JP2001208226A - 吐水器具 - Google Patents
吐水器具Info
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Landscapes
- Domestic Plumbing Installations (AREA)
- Multiple-Way Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】スプール弁形式の温調弁を用いた吐水器具にお
いて、そのスプール弁体が水側の開口又は湯側の開口を
締切状態から開こうとするとき若しくは開放状態から締
め切ろうとするときスプール弁体が不整振動を起こし、
温調弁の動作が不安定化する問題を解決する。 【解決手段】吐水器具を、ハウジング41内の滑り面で
開口し、水,湯をハウジング41内に流入させる水側の
開口52及び湯側の開口54と、軸方向の移動により水
側の弁部48及び湯側の弁部50によって水側の開口5
2及び湯側の開口54の開度を変化させ、水,湯の流入
量を変化させるスプール弁体46とを備えた温調弁36
を有するものとなす。その水側の弁部48及び湯側の弁
部50は、水側の開口52及び湯側の開口54の締切側
端の外周部形状を、第一テーパ形状部53と第一テーパ
形状部53に続く第二テーパ形状部55とを有する形状
となす。
いて、そのスプール弁体が水側の開口又は湯側の開口を
締切状態から開こうとするとき若しくは開放状態から締
め切ろうとするときスプール弁体が不整振動を起こし、
温調弁の動作が不安定化する問題を解決する。 【解決手段】吐水器具を、ハウジング41内の滑り面で
開口し、水,湯をハウジング41内に流入させる水側の
開口52及び湯側の開口54と、軸方向の移動により水
側の弁部48及び湯側の弁部50によって水側の開口5
2及び湯側の開口54の開度を変化させ、水,湯の流入
量を変化させるスプール弁体46とを備えた温調弁36
を有するものとなす。その水側の弁部48及び湯側の弁
部50は、水側の開口52及び湯側の開口54の締切側
端の外周部形状を、第一テーパ形状部53と第一テーパ
形状部53に続く第二テーパ形状部55とを有する形状
となす。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はキッチンや洗面
室,浴室,トイレ等に設置される水栓等の吐水器具に関
し、詳しくはスプール弁形式の制御弁を備えたものに関
する。
室,浴室,トイレ等に設置される水栓等の吐水器具に関
し、詳しくはスプール弁形式の制御弁を備えたものに関
する。
【0002】
【発明の背景】従来より、水と湯とを混合し且つその混
合量を変化させることで混合水温度を調整し、以って吐
出口から所望の温度の混合水を吐水させるようになした
吐水器具が広く用いられている。ところでこの種従来一
般の吐水器具では、通常、温調弁における水側の開口と
湯側の開口とから混合室内に流入した水と湯との混合水
の温度を感温体にて感知し、その感知した温度に応じて
感温体を伸縮させて温調弁の弁体を補正動作させ、以っ
て混合水温度を設定された温度に合せるようになしてい
る。
合量を変化させることで混合水温度を調整し、以って吐
出口から所望の温度の混合水を吐水させるようになした
吐水器具が広く用いられている。ところでこの種従来一
般の吐水器具では、通常、温調弁における水側の開口と
湯側の開口とから混合室内に流入した水と湯との混合水
の温度を感温体にて感知し、その感知した温度に応じて
感温体を伸縮させて温調弁の弁体を補正動作させ、以っ
て混合水温度を設定された温度に合せるようになしてい
る。
【0003】これに対し、温調弁を別途の制御部で動作
制御するようになすとともに、温調弁からの混合水の温
度を温度センサにて検出し、そしてその検出結果を制御
部にフィードバックしてその制御部において、設定され
た温度と実際に検出された温度とを比較し、それらが一
致するまで制御部で温調弁の弁体を補正動作させるよう
にすることが考えられている。このようにすれば、吐出
口からの吐水の温度を従来に増して設定した温度、即ち
所望の温度に精度高く一致させることが可能となる。
制御するようになすとともに、温調弁からの混合水の温
度を温度センサにて検出し、そしてその検出結果を制御
部にフィードバックしてその制御部において、設定され
た温度と実際に検出された温度とを比較し、それらが一
致するまで制御部で温調弁の弁体を補正動作させるよう
にすることが考えられている。このようにすれば、吐出
口からの吐水の温度を従来に増して設定した温度、即ち
所望の温度に精度高く一致させることが可能となる。
【0004】この目的のためには、温調弁としてスプー
ル弁体を有するものを用いるのが好適である。即ちかか
る温調弁として、(イ)筒形のハウジングと、(ロ)ハウ
ジング内の滑り面で且つ軸方向の異なった位置で開口
し、水,湯のそれぞれをハウジング内の混合室に流入さ
せる水側の開口及び湯側の開口と、(ハ)滑り面に摺接
する水側の弁部及び湯側の弁部を一体的に有し、軸方向
の移動によりそれら各弁部によって水側の開口と湯側の
開口のそれぞれの開度を変化させ、混合室への水,湯の
流入量を変化させるスプール弁体とを備えた温調弁を用
いるのが好適である。
ル弁体を有するものを用いるのが好適である。即ちかか
る温調弁として、(イ)筒形のハウジングと、(ロ)ハウ
ジング内の滑り面で且つ軸方向の異なった位置で開口
し、水,湯のそれぞれをハウジング内の混合室に流入さ
せる水側の開口及び湯側の開口と、(ハ)滑り面に摺接
する水側の弁部及び湯側の弁部を一体的に有し、軸方向
の移動によりそれら各弁部によって水側の開口と湯側の
開口のそれぞれの開度を変化させ、混合室への水,湯の
流入量を変化させるスプール弁体とを備えた温調弁を用
いるのが好適である。
【0005】このようにすれば、例えば温調弁にスプー
ル弁体と一体移動するプランジャと、そのプランジャを
電磁吸引するソレノイドコイルとを具備させることで、
そのソレノイドコイルへの通電及び通電量変化によりス
プール弁体を容易に軸方向移動及び移動量制御し得て混
合水温度を容易に調整でき、且つ制御部においてそのス
プール弁体の動作を容易に制御することができる。
ル弁体と一体移動するプランジャと、そのプランジャを
電磁吸引するソレノイドコイルとを具備させることで、
そのソレノイドコイルへの通電及び通電量変化によりス
プール弁体を容易に軸方向移動及び移動量制御し得て混
合水温度を容易に調整でき、且つ制御部においてそのス
プール弁体の動作を容易に制御することができる。
【0006】ところが本発明者等がこのようなスプール
弁形式の温調弁を用いたところ、以下のような不都合が
生じた。図15はそのようなスプール弁形式の温調弁の
一例を示している。同図において200は温調弁で、2
02はスプール弁体、204,206はそのスプール弁
体202に設けられた水側の弁部,湯側の弁部である。
弁形式の温調弁を用いたところ、以下のような不都合が
生じた。図15はそのようなスプール弁形式の温調弁の
一例を示している。同図において200は温調弁で、2
02はスプール弁体、204,206はそのスプール弁
体202に設けられた水側の弁部,湯側の弁部である。
【0007】208は筒形のハウジング209内部に形
成された混合室で、210,212は水,湯のそれぞれ
を混合室208内部に流入させる水側の開口及び湯側の
開口である。214はスプール弁体202と一体に軸方
向に移動する状態で設けられた磁性材から成るプランジ
ャで、216はそのプランジャ214を電磁吸引するソ
レノイドコイルであり、218は電磁吸引方向と逆方向
にスプール弁体202を押し戻す戻しスプリングであ
る。
成された混合室で、210,212は水,湯のそれぞれ
を混合室208内部に流入させる水側の開口及び湯側の
開口である。214はスプール弁体202と一体に軸方
向に移動する状態で設けられた磁性材から成るプランジ
ャで、216はそのプランジャ214を電磁吸引するソ
レノイドコイルであり、218は電磁吸引方向と逆方向
にスプール弁体202を押し戻す戻しスプリングであ
る。
【0008】この温調弁200において、スプール弁体
202における水側の弁部204,湯側の弁部206の
水側の開口210,湯側の開口212のそれぞれの締切
側端の外周部形状がピン角形状、即ち直角形状をなして
いる場合、水側の弁部204,湯側の弁部206によっ
て水側の開口210,湯側の開口212を開けるとき若
しくはこれを締め切るときにスプール弁体202が軸方
向に不規則に振動する不整振動を生じることが判明した
のである。
202における水側の弁部204,湯側の弁部206の
水側の開口210,湯側の開口212のそれぞれの締切
側端の外周部形状がピン角形状、即ち直角形状をなして
いる場合、水側の弁部204,湯側の弁部206によっ
て水側の開口210,湯側の開口212を開けるとき若
しくはこれを締め切るときにスプール弁体202が軸方
向に不規則に振動する不整振動を生じることが判明した
のである。
【0009】この現象は次のようにして起こるものと考
えられる。例えば水側の弁部204(以下水側の弁部2
04を中心として説明する)を図16(I)の締切状態
から開けようとしたとき、水側の弁部204が僅かに開
いた時点で同図(II)に示しているように急激に水側の
開口210から水が混合室208内部にどっと流れ込
み、このとき水側の弁部204の軸端面Pに対し、その
流れにより発生した負圧が作用して、開こうとしていた
水側の弁部204に対しこれとは逆方向(図中右向き)
の引張力が働いてしまう。
えられる。例えば水側の弁部204(以下水側の弁部2
04を中心として説明する)を図16(I)の締切状態
から開けようとしたとき、水側の弁部204が僅かに開
いた時点で同図(II)に示しているように急激に水側の
開口210から水が混合室208内部にどっと流れ込
み、このとき水側の弁部204の軸端面Pに対し、その
流れにより発生した負圧が作用して、開こうとしていた
水側の弁部204に対しこれとは逆方向(図中右向き)
の引張力が働いてしまう。
【0010】この結果水側の弁部204が一旦図中右側
に引き戻され、その後に引き続く戻しスプリング218
の戻し力で再び図中左側に押し出され、その後水の流入
に基づく負圧の作用で更に水側の弁部204が図中右側
に引っ張られ、以下同様の動作を不規則に且つ交互に繰
り返して、所謂不整振動を生じてしまうのである。
に引き戻され、その後に引き続く戻しスプリング218
の戻し力で再び図中左側に押し出され、その後水の流入
に基づく負圧の作用で更に水側の弁部204が図中右側
に引っ張られ、以下同様の動作を不規則に且つ交互に繰
り返して、所謂不整振動を生じてしまうのである。
【0011】この現象は水側の弁部204が水側の開口
210を締め切る際にも同様にして生じ、更には湯側の
弁部206が湯側の開口212を締切状態から開こうと
する際、或いは逆に開放状態からこれを締め切ろうとす
る際にも同様に生じる。而してこのような不整振動が生
じると温調弁200が安定した動作を行い得なくなって
しまう。
210を締め切る際にも同様にして生じ、更には湯側の
弁部206が湯側の開口212を締切状態から開こうと
する際、或いは逆に開放状態からこれを締め切ろうとす
る際にも同様に生じる。而してこのような不整振動が生
じると温調弁200が安定した動作を行い得なくなって
しまう。
【0012】以上温調弁を例として説明したが、スプー
ル弁体の軸方向移動によって流量を変化させる形式の他
の制御弁においてもこうした問題は共通に生じ得る問題
である。
ル弁体の軸方向移動によって流量を変化させる形式の他
の制御弁においてもこうした問題は共通に生じ得る問題
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の吐水器具はこの
ような課題を解決するために案出されたものである。而
して請求項1のものは、(イ)筒形のハウジングと、
(ロ)該ハウジング内の滑り面で開口し、水又は湯を該
ハウジング内に流入させる水側の開口又は湯側の開口
と、(ハ)該滑り面に摺接する水側の弁部又は湯側の弁
部を有し、軸方向の移動により該水側の弁部又は湯側の
弁部によって前記水側の開口又は湯側の開口の開度を変
化させ、水又は湯の流入量を変化させるスプール弁体と
を備えた制御弁を有する吐水器具であって、前記水側の
弁部又は湯側の弁部における、前記水側の開口又は湯側
の開口の締切側端の外周部形状を、軸端側に進むに従い
外径が漸次細径化する第一段目のテーパ形状部と、該テ
ーパ形状部に続いて軸端側に進むに従い該テーパ形状部
よりも更に大きな細径度で外径が漸次細径化する第二段
目の細径化部とを有する形状となしたことを特徴とす
る。
ような課題を解決するために案出されたものである。而
して請求項1のものは、(イ)筒形のハウジングと、
(ロ)該ハウジング内の滑り面で開口し、水又は湯を該
ハウジング内に流入させる水側の開口又は湯側の開口
と、(ハ)該滑り面に摺接する水側の弁部又は湯側の弁
部を有し、軸方向の移動により該水側の弁部又は湯側の
弁部によって前記水側の開口又は湯側の開口の開度を変
化させ、水又は湯の流入量を変化させるスプール弁体と
を備えた制御弁を有する吐水器具であって、前記水側の
弁部又は湯側の弁部における、前記水側の開口又は湯側
の開口の締切側端の外周部形状を、軸端側に進むに従い
外径が漸次細径化する第一段目のテーパ形状部と、該テ
ーパ形状部に続いて軸端側に進むに従い該テーパ形状部
よりも更に大きな細径度で外径が漸次細径化する第二段
目の細径化部とを有する形状となしたことを特徴とす
る。
【0014】請求項2のものは、請求項1において、前
記第二段目の細径化部がテーパ形状部となしてあること
を特徴とする。
記第二段目の細径化部がテーパ形状部となしてあること
を特徴とする。
【0015】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
において、前記第一段目のテーパ形状部のテーパ角度が
15〜30°となしてあることを特徴とする。
において、前記第一段目のテーパ形状部のテーパ角度が
15〜30°となしてあることを特徴とする。
【0016】請求項4のものは、請求項2において、前
記第二段目の細径化部の前記第一段目のテーパ形状部の
延長線に対するテーパ角度が15〜30°となしてある
ことを特徴とする。
記第二段目の細径化部の前記第一段目のテーパ形状部の
延長線に対するテーパ角度が15〜30°となしてある
ことを特徴とする。
【0017】請求項5のものは、請求項1〜4の何れか
において、前記制御弁が、前記滑り面の軸方向の異なっ
た位置で開口する前記水側の開口及び湯側の開口と、前
記水側の弁部及び湯側の弁部を一体に備えた前記スプー
ル弁体とを有し、水と湯とを混合し且つ混合量を変化さ
せて吐水の温度調整を行う温調弁であることを特徴とす
る。
において、前記制御弁が、前記滑り面の軸方向の異なっ
た位置で開口する前記水側の開口及び湯側の開口と、前
記水側の弁部及び湯側の弁部を一体に備えた前記スプー
ル弁体とを有し、水と湯とを混合し且つ混合量を変化さ
せて吐水の温度調整を行う温調弁であることを特徴とす
る。
【0018】請求項6のものは、請求項5において、前
記温調弁が、前記スプール弁体と一体移動する状態で設
けられた磁性材から成るプランジャと、該プランジャを
電磁吸引するソレノイドコイルと、該スプール弁体を該
ソレノイドコイルによる該プランジャの吸引方向と逆方
向に戻すための戻しスプリングとを有し、且つ該ソレノ
イドコイルへの通電量の変化に応じて電磁吸引力を変化
させ、該スプール弁体の移動量を連続的に若しくは段階
的に変化させる電磁制御弁であることを特徴とする。
記温調弁が、前記スプール弁体と一体移動する状態で設
けられた磁性材から成るプランジャと、該プランジャを
電磁吸引するソレノイドコイルと、該スプール弁体を該
ソレノイドコイルによる該プランジャの吸引方向と逆方
向に戻すための戻しスプリングとを有し、且つ該ソレノ
イドコイルへの通電量の変化に応じて電磁吸引力を変化
させ、該スプール弁体の移動量を連続的に若しくは段階
的に変化させる電磁制御弁であることを特徴とする。
【0019】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の吐水器
具は、スプール弁体を備えた制御弁を用いた吐水器具に
おいて、そのスプール弁体における弁部の開口に対する
締切側端の外周部形状を、第一段目のテーパ形状部とこ
れに続き更に大きな細径度で外径が漸次細径化する第二
段目の細径化部とを有する形状となしたものである。
具は、スプール弁体を備えた制御弁を用いた吐水器具に
おいて、そのスプール弁体における弁部の開口に対する
締切側端の外周部形状を、第一段目のテーパ形状部とこ
れに続き更に大きな細径度で外径が漸次細径化する第二
段目の細径化部とを有する形状となしたものである。
【0020】このようにした場合、開口を締切状態から
開くべく弁部を軸方向に移動させたとき、第一段目のテ
ーパ形状部とこれに続く第二段目の細径化部との存在に
よって、弁部の軸方向移動に従い開口が徐々に滑らかに
開放されて行く。或いはまた開口を開放状態から締め切
ろうとするときにも、締切直前で弁部の軸端面に大きな
負圧が作用するのを回避でき、滑らかに開口を閉鎖する
ことができる。
開くべく弁部を軸方向に移動させたとき、第一段目のテ
ーパ形状部とこれに続く第二段目の細径化部との存在に
よって、弁部の軸方向移動に従い開口が徐々に滑らかに
開放されて行く。或いはまた開口を開放状態から締め切
ろうとするときにも、締切直前で弁部の軸端面に大きな
負圧が作用するのを回避でき、滑らかに開口を閉鎖する
ことができる。
【0021】これにより、締切状態から開口を開こうと
するとき或いは逆に開口を開放状態から締め切ろうとす
るときに、弁部の軸端面に働く負圧の作用でスプール弁
体が不整振動を生じるのを良好に防止でき、制御弁を安
定して動作させ得るようになる。
するとき或いは逆に開口を開放状態から締め切ろうとす
るときに、弁部の軸端面に働く負圧の作用でスプール弁
体が不整振動を生じるのを良好に防止でき、制御弁を安
定して動作させ得るようになる。
【0022】本発明において、弁部における締切側端の
外周部形状を第一段目のテーパ形状部と、第二段目の細
径化部とを有する形状となしているのは次の理由によ
る。即ち、単に第一段目のテーパ形状部だけを設けてお
いた場合、開口を十分開くまでの弁部のストロークが非
常に大きくなってしまい、その間ハウジング内への水又
は湯の流入量が大きく制限されてしまい、水又は湯の流
入量の増大又は減少変化を応答性良く速やかに行うこと
ができない。また弁部の軸方向の長さも長くなってしま
い、ひいてはスプール弁体が大型化してしまう問題が生
ずる。
外周部形状を第一段目のテーパ形状部と、第二段目の細
径化部とを有する形状となしているのは次の理由によ
る。即ち、単に第一段目のテーパ形状部だけを設けてお
いた場合、開口を十分開くまでの弁部のストロークが非
常に大きくなってしまい、その間ハウジング内への水又
は湯の流入量が大きく制限されてしまい、水又は湯の流
入量の増大又は減少変化を応答性良く速やかに行うこと
ができない。また弁部の軸方向の長さも長くなってしま
い、ひいてはスプール弁体が大型化してしまう問題が生
ずる。
【0023】これに対し、第一段目のテーパ形状部に続
いてこれよりも細径度の大きい第二段目の細径化部を設
けておくことで、不整振動が生じる危険のある領域を過
ぎたところで速やかに開口を大きく開くことができるよ
うになり、水又は湯のハウジング内への流入量の増大又
は減少変化を、弁部の軸方向移動とともに速やかに行う
ことができるようになる。本発明において、かかる第二
段目の細径化部はテーパ形状部となしておくことができ
る(請求項2)。
いてこれよりも細径度の大きい第二段目の細径化部を設
けておくことで、不整振動が生じる危険のある領域を過
ぎたところで速やかに開口を大きく開くことができるよ
うになり、水又は湯のハウジング内への流入量の増大又
は減少変化を、弁部の軸方向移動とともに速やかに行う
ことができるようになる。本発明において、かかる第二
段目の細径化部はテーパ形状部となしておくことができ
る(請求項2)。
【0024】これらの場合において、第一段目のテーパ
形状部のテーパ角度は15〜30°の範囲内の所定角度
となしておくことが望ましく(請求項3)、また同じく
第二段目の細径化部のテーパ角度についても、第一段目
のテーパ形状部の延長線に対するテーパ角度が15〜3
0°の範囲内の所定角度となしておくことができる(請
求項4)。
形状部のテーパ角度は15〜30°の範囲内の所定角度
となしておくことが望ましく(請求項3)、また同じく
第二段目の細径化部のテーパ角度についても、第一段目
のテーパ形状部の延長線に対するテーパ角度が15〜3
0°の範囲内の所定角度となしておくことができる(請
求項4)。
【0025】本発明は、上記制御弁が、湯水を混合し且
つその混合量を変化させて吐水の温度調整を行う温調弁
である場合に適用して効果の大なるものであり(請求項
5)、この場合スプール弁体の不整振動を抑制して水と
湯との混合を適正に行い、ひいては混合水温度を求める
設定温度に正しく且つ速やかに調整することが可能とな
る。
つその混合量を変化させて吐水の温度調整を行う温調弁
である場合に適用して効果の大なるものであり(請求項
5)、この場合スプール弁体の不整振動を抑制して水と
湯との混合を適正に行い、ひいては混合水温度を求める
設定温度に正しく且つ速やかに調整することが可能とな
る。
【0026】本発明はまた、温調弁をスプール弁体,プ
ランジャ,ソレノイドコイル,戻しスプリングを備えた
電磁制御弁となした場合に適用して特に効果の大なるも
のであり(請求項6)、この場合温調弁をその入力信号
(通電量)に応じて適性に動作させることが可能とな
る。
ランジャ,ソレノイドコイル,戻しスプリングを備えた
電磁制御弁となした場合に適用して特に効果の大なるも
のであり(請求項6)、この場合温調弁をその入力信号
(通電量)に応じて適性に動作させることが可能とな
る。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1は本例の吐水器具の概略全体構成を示し
たもので、図中10は吐水部、12は吐水部10から離
隔して配設された本体機能部である。
説明する。図1は本例の吐水器具の概略全体構成を示し
たもので、図中10は吐水部、12は吐水部10から離
隔して配設された本体機能部である。
【0028】吐水部10は取付面14から起立してお
り、大径の基部16と延出管18とを有している。延出
管18は概略直角に湾屈曲しており、その先端に吐出口
20を有している。吐水部10はこの吐出口20から外
部に吐水を行う。
り、大径の基部16と延出管18とを有している。延出
管18は概略直角に湾屈曲しており、その先端に吐出口
20を有している。吐水部10はこの吐出口20から外
部に吐水を行う。
【0029】吐水部10の先端部には吐止水操作部22
が設けられており、更にその近傍において流調操作部2
4が、更に基部16に温調操作部26が設けられてい
る。ここで吐止水操作部22はオン・オフスイッチ操作
式のものとされており、この吐止水操作部22のオン操
作とオフ操作とによって、吐出口20からの吐水と止水
とが行われる。
が設けられており、更にその近傍において流調操作部2
4が、更に基部16に温調操作部26が設けられてい
る。ここで吐止水操作部22はオン・オフスイッチ操作
式のものとされており、この吐止水操作部22のオン操
作とオフ操作とによって、吐出口20からの吐水と止水
とが行われる。
【0030】流調操作部24はダイヤル操作部とされて
おり、その回転操作によって吐出口20からの吐水の流
量調整が行われるようになっている。一方基部16に設
けた温調操作部26はスライド操作部とされており、こ
れを図中上向きにスライド移動させることで吐出口20
からの吐水の温度が高温側に調整され、また下向きのス
ライド移動によって吐水の温度が低温側に調整される。
尚温調操作部26はスリット28に沿って上下方向にス
ライド可能とされている。
おり、その回転操作によって吐出口20からの吐水の流
量調整が行われるようになっている。一方基部16に設
けた温調操作部26はスライド操作部とされており、こ
れを図中上向きにスライド移動させることで吐出口20
からの吐水の温度が高温側に調整され、また下向きのス
ライド移動によって吐水の温度が低温側に調整される。
尚温調操作部26はスリット28に沿って上下方向にス
ライド可能とされている。
【0031】本体機能部12には水と湯の管路30,3
2が接続されており、それらを通じて本体機能部12に
水と湯が供給される。それら供給された水と湯とは本体
機能部12にて混合され、管路34を通じて吐水部10
へと送られる。
2が接続されており、それらを通じて本体機能部12に
水と湯が供給される。それら供給された水と湯とは本体
機能部12にて混合され、管路34を通じて吐水部10
へと送られる。
【0032】本体機能部12は、図2に示しているよう
に温調弁(温度調整弁)36,流調弁(流量調整弁)3
8及び吐止水弁40を有しており、それらが一体に組み
付けられている。ここで温調弁36は、入力信号の連続
的な変化によって弁体の動作量を連続的に変化させる電
磁比例制御弁とされており、また流調弁38も同様に入
力信号の連続的な変化に応じて弁体の動作量を連続的に
変化させる電磁比例制御弁とされている。一方吐止水弁
40は、入力信号の有無に応じて弁体を開閉動作させる
電磁開閉弁とされている。
に温調弁(温度調整弁)36,流調弁(流量調整弁)3
8及び吐止水弁40を有しており、それらが一体に組み
付けられている。ここで温調弁36は、入力信号の連続
的な変化によって弁体の動作量を連続的に変化させる電
磁比例制御弁とされており、また流調弁38も同様に入
力信号の連続的な変化に応じて弁体の動作量を連続的に
変化させる電磁比例制御弁とされている。一方吐止水弁
40は、入力信号の有無に応じて弁体を開閉動作させる
電磁開閉弁とされている。
【0033】温調弁36は、筒形のハウジング41と、
ハウジング41内の円形の滑り面で且つ軸方向の異なる
位置で開口し、水,湯を後述の混合室64内部に流入さ
せる水側の開口52,湯側の開口54と、水側の流入口
42,湯側の流入口44及びそれら流入口42,44か
ら流入した水と湯との混合比率を変化させるスプール弁
体46とを有している。スプール弁体46は、水側の弁
部48と湯側の弁部50とを有しており、それら弁部4
8,50が円筒形滑り面に内接しつつ図中左右方向に摺
動可能とされている。
ハウジング41内の円形の滑り面で且つ軸方向の異なる
位置で開口し、水,湯を後述の混合室64内部に流入さ
せる水側の開口52,湯側の開口54と、水側の流入口
42,湯側の流入口44及びそれら流入口42,44か
ら流入した水と湯との混合比率を変化させるスプール弁
体46とを有している。スプール弁体46は、水側の弁
部48と湯側の弁部50とを有しており、それら弁部4
8,50が円筒形滑り面に内接しつつ図中左右方向に摺
動可能とされている。
【0034】而してこのスプール弁体46は、それら弁
部48,50の軸方向移動によって、水側の流入口42
に連通した水側の開口52と、湯側の流入口44に連通
した湯側の開口54との開度を変化させ、その開度変化
に応じて混合室64への水と湯の流入量を制御し、以っ
て混合水の温度を調整する。
部48,50の軸方向移動によって、水側の流入口42
に連通した水側の開口52と、湯側の流入口44に連通
した湯側の開口54との開度を変化させ、その開度変化
に応じて混合室64への水と湯の流入量を制御し、以っ
て混合水の温度を調整する。
【0035】図3に示しているように水側の弁部48,
湯側の弁部50のそれぞれは、水側の開口52,湯側の
開口54の締切側端の外周部形状が第一段目の第一テー
パ形状部53と、これに続く第二段目の細径化部として
の第二テーパ形状部55とを有する形状とされている。
湯側の弁部50のそれぞれは、水側の開口52,湯側の
開口54の締切側端の外周部形状が第一段目の第一テー
パ形状部53と、これに続く第二段目の細径化部として
の第二テーパ形状部55とを有する形状とされている。
【0036】ここで第一テーパ形状部53のテーパ角度
α(図3(B)参照)は30°とされており、また第一
テーパ形状部53の延長線Qに対する第二テーパ形状部
55のテーパ角度βが30°とされている。本発明にお
いてこれら第一テーパ形状部53及び第二テーパ形状部
55のそれぞれのテーパ角度α,βは、それぞれ15〜
30°の範囲内の一定角度とすることが望ましい。
α(図3(B)参照)は30°とされており、また第一
テーパ形状部53の延長線Qに対する第二テーパ形状部
55のテーパ角度βが30°とされている。本発明にお
いてこれら第一テーパ形状部53及び第二テーパ形状部
55のそれぞれのテーパ角度α,βは、それぞれ15〜
30°の範囲内の一定角度とすることが望ましい。
【0037】この温調弁36は、スプール弁体46と軸
方向に一体移動する状態で設けられた磁性材から成るプ
ランジャ56と、そのプランジャ56を軸方向に電磁吸
引するソレノイドコイル58とを有している。而してこ
の温調弁36の場合、ソレノイドコイル58への通電量
の大小変化に応じてプランジャ56に対する電磁吸引力
を連続的に変化させ、以ってスプール弁体46の図中右
方向への移動量(動作量)を連続的に変化させる。
方向に一体移動する状態で設けられた磁性材から成るプ
ランジャ56と、そのプランジャ56を軸方向に電磁吸
引するソレノイドコイル58とを有している。而してこ
の温調弁36の場合、ソレノイドコイル58への通電量
の大小変化に応じてプランジャ56に対する電磁吸引力
を連続的に変化させ、以ってスプール弁体46の図中右
方向への移動量(動作量)を連続的に変化させる。
【0038】尚、プランジャ56にはスプリング(戻し
スプリング)60の一端が当接させてあるとともに、水
側の弁部48にはスプリング61が当接させてあり、ス
プール弁体46及びプランジャ56はそれら一対のスプ
リング60,61によって互いに逆向きに付勢されてい
る。ここでスプリング60は、ソレノイドコイル58に
よるプランジャ56の電磁吸引方向と逆方向にスプール
弁体46を押し戻すものである。
スプリング)60の一端が当接させてあるとともに、水
側の弁部48にはスプリング61が当接させてあり、ス
プール弁体46及びプランジャ56はそれら一対のスプ
リング60,61によって互いに逆向きに付勢されてい
る。ここでスプリング60は、ソレノイドコイル58に
よるプランジャ56の電磁吸引方向と逆方向にスプール
弁体46を押し戻すものである。
【0039】尚この温調弁36において、スプール弁体
46は通常時には湯側の弁部50が湯側の開口54を完
全閉鎖し、水側の弁部48が水側の開口52を開放した
状態にある。この状態でソレノイドコイル58に通電が
行われることで、電磁吸引力によりスプール弁体46が
図中右向きに移動させられる。またその移動量はソレノ
イドコイル58への通電量の大小に応じて決定される。
46は通常時には湯側の弁部50が湯側の開口54を完
全閉鎖し、水側の弁部48が水側の開口52を開放した
状態にある。この状態でソレノイドコイル58に通電が
行われることで、電磁吸引力によりスプール弁体46が
図中右向きに移動させられる。またその移動量はソレノ
イドコイル58への通電量の大小に応じて決定される。
【0040】温調弁36において混合室64で混合され
た混合水は、内部流路62を通じて流調弁38へと送ら
れる。流調弁38は、内部流路62に連通した開口66
と、弁体(スプール弁体)68と、弁体68と軸方向に
一体移動する状態で設けられた磁性材から成るプランジ
ャ70と、そのプランジャ70を電磁吸引力により軸方
向に吸引するソレノイドコイル72とを有しており、そ
のソレノイドコイル72によるプランジャ70に対する
電磁吸引力の大小に応じて弁体68を軸方向に移動さ
せ、その移動量に応じて開口66の開度を連続的に変化
させるものとされている。そしてその開口66の開度の
連続的な変化に応じて、吐出口20からの吐水の流量を
連続的に調整する。
た混合水は、内部流路62を通じて流調弁38へと送ら
れる。流調弁38は、内部流路62に連通した開口66
と、弁体(スプール弁体)68と、弁体68と軸方向に
一体移動する状態で設けられた磁性材から成るプランジ
ャ70と、そのプランジャ70を電磁吸引力により軸方
向に吸引するソレノイドコイル72とを有しており、そ
のソレノイドコイル72によるプランジャ70に対する
電磁吸引力の大小に応じて弁体68を軸方向に移動さ
せ、その移動量に応じて開口66の開度を連続的に変化
させるものとされている。そしてその開口66の開度の
連続的な変化に応じて、吐出口20からの吐水の流量を
連続的に調整する。
【0041】尚、この流調弁38においてもプランジャ
70に対しスプリング74の一端が当接させてあり、弁
体68が常時図中左向きに付勢されている。その移動端
はプランジャ70に対するストッパ76の当接によって
規定される。
70に対しスプリング74の一端が当接させてあり、弁
体68が常時図中左向きに付勢されている。その移動端
はプランジャ70に対するストッパ76の当接によって
規定される。
【0042】この流調弁38においては、通常時には弁
体68が開口66を閉鎖した状態にあり、この状態でソ
レノイドコイル72に通電が行われることによって電磁
吸引力により弁体68が図中右向きに移動し、開口66
をその移動量に応じた開度で開放する。
体68が開口66を閉鎖した状態にあり、この状態でソ
レノイドコイル72に通電が行われることによって電磁
吸引力により弁体68が図中右向きに移動し、開口66
をその移動量に応じた開度で開放する。
【0043】この流調弁38を通過した混合水は、内部
流路78を通じて吐止水弁40へと送られる。吐止水弁
40は、ダイヤフラム式の主弁体80を有しており、そ
の主弁体80の弁座82への当接及び離間により水路を
遮断し又は開放する。
流路78を通じて吐止水弁40へと送られる。吐止水弁
40は、ダイヤフラム式の主弁体80を有しており、そ
の主弁体80の弁座82への当接及び離間により水路を
遮断し又は開放する。
【0044】この主弁体80の上流側には、主弁体80
を貫通する小孔径の導入孔84を通じて内部流路78に
連通した背圧室86が形成されており、通常時において
主弁体80はこの背圧室86内部の圧力によって弁座8
2に当接した状態、即ち水路を遮断した状態にある。
を貫通する小孔径の導入孔84を通じて内部流路78に
連通した背圧室86が形成されており、通常時において
主弁体80はこの背圧室86内部の圧力によって弁座8
2に当接した状態、即ち水路を遮断した状態にある。
【0045】この例において、吐止水弁40は主弁体8
0を貫通して設けられた小孔径の排出孔88を開閉する
パイロット弁体90と、そのパイロット弁体90と一体
的に軸方向に移動する状態で設けられた磁性材から成る
プランジャ92及びそのプランジャ92を電磁吸引する
ソレノイドコイル93とを有している。
0を貫通して設けられた小孔径の排出孔88を開閉する
パイロット弁体90と、そのパイロット弁体90と一体
的に軸方向に移動する状態で設けられた磁性材から成る
プランジャ92及びそのプランジャ92を電磁吸引する
ソレノイドコイル93とを有している。
【0046】この吐止水弁40の場合、ソレノイドコイ
ル93に通電が行われるとプランジャ92が軸方向且つ
図中下向きに吸引され、パイロット弁体90が開弁運動
する。すると背圧室86内部の混合水が排出孔88を通
じて主弁体80の下流側に流出し、ここにおいて主弁体
80に対する背圧室86の圧力が低下する。これにより
主弁体80が内部流路78の給水圧により開弁運動し、
内部流路78からの混合水を主弁体80の下流側の内部
流路94を通じて流出口96から流出させる。
ル93に通電が行われるとプランジャ92が軸方向且つ
図中下向きに吸引され、パイロット弁体90が開弁運動
する。すると背圧室86内部の混合水が排出孔88を通
じて主弁体80の下流側に流出し、ここにおいて主弁体
80に対する背圧室86の圧力が低下する。これにより
主弁体80が内部流路78の給水圧により開弁運動し、
内部流路78からの混合水を主弁体80の下流側の内部
流路94を通じて流出口96から流出させる。
【0047】尚、流調弁38の下流部には混合水温度を
検出するための温度センサ98が配設されており、その
検出信号が後述の制御部100(図4)へと入力され
る。制御部100はこれを受けて、実際の検出温度と設
定された温度との比較を行い、そしてそれらを一致させ
るように温調弁36を調整動作させる。
検出するための温度センサ98が配設されており、その
検出信号が後述の制御部100(図4)へと入力され
る。制御部100はこれを受けて、実際の検出温度と設
定された温度との比較を行い、そしてそれらを一致させ
るように温調弁36を調整動作させる。
【0048】図4に上記本体機能部12の概略全体構成
が示してある。同図に示しているようにこの本体機能部
12は制御部100を有している。上記の吐止水操作部
22,流調操作部24及び温調操作部26からの操作信
号はこの制御部100に入力され、これを受けて制御部
100は温調弁36,流調弁38及び吐止水弁40に制
御信号を入力する。これに基づいて温調弁36,流調弁
38及び吐止水弁40が動作し且つその動作が制御部1
00からの入力信号の変化に応じて制御される。
が示してある。同図に示しているようにこの本体機能部
12は制御部100を有している。上記の吐止水操作部
22,流調操作部24及び温調操作部26からの操作信
号はこの制御部100に入力され、これを受けて制御部
100は温調弁36,流調弁38及び吐止水弁40に制
御信号を入力する。これに基づいて温調弁36,流調弁
38及び吐止水弁40が動作し且つその動作が制御部1
00からの入力信号の変化に応じて制御される。
【0049】詳しくは、温調操作部26の操作量に応じ
て温調弁36への入力信号が連続的に変化させられ、具
体的にはその温調弁36におけるソレノイドコイル58
への通電量が連続的に変化させられ、これに応じてその
温調弁36におけるスプール弁体46の移動量が連続的
に変化させられる。つまり温調弁36による温度調整が
無段階で連続的に行われる。
て温調弁36への入力信号が連続的に変化させられ、具
体的にはその温調弁36におけるソレノイドコイル58
への通電量が連続的に変化させられ、これに応じてその
温調弁36におけるスプール弁体46の移動量が連続的
に変化させられる。つまり温調弁36による温度調整が
無段階で連続的に行われる。
【0050】また流調操作部24の操作量に応じて流調
弁38への入力信号が連続的に変化させられる。具体的
には流調弁38におけるソレノイドコイル72への通電
量が連続的に変化させられ、これに応じて弁体68の移
動量が連続的に変化させられて流量調整が無段階で連続
的に行われる。
弁38への入力信号が連続的に変化させられる。具体的
には流調弁38におけるソレノイドコイル72への通電
量が連続的に変化させられ、これに応じて弁体68の移
動量が連続的に変化させられて流量調整が無段階で連続
的に行われる。
【0051】一方吐止水弁40については、制御部10
0からの入力信号の有無により吐止水弁40が開閉動作
させられる。尚、前述したように制御部100には温度
センサ98からの検出信号が入力され、これによって温
調弁36のフィードバック制御が行われる。
0からの入力信号の有無により吐止水弁40が開閉動作
させられる。尚、前述したように制御部100には温度
センサ98からの検出信号が入力され、これによって温
調弁36のフィードバック制御が行われる。
【0052】上記吐止水操作部22の具体的構造が図5
に示してある。同図に示しているように、この吐止水操
作部22は作用部102を有しており、図中二点鎖線で
示しているように吐止水操作部22が上向きに押上操作
されると、その作用部102が下向きに押し下げられて
スイッチ104を押し、これをオン動作させる。そして
その信号が上記本体機能部12における制御部100に
入力される。また一方吐止水操作部22を図中下向きに
押下操作すると、これとは反対に作用部102が上向き
に回動してスイッチ104をオフ動作させる。
に示してある。同図に示しているように、この吐止水操
作部22は作用部102を有しており、図中二点鎖線で
示しているように吐止水操作部22が上向きに押上操作
されると、その作用部102が下向きに押し下げられて
スイッチ104を押し、これをオン動作させる。そして
その信号が上記本体機能部12における制御部100に
入力される。また一方吐止水操作部22を図中下向きに
押下操作すると、これとは反対に作用部102が上向き
に回動してスイッチ104をオフ動作させる。
【0053】一方流調操作部24は、図1及び図5に示
しているようにダイヤル式の小さな回転摘みとして構成
されており、これを回転操作すると図7(B)に示して
いるように可動片108が点線で示すように軸112回
りに回転運動し、抵抗体110における電気抵抗を変化
させる。そしてその抵抗値の変化に応じて流調弁38へ
の入力値を連続的に変化させる。
しているようにダイヤル式の小さな回転摘みとして構成
されており、これを回転操作すると図7(B)に示して
いるように可動片108が点線で示すように軸112回
りに回転運動し、抵抗体110における電気抵抗を変化
させる。そしてその抵抗値の変化に応じて流調弁38へ
の入力値を連続的に変化させる。
【0054】図6にスライド操作部である温調操作部2
6及びその周辺部の構造が詳しく示してある。同図に示
しているように温調操作部26からは軸114が延び出
しており、この軸114が温調操作部26と一体に上下
方向にスライド移動する。
6及びその周辺部の構造が詳しく示してある。同図に示
しているように温調操作部26からは軸114が延び出
しており、この軸114が温調操作部26と一体に上下
方向にスライド移動する。
【0055】軸114には可撓性を有するスライドシー
ト116が連結されており、軸114が温調操作部26
とともにスライド移動すると、このスライドシート11
6がハウジング118に形成されたスリット28を閉鎖
状態に保ちつつ、ガイドレール122に沿ってスライド
移動する。尚、124は防水シートであり、126は吐
水部10を貫通して延びる混合水流通用のチューブであ
る。
ト116が連結されており、軸114が温調操作部26
とともにスライド移動すると、このスライドシート11
6がハウジング118に形成されたスリット28を閉鎖
状態に保ちつつ、ガイドレール122に沿ってスライド
移動する。尚、124は防水シートであり、126は吐
水部10を貫通して延びる混合水流通用のチューブであ
る。
【0056】ハウジング118の内部には抵抗器128
が配設されている。そして軸114が温調操作部26と
一体に上下方向にスライド移動すると、図7(A)に示
しているように可動片130が点線で示すように図中左
右方向(実際には上下方向)にスライド移動し、抵抗体
132における電気抵抗を変化させる。そしてその抵抗
値の変化に応じて、温調弁36への入力値が連続的に変
化する。
が配設されている。そして軸114が温調操作部26と
一体に上下方向にスライド移動すると、図7(A)に示
しているように可動片130が点線で示すように図中左
右方向(実際には上下方向)にスライド移動し、抵抗体
132における電気抵抗を変化させる。そしてその抵抗
値の変化に応じて、温調弁36への入力値が連続的に変
化する。
【0057】尚、スライド操作部としての温調操作部2
6は、図1に示しているように吐水部10の側面に設け
られており、そして温度表示部134がその前面に設け
られている。詳しくは、吐水部10の側面に突出状態で
設けられたハウジング118の前面に設けられている。
6は、図1に示しているように吐水部10の側面に設け
られており、そして温度表示部134がその前面に設け
られている。詳しくは、吐水部10の側面に突出状態で
設けられたハウジング118の前面に設けられている。
【0058】次に本例の吐水器具の作用を図8〜図13
を参照しつつ説明する。本例の吐水器具にあっては、図
8(I)及び図11(I)に示しているように、温調弁
36は通常は湯側の開口54を閉、水側の開口52を開
とする位置にスプール弁体46が位置しており、水のみ
が流通可能とされている。
を参照しつつ説明する。本例の吐水器具にあっては、図
8(I)及び図11(I)に示しているように、温調弁
36は通常は湯側の開口54を閉、水側の開口52を開
とする位置にスプール弁体46が位置しており、水のみ
が流通可能とされている。
【0059】この状態で(厳密には吐止水操作部22が
オン操作された状態の下で)温調操作部26がスライド
操作されると、ソレノイドコイル58への通電が行われ
てプランジャ56が軸方向に吸引され、これとともにス
プール弁体46が図中右方向に移動する。その移動量は
温調操作部26の操作量、即ちソレノイドコイル58へ
の通電量の大小によって決定され、そしてその移動量に
応じて湯側の開口54及び水側の開口52の開度をそれ
ぞれ変化させ、混合水温度を設定された温度に調整す
る。
オン操作された状態の下で)温調操作部26がスライド
操作されると、ソレノイドコイル58への通電が行われ
てプランジャ56が軸方向に吸引され、これとともにス
プール弁体46が図中右方向に移動する。その移動量は
温調操作部26の操作量、即ちソレノイドコイル58へ
の通電量の大小によって決定され、そしてその移動量に
応じて湯側の開口54及び水側の開口52の開度をそれ
ぞれ変化させ、混合水温度を設定された温度に調整す
る。
【0060】具体的には、温調操作部26の操作量が少
なく、従ってソレノイドコイル58への通電量が少ない
ときには、スプール弁体46は図8(I)及び図11
(I)に示す状態から僅かに図中右方向に移動し、これ
によって水側の開口52と湯側の開口54とをそれぞれ
ともに所定開度で開放する(図8(II),図11(II)参
照)。ここにおいて水と湯とが混合室64で混合され、
内部流路62を通じて流調弁38の側へと送られる。
なく、従ってソレノイドコイル58への通電量が少ない
ときには、スプール弁体46は図8(I)及び図11
(I)に示す状態から僅かに図中右方向に移動し、これ
によって水側の開口52と湯側の開口54とをそれぞれ
ともに所定開度で開放する(図8(II),図11(II)参
照)。ここにおいて水と湯とが混合室64で混合され、
内部流路62を通じて流調弁38の側へと送られる。
【0061】また温調操作部26を更に大きくスライド
操作すると、ソレノイドコイル58への通電量が増し
て、スプール弁体46が更に図中右方向に大きく移動
し、図8(III)及び図11(III)に示しているように
水側の開口52を閉鎖するとともに湯側の開口54を開
放し、湯のみを流通させる。
操作すると、ソレノイドコイル58への通電量が増し
て、スプール弁体46が更に図中右方向に大きく移動
し、図8(III)及び図11(III)に示しているように
水側の開口52を閉鎖するとともに湯側の開口54を開
放し、湯のみを流通させる。
【0062】一方流調弁38は、通常は開口66を閉鎖
した位置に弁体68が位置しており、ダイヤル操作式の
流調操作部24を回転操作すると(但し吐止水操作部2
2がオン操作されているとき)、ここにおいて図9及び
図12に示しているように流調弁38におけるソレノイ
ドコイル72への通電が行われてプランジャ70がソレ
ノイドコイル72により軸方向に吸引され、これととも
に弁体68が軸方向に移動して、開口66をその移動量
に応じた開度で開放する。これにより内部流路62から
内部流路78へと混合水が流れ出し、吐止水弁40へと
送られる。
した位置に弁体68が位置しており、ダイヤル操作式の
流調操作部24を回転操作すると(但し吐止水操作部2
2がオン操作されているとき)、ここにおいて図9及び
図12に示しているように流調弁38におけるソレノイ
ドコイル72への通電が行われてプランジャ70がソレ
ノイドコイル72により軸方向に吸引され、これととも
に弁体68が軸方向に移動して、開口66をその移動量
に応じた開度で開放する。これにより内部流路62から
内部流路78へと混合水が流れ出し、吐止水弁40へと
送られる。
【0063】この流調弁38を通過する混合水の流量
は、流調操作部24の操作量に応じて変化するソレノイ
ドコイル72への通電量の増大変化に応じて変化し、こ
れにより図9(I)〜(III)及び図12(I)〜(III)に示す
ように流量の連続的な調整が行われる。
は、流調操作部24の操作量に応じて変化するソレノイ
ドコイル72への通電量の増大変化に応じて変化し、こ
れにより図9(I)〜(III)及び図12(I)〜(III)に示す
ように流量の連続的な調整が行われる。
【0064】一方吐止水弁40については、吐止水操作
部22をオン操作したところでソレノイドコイル93へ
の通電が行われてパイロット弁体90が開弁運動し、続
いて主弁体80が開弁運動して水路が開き、吐出口20
に対して混合水が送られた後、その吐出口20から外部
に所定温度の混合水が吐水される(図10(II),図13
(II)参照)。
部22をオン操作したところでソレノイドコイル93へ
の通電が行われてパイロット弁体90が開弁運動し、続
いて主弁体80が開弁運動して水路が開き、吐出口20
に対して混合水が送られた後、その吐出口20から外部
に所定温度の混合水が吐水される(図10(II),図13
(II)参照)。
【0065】また一方吐止水操作部22をオフ操作する
と、ソレノイドコイル93への通電が停止し、ここにお
いてパイロット弁体90が閉弁運動し、引き続いて主弁
体80が閉弁運動して水路が遮断され、吐出口20から
の吐水が停止する(図10(I),図13(I)参照)。
と、ソレノイドコイル93への通電が停止し、ここにお
いてパイロット弁体90が閉弁運動し、引き続いて主弁
体80が閉弁運動して水路が遮断され、吐出口20から
の吐水が停止する(図10(I),図13(I)参照)。
【0066】本例の吐水器具においては、温調弁36に
おけるスプール弁体46の水側の弁部48,湯側の弁部
50のそれぞれの締切側端の外周部形状が第一テーパ形
状部53と第二テーパ形状部55とを有する形状とされ
ており、これに基づいて温調弁36が不整振動を生じる
ことなく安定して動作することができる。その理由を図
14に基づいて具体的に説明する。
おけるスプール弁体46の水側の弁部48,湯側の弁部
50のそれぞれの締切側端の外周部形状が第一テーパ形
状部53と第二テーパ形状部55とを有する形状とされ
ており、これに基づいて温調弁36が不整振動を生じる
ことなく安定して動作することができる。その理由を図
14に基づいて具体的に説明する。
【0067】図14(I)は水側の弁部48が水側の開
口52を締め切った状態(閉鎖した状態)を示してお
り、この状態で水側の弁部48が図中左方向に微小移動
すると開口52が僅かに開かれた状態となる。このと
き、図15及び図16に示す温調弁200の水側の弁部
204の場合には急激に多くの水が混合室208側にど
っと流入してしまい、水側の弁部204の軸端面Pに対
し負圧を作用させて、これが水側の弁部204の(つま
りはスプール弁体202の)不整振動の原因となるが、
本例の場合には図14(II)に示しているように開口5
2が僅かに開かれた状態では第一テーパ形状部53の存
在によって、水側の弁部48の摺接する滑り面と水側の
弁部48の外周面、即ち第一テーパ形状部53との間の
隙間Sは小さく、従って開口52から混合室64への水
の流入量はこの時点では僅かである。
口52を締め切った状態(閉鎖した状態)を示してお
り、この状態で水側の弁部48が図中左方向に微小移動
すると開口52が僅かに開かれた状態となる。このと
き、図15及び図16に示す温調弁200の水側の弁部
204の場合には急激に多くの水が混合室208側にど
っと流入してしまい、水側の弁部204の軸端面Pに対
し負圧を作用させて、これが水側の弁部204の(つま
りはスプール弁体202の)不整振動の原因となるが、
本例の場合には図14(II)に示しているように開口5
2が僅かに開かれた状態では第一テーパ形状部53の存
在によって、水側の弁部48の摺接する滑り面と水側の
弁部48の外周面、即ち第一テーパ形状部53との間の
隙間Sは小さく、従って開口52から混合室64への水
の流入量はこの時点では僅かである。
【0068】このため混合室64への多量の水の流入に
よって軸端面Pに対し大きな負圧が作用し、水側の弁部
48を図中右側に引っ張ってしまうといった不都合を生
じず、水側の弁部48は滑らかに引き続き図中左方向へ
と移動することができる。そしてその過程で水側の開口
52の開度及び混合室64への水の流入量が滑らかに漸
次増大する。
よって軸端面Pに対し大きな負圧が作用し、水側の弁部
48を図中右側に引っ張ってしまうといった不都合を生
じず、水側の弁部48は滑らかに引き続き図中左方向へ
と移動することができる。そしてその過程で水側の開口
52の開度及び混合室64への水の流入量が滑らかに漸
次増大する。
【0069】ところで第一テーパ形状部53をそのまま
軸端まで延長した場合においても不整振動を防止するこ
とができるが、この場合隙間Sがなかなか広がって行か
ないために、混合室64への水の流入量はなかなか増大
して行かない。即ち混合室64への水の流入量増大が、
水側の弁部48の軸方向移動に対して応答性良く増大し
ない。
軸端まで延長した場合においても不整振動を防止するこ
とができるが、この場合隙間Sがなかなか広がって行か
ないために、混合室64への水の流入量はなかなか増大
して行かない。即ち混合室64への水の流入量増大が、
水側の弁部48の軸方向移動に対して応答性良く増大し
ない。
【0070】しかるに本例では第一テーパ形状部53に
続いて、これよりも細径度の大きい第二テーパ形状部5
5が形成されているため、水側の弁部48の移動につれ
て水の流入量が滑らかに且つ応答性良く増大する。
続いて、これよりも細径度の大きい第二テーパ形状部5
5が形成されているため、水側の弁部48の移動につれ
て水の流入量が滑らかに且つ応答性良く増大する。
【0071】以上水側の弁部48が締切状態から開運動
する場合について述べたが、水側の弁部48が開放状態
から開口52を締め切ろうとするときにも、同様の理由
によって軸端面Pに対する負圧の作用に基づいて不整振
動が発生するといったことを良好に防止できる。また以
上では水側の弁部48について説明したが、湯側の弁部
50についても事情は全く同様である。
する場合について述べたが、水側の弁部48が開放状態
から開口52を締め切ろうとするときにも、同様の理由
によって軸端面Pに対する負圧の作用に基づいて不整振
動が発生するといったことを良好に防止できる。また以
上では水側の弁部48について説明したが、湯側の弁部
50についても事情は全く同様である。
【0072】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は場合によって流調
弁38に適用することも可能であるし、また本発明は本
体機能部12が吐水部10の内部に組み込まれたものに
対しても適用可能であり、またシャワーヘッドその他ホ
ースとともに移動可能な他の形態の吐水部を備えた吐水
器具に対して適用することも可能である。
くまで一例示である。例えば本発明は場合によって流調
弁38に適用することも可能であるし、また本発明は本
体機能部12が吐水部10の内部に組み込まれたものに
対しても適用可能であり、またシャワーヘッドその他ホ
ースとともに移動可能な他の形態の吐水部を備えた吐水
器具に対して適用することも可能である。
【0073】また上例では温調弁36,流調弁38及び
吐止水弁40をそれぞれ電磁弁にて構成しているが、場
合によって電気的に駆動される他の形態の弁とすること
も可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
において種々変更を加えた形態で構成可能である。
吐止水弁40をそれぞれ電磁弁にて構成しているが、場
合によって電気的に駆動される他の形態の弁とすること
も可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図1】本発明の一実施例である吐水器具の概略全体構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図2】同じ実施例の本体機能部の各弁の構成を示す図
である。
である。
【図3】図2の要部の拡大図である。
【図4】同じ実施例の本体機能部の概略構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図5】同じ実施例の吐止水操作部及び流調操作部の構
造を示す図である。
造を示す図である。
【図6】同じ実施例の温調操作部とその周辺部の構造を
示す図である。
示す図である。
【図7】同じ実施例の温調操作部及び流調操作部の作用
説明図である。
説明図である。
【図8】同じ実施例の吐水器具の作用を模式的に示す図
である。
である。
【図9】図7に続く図である。
【図10】図8に続く図である。
【図11】同じ実施例の温調弁の作用説明図である。
【図12】同じ実施例の流調弁の作用説明図である。
【図13】同じ実施例の吐止水弁の作用説明図である。
【図14】同じ実施例の温調弁における水側の弁部の作
用説明図である。
用説明図である。
【図15】スプール弁形式の温調弁の一例を示す比較例
図である。
図である。
【図16】図15の温調弁の不具合の説明図である。
【符号の説明】 36 温調弁 41 ハウジング 46 スプール弁体 48,50 弁部 52,54 開口 53 第一テーパ形状部 55 第二テーパ形状部(細径化部) 56 プランジャ 58 ソレノイドコイル 60 スプリング(戻しスプリング) α,β テーパ角度 P 軸端面 Q 延長線
フロントページの続き (72)発明者 松本 修 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 松田 宏 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 西口 文雄 神奈川県座間市相武台2丁目215番地 日 本電産トーソク株式会社内 Fターム(参考) 2D060 BB01 BC01 BE15 3H067 AA17 AA32 BB03 BB13 CC05 CC08 CC13 DD32 EB02 EB09 EC04 FF02 FF04 FF12 GG13
Claims (6)
- 【請求項1】 (イ)筒形のハウジングと、(ロ)該ハウ
ジング内の滑り面で開口し、水又は湯を該ハウジング内
に流入させる水側の開口又は湯側の開口と、(ハ)該滑
り面に摺接する水側の弁部又は湯側の弁部を有し、軸方
向の移動により該水側の弁部又は湯側の弁部によって前
記水側の開口又は湯側の開口の開度を変化させ、水又は
湯の流入量を変化させるスプール弁体とを備えた制御弁
を有する吐水器具であって、 前記水側の弁部又は湯側の弁部における、前記水側の開
口又は湯側の開口の締切側端の外周部形状を、軸端側に
進むに従い外径が漸次細径化する第一段目のテーパ形状
部と、該テーパ形状部に続いて軸端側に進むに従い該テ
ーパ形状部よりも更に大きな細径度で外径が漸次細径化
する第二段目の細径化部とを有する形状となしたことを
特徴とする吐水器具。 - 【請求項2】 請求項1において、前記第二段目の細径
化部がテーパ形状部となしてあることを特徴とする吐水
器具。 - 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記第
一段目のテーパ形状部のテーパ角度が15〜30°とな
してあることを特徴とする吐水器具。 - 【請求項4】 請求項2において、前記第二段目の細径
化部の前記第一段目のテーパ形状部の延長線に対するテ
ーパ角度が15〜30°となしてあることを特徴とする
吐水器具。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記制
御弁が、前記滑り面の軸方向の異なった位置で開口する
前記水側の開口及び湯側の開口と、前記水側の弁部及び
湯側の弁部を一体に備えた前記スプール弁体とを有し、
水と湯とを混合し且つ混合量を変化させて吐水の温度調
整を行う温調弁であることを特徴とする吐水器具。 - 【請求項6】 請求項5において、前記温調弁が、前記
スプール弁体と一体移動する状態で設けられた磁性材か
ら成るプランジャと、該プランジャを電磁吸引するソレ
ノイドコイルと、該スプール弁体を該ソレノイドコイル
による該プランジャの吸引方向と逆方向に戻すための戻
しスプリングとを有し、且つ該ソレノイドコイルへの通
電量の変化に応じて電磁吸引力を変化させ、該スプール
弁体の移動量を連続的に若しくは段階的に変化させる電
磁制御弁であることを特徴とする吐水器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000019322A JP2001208226A (ja) | 2000-01-27 | 2000-01-27 | 吐水器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000019322A JP2001208226A (ja) | 2000-01-27 | 2000-01-27 | 吐水器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001208226A true JP2001208226A (ja) | 2001-08-03 |
Family
ID=18546038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000019322A Withdrawn JP2001208226A (ja) | 2000-01-27 | 2000-01-27 | 吐水器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001208226A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104791518A (zh) * | 2015-04-17 | 2015-07-22 | 金湖县江朝汽车有限公司 | 汽车气冷却除尘装置的排污控制阀 |
-
2000
- 2000-01-27 JP JP2000019322A patent/JP2001208226A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104791518A (zh) * | 2015-04-17 | 2015-07-22 | 金湖县江朝汽车有限公司 | 汽车气冷却除尘装置的排污控制阀 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070403 |