JP2784154B2 - マスフローコントローラ - Google Patents

マスフローコントローラ

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JP2784154B2
JP2784154B2 JP6340316A JP34031694A JP2784154B2 JP 2784154 B2 JP2784154 B2 JP 2784154B2 JP 6340316 A JP6340316 A JP 6340316A JP 34031694 A JP34031694 A JP 34031694A JP 2784154 B2 JP2784154 B2 JP 2784154B2
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良久 須藤
稔 伊藤
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真之 工藤
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P80/00Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
    • Y02P80/10Efficient use of energy, e.g. using compressed air or pressurized fluid as energy carrier

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  • Flow Control (AREA)
  • Fluid-Driven Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用の流体搬送用設
備に使用されるマスフローコントローラに関し、さらに
詳細には、導管中を流れる少量の流体の質量流量を高精
度かつ速い応答性で計測し、流体全体の質量流量を正確
に制御すると共に、流体の完全遮断機能を有するマスフ
ローコントローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体の製造工程等において、少
量の流体を一定量精度よく供給する必要が高くなってい
る。そのため、より精度の高いマスフローコントローラ
が強く望まれ、種々のマスフローコントローラが使用さ
れている。従来使用されている比例ソレノイドタイプの
マスフローコントローラについて説明する。図3に比例
ソレノイドタイプのマスフローコントローラの構成を示
す。マスフローコントローラは、左半分の質量流量計部
2と比例弁部1とより構成されている。
【0003】質量流量計部2は、主通路102の左側に
入力ポート101が開口している。また、主通路102
の中央部に内壁と所定の間隔を介して、流体の流れを層
流状態にするための柱状部材103が保持されている。
また、柱状部材103の両側の内壁に流入口104と流
出口106とが開口し、導管105が付設されている。
そして、内部を流体が流れる導管105の上流側と下流
側に各々温度係数の大なる一対の自己加熱型測温体を巻
き付け感熱コイルR1,R2を形成し、各感熱コイルに
よりブリッジ回路を作り、感熱コイルの温度を一定値に
制御して、流体の質量流量をブリッジ回路間の電位差よ
り演算するようにしている。
【0004】比例電磁弁部1では、コイル116とプラ
ンジゃ115より構成されるソレノイドが上部に配設さ
れている。プランジャ115の下端部には、弁体107
が固設されている。弁体107に対抗する位置に弁出口
ポート117が形成されている。弁出口ポート117
は、出口ポート112に連通している。弁体107は、
復帰バネ108により弁出口ポート117に当接する方
向に付勢されている。弁体107は、コイル116に通
電される電流に比例して、プランジャ115及び弁体1
07の位置が決定される。従って、通電される電流に比
例して流量が決められる。
【0005】次にマスフローコントローラの作用を説明
する。導管105の内部を流体Fが矢印で示す方向に流
れている。導管105の上流側と下流側とに2つの感熱
コイルR1,R2がUV硬化樹脂等で接着され、センサ
部を構成している。感熱コイルR1,R2は各々定温度
制御回路に接続しており、感熱コイルR1,R2の温度
が常に相等しくかつ一定になるように制御している。従
って、定温度制御回路から出力される電圧は、各々の定
温度制御回路において感熱コイルR1,R2を定温度に
維持するために必要なエネルギ量に比例している。
【0006】ここで、電圧の差は、流体Fの質量流量に
比例するものであり、電圧の差を計測することにより質
量流量を計測することができる。一方、マスフローコン
トローラには、中央制御装置より、必要な流量信号が入
力されており、定められた流量信号に合わせるため、コ
イル116に流す電流を調整する。すなわち、計測した
流量が定められた流量より大きい場合は、コイル116
に流す電流を減少させる。これにより、コイル116が
プランジャ115を吸引する力が低下して、弁体107
が、復帰バネ108に付勢されて下向きに移動して、流
量が減少する。また、計測した流量が定められた流量よ
り小さい場合は、コイル116に流す電流を増加させ
る。これにより、コイル116がプランジャ115を吸
引する力が増大し、弁体107が復帰バネ108に抗し
て、上向きに移動して、流量が増大する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マスフローコントローラにおいては、次のような問題が
あった。 (1)従来の比例ソレノイドのマスフローコントローラ
は、正確な質量流量を流すことは問題ないが、流体を確
実に遮断することはできなかった。流体を完全に遮断し
ようとすると、復帰バネを強くする必要があるが、復帰
バネを強くするとソレノイドが大きくなり過ぎて、実用
的でなくなってしまう。また、プランジャを持ち上げる
のに、多量の電流が必要となり無駄であった。そのた
め、従来は、比例ソレノイドタイプのマスフローコント
ローラの下流側に遮断弁を別に付設しており、設備が大
きくなる問題があった。特に、近年の半導体製造工程で
は、多数のマスフローコントローラを使用するため、広
い面積を専有することが大きな問題であった。そして、
それと共にコストが上がることも問題であった。
【0008】(2)比例ソレノイドタイプにおいて、比
例弁に、多量の電流を流す必要があり、引火性の強いガ
スを供給する場合に、防爆上問題であった。
【0009】本発明は、上記問題点を解決し、計測した
質量流量をフィードバックして、正確に弁体の位置を制
御できると共に、完全な遮断機能を有するマスフローコ
ントローラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のマスフローコントローラは、内部を流体が
流れる導管の周囲に互いに独立して巻かれ、流体の温度
に応じて抵抗値が変化する2つの抵抗体に流れる電流値
より、該導管を流れる流体の質量流量を計測する質量流
量計と、流体の通路にあって弁座との隙間を変化させる
ことにより流量を変える比例弁機構とを有するマスフロ
ーコントローラであって、弁体と一体に形成されるダイ
ヤフラムと、ダイヤフラムに作用して弁体の位置を変化
させる圧縮空気を制御する制御弁と、質量流量計が計測
した流体の質量流量に基づいて、制御弁を制御して流体
の質量流量を所定値にフィードバックする制御手段とを
有している。
【0011】また、本発明のマスフローコントローラ
は、上記のものにおいて、前記制御弁が、比例制御弁で
あって、前記制御手段が、前記所定値と前記質量流量計
が計測した流体の質量流量との差に基づいて、前記比例
制御弁を制御する信号を発生させることを特徴とする。
また、本発明のマスフローコントローラは、上記マスフ
ローコントローラにおいて、前記制御弁が、パルス周波
数に応じて時間開閉動作する電磁弁であって、ダイヤフ
ラムに作用する圧縮空気を圧縮空気供給源から供給する
供給用電磁弁と、ダイヤフラムに作用する圧縮空気を排
気する排気用電磁弁とから構成され、前記制御手段が、
所定値と質量流量計が計測した流体の質量流量との差に
基づいて、パルス信号を発生させるパルス変換手段を有
することを特徴とする。
【0012】また、本発明のマスフローコントローラ
は、上記マスフローコントローラにおいて、ダイヤフラ
ムを、弁体が弁座に当接する方向に付勢する復帰バネを
有し、停電時または閉信号時に復帰バネによりマスフロ
ーコントローラの流体の流れを確実に遮断することを特
徴とする。
【0013】
【作用】上記の構成よりなる本発明の質量流量計の導管
は、内部に流体を流して流体を搬送する。また、2つの
抵抗体は、導管の周囲に互いに独立して巻かれ流体の温
度に応じて抵抗値が変化する。それにより、質量流量計
は、抵抗体の温度を一定に保ちながら抵抗体に与えられ
るエネルギの差から導管を流れる流体の質量流量を演算
し、計測する。弁体は、ダイヤフラムと一体的に移動し
て、ダイヤフラムが下降すると、弁座と当接する方向に
移動し流量を減少させる。また、弁体は、ダイヤフラム
が上昇すると、弁座から離間する方向に移動し流量を増
加させる。また、復帰バネは、ダイヤフラムを、弁体が
弁座に当接する方向に付勢しており、停電時または閉信
号時には、復帰バネがダイヤフラムを下降させて、弁体
を弁座に当接させ、マスフローコントローラの流体の流
れを確実に遮断する。ここで、弁体の位置は、ダイヤフ
ラムに供給される空気圧で決まるため、ダイヤフラムに
作用する空気圧を正確に制御する必要がある。
【0014】また、制御手段が、所定値と質量流量計が
計測した流体の質量流量との差に基づいて、比例制御弁
を制御する信号を発生させる。比例制御弁は、制御手段
から与えられた信号に比例して、ダイヤフラムに作用す
る空気圧を正確に制御する。すなわち、制御手段は、中
央制御装置等から入力される所定値と質量流量計が計測
した流体の質量流量との差に基づいて、その差を減少さ
せるため、弁機構を制御する。このとき、例えば、パル
ス変換手段が電磁弁を制御するためのパルス信号を発生
させる。
【0015】そして、制御弁を構成する供給用電磁弁
は、ダイヤフラムに作用する空気圧が低いときに、パル
ス変換手段から与えられたパルスに応じて開閉動作を行
い、ダイヤフラムに作用する圧縮空気を供給する。ま
た、制御弁を構成する排気用電磁弁は、ダイヤフラムに
作用する空気圧が高いときに、パルス変換手段から与え
られたパルスに応じて開閉動作を行い、ダイヤフラムに
作用する圧縮空気を排気する。ダイヤフラムに作用する
圧縮空気の空気圧を供給用電磁弁と排気用電磁弁の両方
を同時に制御しているので、高い応答性で空気圧を制御
でき、弁体の位置を制御できるため、正確な流量を迅速
に得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例であるマス
フローコントローラについて図面を参照しながら説明す
る。本発明の一実施例であるマスフローコントローラの
全体構成を図1に示す。マスフローコントローラは、左
側の質量流量計部2と右側の比例弁部1とより構成され
ている。比例弁本体23は中空であり、中空部の中心に
は、ダイヤフラム24が周囲を比例弁本体23に固定さ
れた状態で付設されている。ダイヤフラム24の中央に
は、ダイヤフラム24と弁体17を連結するための弁棒
25が付設されている。ダイヤフラム24の上側の比例
弁本体23には、復帰バネ18が付設されており、ダイ
ヤフラム24は復帰バネ18により下向きに付勢されて
いる。本発明で使用している復帰バネ18は、従来の比
例ソレノイドタイプのマスフローコントローラで使用さ
れている復帰バネ108と比較して、高い遮断性能を得
るため、かなり強いバネを使用している。
【0017】弁棒25の中間位置に圧縮空気の漏れを防
ぐためのダイヤフラム24が、周囲を比例弁本体23に
固定された状態で付設されている。これにより、比例弁
本体23の側面に形成された圧縮空気供給孔19から供
給された圧縮空気は、弁棒25を上方向に移動させるよ
う作用する。比例弁本体23の下側を構成する弁部の中
央には、弁入力ポート26が形成されている。弁入力ポ
ート26の右側には、弁出力ポート21が形成されてい
る。弁出力ポート21は、マスフローコントローラ出口
22に連通している。弁入力ポート26の上端には、弁
座27が形成されている。弁入力ポート26は、質量流
量計部2の主流路13と連通している。
【0018】次に、質量流量計部2の構成を説明する。
質量流量計部2は、主流路13の左側にマスフローコン
トローラ入口11が開口している。また、主流路13の
中央部に内壁と所定の間隔を介して、流体の流れを層流
状態にするための柱状部材12が保持されている。ま
た、柱状部材12の両側の主流路13の内壁に導管流入
口14と導管流出口16とが開口し、導管流入口14と
導管流出口16とを連通して導管15が付設されてい
る。導管15には、応答性よく正確に質量流量を計測す
るため、流体の全質量流量に対して一定比率の流体を正
確に流す必要がある。そのため、主流路13と導管15
を流れる流体を層流状態に保つことが必要である。
【0019】質量流量計部2は、この導管15と、内部
を流体が流れる導管15の上流側と下流側に各々温度係
数の大なる一対の自己加熱型測温体を巻き付け感熱コイ
ルR1,R2とより構成されている。ここで、導管1の
内部を流体Fが矢印で示す方向に流れている。導管15
の上流側と下流側とに、直径25μmの感熱抵抗線を7
0ターン巻き付けて2つの感熱コイルR1,R2が形成
されている。感熱抵抗線は、鉄、ニッケル合金等の温度
係数の大なる材質で作られている。感熱コイルR1,R
2は導管1にUV硬化樹脂等で接着され、センサ部を構
成している。そして、各感熱コイルR1,R2によりブ
リッジ回路を作り、感熱コイルR1,R2の温度を一定
値に制御して、流体の質量流量をブリッジ回路間の電位
差より演算するようにしている。
【0020】次に、マスフローコントローラの制御部の
構成を説明する。感熱コイルR1,R2は、各々アンプ
31に接続している。アンプ31は、制御手段32に接
続している。制御手段32は、図示しない中央制御装置
に接続されている。制御手段32には、中央制御装置よ
り入力信号Sが入力される。制御手段32は、パルス変
換回路33に接続している。パルス変換回路33は、供
給用電磁弁35と排気用電磁弁36の各コイルに接続し
ている。一方、供給用電磁弁35の入力ポートには、圧
縮空気の供給源34が接続している。また、供給用電磁
弁35の出力ポートは、圧縮空気供給孔19に接続して
いる。また、排気用電磁弁36の入力ポートも、圧縮空
気供給孔19に接続している。そして、排気用電磁弁3
6の出力ポートは、排気管へ接続している。
【0021】次に、本実施例のマスフローコントローラ
の全体の作用について説明する。図1は、マスフローコ
ントローラに圧縮空気が供給されていない状態を示して
いる。このとき、制御手段32には、入力信号Sとして
遮断信号が入力されている。制御手段32は、遮断信号
を受けて、パルス変換回路33を介して、供給用電磁弁
35及び排気用電磁弁36の動作を停止している。従っ
て、圧縮空気供給孔19には、全く圧縮空気が供給され
ていない。それにより、ダイヤフラム24は復帰バネ1
8により下向きに付勢され、その付勢力により弁体17
が弁座27に押し付けられる。ここで、復帰バネ18
は、従来の比例ソレノイドタイプのマスフローコントロ
ーラで使用されていた復帰バネ108と比較して、十分
強い力を備えているので、流体は、弁体17と弁座27
とにより完全に遮断された状態となる。このとき、感熱
コイルR1,R2は、流体が流れていないことを検出し
ており、制御手段32は、流量が零であることを確認し
ている。
【0022】次に、制御手段32に所定の質量流量を流
す指令である入力信号Sが入力した場合を説明する。現
在の流量が零であるから、制御手段32は、入力信号S
との差を演算し、パルス変換回路33はその差に基づい
て、供給用電磁弁35及び排気用電磁弁36に駆動パル
スを与える。供給用電磁弁35及び排気用電磁弁36
は、与えられたパルスに応じて開閉動作を行う。そし
て、パルス周波数に応じた弁の時間開閉により、パルス
状の空気圧が供給され、あるいは排出されるため、圧縮
空気供給孔19に供給する圧縮空気の空気圧を容易かつ
迅速に微調整することが可能である。圧縮空気供給孔1
9より供給された圧縮空気は、ダイヤフラム24を押し
上げて、弁体17を弁座27から離間させる。これによ
り、流体が流れる。本実施例の復帰バネ18は、強いバ
ネであるが、ダイヤフラム24を圧縮空気で駆動してい
るので、復帰バネ18が強くても問題がない。
【0023】次に質量流量計の作用を説明する。導管1
5の内部を流体Fが矢印で示す方向に流れている。感熱
コイルR1,R2は各々定温度制御回路に接続してお
り、感熱コイルR1,R2の温度が常に相等しくかつ一
定になるように制御している。すなわち、導管15の管
内を流体Fが矢印の方向に流されたとき、導管15の上
流側に巻かれた感熱コイルR1は、流体により熱を奪わ
れるため温度が低くなる。それを高くするために、出力
電圧は、流体Fが流れていない時の出力電圧より大きく
なる。
【0024】また、導管15の下流側に巻かれた感熱コ
イルR2は、感熱コイルR1により温められた流体Fに
よって熱を与えられるため、温度が高くなる。それを低
くするために、出力電圧は、流体Fが流れていない時の
出力電圧より小さくなる。従って、定温度制御回路から
出力される電圧は、各々の定温度制御回路において感熱
コイルR1,R2を定温度に維持するために必要なエネ
ルギ量に比例している。ここで、電圧の差は、流体Fの
質量流量に比例するものであり、電圧の差を計測するこ
とにより質量流量を計測することができる。
【0025】この計測した質量流量が制御手段32にフ
ィードバックされ、制御手段32は、入力信号Sとの差
が減少するように、パルス変換回路33を介して供給用
電磁弁35及び排気用電磁弁36を制御する。そして、
供給用電磁弁35は、計測した質量流量が入力信号Sよ
り小さいときに、パルス変換手段から与えられたパルス
に応じて開閉動作を行い、ダイヤフラム24に作用する
圧縮空気を供給する。また、排気用電磁弁36は、計測
した質量流量が入力信号Sより大きいときに、パルス変
換手段から与えられたパルスに応じて開閉動作を行い、
ダイヤフラムに作用する圧縮空気を排気する。ダイヤフ
ラム24に作用する圧縮空気の空気圧を供給用電磁弁3
5と排気用電磁弁36の両方を使用して同時に制御して
いるので、高い応答性で空気圧を制御でき、弁体17の
位置を制御できるため、正確な流量を迅速に得ることが
できる。
【0026】以上詳細に説明したように、本実施例のマ
スフローコントローラによれば、弁体17と一体に形成
されるダイヤフラム24と、ダイヤフラム24に作用し
て弁体17の位置を変化させる圧縮空気を制御する供給
用電磁弁35と排気用電磁弁36と、質量流量計部2が
計測した流体の質量流量に基づいて、供給用電磁弁35
と排気用電磁弁36を制御して流体の質量流量を所定値
にフィードバックする制御手段32とパルス変換回路3
3とを有しているので、要求通りの質量流量を正確に送
ることができると共に、遮断弁を別に取付なくても、流
体の完全遮断を行うことができる。
【0027】また、本実施例のマスフローコントローラ
は、供給用電磁弁35と排気用電磁弁36とが、パルス
周波数に応じて時間開閉動作する電磁弁であって、供給
用電磁弁35がダイヤフラム24に作用する圧縮空気を
圧縮空気供給源から供給し、排気用電磁弁36がダイヤ
フラム24に作用する圧縮空気を排気しており、制御手
段32とパルス変換回路33とが、入力信号Sと質量流
量計が計測した流体の質量流量との差に基づいて、パル
ス信号を発生させているので、弁体17を高い応答性で
リニアに駆動できるため、マスフローコントローラの精
度を維持することができる。また、本実施例のマスフロ
ーコントローラは、ダイヤフラム24を、弁体17が弁
座27に当接する方向に付勢する強い復帰バネ18を有
し、停電時または閉信号時に復帰バネ18によりマスフ
ローコントローラの流体の流れを確実に遮断しているの
で、流体を確実かつ漏れなく遮断することができる。
【0028】次に、第二の実施例について説明する。図
2に示すように、第二の実施例のマスフローコントロー
ラの基本的構成は、図1の第一実施例のマスフローコン
トローラとほぼ同一であるので、異なる点のみ説明す
る。アンプ31と制御手段32との間に安全保持器40
が接続されている。そして、安全保持器40を通る2点
鎖線である防爆境界線Bにより、下側の防爆区域、上側
の非防爆区域に区分されている。安全保持器40は、ア
ンプ31により感熱コイルR1,R2に過電流が流れた
ときに、電流を遮断する機能を有している。これによ
り、防爆タイプのマスフローコントローラを実現するこ
とができる。
【0029】本発明は、上記説明した実施例に限定され
ることなく、色々な変更が可能である。すなわち、本実
施例では、比例制御弁として、パルス駆動電磁弁を2つ
使用する装置について説明したが、供給用電磁弁35と
排気用電磁弁36の代わりに、特開平3−74601号
に開示されているノズルフラッパー機構を有する比例制
御弁を使用しても良い。また、実公平5−42296号
に開示されている比例ソレノイドを有する比例制御弁を
使用しても良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のマスフローコントローラによれば、弁体と一体に
形成されるダイヤフラムと、ダイヤフラムに作用して弁
体の位置を変化させる圧縮空気を制御する制御弁と、質
量流量計が計測した流体の質量流量に基づいて、制御弁
を制御して流体の質量流量を所定値にフィードバックす
る制御手段を有しているので、要求通りの質量流量を正
確に送ることができると共に、遮断弁を別に取付なくて
も、流体の完全遮断を行うことができる。
【0031】また、本発明のマスフローコントローラ
は、供給用電磁弁と排気用電磁弁とが、パルス周波数に
応じて時間開閉動作する電磁弁であって、供給用電磁弁
がダイヤフラムに作用する圧縮空気を圧縮空気供給源か
ら供給し、排気用電磁弁がダイヤフラムに作用する圧縮
空気を排気しており、制御手段とパルス変換回路とが、
入力信号Sと質量流量計が計測した流体の質量流量との
差に基づいて、パルス信号を発生させているので、弁体
を高い応答性でリニアに駆動できるため、マスフローコ
ントローラの精度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるマスフローコントローラ
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の別の実施例であるマスフローコントロ
ーラの構成を示すブロック図である。
【図3】従来の比例ソレノイドタイプのマスフローコン
トローラの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 比例弁部 2 質量流量計部 17 弁体 18 復帰バネ 19 圧縮空気供給孔 24 ダイヤフラム 27 弁座 32 制御手段 33 パルス変換回路 35 供給用電磁弁 36 排気用電磁弁 F 流体 R1 感熱コイル R2 感熱コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 真之 愛知県小牧市大字北外山早崎3005 シー ケーディ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−83456(JP,A) 特開 平4−357507(JP,A) 特開 昭63−20605(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05D 7/06 F16K 31/128

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を流体が流れる導管の周囲に互いに
    独立して巻かれ、流体の温度に応じて抵抗値が変化する
    2つの抵抗体に流れる電流値より、該導管を流れる流体
    の質量流量を計測する質量流量計と、 流体の通路にあって弁座との隙間を変化させることによ
    り流量を変える比例弁機構とを有するマスフローコント
    ローラにおいて、 前記弁体と一体に形成されるダイヤフラムと、 前記ダイヤフラムに作用して前記弁体の位置を変化させ
    る圧縮空気を制御する制御弁と、 前記質量流量計が計測した流体の質量流量に基づいて、
    前記制御弁を制御して流体の質量流量を所定値にフィー
    ドバックする制御手段とを有し、 前記制御弁が比例制御弁であり、パルス周波数に応じて
    時間開閉動作する電磁弁であって、前記ダイヤフラムに
    作用する圧縮空気を圧縮空気供給源から供給する供給用
    電磁弁と、前記ダイヤフラムに作用する圧縮空気を排気
    する排気用電磁弁とから構成され、 前記制御手段が、前記所定値と前記質量流量計が計測し
    た流体の質量流量との差に基づいて、パルス信号を発生
    させるパルス変換手段を有し、 前記制御手段が、前記供給用電磁弁と前記排気用電磁弁
    とを同時に駆動して制御すること を特徴とするマスフロ
    ーコントローラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するものにおいて、前記ダイヤフラムを、前記弁体が前記弁座に当接する方
    向に付勢する復帰バネを有し、停電時または閉信号時に
    前記復帰バネによりマスフローコントローラの流体の流
    れを確実に遮断すること を特徴とするマスフローコント
    ローラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載するもの
    において、前記マスフローコントローラと前記制御手段との間に、
    前記マスフローコントローラに過電流が流れたときに電
    流を遮断するための安全保持器が接続されていること
    特徴とするマスフローコントローラ。
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