉じ込めてお
くことにより、トラップ機構132内の反応副生成物の
酸化安定化反応は、単にO2 ガスを流していた場合と比
較して促進されることになる。このように所定の時間、
例えば20〜40分程度の閉じ込めが終了したならば
(S24のYES)、第2排気用開閉弁150を開にし
て、トラップ機構132内で発生した不純物ガス成分を
真空引きする(S25)。この時、酸化性ガス開閉弁1
68を開にしてO2 ガスも流して不純物ガスの排出を促
進させるようにしてもよい。このようにフロー中のA1
から今までの一連の工程を所定の回数を行うまで(S2
6のNO)、上記S21〜S25の各ステップを繰り返
し行う。そして、これらの一連のステップを所定の回
数、例えば回程度繰り返し行ったならば、図7に示すス
テップS8へ移行する。
【0048】このように、トラップ機構132内に真空
引きよりも高い圧力で酸化性ガスを閉じ込めたり、これ
を排気する操作を複数回行うことにより、反応副生成物
の安定化をより迅速に行うことが可能となる。尚、図8
に示すフローにおいては、O2 ガスをトラップ機構13
2内へ閉じ込めた状態で所定の時間放置するようにした
が、これに限定されず、所定の時間経過することなく直
ちに排気するようにしてもよい。また、本実施例ではス
ループット向上の見地より、載置台110を加熱した状
態で反応副生成物の安定化及びトラップ機構の洗浄を行
ったが、これに限定されず、載置台110を室温まで完
全に冷却してから、上記したような一連の操作を行って
もよい。
【0049】また、ここでは反応副生成物を安定化後、
トラップ機構132を排気系より取り外して洗浄するこ
とにしたが、これに限定されず、O2 ガス導入による反
応副生成物の安定化処理を行ったならば、トラップ機構
132の取り外し洗浄を行うことなく、直ちに通常の成
膜処理を行うようにしてもよい。これによれば、O2
ス導入による反応副生成物の安定化処理により、トラッ
プ機構132内の内容物の体積を低減でき、その分、ト
ラップ機構132の取り外し洗浄サイクルを長くでき、
このトラップ機構132の長寿命も図ることが可能とな
る。また、ここではTiN膜を成膜する場合を例にとっ
て説明したが、例えばTiCl4 ガスとH2 ガスとを用
いてTi膜を成膜する場合にも適用することができる。
この場合には、特に、Ti膜成膜後にNH3 ガスを流し
て表面窒化処理を行うので、上述したと全く同様な化学
反応を生ずることになる。
【0050】更には、ここでは高融点金属ハロゲン化合
物ガスとしてTiCl4 ガスを用いた場合を例にとって
説明したが、他の化合物、例えばWF6 を用いた場合に
も適用することができる。例えばWF6 ガスとNH3
スを用いてWN膜を形成する場合、WF6 ガスとSiH
4 ガスを用いてタングステン膜を形成する場合、WF6
ガスとSiH2 Cl2 ガスを用いてWSi膜を形成する
場合等にも、本発明を適用することができる。また、高
融点金属化合物ガスとして高融点金属有機化合物ガスの
(Ta(OE)52 (ペントエトキシタンタル)ガス
を用いた場合は、(Ta(OE)52 とO2 により、
Ta25 膜を形成する場合にも、本発明は適用可能で
ある。
【0051】また、図9に示すように、上記酸化性ガス
源166や酸化性ガス通路164やガスノズル162等
よりなる酸化性ガス導入手段160を、図1に示した排
気系構造4の排気通路30、或いはトラップ機構32に
接続するようにしてもよい(図示例では排気通路30に
接続している)。この場合にも、バイパス開閉弁154
を途中に介設した排気バイパス通路152を、処理容器
6に形成したバイパス用排気口124と真空ポンプの直
ぐ上流側とを接続して形成するのがよい。尚、他の開閉
弁等の記載は省略している。これによれば、反応ガス導
入手段44から供給したNH3 ガスと反応して生成され
たトラップ機構32内の反応副生成物を、前述したよう
に酸化させて、これを安定化させることができる。尚、
上記各実施例では、被処理体として半導体ウエハを例に
とって説明したが、これに限定されず、ガラス基板、L
CD基板等にも適用できるのは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の成膜装置
の排気系構造及び不純物ガスの除去方法によれば、次の
ように優れた作用効果を発揮することができる。請求項
1、3、4及び6の発明によれば、反応ガス導入手段か
ら反応ガスをトラップ機構、或いはその上流側の排気通
路内へ導入するようにしたので、この反応ガスは排気ガ
ス中の不純物ガスと反応して、これよりも蒸気圧が小さ
な反応生成物となり、この反応生成物は、元の不純物ガ
スよりも蒸気圧が小さいので、トラップ機構により容易
に凝縮させて液化し、捕獲することができる。請求項2
の発明によれば、排気ガスがトラップ機構に到達するま
での間に、反応ガスと排気ガスとの混合拡散が促進され
るので、その分、反応が促進し、高融点金属化合物ガス
等の不純物ガスをより確実に捕獲して除去することがで
きる。請求項5、7、9、12、13の発明によれば、
トラップ機構を排気系から外す前に、この排気系に酸化
性ガスを流すことにより不安定な反応副生成物を酸化し
てこれを安定化させることができる。これにより、トラ
ップ機構を排気系より取り外して、これを安全に開放し
て内部を洗浄等することができる。請求項8及び10の
発明によれば、成膜装置側へ酸化性ガスが逆拡散して流
入することを防止することができるので、例えば成膜装
置の処理容器内壁等に形成してあるプリコート膜等が酸
化性ガスにより変質されることを防止することができ
る。請求項11の発明によれば、真空引き時よりも高い
圧力で酸化性ガスをトラップ機構内に閉じ込めるように
しているので、反応副生成物と酸化性ガスとの反応が促
進されることになり、反応副生成物の安定化操作を迅速
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成膜装置の排気系構造を示す構成
図である。
【図2】反応ガスノズルの取り付け状態を示す断面図で
ある。
【図3】TiCl4 、TiCl3 、NH4 Clの蒸気圧
曲線を示す図である。
【図4】反応ガスノズルの変形例を示す図である。
【図5】反応ガスノズルをトラップ機構に設けたときの
状態を示す図である。
【図6】本発明に係る成膜装置の排気系構造の他の実施
例を示す構成図である。
【図7】本発明の不純物ガスの除去方法の一例を示すフ
ローである。
【図8】本発明の不純物ガスの除去方法の他の一例を示
すフローである。
【図9】本発明に係る成膜装置の排気系構造の更に他の
実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
2 成膜装置 4 排気系構造 6 処理容器 10 載置台 14 シャワーヘッド 20 ガス供給通路 30 排気通路 32 トラップ機構 33 真空ポンプ 34 除害装置 40 バイパス通路 44 反応ガス導入手段 46 反応ガスノズル 48 反応ガス通路 50 反応ガス源 52 反応ガス開閉弁 54 流量制御弁 102 成膜装置 104 排気系構造 106 処理容器 110 載置台 114 シャワーヘッド 130 排気通路 132 トラップ機構 134 真空ポンプ 136 除害装置 152 バイパス通路 160 酸化性ガス導入手段 162 ガスノズル 164 酸化性ガス通路 166 酸化性ガス源 168 酸化性ガス開閉弁 W 半導体ウエハ(被処理体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波多野 達夫 山梨県韮崎市穂坂町三ツ沢650番地 東京 エレクトロン山梨株式会社内 (72)発明者 内藤 洋右 山梨県韮崎市藤井町北下条2381番地の1 東京エレクトロン山梨株式会社内 (72)発明者 津田 栄之輔 山梨県韮崎市藤井町北下条2381番地の1 東京エレクトロン山梨株式会社内 Fターム(参考) 4K030 AA03 BA17 BA18 BA20 CA04 CA12 DA06 EA11 KA49 5F045 AA08 AC02 AC03 AC11 AC12 BB08 EC07 EC09 EF02 EG07 EG08 EH05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高融点金属化合物ガスを用いて被処理体
    に成膜処理を施す成膜装置の排気系構造において、前記
    成膜装置に接続された排気通路と、この排気通路に介設
    されて排気ガス中に含まれる不純物ガスを除去するため
    のトラップ機構と、このトラップ機構、或いはこのトラ
    ップ機構よりも上流側の前記排気通路に設けられて前記
    トラップ機構内、或いは前記排気通路内に前記不純物ガ
    スと反応する反応ガスを導入する反応ガス導入手段とを
    備えたことを特徴とする成膜装置の排気系構造。
  2. 【請求項2】 前記反応ガス導入手段は、前記成膜装置
    の排気口の近傍に位置させて設けられることを特徴とす
    る請求項1記載の成膜装置の排気系構造。
  3. 【請求項3】 前記高融点金属化合物は、チタン含有ガ
    スとタングステン含有ガスとタンタル含有ガスの内のい
    ずれか1つであることを特徴とする請求項1または2記
    載の成膜装置の排気系構造。
  4. 【請求項4】 前記反応ガスは、アンモニアガスと酸素
    含有ガスと水蒸気の内の少なくともいずれか1つである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の成
    膜装置の排気系構造。
  5. 【請求項5】 前記トラップ機構或いは前記トラップ機
    構よりも上流側の前記排気通路には、前記トラップ機構
    内の反応副生成物と反応して酸化させる酸化性ガスを導
    入する酸化性ガス導入手段が設けらることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の成膜装置の排気系構
    造。
  6. 【請求項6】 高融点金属化合物ガスを用いて被処理体
    に成膜処理を施す成膜装置から排出される排気ガス中の
    不純物ガスを除去する不純物ガスの除去方法において、
    前記排気ガス中に前記不純物ガスと反応を起こし易い反
    応ガスを混入させて反応生成物を形成し、この反応生成
    物をトラップ機構によって捕獲するようにしたことを特
    徴とする不純物ガスの除去方法。
  7. 【請求項7】 高融点金属化合物ガスを用いて被処理体
    に成膜処理を施す成膜装置の排気系構造において、前記
    成膜装置に接続された排気通路と、前記排気通路に介設
    された排気ガス中に含まれる不純物ガスを反応副生成物
    として除去するトラップ機構と、このトラップ機構或い
    は前記トラップ機構よりも上流側の前記排気通路に設け
    られて前記トラップ機構内の反応副生成物と反応して酸
    化させる酸化性ガスを導入する酸化性ガス導入手段とを
    備えたことを特徴とする成膜装置の排気系構造。
  8. 【請求項8】 前記トラップ機構を迂回するように前記
    成膜装置側へ接続されたバイパス通路を有することを特
    徴とする請求項7記載の成膜装置の排気系構造。
  9. 【請求項9】 高融点金属化合物ガスを用いて被処理体
    に成膜処理を施す成膜装置から排出される排気ガス中の
    不純物ガスを反応副生成物としてトラップ機構により除
    去する不純物ガスの除去方法において、前記反応副生成
    物に酸化性ガスを接触させて酸化させることにより前記
    反応副生成物を安定化させるようにしたことを特徴とす
    る不純物ガスの除去方法。
  10. 【請求項10】 前記トラップ機構内にて前記酸化性ガ
    スと前記反応副生成物とを接触させている時には、前記
    トラップ機構を迂回するように設けた排気バイパス通路
    を介して逆拡散係数が大きい状態で前記成膜装置側を真
    空引きすることを特徴とする請求項9記載の不純物ガス
    の除去方法。
  11. 【請求項11】 前記反応副生成物を安定化させる工程
    は、前記トラップ機構内に真空引き時よりも高い圧力で
    前記酸化性ガスを閉じ込めるステップと、前記閉じ込め
    た酸化性ガスを排気するステップとを順次複数回繰り返
    し行うことを特徴とする請求項9または10記載の不純
    物ガスの除去方法。
  12. 【請求項12】 前記高融点金属化合物は、チタン含有
    ガスとタングステン含有ガスとタンタル含有ガスの内の
    いずれか1つであることを特徴とする請求項9乃至11
    のいずれかに記載の不純物ガスの除去方法。
  13. 【請求項13】 前記酸化性ガスは、酸素含有ガスと水
    蒸気の内の少なくともいずれか1つであることを特徴と
    する請求項9乃至12のいずれかに記載の不純物ガスの
    除去方法。
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