JPH11195647A - 薄膜形成装置及び反応副生成物除去方法 - Google Patents

薄膜形成装置及び反応副生成物除去方法

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JPH11195647A
JPH11195647A JP36104997A JP36104997A JPH11195647A JP H11195647 A JPH11195647 A JP H11195647A JP 36104997 A JP36104997 A JP 36104997A JP 36104997 A JP36104997 A JP 36104997A JP H11195647 A JPH11195647 A JP H11195647A
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gas
reaction
thin film
film forming
reaction chamber
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JP36104997A
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Naoto Nakamura
直人 中村
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス排出路の内壁に付着した反応副生成物を
除去するためのメンテナンスの回数を少なくすることが
できるようにする。 【解決手段】 窒化膜形成用CVD装置は、反応室11
3に02 ガスを導入するための給気開口部20と、02
ガスを蓄積するためのタンク22と、給気開口部14と
タンク22とを接続するための給気配管21と、この給
気配管21を遮断するための給気バルブ23と、窒化膜
の形成が終了した後、タンク22から反応室113を介
して排気配管25等によって形成されるガス排出路にO
2 ガスを供給するための制御を行う制御部36とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板が収納された
反応室で所定のガスを化学反応させることにより基板上
に薄膜を形成する薄膜形成装置に関する。また、本発明
は、この薄膜形成装置において、未反応ガスの排出路の
内壁に付着する反応副生成物を除去するための反応副生
成物除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体装置や液晶表示装置等を
製造する場合は、半導体装置のウェーハや液晶表示装置
のガラス基板等の基板に所定の薄膜を形成する薄膜形成
装置が必要になる。
【0003】この薄膜形成装置としては、例えば、CV
D(Chemical VaporDepositio
n、化学気相堆積)装置がある。このCVD装置は、基
板が収納された反応室で所定のガスを化学反応させるこ
とにより基板上に薄膜を形成するようになっている。
【0004】このCVD装置としては、例えば、窒化膜
を形成する窒化膜形成用CVD装置がある。この窒化膜
形成用CVD装置は、通常、SiH2 Cl2 (ジクロル
シアン)ガスとNH3 (アンモニア)ガスとを化学反応
させることによって窒化膜を形成するようになってい
る。
【0005】SiH2 Cl2 ガスとNH3 ガスとの化学
反応によって窒化膜を形成する場合、反応室から未反応
ガスを排出するためのガス排出路の内壁に、反応副生成
物として、NH4 Clが付着する。このNH4 Clは、
温度を上がると昇華するが、温度が下がると再付着す
る。
【0006】ガス排出路の内壁にNH4 Clが付着する
と、ガス排出路が詰まって過負荷状態となり、装置の故
障等を招くことがある。したがって、ガス排出路の内壁
に付着したNH4 Clはできるだけ除去する必要があ
る。
【0007】ガス排出路の内壁に付着したNH4 Clを
除去する場合、従来は、メンテナンスだけによって除去
するようになっていた。すなわち、ガス排出路を形成す
る排気配管等を装置から外して純水洗浄する方法だけに
より除去するようになっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メンテ
ナンスだけによってNH4 Clを除去する方法では、メ
ンテナンスを頻繁に行わなければならないため、装置の
稼働率が低下するという問題があった。また、メンテナ
ンスによってガス排出路にリーク等が発生する危険性が
高くなるため、稼働率が大幅に低下する場合があるとい
う問題があった。
【0009】そこで、本発明は、ガス排出路の内壁に付
着した反応副生成物を除去するためのメンテナンスの回
数を少なくすることができる薄膜形成装置及び反応副生
成物除去方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の薄膜形成装置は、反応室で所定のガス
を化学反応させることにより基板上に薄膜を形成する薄
膜形成手段と、反応室からガス排出路を介して未反応ガ
スを排出する未反応ガス排出手段と、ガス排出路に酸化
性ガスを供給し、この酸化性ガスによってガス排出路の
内壁に付着する反応副生成物を酸化することによりこの
反応副生成物を除去する反応副生成物除去手段とを備え
たものである。
【0011】この請求項1記載の薄膜形成装置では、反
応副生成物除去手段により、ガス排出路に酸化性ガスが
供給される。これにより、ガス排出路の内壁に付着して
いる反応副生成物が酸化され、蒸気圧の高い物質に変換
される。その結果、この反応副生成物が除去され、これ
を除去するためのメンテナンスの回数を少なくすること
ができる。
【0012】請求項2記載の薄膜形成装置は、請求項1
記載の装置において、反応副生成物除去手段の構成を、
反応室から薄膜が形成された基板が取り出された後、こ
の反応室を介してガス排出路に酸化性ガスを供給するよ
うな構成としたものである。
【0013】この請求項2記載の薄膜形成装置では、酸
化性ガスは、薄膜が形成された基板が反応室から取り出
された後、反応室を介してガス排出路に供給される。こ
れにより、ガス排出路の基端部から先端部まで酸化性ガ
スが供給される。その結果、ガス排出路の全域に渡って
反応副生成物が除去される。
【0014】請求項3記載の薄膜形成装置は、請求項2
記載の装置において、さらに、反応副生成物除去手段に
よりガス排出路に供給された酸化性ガスを活性化する活
性化手段を設けるようにしたものである。
【0015】この請求項3記載の薄膜形成装置では、活
性化手段により酸化性ガスが活性化される。これによ
り、酸化性ガスを供給しただけでは酸化が促進されない
場合でも、酸化が促進される。この場合、活性化手段と
しては、ガス排出路を流れる未反応ガスを固形化して除
去するトラップ手段を利用することができる。このよう
な構成によれば、酸化促進用の手段を別途設ける必要が
ないので、装置の小型化、製造経費の低減等を図ること
ができる。
【0016】請求項4記載の薄膜形成装置は、請求項1
記載の装置において、反応副生成物除去手段の構成を酸
化性ガスをガス排出路に直接供給するような構成とし、
さらに、反応副生成物除去手段によりガス排出路に供給
された酸化性ガスを活性化する活性化手段を設けるよう
にしたものある。
【0017】この請求項4記載の薄膜形成装置では、酸
化性ガスが反応室を介さず直接ガス排出路に供給され
る。これにより、薄膜の形成中でも、反応副生成物の除
去処理を実行することができる。その結果、薄膜形成処
理の処理時間を短縮することができる。また、この装置
では、活性化手段が設けられているため、酸化を促進す
ることができる。この場合、酸化促進手段として、活性
化手段を用いるため、この酸化促進手段として、未反応
ガスのトラップ手段を利用することができる。
【0018】請求項5記載の薄膜形成装置は、請求項4
記載の装置において、さらに、ガス排出路のうちその基
端部から少なくとも酸化性ガスの供給位置までの部分を
加熱する加熱手段を設けるようにしたものである。
【0019】この請求項5記載の薄膜形成装置では、ガ
ス排出路のうちその基端部から少なくとも酸化性ガスの
供給位置までの部分が加熱手段により加熱される。これ
により、この部分に反応副生成物が付着するのが防止さ
れる。その結果、ガス排出路に直接酸化性ガスを供給し
ているにもかかわらず、ガス排出路の全域に渡って反応
副生成物を除去することができる。
【0020】請求項6記載の薄膜形成装置は、請求項
1,2,3,4または5記載の装置において、薄膜が窒
化膜であることを特徴とする。また、請求項7記載の薄
膜形成装置は、請求項6記載の装置において、反応副生
成物がNH4 Clであることを特徴とする。
【0021】請求項8記載の反応副生成物除去方法は、
反応室で所定のガスを化学反応させることにより基板上
に薄膜を形成する薄膜形成手段と、反応室からガス排出
路を介して未反応ガスを排出する未反応ガス排出手段と
を備えた薄膜形成装置において、ガス排出路に酸化性ガ
スを供給し、この酸化性ガスによってガス排出路の内壁
に付着する反応副生成物を酸化することによりこの反応
副生成物を除去するようにしたものである。
【0022】この請求項8記載の反応副生成物除去方法
でも、請求項1記載の薄膜形成装置と同様に、ガス排出
路の内壁に付着した反応副生成物は、酸化性ガスにより
蒸気圧の高い物質に変換された後、除去される。これに
より、反応副生成物を除去するためのメンテナンスの回
数を少なくすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明に係る薄膜形成装置及び反応副生成物除去方法の実施
の形態を詳細に説明する。
【0024】[第1の実施の形態] (第1の実施の形態の構成)図1は、本発明に係る薄膜
形成装置の第1の実施の形態の構成を示す側面図であ
る。なお、以下の説明では、本発明を、SiH2 Cl2
ガスとNH3 ガスとの化学反応によって、半導体装置の
ウェーハ上に窒化膜を形成するための窒化膜形成用CV
D装置に適用した場合を代表として説明する。
【0025】図示の窒化膜形成用CVD装置は、ウェー
ハの表面に窒化膜を形成するための反応管11を有す
る。この反応管11は、アウタチューブ111とインナ
チューブ112とからなる。インナチューブ112の内
部は、薄膜を形成するための反応空間、すなわち、反応
室113とされている。
【0026】この反応管11の下端部の側面には、反応
ガスとしてのSiH2 Cl2 ガスとキャリアガスまたは
反応室置換・パージガスとしてのN2 (窒素)ガスとを
反応室113に導入するための給気開口部12が設けら
れている。この給気開口部12には、給気配管13の一
端が接続されている。この給気配管13の他端は、Si
H2 Cl2 ガスとN2 ガスの蓄積タンク14に接続され
ている。この給気配管13の途中には、この給気配管1
3を遮断するための給気バルブ15が挿入されている。
【0027】また、この反応管11の下端部の側面に
は、反応ガスとしてのNH3 ガスを反応室113に導入
するための給気開口部16が設けられている。この給気
開口部16には、給気配管17の一端が接続されてい
る。この給気配管17の他端は、NH3 ガスの蓄積タン
ク18に接続されている。この給気配管18の途中に
は、この給気配管18を遮断するための給気バルブ19
が挿入されている。
【0028】また、反応管11の下端部の側面には、酸
化性ガスとしての02 (酸素)ガスを導入するための給
気開口部20が設けられている。この給気開口部20に
は、給気配管21の一端が接続されている。この給気配
管21の他端は、02 ガスの蓄積タンク22に接続され
いてる。この給気配管21の途中には、この給気配管2
1を遮断するための給気バルブ23が挿入されている。
【0029】また、この反応管11の下端部の側面に
は、反応室113の雰囲気を排出するための排気開口部
24が設けられている。この排気開口部24には、排気
配管25の一端が接続されている。この排気配管25に
は、反応室113を真空排気するための真空ポンプ26
と、排気配管25を遮断するためのメインバルブ27と
が挿入されている。この場合、メインバルブ27は、真
空ポンプ26の上流側に設けられている。
【0030】また、排気配管25には、スロー配管28
が並列に接続されている。このスロー配管28は、メイ
ンバルブ27を迂回するように接続されている。このス
ロー配管28には、これを遮断するためのスローバルブ
29が挿入されている。
【0031】さらに、排気配管25には、状圧排気配管
37が並列に接続されている。この状圧排気配管37
は、スロー配管28と真空ポンプ26とを迂回するよう
に接続されている。この常圧排気配管37には、これを
遮断するためのチェックバルブ38が挿入されている。
【0032】反応管11の周囲には、反応室113を加
熱するためのヒータ30が設けられている。
【0033】また、反応管11の下方には、反応室11
3が大気に触れるのを防止するためのロードロック容器
31が設けられている。このロードロック容器31の内
部、すなわち、ロードロック室311には、ウェーハを
収容するためのボート32が収容されている。このボー
ト32は、これを反応室113に搬入したり、反応室1
13から搬出したりするためのボートエレベータ33に
載置されている。
【0034】反応室113とロードロック室311とを
接続するための接続開口部には、この接続開口部を遮断
するためのゲートバルブ34が設けられている。また、
ロードロック室311と外部とを接続するための接続開
口部には、この接続開口部を遮断するためのゲートバル
ブ35が設けられている。
【0035】また、ロードロック容器31の上端部の側
面には、ロードロック室置換・パージガスとしてのN2
ガスをロードロック室311に導入するための給気開口
部51が設けられている。この給気開口部51には、給
気配管52の一端が接続されている。この給気配管52
の他端は、N2 ガスの蓄積タンク53に接続されてい
る。この給気配管52の途中には、この給気配管52を
遮断するための給気バルブ54が挿入されている。
【0036】また、このロードロック容器31の下端部
の側面には、ロードロック室311の雰囲気を排出する
ための排気開口部55が設けられている。この排気開口
部55には、排気配管56の一端が接続されている。こ
の排気配管56には、ロードロック室311を真空排気
するための真空ポンプ57と、排気配管56を遮断する
ための排気バルブ58とが挿入されている。
【0037】また、図示の窒化膜形成用CVD装置は、
窒化膜の形成処理、すなわち、成膜処理を制御するため
の制御部36を有する。
【0038】なお、窒化膜形成用CVD装置では、ロー
ドロック容器31の代りに、例えば、窒素パージ容器を
用いられる場合がある。また、ゲートバルブ34,35
の代りに、例えば、シャッタが用いられる場合がある。
【0039】(第1の実施の形態の動作)上記構成にお
いて、図2を参照しながら成膜処理を説明する。図2
は、成膜処理を行う場合の制御部36の制御を示すフロ
ーチャートである。なお、以下の説明では、成膜処理の
うち実際に窒化膜を形成する部分の処理を狭義の成膜処
理といい、これにウェーハの搬送処理等を含めた処理を
広義の成膜処理という。
【0040】広義の成膜処理においては、制御部36
は、まず、ロードロック室311の外部からこのロード
ロック室311にウェーハを搬入するための制御を実行
する(図2のステップS11)。これにより、ウェーハ
がロードロック室311の外部からこのロードロック室
311に搬入される。この制御は、例えば、図3に示す
ようにして行われる。
【0041】すなわち、この場合、制御部36は、ま
ず、ゲートバルブ35を開くとともに、図示しないウェ
ーハ搬送ロボットをオン状態に設定する(図3のステッ
プS111)。これにより、ロードロック室311の外
部からこのロードロック室311に配設されたボート3
2にウェーハが搬入される。この搬入は、ボート32に
収納可能な枚数分だけ行われる。この搬入処理が終了す
ると、制御部36は、ゲートバルブ35を閉じるととも
に、ウェーハ搬送ロボットをオフ状態に設定する(図3
のステップS112)。以上により、ロードロック室3
11へのウェーハの搬入処理が終了する。
【0042】この搬入処理が終了すると、制御部36
は、例えば、ロードロック室311をN2 ガスで置換す
るための制御を実行する(図2のステップS12)。こ
れにより、ロードロック室311がN2 ガスで置換され
る。これは、ロードロック室311の状態を反応室11
3の状態に合わせるためである。この制御は、例えば、
図4に示すようにして行われる。
【0043】すなわち、この場合、制御部36は、ま
ず、排気バルブ58を開く(図4のステップS12
1)。これにより、ロードロック室311の雰囲気が排
気配管56を介して排出される。この制御は、ロードロ
ック室311が真空状態になるまで続けられる。ロード
ロック室311が真空状態になると、制御部36は、給
気バルブ54を開く(図4のステップS122)。これ
により、給気配管52を介してロードロック室311に
N2ガスが供給される。この制御は、ロードロック室3
11内の圧力が反応室113内の圧力(大気圧)とほぼ
同じになるまで続けられる。ロードロック室311内の
圧力が反応室113内の圧力とほぼ同じになると、置換
処理が終了する。
【0044】この置換処理が終了すると、制御部36
は、ロードロック室311から反応室113にウェーハ
を搬入するための制御を実行する(図2のステップS1
3)。これにより、反応室113にウェーハが搬入され
る。この制御は、例えば、図5に示すようにして行われ
る。
【0045】すなわち、この場合、制御部36は、ゲー
トバルブ34を開くとともに、ボートエレベータ33を
上昇駆動する(図5のステップS131)。これによ
り、ウェーハは、ボート32に収容された状態で、反応
室113に搬入されることになる。
【0046】この搬入処理が終了すると、制御部36
は、狭義の成膜処理を行うための制御を実行する(図2
のステップS14)。これにより、狭義の成膜処理が実
行される。この制御は、例えば、図6に示すように行わ
れる。
【0047】すなわち、この場合、制御部36は、ま
ず、スローバルブ29を開いて、ある程度吸引排気する
(図6のステップS141)。次に、制御部36は、メ
インバルブ27を開く(図6のステップS142)。こ
れにより、反応室113のN2ガスが排出される。この
制御は、反応室113が真空状態になるまで続けられ
る。
【0048】反応室113が真空状態になると、制御部
36は、給気バルブ15,19を開く(図6のステップ
S143)。これにより、タンク14から給気配管13
を介して反応室113にSiH2 Cl2 ガスが供給され
る。また、タンク18から給気配管17を介して反応室
113にNH3 ガスが供給される。その結果、SiH2
Cl2 ガスとNH3 ガスとが反応して、加熱されたウェ
ーハ上に窒化膜が形成される。
【0049】この場合、成膜に使用されなかった未反応
ガスは排気配管25を介して図示しない排ガス処理装置
に供給される。この排気の過程で、排気配管25や真空
ポンプ26等によって構成されるガス排出路の内壁に
は、反応副生成物としてNH4Clが付着する。このN
H4 Clは、本発明の特徴とするNH4 Cl除去処理に
より除去される。このNH4 Cl除去処理については、
あとで詳細に説明する。
【0050】ウェーハに所定の窒化膜が形成されると、
制御部36は、給気バルブ15,19を閉じる(図6の
ステップS144)。これにより、反応室113に対す
る反応ガスの供給が停止される。以上により、狭義の成
膜処理が終了する。
【0051】なお、本実施の形態で、SiH2 Cl2 ガ
スとNH3 ガスとを別々の給気配管13,17を介して
供給するのは、両者が反応して給気配管にNH4 Clが
付着するのを防止するためである。
【0052】狭義の成膜処理が終了すると、制御部36
は、反応室113をN2 ガスで置換するための制御を実
行する(図2のステップS15)。これは、反応室11
3の状態をロードロック室311の状態と同じにするた
めである。これにより、反応室113の雰囲気がN2 ガ
スで置換される。この制御は、例えば、図7に示すよう
にして行われる。
【0053】すなわち、この場合、制御部36は、ま
ず、反応室113が真空状態になったか否かを判定する
(図7のステップS151)。真空状態になると、制御
部36は、メインバルブ27を閉じる(図7のステップ
S152)。次に、制御部36は、反応室113にN2
ガスを供給する制御を実行する(図7のステップS15
3)。これにより、給気バルブ15が開かれ、反応室1
13にN2 ガスが供給される。この供給は、反応室11
3内の圧力がロードロック室311内の圧力(大気圧)
とほぼ同じになるまで続けられる。反応室113内の圧
力がロードロック室311内の圧力とほぼ同じになる
と、制御部36は、チェックバルブ38を開く(図7の
ステップS154)。これにより、反応室113内の圧
力がロードロック室311内の圧力とほぼ同程度に保た
れ、かつ、反応室113内がパージされる。以上によ
り、N2 ガスによる置換処理が終了する。
【0054】この置換処理が終了すると、制御部36
は、反応室113からロードロック室311にウェーハ
を搬出するための制御を実行する(図2のステップS1
6)。これにより、ウェーハが反応室113からロード
ロック室311に搬出される。この制御は、例えば、図
8に示すようにして行われる。
【0055】すなわち、この場合、制御部36は、ま
ず、ボートエレベータ33を下降駆動する(図8のステ
ップS161)。これにより、窒化膜が形成されたウェ
ーハは、ボート32に収容された状態で、反応室113
からロードロック室311に搬出される。次に、制御部
36は、ゲートバルブ34を閉じる(図8のステップS
162)。以上により、ウェーハを反応室113からロ
ードロック室311に搬出する処理が終了する。
【0056】この搬出処理が終了すると、制御部36
は、ロードロック室311から外部にウェーハを搬出す
るための制御を行う(図2のステップS17)。これに
より、ウェーハがロードロック室311から外部に搬出
される。この制御は、例えば、図9に示すようにして行
われる。
【0057】すなわち、この場合、制御部36は、ま
ず、ゲートバルブ35を開くとともに、ウェーハ搬送ロ
ボットをオン状態に設定する(図9のステップS17
1)。これにより、ロードロック室311から外部にウ
ェーハが搬出される。この搬出が終了すると、制御部3
6は、ゲートバルブ35を閉じるとともに、ウェーハ搬
送ロボットをオフ状態に設定する(図9のステップS1
72)。以上により、ロードロック室311から外部に
ウェーハを搬出するための処理が終了する。
【0058】この搬出処理が終了すると、制御部36
は、未反応ガスの排出処理によってガス排出路の内壁に
付着したNH4 Clを除去するための制御を実行する
(ステップS18)。これにより、ガス排出路の内壁に
付着したNH4 Clが除去される。この制御は、例え
ば、図10に示すようにして行われる。
【0059】すなわち、この場合、制御部36は、ま
ず、スローバルブ29を開いた後、メインバルブ27を
開く(図10のステップS181)。これにより、反応
室113の雰囲気が排出される。次に、制御部36は、
反応室113の圧力を予め定めた値に保持するための制
御を開始する(図10のステップS182)。この制御
は、図示しない圧力調整バルブの開閉を制御することに
より行われる。
【0060】反応室113の圧力が予め定めた圧力とな
ると、制御部36は、給気バルブ23を開く(図10の
ステップS183)。これにより、タンク22から給気
配管21を介して反応室113にO2 ガスが供給され
る。このO2 ガスは、反応室113からさらにガス排出
路に供給される。その結果、ガス排出路の内壁に付着し
ていたNH4 Clが酸化される。これにより、NH4 C
lは、次式に示すように、蒸気圧の高い物質N2 、H2
0、HClに変換される。 2NH4 Cl+(3/2)O2 →N2 +3H2 O+2H
Cl
【0061】この物質N2 、H2 0、HClは、真空ポ
ンプ26により排出される。これにより、ガス排出路の
内壁に付着したNH4 Clガスが除去されることにな
る。
【0062】このあと、制御部36は、給気バルブ23
を開いてから予め定めた時間が経過したか否かを判定す
る(図10のステップS184)。ここで、予め定めた
時間としては、酸化が十分に行われるような時間が設定
される。この時間(言い換えれば、酸化速度)は、反応
室113の圧力を調整することにより調整することがで
きる。これは、反応室113の圧力を調整することによ
り、ガス排出路内のO2 ガスの濃度を調整することがで
きるからである。
【0063】予め定めた時間が経過すると、制御部36
は、給気バルブ23を閉じる(図10のステップS18
5)。これにより、O2 ガスの供給が停止される。以上
により、NH4 Clの除去処理が終了する。
【0064】この除去処理が終了すると、制御部36
は、反応室113をN2 ガスで置換するための制御を実
行する(図2のステップS19)。これにより、反応室
113がN2 ガスで置換される。この制御は、例えば、
図11に示すようにして行われる。
【0065】すなわち、この場合、制御部36は、反応
室113にN2 ガスを供給する制御を実行する(図11
のステップS191)。これにより、反応室113にN
2 ガスが供給される。次に、制御部36は、反応室11
3の圧力が大気圧になったか否かを判定する(図11の
ステップS192)。反応室113の圧力が大気圧にな
ると、制御部36は、チェックバルブ38を開く(図1
0のステップS193)。これにより、反応室113の
圧力が大気圧に保持される。以上により、N2ガスによ
る置換処理が終了する。
【0066】このあと、次の複数のウェーハに対して再
び上述したような広義の成膜処理が実行される。実際に
は、処理時間を短縮するために、図2のステップS17
の制御が終了した段階で、図2のステップS11の制御
が開始される。以下、同様に、複数のウェーハに対する
広義の成膜処理が終了するたびに、この成膜処理が繰り
返される。なお、この場合、NH4 Clの除去処理は、
各広義の成膜処理ごとに毎回行ってもよいが、何回かに
1回ずつ行うようにしてもよい。
【0067】(第1の実施の形態の効果)以上詳述した
本実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
【0068】(1)まず、本実施の形態によれば、ガス
排出路の内壁に付着したNH4 ClをO2 ガスによって
酸化することにより除去するようにしたので、NH4 C
lを除去するためのメンテナンスの回数を減らすことが
できる。これにより、このメンテンナンスの実行による
装置の稼働率の低下を防止することができる。この場
合、ClF3 、NH3 などによる反応室113のクリー
ニング処理と本実施の形態のNH4 Clの除去処理とを
併用するようにすれば、メンテナンスの回数を効率よく
少なくすることができる。
【0069】(2)また、本実施の形態によれば、ガス
排出路にO2 ガスを供給する場合、狭義の成膜処理が終
了した後(厳密には、窒化膜が形成されたウェーハが反
応室113から取り出された後)、反応室113を介し
て供給するようにしたので、ガス排出路の基端部から先
端部までO2 ガスを供給することができる。これによ
り、ガス排出路の全域に渡ってNH4 Clを除去するこ
とができる。
【0070】(第1の実施の形態の変形例)以上の説明
では、NH4 Clの除去処理を行う場合、ウェーハをロ
ードロック室311から外部に搬出する処理(図2のス
テップS17)が終了した後、行う場合を説明した。し
かし、本実施の形態では、この搬出処理と並行して行う
ようにしてもよい。このような構成によれば、広義の成
膜処理の処理時間を短縮することができる。
【0071】要は、本実施の形態では、NH4 Clの除
去処理を、反応室113へのウェーハの搬入処理を開始
してから反応室113からのウェーハの搬出処理が終了
するまでの期間(図2のステップS13〜S16に対
応)以外の期間に行うのであれば、どの期間に行うよう
にしてもよい。
【0072】[第2の実施の形態] (第2の実施の形態の構成)図12は、本発明に係る窒
化膜形成用CVD装置の第2の実施の形態の構成を示す
側面図である。なお、図12において、先の図1とほぼ
同一機能を果たす部分には、同一符号を付して詳細な説
明を省略する。
【0073】本実施の形態は、排気配管25に対し、上
流側から、メインバルブ27と、プラズマトラップ46
と、真空ポンプ26とを順次挿入するようにしたもので
ある。また、本実施の形態は、プラズマトラップ46の
上流側にO2 ガスの給気配管42を接続するようにした
ものである。さらに、本実施の形態は、排気配管25の
基端部からプラズマトラップ46の挿入位置までヒータ
45を設けるようにしたものである。
【0074】すなわち、本実施の形態では、図12に示
すように、排気配管25にプラズマトラップ46が挿入
されている。この挿入位置は、メインバルブ27と真空
ポンプ26との間に設定されている。ここで、プラズマ
トラップ46とは、ガス排出路を流れる未反応ガスをプ
ラズマによって固形化して付着させることにより、プラ
ズマトラップ46以降の排気配管25や真空ポンプ26
等にNH4 Clが付着しないようにするものである。
【0075】また、本実施の形態では、図12に示すよ
うに、排気配管25にO2 ガス供給用の給気開口部41
が設けられている。図には、この給気開口部41をメイ
ンバルブ27とプラズマトラップ46との間に設ける場
合を示すが、メインバルブ27と排気開口部24との間
に設けるようにしてもよい。この給気開口部41には、
給気配管42の一端が接続されている。この給気配管4
2の他端は、O2 ガスの蓄積タンク43に接続されてい
る。給気配管42には、これを遮断するための給気バル
ブ44が挿入されている。
【0076】また、本実施の形態では、図12に示すよ
うに、排気配管25とスロー配管28とを加熱するため
のヒータ45が設けられている。このヒータ45は、例
えば、排気配管25の基端部からプラズマトラップ46
の挿入位置まで設けられている。
【0077】(第2の実施の形態の動作)上記構成にお
いて、動作を説明する。なお、本実施の形態の動作は、
基本的は、先の第1の実施の形態の動作と同じである。
異なる点は、狭義の成膜処理とNH4 Clの除去処理と
にある。したがって、以下の説明では、これらを中心に
説明する。
【0078】まず、狭義の成膜処理について説明する。
この成膜処理において、先の第1の実施の形態と異なる
点は、未反応ガスのトラップ処理が行われる点である。
【0079】すなわち、本実施の形態では、成膜に使用
されなかった未反応ガスは、排気配管25を介してプラ
ズマトラップ46に供給される。プラズマトラップ46
に供給された未反応ガスは、このプラズマトラップ46
で発生されるプラズマによって固形物に変換される。こ
の固形物は、プラズマトラップ46の内壁等に付着す
る。
【0080】これにより、プラズマトラップ46以降の
排気配管25や真空ポンプ26に供給される未反応ガス
の量が低減され、これらの内壁に付着するNH4 Clが
低減される。その結果、プラズマトラップ46以降の排
気配管25や真空ポンプ26がNH4 Clによって詰ま
ってしまうことが抑制される。以上が、本実施の形態に
おける狭義の成膜処理である。
【0081】次に、NH4 Clの除去処理について説明
する。この除去処理において、先の第1の実施の形態と
異なる点は、次の3つのような点にある。
【0082】第1の点は、本実施の形態では、この除去
処理を狭義の成膜処理の実行期間以外の期間だけでな
く、狭義の成膜処理の実行期間にも行うことができる点
である。これは、本実施の形態では、O2 ガスを反応室
113を介することなく、直接ガス排出路に供給するよ
うになっているからである。本実施の形態では、この点
に着目し、NH4 Clの除去処理を狭義の成膜処理の実
行期間以外の期間だけでなく、狭義の成膜処理の実行期
間にも行うようになっている。
【0083】第2の点は、本実施の形態では、NH4 C
lを単にO2 ガスで酸化するだけでなく、O2 ガスをプ
ラズマによって活性化することにより酸化を促進するよ
うになっている点である。
【0084】第3の点は、本実施の形態では、ガス排出
路のうち、O2 ガスの直接供給によってこのO2 ガスが
供給されなくなった部分を加熱することにより、この部
分の内壁にNH4 Clが付着しないようにした点であ
る。
【0085】以下、これを図12を参照しながら説明す
る。NH4 Clの除去処理を行う場合、制御部36は、
給気バルブ44を開くとともに、ヒータ45をオン状態
に設定する。
【0086】給気バルブ44が開かれることにより、タ
ンク43から給気開口部41を介してガス排出路にO2
ガスが導入される。このO2 ガスは、真空ポンプ26に
より吸引される。これにより、プラズマトラップ46以
降の排気配管25や真空ポンプ26の内壁に付着したN
H4 Clが酸化され、除去される。その結果、これらが
NH4 Clによって詰まってしまうことが抑制される。
【0087】この場合、O2 ガスは、プラズマトラップ
46から発生されるプラズマによって活性化される。こ
れにより、NH4 Clの酸化が促進される。その結果、
NH4 Clの除去効果が高められる。
【0088】一方、ヒータ45がオン状態に設定される
ことにより、ガス排出路のうち排気配管25の基端部か
らプラズマトラップ46の挿入位置までの部分がヒータ
45により加熱される。これにより、この部分の内壁へ
のNH4 Clの付着が大幅に低減される。
【0089】以上から、本実施の形態では、ガス排出路
に直接O2 ガスを導入しているにもかかわらず、ガス排
出路の全域に渡って、NH4 Clの付着を低減すること
ができる。
【0090】(第2の実施の形態の効果)以上詳述した
本実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
【0091】(1)まず、本実施の形態によれば、O2
ガスをガス排出路に直接供給するようにしたので、先の
実施の形態では、NH4 Clの除去処理を行うことがで
きなかった期間(反応室113へのウェーハの搬入期
間、狭義の成膜処理の実行期間、反応室113のN2 置
換処理の実行期間、ロードロック室311へのウェーハ
の搬出期間)にもこの除去処理を行うことができる。こ
れにより、広義の成膜処理の処理時間を短縮することが
できる。
【0092】(2)また、本実施の形態によれば、酸化
用のO2 ガスをプラズマにより活性化するようにしたの
で、NH4 Clの酸化を促進することができる。
【0093】(3)また、本実施の形態によれば、NH
4 Clの酸化を促進する手段として、活性化手段を用い
るようにしたので、酸化促進手段として、未反応ガスを
トラップするためのトラップ手段を利用することができ
る。これにより、装置の小型化や製造経費の低減等を図
ることができる。
【0094】(4)また、本実施の形態によれば、ガス
排出路のうち、O2 ガスの直接供給によってこのO2 ガ
スが供給されなくなった部分を加熱することにより、こ
の部分の内壁にNH4 Clが付着しないようにしたの
で、ガス排出路に直接O2 ガスを供給しているにもかか
わらず、ガス排出路の全域に渡ってNH4 Clを除去す
ることができる。
【0095】[そのほかの実施の形態]以上、本発明の
2つの実施の形態を詳細に説明したが、本発明は、上述
したような実施の形態に限定されるものでない。
【0096】(1)例えば、以上の説明では、O2 ガス
をガス排出路に直接供給する場合に、O2 ガスをプラズ
マにより活性化する場合を説明した。しかしながら、本
発明は、O2 ガスを反応室113を介してガス排出路に
供給する場合にも、O2 ガスをプラズマで活性化するよ
うにしてもよい。
【0097】(2)また、以上の説明では、O2 ガスを
活性化させる場合、プラズマによって活性化する場合を
説明した。しかしながら、本発明は、触媒、熱、光等に
よって活性化するようにしてもよい。
【0098】(3)また、以上の説明では、酸化性ガス
として、O2 ガスを用いる場合を説明した。しかしなが
ら、本発明は、これ以外の酸化性ガスを用いるようにし
てもよい。例えば、O3 (オゾン)ガスを用いるように
してもよい。
【0099】(4)また、以上の説明では、本発明を、
半導体装置のウェーハに窒化膜を形成するためのCVD
装置に適用する場合を説明した。しかしながら、本発明
は、半導体装置のウェーハ以外の基板、例えば、液晶表
示装置のガラス基板に窒化膜を形成するためのCVD装
置にも適用することができる。また、本発明は、窒化膜
以外の薄膜を形成するCVD装置にも適用することがで
きる。
【0100】(5)また、以上の説明では、本発明を、
ロードロック室を有するCVD装置に適用する場合を説
明した。しかしながら、本発明は、ロードロック室を有
しないCVD装置にも適用することができる。
【0101】(6)このほかにも、本発明は、その要旨
を逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿論
である。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1,6,7記
載の薄膜形成装置及び請求項8記載の反応副生成物除去
方法によれば、ガス排出路の内壁に付着した反応副生成
物を酸化性ガスによって酸化することによって除去する
ようにしたので、反応副生成物を除去するためのメンテ
ナンスの回数を少なくすることができる。
【0103】また、請求項2記載の薄膜形成装置によれ
ば、反応室から薄膜が形成された基板を取り出した後、
酸化性ガスを反応室を介してガス排出路に供給するよう
にしたので、ガス排出路の基端部から先端部まで酸化性
ガスを供給することができる。これにより、ガス排出路
の全域に渡って反応副生成物を除去することができる。
【0104】また、請求項3、4記載の薄膜形成装置に
よれば、酸化性ガスを活性化するようにしたので、反応
副生成物の酸化を促進することができる。
【0105】また、この請求項3、4記載の薄膜形成装
置によれば、反応副生成物の酸化を促進する手段とし
て、活性化手段を用いるようにしたので、この酸化促進
手段として未反応ガスをトラップするためのトラップ手
段を利用することができる。これにより、装置の小型化
や製造経費の低減を図ることができる。
【0106】また、請求項4記載の薄膜形成装置によれ
ば、酸化性ガスをガス排出路に直接供給するようにした
ので、狭義の成膜処理の実行期間にも、反応副生成物の
除去処理を行うことができる。これにより、広義の成膜
処理の処理時間を短縮することができる。
【0107】また、請求項5記載の薄膜形成装置によれ
ば、ガス排出路のうち、酸化性ガスの直接供給によって
この酸化性ガスが供給されなくなった部分を加熱するこ
とにより、この部分の内壁に反応副生成物が付着しない
ようにしたので、ガス排出路に直接酸化性ガスを供給し
ているにもかかわらず、ガス排出路の全域に渡って反応
副生成物を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜形成装置の第1の実施の形態
の構成を示す側面図である。
【図2】本発明に係る薄膜形成装置の第1の実施の形態
の動作を説明するための図で、特に、制御部の制御を示
すフローチャートである。
【図3】本発明に係る薄膜形成装置の第1の実施の形態
の動作を説明するための図で、特に、制御部の制御のう
ちロードロック室へのウェーハの搬入制御を示すフロー
チャートである。
【図4】本発明に係る薄膜形成装置の第1の実施の形態
の動作を説明するための図で、特に、制御部の制御のう
ちロードロック室のN2 ガスによる置換制御を示すフロ
ーチャートである。
【図5】本発明に係る薄膜形成装置の第1の実施の形態
の動作を説明するための図で、特に、制御部の制御のう
ち反応室へのウェーハの搬入制御を示すフローチャート
である。
【図6】本発明に係る薄膜形成装置の第1の実施の形態
の動作を説明するための図で、特に、制御部の制御のう
ち狭義の成膜処理の制御を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る薄膜形成装置の第1の実施の形態
の動作を説明するための図で、特に、制御部の制御のう
ち反応室のN2 ガスによる置換制御を示すフローチャー
トである。
【図8】本発明に係る薄膜形成装置の第1の実施の形態
の動作を説明するための図で、特に、制御部の制御のう
ちロードロック室へのウェーハの搬出制御を示すフロー
チャートである。
【図9】本発明に係る薄膜形成装置の第1の実施の形態
の動作を説明するための図で、特に、制御部の制御のう
ち外部へのウェーハの搬出制御を示すフローチャートで
ある。
【図10】本発明に係る薄膜形成装置の第1の実施の形
態の動作を説明するための図で、特に、制御部の制御の
うちNH4 Clの除去制御を示すフローチャートであ
る。
【図11】本発明に係る薄膜形成装置の第1の実施の形
態の動作を説明するための図で、特に、制御部の制御の
うち反応室のN2 ガスによる置換制御を示すフローチャ
ートである。
【図12】本発明に係る薄膜形成装置の第2の実施の形
態の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
11…反応管、111…アウタチューブ、112…イン
ナチューブ、113…反応室、12,16,20,4
1,51…給気開口部、13,17,21,42,52
…給気配管、15,19,23,44,54…給気バル
ブ、14,18,22,43,53…蓄積タンク、2
4,55…排気開口部、25,56…排気配管、26,
57…真空ポンプ、27,58…排気バルブ、28…ス
ロー配管、29…スローバルブ、30,45…ヒータ、
31…ロードロック容器、311…ロードロック室、3
2…ボード、33…ボードエレベータ、34,35…ゲ
ートバルブ、36…制御部、37…常圧排気配管、38
…チェックバルブ、46…プラズマトラップ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応室で所定のガスを化学反応させるこ
    とにより基板上に薄膜を形成する薄膜形成手段と、 前記反応室からガス排出路を介して未反応ガスを排出す
    る未反応ガス排出手段と、 前記ガス排出路に酸化性ガスを供給し、この酸化性ガス
    によって前記ガス排出路の内壁に付着する反応副生成物
    を酸化することによりこの反応副生成物を除去する反応
    副生成物除去手段とを備えたことを特徴とする薄膜形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記反応副生成物除去手段は、前記反応
    室から前記薄膜が形成された前記基板が取り出された
    後、前記反応室を介して前記ガス排出路に前記酸化性ガ
    スを供給するように構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】 前記反応副生成物除去手段により前記ガ
    ス排出路に供給された前記酸化性ガスを活性化する活性
    化手段をさらに有することを特徴とする請求項2記載の
    薄膜形成装置。
  4. 【請求項4】 前記反応副生成物除去手段は、前記酸化
    性ガスを前記ガス排出路に直接供給するように構成さ
    れ、前記反応副生成物除去手段により前記ガス排出路に
    供給された前記酸化性ガスを活性化する活性化手段をさ
    らに有することを特徴とする請求項1記載の薄膜形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ガス排出路のうちその基端部から少
    なくとも前記酸化性ガスの供給位置までの部分を加熱す
    る加熱手段をさらに有することを特徴とする請求項4記
    載の薄膜形成装置。
  6. 【請求項6】 前記薄膜は窒化膜であることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4または5記載の薄膜形成装置。
  7. 【請求項7】 前記反応副生成物は、NH4 Clである
    ことを特徴とする請求項6記載の薄膜形成装置。
  8. 【請求項8】 反応室で所定のガスを化学反応させるこ
    とにより基板上に薄膜を形成する薄膜形成手段と、前記
    反応室からガス排出路を介して未反応ガスを排出する未
    反応ガス排出手段とを備えた薄膜形成装置において、 前記ガス排出路に酸化性ガスを供給し、この酸化性ガス
    によって前記ガス排出路の内壁に付着する反応副生成物
    を酸化することによりこの反応副生成物を除去すること
    を特徴とする反応副生成物除去方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8261692B2 (en) 2002-04-05 2012-09-11 Hitachi Kokusai Electric Inc. Substrate processing apparatus and reaction container

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