JP2001209435A - 温調弁を備えた吐水器具 - Google Patents

温調弁を備えた吐水器具

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JP2001209435A
JP2001209435A JP2000019323A JP2000019323A JP2001209435A JP 2001209435 A JP2001209435 A JP 2001209435A JP 2000019323 A JP2000019323 A JP 2000019323A JP 2000019323 A JP2000019323 A JP 2000019323A JP 2001209435 A JP2001209435 A JP 2001209435A
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valve
temperature
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temperature control
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JP2000019323A
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Osamu Matsumoto
修 松本
Hiroshi Matsuda
宏 松田
Fumio Nishiguchi
文雄 西口
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Inax Corp
Nidec Corp
Nidec Powertrain Systems Corp
Original Assignee
Inax Corp
Nidec Corp
Nidec Tosok Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温調弁と温調弁からの混合水の温度を検出する
温度センサを備えた吐水器具において、温度センサによ
る温度検出を正確に行えるようにする。 【解決手段】吐水器具に、流入した水と湯とを混合し且
つスプール弁体46の移動によりそれら水と湯との混合
量を変化させて混合水温度の調整を行う温調弁36を備
えるとともに、温調弁36の下流部に温度センサ98を
備え、温調弁36からの混合水温度を検出するようにな
す。その温調弁36と温度センサ98との間には、撹拌
用の弁として働く流調弁38を介設し、温調弁36から
の混合水を流調弁38を経由させた後において温度セン
サ98により温度検出するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はキッチンや洗面
室,浴室,トイレ等に設置される水栓等の吐水器具に関
し、詳しくは混合水温度の調整を行う温調弁(温度調整
弁)と、その下流部で混合水温度を検出する温度センサ
を備えたものに関する。
【0002】
【発明の背景】従来より、水と湯とを混合し且つその混
合量を変化させることで混合水温度を調整し、以って吐
出口から所望の温度の混合水を吐水させるようになした
吐水器具が広く用いられている。ところでこの種従来一
般の吐水器具では、通常、温調弁における水側の開口と
湯側の開口とから混合室内に流入した水と湯との混合水
の温度を感温体にて感知し、その感知した温度に応じて
感温体を伸縮させて温調弁の弁体を補正動作させ、以っ
て混合水温度を設定された温度に合せるようになしてい
る。
【0003】これに対し、温調弁を別途の制御部で動作
制御するようになすとともに、温調弁からの混合水の温
度を温度センサにて検出し、そしてその検出結果を制御
部にフィードバックしてその制御部において、設定され
た温度と実際に検出された温度とを比較し、それらが一
致するまで制御部で温調弁の弁体を補正動作させるよう
にすることが考えられている。
【0004】この場合、温調弁の混合室か又は温調弁の
下流部直下に温度センサを配置して混合水温度を検出す
ることが通常考えられることであるが、本発明者が実際
にそのようにして温度検出を行ったところ混合水温度を
正確に検出することができなかった。而して混合水温度
を正確に検出することができなければ、吐出口からの混
合水温度を、設定された所望温度に正確に一致させるこ
とができなくなってしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の温調弁を備えた
吐水器具はこのような課題を解決するために案出された
ものである。而して請求項1のものは、流入した水と湯
とを混合し且つ弁体の移動によりそれら水と湯との混合
量を変化させて混合水温度の調整を行う温調弁を備える
とともに、該温調弁の下流部に温度センサを備え、該温
調弁からの混合水温度を検出するようになした吐水器具
において、前記温調弁と温度センサとの間に該温調弁と
は別途の撹拌用の弁を介設し、該温調弁からの混合水を
該弁を経由させた後において該温度センサにより温度検
出するようになしたことを特徴とする。
【0006】請求項2のものは、請求項1において、前
記撹拌用の弁が、弁体の移動によって吐出口からの吐水
の流量を変化させる流調弁若しくは吐止水を行うための
吐止水弁であることを特徴とする。
【0007】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
において、前記温調弁が、筒形滑り面にスプール弁体を
摺接させ、該スプール弁体の水側の弁部と湯側の弁部と
の移動によって水側の開口及び湯側の開口の開度を変化
させ、混合室への水,湯の流入量を変化させる形態のも
のであることを特徴とする。
【0008】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の吐水器
具は、温調弁と温度センサとの間に撹拌用の弁を介設
し、温調弁からの混合水をその弁を経由させた後におい
て温度センサにより温度検出するようになしたもので、
このようにすることで、温調弁からの混合水温度を正確
に検出できるようになる。その理由は以下の通りであ
る。
【0009】前述したように本発明者が温調弁の下流直
下に温度センサを配置して温度検出を行ったところ、検
出値が大きく変動する現象が認められた。これは、温調
弁における混合室ないし温調弁の下流直下の位置では水
と湯とが十分均一に混合されておらず、即ち温度の高い
部分と低い部分とが混在した状態にあり、そのため温度
センサによる検出値に変動が生じたものと考えられる。
【0010】これに対し、本発明に従って温調弁と温度
センサとの間に別途の撹拌用の弁を介設し、その弁を経
由した後において混合水温度を温度センサにて検出する
ようになした場合、混合水が撹拌用の弁を経由すること
によってそこで十分撹拌が行われ、水と湯とが十分均一
に混合させられることから、その撹拌用の弁の下流部で
混合水温度を検出することで正確に混合水温度を検出で
きるようになる。而して混合水温度を正確に検出できる
ようになれば、吐出口から吐水される混合水の温度を、
設定した所望温度に正確に一致させることができるよう
になる。
【0011】本発明においては上記撹拌用の弁として各
種の弁を用いることが可能であるが、吐水器具が吐出口
からの吐水の流量を変化させる流調弁又は吐止水を行う
ための吐止水弁の何れか一方若しくはその両方を備える
場合において、それら流調弁若しくは吐止水弁の何れか
を上記撹拌用の弁として用いることができる(請求項
2)。このようにすれば、流調弁若しくは吐止水弁を本
来の目的とともに撹拌用のものとして有効に活用するこ
とができ、吐水器具の構成を簡略化することができる。
【0012】尚、本発明は温調弁が筒形滑り面にスプー
ル弁体を摺接させ、その移動によって水側の開口及び湯
側の開口の開度を変化させて混合室への水,湯の流入量
を変化させる形態のものに好適に適用可能である(請求
項3)。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1は本例の吐水器具の概略全体構成を示し
たもので、図中10は吐水部、12は吐水部10から離
隔して配設された本体機能部である。
【0014】吐水部10は取付面14から起立してお
り、大径の基部16と延出管18とを有している。延出
管18は概略直角に湾屈曲しており、その先端に吐出口
20を有している。吐水部10はこの吐出口20から外
部に吐水を行う。
【0015】吐水部10の先端部には吐止水操作部22
が設けられており、更にその近傍において流調操作部2
4が、更に基部16に温調操作部26が設けられてい
る。ここで吐止水操作部22はオン・オフスイッチ操作
式のものとされており、この吐止水操作部22のオン操
作とオフ操作とによって、吐出口20からの吐水と止水
とが行われる。
【0016】流調操作部24はダイヤル操作部とされて
おり、その回転操作によって吐出口20からの吐水の流
量調整が行われるようになっている。一方基部16に設
けた温調操作部26はスライド操作部とされており、こ
れを図中上向きにスライド移動させることで吐出口20
からの吐水の温度が高温側に調整され、また下向きのス
ライド移動によって吐水の温度が低温側に調整される。
尚温調操作部26はスリット28に沿って上下方向にス
ライド可能とされている。
【0017】本体機能部12には水と湯の管路30,3
2が接続されており、それらを通じて本体機能部12に
水と湯が供給される。それら供給された水と湯とは本体
機能部12にて混合され、管路34を通じて吐水部10
へと送られる。
【0018】本体機能部12は、図2に示しているよう
に温調弁(温度調整弁)36,流調弁(流量調整弁)3
8及び吐止水弁40を有しており、それらが一体に組み
付けられている。ここで温調弁36は、入力信号の連続
的な変化によって弁体の動作量を連続的に変化させる電
磁比例制御弁とされており、また流調弁38も同様に入
力信号の連続的な変化に応じて弁体の動作量を連続的に
変化させる電磁比例制御弁とされている。一方吐止水弁
40は、入力信号の有無に応じて弁体を開閉動作させる
電磁開閉弁とされている。
【0019】温調弁36は、水側と湯側の流入口42,
44及びそれら流入口42,44から流入した水と湯と
の混合比率を変化させるスプール弁体46とを有してい
る。スプール弁体46は、水側の弁部48と湯側の弁部
50とを有しており、それら弁部48,50が円筒形滑
り面に内接しつつ図中左右方向に摺動可能とされてい
る。
【0020】而してこのスプール弁体46は、それら弁
部48,50の軸方向移動によって、水側の流入口42
に連通した水側の開口52と、湯側の流入口44に連通
した湯側の開口54との開度を変化させ、その開度変化
に応じて混合室64への水と湯の流入量を制御し、以っ
て混合水の温度を調整する。
【0021】この温調弁36は、スプール弁体46と軸
方向に一体移動する状態で設けられた磁性材から成るプ
ランジャ56と、そのプランジャ56を軸方向に電磁吸
引するソレノイドコイル58とを有している。而してこ
の温調弁36の場合、ソレノイドコイル58への通電量
の大小変化に応じてプランジャ56に対する電磁吸引力
を連続的に変化させ、以ってスプール弁体46の図中右
方向への移動量(動作量)を連続的に変化させる。尚、
プランジャ56と水側の弁部48とにはスプリング60
の一端が当接させてあり、スプール弁体46及びプラン
ジャ56はそれら一対のスプリング60によって互いに
逆向きに付勢されている。
【0022】尚この温調弁36において、スプール弁体
46は通常時には湯側の弁部50が湯側の開口54を完
全閉鎖し、水側の弁部48が水側の開口52を開放した
状態にある。この状態でソレノイドコイル58に通電が
行われることで、電磁吸引力によりスプール弁体46が
図中右向きに移動させられる。またその移動量はソレノ
イドコイル58への通電量の大小に応じて決定される。
【0023】温調弁36において混合室64で混合され
た混合水は、内部流路62を通じて流調弁38へと送ら
れる。流調弁38は、内部流路62に連通した開口66
と、弁体(スプール弁体)68と、弁体68と軸方向に
一体移動する状態で設けられた磁性材から成るプランジ
ャ70と、そのプランジャ70を電磁吸引力により軸方
向に吸引するソレノイドコイル72とを有しており、そ
のソレノイドコイル72によるプランジャ70に対する
電磁吸引力の大小に応じて弁体68を軸方向に移動さ
せ、その移動量に応じて開口66の開度を連続的に変化
させるものとされている。そしてその開口66の開度の
連続的な変化に応じて、吐出口20からの吐水の流量を
連続的に調整する。
【0024】尚、この流調弁38においてもプランジャ
70に対しスプリング74の一端が当接させてあり、弁
体68が常時図中左向きに付勢されている。その移動端
はプランジャ70に対するストッパ76の当接によって
規定される。
【0025】この流調弁38においては、通常時には弁
体68が開口66を閉鎖した状態にあり、この状態でソ
レノイドコイル72に通電が行われることによって電磁
吸引力により弁体68が図中右向きに移動し、開口66
をその移動量に応じた開度で開放する。
【0026】この流調弁38を通過した混合水は、内部
流路78を通じて吐止水弁40へと送られる。吐止水弁
40は、ダイヤフラム式の主弁体80を有しており、そ
の主弁体80の弁座82への当接及び離間により水路を
遮断し又は開放する。
【0027】この主弁体80の上流側には、主弁体80
を貫通する小孔径の導入孔84を通じて内部流路78に
連通した背圧室86が形成されており、通常時において
主弁体80はこの背圧室86内部の圧力によって弁座8
2に当接した状態、即ち水路を遮断した状態にある。
【0028】この例において、吐止水弁40は主弁体8
0を貫通して設けられた小孔径の排出孔88を開閉する
パイロット弁体90と、そのパイロット弁体90と一体
的に軸方向に移動する状態で設けられた磁性材から成る
プランジャ92及びそのプランジャ92を電磁吸引する
ソレノイドコイル93とを有している。
【0029】この吐止水弁40の場合、ソレノイドコイ
ル93に通電が行われるとプランジャ92が軸方向且つ
図中下向きに吸引され、パイロット弁体90が開弁運動
する。すると背圧室86内部の混合水が排出孔88を通
じて主弁体80の下流側に流出し、ここにおいて主弁体
80に対する背圧室86の圧力が低下する。これにより
主弁体80が内部流路78の給水圧により開弁運動し、
内部流路78からの混合水を主弁体80の下流側の内部
流路94を通じて流出口96から流出させる。
【0030】本例において、流調弁38の下流部には、
図2に点線で示しているように混合水温度を検出するた
めの温度センサ(サーミスタ)98が配設されている。
即ちこの例では、温調弁36と温度センサ98との間に
撹拌用の弁として働く流調弁38が介設されている。温
調弁36からの混合水はこの流調弁38を経由すること
で、その流調弁38の部位で水と湯とが十分均一に混合
され、流調弁38の下流部へと流通する。
【0031】この温度センサ98からの検出信号は後述
の制御部100(図3)へと入力される。制御部100
はこれを受けて、実際の検出温度と設定された温度との
比較を行い、そしてそれらを一致させるように温調弁3
6を調整動作させる。
【0032】図3に上記本体機能部12の概略全体構成
が示してある。同図に示しているようにこの本体機能部
12は制御部100を有している。上記の吐止水操作部
22,流調操作部24及び温調操作部26からの操作信
号はこの制御部100に入力され、これを受けて制御部
100は温調弁36,流調弁38及び吐止水弁40に制
御信号を入力する。これに基づいて温調弁36,流調弁
38及び吐止水弁40が動作し且つその動作が制御部1
00からの入力信号の変化に応じて制御される。
【0033】詳しくは、温調操作部26の操作量に応じ
て温調弁36への入力信号が連続的に変化させられ、具
体的にはその温調弁36におけるソレノイドコイル58
への通電量が連続的に変化させられ、これに応じてその
温調弁36におけるスプール弁体46の移動量が連続的
に変化させられる。つまり温調弁36による温度調整が
無段階で連続的に行われる。
【0034】また流調操作部24の操作量に応じて流調
弁38への入力信号が連続的に変化させられる。具体的
には流調弁38におけるソレノイドコイル72への通電
量が連続的に変化させられ、これに応じて弁体68の移
動量が連続的に変化させられて流量調整が無段階で連続
的に行われる。
【0035】一方吐止水弁40については、制御部10
0からの入力信号の有無により吐止水弁40が開閉動作
させられる。尚、前述したように制御部100には温度
センサ98からの検出信号が入力され、これによって温
調弁36のフィードバック制御が行われる。
【0036】上記吐止水操作部22の具体的構造が図4
に示してある。同図に示しているように、この吐止水操
作部22は作用部102を有しており、図中二点鎖線で
示しているように吐止水操作部22が上向きに押上操作
されると、その作用部102が下向きに押し下げられて
スイッチ104を押し、これをオン動作させる。そして
その信号が上記本体機能部12における制御部100に
入力される。また一方吐止水操作部22を図中下向きに
押下操作すると、これとは反対に作用部102が上向き
に回動してスイッチ104をオフ動作させる。
【0037】一方流調操作部24は、図1及び図4に示
しているようにダイヤル式の小さな回転摘みとして構成
されており、これを回転操作すると図6(B)に示して
いるように可動片108が点線で示すように軸112回
りに回転運動し、抵抗体110における電気抵抗を変化
させる。そしてその抵抗値の変化に応じて流調弁38へ
の入力値を連続的に変化させる。
【0038】図5にスライド操作部である温調操作部2
6及びその周辺部の構造が詳しく示してある。同図に示
しているように温調操作部26からは軸114が延び出
しており、この軸114が温調操作部26と一体に上下
方向にスライド移動する。
【0039】軸114には可撓性を有するスライドシー
ト116が連結されており、軸114が温調操作部26
とともにスライド移動すると、このスライドシート11
6がハウジング118に形成されたスリット28を閉鎖
状態に保ちつつ、ガイドレール122に沿ってスライド
移動する。尚、124は防水シートであり、126は吐
水部10を貫通して延びる混合水流通用のチューブであ
る。
【0040】ハウジング118の内部には抵抗器128
が配設されている。そして軸114が温調操作部26と
一体に上下方向にスライド移動すると、図6(A)に示
しているように可動片130が点線で示すように図中左
右方向(実際には上下方向)にスライド移動し、抵抗体
132における電気抵抗を変化させる。そしてその抵抗
値の変化に応じて、温調弁36への入力値が連続的に変
化する。
【0041】尚、スライド操作部としての温調操作部2
6は、図1に示しているように吐水部10の側面に設け
られており、そして温度表示部134がその前面に設け
られている。詳しくは、吐水部10の側面に突出状態で
設けられたハウジング118の前面に設けられている。
【0042】次に本例の吐水器具の作用を図7〜図12
を参照しつつ説明する。本例の吐水器具にあっては、図
7(I)及び図10(I)に示しているように、温調弁
36は通常は湯側の開口54を閉、水側の開口52を開
とする位置にスプール弁体46が位置しており、水のみ
が流通可能とされている。
【0043】この状態で(厳密には吐止水操作部22が
オン操作された状態の下で)温調操作部26がスライド
操作されると、ソレノイドコイル58への通電が行われ
てプランジャ56が軸方向に吸引され、これとともにス
プール弁体46が図中右方向に移動する。その移動量は
温調操作部26の操作量、即ちソレノイドコイル58へ
の通電量の大小によって決定され、そしてその移動量に
応じて湯側の開口54及び水側の開口52の開度をそれ
ぞれ変化させ、混合水温度を設定された温度に調整す
る。
【0044】具体的には、温調操作部26の操作量が少
なく、従ってソレノイドコイル58への通電量が少ない
ときには、スプール弁体46は図7(I)及び図10
(I)に示す状態から僅かに図中右方向に移動し、これ
によって水側の開口52と湯側の開口54とをそれぞれ
ともに所定開度で開放する(図7(II),図10(II)参
照)。ここにおいて水と湯とが混合室64で混合され、
内部流路62を通じて流調弁38の側へと送られる。
【0045】また温調操作部26を更に大きくスライド
操作すると、ソレノイドコイル58への通電量が増し
て、スプール弁体46が更に図中右方向に大きく移動
し、図7(III)及び図10(III)に示しているように
水側の開口52を閉鎖するとともに湯側の開口54を開
放し、湯のみを流通させる。
【0046】一方流調弁38は、通常は開口66を閉鎖
した位置に弁体68が位置しており、ダイヤル操作式の
流調操作部24を回転操作すると(但し吐止水操作部2
2がオン操作されているとき)、ここにおいて図8及び
図11に示しているように流調弁38におけるソレノイ
ドコイル72への通電が行われてプランジャ70がソレ
ノイドコイル72により軸方向に吸引され、これととも
に弁体68が軸方向に移動して、開口66をその移動量
に応じた開度で開放する。これにより内部流路62から
内部流路78へと混合水が流れ出し、吐止水弁40へと
送られる。
【0047】この流調弁38を通過する混合水の流量
は、流調操作部24の操作量に応じて変化するソレノイ
ドコイル72への通電量の増大変化に応じて変化し、こ
れにより図8(I)〜(III)及び図11(I)〜(III)に示す
ように流量の連続的な調整が行われる。
【0048】一方吐止水弁40については、吐止水操作
部22をオン操作したところでソレノイドコイル93へ
の通電が行われてパイロット弁体90が開弁運動し、続
いて主弁体80が開弁運動して水路が開き、吐出口20
に対して混合水が送られた後、その吐出口20から外部
に所定温度の混合水が吐水される(図9(II),図12(I
I)参照)。
【0049】また一方吐止水操作部22をオフ操作する
と、ソレノイドコイル93への通電が停止し、ここにお
いてパイロット弁体90が閉弁運動し、引き続いて主弁
体80が閉弁運動して水路が遮断され、吐出口20から
の吐水が停止する(図9(I),図12(I)参照)。
【0050】以上のような本例の吐水器具の場合、温調
弁36と温度センサ98との間に撹拌用の弁として働く
流調弁38を介設し、温調弁36からの混合水をその流
調弁38を経由させた後において温度センサ98により
温度検出するようにしているため、温調弁36からの混
合水の温度を正確に検出できるようになる。
【0051】因みに図13は温度センサ98を図2中点
線で示すBの位置即ち流調弁38の下流部の位置と、同
図中一点鎖線で示すAの位置即ち温調弁36と流調弁3
8との間の位置とに配置した場合のそれぞれの混合水温
度の検出結果を示している。
【0052】同図に示しているように、電圧を変化させ
て温調弁36におけるソレノイドコイル58への通電量
を増大させ、スプール弁体46を図中右向きに移動させ
て混合水温度を高めたとき、温度センサ98をAの位置
に配置した場合には、その温度センサ98による検出値
が一定範囲内で大きく変動しているのに対し、温度セン
サ98をBの位置に配置した場合にはそのような変動は
殆ど認められない。即ち温度センサ98をBの位置に配
置した場合、混合水温度を正確に検出できることが分
る。これは、温調弁36から出た混合水が流調弁38を
経由することで、未だ不十分な混合状態にあった水と湯
とがそこで十分均一に混合され、従って温度センサ98
をBの位置に配置した場合、十分均一化された混合水の
温度を検出することとなるからである。
【0053】而して混合水温度を正確に検出できるた
め、吐出口20から吐水される混合水の温度を設定した
所望温度に正確に一致させることができる。また本例で
は撹拌用の弁として流調弁38を用いているため、流調
弁38を本来の目的とともに撹拌用の弁としても機能さ
せることができ、吐水器具の構成を簡略化することがで
きる。
【0054】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は本体機能部が吐水
部の内部に組み込まれたものに対しても適用可能である
し、またシャワーヘッドその他ホースとともに移動可能
な他の形態の吐水部を備えた吐水器具に対して適用する
ことも可能ある。
【0055】また上例では温調弁36,流調弁38及び
吐止水弁40をそれぞれ電磁弁にて構成しているが、場
合によって電気的に駆動される他の形態の弁とすること
も可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である吐水器具の概略全体構
成を示す図である。
【図2】同じ実施例の本体機能部の各弁の構成を示す図
である。
【図3】同じ実施例の本体機能部の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図4】同じ実施例の吐止水操作部及び流調操作部の構
造を示す図である。
【図5】同じ実施例の温調操作部とその周辺部の構造を
示す図である。
【図6】同じ実施例の温調操作部及び流調操作部の作用
説明図である。
【図7】同じ実施例の吐水器具の作用を模式的に示す図
である。
【図8】図7に続く図である。
【図9】図8に続く図である。
【図10】同じ実施例の温調弁の作用説明図である。
【図11】同じ実施例の流調弁の作用説明図である。
【図12】同じ実施例の吐止水弁の作用説明図である。
【図13】同じ実施例の効果の確認試験の結果を示す図
である。
【符号の説明】
20 吐出口 36 温調弁 38 流調弁 40 吐止水弁 46 スプール弁体 48,50 弁部 52,54 開口 64 混合室 68 弁体 80 主弁体 98 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16K 31/06 305 F16K 31/06 305L 5H323 (72)発明者 松本 修 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 松田 宏 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 西口 文雄 神奈川県座間市相武台2丁目215番地 日 本電産トーソク株式会社内 Fターム(参考) 2D060 BB01 BC01 BC11 BE16 CA04 3H057 AA12 BB06 BB26 BB28 CC12 DD23 HH03 HH14 3H067 AA16 BB02 CC07 CC19 CC47 CC55 DD05 DD12 DD32 EC22 FF02 GG13 3H106 DA05 DA07 DA10 DA23 DA32 DB02 DB12 DB23 DB32 DC09 DD02 EE27 EE48 FB02 GB01 GC26 HH10 KK07 KK11 3L036 AC25 5H323 AA31 BB01 BB20 CA05 DA01 DA06 DB15 EE17 FF01 HH02 KK05 MM06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入した水と湯とを混合し且つ弁体の移
    動によりそれら水と湯との混合量を変化させて混合水温
    度の調整を行う温調弁を備えるとともに、該温調弁の下
    流部に温度センサを備え、該温調弁からの混合水温度を
    検出するようになした吐水器具において、 前記温調弁と温度センサとの間に該温調弁とは別途の撹
    拌用の弁を介設し、該温調弁からの混合水を該弁を経由
    させた後において該温度センサにより温度検出するよう
    になしたことを特徴とする温調弁を備えた吐水器具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記撹拌用の弁が、
    弁体の移動によって吐出口からの吐水の流量を変化させ
    る流調弁若しくは吐止水を行うための吐止水弁であるこ
    とを特徴とする温調弁を備えた吐水器具。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記温
    調弁が、筒形滑り面にスプール弁体を摺接させ、該スプ
    ール弁体の水側の弁部と湯側の弁部との移動によって水
    側の開口及び湯側の開口の開度を変化させ、混合室への
    水,湯の流入量を変化させる形態のものであることを特
    徴とする温調弁を備えた吐水器具。
JP2000019323A 2000-01-27 2000-01-27 温調弁を備えた吐水器具 Withdrawn JP2001209435A (ja)

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