JP2006303414A - 基板処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排気系の排気用ポンプ下流側の排気経路に、副生成物が付着することを防止出来る基板処理システムを提供する。
【解決手段】基板処理装置は、ウェハを処理する処理室201を形成する反応管203と、処理室201内のウェハを加熱するヒータ207と、処理室201に複数の処理ガスを供給するガス供給手段と、処理室201内のガスを排気する排気系10とを備える。排気系10は、排気管231及び排気管231を介して処理室201内のガスを排気する真空ポンプ246と、排気管20及び排気管20により真空ポンプ246からの排気ガスを除害処理をする除害装置30と、加熱された不活性ガスを供給する加熱ガス供給ユニット40,50とを有し、加熱ガス供給ユニット40,50から真空ポンプ246の排気口付近の筐体内、三方弁32の上流側近傍の排気管20に加熱された不活性ガスを供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のガスを処理室内に供給して、半導体ウェハ等の基板に成膜等の処理を行なう基板処理システムに係り、特に処理室内の雰囲気を排気する排気系に付着堆積する副生成物の低減を図った基板処理システムに関する。
基板処理システム、例えば半導体製造装置にあっては、半導体基板を処理する処理室と、複数の処理ガスを処理室に供給するガス供給手段と、処理室内の雰囲気を排気する排気系と、処理室内の基板を加熱するヒータとを備えている。排気系の排気管には、真空ポンプ(排気手段)が設けられると共に、真空ポンプの下流側の排気管は、排気ガスを除害処理する除害装置に接続されている。
基板処理方法には、通常、複数の処理ガスを同時に供給するCVD法が採用されている。このCVD法を用いた半導体製造装置(CVD装置という)では、複数のガスを同時に供給する処理法であるため、排気系には複数のガスが共存しており、副生成物が付着し易くなる。排気系に副生成物が付着すると、排気管や真空ポンプなどのメンテナン頻度が増加し、メンテナンス費用が増加するばかりでなく、装置稼働率が低下してしまう。このため、従来、排気系に、室温の状態の不活性ガス(副生成物昇華用のガス)を導入して、副生成物の付着を防止する提案がある。
しかしながら、上記従来技術では、室温の状態の不活性ガスを供給しているため、排気系を流れる不活性ガスを含む排気ガスは、排気管等との接触により徐々に低温化し、排気系に副生成物が付着するという問題があった。殊に、設備レイアウト上、真空ポンプと除害装置との間の排気管が非常に長くなる場合に大きな問題となる。真空ポンプと除害装置との間の排気管が長くなる場合は、例えば、多数の半導体製造装置の排気ガスを、1台の除害装置で共通に処理するシステムにおいて、除害装置に対して距離の遠い半導体製造装置がでてくる場合である。
ところで、基板処理法には、CVD法の他に、複数のガスを交互に供給する処理方法、例えばALD(Atomic Layer Deposition)法がある。このALD法では、CVD法とは異なり、複数のガスが排気系で共存することがないので、本来排気系に副生成物が付着しないはずである。しかし、真空ポンプの排気口側、及びそれより下流側の排気系では、ガス圧が比較的に高く排出作用も弱くなるので、前の処理で使用したガスが残留し次のガスと混合して反応ガスを生成することがあり、ALD法であっても、排気系に副生成物が付着することになる。
特に、上述したように、真空ポンプと除害装置との間の排気管が長くなる場合などに、排気ガス温度が低下すると、排気経路のガスが流れにくく滞留しやすい箇所・部分では、その内壁に副生成物が付着堆積し、排気経路の詰まりが発生することになる。
本発明の課題は、複数のガスを処理室内に供給して基板に処理を行なう基板処理システムにおいて、排気系の排気用ポンプ下流側の排気経路に、副生成物が付着することを防止できる基板処理システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の基板処理システムは、基板を収容する処理室と、前記処理室内の基板を加熱する加熱手段と、前記処理室に所望のガスを供給するガス供給手段と、前記処理室内の雰囲気を排気するポンプを含む排気系と、前記排気系の一部であって、前記ポンプの下流側に設けられ排気ガスの除害処理を行う除害処理部とを備え、前記ポンプと前記除害処理部との間の排気経路において、排気コンダクタンスが大きく変化する箇所の上流側近傍から、加熱された不活性ガスを供給することを特徴とする。
排気経路の排気コンダクタンスが大きく変化する箇所・部分では、排気ガスの流れが乱されたり阻害されたりして、その箇所・部分又はその近傍に、排気ガスの滞留・淀みが生じ易い。従って、ポンプと除害処理部との間の排気経路が長い場合などに、排気ガスが排気管等との接触により徐々に低温化すると、排気系のポンプ下流側(2次側)の背圧は比較的に高いこともあって、上記排気ガスの滞留・淀みが生じ易い部分では、排気管等の内壁に副生成物が付着堆積してしまう。
そこで、本発明では、ポンプと除害処理部との間の排気経路中の、排気コンダクタンスが大きく変化する箇所の上流側近傍から、室温状態より加熱されて昇温・高温化された不活性ガスを供給している。昇温・高温化された不活性ガスは、排気経路を流れる排気ガスの温度を瞬時に上げることができるので、不活性ガス供給部の下流側の、上記排気ガスの滞留・淀みが生じ易い部分の排気ガス温度が上昇し、その部分の内壁に副生成物が付着堆積するのを防止ないし大幅に低減することができる。
更に、不活性ガスの供給によって、上記滞留・淀みが生じ易い部分の排気ガスの流れが改善され、副生成物の付着が低減されることになる。
また、本発明は、上述したように、排気ガスの滞留・淀みが生じ易い部分に的確に対応して、加熱された不活性ガスを供給しているので、比較的に少量の不活性ガスによって有効に効率よく副生成物の付着を防止することができる。
排気経路の排気コンダクタンスが大きく変化する箇所とは、経路の方向変化、経路形状の変化、合流、分流、経路内の障害物などがある箇所・部分である。具体的には、排気経路の開閉・開度制御・切替等を行うバルブ(三方弁、二方弁など)、排気経路を方向変換させるエルボ部・ベンド部、排気経路を分岐・集合させるティー部・Y(ワイ)部や配管集合部(マニホールドなど)、排気経路を縮径または拡径させる配管径変換部・径違い継手部、排気経路の流れの障害となる段差部、排気経路に設置される各種機器などが挙げられる。
本発明によれば、排気系の排気用ポンプ下流側の排気経路に、副生成物が付着することを防止できる。したがって、排気系の排気管や除害処理部などのメンテナン頻度を低減することができ、メンテナンス費用を削減できるばかりでなく、システム稼働率を向上できる。
以下に本発明に係る基板処理システムの一実施形態として、縦型の処理炉を備えた半導体製造装置について説明する。
図3に示すように、装置の筐体101内の前面側には、外部との間で基板収納容器(基板保持具)としてのカセット100の授受を行うカセットステージ(保持具授受部材)105が設けられている。カセットステージ105の後側には昇降手段としてのカセットエレベータ115が設けられ、カセットエレベータ115には搬送手段としてのカセット移載機114が取りつけられている。又、カセットエレベータ115の後側には、カセット100を載置するカセット棚109が設けられると共に、カセットステージ105の上方にも予備カセット棚110が設けられている。
筐体101の後部上方には、処理炉202が設けられ、処理炉202の下方には、基板としてのウェハ200を水平姿勢で多段に保持する基板保持手段としてのボート217を、処理炉202に昇降させる昇降手段としてのボートエレベータ121が設けられている。ボートエレベータ121に取り付けられた昇降部材122の先端部には、蓋体としてのシールキャップ219が取り付けられており、シールキャップ219はボート217を垂直に支持している。ボートエレベータ121とカセット棚109との間には昇降手段としての移載エレベータ113が設けられ、移載エレベータ113には搬送手段としてのウェハ移載機112が取りつけられている。又、ボートエレベータ121の横には、開閉機構を持ち処理炉202の下面を塞ぐ遮蔽部材としての炉口シャッタ116が設けられている。
ウェハ200が装填されたカセット100は、図示しない外部搬送装置からカセットステージ105にウェハ200が上向き姿勢で搬入され、ウェハ200が水平姿勢となるようカセットステージ105で90°回転させられる。更に、カセット100は、カセットエレベータ115の昇降動作、横行動作及びカセット移載機114の進退動作、回転動作の協働により、カセットステージ105からカセット棚109又は予備カセット棚110に搬送される。
カセット棚109には、ウェハ移載機112の搬送対象となるウェハ200が収納されたカセット100が載置される移載棚123があり、ウェハ200が移載に供されるカセット100は、カセットエレベータ115、カセット移載機114により移載棚123に移載される。
カセット100が移載棚123に移載されると、ウェハ移載機112の進退動作、回転動作及び前記移載エレベータ113の昇降動作の協働により、移載棚123から降下状態のボート217にウェハ200を移載する。
ボート217に所定枚数のウェハ200が移載されると、ボートエレベータ121によりボート217が処理炉202に挿入され、シールキャップ219により処理炉202が気密に閉塞される。気密に閉塞された処理炉202内ではウェハ200が加熱されると共に、図示省略のガス供給管から処理ガスが処理炉202内に供給され、ウェハ200に処理がなされる。
処理炉202の下部には排気管231が接続され、排気管231は真空ポンプ246に接続されており、真空ポンプ246により処理炉202内の処理後の残留ガス(排気ガス)は真空排気される。真空ポンプ246の排気口には排気管20を介して除害装置30が設けられており、真空ポンプ246から排気されてきた排気ガスは除害装置30によって除害処理されて大気中に排出されるようになっている。
ウェハ200への処理が完了すると、ウェハ200は上記した作動の逆の手順により、ボート217から移載棚123のカセット100に移載され、カセット100はカセット移載機114により移載棚123からカセットステージ105に移載され、図示しない外部搬送装置により筐体101の外部に搬出される。尚、炉口シャッタ116は、ボート217が降下状態の際に処理炉202の下面を塞ぎ、外気が処理炉202内に巻き込まれるのを防止している。
次に、本発明の実施の形態にて行った、ウェハ等の基板へのプロセス処理例としてCVD法の中の1つであるALD法を用いた成膜処理について、簡単に説明する。
ALD法は、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる2種類(またはそれ以上)の原料となるガスを1種類ずつ交互に基板上に供給し、1原子層単位で吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。
即ち、利用する化学反応は、例えばSiN(窒化珪素)膜形成の場合、ALD法ではDCS(ジクロルシラン、SiHCl)とNH(アンモニア)を用いて300〜600℃の低温で高品質の成膜が可能である。また、ガス供給は、複数種類の反応性ガスを1種類ずつ交互に供給する。そして、膜厚制御は、反応性ガス供給のサイクル数で制御する。(例えば、成膜速度が1オングストローム/サイクルとすると、20オングストロームの膜を形成する場合、処理を20サイクル行う。)
この成膜処理を図4及び図5を用いて具体的に説明する。図4は、本実施の形態にかかる縦型の基板処理炉(処理炉部分を縦断面で示した)の概略構成図であり、図5は本実施の形態にかかる縦型の基板処理炉(処理炉部分を横断面で示した)の概略構成図である。
加熱手段であるヒータ207の内側に、基板であるウェハ200を処理する反応容器としての反応管203が設けられ、この反応管203の下端開口は、蓋体であるシールキャップ219により気密部材であるOリング220を介して気密に閉塞されて、反応管203内部に処理室201が形成される。少なくとも、これらヒータ207、反応管203及びシールキャップ219により処理炉202が形成されている。シールキャップ219には、石英キャップ218を介して基板保持手段であるボート217が立設され、前記石英キャップ218はボートを保持する保持体となっている。そして、ボート217は処理炉202に挿入される。ボート217には、バッチ処理される複数のウェハ200が水平姿勢で反応管203の管軸方向に多段に積載される。前記ヒータ207は処理炉202に挿入されたウェハ200を所定の温度に加熱する。
そして、処理炉202には、複数種類、ここでは2種類のガスを供給する供給管としての2本のガス供給管232a、232bが設けられている。第1のガス供給管232aからは、流量制御手段である第1のマスフローコントローラ241a及び開閉弁である第1のバルブ243aを介し、更に後述する処理炉202内に形成されたバッファ室237を介して処理室201に反応ガスが供給される。また、第2のガス供給管232bからは、流量制御手段である第2のマスフローコントローラ241b、開閉弁である第2のバルブ243b、ガス溜め247及び開閉弁である第3のバルブ243cを介し、更に後述するガス供給部249を介して処理室201に反応ガスが供給される。
処理炉202は、ガスを排気する排気管である排気管231により第4のバルブ243dを介して排気手段である真空ポンプ246に接続され、真空排気されるようになっている。尚、この第4のバルブ243dは、弁を開閉して処理炉202の真空排気・真空排気停止ができ、更に弁開度を調節して圧力調整可能になっている開閉弁である。上述した排気管231、第4のバルブ243d、真空ポンプ246等から排気系が構成される。
処理炉202を構成している反応管203の内壁とウェハ200との間における円弧状の空間には、反応管203の下部より上部の内壁にウェハ200の積載方向に沿って、ガス分散空間であるバッファ室237が形成されており、バッファ室237のウェハ200と隣接する区画壁の一端部側には、ガスを供給する供給孔である第1のガス供給孔248aが設けられている。この第1のガス供給孔248aは、反応管203の中心へ向けて開口している。この第1のガス供給孔248aは、下部から上部にわたってそれぞれ同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
そして、バッファ室237には、第1のガス供給孔248aが設けられた一端部側とは反対の他端部側には、ノズル233が、反応管203の下部より上部にわたりウェハ200の積載方向に沿って配設されている。ノズル233には、複数のガスを供給する供給孔である第2のガス供給孔248bが設けられている。この第2のガス供給孔248bの開口は、バッファ室237と処理炉202の差圧が小さい場合には、上流側から下流側まで同一の開口面積で同一の開口ピッチとするのが良いが、差圧が大きい場合には上流側から下流側に向かって次第に開口面積を大きくするか、開口ピッチを小さくすると良い。
本実施の形態において、第2のガス供給孔248bの開口面積および開口ピッチを上流側から下流側にかけて調節することで、まず、各第2のガス供給孔248bより、ガスの流速の差はあるが、流量はほぼ同量であるガスを噴出させる。更に、各第2のガス供給孔248bから噴出するガスをバッファ室237に一旦導入することで、各第2のガス供給孔248bから噴出・導入されたガスの流速差の均一化を行うこととした。
すなわち、バッファ室237において、各第2のガス供給孔248bより噴出したガスはバッファ室237で各ガスの粒子速度が緩和された後、第1のガス供給孔248aより処理炉202に噴出する。この間に、各第2のガス供給孔248bより噴出したガスは、各第1のガス供給孔248aより噴出する際には、均一な流量と流速とを有するガスとすることができた。
さらに、バッファ室237に、細長い構造を有する第1の電極である第1の棒状電極269及び第2の電極である第2の棒状電極270が上部より下部にわたって電極を保護する保護管である電極保護管275に保護されて配設され、この第1の棒状電極269又は第2の棒状電極270のいずれか一方は整合器272を介して高周波電源273に接続され、他方は基準電位であるアースに接続されている。この結果、第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270間のプラズマ生成領域224にプラズマが生成される。
この電極保護管275は、第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270のそれぞれをバッファ室237の雰囲気と隔離した状態でバッファ室237に挿入できる構造となっている。ここで、電極保護管275の内部は外気(大気)と同一雰囲気であると、電極保護管275にそれぞれ挿入された第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270はヒータ207の加熱で酸化されてしまう。そこで、電極保護管275の内部は窒素などの不活性ガスを充填あるいは不活性ガスでパージして、酸素濃度を充分低く抑えて第1の棒状電極269又は第2の棒状電極270の酸化を防止するための不活性ガスパージ機構が設けられている。
さらに、第1のガス供給孔248aの位置より、反応管203の内周を120°程度回った内壁に、ガス供給部249が設けられている。このガス供給部249は、ALD法による成膜において、ウェハ200に複数種類のガスを1種類ずつ交互に供給する際に、バッファ室237とは異なるガス種を分担して供給する供給部である。
このガス供給部249もバッファ室237と同様にウェハと隣接する位置に同一ピッチでガスを供給する供給孔である第3のガス供給孔248cを有し、ガス供給部249の下部には第2のガス供給管232bが接続されている。
第3のガス供給孔248cの開口は、バッファ室237と処理炉202の差圧が小さい場合には、上流側から下流側まで同一の開口面積で同一の開口ピッチとすると良いが、差圧が大きい場合には、上流側から下流側に向かって開口面積を大きくするか、開口ピッチを小さくすると良い。
反応管203内の中央部には、複数枚のウェハ200を多段に同一間隔で載置するボート217が設けられており、このボート217は図中省略のボートエレベータ機構により反応管203に出し入れできるようになっている。また処理の均一性を向上する為にボート217を回転するための回転手段であるボート回転機構267が設けてあり、ボート回転機構267を回転することにより、石英キャップ218に保持されたボート217が回転するようになっている。
制御手段であるコントローラ121は、第1、第2のマスフローコントローラ241a、241b、第1〜第4のバルブ243a、243b、243c、243d、ヒータ207、真空ポンプ246、ボート回転機構267、図中省略のボート昇降機構、高周波電源273、整合器272に接続されており、第1、第2のマスフローコントローラ241a、241bの流量調整、第1〜第3のバルブ243a、243b、243cの開閉動作、第4のバルブ243dの開閉及び圧力調整動作、ヒータ207温度調節、真空ポンプ246の起動・停止、ボート回転機構267の回転速度調節、ボート昇降機構の昇降動作制御、高周波電源273の電力供給制御、整合器272によるインピーダンス制御が行われる。
次にALD法による成膜例について、DCS及びNHガスを用いてSiN膜を成膜する例で説明する。
まず成膜しようとするウェハ200をボート217に装填し、処理炉202に搬入する。搬入後、次の3つのステップを順次実行する。
[ステップ1]
ステップ1では、プラズマ励起の必要なNHガスと、プラズマ励起の必要のないDCSガスとを併行して流す。まず第1のガス供給管232aに設けた第1のバルブ243a、及び排気管231に設けた第4のバルブ243dを共に開けて、第1のガス供給管232aから第1のマスフローコントローラ241aにより流量調整されたNHガスをノズル233の第2のガス供給孔248bからバッファ室237へ噴出し、第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270間に高周波電源273から整合器272を介して高周波電力を印加してNHをプラズマ励起し、活性種として処理室201に供給しつつ排気管231から排気する。NHガスをプラズマ励起することにより活性種として流すときは、第4のバルブ243dを適正に調整して処理炉202内圧力を10〜100Paとする。第1のマスフローコントローラ241aで制御するNHの供給流量は1000〜10000sccmである。NHをプラズマ励起することにより得られた活性種にウェハ200を晒す時間は2〜120秒間である。このときのヒータ207温度はウェハが300〜600℃になるよう設定してある。NHは反応温度が高いため、上記ウェハ温度では反応しないので、プラズマ励起することにより活性種としてから流すようにしており、このためウェハ温度は設定した低い温度範囲のままで行える。
このNHをプラズマ励起することにより活性種として供給しているとき、第2のガス供給管232bの上流側の第2のバルブ243bを開け、下流側の第3のバルブ243cを閉めて、DCSも流すようにする。これにより第2、第3のバルブ243b、243c間に設けたガス溜め247にDCSを溜める。このとき、処理炉202内に流しているガスはNHをプラズマ励起することにより得られた活性種であり、DCSは存在しない。したがって、NHは気相反応を起こすことはなく、プラズマにより励起され活性種となったNHはウェハ200上の下地膜と表面反応する。
[ステップ2]
ステップ2では、第1のガス供給管232aの第1のバルブ243aを閉めて、NHの供給を止めるが、引続きガス溜め247へ供給を継続する。ガス溜め247に所定圧、所定量のDCSが溜まったら上流側の第2のバルブ243bも閉めて、ガス溜め247にDCSを閉じ込めておく。また、排気管231の第4のバルブ243dは開いたままにし真空ポンプ246により、処理炉202を20Pa以下に排気し、残留NHを処理炉202から排除する。また、この時にはN等の不活性ガスを処理炉202に供給すると、更に残留NHを排除する効果が高まる。ガス溜め247内には、圧力が20000Pa以上になるようにDCSを溜める。また、ガス溜め247と処理炉202との間のコンダクタンスが1.5×10−3/s以上になるように装置を構成する。また、反応管203の容積に対する必要なガス溜め247の容積を、これらの容積比として考えると、反応管203の容積が100l(リットル)の場合においては、ガス溜め247の容積は100〜300ccであることが好ましく、容積比としてはガス溜め247は反応室容積の1/1000〜3/1000倍とすることが好ましい。
[ステップ3]
ステップ3では、処理炉202の排気が終わったら、排気管231の第4のバルブ243dを閉じて排気を止め、第2のガス供給管232bの下流側の第3のバルブ243cを開く。これにより、ガス溜め247に溜められたDCSが処理炉202に一気に供給される。このとき排気管231の第4のバルブ243dが閉じられているので、処理炉202内の圧力は急激に上昇して約931Pa(7Torr)まで昇圧される。DCSを供給するための時間は2〜4秒に設定し、その後上昇した圧力雰囲気中に晒す時間を2〜4秒に設定し、合計6秒とした。このときのウェハ温度はNHの供給時と同じく、300〜600℃である。DCSの供給により、下地膜上のNHとDCSとが表面反応して、ウェハ200上にSiN膜が成膜される。成膜後、第3のバルブ243cを閉じ、第4のバルブ243dを開けて処理炉202を真空排気し、残留するDCSの成膜に寄与した後のガスを排除する。また、この時にはN等の不活性ガスを処理炉202に供給すると、更に残留するDCSの成膜に寄与した後のガスを処理炉202から排除する効果が高まる。また第2のバルブ243bを開いてガス溜め247へのDCSの供給を開始する。
上記ステップ1〜3を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返すことによりウェハ上に所定膜厚のSiN膜を成膜する。
ALD装置では、ガスは下地膜表面に吸着する。このガスの吸着量は、ガスの圧力、及びガスの暴露時間に比例する。よって、希望する一定量のガスを、短時間で吸着させるためには、ガスの圧力を短時間で大きくする必要がある。この点で、本実施の形態では、第4のバルブ243dを閉めたうえで、ガス溜め247内に溜めたDCSを瞬間的に供給しているので、処理炉202内のDCSの圧力を急激に上げることができ、希望する一定量のガスを瞬間的に吸着させることができる。
また、本実施の形態では、ガス溜め247にDCSを溜めている間に、ALD処理で必要なステップであるNHガスをプラズマ励起することにより活性種として供給、及び処理炉202の排気をしているので、DCSを溜めるための特別なステップを必要としない。また、処理炉202内を排気してNHガスを除去してからDCSを流すので、両者はウェハ200に向かう途中で反応しない。供給されたDCSは、ウェハ200に吸着しているNHとのみ有効に反応させることができる。
ところで、上述したように、処理室に複数の処理ガスを交互に供給しつつ排気してウェハを処理するALD法による処理炉においては、排気系の真空ポンプの2次側の排気管路では、排気作用が弱く排気ガスが滞留し易くなるので、複数のガスが合流接触して反応副生成物が排気管路に析出付着し、この反応副生成物が堆積することにより排気管路が詰まってしまうおそれがある。このため、処理炉を停止して排気管等を洗浄するなどのメンテナンスを頻繁に行う必要があった。この排気管路の詰まりは、特に、真空ポンプの2次側の排気管路中の、排気コンダクタンスが大きく変わって排気ガスの滞留・淀みが生じやすい箇所において、顕著であった。
そこで、本実施の形態では、これを回避するために、真空ポンプの下流側(2次側)の排気管路中の、排気コンダクタンスが大きく変わって排気ガスの滞留・淀みが生じやすい箇所(バルブ等)の上流側近傍の排気管路から、加熱された不活性ガスを供給して、排気管路に反応副生成物が形成されないようにした。以下、これを説明する。
図1に、本発明の実施の形態にかかる縦型の処理炉を備えた基板処理装置の排気系の概略構成図を示す。
ALD法により基板(ウェハ)の処理を行う基板処理装置は、ウェハを処理する処理室201が内部に形成される反応管203と、反応管203の外側を覆うように設けられ、処理室201内のウェハを加熱する加熱手段としてのヒータ207と、処理室201に複数の処理ガスを交互に供給する処理ガス供給手段(図示せず)と、処理室201内のガスを排気する真空ポンプ246及び排気ガスの除害処理をする除害装置30を有する排気系10とを備えている。
排気系10の排気管は、反応管203下部の排気ポートと真空ポンプ246の吸気口との間に配設されたポンプ系の排気管231と、真空ポンプ246の排気口と除害装置30の本体部分である除害処理部としての燃焼室31との間に配設された除害装置系の排気管20とを有する。また、排気系10は、加熱された不活性ガスを排気系10に供給する不活性ガス供給手段としての加熱ガス供給ユニット40,50を備えている。
加熱ガス供給ユニット40,50は、不活性ガスを加熱する加熱手段と、加熱手段で加熱して高温になった不活性ガス、例えばNを排気系10に供給するガス供給配管41,51とを有する。不活性ガスを高温に加熱する加熱手段としては、ランプ加熱器の他に、抵抗加熱器、プラズマ加熱器等がある。
除害装置は、排気ガスに含まれる有害物質を、燃焼させたり、触媒に通して中和させたり、溶媒に溶かし込んだりして、無害化したり除去したりするものである。この実施形態の除害装置30は、燃焼式のもので、排気管20から三方弁32を経由して燃焼室31に導入された排気ガスを、燃焼室31の火炎によって燃焼除害するよう構成されている。燃焼室31にはバーナー等の燃焼器(図示せず)が設けられ、この燃焼器に燃料とエアーが供給されて火炎が形成されるようになっている。
なお、除害装置30には、上述した構成の燃焼室31を備えた燃焼除害モジュールが複数設けられており、他の処理炉からの排気ガスは、除害装置30の他の燃焼除害モジュールに導入されて除害処理されるようになっている。また、燃焼除害モジュールには、燃焼室31から排出される燃焼除害後のガスを更に洗浄・冷却・中和などを行うスクラバが設けられる場合がある。
図2は、三方弁32の概略構造を示す縦断面図である。三方弁32は、図示のように、Tポート型のボールバルブで、入力ポート34、出力ポート35及びバイパスポート36を有するバルブ本体33と、同じくT字状の通路38が形成されたボール状(球状)の弁体37とを有する。弁体37には、図示省略の弁軸がバルブ本体33を貫通して取り付けられており、この弁軸の作動により弁体37が回転してポートの切換が行われる。
図2(a)は、通常の基板処理時の弁体37の位置を示し、弁体37によりバイパスポート36は閉じられ、真空ポンプ246から排気管20を通って三方弁32に送られてきた排気ガスは、三方弁32の入力ポート34から出力ポート35へとストレートに流れ、除害装置30の燃焼室31内に流入する。また、図2(b)は、除害装置30がトラブルを起こしたときなどの緊急時の弁体37の位置を示し、弁体37により出力ポート35は閉じられ、真空ポンプ246からの排気ガスは、三方弁32の入力ポート34からバイパスポート36へと流れ、バイパスライン(図1のバイパス管39)を通って除害装置30の他の処理炉の燃焼除害モジュールに、あるいはスクラバ(スクラバが設けられている場合には)に送られる。
真空ポンプ246の吸気口側(1次側)に設けた排気管231内は、真空ポンプ246の排出作用が有効に働いているため、前の処理で使用した処理ガスが残留しにくく、複数の処理ガスの混合による反応が生じない。しかし、真空ポンプ246の排気口側(2次側)及びそれより下流側の排気管20内は、排出作用が弱くなるので、前の処理で使用した処理ガスが残留し、次の処理ガスと混合する。従って、ALD処理であっても、真空ポンプ246の排気口側、及びそれより下流側の排気管20には、副生成物が付着し易くなる。
そこで、まず、この実施形態では、加熱ガス供給ユニット40のガス供給配管41を真空ポンプ246の排気口付近の筐体に接続して、加熱された高温の不活性ガスを、真空ポンプ246の排気口付近の筐体内に供給している。これにより、真空ポンプ246の排気口及びその下流の排気管20内を流れる排気ガスの温度を高めることができ、真空ポンプ246の排気口側の筐体内、及びその下流側の排気管20への副生成物の付着を防止することができる。また、真空ポンプ246の吸気口側ないしその上流側ではなく、真空ポンプ246の排気口付近に不活性ガスを導入しているので、真空ポンプ246の背圧が上がらず、真空ポンプ246の排気能力の低下を抑制でき、したがって、排気速度の低下によるスループットの低下や到達圧力の低下が生じない。
なお、真空ポンプ246は、通常、ブースタポンプとして機能する一段目の上流側真空ポンプと、メインポンプとして機能する二段目の下流側真空ポンプとからなる二段構成になっている。この場合には、加熱ガス供給ユニット40のガス供給配管41を、二段目の下流側真空ポンプの排気口付近の筐体に接続して、下流側真空ポンプの排気口付近の筐体内に加熱された高温の不活性ガスを供給するようにする。
確かに、加熱ガス供給ユニット40から真空ポンプ246の排気口付近の筐体内への高温の不活性ガスの供給により、真空ポンプ246排気口付近から下流へと排気管20内を流れる排気ガスの温度は高くなる。しかし、排気管20の配管長が長くなると、排気ガスの温度は下流へと流れるにつれて排気管20との接触により徐々に低下し、排気ガスの滞留・淀みが生じ易い部分があると、副生成物が付着堆積してしまう。なお、排気管20経路の外周には、外部への放熱を抑えるために、断熱効果の高いシリコンスポンジなどの保温材(図示せず)が巻き付けられているが、排気管20の低温化は避けられない。また、排気管20に配管加熱ヒータを装着して加熱することも考えられるが、排気管20内を流れる排気ガスの圧力は低いため排気ガスに熱が伝わりにくく、排気ガスの加熱昇温には不十分である。
そこで、この実施形態では、更に、排気管20の管路中の、排気ガスが流れにくく滞留・淀みが生じやすい箇所の上流側近傍に、加熱された高温の不活性ガスを供給するようにする。具体的には、加熱ガス供給ユニット50のガス供給配管51を三方弁32の上流側近傍の排気管20に接続して、高温の不活性ガスを供給している。供給された高温の不活性ガスは、排気管20の排気ガスと混合し、瞬時に排気ガス温度は上昇するので、三方弁32やその近傍の排気管20内壁に副生成物が付着堆積することを防止できる。したがって、排気系10の排気管20や除害装置30などのメンテナン頻度を低減することができると共に、メンテナンス費用を削減でき、さらに、システム稼働率を向上できる。
また、不活性ガスが供給されて排気管20管路を流れることによって、三方弁32近傍の滞留・淀みが生じ易い部分の排気ガスの流れが改善され、副生成物の付着が低減される効果もある。従って、例えば、加熱ガス供給ユニットのガス供給配管を排気管20に対して直角に取り付けるのではなく、滞留・淀みが生じ易い部分に向けて不活性ガスが噴出されるように、排気管20に対して斜めに加熱ガス供給ユニットのガス供給配管を接続するようにしても良い。
排気経路の排気コンダクタンスが大きく変化する箇所では、排気ガスの流れが乱されたり阻害されたりして、その箇所又はその近傍に、排気ガスの滞留・淀みが生じ易い。そこで、排気管20管路のコンダクタンスよりも小さい(場合によっては大きい)コンダクタンスを有する箇所・部分をなくしたり改良したりするのが望ましいが、構造上や設備レイアウト上などの理由で、どうしてもコンダクタンスが小さい箇所・部分は存在する。例えば、図1に示す排気管20のエルボ部21はコンダクタンスが小さく、排気ガスの滞留・淀みが生じ易い。従って、エルボ部21を流れる排気ガスの温度が、副生成物の固着(付着)を開始する温度に近い場合には、エルボ部21付近にもう一つ加熱ガス供給ユニットを設けて、エルボ部21の上流側近傍の排気管20にも、高温の不活性ガスを供給するようにする。なお、エルボ部21と三方弁32との距離が近い場合には、高温の不活性ガスを、エルボ部21の上流側近傍の排気管20からのみ供給する構成としても良い。
加熱ガス供給ユニット40,50から供給する高温の不活性ガスの温度としては、副生成物にもよるが、例えばジクロルシラン(SiHCl)及びアンモニア(NH)を原料として用いたシリコン窒化膜生成時に発生する塩化アンモニウム(NHCl)の場合には、約150℃とするのがよい。これは、NHClの場合、固着(付着)が開始する固着開始温度は、各蒸気圧下で、10Pa:115℃、10Pa:150℃、10Pa:200℃、10Pa:265℃、10Pa:350℃という理由などからである。また、加熱ガス供給ユニット40,50から供給する不活性ガスの流量を例示すれば、100slm程度である。この加熱された不活性ガスは、ウェハ処理時には、常時流すようにするが、例えば、不活性ガスの一部を溜めて置き、これを成膜処理のサイクルなどに合わせて一度に供給し、一時的に多量の不活性ガスが流れるようにしても良い。
ところで、ポンプ下流側の排気管系に副生成物(反応生成物)が付着して排気管系に詰まりが生じてきた場合、真空ポンプの背圧が高くなり、真空ポンプの負荷が過大となって真空ポンプが壊れてしまうおそれがあるので、真空ポンプを緊急停止するようにシステム設定されている。その他にも装置のトラブルなど緊急時の場合には、真空ポンプを停止してシステムの復旧を図っている。
上記緊急時の場合には、装置内や排気管231,20内に滞留(存在)している、処理室(反応室)201での基板への膜付処理に寄与しなかった未反応ガスを除害装置30へと排出すべく、除害装置30側のポンプ(図示省略)により吸引排気を行うが、停止した真空ポンプ246は排気コンダクタンスが極めて小さく流れ難いため、図6に示すように、真空ポンプ246を迂回して設けられたベント配管70を通じて、除害装置30に未反応ガスを流すという提案がある。
定常運用時には、上記実施形態と同様に、処理室201内で基板への膜付処理に寄与しなかった未反応ガスは、そのまま排気管231から真空ポンプ246に入り、真空ポンプ246を経由し排気管20を通じて除害装置30に流れる。
ベント配管70は、真空ポンプ246の上流側の排気管231と真空ポンプ246の下流側の排気管20との間に接続されており、ベント配管70には、その上流側から開閉弁71と逆止弁72とが設けられ、更に逆止弁72の下流側には、不活性ガスとしてのNガスを供給するガス供給配管61が接続されている。排気管20からベント配管70に未反応ガスが逆流するのを防ぐために、定常運用時に、ガス供給配管61からベント配管70に常時、室温状態のNガスが供給され、ベント配管70から排気管20へとNガスが流れるようになっている。また、ベント配管70が接続された排気管231接続部の下流側(真空ポンプ246の上流側)には、排気管231管路を開閉する開閉弁80が設けられている。定常運用時には、開閉弁80は開に、開閉弁71は閉にされ、緊急時には、開閉弁80は閉に、開閉弁71は開に制御される。
しかしながら、図6の構成では、定常運用時、ベント配管70から真空ポンプ246排気口側の排気管20に常時、室温状態のNガスが流入するので、排気管20内を流れる未反応ガスが、室温のNガスの流入によって、ガス温度の低下やガスの流れが阻害されるため、ベント配管70と排気管20との接続口(接続部)付近に反応生成物が付着し、排気管20の閉塞を招いていた。
そこで、図7に示す本発明の実施形態では、ガス供給配管61にNガスを加熱する加熱手段を有する加熱ガス供給ユニット60を設けて、加熱ガス供給ユニット60により加熱されたNガスをベント配管70に供給するようにしている。これにより、排気管20内を流れる未反応ガスの温度を高めることができ(少なくとも温度低下を防止でき)、排気管20への反応生成物の付着を防止でき、排気管系の閉塞を防ぐことができる。
また、図6の構成では、同図に一部拡大示するように、ベント配管70が排気管20に対して直角に接続されており、排気管20内をこれに沿って流れる未反応ガス流に対してNガスがほぼ直交して流入するので、未反応ガスの流れが阻害されて滞留が生じ、ベント配管70と排気管20との接続口付近に反応生成物が付着し易い。
そこで、図7の実施形態では、同図に一部拡大示するように、ベント配管70からのNガスが排気管20の下流側に向けて流れ込むように、ベント配管70が排気管20に対して斜めに傾斜させて接続されている。このため、Nガスによって排気管20内の未反応ガスの流れが阻害されることが少なくなり、排気管20のガスの流れが改善され滞留を防ぐことができるため、排気管20のベント配管70接続口付近に反応生成物が付着しなくなる。
本発明の実施の形態にかかる縦型の処理炉を備えた基板処理装置の排気系の概略構成図である。 図1の三方弁の動作を説明するための縦断面図である。 本発明の実施の形態にかかる縦型の基板処理炉を備えた半導体製造装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる縦型の基板処理炉(処理炉部分を縦断面で示した)の概略構成図である。 本発明の実施の形態にかかる縦型の基板処理炉(処理炉部分を横断面で示した)の概略構成図である。 縦型処理炉を備えた基板処理装置の排気系の概略構成図である。 本発明の他の実施形態にかかる縦型処理炉を備えた基板処理装置の排気系の概略構成図である。
符号の説明
10 排気系
20 排気管
30 除害装置(除害処理部)
31 燃焼室
32 三方弁
40 加熱ガス供給ユニット
41 ガス供給配管
50 加熱ガス供給ユニット
51 ガス供給配管
60 加熱ガス供給ユニット
70 ベント配管
200 ウェハ(基板)
201 処理室
207 ヒータ(加熱手段)
231 排気管
246 真空ポンプ(ポンプ)

Claims (1)

  1. 基板を収容する処理室と、
    前記処理室内の基板を加熱する加熱手段と、
    前記処理室に所望のガスを供給するガス供給手段と、
    前記処理室内の雰囲気を排気するポンプを含む排気系と、
    前記排気系の一部であって、前記ポンプの下流側に設けられた、排気ガスの除害処理を行う除害処理部と、を備え、
    前記ポンプと前記除害処理部との間の排気経路において、排気コンダクタンスが大きく変化する箇所の上流側近傍から、加熱された不活性ガスを供給することを特徴とする基板処理システム。
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