JP2009024780A - 定流量弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力損失が少なく、給水圧の低い低圧地域においても支障無く使用することのできる定流量弁装置を提供する。
【解決手段】主弁24を有する電磁弁22と、一方の面が主弁24に対する1次側流路32の1次側圧力を受ける1次側受圧面80とされ、反対側の他方の面が主弁24に対する2次側流路34の2次側圧力を受ける2次側受圧面82とされた弁体68及び弁体68の2次側受圧面82に対して、2次側圧力の作用方向に付勢力を作用させるコイルばね84を有し、弁体68の移動により流路に対する絞りを変えることで1次側圧力Pと2次側圧力Pとの差圧ΔPを一定に保ち、主弁24を通過する水の流量を主弁24の開度に応じて定流量化する定差圧弁66とを備えて定流量弁装置16を構成する。
【選択図】 図2

Description

この発明は定流量弁装置に関し、詳しくは1次側圧力と2次側圧力との差圧を一定に保って主弁を通過する水の流量を定流量化する定流量弁装置に関する。
従来、流路の水を通過させるオリフィスを備え、オリフィスに対する1次側流路の1次側圧力と、オリフィスに対する2次側流路の2次側圧力との差圧を一定に保って、オリフィスを通過する水の流量を定流量化する定差圧式の定流量弁が公知である。
図10はその具体例を示している。
同図において200は流入口,202は流出口、204は流入口200から流入口202に到る流路上に設けられた定流量弁201における弁体で、弁部206と208とを有している。ここで弁部206は弁部208に対して大径をなしている。
弁部206には貫通のオリフィス210が設けられており、流入口200から流入した水は、1次側流路212を経てオリフィス210を通過し、そして2次側流路214を経て流出口202から流出する。
弁部206の図中上面は1次側流路212の1次側圧力を受ける1次側受圧面216を成し、また反対側の下面は2次側流路214の2次側圧力を受ける2次側受圧面218を成している。
そしてこの2次側受圧面218に対して、ばね220の付勢力が図中上方、即ち2次側受圧面218に対する2次側圧力の作用方向に及ぼされている。
上記弁部208の図中上側の背後には圧力室224が形成されていて、そこに弁体204を貫通する連通路226を通じて2次側圧力が導かれている。
この弁部208の図中上面は2次側圧力を受ける2次側受圧面228をなし、また図中下面は1次側圧力を受ける1次側受圧面230をなしている。
但し弁部208の1次側受圧面230に対する図中上向きの1次側圧力と、弁部206の1次側受圧面216に対する図中下向きの1次側圧力は1次側受圧面230の面積分だけ相殺され、大径をなす弁部206の1次側受圧面216の面積と、弁部208の1次側受圧面230の面積との面積差分だけ、1次側圧力が弁体204を図中下向きに押す力として作用している。
同様に弁部206の2次側受圧面218の面積と弁部208の2次側受圧面228の面積との面積差分だけ、2次側圧力が弁体204を図中上向きに押す力として作用している。
この定差圧式の定流量弁201では、弁体204に対して図中下向きに働く1次側圧力Pと、弁体204に対して図中上向きに働く2次側圧力P及びばね220による図中上向きの付勢力とが釣り合うように弁体204が図中上下に動作する。
即ち、1次側圧力Pが高くなると弁体204が図中下向きに移動して流路に対する絞りを大とし、そこでの圧損を大とすることで1次側圧力Pを低くして、PとPとの差圧ΔPを一定に保ち、弁体204に対する図中下向きの力と上向きの力とをバランスさせる。
また1次側圧力Pが低くなると弁体204が図中上向きに移動して流路に対する絞りを小とし、そこでの圧損を小とすることで1次側圧力Pを高くして、PとPとの差圧ΔPを一定に保ち、弁体204に対する図中下向きの力と上向きの力とをバランスさせる。
即ち弁体204はPとPとの差圧を一定に保つ定差圧弁の弁体として働いている。
この定流量弁201において、オリフィス210を流通する水の流量は次の式(1)で与えられる。
Figure 2009024780
但し式(1)中、Qは流量で,aはオリフィス210の流路面積,cは定数で、ΔPはPとPとの差圧,ρは水の比重である。
而してこの定流量弁201にあっては、差圧ΔPが一定に保たれるため、オリフィス210を通過して流れる流量は一定流量に保たれる。
ところで、人体検知センサによる人体検知・非検知に基づいて吐水口からの吐水・吐水停止(止水)を自動的に行う自動水栓が公共のトイレその他において広く用いられている。
通常、この自動水栓では吐水口からの吐水を定流量化するために定流量弁が用いられる。
図11(A)はこれを具体的に表したもので、232は自動水栓の吐水部、234は吐水口である。
236は吐水部232への給水の流路で、この流路236上に吐水口234からの吐水及び吐水停止を行うための吐止水弁としの電磁弁238と、定流量弁201とが直列に設けられている(自動水栓では定流量弁としてゴムリングを用いたものも使用されるが、その原理は図10に示した定差圧式の定流量弁201と基本的に同じである)。
尚、240は流路236の流量を調節し又は止水するための止水栓である。
このような定流量弁201を流路236上に設けておくことで吐水時の吐水の流量を定流量化でき、自動水栓の設置施工時の流量調節のための作業を簡便化することができる。
ところがこのような定流量弁201を流路236上に組み込んでおくと、吐水口234からの吐水の流量を定流量化できる一方で、流路236上において圧損(圧力損失)が大となってしまう。
上記説明から明らかなように、定流量弁201ではオリフィス210において圧損を生じ、また定差圧を生ぜしめる弁体204の弁部208による流路に対する絞り作用によって、即ち弁部208による絞り部においても圧損を生じる。
また水が電磁弁238の主弁242(図11(B)参照)を通過する際に、そこでも圧損を生じる。
そのため、例えば給水圧力が0.1MPaを下回るような低圧地域に自動水栓を設置した場合、それらの圧損によって必要な流量を確保できない場合が生じる。
そうした場合、通常は定流量弁201を外した状態で自動水栓を設置し、そして止水栓240において流量調節を行うようにする。
ところが自動水栓は公共のトイレ等に多数並べて設置されることが多く、この場合、1つの自動水栓から定流量弁201を外して止水栓240で流量調節すると、他の自動水栓での給水圧が変化し、従ってこの場合には全ての自動水栓について、定流量弁を外した上で、それぞれについて止水栓240を操作し流量調節を行わなければならず、その作業が著しく煩雑となってしまう。
以上自動水栓を中心として述べたが、こうした問題は自動水栓以外の水栓を設置するに際しても生じ得る問題である。
尚、本発明に対する関連文献として下記特許文献1がある。
この特許文献1には、定差圧式の定流量弁に可変絞りを設けたものが開示されている。
この特許文献1に開示のものは定差圧式の定流量弁に関するものである点で本発明と一部共通しているが、特徴的な技術的思想において本発明とは異なったものである。
特公平3−16524号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、圧力損失が少なく、給水圧の低い低圧地域においても支障無く使用することのできる定流量弁装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(イ)主弁を有する吐止水弁と、(ロ)(a)一方の面が該吐止水弁の主弁に対する1次側流路の1次側圧力を受ける1次側受圧面とされ、反対側の他方の面が該主弁に対する2次側流路の2次側圧力を受ける2次側受圧面とされた弁体、及び(b)該弁体に対して該2次側圧力の作用方向に付勢力を作用させるばね、を有し、該弁体の移動により流路に対する絞りを変えることで前記1次側圧力と2次側圧力との差圧を一定に保ち、前記主弁を通過する水の流量を該主弁の開度に応じて定流量化する定差圧弁と、を備えて成ることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記吐止水弁がパイロット弁を有し、該パイロット弁の弁体の移動に追従して前記主弁の弁体を移動させるパイロット式吐止水弁であることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記定差圧弁の弁体が前記2次側流路中に設けられ、前記2次側圧力が高くなると該2次側流路に対する絞りを大とする方向に移動して該2次側圧力を高め、以て前記1次側圧力と2次側圧力との前記差圧を一定に保つようになしてあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記ばねの付勢力の調節手段を備えていることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記吐止水弁がセンサによる人体感知に基づいて自動的にオン・オフする自動水栓の電磁弁であることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明の定流量弁装置は、吐止水弁と、一方の面が吐止水弁の主弁に対する1次側流路の1次側圧力を受ける1次側受圧面とされ、反対側の他方の面が2次側流路の2次側圧力を受ける2次側受圧面とされた弁体及びその弁体に対して2次側圧力の作用方向に付勢力を作用させるばねを有する定差圧弁と、を備えて成るもので、この定流量弁装置では、定差圧弁が主弁に対する1次側圧力と2次側圧力との差圧を一定に保つ働きをなす。
その結果、主弁を通過する水の流量は主弁の開度に応じて一定流量となる。
即ちこの定流量弁装置では、吐止水弁における主弁の主弁体と主弁座との間の隙間が、図10に示す定流量弁装置におけるオリフィス210としての働きをなし、従ってその主弁の開度が一定であれば、その開度によって定まる流路面積(図10のオリフィス210の流路面積に相当)に応じた流量で水が主弁を通過する。
またその主弁の開度を変化させれば、その変化後の主弁の開度に応じた定流量で水が主弁を通過する。
この定流量弁装置は、定差圧弁と水の通過部(図10の定流量弁201ではオリフィス210がこれに相当する)を有するものであるが、本発明の定流量弁装置では、その水の通過部が吐止水弁の主弁である点が特徴である。
従ってその吐止水弁を自動水栓のオン・オフ式の電磁弁となした場合(請求項5)、その電磁弁の主弁が図11(B)の定流量弁201におけるオリフィス210を兼ねていることから、圧力損失を生じる個所が、定流量弁201の定差圧弁詳しくは弁体204の弁部208による絞り部と、電磁弁の主弁との2個所となる(図11(A)の自動水栓では圧損を生じる個所が、定流量弁201のオリフィス210と、定差圧弁詳しくは弁体204の弁部208による絞り部と、電磁弁の主弁242との3個所であるのに対し)。
従ってこの場合には全体としての圧損が少なくなり、従ってかかる自動水栓を0.1MPaを下回るような給水圧の低い低圧地域に設置するに際しても、吐水口からの吐水の流量を十分に確保することが可能となる。
これにより自動水栓を低圧地域に設置するに際して煩雑な流量の調節作業をしなくても良く、自動水栓の設置作業を容易に行えるようになる。
ここで上記主弁はダイヤフラム弁であっても良いし又はピストン弁その他形態の弁であっても良い。
上記ばねは、好適には弁体の2次側受圧面に対し2次側圧力の作用方向に付勢力を作用させるように設置しておくことができる。
また本発明では上記吐止水弁を、パイロット弁を有し、パイロット弁の弁体の移動に追従して主弁の弁体を移動させるパイロット式吐止水弁としておくことができる(請求項2)。
このようにしておけば、主弁を動作させるのに必要な力が少なくて済み、操作を軽く行うことが可能となる。
本発明ではまた、上記定差圧弁の弁体を、吐止水弁の主弁に対する2次側流路中に設け、2次側圧力が高くなると2次側流路に対する絞りを大とする方向に移動して2次側圧力を高め、以て1次側圧力と2次側圧力との差圧を一定に保つようになしておくことができる(請求項3)。
本発明では、更に、上記ばねの付勢力の調節手段を備えておくことができる(請求項4)。
このようにしておけば、1次側圧力Pと2次側圧力Pとの一定の差圧の大きさを調節でき、そのことによって流量を更に微調節できる利点が得られる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は自動水栓の吐水部で、12は吐水部10に備えられた吐水口である。
14は吐水部10に向けて給水を行うための流路で、この流路14上に定流量弁装置16と、その上流側において給水の流量を調節し又は止水する止水栓18が設けられている。
図2に、定流量弁装置16の構成が具体的に示してある。
同図において、20は定流量弁装置16における本体ボデーで、その内部且つ流路14上に、ダイヤフラム弁からなる主弁(電磁弁22の主弁)24が設けられている。
主弁24は、硬質樹脂からなる保持部材26と、この保持部材26にて保持されたゴム製のダイヤフラム膜28とからなる主弁体27、及びこれを着座させる主弁座29を有している。
ここで主弁座29は、図中上向きに起立する円筒部30の上端部にて構成してある。
32は、主弁24に対して上流側流路となる1次側流路で、この1次側流路32を通じて送られた水は主弁24を通過して、詳しくは主弁体27と主弁座29との間の隙間を通過して、円筒部30の内側の流路及びこれに続く流路からなる2次側流路34へと流れ、更に出側流路36を通じて上記の吐水部10へと供給される。
38は、主弁24の背後に形成された第1の圧力室で、この圧力室38は、内部の圧力を主弁体27に対し閉弁方向の押圧力として作用させる。
主弁24における主弁体27には、これを貫通して1次側流路32と圧力室38とを連通させる導入小孔40が設けられている。
この導入小孔40は、1次側流路32の水を圧力室38へと導き入れて圧力室38の圧力を増大させる。
本体ボデー20には、この圧力室38と主弁24の下流側の流路、ここでは出側流路36とを連通させる水抜き水路としてのパイロット水路42が設けられている。
ここでパイロット水路42は、圧力室38内の水を下流側に抜いて圧力室38の圧力を低下させる。
このパイロット水路42上には、主弁24とともに電磁弁(吐止水弁)22を構成するパイロット弁(電磁パイロット弁)44が設けられている。
このパイロット弁44は、プランジャ式のパイロット弁体46と、これを着座させるパイロット弁座47,通電により電磁力を発生させてパイロット弁体46を開弁させる電磁コイル48,パイロット弁体46を図中下向きに付勢してこれを閉弁状態に保持するばね50を有している。
このパイロット弁44は、パイロット弁体46の先端部のゴムシール部52を、パイロット弁座47に着座させることで、パイロット水路42を連通遮断し、またシール部52をパイロット弁座47から図中上向きに離間させることで、パイロット水路42を連通状態とする。
本実施形態において、電磁弁22は、パイロット弁44を閉弁させることでパイロット水路42を遮断する。
すると主弁体27を貫通する導入小孔40を通じて圧力室38に導かれる水により圧力室38の圧力が上昇し、主弁体27に対する閉弁方向の押圧力を高める。ここにおいて主弁体27が主弁座29に着座して閉弁状態となる。
一方パイロット弁体46を開弁させると、パイロット水路42が連通状態となることによって、圧力室38内の水がパイロット水路42を通じて下流側に抜かれ、ここにおいて圧力室38の圧力が低下して、主弁体27が1次側流路32の給水の圧力によって図中上向きに押し上げられ開弁する。
ここにおいて1次側流路32の水が、主弁24を通過して下流側へと流れ、吐水部10へと供給される。
尚、上記吐水部10には差し出された手を感知する(人体感知する)センサ54が設けられており、このセンサ54及び上記のパイロット弁44の電磁コイル48が、コントローラ56に電気的に接続されている。
そしてセンサ54が人体感知すると、コントローラ56の制御の下にパイロット弁44が開弁させられる。即ちこのパイロット弁44とともに電磁弁22を構成している主弁24が開弁させられる。
また一方センサ54が人体非検知状態となると、パイロット弁44が閉弁させられ、ここにおいて主弁24が閉弁させられて、吐水部10への給水が停止される。即ち吐水口12からの吐水が停止される。
本体ボデー20には、主弁24における主弁体27の開弁時の開度を調節することによって、通水流量を調節する流量調節軸(流量調節部材)58が設けられている。
流量調節軸58は、ねじ部60において本体ボデー20に図中上下方向即ち軸方向に進退移動可能に螺合されている。
この流量調節軸58は、本体ボデー20から図中上向きに突き出した部分の上面に工具係合用の係合溝64が設けられている。流量調節軸58は、この係合溝64に工具を係合させ回転させることでねじ込み量が調節され、その下端の位置を上下に変化させる。
この実施形態では、主弁体27の開弁時における開弁位置、即ち上昇位置が、流量調節軸58の上下位置によって決定される。即ち主弁体27は、開弁時の上昇位置が流量調節軸58の上下方向の進退移動に追従して決定される。
この実施形態では、流量調節軸58を一定の位置に維持した状態でパイロット弁44をオン・オフさせると、主弁体27がこれに応じてオン・オフ動作する。このときの主弁体27の開度は主弁体27が流量調節軸58の下端に当ることによって決定される。即ち流量調節軸58の位置によって決定される。従って流量調節軸58の位置が上方にあれば主弁体27の開度が大となって、主弁24を通過する水の流量が大となる。
一方流量調節軸58の位置が下方にあると、主弁体27の開度が小となって、主弁24を通過する水の流量が小となる。
従ってこの実施形態では、流量調節軸58の位置を上下に調節することで、主弁24の開弁時における水の流量を変化させることができる。
ボデー20内部且つ上記の2次側流路34には、1次側流路32の1次側圧力Pと2次側流路34の2次側圧力Pとの差圧ΔP=P−Pを一定とする定差圧弁66が設けられている。
68はその主体をなす弁体で、ここでは弁体68はピストン式の弁体とされている。
弁体68は、シール部材(ここではOリング)70によるシールの下でボデー20の嵌合孔72に上下に水密且つ摺動可能に嵌合されている。
この弁体68の図中下側には、第2の圧力室74が形成されており、そこに連通路76を通じて1次側流路32の1次側圧力が導入されている。
弁体68は、図中上向きに立ち上がる円筒部78を有しており、その円筒部78の上端部が、流路を絞る絞り部として働くようになっている。
この弁体68の図中下面は、1次側流路32の1次側圧力Pを図中上向きに受ける1次側受圧面80をなしており、また図中上面は、2次側流路34の2次側圧力Pを図中下向きに受ける2次側受圧面82をなしている。
上記円筒部78の内側には、金属製のコイルばね84が装着されており、このコイルばね84が、2次側受圧面82に対し2次側圧力Pと同方向に付勢力を作用させている。
尚、コイルばね84は下端を弁体68の2次側受圧面82に当接させ、また上端を前記の円筒部30から内向きに突出したばね受86に当接させている。
上記のように弁体68は、1次側流路32の1次側圧力Pを図中上向きに受けており、また2次側流路34の2次側圧力Pを図中下向きに受けている。これに加えてコイルばね84の付勢力を図中下向きに受けている。
この実施形態において、定差圧弁66は次のように作用する。
即ち、給水圧の変動等によって1次側流路32の1次側圧力Pが増大すると、定差圧弁66の弁体68がその増大した1次側圧力Pによって図中上向きに押される。
すると円筒部78上端部の絞り部による2次側流路34に対する絞りが大となって、2次側流路34の2次側圧力Pが増大する。そして弁体68はその移動により上昇した2次側圧力Pと1次側圧力Pとが釣り合う位置で移動停止する。
また逆に1次側圧力Pが低下すると、相対的に増大した2次側圧力Pにて弁体68が図中下向きに移動し、そして1次側圧力Pと2次側圧力Pとが釣り合う位置で弁体68が停止する。
そのようにして弁体68は1次側圧力Pと2次側圧力Pとの差圧ΔPを常に一定に保つように動作する。
従って上記式(1)から導かれるように、主弁24を通過する水の流量は主弁24の開度に応じて一定流量となる。
従ってこの実施形態では、吐水部10のセンサ54前方に手を差し出して吐水口12から吐水させたとき、主弁24の開度に応じた一定流量で吐水口12から吐水させることができる。
以上のように本実施形態の定流量弁装置16では、定差圧弁66が主弁24に対する1次側圧力Pと2次側圧力Pとの差圧ΔPを一定に保つ働きをなすため、主弁24を通過する水の流量は主弁24の開度に応じて一定流量となる。
この定流量弁装置16は、定差圧弁66と水の通過部(図10の定流量弁201のオリフィス210に相当する部分)と有するものであるが、本実施形態の定流量弁装置16では主弁24がその水の通過部をなしている。
即ち自動水栓のオン・オフ式の電磁弁22の主弁24が、図11(B)の定流量弁201におけるオリフィス210を兼ねている。
従ってこの実施形態では圧力損失を生じる個所が定差圧弁66詳しくは弁体68による絞り部と、電磁弁22の主弁24との2個所となって圧損が少なく、それ故本実施形態の自動水栓を0.1MPaを下回るような給水圧の低い低圧地域に設置するに際しても、吐水口12からの吐水の流量を十分に確保することが可能となる。
これにより自動水栓を低圧地域に設置するに際して煩雑な流量の調節作業をしなくても良く、自動水栓の設置作業を容易に行えるようになる。
また本実施形態では、電磁弁22を、パイロット弁44を有し、パイロット弁44のパイロット弁体46の移動に追従して主弁24の主弁体27を移動させるパイロット式電磁弁としてあるため、主弁24を動作させるのに必要な力が少なくて済み、操作を軽く行うことが可能となる。
図3は本発明の他の実施形態を示している。
この実施形態では、図2に示す流量調節軸58が設けられておらず、パイロット水路42の一端が直接第1の圧力室38で且つ主弁体27の中心部の上向きの突出部31上方で開口せしめられている。
この実施形態において、主弁24における主弁体27は、開弁時において圧力室38の圧力と、1次側流路32の圧力及び2次側流路34の圧力とによる力がバランスする位置で停止する。
而して圧力室38の圧力は、パイロット水路42の開口と主弁体27の上端(詳しくは突出部31の上端)との間の隙間の大小によって決定される。
その隙間が大きければ、パイロット水路42を通じて圧力室38から抜け出る水の量が多くなり、圧力室38の圧力はそれだけ低下する。
逆に隙間が小さければ、パイロット水路42を通じて圧力室38から抜け出る水の量が少なくなり、相対的に圧力室38の圧力が高くなる。
そこで主弁体27は、パイロット水路42の開口との間の隙間が、圧力室38の圧力と、1次側圧力P及び2次側圧力Pとによる力がバランスするような一定の隙間となるまで、開弁時において上向きに上昇し、そこで停止する。
この実施形態では、図2に示す実施形態と異なって、主弁体27の開弁時に、主弁体27が流量調節軸58或いは本体ボデー20等の他の部材に当って停止するものでないため、主弁体27の開弁時に当接音がしない特長を有している。
図4は本発明の更に他の実施形態を示している。
同図において、20は定流量弁装置16における本体ボデーで、その内部且つ流路14上に、ダイヤフラム弁からなる主弁(電磁弁22の主弁)24が設けられている。
主弁24は、硬質樹脂からなる保持部材26と、この保持部材26にて保持されたゴム製のダイヤフラム膜28とからなる主弁体27、及びこれを着座させる主弁座29を有している。
ここで主弁座29は、図中上向きに起立する円筒部30の上端部にて構成してある。
32は、主弁24に対して上流側流路となる1次側流路で、この1次側流路32を通じて送られた水は主弁24を通過して、詳しくは主弁体27と主弁座29との間の隙間を通過して、円筒部30の内側の流路及びこれに続く流路からなる2次側流路34へと流れ、更に出側流路36を通じて上記の吐水部10へと供給される。
38は、主弁24の背後に形成された第1の圧力室で、この圧力室38は、内部の圧力を主弁体27に対し閉弁方向の押圧力として作用させる。
主弁24における主弁体27には、これを貫通して1次側流路32と圧力室38とを連通させる導入小孔40が設けられている。
この導入小孔40は、1次側流路32の水を圧力室38へと導き入れて圧力室38の圧力を増大させる。
本体ボデー20には、この圧力室38と主弁24の下流側の流路、ここでは出側流路36とを連通させる水抜き水路としてのパイロット水路42が設けられている。
ここでパイロット水路42は、圧力室38内の水を下流側に抜いて圧力室38の圧力を低下させる。
このパイロット水路42上には、主弁24とともに電磁弁22を構成するパイロット弁(電磁パイロット弁)44が設けられている。
このパイロット弁44は、プランジャ式のパイロット弁体46と、これを着座させるパイロット弁座47,通電により電磁力を発生させてパイロット弁体46を開弁させる電磁コイル48,パイロット弁体46を図中下向きに付勢してこれを閉弁状態に保持するばね50を有している。
このパイロット弁44は、パイロット弁体46の先端部のゴムシール部52を、パイロット弁座47に着座させることで、パイロット水路42を連通遮断し、またシール部52をパイロット弁座47から図中上向きに離間させることで、パイロット水路42を連通状態とする。
本実施形態において、電磁弁22は、パイロット弁44を閉弁させることでパイロット水路42を遮断する。
すると主弁体27を貫通する導入小孔40を通じて圧力室38に導かれる水により圧力室38の圧力が上昇し、主弁体27に対する閉弁方向の押圧力を高める。ここにおいて主弁体27が主弁座29に着座して閉弁状態となる。
一方パイロット弁体46を開弁させると、パイロット水路42が連通状態となることによって、圧力室38内の水がパイロット水路42を通じて下流側に抜かれ、ここにおいて圧力室38の圧力が低下して、主弁体27が1次側流路32の給水の圧力によって図中上向きに押し上げられ開弁する。
ここにおいて1次側流路32の水が、主弁24を通過して下流側へと流れ、吐水部10へと供給される。
吐水部10には差し出された手を感知する(人体感知する)センサ54が設けられており、このセンサ54及び上記のパイロット弁44の電磁コイル48が、コントローラ56に電気的に接続されている。
そしてセンサ54が人体感知すると、コントローラ56の制御の下にパイロット弁44が開弁させられる。即ちこのパイロット弁44とともに電磁弁22を構成している主弁24が開弁させられる。
また一方センサ54が人体非検知状態となると、パイロット弁44が閉弁させられ、ここにおいて主弁24が閉弁させられて、吐水部10への給水が停止される。即ち吐水口12からの吐水が停止される。
この実施形態では、パイロット水路42上且つパイロット弁44の上流側において、主弁24における主弁体27の開弁時の開度を調節することによって、通水流量を調節する流量調節軸(流量調節部材)58が設けられている。
流量調節軸58は、ねじ部60において本体ボデー20に図中上下方向即ち軸方向に進退移動可能に螺合されている。
この流量調節軸58の内部には、パイロット水路42の一部を形成する、圧力室38に開口した(主弁体27における突出部31の上方で開口した)内部流路62が設けられている。
また本体ボデー20から図中上向きに突き出した部分の上面には工具係合用の係合溝64が設けられている。流量調節軸58は、この係合溝64に工具を係合させ回転させることでねじ込み量が調節され、その下端の位置を上下に変化させる。
この流量調節軸58は次のようにして主弁24の開弁時における主弁体27の開弁量を調節し、流路を流れる水の水量を調節する。
主弁24における主弁体27は、開弁時において圧力室38の圧力と、1次側流路32の圧力及び2次側流路34の圧力とによる力がバランスする位置で停止する。
而して圧力室38の圧力は、流量調節軸58の図中下端(即ちパイロット水路42つまり内部流路62の開口)と主弁体27の上端との間の隙間の大小によって決定される。
その隙間が大きければ、パイロット水路42を通じて圧力室38から抜け出る水の量が多くなり、圧力室38の圧力はそれだけ低下する。
逆に隙間が小さければ、パイロット水路42を通じて圧力室38から抜け出る水の量が少なくなり、相対的に圧力室38の圧力が高くなる。
そこで主弁体27は、流量調節軸58との間の隙間が、圧力室38の圧力と、1次側圧力P及び2次側圧力Pとによる力がバランスするような一定の隙間となるまで、開弁時において上向きに上昇し、そこで停止する。
従って主弁体27の開弁時における開弁位置、即ち上昇位置は、流量調節軸58の上下位置によって決定される。即ち主弁体27は、開弁時の上昇位置が流量調節軸58の上下方向の進退移動に追従して決定される。
この実施形態では、流量調節軸58を一定の位置に維持した状態でパイロット弁44をオン・オフさせると、主弁体27がこれに応じてオン・オフ動作する。このときの主弁体27の開度は流量調節軸58の位置によって決定され、流量調節軸58の位置が上方にあれば主弁体27の開度が大となって、主弁24を通過する水の流量が大となる。
一方流量調節軸58の位置が下方にあると、主弁体27の開度が小となって、主弁24を通過する水の流量が小となる。
即ち流量調節軸58を上下に移動操作することで、主弁体27を開閉させたときの開時の開弁量を調節することができる。
この流量調節軸58は、主弁体27を開弁させた状態の下で上下方向に移動操作し、位置調節することが出来る。
而して主弁体27を開弁させた状態で流量調節軸58を操作し、これを図中上下方向に進退移動させると、これに追従するようにして主弁体27が図中上下方向に移動し、流量を変化させる。このときには主弁24は流量調節弁としても働く。
ボデー20内部且つ上記の2次側流路34には、1次側流路32の1次側圧力Pと2次側流路34の2次側圧力Pとの差圧ΔP=P−Pを一定とする定差圧弁66が設けられている。
68はその主体をなす弁体で、ここでは弁体68はピストン式の弁体とされている。
弁体68は、シール部材(ここではOリング)70によるシールの下でボデー20の嵌合孔72に上下に水密且つ摺動可能に嵌合されている。
この弁体68の図中下側には、第2の圧力室74が形成されており、そこに連通路76を通じて1次側流路32の1次側圧力が導入されている。
弁体68は、図中上向きに立ち上がる円筒部78を有しており、その円筒部78の上端部が、流路を絞る絞り部として働くようになっている。
この弁体68の図中下面は、1次側流路32の1次側圧力Pを図中上向きに受ける1次側受圧面80をなしており、また図中上面は、2次側流路34の2次側圧力Pを図中下向きに受ける2次側受圧面82をなしている。
上記円筒部78の内側には、金属製のコイルばね84が装着されており、このコイルばね84が、2次側受圧面82に対し2次側圧力Pと同方向に付勢力を作用させている。
尚、コイルばね84は下端を弁体68の2次側受圧面82に当接させ、また上端を前記の円筒部30から内向きに突出したばね受86に当接させている。
上記のように弁体68は、1次側流路32の1次側圧力Pを図中上向きに受けており、また2次側流路34の2次側圧力Pを図中下向きに受けている。これに加えてコイルばね84の付勢力を図中下向きに受けている。
この実施形態において、定差圧弁66は次のように作用する。
即ち、給水圧の変動等によって1次側流路32の1次側圧力Pが増大すると、定差圧弁66の弁体68がその増大した1次側圧力Pによって図中上向きに押される。
すると円筒部78上端部の絞り部による2次側流路34に対する絞りが大となって、2次側流路34の2次側圧力Pが増大する。そして弁体68はその移動により上昇した2次側圧力Pと1次側圧力Pとが釣り合う位置で移動停止する。
また逆に1次側圧力Pが低下すると、相対的に増大した2次側圧力Pにて弁体68が図中下向きに移動し、そして1次側圧力Pと2次側圧力Pとが釣り合う位置で弁体68が停止する。
そのようにして弁体68は1次側圧力Pと2次側圧力Pとの差圧ΔPを常に一定に保つように動作する。
従って上記式(1)から導かれるように、主弁24を通過する水の流量は主弁24の開度に応じて一定流量となる。
従ってこの実施形態では、吐水部10のセンサ54前方に手を差し出して吐水口12から吐水させたとき、主弁24の開度に応じた一定流量で吐水口12から吐水させることができる。
この実施形態では、図3の実施形態と同様に電磁弁22をオン動作、即ちパイロット弁44を開弁させて主弁24をこれに追従して開弁させたとき、主弁体27が流量調節軸58に当ることなく停止するため、図2に示した実施形態と異なって、主弁体27の開弁時の当接音を生ぜしめない利点を有するのに加えて、流量調節軸58を操作して流量調節を行う際、1次側流路32の1次側圧力Pに対抗する強い操作力を必要とせず、流量調節の操作を軽い力で行い得て、操作がし易い特長を有する。
次に図5は本発明の更に他の実施形態を示している。
この例は、定差圧弁66の弁体68に対して図中下向きに付勢力を作用させるコイルばね84に加えて、弁体68をこれとは逆方向である図中上向きに付勢するコイルばね88を設けている。
但しコイルばね88の付勢力は、コイルばね84の付勢力よりも弱いものとされており、その差の付勢力が弁体68に対し全体として図中下向きに及ぼされている。
90はコイルばね88の圧縮量を変化させることで、コイルばね88の付勢力を変化させ、全体として弁体68に対するコイルばね84及び88による付勢力を調節する付勢力の調節軸で、ねじ部92においてボデー20に螺合され、組み付けられている。
この調節軸90もまた、図中下面に工具係合用の係合溝64が設けられている。
この実施形態では、調節軸90を回転操作することで、弁体68に対するコイルばね84,88全体の付勢力を変化させ調節することができる。
これに応じて1次側圧力Pと2次側圧力Pとの差圧、詳しくは定差圧弁66にて一定とされる差圧ΔPの大きさを変化させることができる。
そしてこれにより、式(1)から明らかなように、主弁24の同じ弁開度の下で、これを通過する水の流量を微調節することが可能となる。
上記実施形態では、定差圧弁66の弁体68がピストン式の弁体とされているが、これを図6に示しているようにダイヤフラム式の弁体68となすことも可能である。
この例において、ゴム製のダイヤフラム膜93を保持する硬質樹脂製の保持部材95には立上り形状の円筒部78が設けられ、この円筒部78が、ボデー20の嵌合孔94に水密に且つ上下に摺動可能に嵌合され、上下移動時の案内が行われるようになっている。
尚この円筒部78には、嵌合孔94の下側において円筒部78の内側の空間と外側の空間とを連通させ、その外側の空間に2次側圧力Pを導く通孔96が形成されている。
尚この実施形態では、主弁24の主弁体27をその中心部で貫通する形態でパイロット水路42が設けられており、そして電磁弁22におけるパイロット弁(電磁パイロット弁)44のパイロット弁体46が、主弁体27の図中上面に形成されたパイロット弁座47に対し直接着座し、閉弁するようになっている。
従ってこの実施形態では、図4における流量調節軸58の如き
流量調節部材は設けられていない。
図7は本発明の更に他の実施形態を示している。
この例は、円筒部102とダイヤフラム膜104とで定差圧弁66の弁体68を構成し、そしてダイヤフラム膜104の図中上側且つ円筒部102の外側に2次側流路34を形成し、ダイヤフラム膜104に対し、2次側流路34の2次側圧力Pと、ダイヤフラム膜104の図中下側の圧力室74の1次側圧力Pを互いに逆向きに作用させ、また2次側流路34内に配置したコイルばね84による付勢力を弁体68に対し図中下向きに及ぼすようになした例である。
この例においても、弁体68の図中上下移動により1次側圧力Pと2次側圧力Pとの差圧が一定に保たれ、電磁弁22における主弁24を通過する水の流量が定流量化される。
尚、2次側流路34の水は円筒部102の図中上端を乗り越えて、円筒部102の内側の出側流路36を通じ図中下向きに流出する。
上記実施形態では、定差圧弁66を、主弁24の下流側である2次側流路に設けているが、図8に示しているように定差圧弁66を主弁24に対する1次側流路に設けることも場合により可能である。
図8の例では、図4における1次側流路32と2次側流路34との主弁24に対する位置関係が逆位置となっている。
尚、97は入側流路でその内部の圧力はPであり、1次側流
路32の1次側圧力はP,2次側流路34の2次側圧力はPである。
この実施形態では、定差圧弁66における弁体68の図中下側の圧力室74の圧力が、連通路76を通じて導かれる2次側流路の2次側圧力Pとなる。
従ってこの例では、弁体68の図中下面が2次側圧力Pを図中上向きに受ける2次側受圧面82となり、また図中上面が1次側圧力Pを図中下向きに受ける1次側受圧面80をなしている。
而してコイルばね84は、その付勢力を2次側受圧面82に対し図中上向き、即ち2次側受圧面82に対する2次側圧力Pの作用方向に及ぼしている。
この例においても、弁体68の図中上下移動により1次側圧力Pと2次側圧力Pとの差圧を一定に保持し、そのことによって
電磁弁22の主弁24を通過する水の流量を主弁24の開度に応じて定流量化する。
図9は湯水混合弁に本発明を適用した場合の例で、図中14C,14Hはそれぞれ水を供給する給水路及び湯を給水する給水路であり、それぞれの給水路14C,14H上に定流量弁装置16が設けられている。
ここでは給水路14C上の定流量弁装置16と、給水路14H上の定流量弁装置16とによって、水と湯との流量が定流量化された上で、それらが混合部98で混合され、その混合水が吐水部100に送られて、吐水口12から吐水される。
この例では給水圧,給湯圧の変動に拘らず、混合部98への水の供給量と湯の供給量とを、それぞれ設定した流量で定流量化することができ、混合部から目的の温度の混合水を吐水部100に供給し、吐水させることができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は吐止水弁が手動式の手動弁である場合にも適用可能であるなど、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態である定流量弁装置を自動水栓に適用した場合の概略図である。 同実施形態の定流量弁装置の図である。 本発明の他の実施形態の図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 定流量弁装置を湯水混合弁に適用した場合の例を示す図である。 従来の定流量弁の一例を示す図である。 従来の定流量弁を自動水栓に適用した場合の概略図である。
符号の説明
16 定流量弁装置
22 電磁弁
24 主弁
32 1次側流路
34 2次側流路
44 パイロット弁
46 パイロット弁体
54 センサ
58 流量調節軸
66 定差圧弁
68 弁体
80 1次側受圧面
82 2次側受圧面
84 コイルばね

Claims (5)

  1. (イ)主弁を有する吐止水弁と
    (ロ)(a)一方の面が該吐止水弁の主弁に対する1次側流路の1次側圧力を受ける1次側受圧面とされ、反対側の他方の面が該主弁に対する2次側流路の2次側圧力を受ける2次側受圧面とされた弁体、及び(b)該弁体に対して該2次側圧力の作用方向に付勢力を作用させるばね、を有し、該弁体の移動により流路に対する絞りを変えることで前記1次側圧力と2次側圧力との差圧を一定に保ち、前記主弁を通過する水の流量を該主弁の開度に応じて定流量化する定差圧弁と
    を備えて成る定流量弁装置。
  2. 請求項1において、前記吐止水弁がパイロット弁を有し、該パイロット弁の弁体の移動に追従して前記主弁の弁体を移動させるパイロット式吐止水弁であることを特徴とする定流量弁装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記定差圧弁の弁体が前記2次側流路中に設けられ、前記2次側圧力が高くなると該2次側流路に対する絞りを大とする方向に移動して該2次側圧力を高め、以て前記1次側圧力と2次側圧力との前記差圧を一定に保つようになしてあることを特徴とする定流量弁装置。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記ばねの付勢力の調節手段を備えていることを特徴とする定流量弁装置。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記吐止水弁がセンサによる人体感知に基づいて自動的にオン・オフする自動水栓の電磁弁であることを特徴とする定流量弁装置。
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